[NTP]ニュースレター

UPDATE Newsletter

November 2018

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

 

-ピロリ菌:慢性感染の発がん物質報告書(RoC)レビュー

RoC Review of Helicobacter pylori (H. pylori): Chronic Infection

https://ntp.niehs.nih.gov/pubhealth/roc/listings/hpylori/index.html

 

-三酸化アンチモンのRoCレビュー

RoC Review of Antimony Trioxide

https://ntp.niehs.nih.gov/pubhealth/roc/listings/antimonyt/index.html

 

[NAS]持続可能な食生活、食品、栄養:ワークショップの概要

Sustainable Diets, Food, and Nutrition: Proceedings of a Workshop—in Brief

November 8, 2018

http://nationalacademies.org/hmd/Reports/2018/sustainable-diets-food-and-nutrition-proceedings-in-brief.aspx?

201881および2日にワシントンで開催されたワークショップ

持続可能な食生活とは何か?から始まってどうやって測定し解析するのか、政策は、技術革新、などを議論する

(全部で9ページの簡潔なまとめ。ひとつだけ図があって、ずば抜けて環境負荷が高いのは牛肉、ということが示されている。特に効率の悪い畜産が大きな問題だとのこと。

 

[論文]論文

-殺虫剤はミツバチの社会行動に影響

Pesticide affects social behavior of bees

Science  09 Nov 2018:Vol. 362, Issue 6415, pp. 643-644

ミツバチのコロニーの中での行動を監視する新しいシステムを開発してイミダクロプリドの慢性暴露の影響を調べた

(どちらかというと方法論の開発の話)

Neonicotinoid exposure disrupts bumblebee nest behavior, social networks, and thermoregulation

James D. Crall et al.,

Science  09 Nov 2018: Vol. 362, Issue 6415, pp. 683-686

 

-筋肉を作ることに熱中している男性は暴飲や他の問題に苦しんでいる

Men focused on muscle building struggle with binge drinking and other problems

8-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/nuos-mfo110518.php

理想を求めて努力しているのに思ったとおりにならない男性は精神衛生上の病のリスクがある。International Journal of Eating Disorders

筋肉を作ることに過剰に熱中している若い男性は鬱、週末の暴飲、肥満に関係のないダイエットのリスクが有意に高く、違法あるいは合法サプリメントやステロイドなどを使う可能性が4倍。男性の約10%がボディイメージ疾患(実際はそうでないのに太りすぎだからもっと痩せなければと考えている)である。

Cristiano Ronaldoと比べたらなかなか満足できないだろう。)

 

-大豆ベースの乳児用ミルクは若い女性の月経痛リスク増加に関連

Soy-based formula milk is linked to increased risk of menstrual pain in young women

8-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/esoh-sfm110718.php

Human Reproduction。赤ちゃんの時に豆乳ベースのミルクを与えられた女性は月経時の激しい痛みに苦しむリスクが高い。米国の2010-2012に募集した当時23-35才だった1553人の女性のデータを調べたもの。このうち13%198人が豆乳ミルクを与えられていた。

(推奨されていない豆乳ミルクを13%も使っていることのほうが問題なのでは。)

 

-The Lancet:最新世界疾病推定は、医療従事者の不足とあわせて、世界の健康の前進が必ずおこるとは言えないことを示す

The Lancet: Latest global disease estimates, combined with health worker shortfall, show that global progress in health is not inevitable

8-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/tl-tll110718.php

2017年の世界の死亡率の改善は全体としてそれほど顕著ではなく、率は頭打ちあるいは一部で悪化した

・世界的には出生率は1950年以降減っている。91ヶ国では現在の人口を維持できない

・半分の国では医療従事者が不足している

・紛争やテロ、オピオイドの流行などの新興傾向は対策をとらないと負の方向へ

・世界の死亡の半分はたった4つのリスク要因による-高血圧、喫煙、高血糖、高BMI

2017年の世界の障害の主要な原因は腰痛、頭痛疾患、鬱疾患

 

-オタゴの研究は砂糖税を要求

Otago study calls for sugar tax

8-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/uoo-osc110718.php

PeerJ。ニュージーランドでは砂糖入り飲料を多く飲む人はファストフードやお菓子を多く食べ健康的食生活の選択をすることが少ない

(だから砂糖税を、の論理が弱いと思うのだが)

 

-新しく発見された天然にカフェインの少ない茶の木

A newly discovered, naturally low-caffeine tea plant

8-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/acs-and110818.php

Journal of Agricultural and Food Chemistryに報告

(デカフェブームだから)

 

-UCLAの研究者と関係者がシーフード偽装を減らすために寿司レストランと協力

UCLA researchers and partners work with sushi restaurants to reduce seafood fraud

8-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/uoc--ura110818.php

8月以降、UCLAの学生80人などが寿司の一部を購入して研究してDNAを分析して魚の種類を調べた。結論としては「寿司の誤表示は蔓延している;意図的偽装はそれほど多くはない」だった。Frontiers in Ecology and the Environmentに発表

誤表示の主な理由はFDAの規制と生物学の実際が一致しないことである。FDAの認めた名前だけを使って多数の寿司で提供している魚を正確に同定するのは困難である。

研究者らは寿司店の名前を公表していないがSugarfishは自ら公表し、メニューの表示をDNA配列に基づいて同定した魚にしている。

 

-台所用品は使用後に抗菌ナノ粒子をばらまくのか?

Do kitchen items shed antimicrobial nanoparticles after use?

8-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/nios-dki110818.php

米国以外で、銀ナノ粒子を組み込んだ食品と接触する物質(FCMs)が販売されている。これらの使用により食品や環境にナノ粒子が移行し、ヒト健康リスクになるのではないかという懸念がある。FDANISTCPSCの研究者らがナノ銀含有まな板の上で包丁を使い、洗い、引っ掻いた場合のシミュレーションと放出を調べた。Food Additives and Contaminants: Part A.に発表。(主に方法論)

 

Scienceから

-誰の科学?レギュラトリー「サイエンスウォーズ」の新時代

Whose science? A new era in regulatory “science wars”

Wendy Wagner et al.,

Science  09 Nov 2018: Vol. 362, Issue 6415, pp. 636-639

法律の専門家による記事。

良い法律には良い科学が必要であるが、良い科学は決して保証されたものではない。法における科学の使用についての議論は法律そのものと同じくらい古い。健康と環境規制においては少なくとも3/4世紀は「サイエンスウォーズ」が続いているため、現在のレギュラトリーサイエンス改革提案も過去のものと同じようなものだと思いたくなるかもしれないが、違う。過去50年のレギュラトリーサイエンスの法的発達について俯瞰し、現在の改革がどれだけ特異であるかを示し、そして科学者はその意味を知る必要がある

(アメリカの話)

 

-毒針を止める

Stopping the sting

Science  09 Nov 2018: Vol. 362, Issue 6415, pp. 631-635

クラゲに刺されて死にそうになったことからクラゲの毒の研究者になったAngel Yanagiharaについて。クラゲに刺されて死ぬのはしかたがない、というマインドをクラゲの毒は対策できるしすべき、に変える

 

-米国の研究室は記録的数のサルを使っている

U.S. labs using a record number of monkeys

Science  09 Nov 2018: Vol. 362, Issue 6415, pp. 630

昨年の米国の生命医学研究で使われたサルの数が過去最高だった-約76000。科学者がマウスや犬などよりヒト以外の霊長類のほうが有用だと信じて需要が増えたことを反映しているようだ。この数字は実験に使われる動物を減らしたいとするグループにとっては残念なものである(2017年は猫以外は全部増えている)

動物愛護団体は新しい数字を議会への働きかけ強化に使いたい

 

[EFSA]食品の安全性:食品の寄付をより簡単にするための簡略化されたアプローチ

Food safety: simplified approach to make food donations easier

7 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/181107

EFSAは、小さな小売店がより簡単に食品を寄付できる新しい食品の安全性管理アプローチを開発した。

この簡略化されたシステムでは、小売店は特定のハザードの詳細な知識を持つ必要がない。賞味期限管理やコールドチェーンの維持など、寄付された食品が安全だとチェックし、寄贈者と受領者のコミュニケーションを確保する手順が含まれている。

この新しいシステムでは、小売店はただ、生物学的、化学的、物理学的ハザードやアレルゲンが存在するかもしれないことや、調理済製品から生ものを放しておくといった、極めて重要な管理制御に失敗すると消費者へのリスクを引き起こすことがある、ということに注意すればよい。

このアプローチは食品流通センター、スーパーマーケット、パブ、レストラン、他の小さな小売店を対象としている。寄付された食品の安全性の確保は、賞味期限が近く、また当事者が食品寄付チェーンに含まれているので特に難しい。この科学的意見は、必要な人に確実に安全な食品を再配分する簡略化された食品の安全性管理システムを定義することで、食品寄贈者と受領者(フードバンクや他の慈善団体)を支援する。

EFSAの首席研究員であるMarta Hugas氏は、「この問題について以前の科学的助言の有意義な経験の後に欧州委員会が私達に開発するよう依頼した、この簡略化されたアプローチは、小さな小売店が食品をより簡単に寄付できるようにする。EUにとって最重要である食品廃棄物を減らす役にも立つ」と述べた。

この新しいアプローチでは、生産段階をまとめた明確なフローチャートや、既存の規則に従ってハザード同定から規制措置まで、食品の安全性管理工程を通して小売店がとる簡単な表を使用している。フローチャートや表は包括的で、食品企業管理者が自身の営業活動に合わせて調整できる。

EFSAは以前の科学的意見で、肉屋、パン屋、魚屋、食料品店、アイスクリームショップの5種類の小さな食品事業に簡単な食品の安全性管理システムを開発した。

食品廃棄物

EUでは、余った食べ物のごく一部だけが再配分されている。欧州フードバンク連盟は2017年に、44 700の第一線の慈善団体に対して、810万人に毎日410万食を提供した。

20185月に採択された改訂EU廃棄物法は、委員会が採択した食品廃棄を測定するEU共通の方法論に基づき、EU各国に対して食品供給チェーンの各段階での食品廃棄物を減らす行動を起こし、食品廃棄量を監視し報告するよう要請した。

 

-特定の小さな小売店と食品の寄付のためのハザード分析アプローチ:第二の科学的意見

Hazard analysis approaches for certain small retail establishments and food donations: second scientific opinion

EFSA Journal 2018;16(11):5432 7 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5432

EFSA2017年に、前提条件プログラム(PRP)の申請基準に基づき、特定の小さな小売店(肉屋、食料雑貨店、パン屋、魚屋、アイスクリームショップ)のための「簡略化した」食品安全マネジメントシステム(FSMS)を発表した。この意見の目的は、小売り流通センター、スーパーマーケット、レストラン(パブや他のケータリング活動)を含む他の小さな小売企業と食品の寄付のための、同様のFSMSsを開発することである。寄付された食品は賞味期限が近いため、後者には新しい食品の安全性の課題がいくつかあり、当事者は食品の安全性を保証するために、お互いに信頼しあい食品寄付チェーンに関わっている。この意見では、発生する恐れのある(生物学的、化学的(アレルギーを含む)、物理的な)ハザード発生の増加に寄与する加工段階や活動の基本的な理解に基づき、食品の安全性管理に対する簡略化されたアプローチが提示されている。「温度調整」PRP、賞味期限管理を含むPRPsの追加、返品された食品の取扱、食品寄付用の賞味期限の評価、残りの賞味期限の配分、寄付用食品の冷凍について修正した先のPRP活動を用いて、管理できる。簡略化アプローチの例は、小売り流通センター、スーパーマーケット、レストランと食品の寄付に対して提示された。

 

[NHS] 「赤身肉税と加工肉税」が何千人もの命を救うことができるだろうか?

Could a 'red and processed meat tax' save thousands of lives?

Wednesday November 7 2018

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/could-red-and-processed-meat-tax-save-thousands-lives/

「命を救うために、ソーセージの価格がほぼ倍になるだろう『肉税』を導入すべきであると健康の専門家は言う」とDaily Telegraphは報道する。

研究者は赤身の肉と加工肉を食べる健康と経済コストについて分析してきた。どちらのタイプの肉も循環器疾患及び2型糖尿病、また大腸がんのような消化器系のがんに関連している。

研究者は肉の価格を上げるための税の導入がどのように消費、死亡及び経済コストに影響を与えるかについて調べた。研究者は、税額は米国や英国のような高所得国で最も高くなる必要があり、一方、より豊かでない国ではずっと低くなるだろうと予測した。それは英国において、赤身の肉に関しては約13%増、加工肉に関しては約79%増の価格を意味するだろう。研究者は、これは加工肉の消費に関連する死亡が約22%減、医療費が約19%減になるだろうと言う。

議論を開始するには興味深い論文である。これは多くの仮説、特にどの赤身の肉や加工肉が死をもたらすかの程度が仮定に基づいている。

多くの人が推奨される量よりずっと多くの赤身の肉及び加工肉を食べる。価格を上げることは、一部の人が肉減らすことを選択するということを意味するかもしれない。

肉を食べることとがんの種類の関連については以下で参照できる。(https://www.nhs.uk/live-well/eat-well/red-meat-and-the-risk-of-bowel-cancer/

 

[HK]違反

-ヨーロッパ産のレタスのサンプルに基準値超過のカドミウムが検出される

Excessive cadmium found in European lettuce sample

Tuesday, November 6, 2018

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20181106_7194.html

食物環境衛生署及び食品安全センターは、ヨーロッパからのレタスのサンプルに基準値超過のカドミウム(重金属汚染)が検出したと発表した。検査において、基準値0.1ppmのところ、0.16ppmのカドミウムを検出した。

 

-FrieslandCampina (Hong Kong) LimitedFRISOLAC PRESTIGE® 乳児用調製粉乳に付随するスプーンが標準のものと異なるとして製品の自主回収

CFS received notification from FrieslandCampina (Hong Kong) Limited regarding a voluntary recall of a batch of FRISOLAC PRESTIGE® Infant Formula product due to wrong scoop. 

7 November 2018 2 

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20181107_1.pdf

 

- 法令違反サンプル結果。包装ケーキが栄養表示規則に違反している

Prepackaged cake not in compliance with nutrition label rules

Wednesday, November 7, 2018

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20181107_7197.html

食品安全センターが検査したところ、香港のGardenブランドのGarden Marbo Cherry and Raisin Cake (75g)において、トランス脂肪が0g/100gという申告のところ、0.69g/100gであった。

 

[FSAI] ヒスタミン高濃度のためOctopus ブランドのPacific Dried and Salted Anchoviesをリコール。

Recall of Octopus Branded Pacific Dried and Salted Anchovies Due to Elevated Histamine

Wednesday, 7 November 2018

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/octopus_branded_anchovies.html

Octopus ブランドのPazifik-Sardellen getrocknet und gesalzen (Octopus - Pacific Dried and Salted Anchovies) に高濃度ヒスタミンが検出されたため当該製品をリコール している。(注:濃度の記載なし)。製品の写真掲載。

 

[USDA]WTO加盟国は農業の革新を可能にするための政策アプローチを支持

WTO Members Support Policy Approaches to Enable Innovation in Agriculture

Nov. 2, 2018

https://www.usda.gov/media/press-releases/2018/11/02/wto-members-support-policy-approaches-enable-innovation-agriculture

米国農務長官Sonny Perdueは、ゲノム編集を含む農業の革新を可能にするための政策を支持する12ヶ国に米国が加わると発表した。WTOの衛生植物検疫措置の適用に関する委員会で、精細バイオテクノロジーの農業応用に関する国際声明を発表した。

 

[FAO]ものを無駄にしなければ、貧窮することもない:食品ロスと廃棄を減らして食生活を改善する

Waste not, want not: Improving diets by reducing food loss and waste

7 November 2018

http://www.fao.org/news/story/en/item/1165001/icode/

本日発表した政策概要は、政策決定者に対して栄養のある健康的食品へのアクセスを改善するための方法として食品ロスと廃棄の削減を優先することを強く薦める

フードシステム全体にわたって、関係者の教育、傷みやすい食品に集中、インフラ改善、革新促進、食品ロスと廃棄について不足しているデータを集める。

FAOのデータによると低所得国での食品ロスは収穫・貯蔵・加工・輸送時におこるが高所得国では小売店と消費者レベル。

 

[ProMED]農薬中毒、フランス(第二報):(ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏)農場労働者、化学物質禁止

Pesticide poisoning - France (02): (PL) farmworkers, chemical ban

2018-11-07

http://www.promedmail.org/post/6132446

Date: 6 Nov 2018 Source: Reuters [edited]

ANSES115日に野菜に広く使われているメタムナトリウムを含む製品を禁止にした。

ここ数週間で西フランスで製品を使った後農場近くにいた人たちに呼吸器への傷害が発見され、フランス政府が一時的に禁止してANSESの見解を待っていた。ANSESは全ての使用がヒト健康と環境にリスクになるという

フランス最大の農業組合FNSEAはこの決定を非難している。代用品がないまま禁止することは農家に解決手段を与えないということである。

フランスではカビや虫と戦うために毎年約700トンのメタムナトリウムが使用されている

 

(ANSES

Products containing metam-sodium: ANSES announces the withdrawal of marketing authorisations

News of 05/11/2018

https://www.anses.fr/en/content/products-containing-metam-sodium-anses-announces-withdrawal-marketing-authorisations-0

あとで)

 

[ProMED]ドーモイ酸、カニの内臓 米国(カリフォルニア):警告

Domoic acid, crab viscera - USA (CA): alert

2018-11-07

http://www.promedmail.org/post/6132357

Date: 1 Nov 2018 Source: California Department of Public Health [edited]

カリフォルニア公衆衛生省が消費者に対してSonoma郡のBodega Head Russian 川近傍で獲れたアメリカイチョウガニの内蔵を食べないように助言している。ドーモイ酸濃度の増加による。カニを丸ごと液体中で料理するとドーモイ酸が内蔵から液体に溶出する可能性があるので調理に使った水やスープは捨てること。調理で毒素は壊れない。

 

[ASA]オンラインにより大きな影響を-新しい5ヶ年戦略

More Impact Online - launching our new five-year strategy

ASA News  | 01 Nov 2018

https://www.asa.org.uk/news/more-impact-online-launching-our-new-five-year-strategy.html

本日発表した新しい5ヶ年戦略は、オンライン広告の規制強化を明確に焦点にしている

2017年に我々が対応して変更あるいは取り下げになった7099の広告のうち88%がオンライン広告であった。

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling onLarry Cookt/a Stop Mandatory Vaccination

07 November 2018

https://www.asa.org.uk/rulings/larry-cook-a18-457503.html

Stop Mandatory Vaccination義務的予防接種を中止せよ」によるフェイスブックへのお金を払った投稿で「ワクチンで子どもが死ぬ」ことを主張。ASAに提出された根拠はそれを支持しない

(この人は赤ちゃんがSIDSで死亡したとは認められずワクチンのせいだという活動になったようだ)

 

[NAS]新しい報告書は「市民科学」が科学の学習と研究目標の両方を支援できる;参加者の学習の需要に応えるには教育、機会、リソースの不平等には対応しなければならない、という

New Report Says ‘Citizen Science’ Can Support Both Science Learning and Research Goals; Inequities in Education, Opportunities, and Resources Must be Addressed to Meet Participants’ Learning Demands

Nov. 1, 2018

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25183&_ga=2.165924280.740783208.1541645444-1857360147.1528085209

研究のプロセスに科学者でない人たちが参加する科学研究は、「市民科学」としても知られるが、参加者の学習や科学への一般参加、コミュニティーの科学リテラシーをサポートしより大規模な研究を促す価値あるツールになる可能性がある。もし目標のひとつが学習の向上なら、デザインする場合には意図する学習の結果を計画しその目標を達成するために根拠に基づいた戦略を使うべきである。

 

[EU]内分泌撹乱物質:EUの市民と環境を守る将来のための戦略

Endocrine disruptors: A strategy for the future that protects EU citizens and the environment

http://europa.eu/rapid/press-release_IP-18-6287_en.htm

本日欧州委員会は有害物質から市民と環境を守ることに関与し続けることを確認するコミュニケーションを採択した。このコミュニケーションはEUのアプローチが世界で最も現代的で目的に適ったものであり続けることを確保するために委員会がどうしようとしているのかについての概要も示す

COM(2018)734/F1

Communication from the Commission to the Institutions

COMMUNICATION FROM THE COMMISSION TO THE EUROPEAN PARLIAMENT, THE COUNCIL, THE EUROPEAN ECONOMIC AND SOCIAL COMMITTEE AND THE COMMITTEE OF THE REGIONS Towards a comprehensive European Union framework on endocrine disruptors

http://ec.europa.eu/transparency/regdoc/rep/1/2018/EN/COM-2018-734-F1-EN-MAIN-PART-1.PDF

内分泌撹乱物質についての懸念は1990年代から増加し、欧州委員会は1999年に内分泌撹乱物質のための戦略を採択した。それから約20年経ったのでそれを更新する必要がある。これから数年間かけて更新する。

内分泌撹乱物質の科学は進歩したが病気や野生生物への内分泌撹乱物質暴露の影響などはまだわかっておらず、閾値(安全な量)があるかどうかについての議論も続いている。妥当性を評価された試験法もない。

(それでもビスフェノールAやフタル酸は制限した)

 

[FDA]FDAは化粧品のアレルゲンについての新しい消費者調査に意見募集

FDA Requests Comments on New Consumer Survey about Allergens in Cosmetics

November 7, 2018

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm623457.htm

行政予算管理局(OMB)の許可が得られたらウェブでの調査を開始する。

同時に積極的に有害事象を報告するよう推奨している。

 

[論文]論文

-多様な一連の医薬品が小川や川岸の食物連鎖を汚染している

A diverse suite of pharmaceuticals contaminates stream and riparian food webs

Erinn K. Richmond et al.,

Nature Communicationsvolume 9, Article number: 4491 (2018)

https://www.nature.com/articles/s41467-018-06822-w

オーストラリアのメルボルン近くの6つの小川の水棲無脊椎動物と川岸のクモから60以上の医薬品化合物を検出した

(単位ng/g

 

-新生児が離脱症状になり、医師は謎のサプリメントが原因ではないかと考える

A mum's newborn went into withdrawal, and doctors think a mysterious supplement with a viral following could be to blame

Leah Rocketto  Nov 8, 2018,

https://www.businessinsider.com.au/kratom-withdrawal-in-babies-risks-2018-11

Pediatricsに発表された症例報告。妊娠中のクラトム使用と赤ちゃんの薬物離脱症状について。

Neonatal Abstinence Syndrome Due to Maternal Kratom Use

Whitney B et al., Pediatrics November 2018

http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2018/11/05/peds.2018-1839

 

-オハイオの研究者らはメスや類似薬物の過剰使用が急速に増加していることを発見

Ohio researchers, partners find meth, similar drug overdoses growing rapidly

6-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/ou-orp110618.php

メタンフェタミンとアンフェタミンが関与した過剰使用による死亡者数が2010-2017年の8年で5000%になった(9から509)。オハイオ集団健康イノベーションアライアンスの集めたデータ。

 

その他

-インドネシアの「ワクチンファトゥワ(イスラム法の決定)」が予防接種率を急落させている

Scienceニュース

Indonesian ‘vaccine fatwa’ sends measles immunization rates plummeting

By Dyna Rochmyaningsih Nov. 7, 2018

http://www.sciencemag.org/news/2018/11/indonesian-vaccine-fatwa-sends-measles-immunization-rates-plummeting

MRワクチンが豚の成分を含む」としてインドネシア中の何百人もの両親が予防接種を忌避している。その結果接種率が急減している。Acehではたった8%

代用品はなく、これまでハラル認証されたMRワクチンは存在しない。WHOは宗教的議論に加わる予定はなくハラルワクチンの開発は薦めていない。

 

-決める準備ができている

Senseaboutscience

EQUIPPED to DECIDE

7 November 2018

http://senseaboutscience.org/wp-content/uploads/2018/11/Evidence-Week-October-final-report-2018-print-ready.pdf

我々は人々が知る必要のあることを見ているか?

議会エビデンス週間に寄せて

テーマ1:我々は現在の世界で実際におこっていることを知っているか?

テーマ2:持っている根拠をより良く使うには

 

-赤肉に課税すべきか?

Should there be a tax on red meat?

7 November 2018

https://www.bbc.com/news/uk-46122227

オックスフォード大学の研究者らが政府は赤肉の摂取量を減らすために値段を上げるべきだという。健康だけの問題ではなく気候変動への影響もある

 

-塩:美味しさを失うことなく減らす方法

Salt: how to cut back without losing that delicious flavour  

 November 7, 2018 8.49pm AEDT Updated November 8, 2018

https://theconversation.com/salt-how-to-cut-back-without-losing-that-delicious-flavour-106405

英国政府の新しい健康戦略の最大の標的の一つが塩である。1日の推奨摂取量は6gだが平均摂取量は8gである。しかし塩の少ない食品はしばしば味が良くない。過去15年、企業と公衆衛生活動家が塩の摂取量を10%減らした。この減少の一部は我々が塩の少ない食品に馴れたことによる

食品企業のアプローチのひとつは塩の粒子の大きさや形を変えることである。家庭ではハーブやスパイスを加えることができる。さらに塩味の食品に関連するフレーバーを加えることでよりしょっぱく感じさせることもできる。研究によると塩の入っていないスープを飲めば飲むほど塩味が美味しくなる

 

-友人の挑発で庭のナメクジを食べたオーストラリアの男性が9年後に死亡

Aussie man dies nine years after eating garden slug on dare from friends

November 6, 2018

https://www.lucknowsentinel.com/news/weird/aussie-man-dies-nine-years-after-eating-garden-slug-on-dare-from-friends/wcm/2621e043-6ca8-4108-9ab2-5d3530a88978

19才の時に、2010年の「ワインを楽しむ会」でナメクジを食べて広東住血線虫になり8年以上麻痺した後金曜日に死亡した

 

 

[EU]RASFF Weel44-2018

警報通知(Alert Notifications

米国産英国経由食品サプリメントのビタミンB6の高摂取量(104 mg/日)、中国産オランダ経由あぶった乾燥海藻のヨウ素高含有(28 mg/kg)、インド産スロベニアで包装され英国経由の食品サプリメントのニッケル(89 mg/kg)、オーストリア産原料ペルー産有機ココアパウダーのカドミウム(1.22 mg/kg)、ベトナム産乾燥塩味アンチョビのヒスタミン(231 mg/kg)、ベルギー産飼料用コーティングされた塩化カルシウムのダイオキシン(6.671 pg WHO TEQ/g)、モロッコ産缶入りヒマワリ油漬サバのヒスタミン(579 mg/kg)、ベルギー産スイスで製造された食品サプリメントのビタミンEの高摂取量、フランス産干し草(ペレニアルライグラス)のロリトレムB (2.9 mg/kg)、ベルギー産食品サプリメントの多環芳香族炭化水素(221.6 µg/kg)、アルバニア産トマトのクロルピリホス(0.120 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention

米国産DNPの2,4-ジニトロフェノール (DNP)、シエラレオネ産パーム油の多環芳香族炭化水素(ベンゾ(a)ピレン: 3.7, ベンゾ(a)アントラセン: 4.2, ベンゾ(b)フルオランテン: 4.7, クリセン: 4.1 µg/kg)、フランス産チルドイワシフィレのヒスタミン(510 mg/kg)、ベルギー産鶏むね肉のダイオキシン(1.98 pg WHO TEQ/g)、中国産オランダ経由ハニーポメロの未承認物質イソカルボホス(0.01 mg/kg)、スリランカ産フランス経由チルドキハダマグロロインのヒスタミン(721 mg/kg)、ベルギー産オランダ経由レタスの未承認物質ジチオカルバメート(27.7 mg/kg)、ポーランド産ドイツ経由カリフラワーのクロルピリホス(0.087 mg/kg)、米国産亜塩素酸ナトリウム溶液の未承認食品添加物亜塩素酸ナトリウム、フランス産チルドビンナガマグロのヒスタミン(最大1020 mg/kg)、ロシア産キノコの高濃度の放射能(1124 BQ/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up

該当なし

通関拒否通知(Border Rejections

トルコ産乾燥サルタナレーズンのオクラトキシンA(15.7 µg/kg)、中国産茶の未承認物質トルフェンピラド(0.15 mg/kg)、ボリビア産殻付きブラジルナッツのアフラトキシン(B1 = 6.48; Tot. = 12.99 µg/kg)、食品と接触する物質としての使用に適さない中国産ステンレススチール製の刃のついた粉砕機、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 32.3; Tot. = 78.7 µg/kg)、中国産ミキサー・電子フライヤーかご・ピザオーブンからのニッケルの溶出(8.2 mg/kg)及び高濃度の総溶出量(81 mg/dm²)、インド産バスマティ米のチアメトキサム(0.024 mg/kg)・未承認物質カルベンダジム(0.034 mg/kg)及びトリシクラゾール(0.082 mg/kg)、中国産ビターアーモンドのシアン化物高含有(1390 mg/kg)、パキスタン産チューインガムの着色料チョコレートブラウンHT(E155)高含有(1540 mg/kg)、トルコ産レーズンのオクラトキシンA(14.8 µg/kg)、中国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 19.2; Tot. = 25.2 µg/kg)、ブラジル産殻付きブラジルナッツのアフラトキシン(B1 = 24.2; Tot. = 43.8 µg/kg;B1 = 100.5; Tot. = 303.8 µg/kg)、米国産ステンレススチールトースターグリルからのニッケルの溶出(24.1 mg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.086 mg/kg)、

 

[EU]査察

-ドイツ―飼料添加物

Germany―Feed additives

29/10/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4050

2018年3月13~22日にドイツで実施された、飼料添加物と成分の分野の公的管理がEC規則や他の関連するEU法に従って実施されていることを確認するための査察。ドイツでは、連邦及び州レベルでの公的飼料管理計画が一般に包括的で、全飼料企業管理者の堅固なリスク分類に基づいている。公的管理の実行は、コンプライアンス違反が確認された場合にタイムリーで効率的な行動をとることを促進する、飼料企業管理者の登録や承認の明瞭なシステムや、一般的な職員教育システムに支えられている。だが、飼料企業管理者のハザード分析の評価、重要管理点監視計画、飼料企業管理者のトレーサビリティシステム、公的管理中に確認されていない表示に認められた欠点で弱められている。

 

-中国―ケーシング

China―Casings

26/10/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4049

2018年7月2~13日まで中国で実施された査察。EU輸出用ケーシングの生産を含む公的管理システムと認証手順が、EUの法的要求に従い、適切な保証を提供できるかどうか評価することを目的としている。概して、ケーシングの全体的な生産チェーンに中国の管轄機関が実行する公的管理は十分考慮されている。管轄機関が開発した公的管理システムは適切な手順に支えられており、半製品のケーシング生産設備を除く生産チェーンのほとんどをカバーしており、大部分満足できるものだということが分かった。輸出認可を受けた上場施設の更新や委員会へのコミュニケーションの遅れという欠点があるものの、改善されている。

 

-イタリア―加工された動物タンパク

Italy―Processed animal protein

26/10/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4048

2018年3月20~28日までイタリアで実施された、加工動物タンパク(PAP)の衛生、生産履歴管理、取引に関する要求が関連する企業管理者に実行されていることを確認する管轄機関の手段を評価するための査察。

 

[EFSA]意見等

-亜麻仁と菜種のハロキシホップ-Pの輸入トレランスの設定

Setting of import tolerances for haloxyfop‐P in linseed and rapeseed

EFSA Journal 2018;16(11):5470 2 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5470

検証された定量限界(LOQ) 0.05 mg/kgで植物本体のハロキシホップ-Pの残留物を管理する適切な実施分析手段が得られた。EFSAは独立した研究所の検証(ILV)を提出するべきだと繰り返し述べている。リスク評価結果に基づき、EFSAは、報告された農業規範によるハロキシホップ-Pの使用から生じる残留物の短期及び長期摂取は、消費者の健康へのリスクを示しそうもないと結論した。

 

-クレソキシムメチルのMRLレビューを受けた確証データの評価

Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review for kresoxim‐methyl

EFSA Journal 2018;16(11):5471  2 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5471

必要とされる確証データの取扱に際し、動物の母体のクレソキシムメチル残留物の貯蔵安定性についての新しい試験が提出された。データのギャップは十分扱われたと考えられている。提出された新情報は既存のMRLsとクレソキシムメチルに行われたリスク評価の改訂を必要としなかった。

 

-遺伝子組換えBacillus subtilis (LMG S‐24584系統)由来食品酵素エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme endo‐1,4‐β‐xylanase from a genetically modified Bacillus subtilis (strain LMG S‐24584)

EFSA Journal 2018;16(10):5447 31 October 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5447

食品酵素エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼはPuratos N. V社により遺伝子組換えBacillus subtilis LMG S‐24584系統で生産されている。この遺伝子組換えは安全上の懸念は生じない。パネルはこの生産系統は食品酵素に検出されなかったが、反芻動物のDNAは結果が出た食品酵素の全てのバッチに存在していたことを指摘した。この食品酵素は焼成工程で使用されることを意図している。焼成工程に推奨される最大使用量とEFSAの包括的欧州食品摂取量データベースの個々の消費データに基づき、この食品酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は欧州人で最大0.017 mg TOS/kg体重 (bw)/ 日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念は生じなかった。全身毒性は齧歯類の90日間反復経口投与毒性試験で評価された。この試験による無毒性量37 mg TOS/kg bw / 日と食事暴露の比較から、十分高い暴露マージンとなった。この食品酵素のアミノ酸配列は既知のアレルゲンの配列と合わなかった。パネルは、意図した使用状況下で、この食品酵素に対する食事暴露におけるアレルギー感作と誘発反応のリスクは除外できないが、そのような反応が起こる可能性は低いだろうと考えた。提出されたデータに基づき、パネルはこの食品酵素は意図した使用状況下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-遺伝子組換えクロコウジカビ(NZYM‐BF系統)由来食品酵素グルコアミラーゼの安全性

Safety of the food enzyme glucoamylase from a genetically modified Aspergillus niger (strain NZYM‐BF)

EFSA Journal 2018;16(10):5450  31 October 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5450

食品酵素グルコアミラーゼ(グルカン 1,4‐α‐グルコシダーゼ; EC 3.2.1.3)はNovozymes A/S社により遺伝子組換えクロコウジカビ系統で生産されている。この遺伝子組換えは安全性の懸念は生じない。この食品酵素には生産生物の生きた細胞や組換えDNAはない。グルコアミラーゼは醸造工程やグルコースシロップ生産のデンプン加工に使用されることを意図している。総有機固形物(TOS)の残留量は、グルコースシロップの生産中に用いられる精製段階で取り除かれるため、食事暴露は産出されなかった。醸造工程では、提案された最大使用量に基づき、この食品酵素に対する食事暴露―TOSは欧州人で3.627 mg TOS/kg 体重 (bw) / 日以下となるように推定された。遺伝毒性試験では安全上の懸念を生じなかった。全身毒性は齧歯類の90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは最大用量1,360 mg TOS/kg 体重 (bw)/ 日を無毒性量(NOAEL)とした。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似点が調査され、1件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用状況下で、この食品酵素に対する食事暴露におけるアレルギー感作と誘発反応のリスクは除外できないが、そのような反応が起こる可能性は低いだろうと考えた。提出されたデータ、グルコースシロップの生産中のTOSの除去、導出された醸造工程の暴露マージンに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用状況下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

[HK] 法令違反サンプル結果

-baby Shanghai greenのサンプルの残留農薬が基準値超過

Pesticide residue exceeds legal limit in baby Shanghai greens sample

Monday Nov 5, 2018

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20181105_7190.html

食品安全センターが検査したところ、baby Shanghai greenのサンプルにおいて、クロルピリホスが最大残留基準0.1ppmのところ、0.72ppm検出であった。

 

-CFSは日本からの乾燥卵粉の輸入違反をフォローアップする

CFS follows up on illegal import of dried egg white powder

Friday, November 2, 2018

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20181102_7186.html

日本の茨城県からの乾燥卵白粉が関連する食品安全規定に違反して香港に不正に輸入された。放射能証明書と香港食物環境衛生署輸の衛生証明書の添付がなかった。

 

[HSA] リコール: HealthAid® MALE MAX

HealthAid® MALE MAX

2 Nov 2018

https://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/Health_Products_Regulation/Safety_Information_and_Product_Recalls/Product_Recalls/2018/healthaid-male-max.html

HASの検査により、英国製品のHealthAid® MALE MAXがレボドパをを含むことが分かった。製品写真あり。

 

[FSAI] SuperValuのオーガニックKing Prawnsに表示されない二酸化硫黄

Undeclared Sulphur Dioxide in SuperValu Organic King Prawns

Thursday, 1 November 2018

https://www.fsai.ie/news_centre/allergen_alerts/SuperValu_king_prawns.html

SuperValuのオーガニックKing Prawnsのラベル上に二酸化硫黄の表示がなかった。製品写真あり。

 

[FDA]FDAは栄養表示について二つのガイダンスを発表

FDA Issues Two Guidances on Nutrition Facts Label Issues

November 2, 2018

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm624586.htm

一つはガイダンス案で、

「食品表示:一回に消費されると合理的に想定される提供量(サービングサイズ)、習慣的に消費される参照量、サービングサイズ関連問題、二重列表示、その他:企業向けガイド」

二つ目は最終ガイダンスで

「栄養及びサプリメント成分表示:法令遵守日、添加糖及びビタミンやミネラルの定量表示に関するQ & A:企業向けガイド」

である

 

[FDA]FDAは義務的リコール権限についてのガイダンスを最終化

FDA Finalizes Guidance on Mandatory Recall Authority

November 5, 2018

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm624443.htm

食品安全近代化法のもとでFDAがリコールを命令した場合のプロセスについての解説。FDAがこれまで回収命令を出したのは一度きりで、2018年4月のクラトムのサルモネラの件である。回収命令になるかどうか検討を始めたものは他に2件あるが最終的には企業が自主回収を選択した。

 

-安全でない食品を市場から速やかに排除するための義務的リコール権限のよりしっかりした使用のためのFDAの努力についてのFDA長官Scott Gottlieb, M.D.の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on FDA’s effort to make more robust use of mandatory recall authority to quickly remove unsafe foods from the market

November 5, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm625061.htm

消費者をリスクに晒すようなことがあったらFDAは権限をフル活用して製品を市場から排除するよう命令することを躊躇しない。食品リコールプロセスを改善するために今年いくつかの新しい方針変更を発表してきた。目的は消費者に対してより迅速でタイムリーで対応可能な情報を与えることを確実にすることである。消費者が安全でない食品から身を守るためにタイムリーな情報を持っていられるように、食品リコールについてより早く伝えるための対策をとってきた。この目標に向かって進歩し続けるために、企業とも協力しなければならない。その中には回収命令も含まれる。

幸いなことに多くの企業はFDAと協力して速やかに自主回収をする。平均すると問題が発見されてからリコールまでに4日以内である。ほとんど場合FDAの職員と協力して行われる。しかし企業が自主回収に応じない場合もある。これは私にとって許容できない。そのため本日FDAの回収命令を実施する場合の最終ガイダンス情報の概要を示した。今日発表したガイダンスは、FDAのリコールプロセスについて可能なかぎりしっかりとした透明なものであろうとする努力の一環であり良く聞かれる質問に応えたものである。

このガイダンスでは回収命令を出す前に自主回収の選択肢を与えることや回収命令を検討するのはどのような根拠や状況の場合かなどについても詳細情報を提供する。

FDAは2011年に食品安全近代化法のもとで回収命令権限を得たが、その後回収命令を出したのはサルモネラ汚染クラトムについてだけである。FDAの回収命令権限は、危険な可能性のある食品を市場から排除するための重要な役割をもっているが、企業と協力して自主回収を促すことも継続する。このガイダンスはリコールプロセスの透明性と有効性改善のための一連のステップのひとつで、数週間前にはリコール製品の詳細情報を開示する状況を記したガイダンス案を発表している。また1月には一般向けの警告を公表する状況についてのガイダンス案を発表した。既にこのガイダンス案に従って行動している。リコール方針改良のために今後さらなる対応が予定されている

 

[FDA]リコール

-Nutrisca は高濃度のビタミンDのためドライドッグフードを回収措置

Nutrisca Issues Recall of Dry Dog Food Due to Elevated Levels of Vitamin D

November 2, 2018

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm625015.htm

Nutriscaは高濃度のビタミンDのため、ドライドッグフードを自主回収。

 

-Natural Life Pet Products は高濃度のビタミンDのためドライフードを回収措置を発表

Natural Life Pet Products Issues Recall of Dry Food Due to Elevated Levels of Vitamin D

November 2, 2018

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm625016.htm

Natural Life Pet Products は高濃度のビタミンDのため、チキン&ポテトのドライドッグフードを自主回収。

 

[NSW] リコール:Canberra Milk Full Cream

Recall: Canberra Milk Full Cream

05-November-2018

http://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recallsandadvisories/product-recall-canberra-milk-full-cream

Capitol Chilled Foods (Aust) Pty Ltd社は包装上の過失によりキャップの破片がミルクの中に入ってしまい知らずに飲み込むと窒息の危険の可能性あるとしてCanberra Milk Full Cream 300ml, 500ml and 1Lを回収措置。製品写真あり。

 

[EPA]ジカンバ耐性作物へのジカンバの使用登録

Registration of Dicamba for Use on Dicamba-Tolerant Crops

https://www.epa.gov/ingredients-used-pesticide-products/registration-dicamba-use-dicamba-tolerant-crops

2018年にEPAは遺伝子組換えジカンバ耐性綿や大豆の畑の雑草管理のためのジカンバ使用登録を2年延長した。この決定についてのQ & Q

 

[BfR]食品中の混合物質は個々の物質よりも危険?

Are substance mixtures in foods more dangerous than individual substances?

29.10.2018

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/35/are_substance_mixtures_in_foods_more_dangerous_than_individual_substances_-206633.html

BfRが主催したEuroMixプロジェクトの第8回協会会議が2018年10月29~31日にベルリンで開催された。EuroMixは、ドイツや欧州の25の科学機関が、様々な毒性物学的に意味のある物質の混合物の毒性をよりよく定めるために、実験動物を用いない実験的な試験方法の開発作業を行う研究プロジェクトである。BfRはオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)がまとめているこのプロジェクトの2つの作業グループに関わっている。この作業では、植物保護製品に含まれる有効成分の残留物に加えて、食品中の汚染物質や健康を害する可能性のある食品成分に焦点を当てている。BfR長官Dr. Andreas Hensel医学博士は、「この種の混合物が引き起こす健康リスクの科学的根拠について、より現実的な評価を予測できるようにすることを目標とする」と説明した。例えば、毒性学的に意味のある物質を確認する手段や、植物保護製品に含まれる有効成分の複合残留物の毒性の最初の試験結果が、第8回協会会議で提示される。

消費者は健康を害する可能性のある多種多様な望ましくない物質に毎日さらされている。コンピューターを用いたin silico手法(QSAR)と暴露モデルにより、混合実験のリスク評価対象物質の優先順位をつける方法がEuroMixプロジェクトで開発されている。検査される物質や物質の種類の広範なリストに素早く必要な制限がかけられるようにするものである。大量の様々な混合物質が考えられるので、EuroMixはこのプロジェクトの初めに確認された少数の特に重要な混合物に専念した。ここでは、植物保護製品に含まれる有効成分の混合物が主な焦点分野である。

これと並行して、肝臓、生物の成長、内分泌系の損傷影響に関する多くの様々な種類の物質混合物の影響を検査し、性質を決定するためにテスト方法が考案された。とりわけここでは、大量の関連物質の組み合わせ検査を促進するために、動物実験に代わり低コストで多くの検査情報量を得られる、新しい手段が開発された。

例えば、肝臓での組み合わせ効果を調べるために、連続的なin vitro検査手段を用いて組み合わせ効果を予想できる、病理学的脂肪肝(脂肪症)の特有の症状用のツールボックスが特別に開発された。このシステムの成果(原理の証明)はすでに発表され、既知の作用メカニズムの殺虫剤で実現した。このツールボックスは混合物の影響の性質を決定するのに用いられた。ここでの目標は混合物の物質の相互作用をよりよく評価できるようにすることである。最後に、分析や全体的な混合物の評価のためにウェブ上で評価ツールボックスを利用できるようにする。

 

[BfR]アルミニウムを含む制汗剤から練り歯磨きの亜鉛まで:化粧品委員会の50年

 

From antiperspirants containing aluminium to zinc salts in toothpaste: 50 years of the Cosmetics Committee

17.10.2018

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/32/from_antiperspirants_containing_aluminium_to_zinc_salts_in_toothpaste__50_years_of_the_cosmetics_committee-207645.html

2018年10月16日、BfRは「化粧品委員会の50年:消費者を守るための科学」を開催した。設立から50年経っても、重要課題であり続けているのはアレルギー。委員会は化粧品広告に「低アレルゲン性」という用語を使わないよう薦めている

(化粧品に食品を使わないように)

 

[ProMED]メラトニン中毒 米国:(オハイオ)学生

Melatonin toxicity - USA: (OH) students

2018-11-02

http://www.promedmail.org/post/6123965

Date: Wed 31 Oct 2018 Source: Fox San Antonio [edited]

オハイオの小学校で10月31日の朝、キャンディを食べた子どもが病気になった。学校が救急車を呼んで、3人がキャンディを食べてもうろうとなったという。調査の結果、キャンディは他の生徒が持ち込んだメラトニングミで、救急隊員がこどもたちは病院に行く必要はないと判断した

 

-ピアス病、コーヒー、オランダ:第一報、(ゾイトホラント州)

Xylella, coffee - Netherlands: 1st rep, (ZH)

2018-11-05

http://www.promedmail.org/post/6128308

Date: Thu 1 Nov 2018 Source: Boomzorg [in Dutch, machine transl., summ. Mod.DHA, edited]

みんなが恐れていたことがおこった:オランダにピアス病が発生した。NVWAがゾイトホラント州Noordwijkerhoutのオフィスビルのコーヒーの木に感染を発見した。

 

[PHE]Matt Hancock:予防のための私のビジョン

Matt Hancock: My vision for prevention

Posted on: 5 November 2018

https://publichealthmatters.blog.gov.uk/2018/11/05/matt-hancock-my-vision-for-prevention/

「予防は治療に勝るPrevention is better than cure」を発表

 

-全てのヒトのためにより良い健康を:予防のための新しいビジョン

Better health for all: A new vision for prevention

Duncan Selbie, Posted on: 5 November 2018

https://publichealthmatters.blog.gov.uk/2018/11/05/better-health-for-all-a-new-vision-for-prevention/

Matt Hancock保健福祉大臣が予防展望prevention visionを発表し、重要な優先課題であることを確認した

・予防を全てのヒトの優先課題に

・現実的な変化のためにともにはたらく

若い人も高齢者も、予防が大事

人生の最初をベストな状態で開始:妊娠、子どもの予防接種、学校環境、住居、健康な食生活と運動

青年期:安全で確実な仕事、精神衛生、運動、健康的食事、タバコを吸わない、お酒はほどほど

後期:安全で利用可能な住環境、活動的、健康的な食事、社会とのつながりを維持

 

[COC]2018年11月8日の議題とペーパー

8 November 2018: agenda and papers

https://www.gov.uk/government/groups/committee-on-carcinogenicity-of-chemicals-in-food-consumer-products-and-the-environment-coc

・がんリスクに関連する免疫と間質細胞修飾についてNigel Gooderham教授によるプレゼン

・生涯未満の暴露によるリスクを検討するための枠組み開発

生涯未満のless than lifetime (LTL)暴露についてのガイダンスが必要になるのは、事故時の助言と特定の暴露シナリオの結果から健康を守るためのガイドラインを設定するときの概ね二つの場合。

COCの提案する基本原則としては

ステップ1 リスク評価されるのはどの暴露シナリオか?

暴露集団と暴露シナリオを定義する

ステップ2:評価対象の発がんハザードは?

作用機序は?閾値は?

ステップ3:リスク評価

BMDL10あるいはNOAELを用いてHBGVを計算する、それができなければMOEアプローチ。

事例がある。飲料水中のヒ素濃度が一時的に上がっていたことが後からわかった場合。

(計算上MOEが1より小さくなるのだが比較対象が基準を守っている場合になっている)

・発がん物質複合暴露影響のリスク評価

EFSAの複合暴露は発がん物質については対象としていない。

未知の複雑な混合物については「混合物全部whole mixtureアプローチ」もある

動物実験の結果をもとにしたこれまでの評価方法から有害アウトカム経路(AOPs)アプローチなどの新しい方法へ、多段階発がんモデルからがんホールマーク(顕著な特徴)へ

あまり典型的ではないが飲酒と喫煙、アスベストと喫煙による相乗作用

まだ検討中で課題の多いアプローチ

・ホライズンスキャン

電子タバコ、特に早期の、疫学的根拠と毒性学的根拠の統合、など

・COC/G07: Part c) オミクス、ハイスループットスクリーニング、バイオインフォマティクスについての声明案

 

[IARC]一部のニトロベンゼンと他の工業用化学物質の発がん性

Carcinogenicity of some nitrobenzenes and other industrial chemicals

Lancet Oncol, Published online 2 November 2018;

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1470204518308234?via%3Dihub

全てを実験動物で十分な発がん性の根拠とヒトでのデータがないあるいは不適切な根拠に基づきヒト発がん性の可能性がある(グループ2B)とした

オルト-フェニレンジアミン二塩酸 (CAS No. 615-28-1)

2-クロロニトロベンゼン(CAS No. 88-73-3)

4-クロロニトロベンゼン (CAS No. 100-00-5)

1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼン(CAS No. 89-61-2)

2,4-ジクロロ-1-ニトロベンゼン (CAS No. 611-06-3)

2-アミノ-4-クロロフェノール (CAS No. 95-85-2)

パラ-ニトロアニソール(CAS No. 100-17-4)

N,N-ジメチルアセトアミド(CAS No. 127-19-5)

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 62–18                 

6 November 2018

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular6218.aspx

新規申請

レバウジオシドDの酵素による産生、アルコール飲料の妊婦向け警告

など

 

[論文]論文

-ハーブとダイエタリーサプリメントに関連する心毒性:症例報告のオンライン表 パート5のうちの4

Heart Toxicity Related to Herbs and Dietary Supplements: Online Table of Case Reports. Part 4 of 5.

Brown AC.

J Diet Suppl. 2018 Jul 4;15(4):516-555.

心毒性に関連することが多い7つのハーブは

中国伝統生薬4つ:カラトウキDon quai (Angelica sinensis), トウゲシバJin bu huan (Lycopodium serratum), ライコウトウThundergod vine or lei gong teng (Tripterygium wilfordii Hook F), およびホルトカズラTing kung teng (Erycibe henryi prain

アーユルベーダ1つ アシュワガンダAswagandha, (Withania somnifera);

北米ハーブ2つ ブルーコホシュblue cohosh (Caulophyllum thalictroides), およびヨヒンベ Yohimbe (Pausinystalia johimbe)

トリカブトAconitumと エフェドラEphedraは米国では既に販売されていない

ダイエタリーサプリメントとしてはビターオレンジ、カフェイン、エネルギードリンク、一酸化窒素

 

-ハーブとダイエタリーサプリメントに関連するがん:症例報告のオンライン表 パート5のうちの5

Cancer Related to Herbs and Dietary Supplements: Online Table of Case Reports. Part 5 of 5.

Brown AC.

J Diet Suppl. 2018 Jul 4;15(4):556-581.

報告されているハーブは防已guang fang ji(アリストロキア酸を含む)のみ、食品はワラビと熱いマテ茶

 

-タンパク同化男性化ステロイドの使用とボディービルの実施による腎障害

Kidney damage due to the use of anabolic androgenic steroides and practice of bodybuilding.

Merino García E, , et al.,

Nefrologia. 2018 Jan - Feb;38(1):101-103.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2013251417302146

オープンアクセス

37才男性の症例

 

-オウシュウヨモギのお茶を繰り返し飲んだことによる中毒事例でのツジョンの同定と定量

Identification and Quantification of Thujone in a Case of Poisoning Due to Repeated Ingestion of an Infusion of Artemisia Vulgaris L.

Di Lorenzo C, et al.,

J Food Sci. 2018 Aug;83(8):2257-2264

1Lのお茶を飲んで躁状態で救急来院したスイスの49才男性の症例。患者の血清と尿からツジョンの検出を試みた。血清ツジョン濃度は0日で27.7 ± 3.48 μg/mL、1日後24.1 ± 0.15 μg/mL。従ってツジョン中毒であることが確認され、可能性のあるシナリオとしては4つ考えられる。1)使用したオウシュウヨモギが異常な高濃度ツジョンを含む、2)慢性的に暴露、3)この患者の代謝能力が低い、4)ニガヨモギなどの混入

 

-大学教育は若年成人のダイエタリーサプリメントの適切な使用に役立つ

College education aids in proper use of dietary supplements among young adults

5-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/bu-cea110118.php

Journal of Dietary Supplementsに発表されたBinghamton大学の研究

 

-よくある神話とは違って、座っていることはタバコと同じではない

Sitting is NOT the new smoking, contrary to popular myth

5-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/uosa-sin110418.php

無数の新聞記事が近年宣伝していることとは違って、座っていることは「新しい喫煙」ではない。American Journal of Public Healthの最新号に発表されたカナダ、米国、豪州の研究者によると、1日8時間以上座っていることは早期死亡と一部の慢性疾患のリスクを10-20%あげるものの、タバコの180%に比べると色褪せる。Terry Boyle博士によると座っていることと喫煙を比べたメディア報道は2012年から2016年の間に12倍になり、一部の有名大学や病院なども神話を広めている。「シンプルな事実は、喫煙が最大の公衆衛生の惨劇であり、座っていることはそうではない」

 

-芋虫とカビは共謀して果物やナッツを脅かしている、研究が発見

Caterpillar, fungus in cahoots to threaten fruit, nut crops, study finds

5-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/uoia-cfi110518.php

Journal of Chemical Ecologyに発表された研究によるとアフラトキシンを作る真菌の犯罪には足がたくさんある共謀者がいる。お互いがいるとどちらもよく育つ。

(アップの写真)

 

その他

-ケトジェニックダイエット:誇大広告を超えて

Ketogenic Diets: Beyond the Hype

by Wellness Letter  November 01, 2018

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/diet-weight-loss/article/ketogenic-diets-beyond-hype

それは通常の低炭水化物食ではない

リスクは?

何故減量する?

ケトンサプリメントは?

ケトン又はケトン前駆体を含むダイエタリーサプリメントの影響についてはほとんど根拠がない

基本

ケトジェニックダイエットの研究はまだ未熟でいくつかの研究は実施中である。長期のデータはない。この食事法はあまりにも多くの健康的な食品を排除する。急速に減量できるかもしれないがもとの食事に戻すと体重も元に戻る。どうしても実践するなら専門家の指導のもとで。

 

-トランス脂肪:減って、減って…無くなった

Trans Fats: Going, Going ... Gone

by John Swartzberg, M.D. 

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/trans-fats-going-going-almost-gone

昨年6月、FDAが製造業者に科した部分水素添加油(PHOs)の使用期限が過ぎた時、私は喜んだ。そう遠くない昔、米国ではPHOsはどこにでもあった。今やスーパーで販売されている食品の大多数はトランス脂肪フリーである。やがて全てがそうなるだろう。注意すべきなのはその代わりに何が使われているか、であろう。