2020-02-12

[BfR] 中毒事例:カンナビジオールを含む電子タバコ用リキッドは操作されている可能性がある

Cases of poisoning: Liquids containing cannabidiols for e-cigarettes can be manipulated

BfR opinion No 005/2020 issued 23 January 2020 

https://www.bfr.bund.de/cm/349/cases-of-poisoning-liquids-containing-cannabidiols-for-e-cigarettes-can-be-manipulated.pdf

電子タバコの健康リスクは、最近の米国での肺損傷によるいくつかの「vapers」関連死の後に問題がはっきりしてきた。これらの健康リスクは、2019年10月にのブレーマーハーフェン(Bremerhaven)で中毒になった8人の若者に関するメディア報道の中で議論された。患者は痙攣性発作、意識及び記憶障害や心臓の動悸を患った。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の初期評価によると、禁止されている電子タバコ用リキッド中の合成カンナビノイドの使用が、観察された症状の原因として可能性が高いとみなされた。メディア報道によると、患者はカンナビジオール(CBD)を摂取したことを認めた。CBDは弱い精神活性のカンナビノイドである。一年前既に、精神活性カンナビノイド混入CBDリキッドの使用が米国から報告されていた。ブレーマーハーフェンの若者のように使用者は神経症状に苦しんだ。

このように、呼吸性の症状は全く現れないという事実を含め、両方の症例シリーズは類似の症状を共有し、米国からの早期の報告と対照的に死亡例はない。ブレーマーハーフェンの中毒事例は利用可能な十分な情報がないため、BfRによる評価は限定的なものである。より詳細なデータ、特に製品、添加物及び使用された装置に関するものが毒性学的なリスク評価には必要となる。現段階では、電子タバコが中毒症状の原因あるいは助長することを示す手がかりは何もない。しかし、ニコチン含有であろうとニコチンフリーであろうと、一般的に電子タバコは健康を害するものである。

 

[HK] 台湾政府より‐フィリピンから台湾に輸入された「NAGARAYA 調味花生」に、台湾の基準に違反するアフラトキシン濃度が検出された報告 

The authority of Taiwan – Report of a batch of “NAGARAYA 調味花 生(P4845 NAGARAYA ORIGINAL BUTTER CRACKER NUTS YELLOW)” imported from the Philippines to Taiwan was found to contain contaminants, aflatoxins (黃 麴 毒 素 ), at levels which are not complying with the Taiwan standards

11 February 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20200211_1.pdf

 

[FSAI]乳児用調製粉乳の広告と販売に関するより厳しい規則

Stricter Rules for Advertising and Marketing Infant Formula

Monday, 10 February 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/advertising_marketing_infant_formula_rules_100220.html

2020年2月22日より効力を生じる、新たなEU食品法は、乳児用調製粉乳の広告と販売に制限を追加する。乳児用調製粉乳における栄養及び健康強調表示の使用不可を含む制限や例えば嘔吐の問題に対処するといった目的の広告や販売に関わる文書や図の表示の使用にも制限がある。

 

[ヘルスカナダ] 助言

-ヘルスカナダはPerformance Plusカプセルのライセンスを停止する:製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Health Canada suspends licence for Performance Plus capsules: Product may pose serious health risks

February 11, 2020

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2020/72325a-eng.php

ヘルスカナダは心発作や脳卒中のような深刻な健康リスクを引き起こす可能性があるため、Performance Plusカプセル製品のライセンスを停止したと市民に助言する。検査で製品に表示にないシルデナフィルを含むことがわかった。製品写真あり。

 

-未承認の製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Unauthorized products may pose serious health risks

February 10, 2020

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2020/72293a-eng.php

ヘルスカナダは精力剤、減量用、活力剤あるいは「ポッパーズ」として販売されている未承認の健康製品には危険な成分が含まれている可能性があり、深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある健康製品に関して市民に助言し、情報を更新している。掲載の製品はタダラフィル、シルデナフィル、ヨヒンビンを含む。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

- TP. Food Canning Ltd., Part.

January 22, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/tp-food-canning-ltd-part-599159-01222020

酸性化食品基準、Emergency Permit Control法、不純品、不正表示の問題。

 

- Neptunus Seafood B.V.

January 22, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/neptunus-seafood-bv-599076-01222020

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品の問題。

 

[FSA] THIS UKはラベル誤表示のためTHIS Isn’t Chicken plant-based3製品を回収措置

THIS UK recalls three THIS Isn’t Chicken plant-based products because of incorrect date labelling

11 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-07-2020

THIS UKは使用期限を12 February 2020とすべきところ12 February 2022と、日付を誤表示したため3製品を回収措置。

 

[FSA]葉物野菜の硝酸塩調査委託

Commissioning of nitrate survey of leafy green vegetables

10 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/consultations/commissioning-of-nitrate-survey-of-leafy-green-vegetables

英国内の成長した葉物野菜組織の硝酸塩濃度監視のための新たな調査について、調査デザインやデータの使用方法等について意見募集。

 

[FSA]アクリルアミドとフランの英国小売における調査委託

Commissioning of Acrylamide and Furans UK Retail Survey

10 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/consultations/commissioning-of-acrylamide-and-furans-uk-retail-survey

英国で小売されている食品中のアクリルアミド及びフランの濃度監視のための新たな調査が行われるため、意見募集。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 112–20

11 February 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular112%E2%80%9320.aspx

パブリックコメント募集2件等

 

-新しい加工助剤に意見募集

Call for comment on a new processing aid

11/02/2020

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-a-new-processing-aid.aspx

GM Aspergillus由来アルファアミラーゼ

 

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-a-new-enzyme-processing-aid.aspx

GM Aspergillus由来グルコアミラーゼ

 

[BfR]乳幼児用水ベースのビタミンDサプリメント中没食子酸プロピルのリスク評価

Risk assessment of propyl gallate in water-based vitamin D supplements intended for infants and young children

10-02-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/risk-assessment-of-propyl-gallate-in-water-based-vitamin-d-supplements-intended-for

乳幼児が抗酸化剤として没食子酸プロピル(E 310)を含む水ベースのビタミンDドロップを毎日与えられる場合の摂取量は、4ヶ月で0.03 mg/kg/dで ADI(0.5 mg/kgbw/d)以下。ほかの食品からの摂取量は約03 mg/kg/d

(そんなものが気になるならお茶が飲めなくなるような・・ましてEGCG高含有とか宣伝しているお茶は)

 

[CDC]EVALI更新

CDC, States Update Number of Hospitalized EVALI Cases and EVALI Deaths

Tuesday, February 11, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/s0211-Evali-cases-deaths.html

2020年2月4日時点で入院2758死亡64

 

[CDC]カルフェンタニルアウトブレイク-フロリダ、2016-2017

Carfentanil Outbreak — Florida, 2016–2017

MMWR Friday, February 7, 2020

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6905a2.htm?s_cid=mm6905a2_w

2016年6月から約1年続いて2017年の8月突然終わった

 

[IARC]父親のためのチェックリスト-がんについての子どもの本

A Checklist for Dad – a children’s book about cancer

11 February 2020

https://www.iarc.fr/news-events/a-checklist-for-dad-a-childrens-book-about-cancer/

Tricia L. Larose博士による5-7才の子ども向けの本

家族ががんになったとき子どもが直面するだろう疑問に答える

 

[ProMED]新型コロナウイルス(第42報):中国、世界、COVID-19, SARS-CoV-2, WHO

Novel coronavirus (42): China, global, COVID-19, SARS-CoV-2, WHO

Published Date: 2020-02-11

https://promedmail.org/promed-post/?id=6979942

情報源6、長い記事、記録のため一部

病気の名称はCOVID-19 (Coronavirus disease 2019)、ウイルスの名称はSARS-CoV-2 (severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)が提案されている

 

[ASA]CAPの助言 農法

Farming methods

Advice online 11 Feb 2020

https://www.asa.org.uk/advice-online/farming-methods.html

農法についての宣伝はその全ての主張の根拠となる客観的な立証が可能な文書を確保していなければならない。

「環境に優しい」や「持続可能な」のような条件が明示されていない絶対的強調表示は避けるべきである、なぜならば全ての食料生産システムは何らかのダメージを与えるものであり、CAP基準では絶対的環境クレームはその製品の製造から廃棄までの完全なライフサイクルに基づくことを要求しているからである。

動物の福祉に関するクレームがしばしば苦情として寄せられる。ASAは鶏が外にいるイメージを示す卵の広告についての多数の苦情を受け取った。広告を見た人が鶏が放し飼いされていると誤認するからという。しかし実際に広告主は鶏が放し飼いされているという根拠を提出したためASAはその広告が誤解を招くものだとは判断しなかった。

上述のように、広告主はイメージや言葉で想像される主張にも注意する必要がある(例えば動物が戸外にいる絵は放し飼いを意味する可能性がある)。ASAは「平均的消費者」がその広告をどう解釈するかを考慮する

(以下事例や特定の認証等)

 

[WHO]犯罪者がWHOを騙るのに注意

Beware of criminals pretending to be WHO

https://www.who.int/about/communications/cyber-security

(コロナウイルス詐欺警告として特別サイト作ってる)

 

[FTC]FTCは二社の証明されていない骨と関節の健康強調表示を止めさせる

FTC Acts to Stop Two Companies from Making Unproven Bone and Joint Claims

February 11, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/02/ftc-acts-stop-two-companies-making-unproven-bone-joint-claims

企業は製品が骨や軟骨を成長させ関節痛を緩和すると主張

Ostinolというブランド名の製品を売っていたZyCal Bioceuticals社とStimTeinという錠剤を売っていたExcellent Marketing Results社

どちらも有効成分とされるものはCyplexinolで、ZyCal社がEMRに供給していた

(大学等との共著でそれっぽい論文がそこそこ出ている。一部の「研究者」は詐欺に加担していることに注意。)

 

[Codex]コーデックス執行委員会/ジュネーブのWHOで進行中

Codex Executive Committee / session underway at WHO, Geneva

10/02/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1261005/

第78回コーデックス執行委員会においてNaoko Yamamoto WHO事務局長補がコーデックスへのWHOとFAOとの緊密な協力を再確認。

 

[NASEM]どんな病院でも、出産センターでも自宅出産でもリスクがないわけではない-しかしより良いケアへのアクセス、ケアの質、ケアシステムの統合で出産時の母子の安全を向上できる、報告書は言う

No Hospital, Birth Center, or Home Birth Is Risk-Free — But Better Access to Care, Quality of Care, and Care System Integration Can Improve Safety for Women and Infants During Birth, Says Report

Feb. 6, 2020

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25636&_ga=2.53882024.1026454685.1581482320-1905132771.1574043427

(メディアがどんなに自宅出産などを持ち上げていても98.4%は病院で出産していて病院での出産が最も安全、らしい)

 

[NASEM]食事摂取基準(DRI)モデル拡大

Expansion of the Dietary Reference Intake Model

https://www.nap.edu/resource/25353/interactive/

ナトリウムとカリウムから学ぶ

・DRIsの背景

NASEMは1940年代から栄養素の摂取基準を発表してきた。その基準はその年齢や性でのほぼ全ての健康な人の必要量を満たすと推定される摂取量として始まった。1990年代までに栄養研究は劇的に様変わりし、栄養参照摂取量設定のためには新たなパラダイムが必要になった。そこでDRIsができた。DRIsは科学と統計理解の進歩を反映して4つのカテゴリーに特徴づけられ、個人が健康を最適化し、疾患予防、取り過ぎを避けるのに役立つことを意図した。

その四つのカテゴリーは

推定平均必要量Estimate Average Requirement (EAR)

特定の年齢、性、ライフステージ集団の健康な個人の半分の要求を満たすと推定される平均一日栄養摂取量

推奨食事許容量(推奨量)Recommended Dietary Allowance (RDA)

特定の年齢、性、ライフステージ集団の健康な個人のほとんどの(97-98%)の要求を満たすと推定される平均一日栄養摂取量

適切摂取量(目安量)Adequate Intake (AI)

ある年齢、性、ライフステージ集団のほぼ全ての実際の要求量を超過する可能性が高い摂取量(要求量ではない);RDAを設定するための科学的根拠が十分でない場合に設定される

耐容上限摂取量(耐容上限量)Tolerable Upper Intake Level (UL)

特定の年齢、性、ライフステージ集団の健康な個人のほとんどの人にとって有害健康影響リスクがないと考えられる最も高い平均一日栄養摂取量

・新しいDRIカテゴリーを追加して拡大

慢性疾患リスク削減摂取量(目標量)Chronic Disease Risk Reduction Intake (CDRR)

これは慢性疾患になるリスクを減らすことが期待される栄養摂取量で、既存のDRIカテゴリーを置き換えるものではないがDRIの設定における慢性疾患リスクの評価のしかたを変える。科学的根拠の強さを評価する特別な方法論を使って設定される。栄養と慢性疾患リスクの因果関係と摂取量-反応応答に最低でも中程度の根拠の強さがある場合に設定される。

今回のナトリウムとカリウムのDRI更新においてこのモデルが初めて採用された。

(括弧内は日本人の食事摂取基準で使われている用語。このNASEMのサイトのスマートさとは比べものにならないけれど日本人の食事摂取基準も内容においては頑張っているので是非見て欲しい。スライド集をPDFではなくpptで提供するとか、素晴らしい。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

個人的に注目すべきは今後の課題「食事摂取基準が参照すべき当該分野(人間栄養学、栄養疫学、公衆栄養学、予防栄養学)の研究論文数は近年、増加の一途をたどっているが、我が国における当該分野の研究者の数とその質は、論文数の増加と食事摂取基準の策定に要求される能力に対応できておらず、近い将来、食事摂取基準の策定に支障を来すおそれが危惧される。当該分野における質の高い研究者を育成するための具体的な方策が早急に講じられなければならない」のところ。)

 

論文

-米国で20年以内に子宮頸がんの根絶が可能

Cervical cancer elimination possible within two decades in the US

10-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/htcs-cce013120.php

HPVワクチンと検診で。The Lancet Public Health

 

-皮膚がん診断アプリは信頼できず規制もされていない、研究が示す

Skin cancer diagnosis apps are unreliable and poorly regulated, study shows

10-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uob-scd020620.php

The BMJ

 

-高タンパク質高脂肪食でClostridioides difficile感染が増える

Clostridioides difficile infection flourishes with a high-protein, high-fat diet

11-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/asfm-cdi021120.php

mSystemsに発表されたマウス研究

 

-ソフトドリンクの課税、広告、表示法の影響を計る研究

Studies gauge effect of soft drink taxation, advertising and labeling laws

11-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/p-sge021120.php

PLOS Medicineに発表された二つの研究によると、砂糖入りソフトドリンクの表示やマーケティング、課税に関する法律は消費者と製造業者の両方の行動に影響を与えた。

一つはチリの研究で、2015年と2017年の間に新しい方針の導入により一人1日あたり22.8mLあるいは11.9kcalそのような飲料の摂取が減った。

もう一つは英国の研究でソフトドリンク課税の導入により100mLあたり5g以上の砂糖を含む飲料の割合が49%から15%に減った。

(問題はそれで子どもの肥満が減るかどうか)

 

-それはヘンプかマリファナか?新しいスキャナーはすぐに答えられる

Is it hemp or marijuana? New scanner gives instant answer

10-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/taac-iih021020.php

カンナビス植物のTHCレベルを迅速に測定する携帯分光光度計

2019年にテキサスの法律でTHC含量が0.3%未満ならヘンプと定義したので簡便な検査法が必要。Texas A&M University College of Agriculture and Life Sciencesの科学者らが98%正確に同定できる機器をRSC Advancesに発表

 

-Bayreuth大学の研究者が田んぼに新しいヒ素化合物を発見

Bayreuth researchers discover new arsenic compounds in rice fields

11-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/ub-brd021120.php

コメ栽培のリスクかチャンスか?

イタリアと中国の科学者と協力してドイツBayreuth大学の研究者が稲を育てている土壌中に硫黄含有ヒ素化合物がどの条件でどのくらい生じるのかを系統的に調査した。これまでコメを食べることの健康リスクにおいてこれらチオヒ酸塩類は考慮されてこなかった。Nature Geoscienceに結果を発表した科学者らは消費者を健康リスクから守るために緊急の研究の必要性を同定した。

Thiolated arsenic species observed in rice paddy pore waters

https://www.nature.com/articles/s41561-020-0533-1

(この論文は土壌の研究でコメについてではない、コメに含まれるかどうかは調べてないからわからない)

 

その他

-Beyond MeatとImpossible Foodsは長い議論の歴史の中で新しい「偽肉(フェイクミート)」反対者に直面

Beyond Meat, Impossible Foods face a new ‘fake meat’ foe with long, controversial history

FEB 6 2020

https://www.cnbc.com/2020/02/06/beyond-meat-impossible-foods-face-new-powerful-fake-meat-foe.html

Rick Berman率いる「消費者の自由センターThe Center for Consumer Freedom」がここ数ヶ月、肉代用品に攻撃をしている。最新のものはスーパーボウルのCMで植物由来肉代用品はメチルセルロースを使っていてそれは下剤だという。Impossible Foodsは直ちに「挽肉にはうんちが含まれる」と反撃(牛肉の大腸菌のことらしい)

(植物タンパク質はアメリカでは常に攻撃されてきた長い歴史がある)

 

-視点:反GMO活動家Vandana Shivaの「毒を使わない化石燃料を使わない」食品の講義のファクトチェック

Viewpoint: Fact-checking anti-GMO activist Vandana Shiva’s ‘Poison-Free, Fossil-Free’ food lecture

Alison Van Eenennaam | February 10, 2020

https://geneticliteracyproject.org/2020/02/10/viewpoint-fact-checking-anti-gmo-activist-vandana-shivas-poison-free-fossil-free-food-lecture/

(編集注:この記事はVandana Shivaのカリフォルニア講演ツアー三部作の第一部である)

2020年1月末に私はカリフォルニア大学サンタクルズ校で二つのイベントに参加した。一つは土曜の夜の講義「Vandana Shivaと対話」、もう一つは翌日の「毒なし化石なし食品と農業」という終日イベントである。

土曜夜の講義は女性農家のエンパワーや気候変動への農業の影響、種子バンクの重要性など多くの点で同意できる部分があった。「企業」やBill Gatesのようなお金持ちへのたくさんの蔑みとグローバリゼーションと植民地化への激しい批判があった。農業科学者としての私には有機農業への過剰な楽観視には根拠がないと思われた。もしもそんなにオーガニックが優れているならどうして全ての農家が採用しないのだろう?実際にはそんなに簡単ではない。有機農業が優れているという主張に根拠はなし。しかし問題はGMOとモンサントと特許と、特にグリホサートの話題になると完全に箍が外れることである。これらについてはこのシリーズの第二部と三部でファクトチェックを行う。

次の日のイベントは極めて同じような考えの人達が集まってカリフォルニアの農業を‘Poison-Free, Fossil-Free’にしようという議論だった。彼らはカリフォルニアの農家に力を与えるとか社会正義とかについて語ったが当事者であるカリフォルニアの農家や労働者はいなかった。そして全く農薬を使わないことによるトレードオフについては一切語られなかった。私は仕事上多くのカリフォルニアの農家と付き合いがあり、彼らがそれぞれの生産現場でいろいろな課題にどう取り組んでいるか見てきている。Shivaの生地インドでは82%の農家が小規模であるがカリフォルニアの農家は小規模自給自足農家ではない。農業を行っている大企業もいくつかある。彼らはインドの小規模自給自足農家とは違う

(以下長い記事略。データや写真あり。カリフォルニアの有機農作物の草取りのために働いている人達の写真を見ればオーガニックが季節労働者を安く使った上で成り立つものでしかないことはわかるだろうに)

私は公共の大学での農業についてのイベントに客観的事実やデータを提示するための公的部門の毒性学者や害虫管理の専門家、カリフォルニアの農家、労働者、家族などがいなかったことにがっかりした。議論は単純化された善悪二元論の枠組みを超えることは無かった

 

第二部 嘘に協賛する

Sponsoring Falsehood (2 of 3)

https://biobeef.faculty.ucdavis.edu/2020/02/03/sponsoring-falsehood-2-of-3/

 

第三部 恐怖を惹起する(ラウンドアップ)

Rounding Up Fear (3 of 3)

https://biobeef.faculty.ucdavis.edu/2020/02/03/rounding-up-fear-3-of-3/

(このイベントではたくさんの嘘とラウンドアップの検査、解毒剤と称する製品が宣伝されたらしい。写真ひどい)

 

-Goop(しまった)!TINA.ORGはウェルネス企業が裁判所の命令に違反していることを発見

G-OOPS! TINA.ORG FINDS WELLNESS COMPANY IN VIOLATION OF COURT ORDER

Published on January 28th, 2020

https://www.truthinadvertising.org/g-oops-tina-org-finds-wellness-company-in-violation-of-court-order/

Gwyneth PaltrowのGoopブランドの各種製品の宣伝が根拠のない医薬品宣伝に相当するというたくさんの指摘

 

-SMC UK

英国の政府課税後のソフトドリンクの砂糖量を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at the sugar levels in UK soft drinks following government levy

FEBRUARY 11, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-the-sugar-levels-in-uk-soft-drinks-following-government-levy/

PLoS Medicineに発表された研究が英国のソフトドリンクの砂糖量が課税後減ったと報告する

King’s College London (KCL)栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

この研究は課税が食品企業のソフトドリンク中砂糖含量低下につながったことの根拠にはなるが、英国人の食生活における添加された砂糖の総量が減ったのかは示していない。お菓子やキャンディは消費量が増える傾向にある。また課税のうち消費者負担は1/3だけであることにも注意。

Teesside大学公衆衛生栄養学教授Amelia Lake教授

子どもの肥満を減らす試みとして2018年4月に英国ソフトドリンク業界税が導入された。この課税は企業に砂糖入り飲料の組成変更のインセンティブを与えることを意図した。この研究はその影響を測定しようとした重要なものである。研究者らは2015年9月から2019年2月までの間に英国スーパーマーケットのウェブサイトで販売されている20万以上のソフトドリンクを調べて砂糖含量が100mLあたり5g以上のものの割合、値段、サイズを調べた。その結果砂糖の量は変わっていた。つまり課税は影響があった。これをより広範な食品に拡大していくことができる

王立小児科学会と健康増進のための子ども健康事務所Max Davie博士

ソフトドリンク課税は成功で政府が食品飲料企業に影響を与えることができることを示した。この研究は自主規制の限界を強調する。我々はこの課税をミルクやジュースにも拡大して欲しい。

 

2020-02-10

[EU]査察報告

-ベラルーシ―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

Belarus 2019-6654―Residues and contaminants in live animals and animal products

09/01/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4224

2019年5月13~24日にベラルーシで実施した、EU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理の効果を評価するための査察。この残留物モニタリング計画はほぼEC指令の原則に従っている。にもかかわらず、いくつかの物質がEU最大残留基準と一致していない。サンプリングと検査の実施は時宜にかなっているが、サンプリング戦略のいくつかの側面がこの計画の効果を弱めている。研究所に関しては、結果の信頼性を提供しているが、今日まで手段が設定されていないため、作業はまだ行われていない。動物用医薬品に関しては、一般の動物用医薬品の認可、販売、使用を統治する法的枠組みや公的管理システムが保証を支えている。雌牛の治療のための17-βエストラジオールとその派生品の使用は除外される。

 

-ロシア連邦―最終報告書-査察の助言に対処するためにロシア機関が取った対策実行のフォローアップ

Russian Federation 2019-6849―Final report -follow-up the implementation of the actions taken by the authorities of Russia to address the recommendations of audit DG(SANTE)/2018-6461

08/01/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4223

2019年3月18~29日にロシア連邦で実施した、2018年の査察報告書の助言への対処行動の確認及び、修正行動の効果を評価するための査察結果。一部実施された助言もあるが、これまでの対策は効果がなく、十分ではない。適切な施設のリストアップが保証されていない。EU条件に従う原材料 (加工された成分を含む) だけがEU輸出用に承認された乳製品の製造に使用されていることの確認ができていない。現在の検査システムでは、公的管理職員の知見が不足し、トレーサビリティについての文書化された公的管理がなく、食品企業管理者の法令順守はほとんど保証されていない。結核やブルセラ症がないことを証明するための生きた動物の検査は適切に対処されている。

 

-フランス―動物の飼料における昆虫の利用

France 2019-6647―Use of insects in animal feed

11/12/2019

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4216

2019年6月17~21日にフランスで実施した、関連企業管理者が、動物用飼料としての昆虫とその派生製品の生産、市販、取引を、動物由来成分(ABP)及び飼料に適用できるEU規則に従って実行していることを確認するための一連の査察の一部である。昆虫の飼育、処理、加工を行う管理者の登録と承認に関するシステムはリスクに基づいており、いくつかの欠点を除いて効果的に検証されている。ABP管理者の記載方法は、外部利用者には管理者が承認されているかどうかを確認できない。

 

-スイス―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

Switzerland 2019-6658―Residues and contaminants in live animals and animal products

28/11/2019

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4215

2019年9月18~27日にスイスで実施した、生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理の効果や、動物用医薬品の認可、販売、使用を評価するための査察。概して、残留物モニタリング計画は、必要最小限のほぼ90%が達成されている牛乳(EUに取引されている主な商品)以外は、対象となる商品のほとんどで50%以上の必要なサンプルの最小数に達していないと結論した。サンプルの高レベルのクラスタリング(同じ生産者の複数のサンプリング)や、この4年間の違法結果事例の調査が、提供する保証を弱めている。サンプル数が少ないにもかかわらず計画は完全に実行され、ギャップに関わらず検査の範囲は広範囲に及んだが、研究所のネットワークに支えられて保証の影響を軽減している。スイスで認可されている食品生産動物のための薬理活性物質のリストは、認可されている動物種、適用可能な最大残留基準、薬効分類、はEUのそれを反映している。

 

[EU]SCCS

-化粧品に使われる二酸化チタン(TiO2)への科学的意見要請

Request for a scientific Opinion on Titanium dioxide (TiO2) (CAS/EC numbers 13463-67- 7/236-675-5, 1317-70-0/215-280-1, 1317-80-2/215-282-2) used in cosmetic products

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs2016_q_043.pdf

吸入暴露でヒト発がん性が疑われるため安全な量が再検討されている

日焼け止め製品への25%までの使用は安全か、安全でないなら安全な最大濃度はどのくらいか?

 

-化粧品のナノ物質の安全性への科学的助言要請

Request for a scientific advice on the safety of nanomaterials in cosmetics

5 February 2020

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs2016_q_044.pdf

ナノ物質の安全上の懸念についての専門家の意見を求めている

 

[EU]RASFF Week06-2020

警報通知(Alert Notifications)

米国産食品サプリメントの未承認物質1,3-ジメチルアミルアミン(DMAA)・2-アミノ-6-メチルヘプタン(DMHA)・禁止物質ヨヒンビン及び未承認新規食品成分インド蛇木(Rauwolfia canescens)、英国産全形オグボノのアフラトキシン(B1 = 15; Tot. = 32 µg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質1,3-ジメチルアミルアミン(DMAA)及び禁止物質ヨヒンビン、スペイン産リンゴピュレのパツリン(81 µg/kg)、トルコ産オレガノのピロリジジンアルカロイド(16962 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA(37.66 µg/kg)、中国産ベルギー経由トウモロコシ及び竹製と表示されている子供用食器からのホルムアルデヒド(19.2 mg/kg)及びメラミン(4.71; 6.64 mg/kg)の溶出、トルコ産細かくしたオレガノのピロリジジンアルカロイド(8836 µg/kg)、イタリア産チルドポークのスルファジメトキシン(233.6 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

米国産ハーブジャムの未承認照射、米国産英国経由マシュマロ入り子供用シリアルのジブチルヒドロキシトルエン(E321) (24.6 mg/kg)未承認及び着色料クルクミン(E100)・着色料サンセットイエローFCF(E110) (605.7 mg/kg)・着色料アルラレッドAC(E129)・着色料ブリリアントブルーFCF(E133)の未承認使用、2,4-ジニトロフェノール(DNP) のオンライン販売、トルコ産ケイパーの亜硫酸塩(17 mg/l)非表示、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

米国産英国経由マシュマロの着色料サンセットイエローFCF(E110)高含有(521.5 mg/kg)、リトアニア産バスマティ米のミネラルオイル(MOAH: 1.5 mg/kg)、英国産紙ストローの3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD) (24.6 µg/l)、

通関拒否通知(Border Rejections)

米国産アーモンドのアフラトキシン(Tot. = 113.3 / Tot. = 215.2 µg/kg)、中国産オレンジダイズクレープの着色料アナトー/ビキシン/ノルビキシン(E160b)高含有(90 mg/kg)、ベトナム産チリのクロルピリホス(0.047 mg/kg)・未承認物質ヘキサコナゾール(0.11 mg/kg)及びクロルフルアズロン(0.23 mg/kg)、エジプト産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 5.1 µg/kg)、トルコ産ペッパーのピリダベン(0.049 mg/kg)及びアセタミプリド( 0.709 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 25; Tot. = 32 µg/kg)、中国産未承認遺伝子組換え(Cry lAb/Ac - T-NOS 及び P-35S)米、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 12.5; Tot. = 30 µg/kg)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 17; Tot. = 19 µg/kg)、米国産殻を取ったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 11.2; Tot. = 12.9 µg/kg)、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 19; Tot. = 21 µg/kg)、中国産栗のおやつの未承認新規食品シナグリ(Castanea mollissima )、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 5 µg/kg)、インド産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 11; Tot. = 13 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.246 mg/kg)、ドミニカ共和国産ナスの未承認物質カルボフラン(0.008 mg/kg)、トルコ産ザクロのプロクロラズ(0.466 mg/kg)、トルコ産ペッパーのラムダシハロトリン(0.236 mg/kg;0.244 mg/kg)、

 

[EFSA]意見等

-「食品製造に使用する酵素製剤の評価」についてのJECFAのガイダンス案の分析

Analysis of JECFA's draft guideline on “Evaluation of enzyme preparations used in the manufacture of foods”

6 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1795

EFSAは、食品製造に使用する酵素製剤の評価に関するガイダンスを更新するためにJECFAの提案にレビューとコメントを出すよう欧州委員会に要請された。JECFAの提案と、関連するEFSAのガイダンス文書の比較が行われた。食品酵素の安全性評価に対してJECFAと EFSAが取ったアプローチに類似点が見つかった。だが、JECFAが行った変更提案は、重要な違いになった。EFSAの見解では、JECFAによるガイドラインの変更に関する提案は、EFSAとJECFAが取ったアプローチの違いを深める可能性が高い。

 

-食品サプリメントの新規食品として使用するアスタキサンチンの安全性

Safety of astaxanthin for its use as a novel food in food supplements

EFSA Journal 2020;18(2):5993  5 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5993

欧州委員会の要請を受けて、栄養・新規食品及び食品アレルゲンに関するパネル(NDA)は、全ての食品源に由来するアスタキサンチンの全体の累積摂取量を考慮して、最大量8 mg/日で食品サプリメントに新規食品として使用する際のアスタキサンチンの安全性に関する意見を出すよう求められた。2014年にNDAパネルは、EC規則No 258/1997で提出された申請において、微細藻類Haematococcus pluvialisから導出された由来新たなアスタキサンチンを多く含む成分の安全性を評価した。その意見でNDAパネルは、アスタキサンチンの許容一日摂取量(ADI)は2014年にEFSAのFEEDAPパネルが設定した 0.034 mg/kg体重 (bw)とみなした。2019年にFEEDAPパネルは、アスタキサンチンジメチルジコハク酸の認可更新及び甲殻類とサケ科以外の魚へのこの添加物の新たな利用に関する意見を承認した。FEEDAPパネルはその評価で、2014年に設定されたADI 0.034 mg/kg bwに置き換えて新たなADI 0.2 mgアスタキサンチン/kg bwを導出した。食品サプリメント由来の8 mgと合わせてバックグラウンドの食事(魚及び甲殻類)からの更新したアスタキサンチンの暴露評価を考慮することで、NDAパネルは、(i)アスタキサンチンのこのような複合暴露は成人に安全である、(ii)14~18歳の年長の青年はこのADIに達する、(iii)このADIは10~14歳の子供で28%、生後4~6か月の乳児で最大524%超えている、と結論した。

 

[EFSA]新しい調査が食品摂取データベースを強化

EFSA NEWS

New surveys boost food consumption database

7 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/news/new-surveys-boost-food-consumption-database

EFSAはEUメニュー計画で収集した新しい一群のデータで食品摂取データベースを拡大している。

この新たな発表には、オーストリア、ベルギー、キプロス、ギリシャ、オランダ、スロベニアの6か国で実施された9つの追加食事調査が含まれている。この調査はEUメニューに含まれるすべての年齢集団―乳児、幼児、子供、青年、成人、高齢者、特別なグループの新しい情報を提供する。この統計は初めて性別で分類されている。

このEUメニュー計画の目的は、生後3か月から74歳までの全ての年齢集団を含み、加盟国から高品質の統一されたデータを集めることである。データ収集方法の統一は情報を比較しやすくし、食事情報を信頼するEFSAが行うリスク評価の品質を改善する。

このEUメニュー計画のマネージャーであるSofia Ioannidou氏は述べた、「この発表はデータベースにおける統一された情報の割合を明らかに高める。この追加は、乳児、幼児、青年、成人、特別なグループを含むこの調査の半分以上がEUメニュー方法論を用いて行われたことを意味している。この計画は加盟国のEFSAのパートナーの関与のおかげで大きな進歩を続けている。」

食品摂取量データベースは、リスク評価工程における重要な第一歩で、食品の潜在的なハザードに関するリスクの評価において重要な役割を果たしている。

2011年からEFSAは、EUのメニューの傘下で21か国に対する資金提供やデータ収集に関するガイダンスを提供している。これまでに11か国で17の調査が完了している。追加の調査が今後数年間EFSAのデータベースに加えられるだろう。

 

・EFSAの包括的欧州食品摂取データベース

EFSA’s Comprehensive European Food Consumption Database

Last update: 4 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/food-consumption/comprehensive-database

 

・EFSA JournalのEUメニューデータ収集に関する特集号

Special issue on EU Menu data collections in the EFSA Journal

First published: 25 March 2019Last updated: 16 December 2019

https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/toc/10.1002/(ISSN)1831-4732.scientificreports

 

[TGA]新型コロナウィルスの治療や予防を謳った製品に対する警告

Warning about products claiming to treat or prevent the novel coronavirus

7 February 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/warning-about-products-claiming-treat-or-prevent-novel-coronavirus

新型コロナウィルスに関連して広告されている製品がたくさんあるが、ウイルスの拡散防止(マスクや消毒剤)あるいはウイルスに対する免疫向上(サプリメント)のような表示は医薬品表示とみなされる。

 

[HK] 法令違反

タロイモのサンプル中の重金属汚染が基準値を超える

Metallic Contamination exceeds legal limit in Taro sample

Friday February 7, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200207_7822.html

食品安全センターが検査したところ、タロイモにおいて、重金属の鉛が最大残留基準値0.1ppmのところ、0.16ppm検出であった。

 

[NSW] リコール: Austral Herbs Organic Peppermint

Recall: Austral Herbs Organic Peppermint

6 Feb 2020

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/austral-herbs-organic-peppermint

Austral Herbs Pty Ltd社は、病気になる可能性のある化学農薬残留のため回収措置。製品写真あり。

(何がどのくらい汚染なのかの記載は無い)

 

[FSA]ビタミン、ミネラル及びその他の添加物質規則(北アイルランド)2007に関する規則の導入提案

Proposal to introduce regulations relating to The Addition of Vitamins, Minerals and Other Substances Regulations (Northern Ireland) 2007

7 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/consultations/proposal-to-introduce-regulations-relating-to-the-addition-of-vitamins-minerals-and-other-substances-regulations-northern

ビタミン、ミネラル及びその他の添加物質規則(北アイルランド)2007の修正に関する意見募集

 

[CFIA]カナダ食品検査庁は個人使用目的でのカナダへの食品持ち込みに関する意見を募集する

Canadian Food Inspection Agency launches consultation on bringing food into Canada for personal use

February 6, 2020

https://www.canada.ca/en/food-inspection-agency/news/2020/02/canadian-food-inspection-agency-launches-consultation-on-bringing-food-into-canada-for-personal-use.html

CFIAは個人でカナダに持ち込めるできる食品の量に関する変更を考えている。

 

[ODS] ファクトシート更新

-ホウ素 専門家向け

Boron

Fact Sheet for Health Professionals

February 5, 2020

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Boron-HealthProfessional/

新規追加。

 

[FDA]リコール

Corinthian Foodsは誤表示のため5 Lb Bags of Uncooked Sweet Potato Crusted Alaska Nuggets 1 Oz.の回収を行う

Corinthian Foods Recall 5 Lb Bags of Uncooked Sweet Potato Crusted Alaska Nuggets 1 Oz. Due to Mislabeling

February 08, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/corinthian-foods-recall-5-lb-bags-uncooked-sweet-potato-crusted-alaska-nuggets-1-oz-due-mislabeling

Corinthian FoodsはUncooked Sweet Potato Crusted Alaska Pollack Nuggets(魚ナゲット) 1 oz.が魚でなくチキンナゲットが混入しており、ラベルの誤表示により回収措置。製品写真あり。

 

[FDA]公示

-RMFLEX は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: RMFLEX contains hidden drug ingredient

2-5-2020

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-rmflex-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは関節痛用に販売されているRMFLEXの購入、使用をしないよう消費者に助言する。製品にジクロフェナクを含む。製品写真あり。

 

-OrgaZEN Gold 5800は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: OrgaZEN Gold 5800 contains hidden drug ingredient

2-5-2020

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-orgazen-gold-5800-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているOrgaZEN Gold 580の購入、使用をしないよう消費者に助言する。製品にシルデナフィルを含む。製品写真あり。

 

-Alpha-Maleは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Alpha-Male contains hidden drug ingredients

2-5-2020

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-alpha-male-contains-hidden-drug-ingredients

FDAは精力剤として販売されているAlpha-Maleの購入、使用をしないよう消費者に助言する。製品にタダラフィル、シルデナフィルを含む。製品写真あり。

 

-XXX Platinum WOODIE は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: XXX Platinum WOODIE contains hidden drug ingredients

2-5-2020

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-xxx-platinum-woodie-contains-hidden-drug-ingredients

FDAは精力剤として販売されているXXX Platinum WOODIEの購入、使用をしないよう消費者に助言する。製品にタダラフィル、シルデナフィルを含む。製品写真あり。

 

[USDA]豆調理プロジェクトに市民科学者が必要

ARS

Citizen Scientists Needed for Beans and Pulses-Cooking Project

ByJan Suszkiw February 6, 2020

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2020/citizen-scientists-needed-for-beans-and-pulses-cooking-project/

調理に時間のかからない乾燥豆の間髪に協力呼びかけ

 

[Codex]WHO決議案はコーデックス基準が食品安全に大いに貢献できることを示す

WHO / Draft resolution shows Codex standards can make a powerful contribution to food safety

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1260736/

WHO理事会が食品安全決議案を承認し、2020年5月の世界保健総会で検討される

Strengthening efforts on food safety

http://apps.who.int/gb/ebwha/pdf_files/EB146/B146_CONF9-en.pdf

 

[FAO]世界豆の日

World Pulses Day

http://www.fao.org/world-pulses-day/en/

2月10日

 

-FAOは飢餓と闘い全ての人のための健康的な食生活を達成するのに豆の役割を強調

FAO highlights role of pulses in fighting hunger and achieving healthy diets for all

7 February 2020

http://www.fao.org/news/story/en/item/1260464/icode/

 

[FTC]FTCはアンチエイジング「Cure-All万能」販売業者に根拠のない健康強調表示を止めさせる対応

FTC Takes Action to Stop Anti-Aging “Cure-All” Marketers From Making Baseless Health Claims

February 5, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/02/ftc-takes-action-stop-anti-aging-cure-all-marketers-making

ReJuvenation(若返り)錠剤の販売業者がFTCと和解、66万ドルを支払う

 

-消費者向けblog

FTCはアンチエイジング錠剤の販売業者と和解

FTC reaches settlement with anti-aging pill seller

February 5, 2020 by Colleen Tressler

https://www.consumer.ftc.gov/blog/2020/02/ftc-reaches-settlement-anti-aging-pill-seller

Quantum Wellness Botanical Institute社はReJuvenationはヒト成長ホルモンの産生を促進することで加齢を逆転させ、人体のダメージを修復し病気を治すと宣伝していた

 

論文

-24時間食事思い出しと体液検査によるマルチセンター欧州妥当性評価研究におけるカビ毒暴露評価

Mycotoxin exposure assessments in a multi-center European validation study by 24-hour dietary recall and biological fluid sampling.

De Ruyck K et al.,

Environ Int. 2020 Feb 5;137:105539.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32035364

600人の男女の血清と24時間尿と24時間食事思い出し(HDR)データを集めた欧州食事摂取妥当性評価(EFCOVAL)プロジェクト。血清と尿検体には有意な関連があったがHDRと血清や尿は一部しか関連がない

 

-新しい通勤の懸念:車の座席の発がん物質

New commuter concern: Cancerous chemical in car seats

7-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uoc--ncc020620.php

Environment Internationalに発表された、カリフォルニアのProp-65リストに含まれる化合物(難燃剤)が車の座席に含まれるという報告

(自動車の座席に要求される難燃性が家具より高いだけ)

 

-食べられる大麻製品のTHC濃度を理解している消費者はほとんどいない

Few consumers understand THC levels in cannabis edibles

7-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uow-fcu020720.php

Journal of Drug and Alcohol Dependenceに発表されたカナダの研究

 

-cape fear川のシマスズキの高濃度PFASは免疫と肝機能に影響

High levels of PFAS affect immune, liver functions in cape fear river striped bass

7-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/ncsu-hlo020720.php

58の2-7才の野生のバスの血清の23種類のPFASをLC-MSで測定した。地下水で育てられた養殖バスより濃度が高かった。また魚の肝機能や免疫機能のバイオマーカーとPFOS等の濃度の高さに関連があった。Environment International

(高いと主張しつつ濃度が全く書いてない。個々の化合物で0.1-1 ng/mlの桁)

 

-ゴールデンライスが消費者に届く明確な道筋はない

No clear path for golden rice to reach consumers

7-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/wuis-ncp020720.php

l Technology in Society

 

-人道の最大のリスク:気候、生物多様性、食品、水危機の連鎖的影響:科学者

Humanity's greatest risk: Cascading impacts of climate, biodiversity, food, water crises: scientists

6-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/tca-hgr020520.php

Future Earth による52カ国の222人の科学者のリスク認識アンケート調査報告書

全文は2月12日以下から

https://futureearth.org/initiatives/other-initiatives/grp/

(気候変動がもっともありそうなリスクとして上がっているのは当然として、大量破壊兵器が「最も可能性が低い」にランクされているあたり時代を感じる。そして現実におこって苦しんでいる人もいるいるデフレが「あまりおこりそうになくて影響もあまり重大ではない」と評価されている。全体的に環境がとても重大で経済は軽いと見られているようだ、金持ちっぽい)

 

-人が増え野生魚が減ることでオメガ3供給にギャップが生じる

More people and fewer wild fish lead to an omega-3 supply gap

7-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/nuos-mpa020720.php

EPAとDHAの生産と消費を調査し、世界人口の70%が十分量を得られないと結論。Nature Food

(養殖魚の餌を魚では無くEPAやDHAを含むGM植物油にすればいいんじゃないのかな、あなた方(EU)がやらせないようにしているけど)

 

-オフライン:2019-nCoV—“必死の嘆願”

Offline: 2019-nCoV—“A desperate plea”

Richard Horton

THE LANCET COMMENT| VOLUME 395, ISSUE 10222, P400, FEBRUARY 08, 2020

2019-nCoVアウトブレイクに関して驚くほど見過ごされていることがある。中国で隔離されている人達の生活は?ここに2月2日に受け取った一人からの「中国の一般市民からの必死の嘆願」と題された電子メールの一部を紹介する。私は明確にするため少ししか編集を加えていない。

以下マスク着用義務なのに売り切れている、貧しい人には特に入手できない、人々は日常生活のための物資が不足しウイルスのせいではなく隔離のせいで苦しんでいる、西洋諸国の人々がこのような扱いを受けたら社会的騒動になるだろうが中国の人々の声は抑制されている、といった趣旨

 

-センザンコウが中国のコロナウイルスを人々に広めたのか?

Natureニュース

Did pangolins spread the China coronavirus to people?

07 FEBRUARY 2020  David Cyranoski

https://www.nature.com/articles/d41586-020-00364-2

このうろこだらけの動物から単離されたウイルスの遺伝子配列が流行中のものと99%同一-しかしその論文はまだ公式に発表されていない

中国広州の研究者が伝統中国薬に使われている蟻を食べる哺乳類であるセンザンコウが今回のコロナウイルスの動物起源であることを示唆した。科学者はありそうなことではあるとしながらもまだ完全に発表されていないので注意する。先月には北京の科学者が蛇由来だと主張したがこの理論は概ね否定された。今回の論文はまもなく発表されるだろう

 

-世界的ゲノムプロジェクトがかつて無いスケールでのがんの複雑さを明らかにする

Global genomics project unravels cancer’s complexity at unprecedented scale

05 FEBRUARY 2020  Marcin Cieslik & Arul M. Chinnaiyan

https://www.nature.com/articles/d41586-020-00213-2

膨大な国際的努力での38組織2600以上の腫瘍の多面的研究により、がんの遺伝子の基礎のについて大量の知見が生み出された

汎がん全ゲノム解析Pan-Cancer Analysis of Whole Genomes (PCAWG) コンソーシアムの成果の6論文がNatureに発表された

(大変興味深い。全体の概要では、がんゲノムは平均すると4-5のドライバー突然変異を含むが5%程度はドライバーらしきものがないのでまだほかに同定されていないものがある可能性がある。腫瘍発生には染色体破砕(クロモスリプシス)がしばしば初期イベントとしておこる。生殖細胞系統変異は体細胞突然変異のパターンに影響する、など)

 

その他

-米国でデータサイエンスガイド発表

Sense about Science

Data Science Guide to launch in USA

Published 6 February 2020.

https://senseaboutscience.org/activities/data-science-guide-to-launch-in-usa/

 

Data Science: A guide for society

https://senseaboutscience.org/wp-content/uploads/2019/06/SaS-DataScienceGuide-V8-SinglePages.pdf

尋ねるべき3つの質問

・それはどこから?

・どういう想定をした?

・それは重みに耐えられる?

(ビッグデータやAIが~したという主張にはこの三つを尋ねる)

 

-ニュースを一目で

News at a glance

Science  07 Feb 2020:Vol. 367, Issue 6478, pp. 606-608

・中国のウイルス対策が遅いと批判される

(初期対応が)

・バッタがアフリカの角を制圧、飢饉の危機

・コロンビアの科学のトップ非難される

・南アフリカ政府の野生生物の交配計画に批判

(遺伝的多様性が失われると)

など

 

-抗菌剤耐性を調査するのに下水を使う

Using sewage for surveillance of antimicrobial resistance

Frank M. Aarestrup, Mark E. J. Woolhouse

Science  07 Feb 2020:Vol. 367, Issue 6478, pp. 630-632

次世代シークエンシング技術を用いて下水のメタゲノム解析を利用することの可能性と課題

 

-アフリカ豚熱の迅速な解決法はない

No hasty solutions for African swine fever

Dolores Gavier-Widén et al.,

Science  07 Feb 2020:Vol. 367, Issue 6478, pp. 622-624

野生のイノシシが増えていること、ワクチンがまだできていないことなど

 

-生態学的回復能力の限界を発見する

Discovering the limits of ecological resilience

Jon Bridle, Alexandra van Rensburg

Science  07 Feb 2020:Vol. 367, Issue 6478, pp. 626-627

今週号のScienceでSoroyeらがマルハナバチの種の広範な減少は平均気温の変化よりも極端な気候の頻度のほうがより良く説明できることを示した

 

-ラウンドアップ-がん裁判の和解がはっきりしない中、活動家はグリホサートの界面活性剤がヒト健康を脅かすという陰謀論をよみがえらせる

With Roundup-cancer settlement looming, activists revive conspiracy claim that glyphosate surfactants threaten human health

Cameron English | February 6, 2020

https://geneticliteracyproject.org/2020/02/06/with-roundup-cancer-settlement-looming-activists-revive-conspiracy-claim-that-glyphosate-surfactants-threaten-human-health/

世界で最も危険なヒト健康への脅威は何?コロナウイルス?サイバー空間を旅するとグリホサートらしい。Wallace & Graham法律事務所によるとグリホサートは皮膚刺激、吐き気、肝障害、糖尿病、腎臓病、パーキンソン病、呼吸器障害、Lou Gehrig病、男性不妊、そしてがんなどを起こすらしい。

この殺人グリホサートの物語に新しいひねりが加わった。1月30日にEPAがグリホサートに発がん性は無いと再確認したにも関わらず、反農薬活動家が新しい研究を捕まえてラウンドアップの界面活性剤が発がん性だと主張する。界面活性剤は石けん様の作用がある、植物に有効成分を広げるためのもので洗剤や有機農業用の農薬にも使われている

この研究の宣伝をしているのはUS Right to Know のCarey Gillamで、英国の新聞Guardianに1月23日に記事を書いている。

問題の研究はNIEHSの科学者が行った細胞培養実験で、Gillamの言及しているのがどれかはわからないが(彼女はリンクしていないので)、おそらくNTPの一連の予備的実験のことだろう。まだ学術論文として発表されていないので情報は不十分である。

培養細胞での実験は有用なデータを作るが食品に残留するラウンドアップに関してはあまりあてはまらない。細胞と界面活性剤の接触は皮膚や消化管を介した接触とは違うからである。細胞膜は石けんで壊れるので細胞は死ぬ。

(裁判がらみのとても長い記事。これはついていくのがしんどい)

 

SMC UK

飽和脂肪を下げるように改変された乳製品(特別な餌を与えた乳牛由来)とコレステロール濃度と心臓の健康を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at dairy modified to be lower in saturated fat (from cows fed a special diet), and cholesterol levels and heart health

FEBRUARY 5, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-dairy-modified-to-be-lower-in-saturated-fat-from-cows-fed-a-special-diet-and-cholesterol-levels-and-heart-health/

American Journal of Clinical Nutritionに発表された研究が、飽和脂肪が少なくなるように変えた乳製品がコレステロールレベルと心臓の健康に利益があると報告

Aston大学医学部登録栄養士で上級教育フェローDuane Mellor博士

これは興味深い概念実証試験で、餌を変えると乳製品の組成が変わることを示した。そしてそれを人々に食べさせるとある種のマーカーに影響がある。しかしコレステロール濃度に統計学的有意な差があっても臨床的には重要ではないだろう。興味深い研究だが主張の根拠になる十分なデータは無い

Sheffield大学心血管系科学教授Paul Evans教授

この研究者らは牛にひまわり油を与えてミルクの組成を変えることで心血管系疾患リスクを下げる興味深い戦略を提案した。しかし参加者は短期間に平均以上の乳製品を摂取しているので正常な摂取量で長期間の研究が必要である。改変した乳製品は将来役に立つかもしれないが、我々は健康的な食生活で心血管系リスクを下げることができる。

栄養と消化管の健康の独立コンサルタントElizabeth Lund博士

この研究は低脂肪食についてのものではなく、脂肪の組成の変化についてのものであることに注意。25-70才の54人の男女に12週間普通の乳製品か特別な乳製品のどちらかを食べてもらってどちらを食べたかは参加者も研究者も知らない(二重盲験無作為化クロスオーバー)強力なデザインである。その結果LDLコレステロール濃度に有意差があった。食事の総脂肪量はエネルギーの38%で英国人平均の33%より少し高いため、コレステロールが増加したのかもしれない。

Southampton大学栄養生化学教授Graham Burdge教授

この研究は栄養摂取量を変えるのに食品の組成を変えることの実行可能性について示した。残念ながら影響は小さく一般人に意味のある健康状態の変化を与えるとは考えられない。長い研究の最初の一歩ではある

Oxford大学心血管系医学教授Paul Leeson教授

このRESET研究は興味深い小規模研究である。参加者は毎日大量の乳製品を食べる必要があって、その結果みんなは実験終了できなかった。しかし牛の餌が我々の健康に影響するかもしれないことは示唆した。

英国心臓財団上級栄養士Victoria Taylor

この試験は54人だけで、より多くの、多様なヒトでの確認が必要であろう。バター無しでの実験の方が効果が大きかったかもしれない

Bristol大学医学部統計モデルにおける上級研究員Hugo Pedder氏

この研究は小規模の概念実証研究だが期待できる結果を示した。この種の研究の最初のものとしてはよくできている。しかし現実世界に当てはめるには重要な限界がある

Barts Health NHSトラスト心血管系予防臨床指導者で心臓相談医で准教授Riyaz Patel博士

乳製品の心臓の健康への影響は多くの矛盾する研究がある極めて複雑な分野である。この研究は小規模で一般化は簡単ではないがたくさんの普通の脂肪の乳製品を食べることは悪玉コレステロールを上げることを示した。そして新しいタイプだとほんの少し血管の健康には良さそうだ。

2020-02-07

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課 

-2020-01-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43107

2020.1.10〜2020.1.16

 

-2020-01-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43105

2020.1.3〜2020.1.9

 

[MFDS]食品安全基準は、将来の食品の変化に合わせる 

食品基準課 2020-01-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43922

(長いけれどできるだけ紹介)

食品医薬品安全処は最近、高齢化、一人世帯の増加など変化する食生活と急変する食品産業技術に積極的に対応して人中心の食品安全管理を図るため、「第2次食品などの基準及び規格管理基本計画」を策定し、2020年から2024年までの今後5年間推進していく計画である。

○ 過去2015年から2019年まで推進した1次計画は、食品中の非意図的有害汚染物質、残留農薬、食品添加物などの基準・規格を再評価することが主な内容だったが、

- 今回の2次計画は、人口構造の変化、健康・快適性重視、倫理的消費の追求など、変化している食品の消費トレンドと食品産業技術・流通環境に適用できる食品の基準・規格を設けることを主要内容にして食品安全管理に活用する予定。

○ 主な推進内容は、▲人口構造及び環境の変化に応じた食品安全管理の強化、▲食品産業構造の変化及び技術加速化に伴う基準・規格の管理、▲基準・規格の再評価と先進化など。

□ 人口構造及び環境の変化に応じた食品安全管理の強化

○ 高齢者人口と一人世帯の増加に伴う食品消費パターンの変化

- 高齢化による慢性疾患の増加で、高齢の患者にオーダーメード型食品が開発・供給されるよう特殊医療用途食品を別の食品群として改編

* (現行)特殊用途食品>特殊医療用途等食品→(改編)特殊栄養食品/特殊医療用途等食品

- 糖尿病、腎臓、腸疾患などの慢性疾患の食事管理を目的とする「食事管理用食品」を新設し、栄養成分基準及び衛生基準を用意

- 外食文化の拡大により飲食店の業種別に危害要因を分析して、業種別の特性を反映した調理食品安全管理方案を用意

* 韓国料理、中華料理、洋食、和食、ビュッフェ、即席販売、カフェなどでの原料別調理と管理基準、調理食品・調理器具等の微生物規格など

○ マイクロプラスチック汚染・異常気象の発生など健康への脅威要因の増加

- 水産物、天日塩を主原料として使用した食品などを対象に、食品中のマイクロプラスチックのモニタリングと人体ばく露評価実施

- ビブリオ・バルニフィカスなどの有害微生物やアクリルアミドなど基準が設定されていない汚染物質の基準など用意

- 再生と循環を通した持続可能な食品安全管理のための構造及び容器・包装のリサイクル基準など用意

□ 食品産業構造の変化及び技術加速化に伴う基準・規格の管理

○ 新しいタイプの食品登場と開発増加

- 豆肉、培養肉などの肉類代替食品として新しい食品などが登場したことに応じて代替タンパク食品の健全性の検討と安全性評価の基盤作り

- 技術集約的で経済性が高いバイオテクノロジー(BT)を利用した様々な食品素材を製造する傾向がありバイオ食品添加物*などの安全性評価の基準用意

* バイオテクノロジー(BT)などの新技術利用・製造食品添加物(酵素剤、甘味料など)

○ 食品産業専門化・分業化など食品原料の消費・流通形態の変化

- 食品製造・加工の原料として使用される半加工製品形態での輸入・流通が増加しているため食中毒菌管理基準など用意

- 共働き、一人世帯及び外食業の増加で、単純処理農産物の消費が増加することによって衛生及び品質維持管理に必要な食品添加物の使用基準など用意

□ 基準・規格の再評価と先進化

○ 環境汚染及び食生活の変化などを反映した基準・規格再評価

- 環境汚染及び食生活の変化、新たな科学的事実等に応じて食品原料、機能性原料、食品添加物、器具・容器・包装、有害汚染物質、微生物などの基準・規格再評価持続

○ 畜・水産物の生産段階安全管理の先進化

- 農・畜・水産物の残留物質基準管理の先進化のために、畜・水産物も許可物質リスト管理制度(PLS、Positive List System)の導入など

□ 食薬処は「第2次食品等の基準及び規格管理基本計画」を滞りなく推進し、食品安全基準は先進化して規制は改善することにより、食品産業の競争力を高めて人中心の食品安全管理を強化していく。

 

詳細推進内容

1 人口構造及び環境の変化に応じた食品安全管理の強化

1-1 脆弱人口層対象食品の安全管理の強化

〇(特殊医療用途等食品)食品分類体系の改編と合理的基準の設定を通じて疾患オーダーメード型食品市場の造成

- (分類体系)特殊医療用途等食品を別の食品群に再分類し、標準型/オーダーメード型/食事管理用製品で食品類型細分化

- (基準規格)疾患別の要求を反映した栄養成分基準及び衛生基準を用意

〇(高齢者向け食品等)様々な材料、サイズ、形態に適用可能な物性試験法を用意

- 現行「食品公典」試験法上実験が困難な固体、半固体及び液状形態の高齢者向け食品の物性を測定することができるように試験法の適用範囲、分析原理、分析機器、試験操作方法、判定方法など提示

1-2 環境変化に応じた基準・規格管理の基盤作り

〇(マイクロプラスチック)水産物、その他の食品など関連食品のマイクロプラスチックモニタリング及び人体ばく露量評価

〇(リサイクルプラスチック)食品用器具及び容器・包装リサイクル安全管理改善法案の検討、研究及びリサイクル管理ガイド(案)を用意

〇(有害微生物)国内に出現する可能性があるビブリオ菌など管理対象調査及び管理勧告基準を用意

1-3 リスク基盤の先制的対応システムの構築

〇(基準・規格未設定の有害物質等)危害情報・メディアなどで継続的に危険性を提起している食品や有害物質等については基準・規格設定前に事前安全管理

1-4 飲食店と調理食品の衛生及び安全管理の強化

〇(団体給食施設)階層別、施設別(幼稚園、学校、老人ホーム、病院など)危害要因の特徴分析及び衛生管理方案を用意

〇(飲食店)飲食店の業種別(韓国料理、中華料理、洋食、和食、ビュッフェ、即席販売、カフェなど)危害要素の特徴分析と管理法案を用意

2 食品産業構造の変化及び技術の加速化に伴う基準・規格の管理

2-1 新しい食品の登場と安全管理技術開発に伴う基準・規格を用意

〇(代替タンパク食品)食品原料としての健全性の検討及び安全性評価基盤作り

- 代替タンパク食品安全管理方案用意のための専門家協議体運営

- 代替タンパク食品の安全性評価ガイドラインの開発と評価項目の設定など

〇(バイオ食品添加物)バイオテクノロジー(BT)などの新技術利用・製造食品添加物に対する審査規定を合理的に改善

- 酵素剤など遺伝子組換え食品添加物が密閉利用施設で安全性が立証された微生物で製造された場合、安全性審査期間の短縮など推進

2-2 生産単位及び消費単位の変化に伴う基準・規格を用意

〇(半加工品)半加工製品のうちB2Bで流通されている製品に限って、基準・規格除外可能な食中毒菌基準適用検討及び製品の特性に合った改善方案を用意

〇(混合製剤)食品製造現場を反映した合理的な混合製剤(食品添加物)管理方案を用意

〇(単純処理農水産物)単純処理農水産物に使用可能な食品添加物使用基準を用意

2-3 食品基準・規格の国際調和及び国際レベルの管理システムを確保

〇(基準調和)FTA締結拡大により締結国相互間の食品の特性が反映された基準・規格の適用及び相互認定のための標準・規格の国際調和の推進

- 非関税障壁解消のための国際協力の強化

- 輸入許可要求増加及び通商懸案提起に対応するための専門組織・人材補強の推進

〇(食品添加物公転)食品添加物をCODEX、EUのような分類体系を導入して、人体ばく露の程度に応じて使用基準、安全性評価基準を用意

2-4 不正物質と不良食品、食品詐欺に対応した安全管理

〇(試験法開発)遺伝子技術を利用した食品原料判別法及び国内流通主要食品の偽造・変造判別法などの開発

3 基準・規格の再評価と先進化

3-1 定期的に基準・規格の再評価

〇(食品原料)誤って分類されたか、生物学的に新しく再分類された食品原料の学名・名称の現代化及び標準化、食品原料の安全性再評価後に使用可能かどうか検討(2,500品目)

〇(機能性原料)認定後10年が経過した(定期再評価)、社会的議論がある機能性原料(随時再評価)に対して再評価(40品目)

〇(食品添加物)主要外国では使用基準を定めているが、国内には使用基準が設定されていない103品目の再評価(103品目)

〇(器具・容器・包装)材質別基準・規格項目の国内・外の使用状況、モニタニタリング資料、安全性評価研究資料などを検討して再評価(39品目)

3-2トータルダイエットスタディ

〇 韓国国民の多消費・多頻度食品の上位107品目*を対象に、原物と調理**を経た試料を対象に有害な成分***と有益な成分の分析

* 私たちの国民の平均的な食品別摂取量に基づいて総食物摂取量の95%の水準に含まれている農産物41品目、水産物8項目、畜産物7品目及び加工食品51品目

** 私たち国民が摂取する食品の形態と材料食品別の特性、調理温度、時間等を考慮して、国内で主に使用される様々な調理方法を適用

*** 有害成分:重金属、カビ毒素、PCBs、ベンゾピレン、アクリルアミド、3-MCPDなど

有益成分:ビタミン類、鉄、ヨウ素、セレンなどの微量栄養成分

3-3 有害汚染物質の適量を管理

〇(適量評価)時代・環境の変化を反映した国単位の大規模な汚染調査と適量の評価

- 対象物質:非意図的有害物質の放射性物質、メラミン、急性毒性物質である海洋毒素類4種を除く重金属、カビ毒素など19種

- 対象食品:国民の多数が摂取する食品や汚染の懸念が高い食品

〇(基準・規格再評価)有害汚染物質の汚染、適量、国外管理動向などを総合的に考慮して、現行の基準規格の再評価

〇(試験法改正)汚染調査対象食品の拡大と分析技術の発達による有害汚染物質の試験法の確立と改善

3-4 畜・水産物の残留物質基準管理の先進化

〇(PLS導入)使用禁止物質、基準免除物質と残留許容基準をリスト化し、その他は一律基準0.01 mg/kg以下を適用するように通知

3-5 農産物の農薬残留許容基準管理の先進化

〇(正式基準化)農業の現場で必要とされる農薬及び輸出国及び輸入業者の食品輸入時に必要とする農薬について、暫定的に設定した残留許容基準に対しては科学的資料を確保して正式基準として転換

〇(農薬基準の新設及び改正)国内食品新規登録(適用拡大を含む)と輸入食品基準適用農薬の残留許容基準の新設や農薬安全使用基準の変更に伴う残留許容基準の改正

3-6 微生物の危害要素の先制的管理及び規格の評価

〇 食品の原料、製造・加工、保存・流通、消費段階全般について食中毒菌汚染、増殖など危害要素の分析・評価を通じて潜在的危害に対する安全管理方案を用意

- 原料性食品及びミールキット(meal-kit)、家庭における食事作りに代わる商品(HMR; Home Meal Replacement)などセット商品の微生物規格の検討

- 低リスク食中毒菌(バチルスセレウスなど)の食品汚染、摂取量などを考慮して、微生物の危害評価を通じた定量規格の改善を検討

4国民コミュニケーション・安全教育システムの強化

4-1 有害汚染物質の情報伝達のためのコミュニケーションシステムの改善

〇(検索サービス)有害汚染物質の汚染度を5年ごとにDB化して簡単に検索できるように、「有害汚染物質簡便検索コンテンツ」を提供

* 対国民アクセシビリティ拡大のために'19年有害汚染物質簡便検索コンテンツ改善の研究(実行中)

〇(学術用資料提供)食品関連学界・業界学術・研究用目的のダウンロード用ファイル(エクセル)を提供

* データの活用性を拡大するため、汚染度調査食品の種類、品目、製造・生産国、採取地域、採取場所(大・中・小型マート・在来の市場)、食品別汚染度など詳細情報を提供

〇(基準・規格の再評価報告書公開)食品摂取を通じて変化する有害汚染物質の国民ばく露量がこれ以上増加しないように基準・規格管理方案を入れた政策報告書の公開

* 政府の政策に対する科学的根拠を全てきれいに公開し、国民の共感を形成し参加誘導

4-2 食品などの基準・規格すべて、オフライン教育活動の強化

〇(情報伝達)ブログ、インスタグラムやTwitter 、一人放送チャンネルなどを通じた食品安全関連情報の伝達方法を用意

〇(摂取ガイド)特定階層(極端摂取、敏感年齢)対象有害汚染物質のばく露量減少のための摂取ガイド作成と配置

〇(教育)食品の消費に関連する伝達媒体(ホームショッピングなど)対象教育及び教育省など関連部処との連携を通じた食品安全に関する基本的な知識の教育

4-3 食品規制情報データベースの構築及び国民への情報提供

〇(DB構築)食品安全国「食品安全基準・規格情報マップ」などのWebベースの情報伝達システムの改善、食品原料の学名、写真、使用部位等に関する情報DBの構築

 

[MFDS]健康的なお正月のための食品・医薬品安全情報の提供(食品編) 

健康機能食品政策課 2020-01-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43919

□ 食品医薬品安全処は、国民が安全で健康的に正月を過ごせるように、食品の正しい購入・摂取・使用要領など安全情報を提供する。

○ 主な内容は、▲正月用品の購入要領、▲祝日の食品調理・摂取・保管要領、▲祝日の食品を健康に楽しむ方法、▲帰省中・帰郷中の食中毒予防要領、▲健康機能食品の購入要領と摂取注意事項など。

< 正月用品購入要領 >

○ 正月用料理の食品を購入するときは、小麦粉や食用油のように冷蔵の必要がない食品をはじめに、果物・野菜>ハム・かまぼこなど冷蔵が必要な加工食品>肉類>魚介類の順にすることを勧める。

- 大型ディスカウント店やデパートなどで買い物する時間は平均80分程度(1回平均)で、カートに入れた食品が常温で長時間放置された場合、細菌増殖の恐れがあるので、腐りやすい魚介類と冷蔵・冷凍食品は最後に購入するようにする。

- 参考に、買い物をする前に正月料理に必要な食材をあらかじめメモしておけば、必要以上に衝動買いしないで費用と時間を節約できる。

○ 農産物は傷がなく新鮮なものを選択して、洗浄・カットなどの前処理がされた果物・野菜は冷蔵製品で購入することを勧める。

- 水産物は身に弾力があって、目が透明で鮮やか、光沢があり鱗がついた新鮮なものを購入。

○ 加工食品を購入するときは、流通期限などの表示内容をよく確認して必要な量だけ購入。

- 正月用・プレゼント用に濁酒や薬酒を購入する場合には、必ず流通期限を確認し、冷蔵保存が必要な濁酒は購入後すぐに冷蔵庫に保管。

○ 買い物が終わったら加工食品、果物・野菜類と肉・水産物は、それぞれ分けて入れて、冷凍食品は溶けないように運び冷凍庫に保管。

○ オンラインで冷蔵・冷凍食品を購入する場合は、宅配便が到着したら常温に長時間放置されないよう出来るだけ早く受け取り、包装及び内容物に異常がないかどうかを確認して、冷蔵冷凍庫に保管。

< 正月用食品の調理・摂取・保管要領 >

○ 正月用の食品を調理する前、石鹸など手洗浄剤を使用して30秒以上流水で手を洗う。

- 特に、卵や生肉を触った手で、生で食べる野菜や果物などを触ると、食中毒菌が付着することが(交差汚染)あるので、必ず石けんなどで手を洗う。

○ 下痢、腹痛、外傷、炎症などの症状がある場合は、直接調理しないように。

○ 食品を調理するときは衛生手袋を着用して、加熱調理するときは食品の内部まで十分に加熱する。

- ミートボールなどのひき肉を調理するときは、必ず中まで完全に加熱しなければならず、ハム・ソーセージなどの肉加工品も中心温度75 ℃で1分以上加熱調理する必要がある。

- 牡蠣、貝などの魚介類は、中心温度85 ℃で1分以上加熱調理する必要がある。

○ 果物・野菜などは、水に浸して流水で3回以上きれいに洗浄する。

○ 調理済みの食品を保管するときは、温かい食品は60 ℃以上で、冷たく食べる食品は急速に冷やして5 ℃以下で保管。

- 正月の食品は、多くの量を事前に調理して保管する場合が多いので、2時間以内に冷まして蓋をして冷蔵庫に保管。

- ベランダに調理済みの食品を保管すると、日中は日光によって温度が上がり細菌が増殖する可能性があるので注意が必要。

○ 調理された食品は常温に放置せずできるだけ2 時間以内に食べ、常温で2時間以上放置された食品は、必ず再加熱してから食べる。

○ 卵の場合、冷蔵保管時、産卵日から30 日経過した時点でもA級鮮度*を維持することが明らかで、産卵日付から数日過ぎても卵自体の品質に問題はありません。

* 卵重量、卵白の高さの測定などを通して、鮮度に基づいてA〜D級の分類(畜産物の等級判定詳細基準(農食品部告示))

- ただし、卵購入後すぐに冷蔵保管しなければならず、冷蔵された卵を室温で保管すると、卵の表面の結露が浸み込んで簡単に傷つくので注意が必要。

< 正月の食品を健康に楽しむ方法 >

○ 餅、揚げ物、正月の食品は、普段食べる食品に比べてカロリーも高く、塩分、糖度も多くてカロリーと塩分、糖を減らした健康レシピの使用を勧める。

○ スープ料理は大根・タマネギ・昆布・いわしなどでとったスープを使用するとコクが加わり、調理途中ではなく最後に味見することが薄味で調理する方法である。

- 参考に、調味するときにレモン汁・梅果汁などで酸味を追加すると水っぽくならない。

○ ナムルは油で炒めるよりも茹でて調理し、和えるときはごま油、きな粉・すりごま、クルミ・ピーナッツなどのナッツを使用すると、栄養も補って塩分を減らすことができる。

- カルビチム・プルコギを調理する前に肉を牛乳に浸しておくと悪臭を取り肉質のきめも良くなり食感が改善される。プルコギなどの調味料は、砂糖の代わりにパイナップル、梨、キウイなどの果物を使用すると、糖を減らして増量効果も得られる。

○ 食品を食べるときは、個人の皿を利用して少なめに食べるのが食べ過ぎを減らす方法であり、スープより具を中心に食べ、醤油を使わず食べることが塩分の摂取量を減らすのに役立つ。

- 小さいサイズ(200mL以下)の汁椀を使用すると、塩分の摂取量を減らすのに役立つ。

○ 正月の食品は、油で揚げて炒めるなど高カロリー、高脂肪なので、普段の食事量を考えると、カロリーを少なく摂取するように計算して食事量の調節が必要。

正月の食品栄養情報は食品安全性報ポータル食品安全国(www .foodsafetykorea.go.kr)栄養成分データベースで確認できる。

< 帰省・帰郷中の食中毒予防要領 >

○ 帰省・帰郷中は、▲調理された食品は、なるべくアイスボックスなどを利用して冷たい温度が維持されるように保管・運搬、▲到着後日差しが届くスペースや車のトランクに放置しない、▲食事前に必ず手を洗うなどの安全上の注意を守る。

○ 特にコンビニ、休憩所などで購入した食べ物や飲み物はできるだけ早く食べて、残った食べ物や飲み物は変質する恐れがあるので、家に持ち帰って摂取しないように。

○ 嘔吐、下痢などの食中毒の疑いの症状がある場合は、最寄りの病院・医院を受診し、医師の指示に従う。

< 健康機能食品の購入要領と摂取注意事項 >

○ 正月にプレゼント用にたくさん購入する健康機能食品を高血圧、糖尿病、関節炎を治療する「薬」と偽って広告する場合があるので被害を受けないよう注意。

- 健康機能食品は、栄養成分を補ったり身体機能の改善の役立つ食品で、医薬品のように病気の治療や予防に効能・効果があるという内容は虚偽・誇大広告である。

○ 健康機能食品を購入するときは、健康機能食品の認証マークとハングル表示事項を必ず確認する。

- インターネット、新聞、健康プログラムなどを通じて、健康に良いと言われて販売されている「健康食品」は、機能性が立証されていない一般食品であり、「健康機能食品」の記載とマークがない。

- また、健康機能食品は安全性と機能性が確保されている一日摂取量、摂取方法と摂取時の注意事項が定められているので、必要以上にいくつかの健康機能食品を一度に摂取しないように注意。

○ 病気で治療を受けている、薬を服用している場合には、医師と相談することが望ましく、食品安全国ホームページで医薬品と一緒に摂取するときに注意が必要な原料については必ず確認してください。

○ また、健康機能食品を摂取して異常事例が発生した場合1577-2488または食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr)「健康機能食品異常事例申告センター」を利用して申告してください

 

[MFDS][関係省庁合同]農薬管理の強化で農産物の安全性は向上し農薬の使用は減少 

有害物質基準課 2020-01-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43917

□ 政府は2019年、農薬許容物質リスト管理制度(PLS、Positive List System)を全面施行した結果、国内農産物の安全性が向上したと発表した。

○ 農薬許容物質リスト管理制度は、農産物ごとに国内外で登録された農薬について残留許容基準を設定して管理し、その他残留許容基準がない農薬は不検出レベルの一律基準(0.01mg/kg)を適用する制度である。

- 許容物質リスト管理制度の導入以前は、国内基準がない場合に国際基準(CODEX)、国内類似農産物の最低基準などを適用してきたが、

- 2016年に堅果種実類、熱帯果物類を対象に先ず導入して2019年1月1日からすべての農産物を対象に拡大運営している。

□ 2019年の安全性調査の結果、国内および輸入農産物の不適合率は2018年と同じ1.3%だった。

○ 制度導入で管理基準が大幅に強化されたことを考慮すれば制度がうまく定着して国内流通農産物の安全性が大幅に向上したことを意味する。

□ 国内生産・流通する農産物の不適合率は1.3%で、2018年1.4%に比べて0.1%p減少した。

- これは、農民対象の積極的な教育、広報に加え、「PLS状況班」を運営して現場管理を強化して、登録された農薬を安全使用基準(作物別の登録農薬の使用、希釈倍数遵守など)に合わせて使用する適切な農薬の使用文化が広がったため。

* PLS認知度調査の結果:('18上)51.3%→('18下)71.5%→('19下)85.4%

- その結果、農薬出荷量も2018年の同期間に比べて8.6%減少した。

* 農薬出荷量:(2018.11)17,229トン→(2019.11)15,745トン

- また、関係省庁が協力して、現場の課題を積極的に受け入れて農薬の登録と残留許容基準の設定など、農業の現場の問題を総合的に解決してきた為と分析される。

* 農産物別に登録された農薬品目数(累計):(〜'17)16,349個→('18)23,367個→('19)26,368個

* 農産物別に設定された農薬残留許容基準数(累計):(〜'17)7,910個→('18)12,735個→('19)13,203個

□ 一方、輸入農産物の不適合率は0.9%で、前年同期の0.6%に比べて0.3%増加した。

○ 主な不適合品目は東南アジア地域で生産されるハーブ類などの小規模栽培農産物で、制度の導入で生産段階の管理が不十分な輸入農産物を輸入段階でよく遮断したと把握された。

□ 政府は'19年の成果を基に、制度の安定的定着と農業現場のジレンマ解消に集中する計画である。

○ 農村振興庁、国立農産物品質管理院が共同して不適合の発生が多い地域と品目を中心に事前コンサルティングなど農薬安全使用を指導する予定であり、

- 特に19年度に不適合が2回以上発生した農家は1:1個別管理して繰り返し発生時は法令に基づいて厳しく処分する計画。

* 未登録農薬使用農家は100万ウォン以下、販売者は500万ウォン以下の課徴金

○ また、混作など、さまざまな栽培条件で共通で使用できる農薬を拡大して、農薬購入費を削減し使用便宜を図って

- 外来病害虫に対する農作物被害防止のために継続的に点検して適期に農薬が供給されるよう早期に登録する計画である。

○ また、農薬飛散(飛散)による農民間非意図的汚染紛争解決のために、紛争調整手続きも制度化する予定。

□ 食品医薬品安全処は、輸入農産物の安全性調査を徹底的にして不適合農産物の国内流入を事前に遮断する計画であり、

○ 主な輸出国、輸入業者などを対象に説明会、懇談会、討論会などを開催して農薬許容物質リスト管理制度の進捗状況を共有し、

○ 輸入農産物の不適合が頻繁な国と輸入量が多い国を対象に説明会の開催、企業別の無料相談も継続的に推進する計画であり、

- 国内に登録されていない農薬が使用された輸入農産物の場合には、安全性評価などを経て輸入に必要な農薬残留許容基準を用意する予定。

 

[MFDS]国民の食卓の責任を負う輸入食品安全管理の推進 

輸入流通安全課 2020-01-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43915

◈ 国民が直接参加する輸入キムチの流通管理の実態調査と回収・検査

- 輸入キムチの流通実態と消費者の認識調査、流通段階別の安全性検査

◈ 食品によるアフリカ豚熱(ASF)の流入を遮断するための外国食料品販売店の取り締まり

- 無申告(無表示)搬入食品(豚肉畜産物を含む)などの不法食品販売行為の取り締まり

◈ オンラインショッピングの増加に伴う海外からの個人輸入食品の安全性検査と危害製品を販売遮断

- 性機能・ダイエット・筋肉強化標榜製品検査、医薬品成分検出時搬入やサイトを遮断

□ 食品医薬品安全処は、食品の輸入が継続して増加*しているため消費者が安心して輸入製品を購入できるように細かい流通段階の安全管理のために、「2020年輸入食品流通管理計画」を策定・施行する。

* 輸入件数:('16)625,443件→('17)672,273件→('18)728,114件(前年比8.3%増)

○ 主な内容は、▲流通輸入食品指導・点検及び回収・検査、▲輸入食品の流通実態調査と安全管理、▲制度圏外の輸入食品の安全管理、▲輸入販売業者等の教育・広報。

□ 今回の流通管理計画は、消費者の関心が高い輸入キムチに対する国民参加の流通管理の実態調査と営業者自ら安全性を立証する流通段階の検査命令、無申告食品の流通・販売遮断、危害情報に基づく検査の強化など国民が体感できる輸入食品の安全管理政策を実行します。

< 流通輸入食品の指導・点検及び回収・検査 >

○ これまで行政処分の履歴があるか、輸入比率が高い業者の点検を拡大して、無申告食品の販売遮断のために、外国人密集地域などにある外国の食料品販売店(自由業、300㎡未満)に対する点検*を強化します。

* 個人携帯搬入品など無申告(無表示)輸入食品及び流通期限経過製品の販売かどうかなどを点検

○ 子供が好む食品など国民多消費食品*、海外の危害情報関連食品、不適合履歴品目などを重点的に点検し、不適合食品の迅速な販売遮断及び回収・廃棄を実施します。

* 多消費食品:菓子類、麺類、果物類(バナナ、オレンジ、ブドウなど)、水産物(サバ、エビ、サーモンなど)、穀類(アーモンド、ピーナッツなど)、畜産物(牛肉、豚肉など)、健康機能食品など

○ 輸入段階の検査命令*制度を流通段階まで拡大して営業者自らが流通製品の安全性を立証する流通段階の検査命令を本格的に推進します。

* 検査命令:不適合率が高く危害発生の懸念が提起された食品について、輸入者が食薬処長が指定した検査機関で精密検査を受けて試験成績書を管轄官庁に提出するようにする制度

< 輸入食品の流通実態調査と安全管理 >

○ 外食産業の拡大などでキムチの需要が増加* (輸入キムチが約40%を占める)することによって、国民が直接参加する輸入キムチの流通実態調査** と安全性検査を通じて流通段階の衛生の脆弱性を改善していきます。

* 輸入キムチ輸入量(トン):('16)254,911 →('17)276,421 →('18)294,003

** 輸入キムチ取り扱い卸・小売店、飲食店、集団給食所など流通段階別保管状態など調査

○ 食品用遺伝子組換え生物(LMO)が食用外の用途での使用や環境に流出しないように管理して、遺伝子組換え食品(GMO)のGMO表示が適正かどうかを継続的に管理。

< 制度圏外の輸入食品の安全管理 >

○ 海外からの個人輸入食品の安全性確保のために、性機能・ダイエット・筋肉強化標榜製品を購入・検査して、医薬品関連の危害成分が検出された場合、国内搬入やインターネット販売サイトを遮断して、食品安全国などに危害製品情報を公開する。

○ 中国や日本などから持ってくる「買出し商人」、携帯搬入物品の安全管理のために、関連農産物などを購入・検査して不適合品目について国内搬入を遮断(関税庁協業)する。

< 輸入販売業者等の教育・広報 >

○ 無申告輸入食品の流通・販売根絶のために、外国の食品販売店(自由業、300㎡未満)を対象に無申告食品の販売禁止などの予防・広報をします。

* 無申告食品販売時の告発措置(10年以下の懲役又は1億ウォン以下の罰金)/流通期限経過製品販売時に過怠金賦課(1次30万ウォン→ 2次60万ウォン→ 3次90万円)

○ 輸入食品等の輸入販売業者対象食品用器具・容器・包装*(食品用図案。原本図の名前:食品表示.jpg原本図の大きさ:横122pixel,縦117pixel表示制品含む)は、必ず食薬処に輸入申告するように広報し、営業者遵守事項等の衛生教育を実施します。

□ 食薬処は、今回制定された流通管理計画を通じて、消費者が安心して輸入食品を購入できる環境が作られることを期待し、今後も安全な食品が輸入されて流通できるように最善を尽くす。

 

[MFDS][関係省庁合同]「ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫」を新しい食品原料として認める 

新素材食品課 2020-01-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43911

□ 食品医薬品安全処と農村振興庁は1月16日、食用昆虫の一つで「ツヤケシオオゴミムシダマシ幼虫(脱脂粉末)」が新しい食品原料として認定*され、今後、食品として使用できるようになったと発表した。

* 新しい食品原料認定制度:国内で食品として摂取経験がない原料について安全性などを評価することで新たな食品原料として認められれば、食品公典登載まで一時的に使用することができる(「食品衛生法」第7条第2項)

○ これは、2014年ミールワームの幼虫とコガネムシの幼虫、2015年カブトムシの幼虫とコオロギを食品原料として認定したのに続きツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫(脱脂粉末)まで、現在食用できる昆虫は全8種*。

- 国連食糧農業機関(FAO)が昆虫を「小さな家畜(little cattle)」と評価したように、将来の食糧資源として効用が大きいと期待されます。

* イナゴ、カイコ(幼虫、さなぎ)、バッタ、チャイロコメノゴミムシダマシ(幼虫)、コガネムシ(幼虫)、カブトムシ(幼虫)、コオロギ(成虫)、ツヤケシオオゴミムシダマシ(幼虫)

□ 今回認められたツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫(脱脂粉末)は、農村振興庁が食品原料の特性、栄養性、毒性評価をはじめ、最適な製造条件の確立などのための研究を進めて、その結果をもとに食薬処が安全性審査などを経て認められました。

* 食品製造時の原材料としての適用が容易になるよう、一部の脂肪を除去(約36%→約21%)

○ 「ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫」は食用昆虫である「チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫」と同じ甲虫目ゴミムシダマシのミールワームの幼虫よりサイズが約1.5倍大きく「スーパーミールワーム(super mealworm)」とも呼ばれる昆虫で、

- タンパク質と不飽和脂肪酸を多く含有しており、食品原料としての価値が高く、お菓子などの様々な食品原料として使用されることが期待される。

添付

1.ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫写真

2.食品原料として使用可能な食用昆虫

 

[MFDS]輸入食品の現地事前安全管理の強化で危険な食品の輸入遮断 

現地実態調査課 2020-01-15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43909

□ 食品医薬品安全処は、昨年、我が国に食品を輸出する海外製造業所*458所について現地実態調査を実施した結果、衛生管理が不良な66所を摘発して輸入遮断などの措置をした。

* 海外製造業所:輸入食品等の生産・製造・加工・処理、包装、保管など海外に所在する施設、輸入者などは事前に我が国に食品を輸出する海外製造業所を必ず食薬処に登録しなければならない

○ 通関検査不適合の発生など、危害発生の可能性があり現地調査の実効性が高い対象業社を選定して事前安全管理を強化した結果、不適合率が前年度に比べて減少した

* 現地実態調査数/不適合業社数(%):('18年)407/74(18%)→('19年)458/66(14%)

○ 摘発業者の主な違反には、▲原材料の衛生状態不良、▲食品取り扱い用機械・器具類の洗浄・消毒など衛生管理不十分、▲作業場従事者の個人的な衛生管理不十分、▲作業場内の害虫など防虫・防鼠管理不十分など。

- 不適合項目としては、キムチ類、麺類、果物・野菜飲料、ソース類、ピーナッツまたはナッツ加工品、牛肉、香辛料加工品、茶類など。

○ 今回摘発された製造業所66所のうち、衛生・安全管理の状態が非常に悪い37所に対しては輸入遮断を措置して、残り29所は改善命令とともに輸入検査を強化した。

< 添付 >

  1. 海外製造業所現地実態調査の現状
  2. 国別・タイプ別現地実態調査の現状

 

[MFDS][関係省庁合同] 鹿胎盤幹細胞カプセルを持ちこんだ密輸入者大量摘発 

輸入流通安全課 2020-01-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43908

□ 関税庁は税関通関が保留されている鹿胎盤幹細胞カプセル製品を携帯して持ち込もうとした密輸入者175人を関税法違反容疑で摘発して罰金相当額を課すなど通告処分*し、該当物品は没収した。これらが2019年7月から12月の間に持ち込もうとしていたカプセルは63万錠(時価33億ウォン相当)に至る。

○ 今回摘発された鹿胎盤カプセル製品(製品名:PURTIER PLACENTA)は、シンガポールに本社を置くR社がニュージーランドの鹿胎盤から採取した幹細胞を主原料として製造し、アンチエイジングなどに効果があると宣伝して販売している製品。

□ 食品医薬品安全処は、「鹿胎盤幹細胞」は「食品の基準及び規格」に登載されておらず、まだ安全性などが証明されていなかったので、食品原料として使用することができないと発表した。

○ このような理由から、鹿胎盤幹細胞を原料としたカプセル製品(PURTIERPLACENTA)については、関税庁と放送通信審議委員会などの通関遮断及びサイト遮断を要求した。

* 鹿胎盤自体を食品原料として使用することは可能であるが、鹿胎盤の特定成分(幹細胞など)を分離・濾過して使用することは不可能である

□ シンガポールR社は、鹿胎盤幹細胞カプセル製品を専門にマルチ商法で販売している会社で、世界各国で会員を募集しているが、R社に会員登録した密輸入者は、相当な金額の販売手当を得るために、摘発された場合の罰金相当額、密輸品没収などの損失を甘受して密輸入を試みた。

□ 関税庁はR社の国内の一部の会員たちが、該当製品に対して癌、高血圧、糖尿病などの病気の治療に効果あると虚偽・誇大広告をしているが、◦ 製品の安全性が確認されておらず、国内搬入が禁止されているため、国民には製品の購入はもちろん摂取することがないよう呼びかけている。また不法食・医薬品の国内搬入及び流通を遮断するために携帯品、国際郵便、宅配便貨物等に対する貨物検査を継続的に強化し、食薬処と協力して、不法流通・販売行為を積極的に取り締まる予定だと発表した。

 

[EU]SCCS

-染髪料レゾルシノールに関する科学的意見要請

Request for a scientific Opinion on hair dye Resorcinol

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs2016_q_042.pdf

 

-プロピルパラベンに関する科学的意見要請

Request for a scientific Opinion on Propylparaben

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs2016_q_041.pdf

どちらも内分泌攪乱作用のある化粧品成分として優先リストに入っている物質

(化粧品成分のわずかなホルモン活性が問題と言いつつ遙かに強力な女性ホルモン作用宣伝するの、何なんだろう)

 

論文

-ペットのPFAS糞便排出

Fecal excretion of PFAS by pets

5-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/acs-feo013120.php

Environmental Science & Technology Lettersに発表された犬猫の糞便中PFASの測定結果。15種を測定して13種を検出

 

-がん原因の容疑者がDNA指紋で捕まえられるだろう

Cancer-causing culprits will be caught by their DNA fingerprints

5-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/wtsi-ccw020320.php

Natureに発表された世界汎がんプロジェクトPan-Cancer Project。

37カ国1300人以上の医師や科学者が参加して38種類のがんの2600以上のゲノムを解析。

 

-血中水銀濃度の増加は皮膚がんリスクを上げるか?

Do elevated mercury levels in the blood increase skin cancer risk?

5-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/w-dem020320.php

British Journal of Dermatologyに発表された研究によると、血中水銀濃度の高いことと非悪性黒色腫皮膚がんの多さに関連がある。米国。

(アメリカ人の水銀「高濃度」は日本人だと「低濃度」)

 

-核戦争後の地球寒冷化は海の生命に有害だろう

Global cooling after nuclear war would harm ocean life

5-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/ru-gca020420.php

Geophysical Research Letters

(かつては気候変動と言えば「核の冬」だった)

 

-子どものテレビ番組に高カロリースナックの広告が減った

Less advertising for high-calorie snacks on children's TV

5-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uob-laf020520.php

ボン大学の研究:企業の自主的取り組みが少なくとも部分的に成功

Food Policyに発表された研究でEUレベルで合意された自主的広告規制がドイツの子ども向け番組では効果が見られた。著者らは成人向け番組でも広告を制限すべきと主張

 

-グルテンとカゼインフリーダイエットは自閉症の子どもの行動に影響しない

Gluten- and casein-free diets found not to affect behavior of autistic children

5-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uog-gac020520.php

60人以上の若い人での2つの研究。行動のほかに尿中βカソモルフィン濃度も測定している。いずれも有意差なし

Journal of Autism and Developmental Disorders

 

-家庭用飲料水フィルターの全てが有害PFASを完全に除去するわけではない

Not all in-home drinking water filters completely remove toxic PFAS

5-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/du-nai020520.php

76の蛇口フィルターと13の取水口あるいは家全体システムの有効性を調べた

逆浸透フィルターと二段階フィルターはPFASレベルを下げたが活性炭フィルターは差が大きく完全に除去したものから全く減らないものまであった。家全体のシステムも多様で、調べた6システムのうち4システムではPFSAとPFCAが濾過後逆に増加した。さらにシステムでは市の供給する水に使われている殺菌剤が除去されるために家の水道管で細菌の増殖がおこる可能性がある。Environmental Science & Technology Letters

 

その他

-コンブチャ:検討すべき飲料?

Kombucha: A Brew to Consider?

by WELLNESS LETTER February 04, 2020

https://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/kombucha-brew-consider

最近あらゆるところでコンブチャを見る。コンブチャは「機能性飲料」(米国に法的定義はないが、基本的栄養を超えた健康上の利益があると考えられているもの)のなかで最も急成長している製品のひとつである。2017年半ばから2018年半ばまでの間に販売は約50%増加した。

もともと古代中国が起源で、お茶に砂糖を加えてプロバイオティクスと宣伝されている生きた微生物で発酵させ、二酸化炭素や有機酸などを作らせる。しばしば抹茶やコーヒーやお茶ではないものをベースにしたものもある。「キノコ」あるいはSCOBY(細菌と酵母の共生培養)とよばれる生きた培養は次のロットのコンブチャを作るのに再利用される。自家製コンブチャを作っている人達はそのSCOBYを分け合うこともある。

味が好きで飲んでいる人もいるが「デトックス」や免疫系強化や関節炎に効果がある、がんリスクを減らすと言った無数の健康宣伝を理由に飲む人もいる。ウェブサイトでは加齢を遅らせるや減量に役立つなどの宣伝もされている。コンブチャはかつてその宣伝のためにHIV/AIDSコミュニティで人気があった。

2011年のUC Berkeley Wellness Letterでは万能薬としての根拠が無いことと汚染の可能性から、どちらかというとコンブチャにはネガティブだった。では今は?

コンブチャの科学を探る

コンブチャ製品:全てが同じではない

コンブチャは安全?

(略)

基本

お茶としてはコンブチャは健康的な性質があるかもしれないが研究は不足している。あなたが健康で味が好きなら楽しめばいい。しかし万能薬だと期待しないこと。そしてもし自分で発酵させたり誰かの自家製のものを使おうとしているのなら、適切な安全対策をとることが極めて重要である。

(紅茶キノコ)

 

-中身のある我々の牛肉

Our Beef with Meat

by JOHN SWARTZBERG, M.D. 

https://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/our-beef-meat

2019年10月のAnnals of Internal Medicineの肉論文への反論

(問題の論文の著者が3年以上前にILSIから研究費を受け取ったことがあるから企業の手先だと批判しているところと、地球のために赤肉を食べるのは週に100g未満にすべきと主張しているところに注目)