2021-02-22

[HK]食品中の部分水素添加油脂(PHOs)排除のコードを読み解く

Cracking the Codes of Eliminating Partially Hydrogenated Oils (PHOs) in Food

17 Feb 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_175_02.html

長い間、部分水素添加油脂(PHOs)は、マーガリン、スプレッド、植物性ショートニング、乳化剤の生産や揚げ物に、またパンのフィリング、ケーキ、ベーカリー製品のパイ生地など多くの食品の原料として使用されてきた。だが、PHOsはヒトの健康に害を及ぼす原因となる工業生産されたトランス脂肪酸(IP-TFAs)の主犯であるであることも有名である。これにより疑問が生じる。どうすればPHOs と IP-TFAsを食事から取り除ける?この記事ではPHOsに関する専門用語を解読し、消費者や販売業者にPHOsが使われていない食品を見つけるための秘訣を明らかにする。

PHOs: IP-TFAsの原因

植物油は最終製品の質感、安定性、保存期間を変えるために水素添加される。

油は不完全に水素添加されると半固体または固体のPHOsを作り出すが、完全に水素添加されると室温でワックス状の脂肪、完全水素添加油脂を作り出す。前者の工程では、結果として、総脂肪酸の25%~ 50%の大量のIP-TFAsが生じる可能性がある。

コード1:PHOsは多くの食品に潜む可能性がある。

PHOが含まれる原料で食品を製造することを避けるために、販売業者は卸売業者にPHOを含まない原料を提供するよう、あるいは世界保健機関(WHO)の推奨する、より健康的な代替品を使うよう依頼できる。

 

図2:販売業者は (1)成分表を読む、(2)製品仕様書を入手することにより食品中のPHOsを確認でき、 (3)不飽和脂肪を多く含む油を使用する、(4)水素添加以外の工業工程で特定の油脂製品を調達するなど、PHOsをより健康的な代替品の原料に置き換えることができる。

 

PHOsやIP-TFAsを避ける?TFA量を読み取る

TFAsは少なくとも1つのトランス二重結合からなる不飽和脂肪酸である。製品の脂肪含有量の約50%に相当するほとんどのTFAsは、食品の製造に使用される合成脂肪、すなわちIP-TFAsである。TFAsは、私達の血中の「善玉」コレステロールを下げ「悪玉」コレステロールを増やし、結果として冠動脈性心臓病のリスクを増すことで、私達の心臓の健康を二重に脅かす。

 

コード2:栄養成分表示で総脂質のわりにTFAsが多いことは、植物油で作られた食品では特に、IP-TFAs あるいはPHOsがその食品に添加されている可能性が高いことを示す。原料にPHOsが含まれる食品を避けるために、TFAsの低い、あるいはない食品を選び、入手すること。

 

より健康的な代替品はすぐそこにある

食品製造業者は様々な理由で油脂を使用する。それらは伝熱媒体、剥離剤、潤滑油、防湿剤として使用されることがある。また、風味のキャリアや放出手段として、口当たりよく溶けやすくし、オイルつなぎ、クリーム状にし、ラミネート加工するために、こくや質感を作るのに使用することもできる。食品中の油脂の機能や供給源を解明した後、販売業者が食品中の工業生産されたトランス脂肪代替品のガイダンスに従うことにより、PHOsを含むこれらの原料を置き換えることができる。

より健康的な代替品は飽和脂肪酸が最も少なく、不飽和脂肪酸が最も多くなければならない。また、飽和脂肪の含有量は、製品に使用されている飽和脂肪とPHOのトランス脂肪の合計よりも少なくする必要がある。脂肪が伝熱媒体、剥離剤、潤滑油(揚げ物用など) としてのみ必要な場合、高オレイン酸キャノーラ油などのすぐに酸化しない液体油を使用すること。「ボディ」や飽和脂肪の他の機能性を必要とする他の製品には、技術の組み合わせ(混ぜ合わせるなど)が製品の組成変更に最適である。

 

コード3:PHOsは特定の工業工程を必要とするため地元の油脂製造者に生産されておらず、ケータリングやベーキング産業の多くの油輸入業者や販売業者は、食品を製造するのにPHOのない原料を輸入している。製品の改変が必要な場合、販売業者は必要に応じてその製品の成分詳細を卸売業者とチェックできる。

PHOsは、消費者、販売業者、政府の三者の努力で私達の食事から排除することができる。フードサプライチェーンの供給源からPHOsの存在を効果的に排除するために、消費者はTFAsの少ない食品を選び、製造業者は食品中のPHOsを置き換え/組成変更し、私達は食品中の有害物質規制(Cap. 132AF)に提案された修正案にあなた方の支援を求める。この提案はPHOsを食品中の禁止物質と見なし、水素添加油の表示条件を規定している。3ヶ月間のパブリックコメント募集は2021年3月15日に終了予定。

 

[HK]CFSは肉に使用される二酸化硫黄に関する的を絞った調査の結果を発表する

CFS announces test results of targeted surveillance on use of sulphur dioxide in meat

Thursday, February 18, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210218_8522.html

CFSと食品環境衛生署(FEHD)は本日、肉への二酸化硫黄使用に関する的を絞った食品調査結果を発表した。560件の肉のサンプルが検査され、2件から二酸化硫黄が検出された。

 

[EU]RASFF Week 07-2021

警報通知(Alert Notifications)

南アフリカ産ライチの亜硫酸塩非表示(27.3; 49 mg/kg)、未承認物質エチレンオキシドで汚染された可能性のある有機粉末ショウガを含むオーストリア産有機スパイスミックスの市場からの撤退、インド産有機粉末ショウガの未承認物質エチレンオキシド(10.9 mg/kg)、イタリア産原料クロアチア産ひまわり油漬アンチョビフィレのヒスタミン(517.1 mg/kg)、エジプト産塩水入りブドウの葉のシペルメトリン(0.33 mg/kg)・ペンコナゾール(0.21 mg/kg)・ルフェヌロン(0.37 mg/kg)・アセタミプリド(0.14 mg/kg)・チオファネートメチル(2.9 mg/kg)・チアメトキサム(0.06 mg/kg)・ジメトモルフ(0.045 mg/kg)・ボスカリド(0.62 mg/kg)・未承認物質プロフェノホス(0.11 mg/kg)およびカルベンダジム(2.1 mg/kg)、スペイン産ジャガイモの未承認物質クロルピリホス(0.049 mg/kg)、インド産スペイン経由冷凍アジアンドウイカのカドミウム(2.7 mg/kg)、スペイン産ドイツ経由唐辛子調味料のオクラトキシンA (32.4 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

インド産冷凍キハダマグロのアスコルビン酸(E300) (620 mg/kg)未承認、米国産食品サプリメントの未承認新規食品成分サルトリイバラ・スコブニカウリスSmilax scobinicaulis (laxogenin)、トルコ産レッドグレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.044 mg/kg)、トルコ産マンダリンのピリミホス-メチル(0.03 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.15 mg/kg)、インド産有機ターメリック粉末の未承認物質エチレンオキシド(183 mg/kg)、インド産ショウガ粉末の未承認物質エチレンオキシド(85.9 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認新規食品成分(テアクリン)、米国産食品サプリメントの未承認物質ヒューペルジンA、スペイン産チルド調理済バナメイエビの亜硫酸塩高含有(241 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認新規食品成分(テアクリン)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

オンライン販売されている食品サプリメントの未承認物質5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)、オーストリア産補完飼料の未承認飼料添加物カンナビジオール(CBD)、オランダ産CBD抽出物入り飼料材料の未承認飼料添加物カンナビジオール(CBD)、中国産ブンド焼型と接触した食品の官能特性の低下および内部コーティングの剥離、中国産ポーランド経由プラスチックボトルと接触した水の官能特性の低下、

通関拒否通知(Border Rejections)

マダガスカル産ササゲの未承認物質クロルピリホス(0.026 mg/kg)およびカルバリル(0.11 mg/kg)、トルコ産煎った塩味ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 24.53 µg/kg)、スリランカ産未承認新規食品ユカン(Phyllanthus emblica)、エジプト産チリペッパーのオキサミル(0.14 mg/kg)、インド産オクラの未承認物質エチレンオキシド(0.14 mg/kg;0.58 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.122 mg/kg)、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 12.8; Tot. = 14 µg/kg)、トルコ産煎った殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 66; Tot. = 75 µg/kg)、トルコ産ザクロのイマザリル(0.942 mg/kg)、スリランカ産ビスケットの不十分な表示(ピロ亜硫酸ナトリウム-E223の強調表示なし)、

 

ゴマ製品のエチレンオキシドの検出:警告 12件、注意喚起情報 6件、

 

[ヘルスカナダ] 助言

未承認の製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある(パート 1/2)

Unauthorized products may pose serious health risks (Part 1)

Unauthorized products may pose serious health risks (Part 2)

February 18, 2021

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/75021a-eng.php

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/75025a-eng.php

ヘルスカナダは精力剤、減量用、活力剤あるいは「ポッパーズ」として販売されている未承認の健康製品には危険な成分が含まれている可能性があり、深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある健康製品に関して市民に助言し、情報を更新している。掲載の製品はダポキセチン、flibanserin、ポッパーズ、シルデナフィル、タダラフィル、ヨヒンビンを含む。

 

-意図しない成人用アセトアミノフェン錠の幼い子供への暴露は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Unintentional exposure of young children to adult acetaminophen tablets may pose serious health risks

February 19, 2021

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/75029a-eng.php

ヘルスカナダは成人用アセトアミノフェンが、子供にとって赤くて甘いキャンディのようで飲みやすく、容器が赤く、歯車状の蓋がおもちゃのようなので、子供が誤飲しないよう注意を呼びかけている。

 

-ビタミンD汚染濃度に危険性があるため、Perfect Sports シリーズのPure Creatine ( クレアチンパウダーとして知られる)を一部回収

Recall of one lot of Perfect Sports Core Series Pure Creatine (also known as Creatine Powder) due to dangerous levels of Vitamin D contamination

February 21, 2021

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2021/75037a-eng.php

ヘルスカナダは製品にビタミンD含有が許可されておらず、Genex NutraceuticalsがPerfect SportsシリーズPure Creatine (クレアチンパウダーとして知られる) (NPN 80012948)を回収中として市民に助言している。

 

[FDA] リコール

-Aaron’s Gourmet Smoked Fishは許可と定期的な監視なく生産したスモーク魚製品を回収措置

Aaron’s Gourmet Smoked Fish Recalls Smoked Fish Products Produced Without Licensure and Regulatory Oversight

February 18, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/aarons-gourmet-smoked-fish-recalls-smoked-fish-products-produced-without-licensure-and-regulatory

Aaron’s Gourmet Smoked Fishは州機関の許可と定期的な監視なく、生産したガラス瓶入り及び真空包装のスモーク魚製品を回収措置。

 

-NDAL MFG 社はManukaGuardアレルクレンズ鼻スプレーを酵母汚染のため全国自主回収

NDAL MFG INC Issues Voluntary Nationwide Recall of ManukaGuard Allercleanse Nasal Spray Due to Contamination with Yeast

February 10, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/ndal-mfg-inc-issues-voluntary-nationwide-recall-manukaguard-allercleanse-nasal-spray-due

マヌカハニーの点鼻スプレー

(蜂蜜鼻に入れるのやだな)

 

[BfR]コロナモニター

BfR-Corona-Monitor - as to 16 - 17 February 2021

19.02.2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/210216-bfr-corona-monitor-en.pdf

予防接種への支持率が下がっている

60才以上はコロナ接触アプリを使う率が低く(24%)、コロナ対策としての接触制限や休校、レストランの閉鎖を支持する割合が他の年代より高いのに自分が家族や友人と会わない人の割合は他の年代より低い

 

[RIVM]報告

消費者製品データベースに基づく化学物質と消費者製品の選択とランキング:NVWAの消費者製品サプライチェーン解析に使われる

Selection and ranking of chemical substances and consumer products based on a consumer product database : To be used in the NVWA analysis on the supply chain of consumer products

19-02-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/selection-and-ranking-of-chemical-substances-and-consumer-products-based-on-consumer

この報告はオランダの消費者が使う製品に含まれる化学物質の解析結果である。オランダ食品消費者製品安全機関(NVWA)がこの結果を利用して費者製品サプライチェーンのリスクを決める

主にDIY製品で塗料や建材、化粧品。

 

[COT]マイクロプラスチックへの暴露に由来するリスクの可能性についての包括的声明

Overarching statement on the potential risks from exposure to microplastics

2021

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2021-02/COT%20Microplastics%20Overarching%20Statement%202021_final_1.pdf

・定義

マイクロプラスチックとナノプラスチックはそのサイズでのみ区別する

マイクロプラスチック

ナノプラスチック

・タイプ

マイクロプラスチックは二つの主要なタイプに分けられる。意図的に小さく作られたもの、一次マイクロプラスチックと、環境中でより大きな断片から小さくなった二次マイクロプラスチック。それとは別にタイヤのゴムの粒子についてはマイクロプラスチックに含めるかどうかについて議論がある

・特徴

・ハザード同定

ハザードに関係する可能性のある特徴は、物理的形状、化学組成、代謝あるいは分解、バイオフィルムの存在

・検出法

・暴露源

食品や飲料水と空気(経口と吸入)

・他機関の評価

・COTの評価

データが無いので現時点で有害影響についてフルリスク評価はできない

・リスク評価のための研究の優先事項

・結論

タイヤ粒子は別に検討したい、共通した分析法がないのが最大の問題、食品や水に存在するマイクロプラスチックは環境や屋内外の空気、埃、土壌など他の暴露源を考慮した全体的文脈で評価すべき、等。

(概要版はもうすぐ、とある)

 

[Codex]健康的な明日のために今安全な食品を

Safe food now for a healthy tomorrow

18/02/2021

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1375906/

 

[NASEM]特集:地方の水道システムに迫る危機?

A Looming Crisis for Local U.S. Water Systems?

February 19, 2021  By Sara Frueh

https://www.nationalacademies.org/news/2021/02/a-looming-crisis-for-local-u-s-water-systems

多くの都市で、人口減少と老朽化するインフラが水を入手しにくくなることを意味する

米国の水道料金がますます家計に占める割合が大きくなっていて、低所得の家庭では困難になってきている。例えばノースカロライナの多くの地域では、最低賃金で働く人は月に4-5日、年間50日を6人家族の水道料金のために働かなければならない。他の料金に比べて水道料が最も早く値上がりしている。このコスト増の問題と理由をMartin Doyle博士が説明する。

「フリントの水危機はより大きな問題の象徴だった」

 

[NASEM]産まれたときから24ヶ月までの乳幼児を食べさせる:既存のガイダンスの要約

インタラクティブ要旨

Feeding Infants and Children from Birth to 24 Months: Summarizing Existing Guidance

Interactive Overview

https://www.nap.edu/resource/25747/interactive/

乳幼児を食べさせることについての助言は至る所にある-ウェブサイト、ソーシャルメディア、パンフレット、本など。情報が多い上に常に変化している。こうした課題を認識して、CDCがNASEMに2才以下の乳幼児の食事に関する関連文書全体で取り扱われているトピックスの包括的リストを作り、それぞれの助言の根拠の種類を記し、食事ガイドライン伝達とコミュニケーションを支援するための戦略文書を評価する専門委員会を設立するよう要請した

「産まれたときから24ヶ月までの乳幼児を食べさせる:既存のガイダンスの要約」は現在の食事に関する助言の風景をレビューした。委員会が同定した権威ある情報源の出しているガイドラインは43である。

一貫性がないのは主に年齢や年齢範囲(何ヶ月からピーナッツを与えるかとか母乳をいつまで続けるか、といった)

 

[FSA]英国の食品アナフィラキシー-国のデータを解析してわかったこと

Food anaphylaxis in the UK - what we've learnt by analysing national data

Ross Yarham, Senior Allergen Risk Assessor, Posted on:18 February 2021

https://food.blog.gov.uk/2021/02/18/food-anaphylaxis-in-the-uk-what-weve-learnt-by-analysing-national-data/

COVID-19パンデミックの公衆衛生への際だった教訓の一つは、事態を正確に掴むにはデータの正確な解釈が重要である、ということである

FSAにとって、それは食物アレルギーとアナフィラキシーの率について特にあてはまる。しかし一般にデータへの理解は乏しくしばしば間違った解釈の報道がみられる。この間違った解釈が最近のNHSのデータを使ったFSAのプロジェクトの焦点である。

アレルギーデータの間違った解釈

食物アレルギーの重要データ源としてアナフィラキシーによる入院があるがデータは複雑でコードの解釈には専門性が必要である。メディアの誤報により人々のアナフィラキシーへの理解はさらに複雑化する。全原因でのアナフィラキシーによる入院を全て食物アレルギーのせいにしたりする。入院が単に定期検査や診断後のフォローアップであってもアレルギーのせいだと解釈したりする。食品誘発性のアレルギー反応はニュースでよく取り上げられるので食物によるアナフィラキシーでの死亡が増えているように感じられるが本当にそうだろうか?

誤報されているアナフィラキシーデータの研究

FSAが出資してImperial College Londonの研究者が英国の1998年から2018年のアナフィラキシーによる入院とそれに関連する死亡の傾向を同定した

食物アレルギーの影響を理解する

食物関連アナフィラキシーの死亡率

ニュースの見出しで近年増えているような印象を与えるが、実際は逆。食物アレルギーによるアナフィラキシーでの死亡は希である。入院は増えているものの死亡は0.7%から0.3%に減っている

最も致死的アレルギー反応を引き起こしているアレルゲンは

一部の人には驚きかもしれないが、それはピーナッツやナッツでは無く牛乳。

致死的アレルギー反応の性差

思春期前は男の子が多く15才以降で逆転する

 

[WHO]WHO事務局長のタンザニアとCOVID-19についての声明

WHO Director-General's statement on Tanzania and COVID-19

20 February 2021

https://www.who.int/news/item/20-02-2021-who-director-general-s-statement-on-tanzania-and-covid-19

COVID-19対策をするよう、データを報告するよう求める

外国や近隣諸国に旅行したタンザニア人が多数COVID-19陽性になっている。このことはタンザニアで対策が必要なことを強調する

(国内では国民の合意で無いことにした、としても隣国は困るよね)

 

論文

-精製穀物を多く食べることは心臓発作と死亡リスクを増加させる:SIMON FRASER大学の研究者

Eating more refined grains increases risk of heart attack & death: SFU researcher

19-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/sfu-emr021921.php

BMJに発表された研究が、クロワッサンや白パンなどの精製穀物を多く食べることが主要心血管系疾患、脳卒中、死亡リスクの高さと関連することを発見した。PUREスタディの137,130人16年21カ国のデータ解析。1日あたり精製穀物を7回分以上食べることが早期死亡リスク27%増加と関連。全粒穀物と白米を食べることに有意な健康への悪影響はみつからなかった。

(分類が全粒穀物、精製穀物、白米の三種類。7 servings/dayは精製穀物350g以上。精白小麦だけで350g毎日って日本人ではいないと思う。小麦とコメでは精製の影響は同じではないだろうとは思うので分離するのは賛成)

 

その他

-CFIは薬剤師に消費者をホメオパシーニセ医薬品から遠ざけるように強く求める

CFI

CFI Urges Pharmacists To Steer Consumers Away From Homeopathic Fake Medicine

February 16, 2021

https://centerforinquiry.org/press_releases/cfi-urges-pharmacists-to-steer-consumers-away-from-homeopathic-fake-medicine/

詐欺的製品は医薬品と同じように扱うべきではない

(詐欺的健康食品をすすめる薬剤師が日本にもいる。薬学教育の敗北)

 

-BioCloudの科学は宙に浮いている

BioCloud’s Science Is up in the Air

Jonathan Jarry M.Sc. | 18 Feb 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-critical-thinking-general-science/bioclouds-science-air

カナダの企業の空中コロナウイルスを検出するという解決策は多くの重要な疑問を残す

壁に掛けた装置が空気を継続的に監視してコロナウイルスがあると警告するというBioCloudという装置がオンタリオのCEMSIという会社から発売されている。メディアではBioCloudが誇大に宣伝され、カナダ科学研究評議会から5万ドルの連邦研究費を提供されるとオンタリオ発電機から75万ドルのemission orderを受けとりオンタリオ政府からは200万ドルの生産加速のための誓約をとりつけた。株価は上がった。会社によるとこの装置は6-15分ごとに室内の空気を監視してコロナウイルスをチェックする。装置内の検出チャンバーと試薬はコロナウイルスを検出したときあるいは3-4ヶ月に一回代えるだけでいいという。何がおこっているのか?会社は参照文献を発表しているので専門家に見てもらった

(以下この装置がどれほど根拠があるのか探った長い解説。オンタリオ政府の経済大臣が入れ込んで投資している。限りなく怪しいのに。)

 

-より良く考えるためのコツ:そんなに完全ではない記憶能力

Tips for Better Thinking: Not-So-Total Recall

Jonathan Jarry M.Sc. | 16 Feb 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/critical-thinking/tips-better-thinking-not-so-total-recall

記憶を探るのはある種の科学研究にとっては有害であるかもしれない

あなたは先月卵を何個食べましたか?一部の人にとっては答えは簡単にゼロかもしれないが、卵を食べる人にとっては記憶を探る必要がある。科学者は何かに暴露されることと病気の関係を探るのが大好きである。例えばハンプティ・ダンプティ病というのがあったとして、卵をたくさん食べるとハンプティ・ダンプティ病になるだろうか?この疑問に応える簡単な方法は二つのグループの研究参加者に先月あるいは昨年卵をどのくらい食べたか尋ねることだ。片方はハンプティ・ダンプティ病で片方はそうではない。これを症例対照研究といい、科学者はこの二つの群の卵の摂取量を比べる。しかしこの種の「昔を振り返る」研究には残念ながら思い出しバイアスという落とし穴がある。ハンプティ・ダンプティ病のある人と無い人では卵の摂取量の思い出し方に違いがある。病気の人は原因を探していて卵が原因かもしれないというニュースをどこかで見聞きしていると卵を食べたかどうか聞かれたときに、病気でない人よりより一生懸命卵の摂取記憶を探る。我々の記憶はコンピュータのファイルを検索するようにはできておらず、常に作り替えている。人生で驚いたときの記憶が正しいからといって我々の記憶が正確だとは限らない。

しかし簡単なために人々の記憶に頼った研究は広く行われている。しかしこの簡単さは正確さを犠牲にしている。思い出しバイアスを避けるには人々をリアルタイムで追跡するして記録することだがそれは簡単ではない。

だから経口避妊剤と乳がん、タルクと卵巣癌、携帯電話と小指のがんの関連を示す新しい研究を読むとき、その研究は記憶に頼っているかどうかを検討することを忘れずに。

あなたは先月何個卵を食べましたか?

 

-3ヶ月の赤ちゃんにカッピング治療をしている写真が憤りを呼ぶ

Photo of three-month-old baby receiving cupping treatment causes outrage

Leesa Smith,  FEBRUARY 6, 2021

https://www.news.com.au/lifestyle/parenting/babies/photo-of-threemonthold-baby-receiving-cupping-treatment-causes-outrage/news-story/22ce8b10672c81183ccb6cd54fa48c2a

警告:悲惨な画像がある

自称カッピングの専門家が小さい赤ちゃんに治療をしている写真が憤りを引き起こした。Mustafaと名乗るイスタンブールのUskudar地方の「カッピングセンター」の自称専門家がソーシャルメディアに赤ちゃんを治療している画像をシェアした。カッピングの宣伝として。間もなくソーシャルメディアが怒りを表明する人で溢れた。ほとんどがカッピングに反対する中一部ポジティブなコメントもあった。

 

-100人近くのOdisha村民が結婚式の祝宴後食中毒

Nearly 100 Odisha villagers fall ill due to food poisoning after marriage feast

21st February 2021

https://www.newindianexpress.com/states/odisha/2021/feb/21/nearly-100-odisha-villagers-fall-ill-due-to-food-poisoning-aftermarriage-feast-2267018.html

嘔吐、腹痛、吐き気。インド。

(相変わらず集まってるんだな)

 

-Jacqueline Rowarth博士:農薬とがん

Dr Jacqueline Rowarth: Agrichemicals and the State of Cancer

17 Feb, 2021

https://www.nzherald.co.nz/the-country/news/dr-jacqueline-rowarth-agrichemicals-and-the-state-of-cancer/P4NJZJ67KYSQ6ARWFATJ7L54JM/

ニュージーランドの2020年がん報告は田舎の農民にとって良いニュースだった、とJacqueline Rowarth博士は書く

今月がんコントロール局から2020ニュージーランドがん報告が発表された。メディアは悪いニュースに注目氏、良い知らせは伝えられない

良い知らせは、がん全体の発症率が都市部に住む人より田舎に住む人の方が25%低いということである。

 

The State of Cancer in New Zealand 2020

https://teaho.govt.nz/reports/cancer-state

(不平等はマオリとの格差)

 

-Bill Gatesが豊かな国は「100%合成牛肉」を食べるべきと言って炎上

Bill Gates roasted for saying rich countries should eat ‘100% synthetic beef’

Nicole Lyn Pesce  1 day ago

https://www.msn.com/en-us/money/markets/bill-gates-roasted-for-saying-rich-countries-should-eat-e2-80-98100-25-synthetic-beef-e2-80-99/ar-BB1dK3AS

火曜日に発売の新しい本「紀行惨劇の避け方:解決法と必要な革新」のなかでメタン排出抑制のために合成肉に代えることを求めている

 

-アフリカはタンザニアの反ワクチン大統領を抑制するとき

It's time for Africa to rein in Tanzania's anti-vaxxer president

Vava Tampa  Mon 8 Feb 2021

https://www.theguardian.com/global-development/2021/feb/08/its-time-for-africa-to-rein-in-tanzanias-anti-vaxxer-president

John Magufulの思慮に欠けるCovidの影響無視は地域の陰謀論を加速し命を危険にさらす

昨年神がCovidを根絶したと主張してからワクチンを否定し続けているMaguful大統領に、多くの人が疑問を提示している

2021-02-19

[HK]食品中の二酸化硫黄の詳細調査

A Closer Look at Sulphur Dioxide in Foods

17 Feb 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_175_01.html

最近食品安全センター(CFS)が実施した食品調査で、法的限度を超える量の二酸化硫黄を含み、その使用が食品表示上に表示されていない2つの調理済デーツサンプルが確認された。そのためCFSは食品警告を公表し、販売業者にリコールを開始するよう促した。この記事では食品生産における二酸化硫黄の使用を論じる。

食品に二酸化硫黄を添加する理由は?

二酸化硫黄は様々な特性のため食品生産での使用歴が長いので、新しいとは思えないかもしれないが、それがどのように作用するか知っていますか?

二酸化硫黄は乾燥した果物や野菜、酢漬けの野菜、フルーツジュース、ワインなど、様々な食品や飲料で保存料として機能できる。微生物の細胞壁を超えて微生物の正常な機能を破壊することで酵母、細菌、カビなどの微生物の増殖を抑制する。二酸化硫黄は微生物による腐敗を抑え、食品の保存可能期間を延ばすことが出来る。

特に、その抗菌特性のため、二酸化硫黄は食品、特に乾燥した果物や野菜の酸化に伴う褐変を防ぐ酸化防止剤でもある。これは製品の見た目や色を維持するのに役立つ。二酸化硫黄がないと、乾燥アプリコットなどの明るい色の果物は空気に触れるとすぐに黒ずむことがある。

二酸化硫黄はワインの腐敗や酸化を防ぎ、品質と鮮度を保つワイン造りにもよく使われる。

図1

ドライフルーツ、乾燥野菜、フルーツジュース飲料

二酸化硫黄は様々な食品や飲料に使われる。

二酸化硫黄は食品添加物として使用しても安全?

他の食品添加物と同様に、二酸化硫黄は食品の使用に安全だと確認される前に厳しい安全性評価を受けている。国際的な食品安全機関であるFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が二酸化硫黄の安全性を評価している。二酸化硫黄が、望ましい技術的効果を達成するために最小量だけを添加するという適性製造規範(GMP)に従って商品に使用される場合、通常の摂取量で安全である必要がある。

だが、二酸化硫黄に敏感な感受性の高い人は、摂取後に呼吸困難、頭痛、吐き気などのアレルギー症状を起こすことがある。

二酸化硫黄は香港でどのように規制されている?

香港では、保存料や酸化防止剤としての二酸化硫黄の使用は、特定の量以内で特定の食品での使用を規定している食品中保存料規則(Cap. 132BD)で規制されている。

食品及び医薬品(成分組成及び表示)規則(Cap. 132W)の条件により、二酸化硫黄が調理済食品に使用される際には、名前(すなわち二酸化硫黄、亜硫酸塩、亜硫酸塩派生品)とともにその機能分類(すなわち保存料) あるいは国際番号付与体系(INS) (すなわち 220-228 および 539)の識別番号を成分表に示さなければならない。

更に、二酸化硫黄は感受性の高い人にとっては潜在的なアレルゲンであるため、食品及び医薬品(成分組成及び表示)規則は、同様に、10ppmまたはそれ以上の濃度の亜硫酸塩を含むすべての調理済食品に、機能分類や亜硫酸塩の名前を成分表に特定しなければならないとも定めている。

場合によっては、大量の食品を、より小さなパッケージに再梱包することがある。二酸化硫黄が少しでも存在するなら、大量とより小さなパッケージ両方の表示上に示さなければならない。疑わしい場合は、卸売業者に成分の詳細をチェックしてもらうこと。

注意すべきキーポイント:

二酸化硫黄は、保存期間を延ばし食品の褐変を防ぐために、ドライフルーツなど様々な食品の保存料や酸化防止剤として使用されている。

香港では二酸化硫黄の使用は食品中保存料規則で規制されている。

食品及び薬物(成分組成及び表示)規則により二酸化硫黄の適切な表示が必要である。

一般人への助言

・二酸化硫黄は厳しい安全性評価を受けており、食品添加物として多くの国々で長い使用歴がある。

・感受性の高い人は購入前に食品表示を確認し、二酸化硫黄を含む食品を避ける必要がある。

販売業者への助言

・食品中保存料規則に従い、GMPに準拠して二酸化硫黄を使用すること。

・食品及び薬物(成分組成及び表示)規則により、明確かつ適切に表示上に二酸化硫黄の存在を示すこと。

・二酸化硫黄の存在は常に大量及びより小さなパッケージ両方の表示上に示す必要がある。

 

 

[CFIA]食品安全検査報告

-包装済サラダ中の非表示のアレルゲンとグルテン2018年~2019年

Undeclared Allergens and Gluten in Prepackaged Salads 2018 to 2019

2021-02-10

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/april-1-2018-to-march-31-2019/eng/1610132728761/1610132728995

この調査の主な目的は、包装済サラダ製品中の非表示のアレルゲンとグルテンの存在と量に関する基本的情報を得ることだった。調べた60サンプルのうち2つに、非表示のアレルゲン、具体的には卵とゴマが含まれていることが分かった。

見つかった量がアレルギーのある人に健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるために、陽性結果は両方ともCFIAの食品安全リコール室に送られた。CFIAがとったフォローアップ活動の範囲は、健康リスク評価が定めた汚染量や結果として生じる健康上の懸念に基づいている。陽性結果の製品はどれも健康リスクとして特定されず、リコールされなかった。

 

-メープル製品中の非表示のアレルゲンとグルテン2018年~2019年

Undeclared Allergens and Gluten in Maple Products 2018 to 2019

2021-02-10

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/april-1-2018-to-march-31-2019/eng/1610036529881/1610036530224

この調査の主な目的は、メープル製品中の非表示のアレルゲンとグルテンの存在と量に関する基本的情報を得ることだった。調べた319サンプルのうち、1サンプルに非表示のカゼインが含まれていることが分かった。

この要請結果は、見つかった量がアレルギーのあるヒトに健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるためにCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。CFIAの取ったフォローアップ活動の範囲は、健康リスク評価が定めた汚染物質の量や結果として生じる健康上の懸念に基づいている。メープル製品はどれも健康リスクがあるとは特定されず、リコールされなかった。

 

-穀物ベースのコーティングされた多成分の肉やシーフード製品中の非表示のアレルゲン

Undeclared Allergens in Multi-Ingredient Meat and Seafood Products with Grain-based Coatings 2017 to 2018

2021-02-10

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/april-1-2017-to-march-31-2018/eng/1609944311049/1609944311456

この調査の主な目的は、穀物ベースのコーティングされた多成分の肉や魚/甲殻類製品中の非表示のアレルゲンの存在や量に関する基本的情報を得ることだった。調べた360サンプルのうち11に、卵、大豆、乳タンパク質βラクトグロブリン(BLG)を含む非表示のアレルゲンが含まれていることが分かった。非表示のアレルゲンが存在した最多の陽性結果はシーフード製品中だった。

見つかった量がアレルギーのあるヒトに健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるために、全ての陽性結果がCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。非表示の卵に陽性と判定された5つの製品は健康リスクを示すとみなされ、リコールされた。

 

[BfR]ドイツとモロッコ:安全な食品のためにともに働く

Germany and Morocco: Working together for safe food

18.02.2021

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/07/germany_and_morocco__working_together_for_safe_food-267522.html

BfRはモロッコ食品安全局(ONSSA)と協力の覚え書きに署名した

 

[DHSC]予防接種の展開を支持する新しいキャンペーンがソーシャルメディア企業と英国組織の支援を受ける

New campaign to support vaccine roll-out backed by social media companies and British institutions

19 February 2021

https://www.gov.uk/government/news/new-campaign-to-support-vaccine-roll-out-backed-by-social-media-companies-and-british-institutions

プレミアリーグとBeano、イラストレーターCharlie Mackesy、フェイスブック、インスタグラムが賛同して「私は予防接種を受けた」という画像をユーザーに使ってもらうキャンペーン。

 

[CDC]CDCは冬の安全性のコツを提供する

CDC Offers Winter Safety Tips

Wednesday February 17, 2021

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/p0217-winter-safety-tips.html

CDCは全国の極端な天候を緊密にフォローしていてあなたと家族の安全のためのtipsを提供する

・恐ろしい一酸化炭素中毒から守る方法を知ること

・天気予報に注意して備える

・この冬はCOVID-19対策も忘れずに

(Frigid temperatures devastate Texas power grid as death toll climbs

https://www.cbsnews.com/news/texas-power-winter-weather-death-toll-climbs/

テキサス停電 今週少なくとも24人死亡と書いてある

水は飲めなくなっている

一酸化炭素中毒で病院に行ったのは数百人)

 

[USDA]USDAは種子や植物をオンラインで外国から購入・販売する場合の規則を明確化する

USDA Clarifies Rules for Buying and Selling Seeds and Plants Online From Other Countries

February 18, 2021

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/news/sa_by_date/sa-2021/buying-seeds-plants-online

昨年未承認の種を郵便で受け取った市民から数千件の報告を受け取った件への数ヶ月にわたる調査を経て、USDAのAPHISはオンラインでの種子や生きた植物の購入・販売が米国の法に従うのを援助する追加のガイドラインを提供する。

2020年7月に始まった報告の調査で、APHISは一部の種子が承認無しに米国に送られたものであることを確認したが、他は受け取った人が注文したもので、外国のものであることを知らなかった。いずれにしろ植物検疫証明のない種子の輸入は違法である。

Buying and Selling Plants and Seeds Online

https://www.aphis.usda.gov/aphis/ourfocus/planthealth/import-information/permits/plants-and-plant-products-permits/plants-for-planting/buying-selling-plants-seeds-online/buying-selling-plants-seeds-online

(自分で注文したのに不審物が届いたと通報する人がそんなにいる?)

 

[FDA]COVID-19更新:USDA、FDAは現在の疫学的科学的情報はCOVID-19が食品あるいは食品包装を介して伝染しないことを示している

COVID-19 Update: USDA, FDA Underscore Current Epidemiologic and Scientific Information Indicating No Transmission of COVID-19 Through Food or Food Packaging

February 18, 2021

FDA長官代理 Janet Woodcock M.D.とUSDA長官代理Kevin Sheaによる

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/covid-19-update-usda-fda-underscore-current-epidemiologic-and-scientific-information-indicating-no

(中国のプロパガンダに負けるなというメッセージ?)

 

論文

-アフリカ系アメリカ人の皮膚の色の遺伝的変異とビタミンD欠乏が関連

Genetic variants for skin color in African Americans linked to vitamin D deficiency

18-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/coh-gvf021121.php

PLOS Genetics

(遺伝子研究はともかく、肌の色が濃いからビタミンDを処方するのが人種差別になるかもと心配しなければならない社会がおかしいのでは)

 

-COVID-19: COVID-19によって2億500万生命年以上が失われた可能性がある

COVID-19: Over 20.5 million years of life may have been lost due to COVID-19

18-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/sr-co2021521.php

Scientific Reportsに発表された研究によると世界全体で2億500万生命年(YLL)、一死亡あたり平均16年、が失われた可能性がある

(平均寿命と死亡年齢の差16年?)

 

-健康的加齢と長寿に関連する腸内マイクロバイオーム

Gut microbiome implicated in healthy aging and longevity

18-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/ifsb-gmi021621.php

9000人以上のデータは健康的加齢と長寿に関連する独特の腸内マイクロバイオームシグネチャーを明らかにする

Nature Metabolism。

(「シグネチャー」は血中トリプトファン由来インドールやフェニルアセチルグルタミンのような代謝物。微生物の種類ではばらばらだが代謝物に共通性があるかもという話)

 

-既視(飲)感?コーヒー愛好者にもう一つのショット

Déjà brew? Another shot for lovers of coffee

18-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uosa-dba021621.php

Clinical Nutritionに発表された南オーストラリア大学の研究によると、一日6杯以上のコーヒーを長期に飲む人はCVDリスクが高くなる血中脂質濃度が高い

コーヒー中のコレステロール濃度を上げる作用がある化合物としてカフェストールがあるので、カフェストールの多い濾過しないコーヒー(フレンチプレス、トルコやギリシャ風コーヒー、エスプレッソ(バリスタが作るコーヒー))ではなく、カフェストールの少ないあるいは含まないフィルターコーヒーやインスタントコーヒーを選ぶのが良い

(エスプレッソ1日6杯?自宅にエスプレッソマシンがある?)

 

-英国の最初のCOVID-19ロックダウンはホスピタリティと大通りの産業に450億ポンドの売り上げ損失になった、研究が推定

First COVID-19 lockdown cost UK hospitality and high street £45 billion in turnover, researchers estimate

18-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoc-fcl021721.php

2020年3月から8月の数字を2010-2019の同期間平均と比較。一方スーパーマーケットのような主に食品を販売する店舗は5-10%の売上増で約40億ポンド増加したと推定。オンライン販売も40億ポンド増加。

最も大きな減少はバー、パブ、レストランで90%減で250億ポンド損失。

Global Food Security

 

Science

-ニュースを一目で

News at a glance

Science  19 Feb 2021:Vol. 371, Issue 6531, pp. 760-761

有名な反ワクチン活動家Robert Kennedy Jrがワクチンに関する主張でインスタグラムのアカウント停止

 

-ドイツのトップ科学者が警察の自宅とオフィスへの強制捜査後解雇される

Top German scientist fired after police raid of homes and offices

Hinnerk Feldwisch-Drentrup

Science  19 Feb 2021:Vol. 371, Issue 6531, pp. 762-763

職員1200人以上予算9500万ユーロのドイツ地球科学研究センター長で主要学会の要職でメルケル首相にも助言する土壌科学者Reinhard Hüttlのお金にまつわる疑惑。中国も関係

 

-アフリカの医療従事者の死亡がワクチン不平等を強調する

Deaths of health workers in Africa highlight vaccine inequity

Kai Kupferschmidt

Science  19 Feb 2021:Vol. 371, Issue 6531, pp. 764-765

豊かな国がワクチンを買い占め、保護されていないアフリカの医療従事者が死亡する

 

-フランスがワクチン懐疑を減らすために市民委員会を始める

France turns to citizens' panel to reduce vaccine skepticism

Barbara Casassus

Science  19 Feb 2021:Vol. 371, Issue 6531, pp. 763-764

欧州全体でコロナウイルスワクチンの供給が不足しているがフランスでは同時に驚くほど嫌われている:最近の調査では予防接種を受けるつもりの人はたった57%で、英国89%に比べると少ない。フランスは常にワクチン懐疑で世界トップだったため、信頼向上のために新しい戦略を採用した。無作為に国民を代表するよう選んだ35人の市民予防接種委員会が先月初めて会合をもった。人々が欲しがっている情報を同定するのが目的。

実のところフランスのワクチン懐疑はCOVID-19によって既に変化していて、57%という数字ですら12月の調査より17ポイントも高い。ただしフランスのワクチン懐疑は根が深く、医療の専門家ですら25%は疑っている。

(フランスはずっと食品分野でも自然が一番で人工のものは全て悪というプロモーションをしているのでワクチンだけ変えようとしても簡単ではないのでは。)

 

その他

-Natureワールドビュー

50年を迎え、国連環境計画は再び先導しなければならない

At 50, the UN Environment Programme must lead again

Maria Ivanova 16 FEBRUARY 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-00393-5

地球の健康を守るために、UNEPはその組織をつなげる能力を再発見しなければならない

1200人のスタッフをもつUNEP は50周年を迎える今年を生き返りの機会にしなければならない。

(まず「地球の健康planet’s health」というゆるふわな言葉を「科学的に」定義してもらえませんかね。あなたがたにとって火星や氷河期の地球は人間がいないから健康?「欧米人にとって都合の良い地球環境」のことなら明確にそう言えばいいのに。)

 

-SMC NZ

東オタゴ飲料水の鉛恐慌-専門家の反応

Lead scare in East Otago drinking water – Expert Reaction

18 February 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/02/18/lead-scare-in-east-otago-drinking-water-expert-reaction/

血液検査の結果、子どもを含む一部のWaikouaiti, Karitane, Hawksbury住人の鉛濃度が高かった。この検査は飲料水の鉛が許容量の39倍だったことから行われた。保健当局は鉛濃度の高い人の数を明らかにしていないが、さらなる調査を行っている。

(おそらく古い水道設備の鉛由来。またニュージーランドでは1965年までは鉛塗料が広く使われていて、1980年以前に建てられた家は鉛塗料が含まれる可能性が高い)

 

ポストCovid観光を持続可能にする-専門家の反応

Making tourism sustainable post-Covid – Expert Reaction

Published: 18 February 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/02/18/making-tourism-sustainable-post-covid-expert-reaction/

議会環境委員がNZ観光客に出国課税と自動車レンタル規則を厳しくすることで観光がより持続可能になると示唆

(上品な金持ち以外は来るな、だそう)

 

-ILSI

サッカリド(糖)の科学と感覚特性についてのウェビナー

Webinar on The Science and Sensory Attributes behind Saccharides

09/02/2021

https://ilsisea-region.org/event/saccharides/

February 9, 2021のウェビナーのプレゼン資料が掲載されている

(オランダFred Brouns名誉教授の資料が興味深い

ここしばらく砂糖を減らす対策をしてきて、特にアメリカでは確実に遊離の糖の摂取量が減っているのだけれど、肥満は相変わらず増加傾向のまま。それなのに添加される砂糖を減らすことで肥満が予防できるという活動は変わらない。)

2021-02-18

[EFSA]意見等

-EFSAでのリスクコミュニケーションの今後の方向性

Future directions for risk communications at EFSA

EFSA Journal 2021;19(2):e190201 16 February 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e190201

この記事では、EUの食品関連リスクに関する広報やコミュニケーションの情報源としての現在および将来の義務を果たすための欧州食品安全機関(EFSA)の方向性を提案している。これらの方向性は、新しい法的義務、新しい組織戦略サイクルと社会的・技術的進化が引き起こす変化の中でEFSAのコミュニケーションを導くことを目的としている。この記事は、リスクコミュニケーションの実践全体に聴衆解析を組み込むこと、公共情報を作り届けるためのパートナーシップアプローチの展開、デジタルパワーとソーシャルメディアをさらに組み込むことにむけた、場合によってはすでに行われている変化の論理的根拠を要約している。EUの食品安全リスクコミュニケーションの主要聴衆クラスター、関連するコンテンツ戦略、それを推進するための技術的・専門的スキルを説明している。

 

聴衆(オーディエンス)解析

レベルは3段階 

 初心者レベル

 ある程度情報を持っているレベル

 技術者レベル

それに特徴や文化を考慮する

 

コミュニケーション技術やシステム

・次世代Webツール

・オンラインコミュニティ

・キャンペーン

・マルチメディア

・テレビへの進出

・ニュースメディア

 

-スピノサドに懸念される特定の既存MRLsに焦点を絞った評価

Focussed assessment of certain existing MRLs of concern for Spinosad

EFSA Journal 2021;19(2):6404 15 February 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6404

EC規則No 396/2005条項43に従って、EFSAは、ピアレビュー中に設定された新しい毒性学的参照値や、現在EFSAが利用できるデータを元にして、消費者摂取の懸念につながる可能性のあるスピノサドの既存の最大残留基準(MRLs)に関する理由付き意見を提出する委任を欧州委員会から受けた。より詳細な評価が必要なこのMRLsの潜在的な懸念を特定するために、EFSAは新しい毒性学的参照値を考慮してスピノサドの既存MRLsを検査し、6つの作物の急性リスクが除外できなかった。この評価で受け取ったデータを元にして、6つの作物すべてに代替MRLsが提案された。

 

[BfR] グリホサート-次はどうなって、どこで私の意見を言える?   

Glyphosate - what comes next and where can I have my say?

Communication No 002/2021 from the BfR of 1 February 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/glyphosate-what-comes-next-and-where-can-i-have-my-say.pdf

グリホサートは現在、欧州連合では2022年12月15日まで植物保護製剤の有効物質として使用が認可されている。グリホサートの認可更新手続きは2019年12月に開始された。現在の手続き予定によると、2021年にあなたは数多くの参加機会がある。この状況を背景に、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)はこの手続き過程に関する情報を提供している。 

他の植物保護製剤の有効物質と同様に、グリホサートは定期的に欧州連合加盟国内で有効物質の見直し査定を行う中で再評価されている。この評価はヒト及び動物の健康リスク、環境及び物質の有効性に取り組むことになる。この過程において、報告国任務は他の加盟国に定期的に担当される。グリホサートについてはこの予期される申請の仕事量のためフランス、ハンガリー、オランダ及びスウェーデンの4加盟国である。これらの国は欧州連合全体での今後の協議や決定の基礎となる再評価報告書を準備する。

現在の有効物質であるグリホサートの認可は、欧州食品安全機関(EFSA)の評価要約報告書を基礎として、2017年に欧州委員会に承認された。それぞれの決定には、欧州化学品庁(ECHA)のグリホサートの分類と表示の評価の結果も含まれた。共同の見直し評価の報告国はドイツ連邦であった。この過程でBfRはヒトに対する毒性の側面を評価する任務を負った。

2015年にドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)からEFSAへの改訂評価報告書(付録)の提出以降、数多くの新たな科学文献が発表されている。これらの研究は、この更新手続きの中で、業界から提出された研究と同様に推薦された報告者により調査されなければならない。確認事項は、有効物質としてのグリホサートの評価にとって新しいデータがあるか、その科学的信頼性や妥当性も含まれる。

すべての関係者、組織、協会あるいは他の関連団体は、資料の最後に強調されているように意見を述べる機会が予定されている。

欧州の手続き過程のイラスト図は以下で見ることができる。

https://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/glyphosate

付随して、新たな分類や表示の提案が推測される。この提案には同様に意見募集時に意見することができるだろう。

一般的な情報は以下で見ることができる:

https://echa.europa.eu/regulations/clp/harmonised-classification-and-labelling

より詳しい手続き関連情報はECHA、EFSA及び欧州委員会の該当するホームページで見ることができる。

https://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/glyphosate

https://ec.europa.eu/food/plant/pesticides/glyphosate_en

https://echa.europa.eu/registry-of-clh-intentions-until-outcome

https://echa.europa.eu/hot-topics/glyphosate

BfRは、この手続き過程で報告国として名前のない22カ国の他の欧州加盟国と同様に、ピアレビュー過程及び公聴会の一環として欧州評価過程に参加する予定である。

 

グリホサート- その背景、過去と現在についての状況は?

2019年5月10日、欧州委員会は4カ国(フランス、ハンガリー、オランダ及びスウェーデン)を任命した。これらの国は「報告国」として一緒にグリホサートの未解決の評価のために活動する。これらの国はグリホサート評価グループ(AGG)と呼ばれている。一般に、欧州委員会は総意により報告加盟国を任命する(関係加盟国の同意を得て)。通常、報告加盟国と共同報告加盟国はそれぞれ物質が指定される。グリホサートの場合、資料や仕事量の予想される量がとても大きいと思われたので、負担はAGGである4カ国で分担された。

2019年12月12日、申請者、いわゆるグリホサートリニューアルグループ(GRG、欧州におけるグリホサートの承認の更新を求める企業のグループ)は、2022年以降のグリホサートの更新の承認をAGG、他の加盟国、欧州食品安全機関(EFSA)および欧州委員会に申請した。この申請により、規則(EC)No 1107/2009で規定されているように、欧州連合での更新手続きを正式に開始する。

この申請はGRGにより提出され、AGGが欧州連合の関連する法律の正式な要件(有効物質の更新手続きに関する欧州委員会の施行規則(EU)No. 844/2012)を満たすことを確認した。

必要な科学研究や文献のデータを伴う補足資料が2020年6月8日にGRGにより提出された(2020年6月15日期限以前)。

これらの資料は、すべての入手可能な情報に基づき今後の評価をする前にAGGにより有効性が確認される。この評価はその後ピアレビュー過程を開始するEFSAに送られる。

EFSAにより主導される評価に付随し、ECHAは欧州連合の分類・表示・包装に関する規則(EC)No. 1272/2008(CLP規則)に従い、グリホサートの分類及び表示をレビューするだろう。この化学物質の分類は物質の特性にのみ基づく。物質にどの程度接触する(暴露する)可能性があるかは考慮しない。暴露はEFSA主導のリスク評価過程の一環で考慮される。ECHAの分類及び評価提案はEFSAが結論をだす前の2022年に示されるだろう。

グリホサート-どこでいつ、私の意見を言える?   

EFSAの意見募集

EFSAは定期的に権限内である科学テーマに関する意見を募集する。

https://www.efsa.europa.eu/en/calls/consultations

新たなグリホサート評価の意見募集は現在2021年8月/9月を予定している。

ECHAの意見募集

ECHAは2021年5月に加盟国のスウェーデン、フランス、オランダ及びハンガリーの官庁からグリホサートに関するCLH報告書(分類と表示を調整した提案)を受け取る予定である。ECHAからグリホサートの法的な分類の変更に関する意見募集の正確な日程はまだでていない。

新たなCLH報告書が公表された後、以下でこの情報が閲覧できる予定である:

https://echa.europa.eu/registry-of-clh-intentions-until-outcome

グリホサートのテーマに関する詳細な情報はBfRのウェブサイトで閲覧できる:

https://www.bfr.bund.de/en/a-z_index/glyphosate-193962.html

 

[HK]ベジタリアンの食事のナトリウム、糖分、脂肪及びエネルギーについて

Sodium, Sugar, Fat and Energy Contents in Local Vegetarian Dishes

17 Feb 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/programme_rafs_n_01_30_Sodium_Sugar_Fat_and_Energy_Contents_in_Local_Vegetarian_Dishes.html

CFSと消費者委員会が2020年6月から7月にかけて、レストランから採集した包装されてないベジタリアンの料理、10種類(99サンプル)のナトリウム、糖分、脂肪及びエネルギーについて共同研究した。

https://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/programme_rafs_n_01_30_Sodium_Sugar_Fat_and_Energy_Contents_in_Local_Vegetarian_Dishes_Abstract.html

 

[TGA] 意見募集:吸入ニコチンの基準(TGO110)

Consultation: Standard for vaporiser nicotine (TGO 110)

17 February 2021

https://www.tga.gov.au/consultation/consultation-standard-vaporiser-nicotine-tgo-110

2021年3月31日まで、TGAは吸引式ニコチン製品の基準に関する意見を募集する。

 

-ウェビナー:吸入ニコチンの基準提案に関する情報セッション

Webinar: Information session about a proposed standard for vaporiser nicotine

17 February 2021

https://www.tga.gov.au/webinar-information-session-about-proposed-standard-vaporiser-nicotine

TGAの未承認の吸入ニコチン製品の安全及び品質要件の提案に関する説明。

 

[TGA] クソニンジンやニガヨモギを含む医薬品

Various medicines containing Artemisia annua and Artemisia absinthium

17 February 2021

https://www.tga.gov.au/alert/various-medicines-containing-artemisia-annua-and-artemisia-absinthium

TGAは妊娠中に使用すると許容できないリスクを引き起こすとして、高濃度のクソニンジンやニガヨモギを含む医薬品数種類が回収されていると消費者や医療従事者に助言する。

製品リスト

 

[FSAI] Breakfast Bite 3月3日:食品事業者向け食品表示―知っておくべき事

Breakfast Bite on 3 March: Food labelling for food businesses – what you need to know

Wednesday, 17 February 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/labelling_breakfast_bite_030321.html

小規模事業者向けのオンラインウェビナー。食品事業者が提供しなければならない食品表示に関しての説明を行う。

 

[FSA] 規制製品申請ガイダンス

Regulated products application guidance

16 February 2021

https://www.food.gov.uk/business-guidance/regulated-products-application-guidance

特定の食品や飼料は規制製品とされ、英国での販売前に許可が必要であり、その許可申請サービスに関しての情報更新。

 

[FSA] 肉及び肉製品中の抗菌剤耐性(AMR)細菌に関する食品加工の影響についてのレビュー

A critical review of the impact of food processing on antimicrobial resistant (AMR) bacteria in meats and meat products

16 February 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/a-critical-review-of-the-impact-of-food-processing-on-antimicrobial-resistant-amr-bacteria-in-meats-and-meat-products

このレビューでは、肉及び肉製品中の抗菌剤耐性(AMR)細菌の存在と拡散に関する二次的な食品加工の影響を判断する。また細菌のストレス反応やAMRに関連する食品加工技術の使用の考慮も含まれる最終報告。

 

[FSA] Boots は誤包装のためマルチビタミンを回収

Boots recalls Multivitamins because they were incorrectly packaged

16 February 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-07-2021

Boots は誤って鉄分を含み包装したマルチビタミンを回収措置。サプリメントにはビタミンKが含まれず、表示のない鉄分が誤って添加された。

 

[FDA]消費者情報。毒性セイヨウキヅタやその他の毒のある植物を出し抜く

Outsmarting Poison Ivy and Other Poisonous Plants

02/16/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/outsmarting-poison-ivy-and-other-poisonous-plants

毒のあるセイヨウキヅタ、オーク、ウルシは一年を通して危険である。毒性を認識すること、毒性植物による発疹は感染しないこと、また、かゆみ、かぶれ及び発疹の予防及び治療について紹介する。

(食用ではない)

 

[FDA]警告文書

- Dr. Paul's Lab

FEBRUARY 16, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/dr-pauls-lab-612964-02162021

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正表示の問題。チンキ剤製品を含む。

 

- Evolved Ayurvedic Discoveries, Inc./BioCBDPlus

FEBRUARY 11, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/evolved-ayurvedic-discoveries-incbiocbdplus-609772-02112021

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不純品、不正表示の問題。CBD製品を含む。

 

- JR & Son World Trading LLC

FEBRUARY 03, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/jr-son-world-trading-llc-612215-02032021

FSVP違反の問題。

 

- My Habitat Brands LLC

FEBRUARY 03, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/my-habitat-brands-llc-611996-02032021

FSVP違反の問題。

 

- Vibrant Enterprise LLC

NOVEMBER 24, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/vibrant-enterprise-llc-610514-11242020

FSVP違反の問題。

 

[FDA] リコール

Adamssecret.coは表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルのためAdam’s Secret Extra Strength 1500と3000カプセルの全国的自主回収を発表する

Adamssecret.co Issues Voluntary Nationwide Recall of Adam’s Secret Extra Strength 1500 and 3000 Capsules Due to Presence of Undeclared Sildenafil and/or Tadalafil

February 16, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/adamssecretco-issues-voluntary-nationwide-recall-adams-secret-extra-strength-1500-and-3000-capsules

Adamssecret.coは表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルのためAdam’s Secret Extra Strength 1500とAdam’s Secret Extra Strength 3000すべてのカプセルを回収措置。製品写真あり。

 

[NTP]タングステン酸ナトリウム二水和物、ジ-n-ブチルフタル酸、ジ(2-エチルヘキシル)フタル酸についてのNTPテクニカルレポート案のピアレビュー

Peer Review of the Draft NTP Technical Reports on Sodium Tungstate Dihydrate, Di-n-butyl Phthalate, and Di(2-ethylhexyl) Phthalate

https://ntp.niehs.nih.gov/events/panels/index.cfm?utm_source=direct&utm_medium=prod&utm_campaign=ntpgolinks&utm_term=36051

2021年4月2日

3月26日まで意見を登録できる

(DEHPのラットでの生殖器の発がん応答が離乳後のみ暴露の方が出産前後からの暴露より強い、のがおもしろい。一般的に周産期をクリティカルとしてこの時期の暴露で影響が大きくなると主張することが多いが、食物アレルギーと同じように、「予防的に」対策すると問題が大きくなる?)

 

論文

-プラスチックのリサイクルは子どものおもちゃや食品包装のレアメタルに帰結する

Plastic recycling results in rare metals being found in children's toys and food packaging

17-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uop-prr021621.php

Science of the Total Environmentに発表された、おもちゃや事務機器、化粧品容器などの希土類元素と臭素とアンチモンの調査。31製品から一種類以上の希土類元素が検出された

 

-遺伝子検査技術は極めて希な変異を間違って検出することを大規模研究が発見

Large-scale study finds genetic testing technology falsely detects very rare variants

15-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoe-lsf021121.php

BMJ  乳がんリスクを上げるBRCA1変異があると間違って伝えられて手術した女性の事例からSNPチップを解析した。より正確な次世代シークエンシングと市販のPersonal Genome Project検査の結果を比べた。その結果、SNPチップは良くある変異の検出には良いが希な変異の場合には、10万人に一人以下の場合、84%は偽陽性だった。

 

-我々はワクチンについてデマを広げる人を犯罪にすべきか?

Should we criminalize those who spread misinformation about vaccines?

17-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/b-swc021521.php

The BMJで二人の専門家が議論

 

-英国の食物アレルギーによる死亡は希で減少している、研究が発見

Deaths from food allergy rare and decreasing in the UK, finds study

17-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/icl-dff021521.php

NHSのデータを解析した研究で、過去20年で食物へのアナフィラキシー反応による死亡は減少していた。同時期に食物誘発性アナフィラキシーによる入院は増加したにも関わらず。

1992年から2018年の食物アレルギーによる死亡は187件でそのうち少なくとも86件(46%)はピーナッツや木の実。1998年から2018年の食物誘発性アナフィラキシーによる入院は10万人あたり1.23から4.04に三倍になった。BMJ

 

その他

SMC UK

英国の食品誘発性アナフィラキシーによる死亡率と入院を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at UK death rate and hospital admissions due to food-induced anaphylaxis

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-uk-death-rate-and-hospital-admissions-due-to-food-induced-anaphylaxis/

BMJに発表された研究が1998-2018年の20年にわたる英国の食品誘発性アナフィラキシーによる死亡率と入院を調べた

Southampton大学免疫薬理学教授でNatashaアレルギー研究財団理事Sir Stephen Holgate教授

この研究はしっかりしたもので標準的手法を使っている。その欠点も認識されている。価値ある解析であるが過去20年に3倍の増加は問題の一部であり過小評価だろう。アレルギー専門医がいないとアナフィラキシーが診断されない。アナフィラキシーによる死亡は全て予防できる。この研究は入院患者を調べているが多くの患者が救急外来で治療されている。全体像を掴むには全国アナフィラキシー登録導入が必要だろう。

King’s College London小児アレルギー相談医Alexandra Santos博士

この論文は重要なデータを報告している。主要な知見は食物アレルギーによるアナフィラキシーでの入院が増えていることだ。幸い死亡率は減っている。この減少はアドレナリン自己注射処方の336%増加と同時で、これが入院が増えていても死亡が減っていることに貢献している可能性がある。死亡率が低下していても、患者や家族に与えるアレルギーの負の影響を過小評価すべきではなく、さらなる研究が必要である

政府化学者ラボ(LGC)相談審判アナリストMichael Walker博士

英国栄養士会広報担当小児専門栄養士Hannah Whittaker氏

(略)