2021-06-07

[EFSA]意見等

-二酸化炭素の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance carbon dioxide

EFSA Journal 2021;19(6):6605 1 June 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6605

(農薬の結論)

保管されている穀物、油脂、薬用植物、穀物製品、スパイス、タバコ、茶、ドライフルーツ、他の保管されている植物製品(セモリナと油糧種子を除く)の殺虫剤と殺ダニ剤としての二酸化炭素の代表的な使用の評価に基づいて結論に達した(全て屋内使用)。信頼できるエンドポイント、規制リスク評価での使用に適していることが示された。

 

-全ての動物種用Escherichia coli NITE SD 00268株を用いて生産したl-ヒスチジン塩酸塩水和物からなる飼料添加物の安全性と有効性(Kyowa Hakko Europe GmbH)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of l‐histidine monohydrochloride monohydrate produced using Escherichia coli NITE SD 00268 for all animal species (Kyowa Hakko Europe GmbH)

EFSA Journal 2021;19(5):6622 31 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6622

(科学的意見)

 

-鶏肥育用、七面鳥肥育用および産卵鶏用Companilactobacillus farciminis (以前は Lactobacillus farciminis) CNCM I‐3740 (Biacton)株を含む飼料添加物の有効性(ChemVet dk A/S)

Efficacy of the feed additive containing Companilactobacillus farciminis (formerly Lactobacillus farciminis) CNCM I‐3740 (Biacton) for chickens for fattening, turkeys for fattening and laying hens (ChemVet dk A/S)

EFSA Journal 2021;19(5):6627 31 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6627

(科学的意見)

 

-認可更新のためのすべての動物種用メチオニンのヒドロキシ類似物の銅キレートからなる飼料添加物の評価(Novus Europe S.A./N.V.)

Assessment of the feed additive consisting of copper chelate of hydroxy analogue of methionine for all animal species for the renewal of its authorisation (Novus Europe S.A./N.V.)

EFSA Journal 2021;19(5):6618 31 May 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6618

(科学的意見)

 

 

[FSA]COVID-19消費者動向調査第9-12回の報告書が公表された

COVID-19 Consumer Tracker waves 9 to 12 report published

27 May 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/covid-19-consumer-tracker-waves-9-to-12-report-published

FSAは、COVID-19に関連した消費者の動向について、食料不安、食品購入、栄養及び食品安全行動、また消費者の食品への懸念に関し、最新の調査を発表した。

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/the-covid-19-consumer-research

主な調査結果

食料不安

食品を入手できるか、食品の手頃な価格、経済的な理由で食事を抜くこと、についての懸念は2020年4月には高かったが2020年8月に大幅に減少した。その後、2021年3月に再び現在のレベルまで上昇した。

フードバンク/チャリティーの利用を報告した回答者の割合も2020年8月に下がった。その他の点では、この割合は全ての調査回で比較的安定している。

これらの食料不安対策全般で、より若い年代(16-24歳)のより大世帯(4+)の参加者や子供のいる世帯は「食料不安」である可能性が高い。

食品の購入、栄養、食品安全行動の傾向は安定

家庭での食品の購入、食事、食品安全/衛生行動の傾向は長期にわたって安定している。それらは2020年4月に調査を開始して以来一貫している。

消費者の食品の懸念

2020年12月から2021年3月まで、Covid-19調査班は食品の懸念について回答者に尋ねた。

回答者の28%は2021年3月に英国で購入した食品の品質について懸念していると報告し、一方50%は英国以外から輸入した食品の品質について「懸念」していると報告した。

2021年3月に、参加者の22%は今食べている物に懸念があると報告した。参加者が選択した最大の懸念は次の通り。

・自分の食事の食品が「健康的かどうか」(53%)

・動物の福祉(52%)

・生産者と農家の倫理的待遇(50%)

・食品の新鮮さ(50%)

・食品中のホルモン、ステロイド、抗生物質(50%)

COVID-19で得た食料不安の経験

質的研究から、従来の不安や脆弱性を急速に悪化させた、食料不安に陥った人々がどのように収入の損失に対処していたのかが示された。

・基本コストの上昇(公共料金、両親や子供の世話など)が食品の入手可能性に影響を与えた。

・影響は欠食をはるかに超えた:参加者は、複雑に絡み合った身体的、感情的、社会的、経済的課題を経験していた。

・人々は、利用できる支援に気づかなかった、あるいは不名誉なことだと考えて慈善支援を利用したがらなかったかのどちらかで、ニーズを満たすのに十分な支援が受けられなかった。

消費者と食品システム:COVID-19

より一般的に、COVID-19が消費者の食品の購入、調理、食事方法を変えたことが質的調査から示された。

・時間、ゆとりのある空間、健康、雇用、財政状態、従来の食習慣、地理学、食品事業やシステムへの信頼など、英国民のCOVID-19の経験は様々だった。

・多くの人が、家庭での調理や食品の分け合いが増え、食事への関心が高まるなど、ロックダウンが解除されても続けたいと思う、家での食事行動にポジティブな変化をもたらした。

・初期の製品不足などの混乱の後には、主にしっかりとした「通常に戻る」認識に突き動かされて、食品事業の信頼はCOVID-19で強化された。

・参加者は、特に明確なソーシャルディスタンスを確保しながら、店での確実な目視による安全の手がかりを切望していた。

・参加者はCOVID-19での英国や世界的な食品システムについて、ほとんどの場合、深く考えていなかった。だが、食品システムの問題に対する意識は過去の研究よりも顕著だった。

ソーシャルメディア上の声の収集

・主なテーマは、消費者の購買行動、フードデリバリー、レストランのロックダウンへの応対、新しい規則と助言に関する安全性などである。

・この短期調査から、人々の行動や態度を洞察するためのソーシャルメディア利用の潜在的な利用と内在する制限が示された。調査や机上調査データとの関連で、ソーシャルメディア上の声の収集は、人々がこのパンデミック中にほぼリアルタイムでどのような反応を示したかについて、より完全な画像を提供するのに役立った。私達は、ソーシャルメディア分析は、他のより堅固な研究や調査をサポートするために用いるべきだと結論した。

FSA COVID-19専門家パネル

専門家パネルにより、私達は長期的な変化の潜在的な影響の理解を深めた。彼らはCOVID-19への政策対応は、応答性が高く、広範囲に届き、消費者と食品企業両方のニーズに対応する必要があると結論した。

・短期的には、規制/検査の減少が懸念の原因だった。

・その後、ビジネスモデルの変化により要求事項が異なることに気がつかないことが別の焦点になった。ビジネス慣習の変化は、ビジネスの多様化、特にオンライン配達や持ち帰りへの転換などである。

・消費者の慣習への変化は、家での料理/食品調理の増加などである。

 

[TGA] クイーンズランドの男性に向知性薬「スマートドラッグ」の違法な輸入に対し、7,992ドルの罰金が科せられた

Queensland man fined $7,992 for alleged unlawful importation of nootropic ‘smart drugs’

3 June 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/queensland-man-fined-7992-alleged-unlawful-importation-nootropic-smart-drugs

TGAはアルモダフィニルを含む医薬品の違法な輸入に対し、クイーンズランドの男性に合計7,992ドルと3件の違反通知を発行した。製品はWaklertブランドで、オーストラリアTGA登録されていない製品である。

 

[FSS] 提供する食事や飲料を健康的にするヒント

Tips on making the food and drink you serve healthier

1 JUNE 2021

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/tips-on-making-the-food-and-drink-you-serve-healthier

FSSはCOVID-19からの業界の再営業や復興の一環として、消費者にとってより健康的な選択肢を調達、調理、宣伝及び提供する支援のために食品事業者向けの短い新たなガイドを発表した。

https://www.foodstandards.gov.scot/business-and-industry/industry-specific-advice/catering-and-retail/healthier-catering-guides

(基本的にサイズ、塩、砂糖、油を減らせというメッセージ)

 

[FSA] プラットフォーム経済における食品

Food in the platform economy

3 June 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/food-in-the-platform-economy

FSAはプラットフォーム経済の文脈における食品安全性や完全性リスク評価ツールとして現在のFSAのリソースが適用できるかどうか研究した。結果として、ガイダンスと監査及び執行の2タイプのリスクの格付けツールが利用できる。

 

[FSA] 2020年北アイルランドの健康的な食品バスケットの費用

The cost of a healthy food basket in Northern Ireland in 2020

3 June 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/the-cost-of-a-healthy-food-basket-in-northern-ireland-in-2020

Safefood 及びFSAは2020年北アイルランドにおいて4タイプの低所得家庭の十分な栄養があり、現実的かつ許容できる食費を予測する研究を行った。結果として収入の4分の1(24%)から約半分(46%)が十分な栄養のある食費に充てられ、青年期のいる家庭が最も食費が高かった。

 

[MPI]リコール

Zeffer Cider Coブランドの0% Alcohol Crisp Apple Cider(4包装)

Zeffer Cider Co brand 0% Alcohol Crisp Apple Cider (4 Pack)

1 June 2021

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/food-recalls-and-complaints/recalled-food-products/zeffer-cider-co-brand-0-alcohol-crisp-apple-cider-4-pack/

Zeffer Brewing LtdはCrisp Apple Ciderアルコール 5%の缶がアルコール0%とボール紙包装に表示されている可能性があるため、回収している。

 

[FDA]警告文書

-Lux Commercial Group LLC

MAY 18, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/lux-commercial-group-llc-614025-05182021

FSVP違反の問題。

 

-MnM Spices Corporation

MAY 18, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/mnm-spices-corporation-613884-05182021

FSVP違反の問題。

 

-Richardson Nutritional Center, LLC/Nutriseeds, Inc.

FEBRUARY 19, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/richardson-nutritional-center-llcnutriseeds-inc-610544-02192021

未承認の医薬品、不正表示の問題。

 

[FDA] ネバダ州を拠点とするボトル入り水製造業者は製造要件に違反する製品の中止に同意する

Nevada-Based Bottled Water Manufacturer Agrees to Stop Production for Failure to Comply with Manufacturing Requirements

June 01, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/nevada-based-bottled-water-manufacturer-agrees-stop-production-failure-comply-manufacturing

FDAはネバダ州のリアルウォーター社が連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C Act)及びその他の要件を遵守するまで操業を中止することに同意したと発表した。

 

[FDA] FDAはより広い食品安全の取り組みの一環として手頃なトレーサビリティツールの開発を加速させる課題に取り組む

FDA Launches Challenge to Spur Development of Affordable Traceability Tools as Part of Broader Food Safety Efforts

June 01, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-launches-challenge-spur-development-affordable-traceability-tools-part-broader-food-safety

FDAは汚染食品からヒトと動物を保護するのに役立つ、手頃なテクノロジーによるトレーサビリティツールの開発を加速させる課題に乗り出した。

 

[FDA] FDAは革新的な食品トレーサビリティツールを求めテクノロジーによる食品安全の前進に関するダイアローグを開始する

FDA Seeks Innovative Food Traceability Tools and Opens a Dialogue on Advancing Food Safety with Technology

06/01/2021

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/fda-seeks-innovative-food-traceability-tools-and-opens-dialogue-advancing-food-safety-technology

Frank Yiannas の発言。FDAはすべての規模の食品オペレーション向けの拡張可能で費用効率よく実施できるトレーサビリティツールを開発するために、技術者、企業家及びイノベーターを含めた関係者に要請し「FDA よりスマートな食品安全の新時代の低価格あるいは無料で先端技術によるトレーサビリティチャレンジ」を開始する。

https://precision.fda.gov/challenges/13

 

[FDA] 規制方針ガイド

-Sec. 555.400ヒト食品のアフラトキシン

Compliance Policy Guide Sec. 555.400 Aflatoxins in Human Food

06/01/2021

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/compliance-policy-guide-sec-555400-aflatoxins-human-food

ヒト用食品のアフラトキシン(ブラジルナッツ、ピーナッツ及びピスタチオを除く)の輸入停止に関するガイダンス。規制指針は最初及び確認分析の両方でヒト用食品にアフラトキシン(例、アフラトキシンB1, B2, G1, G2)が20ppb以上が示され、その存在が確認されることである。

 

-Sec 570.200ブラジルナッツ – ブラジルナッツのアフラトキシン

CPG Sec 570.200 Brazil Nuts - Aflatoxin in Brazil nuts

06/01/2021

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/cpg-sec-570200-brazil-nuts-aflatoxin-brazil-nuts

 

-Sec 570.375 ピーナッツ及びピーナッツ製品のアフラトキシン

CPG Sec 570.375 Aflatoxin in Peanuts and Peanut Products

06/01/2021

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/cpg-sec-570375-aflatoxin-peanuts-and-peanut-products

 

-Sec 570.500 ピスタチオ – ピスタチオのアフラトキシン

CPG Sec 570.500 Pistachio Nuts - Aflatoxin in Pistachio Nuts

06/01/2021

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/cpg-sec-570500-pistachio-nuts-aflatoxin-pistachio-nuts

 

[DHSC]ワクチン接種推進のため大手デートアプリが政府と協力

Leading dating apps partner with government to boost vaccine uptake

7 June 2021

https://www.gov.uk/government/news/leading-dating-apps-partner-with-government-to-boost-vaccine-uptake

世論調査でほとんどのデートする成人は予防接種を支持することがわかったため、アプリは予防接種した人にボーナスやステッカー、プロフィールのバッジを提供

(婚活・出会い系・マッチングアプリと政府の協力)

 

[FAO]土壌汚染の悪化は将来の食料生産と生態系を脅かす、FAO-UNEP

Worsening soil pollution threatens future food production and ecosystems, FAO-UNEP

4 June 2021

http://www.fao.org/news/story/en/item/1403627/icode/

合同報告書は土壌汚染が、生態系復元のための世界の大きな課題の一つであることを明らかにする

・2000年から2017年の間に農薬使用は75%増加し2018年の世界中での合成窒素肥料の使用は1億900万トン

・農業でのプラスチック使用は相当増えた

・世界の工業化学物質の生産は21世紀初めから2倍になった

・廃棄物の生産も増加した

世界土壌汚染評価報告

Global assessment of soil pollution: Report

2021

http://www.fao.org/documents/card/en/c/cb4894en

(窒素肥料と農業用資材が「汚染物」)

 

[RIVM]報告

-エタノールを含むハンドサニタイザーの健康リスク評価

Health risk assessment of ethanol-containing hand sanitizer

04-06-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/beoordeling-van-gezondheidsrisicos-bij-gebruik-van-ethanol-bevattende-handgel

本文オランダ語

エタノール暴露による乳がん、大腸がん、妊娠能力の低下への影響を評価した。ハンドサニタイザーの長期使用による人々のエタノール暴露量は低く、大腸がんや妊娠能力への影響は想定できないが乳がんはほんの僅かリスクが増える。乳がんはオランダ人でよく見られるがんで、アルコールを含むハンドサニタイザーを使わない女性の場合100万人あたり143000人が一生の間に乳がんになる。一年間毎日10回エタノールを含むハンドサニタイザーを使う女性はそれが143006人になる。医療従事者などでさらに頻繁に使う場合、勤務日には1日25回を一年間続けるとそれが143015人になる

 

-Dordrecht, Papendrechtおよび Sliedrechtの菜園でのGenX と PFOAのリスク評価改訂

Revision of the risk assessment of GenX and PFOA in vegetable garden crops in Dordrecht, Papendrecht, and Sliedrecht

04-06-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/herziening-risicobeoordeling-genx-en-pfoa-in-moestuingewassen-in-dordrecht-papendrecht-en-sliedrecht

2018年にRIVMはDordrecht のDuPont/Chemours化学工場近傍の菜園で育てた作物のGenX と PFOAのリスク評価を行った。当時の結論は、半径1km以内の菜園の作物は食べることができるがあまり高頻度に大量を食べないこと、であった。2020年にEFSAが新しい、より厳しいガイダンス値を設定した。2017年の摂取量をもとに新しい値で推定したところ、半径1km以内の菜園の作物は食べるべきではない。さらに遠くの菜園の作物については濃度が不明で結論できない。2017年以降測定法の改善があり、新たな測定でさらなる知見が得られるだろう。

 

-Helmondの菜園でのPFOAのリスク評価改訂

Revision of the risk assessment of PFAS in vegetable garden crops in Helmond

04-06-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/herziening-risicobeoordeling-pfas-in-moestuingewassen-in-helmond

2019年にRIVMはCustom Powders 化学企業の450m北東にあるSluisdijk割り当て地の菜園の作物のGenX と PFOAのリスク評価を行った。2020年にEFSAがPFASのガイダンス値を更新したためPFHpAも含めて比較した。新しい知見に基づき、Sluisdijk割り当て地の菜園の作物は食べるべきではない

 

-HelmondのBerkendonk娯楽用水中PFASのリスク評価

Risk assessment for PFAS in the recreational water Berkendonk in Helmond

04-06-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/risicoschatting-pfas-in-recreatieplas-berkendonk-in-helmond

2018年にRIVMはGenX と PFOAの暫定的リスク評価を行ってこの水で泳ぐことによる健康への負の影響はないだろうとした。Helmondからの要請で再び新しい測定結果とガイドライン値を用いてリスク評価を行い、同様の結論になった。この結論は水泳によるPFAS暴露のみを扱い、食品や飲料由来は対象としていない。

 

[EPA]EPAはベルビューのKaliber社を違法農薬販売で検挙

EPA cites Bellevue, WA-based Kaliber for illegal pesticides sales

06/04/2021

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-cites-bellevue-wa-based-kaliber-illegal-pesticides-sales

中国産の不正商標表示農薬をアマゾンで販売した

罰金41200ドルで解決。

中国の会社Aosion社製の超音波病害虫避け“Sonic Pest Repeller”などを販売していた

(超音波で害獣避け、みたいな製品たくさん売ってるけど効果ないと思うよ。商品の宣伝文句がヘンな日本語だし)

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update June 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

 

[NASEM]イベント

肥満を減らすための持続可能なシステム全体にわたる変化のためのデータと革新的アプローチ:第二回ワークショップシリーズ-6月のワークショップ

Data and Innovative Approaches for Sustainable Systems-Wide Changes to Reduce the Prevalence of Obesity: A Second Workshop Series - June Workshop

https://www.nationalacademies.org/event/06-22-2021/data-and-innovative-approaches-for-sustainable-systems-wide-changes-to-reduce-the-prevalence-of-obesity-a-second-workshop-series-june-workshop

6月22日

 

論文

-ベトナムの生の豚肉スナックは、天然に食品を新鮮に保つのに役立つ

How a Vietnamese raw pork snack could help us keep food fresh, naturally

7-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/ru-hav060321.php

ベトナムの伝統的スナックNem Chua(ネムチュア、豚肉発酵食品)から、細菌を殺す物質Plantacyclin B21AG(環状バクテリオシン)を同定した。これまで食品の保存料として認可されているバクテリオシン(細菌がライバルの細菌を殺すために作り出す毒素)はナイシンだけである。Process Biochemistry

 

-科学者が恐ろしいミツバチの寄生虫と戦うために真菌を進化させた

Scienceニュース

Scientists evolve a fungus to battle deadly honey bee parasite

By Erik StokstadJun. 4, 2021 ,

https://www.sciencemag.org/news/2021/06/scientists-evolve-fungus-battle-deadly-honey-bee-parasite

ミツバチに寄生するVarroa destructorを排除するために、研究者らがこのダニを殺す真菌を暑いミツバチの巣の中で生きられるように強化した。

Scientific Reports

(ミツバチを救え、と言っていた人たちはこういう研究を歓迎すべきなのだけれど興味がなさそうだ。)

 

-牛乳の飲み過ぎの帰結:鉄欠乏性貧血で全身浮腫を伴うタンパク喪失性腸症-症例報告と文献レビュー

The Consequence of Excessive Consumption of Cow's Milk: Protein-Losing Enteropathy with Anasarca in the Course of Iron Deficiency Anemia-Case Reports and a Literature Review.

Graczykowska K, et al., Nutrients. 2021 Mar 3;13(3):828.

16ヶ月の少年と2歳半の少女の2症例

16ヶ月の少年は生後6ヶ月以降最大1日1Lの牛乳を飲んでいた。女の子も1日1L以上牛乳を飲んでいて他の物は少ししか食べなかった

 

-腹膜透析患者での高用量ビタミンCにより誘発された持続する不自然な高血糖:症例報告

High-dose vitamin-C induced prolonged factitious hyperglycemia in a peritoneal dialysis patient: a case report.

Lachance O, et al., J Med Case Rep. 2021 May 21;15(1):297.

73才白人男性の症例。高用量ビタミンC静注の臨床試験LOVIT (Lessening Organ Dysfunction with VITamin C)参加者

 

-職人生産蜂蜜による子どものアナフィラキシー:症例報告

Anaphylaxis caused by artisanal honey in a child: a case report.

Di Costanzo M, et al., J Med Case Rep. 2021 May 14;15(1):235.

キク科植物花粉にアレルギーのある5才の子どもが蜂蜜を食べた後でアナフィラキシーになった症例

 

-反ワクチン運動のソーシャルアイデンティティー

Social identity within the anti-vaccine movement

4-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/tau-siw060421.php

1000人以上の人口集団を代表する参加者の研究から、アメリカ人の約22%が自己のアイデンティティを「反ワクチンanti-vaxxers」としていて、社会的アイデンティティの一形態として受け入れる傾向がある。Politics, Groups, and Identities.

 

-摂食障害を予防するために、体重に関する烙印と政策変更における反肥満修辞に対処する

Addressing weight stigma and anti-obesity rhetoric in policy changes to prevent eating disorders

Janet Treasure Suman Ambwani

The Lancet COMMENT| ONLINE FIRST Published:June 03, 2021

英国摂食障害慈善団体Beatの2020報告書は、肥満予防のための公衆衛生キャンペーンが意図せず摂食障害のリスクを増幅し症状を悪化させる場合について強調している。この報告書は、こうした害を最小限にし特にリスクのある部分を同定するために、有用な助言を提供している。

Changes needed to government anti-obesity strategies in order to reduce their risk of harm to people with eating disorders.

https://www.beateatingdisorders.org.uk/uploads/documents/2020/7/anti-obesity-report-final-2.pdf

 

-インドのCOVID-19危機:国際対応の要請

India's COVID-19 crisis: a call for international action

Krutika Kuppalli et al.,

The Lancet COMMENT| VOLUME 397, ISSUE 10290, P2132-2135, JUNE 05, 2021

(インドはワクチンや医薬品の供給源なのでインドのトラブルは世界中の医薬品供給に問題となり得る)

 

その他

-何故レタスは褐色になる?

Why does lettuce turn brown?

Joe Schwarcz PhD | 4 Jun 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/nutrition-you-asked/why-does-lettuce-turn-brown

我々はレタスが褐変するメカニズムを知っているが、なぜおこるのかはわからない!

レタスの葉が褐色になるのはリンゴを切ったあとに褐変したり緑色のオリーブが熟して黒くなるのと同じ化学反応である。これらの反応は野菜や果物に含まれるポリフェノールという化合物がポリフェノールオキシダーゼという酵素と反応するとおこる。ポリフェノールと酵素は通常は離れていて、細胞が壊れると漏れ出て混ざる。レタスの場合葉が破れると細胞がいくつか壊れて褐色化反応が始まる。しかし壊れなくてもやがて褐色になる。細胞が老化してダメージにつながるためである。

レタスについてのよくある疑問は、手でちぎるのと包丁で切るのとではどっちがよりダメージが大きいか、である。実際には差はないようだ。一部の料理人は切った方がダメージが大きく、より早く茶色になると主張するが実験では証明されていない。一部の料理人はナイフで切るとサラダに金属味がすると言うが、私はそれは料理の知ったかぶりculinary snobberyだと思う。いずれにしろ作ってすぐ食べるなら包丁でも手でちぎるでも、褐変に関しては問題ではない。ドレッシングは最後に。

問題は何故、どうして褐変するかであるが、実のところよくわかっていない。一説には褐色色素が抗菌作用や殺虫作用があるというが証明されてはいない。

(レタスは金気を嫌うという言い方はよく見るけれどみんな「~といわれています」レベルで文献がついていることはない。栄養士でも。こういう文化は変えていかないと栄養士の学術レベルがなかなか上がらない。)

 

-アスピリンは木でできない

Aspirin Doesn't Grow on Trees

Joe Schwarcz PhD | 4 Jun 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/history-did-you-know/even-aspirin-doesnt-grow-trees

よくある誤解に、アスピリンが柳の木の皮にあることが発見されたというものがある。柳の樹皮に含まれるのは類似化合物のサリシンである。サリシンは胃への刺激性が高く、そのためバイエルが代用品を探した。そして1898年にFelix Hoffmannがアセチルサリチル酸を合成し、これが他のサリチル酸塩より優れていることを発見した。自然を克服した化学の勝利である!

 

-逆さまドクター

The Upside-Down Doctor

Jonathan Jarry M.Sc. | 4 Jun 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health-pseudoscience/upside-down-doctor

Joe Mercolaは医学と戦争をしているドクターである。彼はパンデミックを金儲けのための陰謀論的熱狂的夢だと考える

サプリメント販売で儲かっているオステオパスドクターJoe Mercolaが、オーガニック食品の伝道師Ronnie Cummins と共著でCOVID-19パンデミックについての新しい本を出した。この本は、これまでのMercolaのデマの布教同様、ウェルネス運動の危険な盲点の典型的な例である。健康教祖が仕えているのは公衆衛生ではない。彼らは健康を個人の選択として宣伝して有名になり、免疫力を上げると称するものを販売して儲け、科学のふりをする。

MercolaのCOVID-19陰謀論は途方もない間違いであるが、彼の描く逆さまの世界は本物の懸念に基づく。Mercolaは既に疑い深い読者を、さらに深いウサギの穴に導く。

この本のタイトルは「COVID-19の真実: グレートリセット、ロックダウン、ワクチンパスポート、ニューノーマルを暴露する:何故我々は健康と自由のために世界的運動で一つにならなければならないのかThe Truth About COVID-19: Exposing the Great Reset, Lockdowns, Vaccine Passports, and the New Normal: Why We Must Unite in a Global Movement for Health and Freedom」で、アマゾンの「政治的自由」カテゴリーでNo.1ベストセラーになっている。内容を簡単に言うとMercola と CumminsはSARS-CoV-2コロナウイルスは中国武漢で人工的に作られたもので、その検査や治療、公衆衛生対策は信用できず、正しい(オーガニック)食品を食べて(Mercolaが売る)大量のサプリメントを摂っている賢い人々にとってこの病気は軽いという。

この本には無数の間違いがありファクトチェックには何週間もかかるだろう。この本は「健康とウェルネス」のカテゴリーではなく「フィクション」に分類されるべきであろう。

(以下本の内容の嘘やMercolaが反ワクチン含むデマで儲けるやりかた等。

Ronnie CumminsはOrganic Consumers Associationの創設者で会長。オーガニック支持者にはきちんと評価された農薬は忌避するけれど得体の知れない「微生物資材」みたいなものは好きな層がかなりいて、それが正規の医療を嫌って胡散臭いサプリメントを使う反医療と親和性が高い。

この本のタイトルをアマゾンで検索すると「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」のところに内海総「医師が教える新型コロナワクチンの正体」が出てきて「ベストセラー1位 カテゴリ 感染症内科学」とある。)

 

-Valisureは日焼け止めからベンゼンを検出

Valisure Detects Benzene in Sunscreen

MAY 25, 2021

https://www.valisure.com/blog/valisure-news/valisure-detects-benzene-in-sunscreen/

調べたサンプルの27%から検出可能なベンゼンを、一部は2 ppm以上、検出した

Valisureは分析会社

Valisureは2021年3月24日にはハンドサニタイザーからベンゼンを検出している

(企業がこういうやり方で技術を金儲けにつなげるのは邪悪だと思うけれど。コロナ陰性証明とか才能や病気の遺伝子検査とか)

 

-Natureニュース

COVIDワクチン6ヶ月:17億回が科学者に教えたこと

Six months of COVID vaccines: what 1.7 billion doses have taught scientists

04 June 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01505-x

パンデミックの中枢となる瞬間に、Natureは予防接種についての重要な疑問を探る

2020年12月8日に、集団予防接種キャンペーンの一環として90才の英国人女性Margaret Keenan がCOVID-19ワクチンを投与されてから、世界中で数百万人が続いた。今や17億回の接種が行われ、研究者たちはワクチンの有効性や安全性データを精査している。Natureはこの6ヶ月で明らかになった教訓を探った。全体として、ワクチンの結果は極めて期待できるもので、多くの人の期待を上回った。しかし研究者らは新興変異株や免疫応答の減弱の可能性などを心配している。

・現実世界でのワクチンの効果は?

・変異株への有効性は?

・保護作用はどのくらい続く?

・感染予防効果はどのくらい?

・安全性については?

・パンデミックに与えるワクチンの影響は?

2021-06-04

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果 

輸入検査管理課 

-2021-5-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43206

2021.5.14〜2021.5.20

 

-2021-5-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43205

2021.5.7〜2021.5.13

 

[MFDS]輸入乳・幼児用離乳食重金属検査結果 

輸入検査管理課など 2021-05-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45372

食品医薬品安全処は2月10日から4月30日までに、国内で正式に輸入・流通される米国産離乳食21製品(50件)と海外から直接購入(以下、海外直輸入)144製品(144件)の合計165製品(194件)に対する重金属(鉛、カドミウム、無機ヒ素)検査を実施した結果、海外直輸入1製品が「鉛」基準(0.01 mg/kg以下)を超過(0.02 mg/kg)して国内搬入を遮断した。

○ 今回の検査は、2月、米下院小委員会が米国産乳・幼児用離乳食で重金属が検出されたという報告書を発表*したことにより、国内輸入・流通している離乳食製品の安全性を確認するために実施した。

* 4社中2社のみ国内輸入履歴あり

□ 米国産乳・幼児用離乳食重金属検査結果は、

○(正規輸入製品)検査期間中、輸入申告及び国内流通中のG社21製品(50件)の鉛、カドミウム、無機ヒ素を検査した結果、国内基準*に全て適合した。

*(鉛)0.01 mg/kg以下、(カドミウム)原料含有量比に応じて原料重金属基準適用、(無機ヒ素)0.1 mg/kg以下(玄米、米ぬか、胚芽、ヒジキまたはホンダワラ(海藻の雑煮)を使用した食品に限る)

- 参考に、’20年から’21年4月まで輸入申告された8カ国、10業者の乳・幼児用離乳食57製品*(117件)に対し通関段階で重金属を検査した結果、全て適合していると確認された。

* 米国(36)、ベルギー(5)、ポーランド(5)、イタリア(3)、フランス(4)、ドイツ(2)、オーストリア(1)、ハンガリー(1)

○(海外直輸入)海外直輸入サイトを通じて米国産離乳食144製品を直接購入して、鉛、無機ヒ素を検査した結果、

- 1製品で「鉛」基準(0.01 mg/kg以下)を超過(0.02 mg/kg)したことが確認され、国内に搬入されないように関税庁に通関遮断要請しました。

○ 併せて、海外直輸入を通じて購入する食品は正規輸入手続きを経ておらず、安全性が確認されていないので正規輸入食品を購入して、海外直輸入食品購入時には注意が必要であると呼びかけた。

添付:海外直輸入不適合製品現況

(問題になっているのがコメなのを知っていて意図的に国産を対象にしないのってすごい面の皮の厚さ。)

 

[MFDS]デリバリーも「飲食店衛生等級」を確認してください 

食中毒予防課 2021-05-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45365

□ 食品医薬品安全処は、デリバリーの需要が増加しておりチキンなどデリバリー店を含む飲食店の衛生レベルを強化するために、飲食店衛生等級指定を現在16,096ヶ所から、今年中に22,000ヶ所まで拡大する計画である。

○ これは制度施行後、国民の飲食店衛生問題への関心が高まり、チキン、ピザ、ハンバーガーなどのデリバリー店の衛生等級制参加が増える傾向を反映したもので、

- 昨年は、スターバックス、パリバゲットなどコーヒー専門店とフランチャイズベーカリーなど13,815ヶ所が申請し9,991ヶ所が指定され、今年はチキン、ピザなどのデリバリー店を中心に衛生等級指定が増えている。

□ 消費者が食品を注文する前にデリバリー店の衛生情報を簡単に確認できるように、多様な形態で衛生等級情報を提供している。

- 食薬処公式アプリ「私の手の中食品安全情報」でも衛生等級情報を確認できる。

 

[MFDS]食薬処・韓国消費者院オキアミオイル製品合同調査結果発表 

食品管理総括課など2021-05-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45360

□ 食品医薬品安全処と韓国消費者院は、オキアミオイル100%と表示された26製品(40ロット)*を対象に、品質、安全性、表示実態を合同調査した結果、オキアミオイル4製品(6ロット)で他油類混入を12個確認した。

* ネイバーショッピングランキング

2020.1.基準上位20個と2021.4.基準上位8個、合計26製品(2製品重複、40ロット)

※ ロット:試験対象製品別同一原料及び同一工程で製造された単位(製品)基準であり賞味期限で区分

○ 今回の合同調査は、最近、健康食品に対する消費者の関心が高まりオキアミオイル製品が注目されていて、消費者の適切な製品選択と被害予防のために実施した。

■一部製品は、オキアミオイル以外に他油類混入

○ オキアミオイル原料100%使用と表示・広告する一部製品(4製品、6ロット)で、オキアミオイル以外の油類の混入が確認され、これらの製品は全て海外同一製造業者のオキアミオイル原料を使用していたことが確認された。

- 試験の結果4個のオキアミオイル製品(6ロット)で大豆油など植物性油脂に多く含まれるリノール酸(C18:2)が27%以上検出(基準0〜3%)され、他油類混入を確認した。

○ 韓国消費者院は、他油類が混入した製品販売業者に交換・返金するよう勧告措置し、食薬処は同製品の製造業者及び販売業者に対して虚偽・誇大表示広告で、輸入業者には原料虚偽申告でそれぞれ行政処分を行う予定。

■オキアミオイル製品を健康機能食品と誤認しないように

○ オキアミオイル製品は、食薬処が健康機能食品として認定した製品ではなく一般食品に分類されているが、

- 一部製品が健康機能食品として誤認する表示・広告をしており、韓国消費者院が2020年に該当11業者に対する是正勧告を完了した。

○ 効能・効果が十分に検証されていないオキアミオイル製品が健康機能食品と誤認される恐れがあり、食薬処と韓国消費者院は関連製品に対する情報提供と管理を強化する。

■オキアミオイル製品の管理・監督強化及び関連基準用意

○ 食薬処は、消費者被害を予防して様々なオキアミオイル製品の原料成分と含有量を検証するために試験方法と基準・規格を用意する計画。

○ また、両機関は今回の調査結果を通じて消費者に、▲オキアミオイル製品を健康機能食品と誤認しないこと、▲健康機能食品を選択するときは健康機能食品認証マークを確認することを呼びかけた。

<添付1> オキアミオイル製品調査結果

 

[MFDS]輸入キムチ通関・流通段階検査強化結果及び後続措置 

輸入検査管理課/輸入流通安全課 2021-05-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45353

□ 食品医薬品安全処は、輸入キムチなどの安全性確保のために強化された輸入食品通関及び流通段階検査を3月12日から5月7日まで実施した結果、一部白菜キムチ・漬物白菜・キムチ原材料製品などの不適合を確認して、

○ 不適合が2回以上発生した5個の海外製造業所キムチを検査命令対象品目に指定して、5月17日から初めて輸入される全キムチについて精密検査項目の他にもエルシニア・エンテロコリチカ(以下エルシニア)を追加するなどの後続措置方案を発表した。

<<輸入キムチ及び原材料検査結果>>

□(通関段階検査結果)検査強化期間中に輸入申告された中国産キムチ289製品(55製造業所)に対して、保存料、タール色素、食中毒菌エルシニアなど5項目*を検査し、その結果15製品(11個製造業所)がエルシニア検出で不適合。

* 腸管出血性大腸菌、Yersinia enterocolitica、保存料、タール色素、サイクラミン酸

○ 同期間中に輸入申告された5項目*を検査した中国産漬物白菜**4製品(2製造業所)のうち2製品(1製造業所)で、許可されていない保存料が検出され不適合。

* 腸管出血性大腸菌、Yersinia enterocolitica、保存料、大腸菌(大腸菌群)、二酸化硫黄

** キムチ製造用漬物白菜ではなく、白菜に食塩、食品添加物などを添加して製造した加工食品

□(流通段階検査結果)国内流通している輸入キムチ30製品とキムチ原材料(唐辛子粉、ニンニクみじん切りなど)120製品を回収・検査した結果、冷凍ニンニクみじん切り1件が細菌数基準超過。

*(基準)n = 5、c = 2、m = 10万、M = 50万(結果)21万、20万、22万、25万、18万

<<輸入キムチ安全管理のための専門家意見取りまとめ>>

□ 食薬処は、輸入キムチから食中毒菌であるエルシニアが検出された原因と、今後措置方案などに対する専門家の意見を取りまとめるために、消費者団体、学界、業界専門家からなる諮問会議を5月11日に開催した。

○ 専門家は、エルシニアが土壌、水などの自然環境から汚染されることがあので、製造過程の衛生管理が不十分であることによってエルシニアが検出されたと判断した。

○ また、輸入キムチからエルシニアが検出されないように製造工場の用水管理、原・副材料洗浄など徹底した衛生管理が何より重要だとアドバイスした。

<<通関段階検査命令制拡大及び流通段階実態調査推進>>

□ 食薬処は、上記不適合製品に対する共通の措置に加え、4月15日発表した「輸入キムチ安全・安心対策」と専門家諮問により通関段階でエルシニア不適合が2回以上発生した5つの海外製造業所キムチを検査命令対象品目に指定、6月1日から施行する予定。

○ また、5月17日から国内に初めて輸入される全キムチについて精密検査項目*ほかエルシニアを追加項目で検査します。

* 初輸入精密検査項目:鉛、カドミウム、保存料、タール色素、サイクラミン酸、大腸菌(殺菌製品)、Yersinia enterocolitica(追加)

 

[MFDS]残留農薬基準超過輸入冷凍カブ回収措置 

輸入流通安全課 2021-05-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45351

食品医薬品安全処は、輸入食品等の輸入販売業者が輸入販売した中国産「冷凍カブ(果・野菜加工品)」で、残留農薬(ピリダベン)が基準値(0.01 mg/kg)より超過検出(0.13 mg/kg)され、該当製品を販売中断し回収措置する

 

[MFDS]健康的でおいしいキャンプ料理に挑戦してください! 

食生活栄養安全政策課 2021-05-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45349

□ 食品医薬品安全処はCOVID-19長期化でキャンプを楽しむ国民が増えており、「健康的なキャンプ食」をテーマに「ナトリウム・糖類低減キャンプ料理」コンテストを開催する。

<添付> 料理コンテストポスター

 

[MFDS]「共に食品安全、健康的な大韓民国」のための跳躍 

食品安全テクニカルサポートチーム 2021-05-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45345

□ 食品医薬品安全処は、第20回食品安全の日を迎え5月14日に大韓商工会議所で食品安全の日記念式を開催する。

○ イベントの主な内容は、▲食品安全功労者賞、▲食品安全主要政策広報▲食品安全確約公演です。

<添付1>食品安全の日記念式日程

<添付2>食品安全の日記念式政府賞対象者

 

[MFDS] [報道参考] 輸入段階農薬など精密検査強化で安全は向上して規制は緩和 

輸入検査管理課 2021-05-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45322

□ 食品医薬品安全処は、初めて輸入する食品の精密検査対象残留農薬検査項目数を調整するなどの内容を入れた「輸入食品等検査に関する規定」改正案を5月10日行政予告する。

○ 今回の改正案は、危害懸念がある輸入食品の検査を強化し、安全性が確保されたと認定された輸入食品に対する規制は緩和するなど、輸入段階安全管理を合理的に改善するために用意した。

□ 今回改正された主な内容は、▲不適合発生頻度が高い農薬の集中検査、▲安全性が確保されたと食薬処長が認める食品など追加、▲事前輸入申告した船舶バルク輸入農産物処理手続き改善など。

< 不適合発生頻度が高い農薬の集中検査(65種→ 69種)>

○ 初めて輸入される食品に適用する殺虫剤が、現行65種から69種に拡大される。

- 不適合発生及び検出頻度が高いデルタメトリン(Deltamethrin)など8種農薬は追加し、最近5年間不適合がなく検出履歴が少ないイソプロチオラン(Isoprothiolane)など4種は除外し、合計69種の農薬を初精密残留農薬検査項目とした。

< 安全性が確保されたと食薬処長が認める食品など*追加 >

○ 検査結果不適合履歴がない食品で安全性が確保されたと認められ書類検査のみで通関する29ヶ国51食品のうち、

- 最近不適合が発生した米国産ゼリーは書類検査対象から除外して検査を強化し、最近5年間不適合がないなど安全性が確保されたと認められた南アフリカ及びドイツ産果実酒とベルギー産チョコレート加工品は、新たに書類検査対象に指定した。

*(既存)29ヶ国51品目→(変更)30ヶ国50品目(重複含む)

 

< 事前輸入申告した船舶バルク輸入農産物処理手続き改善 >

○ 事前輸入申告した船舶にバルク形態で輸送された輸入農産物(小麦、大豆、トウモロコシなど)は、船で検体を採取して保税区域に搬入される前に精密検査等を実施できるように処理手続きを改善した。

- 今回の改善案は、去る3月から国際穀物価格上昇で国内食品原料需給に困難があり、迅速な検査で食品原料供給を支援する積極行政の一環で、告示改正前推進した内容であり今回の告示改正案に反映した。

 

[MFDS]「私たちの体が願うおいしい食卓(Ⅸ)」料理本発刊 

食生活栄養安全政策課 2021-05-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45320

□ 食品医薬品安全処はCOVID-19で家庭にとどまる時間が長くなるのに従って、健康的な家庭料理を楽しめるように料理本「私たちの体が願うおいしい食卓(Ⅸ)」を発刊した。

○ 今回発刊した冊子は、「賢いひとりご飯生活」というテーマで開かれた’20年のナトリウム・糖類低減料理コンテストで選ばれた、健康的なひとりご飯のレシピを含む。

○ ナトリウムと糖類を過剰摂取した場合、高血圧、糖尿病などの慢性疾患にかかることがあり、健康のためには私たちの食事が甘いもの、塩味に慣れないようにすることが何よりも重要。

<添付>

1.「私たちの体が願うおいしい食卓」冊子

2.食品安全国ホームページ(ナトリウム・糖類低減メニュー)

 

[WHO]世界食品安全デー2021

World Food Safety Day 2021

https://www.who.int/news-room/campaigns/world-food-safety-day/2021

2021年6月7日は世界食品安全デー

今年のテーマは「健康な明日のために今日の食品安全」

行動の呼びかけ

1.安全確保-政府は全ての人のために安全で栄養のある食品を確保しなければならない

2.安全に育てる-農家や食品製造者は有料規範を採用する必要がある

3.安全を維持する-事業者は食品の安全を確実にしなければならない

4.何が安全かを知る-消費者は安全で健康的な食品について学ぶ必要がある

5.食品安全のために団結しよう-安全な食品と健康のために一緒に働こう

各種資料やリンク

 

[BfR]専門性で実験動物を守る: 2022年以降再選されるBf3R委員会

Protecting laboratory animals with expertise: Bf3R committee to be reappointed from 2022 onwards

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/23/protecting_laboratory_animals_with_expertise__bf3r_committee_to_be_reappointed_from_2022_onwards-274538.html

ドイツ実験動物保護センターへの助言を提供する外部専門家募集

 

[RIVM]欧州プロジェクトRISK-HUNT3R開始

Launch of the European project RISK-HUNT3R

06/03/2021

https://www.rivm.nl/en/news/launch-of-european-project-risk-hunt3r

新しいHorizon 2020プロジェクト RISK-HUNT3R:3R推進のためのヒトを中心にした次世代検査戦略を統合した化学物質のリスク評価 が6月1日から始まる。この5年計画では動物を使わない次世代リスク評価の新規およびモジュール型の枠組みの開発を目指す。

 

(オーストラリアのマウス大発生のニュースと並べてみる

Mouse expert’s prediction for Sydney, Melbourne and Brisbane

MAY 31, 2021

https://www.news.com.au/technology/environment/mouse-experts-prediction-for-sydney-melbourne-and-brisbane/news-story/5ca417f13bbcfd7c0b75bd27b5570111

一人の農家が一晩300匹を毎日処分して追いつかないとある。一体国全体で何匹いるんだろう?

なおPETAがこの圧倒的な数のマウスを「人道的」に扱えと抗議している

PETA’s Position on Poisoning Mice

19 May 2021

https://www.peta.org.au/news/mice-plague/)

 

[NASEM]より持続可能でレジリエントで公平で栄養になるフードシステムを構築する

ワークショップの概要

Building a More Sustainable, Resilient, Equitable, and Nourishing Food System

https://www.nap.edu/catalog/25988/building-a-more-sustainable-resilient-equitable-and-nourishing-food-system

2020年7月22-23日のNASEMフードフォーラムの概要報告書

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 158-21

3 June 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification-Circular-158-21.aspx

新規申請と提案

カフェインレビュー:スポーツ食品と一般食品へのカフェイン認可の検討と感受性の高い亜集団へのリスクについて

 

-食品基準改定

Amendment No.200 - 3 June 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/gazette/Pages/Amendment-No.200---3-June-2021.aspx

改定されたのは加工助剤としての大豆(グリシンマックス)由来β-アミラーゼ、等

 

[CPSC]CPSCは乳児の睡眠用製品の新しい連邦安全性基準を承認

CPSC Approves Major New Federal Safety Standard for Infant Sleep Products

June 2, 2021

https://www.cpsc.gov/Newsroom/News-Releases/2021/CPSC-Approves-Major-New-Federal-Safety-Standard-for-Infant-Sleep-Products

5ヶ月未満の赤ちゃんに安全な睡眠環境を提供するための新しい規則。

 

論文

-他の人が騙されていると考えるとあなたはデマと戦う可能性が高い

You're more likely to fight misinformation if you think others are being duped

3-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/ncsu-yml060321.php

中国成人504人と米国成人1793人にCOVID-19に関するオンラインデマをどう思うか調査した。ほとんどの項目で中国と米国の反応は同じだったが、感情と制限行動の点で異なる。デマに対して不安や怒りを感じる米国人は立法者やソーシャルメディア企業による制限を支持する可能性が高いが、中国人にはネガティブな情動と制限対応への支持に関連がない。

International Journal of Environmental Research and Public Health

 

-肥満はCOVID-19の長期合併症リスクを増やすかもしれないことを研究が示す

Study shows obesity may increase risk of long-term complications of COVID-19

3-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/cc-sso060321.php

COVID-19サバイバーのうち、急性期を過ぎてから(検査陽性から30日以上後)入院するリスクが肥満患者では30%高い。Diabetes, Obesity and Metabolism

 

-大学の研究は抗うつ剤の使用と費用が激増していることを強調する

University study highlights alarming rise in usage and costs of antidepressants

3-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/uoh-ush060321.php

Huddersfield大学の研究者らが、緊急にメンタルヘルスへの介入の必要性を警告する。DARU Journal of Pharmaceutical Sciencesに発表された研究で、イングランドのCOVID-19パンデミック期間中の各種抗うつ剤の処方と費用が増加したことを報告

 

-習慣的飲酒の新規バイオマーカーと膵臓がんと肝臓がんと肝疾患による死亡率との関連

IARC

Novel biomarkers of habitual alcohol intake and associations with risk of pancreatic and liver cancers and liver disease mortality

1 June 2021

https://www.iarc.who.int/news-events/novel-biomarkers-of-habitual-alcohol-intake-and-associations-with-risk-of-pancreatic-and-liver-cancers-and-liver-disease-mortality/

Journal of the National Cancer Institute

EPICコホート研究とATBC研究で、2-ヒドロキシ-3-メチル酪酸と現在同定されていない化合物の二つが自己申告による飲酒と用量反応相関があった。2-ヒドロキシ-3-メチル酪酸の多さは肝細胞がん、膵臓がん、肝疾患による死亡リスク増加と関連した。

 

-如何にして害を減らすことの提唱者とタバコ企業がパンデミックを利用してニコチンを宣伝したか

How harm reduction advocates and the tobacco industry capitalized on pandemic to promote nicotine

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/b-hhr060121.php

BMJに発表された調査が、喫煙者はCOVID-19になりにくいことを示唆する論文がタバコ企業と関連していて疑わしいことを示す

ジャーナリストのStéphane Horel と Ties Keyzerが、たくさんのcovid研究論文の中に、電子タバコとタバコ業界と開示されていない経済的関連がある著者について報告。

 

-AIDS流行40周年:NEJMに発表された一つの論文

Marking the 40th anniversary of the AIDS epidemic: A paper in the New England Journal of Medicine

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/cums-mt4060121.php

40年前にアメリカのAIDS流行の中心にいたRonald Bayer教授とGerald Oppenheiner医師が当時を振り返る

 

LANCETも特集

40 years of the HIV/AIDS response

https://www.thelancet.com/hiv-40

 

-研究が、COVID-19の中で野生生物と人獣共通疾患についてコミュニケーションをするための知見を提供する

Study offers insights for communicating about wildlife, zoonotic disease amid COVID-19

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/ncsu-soi060221.php

Frontiers in Communicationに発表された研究。「もし私たちが次の人獣共通疾患を予防・緩和したいなら、我々は人々にこうした病気が彼らの野生生物との相互作用によって起こりうることを認識させる必要がある。党派に分断された全ての人々とコミュニケーションするやりかたを学ぶ必要がある。」

 

-将来のパンデミック?畜産のありかたを根本的に変えることを考えよ

Future Pandemic? Consider Radically Altering Animal Agriculture Practices

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/fau-fpc060121.php

フロリダアトランティック大学の生命倫理学者が公衆衛生のために農業と食品生産由来人獣共通伝染病のリスクを緩和するためのもっともらしい解決法を提供する

現在ヒト病原体の半分以上、新興感染症の3/4が人獣共通の性質をもつ。COVID-19が最新の例である。さらなるパンデミックが起こる可能性が高いことを考えると、公衆衛生のためには現在の世界のフードシステムを再検討する必要がある。

Food Ethicsに発表された論文で哲学科の助教Justin Bernstein博士等は集約的畜産に関連するリスクを緩和するため、食生活を変える、畜産には補助金ではなく課税する、集約的畜産は完全禁止にする、ことを提案。

(野生のコウモリと接触してエボラに感染するのも生きた豚と鶏を一緒にするのも「集約的畜産intensive animal agriculture」ではないのだけれど、この手の論調が非常に目立つ。抗生物質濫用問題と意図的に混ぜている)

 

-研究者らが野放しのアフリカのコウモリから初めてジカウイルスRNAを発見

Researchers make first-ever discovery of Zika virus RNA in free-ranging African bats

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/csu-rmf060221.php

Scientific Reports

 

-何も入っていないはずのホメオパシー医薬品で男性が薬の飲み過ぎ

A Man Overdosed on a Homeopathic Drug, Which Is Supposed to Have Nothing in It

Ed Cara

https://gizmodo.com/a-man-overdosed-on-a-homeopathic-drug-which-is-suppose-1847020132

Clinical Toxicologyに発表された53才のドイツ人の症例報告。ベラドンナホメオパシーを使用して錯乱、不安、ろれつが回らない、運動失調などの症状が出た。男性の血液と彼の使用していたホメオパシー医薬品からアトロピンが検出された

Anticholinergic syndrome after atropine overdose in a supposedly homeopathic solution: a case report

14 May 2021

https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15563650.2021.1918704?journalCode=ictx20

 

その他

-SMC NZ

食品の未来におけるニュージーランドの創造力-専門家の反応

Kiwi ingenuity in the future of food – Expert Reaction

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/06/03/kiwi-ingenuity-in-the-future-of-food-expert-reaction/

ニュージーランドはどうやって、人々と地球にとって健康的なやり方で増加する世界人口を食べさせるのに貢献できるか?来週ウェリントンで「我々の未来を食べさせる」イベントが開催される。

専門家に以下のトピックスについてコメントを求めた

・COVID-19が食品をどう変えたか

・持続可能な輸出

・食品の栄養を強化する

・持続可能な食生活

・食品生産における透明性

・食料安全保障

・食品の正義と公平

・植物ベースの食生活の研究

Lincoln大学旅行スポーツ社会学部上級講師Joanna (Jo) Fountain博士

Massey大学Riddet研究所副所長Nick Smith博士

Plant & Food研究食品革新本部長Jocelyn Eason博士

オタゴ大学公衆衛生学部上級研究員Cristina Cleghorn博士

オークランド工科大学マーケティング学部マクロマーケティング教授Ben Wooliscroft博士

Manaaki Whenua Landcare研究所上級科学者Nick Cradock-Henry博士

カンタベリー大学ビジネススクールDiane Mollenkopf博士と教師教育学校Sara Tolbert博士

Waikato大学Kathryn Pavlovich教授

Waikato大学アグリビジネス上級講師Ou Wang博士

(環境負荷が高い乳製品の輸出が主要産業であるNZで、植物ベースの食事に変えようとかスロー・スモール・ローカル運動を推奨とか脳天気な学者が結構いるのだけれどいいのだろうか?NZが環境保護第一だから飛行機に乗るな、畜産止めろ、に乗る?)

 

-Natureニュース

「最悪の事態」:緩い社会的距離がブラジルでのコロナウイルス変異株の急増を加速

‘The perfect storm’: lax social distancing fuelled a coronavirus variant’s Brazilian surge

03 June 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01480-3

 

-頑張れCDC、我々はあなた方が必要だ

Come on, CDC, we need you

Holden Thorp

Science  04 Jun 2021:Vol. 372, Issue 6546, pp. 1017

CDCはここ数週間辛かった。最初はワクチン接種した人へのマスクガイダンスがあまりに慎重過ぎると批判され、それから突然マスク助言を変えたら、理由を説明せずに急に変えたと批判された。一方Michael Lewisが何十年にもわたるCDCの問題についてのベストセラーを発表した。CDCの立場は難しい。CDCは科学を伝え最良の健康行動を推奨する任務を行うにあたり、本来の仕事ではない政策を決めているように見られる。しかし助言の提供と政策の発令を分ける線はどこだろう?CDCと政権は一歩下がって、公衆衛生を守るためにCDCがやるべきより良い方法を検討する必要があるだろう。

ウェブサイトによると、CDCは「我が国を健康上の脅威から守るために科学を行い健康情報を提供する」。最初の部分はわかりやすい。CDCの科学者は研究をする。二番目の任務は複雑だ。一般の人々は結論の背景にある科学的詳細にはあまり興味がない。マスクをしないといけないの?仕事を再開できる?孫とハグできる?科学者にとっては、これらの疑問への答えは「状況によるしリスクはある」である。しかし特定の指示が欲しい人々に但し書きはほとんど理解されない。

CDCは科学と政治のグレーゾーンを占めてきた。この困難な業務を遂行するためにはコミュニケーションと政治の両方の能力を必要とする。CDCの長官は科学者なのか政治家なのか?独立した科学助言を行うことを続けるならワシントンに十分な影響力を持つ必要があるし厳密な科学機関になるなら何かを失うだろう。どちらにしてもCDCは必要だ。

(Michael LewisのCDC告発本は

The Premonition: A Pandemic Story

https://www.amazon.co.jp/Premonition-Pandemic-Story-English-ebook/dp/B08V91YY8R

 

-Edzard Ernst

ワクチン反対派の頑迷さについての考え

Thoughts on the bigotry of vaccination opponents

02 June 2021

https://edzardernst.com/2021/06/thoughts-on-the-bigotry-of-vaccination-opponents/

数ヶ月ほど前に私はドイツのブログに寄稿を始めた。今週あるホメオパスとそのCOVIDワクチンへの態度について書いたら2万人もの人に読まれた。そこでドイツ語ではない読者に翻訳することにした。

ワクチンの副作用について馬鹿げたことがたくさん書かれている。最近Twitterで見つけたのは医師からの以下のような投稿である

「私は25年も医師をやっているがこんなにたくさんのワクチンの副作用を経験したことがない。他の同僚もそうだろう」

これについて少し考えてみよう。

・この医師の印象はどのくらい信頼できる?

・信頼できる根拠はどうなっている?

・この医師が間違っている可能性は?

・間違いの原因は?

・この人は誰?

・何故このツイートが疑わしいのか?

(詳細略。このツイート主はホメオパシードクター)

結論:ホメオパシー錠剤は害がないかもしれないが、残念ながらホメオパスは無害ではない

 

-ベルギーの偽装作戦で約80トンのマグロが押収された

Almost 80 tons of tuna seized in Belgian fraud operation

June 4, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/06/almost-80-tons-of-tuna-seized-in-belgian-fraud-operation/

2020年の数ヶ月でベルギーの食品安全当局は約80トンのマグロを押収した。法令に従っていない製品の90%以上がアジアからの輸入であった

2020年9-12月の間にFASFCは生鮮および冷凍マグロを小売店および卸売り業者から45検体入手し92種類の検査を行った。2019年の17検体検査では全て基準を守っていた。2020年は、一酸化炭素処理を発見した。一酸化炭素処理が理由での欧州は35000トン以上であった

25検体は硝酸あるいは亜硝酸濃度が違反、29検査中16はアスコルビン酸の違反だった

 

これのことかな

(フランス語)

Lutte contre la fraude : des pratiques frauduleuses dans l’industrie du thon détectées par l’AFSCA

https://www.favv-afsca.be/professionnels/publications/presse/2021/2021-06-02.asp

 

-フランスはネオニコチノイドなしにはテンサイの病気に簡単な解決法がない

France sees no easy fix for sugar beet disease without neonicotinoids

June 3, 2021

https://www.reuters.com/world/europe/france-sees-no-easy-fix-sugar-beet-disease-without-neonicotinoids-2021-06-02/

ANSESが水曜日に、テンサイを守るためのネオニコチノイドの代用品はないと言った。

フランスは甜菜へのネオニコチノイドの使用禁止を2023年まで停止している。アブラムシが拡散する黄化ウイルスが蔓延して生産量が低下している農家と砂糖業者を援助するためである。ANSESが同定した代替法はどれも効果が十分ではない。EUではミツバチの減少を抑制しようとしてほとんどの作物にネオニコチノイドが禁止されている。

 

-専門家がビクトリア政府のウイルスの感染に関する「人騒がせな」主張をこき下ろす

Experts shoot down Victorian government’s ‘alarmist’ claims about virus spread

Ben Graham  JUNE 3, 2021

https://www.news.com.au/world/coronavirus/australia/experts-shoot-down-victorian-governments-alarmist-claims-about-virus-spread/news-story/62ac5dd7c51253b40bcc96c6800e7579

ビクトリア政府の、変異株が予期せぬ方法と早さで拡大するという主張は専門家から深刻に疑われる

メルボルンで拡大しているcovid系統は(カッパ変異株)「ほんの僅かの接触で」「感染者がいなくなった室内は二時間後も感染性がある」とビクトリア政府がいう。そのような感染性ははしかと同じカテゴリーであり間違っているとニューサウスウェールズ大学の感染症専門家Greg Dore教授が言う。

 

金曜日のビクトリアのCOVID例は偽陽性

Victoria COVID cases on Friday after Brighton and Metricon home cases declared false positives

4 June 2021

https://7news.com.au/lifestyle/health-wellbeing/victoria-covid-cases-on-friday-after-brighton-and-metricon-home-cases-declared-false-positives-c-3011998

木曜日にメルボルンはロックダウン延長に入っている

「空気感染」するのでロックダウン延長をする理由とされた検査結果が偽陽性だったとのこと。

 

-Covid 19コロナウイルス:Ashley Bloomfieldはパンデミックはまだ半分もいってないという

Covid 19 coronavirus: Ashley Bloomfield says pandemic 'probably not even halfway through

2 Jun, 2021

https://www.nzherald.co.nz/nz/politics/covid-19-coronavirus-ashley-bloomfield-says-pandemic-probably-not-even-halfway-through/HCK7CHAMRQ5UQIO4DI6SUWSO6Q/

メルボルンにCovid-19アウトブレイク(合計で60人ほど)がおこりこれから冬でインフルエンザと風邪の季節になるので全てのニュージーランド人は警戒を固めなければならないと、保健部長のAshley Bloomfieldがいう

全てのワクチン接種が済んだら来年は国境を開くのかと聞かれて、Bloomfieldはそれはパンデミックの終わりの始まりに過ぎないだろうと述べた。しばらくの間は世界のどこかでアウトブレイクがおこり新たな変異種が生まれつづける。

 

-ニューブランズウィックは原因不明の脳疾患の謎を解く努力を強化

New Brunswick ramps up efforts to solve mystery behind unknown brain disease

June 3, 2021

https://www.ctvnews.ca/health/new-brunswick-ramps-up-efforts-to-solve-mystery-behind-unknown-brain-disease-1.5454917

ニューブランズウィックは、6人を殺し他に48人を病気にした神経疾患の原因を探る努力を二倍にしている。保健大臣Dorothy Shephardが「ニューブランズウィックの人たちが心配し混乱しているのを知っている」という。

 

-いつまでもなくならないワクチン神話

Persistent Vaccine Myths

Drew Altman  Published: May 26, 2021

https://www.kff.org/coronavirus-covid-19/perspective/persistent-vaccine-myths/

COVIDワクチンについての神話は予防接種を受けないアメリカ人の間に現実的な持久力を示している。

大きな神話の一つはワクチンそのものがCOVIDの原因であるというものでもう一つはワクチンが不妊の原因になるというもの。他にワクチンはDNAを変えるというもの、それからCOVIDにかかった人はワクチンを摂取してはいけないというもの。KFFのワクチンモニターによると、予防接種をしていない成人の67%がこうした神話のうちどれかに固執していた。

予防接種をしていないラテン系アメリカ人の中で相当あった誤解はワクチンが有料だというもの。予防接種とその副反応のために仕事を休むことができないという現実的障害が、受けたくても受けられない理由になっている。

予防接種をしていない成人の全てがソーシャルメディアが情報源なのではなく、主な情報源はテレビ、友人、家族である。しかし誤解の多くがソーシャルメディア由来である

KFF COVID-19 Vaccine Monitor - April 2021

May 06, 2021

https://www.kff.org/coronavirus-covid-19/poll-finding/kff-covid-19-vaccine-monitor-april-2021/

 

-メモ

熱々の島豆腐、販売「3時間以内に」 衛生管理新基準 /沖縄

2021/6/2

https://mainichi.jp/articles/20210602/rky/00m/040/002000c

「国のせいで沖縄の伝統が危機」みたいな書き方しているけどもともと沖縄からの申し出。雑菌が多いのに本土の豆腐と同じように考える人たちが増えて、大事件をおこしてからの対応では遅いという現場の危機感をちゃんと取材して欲しい。

 

2021-06-02

[FDA] FDAはクラトムを含む異物混入ダイエタリーサプリメントの押収を発表

FDA Announces Seizure of Adulterated Dietary Supplements Containing Kratom

May 21, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-announces-seizure-adulterated-dietary-supplements-containing-kratom

FDAは本日、連邦保安局がFDAの要請に応じ、kratom(植物のMitragyna speciosa)あるいはkratomを含むダイエタリーサプリメント及びバルクの原料207,000点以上を押収した。このバルクのkratomは34,000kg以上であった。このダイエタリーサプリメントはフロリダ州のFort Myersに所在する、Premier Manufacturing Productsの子会社Atofil, LLCが製造する。このダイエタリーサプリメントはBoosted Kratom、The Devil’s Kratom、Terra Kratom、 Sembuh、Bio Botanical、及びEl Diabloといった名称で販売される。押収製品はおおよそ130万ドル相当である。

FDAの規制問題担当副長官のJudy McMeekin, Pharm.D.は「公衆衛生を引き起こすリスクと乱用の可能性とkratomの安全性には相当な懸念がある。FDAはアメリカ国民の健康を保護する継続的な約束の一環として、これらの不純なダイエタリーサプリメントに対して対策をとるために、法に基づく完全な権力行使を引き続き行う。また、現在FDA認可のkratom使用法はない。」と述べた。

一般にkratomとして知られるMitragyna speciosa(ミトラガイナ)はタイ、マレーシア、インドネシア及びパプアニューギニアで天然に育つ植物である。kratomは様々な臓器への深刻な毒性の懸念がある。kratomの消費はとりわけ呼吸障害、嘔吐、神経過敏、体重減少及び便秘を含む数多くの健康影響につながる可能性がある。kratomは麻酔性と興奮性の両方の影響をもつことが示され、敵意、攻撃性、涙の過剰分泌、筋肉と骨の痛み及び手足のけいれん運動を含む離脱症状をおこす可能性がある。

2014年2月、FDAは輸入されたダイエタリーサプリメントとkratom自体あるいはkratomを含むバルクのダイエタリー成分原料の物理検査なしの引き止めについてFDA担当職員に情報を提供する輸入警告をだした。

FDAの代理で米国司法省は、米国連邦地方裁判所フロリダ州中部地区で告訴した。申し立て内容は、kratomは疾患あるいは損傷の重大あるいは不当なリスクとならないことを合理的に保証する為の情報が十分でない新規ダイエタリー成分であることを含む。そのため、kratom及びkratomを含むダイエタリーサプリメントとバルクの成分原料は連邦食品・医薬品・化粧品法により不純物である。

FDAは引き続きkratomを含むと表示された製品の使用をしないよう消費者に警告する。

FDAはFDAのMedWatchプログラムにkratomを含む製品に関連する有害事象を報告するよう医療従事者及び消費者に働きかける。

・www.fda.gov/medwatchでオンライン報告を完了し提出する(https://www.fda.gov/safety/medwatch-fda-safety-information-and-adverse-event-reporting-program;あるいは

・書式をダウンロードし、記入し1-800-FDA-0178へファックスする。

関連情報

・FDA とKratomについて

https://www.fda.gov/news-events/public-health-focus/fda-and-kratom

 

[FDA]食品安全とCOVID-19

Food Safety and the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)

https://www.fda.gov/food/food-safety-during-emergencies/food-safety-and-coronavirus-disease-2019-covid-19

移民および季節性食品農業労働者へのワクチン接種

CDCのガイド参照

Guide to Vaccinating Workers: Vaccinating Migrant/Migratory and Seasonal Food and Agriculture Workers.

https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/health-departments/essential-workers/migrant.html

 

[FDA]警告文書

-OCLO LLC/OCLO Nanotechnology Science

MAY 27, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/oclo-llcoclo-nanotechnology-science-614310-05272021

コロナウィルス疾患(COVID-19)関連の未承認の医薬品、不正表示の問題。二酸化塩素成分の製品を含む。

(二酸化塩素溶液を飲む)

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新

Coronavirus (COVID-19) Update: May 28, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-may-28-2021

(一部)

・FDAはFTCと共同し、COVID-19関連の不正表示の未承認製品を販売するOclo Nanotechnologyに警告文書を発した。

 

[FDA]FDAは重要な公衆衛生インフラ、主要な食品安全及び医薬品安全プログラムに65億ドルの追加投資を求める

FDA Seeks $6.5 Billion to Further Investments in Critical Public Health Infrastructure, Core Food Safety and Medical Product Safety Programs

May 28, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-seeks-65-billion-further-investments-critical-public-health-infrastructure-core-food-safety-and

2022会計年度予算案は前年の8%増加で、FDAの緊急の優先事項である重要な公衆衛生インフラ、主要なFDAの食品安全プログラム、米国の直面する公衆衛生問題に注目し、投資の提案をする。

 

[NSW] 食品アレルゲンと外食 - 食物アレルギー週間2021

Eating out with food allergens – Food Allergy Week 2021

24 May 2021

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/departmental-media-releases/eating-out-food-allergens-food-allergy-week-2021

NSW食品事業者及び消費者に2021年5月23日から29日の食物アレルギー週間に社会で増えつつある食物アレルギー事故に対処することに関して責任を意識するよう働きかける。

NSW食品局のCEOであるDr Lisa Szaboは、食品局は食物アレルギーの対処に関して、食品事業者と消費者がその役割を果たす重要性を再認識するために、命を救うAllergy & Anaphylaxis Australia (A&AA) (豪州アレルギー・アナフィラキシー)の取り組みを支援すると述べた。

Dr Lisaは、「今年のA&AA食物アレルギー週間のテーマは外食時のアレルギーで、同時に

食物品アレルギーを知って備えよう小冊子(https://www.foodauthority.nsw.gov.au/sites/default/files/_Documents/retail/be_prepared_be_allergy_aware.pdf)の更新版を発表した。

この小冊子は食品小売業向けに作成し、すぐに簡単に、必要な情報を与えられたうえで食品安全の選択をする関連情報をみつけられるよう、食品表示に一般的な食品アレルゲンを表示する新たな要件を含む。

移行期間を経て、2021年2月25日に開始されたこれらの変更は、ブックレットで説明されている。

食物アレルギーを持ちながら生活する人は自分の症状をはっきりと認識しており、安全に対処するには、消費者やも食品事業者のような幅広い社会の支援を必要とする。

思いやりのほかに、製品に含まれる可能性がある食品アレルゲンの正確な情報や表示を提供する食品販売業者や製造業者に対しては法律である。

食物アレルギーは単に多岐にわたり不快で不都合なだけでなく、悲しいことに、最悪の場合死に至ることもある。

食物アレルギーをもつ人も、外食時それを表明する責任があり、処方されているならば、エピペンを常に携帯しなければならない。」と述べた。

Dr Szaboは、また、NSW食品局には人々や事業者の食物アレルギーに関する責任について教育し、周知するのに役立つ適切なプログラムと戦略があり、疾患に安全に対処することに役立つようにすると述べた。さらに、「食品局のウェブサイトは食物アレルギーを持ち生活する人々にとってあるいは食品アレルギーと診断された子供に役立つ情報を求める保護者や養育者にとって大きなリソースである。ウェブサイトは食物アレルギーや食品不耐についての食品購入や外食のさまざまなヒントや注意事項の詳細な説明がある。」と述べた。

オーストラリアは世界でも食物アレルギーの比率が最も高い国のひとつで、統計では今日オーストラリアで生まれる子供の10人に1人が食物アレルギーを発症すると示す。

食品事業及び消費者向け食品アレルギーの詳細情報は、NSW食品局のウェブサイト

http://www.foodauthority.nsw.gov.au/、あるいはNSW食品局ヘルプライン1300 552 406. 406に連絡し入手することができる。

 

[HK] 法令違反

なすのサンプルから基準値を超えた残留農薬が検出された

An eggplant sample detected with pesticide residues exceeding legal limit

Monday, May 31, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210531_8712.html

なすのサンプルに農薬アセフェート1.9ppm及びメタミドホス 0.21ppmが検出された。

 

[FAO]ニュース

-違法の、報告されない、規制されていない漁業への世界的戦い強化

Global action is stepping up in the fight against Illegal, Unreported and Unregulated fishing

1 June 2021

http://www.fao.org/news/story/en/item/1402822/icode/

 

-飢餓への対応は「平和と安定のための基本」

Addressing hunger is the “foundation for stability and peace”

1 June 2021

http://www.fao.org/news/story/en/item/1402823/icode/

 

[RIVM]COVID-19ワクチンの効果はますます目に見えるようになっている

Effects of COVID-19 vaccination becoming increasingly visible

06/01/2021

https://www.rivm.nl/en/news/effects-COVID-19-vaccination-becoming-increasingly-visible

入院とICU入院がどちらもその前の週に比べて43%減り、病院へのプレッシャーは安定して消失しつつある。陽性者数は18%減。これまでの予防接種は950万回近く(一回目と二回目の合計)。現在1981年より前に生まれた人がワクチンの予約ができる

(オランダ人口1700万人超くらいなのでフル接種率が半分いかなくても目に見えて有効。オランダはあまり変異株ごとに騒いではいない)

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on Innate-Essence Ltd t/a Theturmeric.co

02 June 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/innate-essence-ltd-a21-1101029-innate-essence-ltd.html

フェイスブックの(ターメリック飲料の宣伝)投稿「関節の健康を改善」「エネルギーを増やす」「免疫サポート」「心臓の健康を改善」などの健康強調表示は認可されていない

 

[APVMA]現在のマウス大発生へのAPVMAの対応

The APVMA’s response to the current mouse plague

1 June 2021

https://apvma.gov.au/node/86021

更新

2021年6月1日にニューサウスウェールズ一時産業省から追加情報が提供された。APVMAはそれを検討している。

 

[FSSAI]COVID中の健康と免疫強化のために強化ミルクが重要であることについての2021年6月1日のプレスリリース

Press Release dated 01st June 2021 regarding Fortified Milk is critical for boosting Health and Immunity during COVID

[Updated on:01-06-2021]

https://www.fssai.gov.in/upload/press_release/2021/06/60b63dfb77e1ePress_Release_Fortified_milk_01_06_2021.pdf

インドには栄養不良が多く、世界銀行によると5才以下のインドの子どもの70%以上がビタミンD不足で、57%がビタミンA量が適切でない。ビタミンAとDの不足は死亡率、有病率、生産性、経済成長に有害である。またビタミンAとDはCOVID-19パンデミックの時期には重要な免疫系を強化するのに必須である。

6月1日は世界ミルクデーであり、健康のために強化ミルクの役割を議論する「強化によるミルクの栄養の質改善」ウェビナーを開催する

 

論文

-健康的食生活を始めるのに早すぎるということはない

It's never too early to begin healthy eating habits

1-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/cums-in060121.php

Journal of Human Nutrition and Dieteticsに発表されたブラジルでの妊娠女性向けの乳児への健康的食生活の推進のRCTの報告

「最も驚いたことは母親が6ヶ月の乳児に砂糖と脂肪の多い超加工食品を与えていたことだ」と著者はいう。「これは文化と加工したベビーフードの強力な宣伝で説明できる」

(ベビーフードにそんなひどいのあるだろうか?ベビーフードを超加工食品と呼び、生まれる前からカロリー制限を要求するのはどうなんだろう)

 

-ニュース報道が科学の信頼にどう影響するか

How news coverage affects public trust in science

1-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/appc-hnc060121.php

文脈なしのネガティブ報道は科学への信頼を毀損する

Public Understanding of Scienceに発表

(科学に限らず、何だってそうなのでは。)

 

-研究: Parlerがワクチンデマと陰謀論のエコーチャンバーを提供した

Study: Parler provided echo chamber for vaccine misinformation, conspiracy theories

1-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/uok-spp060121.php

Vaccinesに発表されたParlerの投稿サンプルを解析した研究。

(トランプ大統領がツイッターから追い出されてParlerに言及したからではないだろうか。利用者が少ないときに有名人集団が来ると簡単に圧倒されるのでは)

 

-WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

Volume 99, Number 6, June 2021, 405-476

https://www.who.int/bulletin/volumes/99/6/en/

・ COVID-19期間中の女性と子どもへの暴力の頻度とリスク要因、ドイツ

身体的衝突3.09%、感情的虐待6.58%、子どもへの体罰6.58%。リスク要因は自宅隔離、経済不安、悪い精神衛生状態、小さい子どもがいること。

・調理に関連する子どもの火傷のリスク要因、WHO世界火傷登録

男の子、2才以下が多い。最も多いのは事故による液体石油燃料への接触、爆発や調理区域の炎への接触、など

・ソーシャルメディアでのCOVID-19関連手間:系統的レビュー

ソーシャルメディアでのデマに関する論文22で報告されたデマの割合は0.2%から28.8%まで

・COVID-19ソーシャルディスタンス対策と非公式都市集落

SARS-CoV-2の地域拡大を遅らせるためには文脈に適した対策が必須である。ケニヤ、ウガンダ、タンザニア連合共和国では2020年3月に先進国の多くと同様の手を洗う/消毒する、自宅待機、物理的距離をとる、部分的ロックダウンが行われた。しかしその多くは単純に不可能あるいは生活に壊滅的悪影響を与えた。対策は現実を反映すべきである

(それを考慮するためにWHO事務局長がアフリカ出身なのではなかったのか、と疑問。)

 

-インドのCOVIDワクチンを無料にすることが接種率を上げ死亡者を減らせる

Make COVID jab free for everyone in India to boost uptake and curb death toll

1-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/b-mcj052821.php

BMJ Global Healthに発表された専門家の個人的見解

最初の頃Covid-19ワクチンは政府の病院とセンターでしか受けられず、それは無料だったが、その後私立病院で予防接種できるようにした。しかし3-15ドル費用がかかるのであまり多くの人は受けられなかった

(無料じゃないんだ?)

 

その他

-ビル・ゲイツ食品追跡

Bill Gates Food Tracker

https://usrtk.org/bill-gates-food-tracker-index/

米国の反GM団体U.S. Right to Know( USRTK)が「ビル・ゲイツの陰謀」論を展開するサイト

(ビルゲイツってほんと陰謀論者に人気ある)

 

-Scienceニュース

ブラジルの町の経験が集団予防接種はCOVID-19を一掃すできることを示す

Brazilian town experiment shows mass vaccination can wipe out COVID-19

By Sofia MoutinhoJun. 1, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/06/brazilian-town-experiment-shows-mass-vaccination-can-wipe-out-covid-19

ブラジルの南東部のサトウキビ畑に囲まれた小さな町が、例え一部の臨床試験での有効性が低いワクチンであっても、劇的にパンデミックウイルスをコントロールできることを示した。

中国企業が作ったCoronaVacワクチンを、2月から4月の間にサンパウロ州のSerranaのほぼ全ての成人に二回接種した。その結果は劇的だった。有症者は80%、入院は86%、死亡は95%減った。研究チームが昨日記者発表した。一方近くの都市では患者はコントロール不能に増加している。

研究チームは免疫がどこまで続くのか見るためにSerranaの人たちを1年追跡する予定。

 

-SMC UK

英国ガイドライン以内を含む飲酒と臓器系の構造イメージを調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at alcohol consumption, including within UK guidelines, and structural images of organ systems

JUNE 1, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-alcohol-consumption-including-within-uk-guidelines-and-structural-images-of-organ-systems/

eLifeに発表された研究が英国バイオバンクのデータを使って飲酒と多臓器系の構造変化を調べた。

Sheffield大学ScHARRアルコール研究グループJohn Holmes教授

英国飲酒ガイドラインは「低リスク」飲酒についての助言であって「ノーリスク」飲酒についてではない。この研究は少量のアルコールにリスクがないわけではないという根拠をさらに加えたが、現行のガイドラインを変えるほどの理由にはならない

King’s College London遺伝的疫学教授Tim Spector教授

これは約1万人の60才の人々の観察研究で全く飲まない対照群はない。飲酒はMRIで検出できる脳と心臓の変化を増やすが、それが個人にとってどういう意味があるのかは不明である。飲酒の危険性を指摘するのは正しいが、どんなものだろうと誰にでも当てはまることはないので新しいガイドラインを出すには慎重であるべきだろう。

(以下たくさんの意見。概ね飲酒ゼロは理想だが実行不可能なので現行のガイドラインでいいのではといった感じ。英国人に飲酒ゼロは無理だろう、公衆衛生の専門家も含めて。予防原則どころではないが。)