2021-08-02

[EU]査察報告

-ブルガリア―水産物

Bulgaria 2021-7160―fishery products

07/07/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4381

2021年1月18~29日に実施したブルガリアの査察。査察の目的は、公的管理システムが関連するEU法の条件に合っているかどうかを評価し、EU規則がどの程度実施されているかを評価することだった。COVID-19パンデミックにより、査察結果は文書レビューや管理記録、ビデオ会議を通した様々なレベルでのインタビューや話し合いに基づいている。概して、公的管理システムはEU法の必須要件をカバーし、優れた内部監視システムに支えられている。にもかかわらず、多くのエリアで水産物の管理のための指示書/チェックリストおよび/またはガイダンスがない (重要問題)ことが確認された。

 

-フェロー諸島―EU輸出用水産物の生産

Faroe Islands 2021-7166―Production of fishery products intended for export to the European Union

07/07/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4379

2021年1月13~29日に実施した、文書レビューや管理記録に基づくビデオ会議やeメールによるフェロー諸島の査察結果。目的は、EUとの貿易を目的とした水産物生産のためにフェロー諸島が食品及び食品安全分野の規則を適用していること、その管理システムや管轄機関の機能を確認することだった。公的管理システムは生産チェーン全体をカバーし、法律で関連するEU条件を検証でき、必要に応じて実施され、適切な手段に支えられている。それにもかかわらず、特に一次生産漁船や冷凍冷蔵船で適切なフォローアップがされていないという弱点が示された。さらに、すぐに喫食可能な燻製製品の生産開始に関して、リステリア・モノサイトゲネスや多環芳香族炭化水素のための製品検査が不十分である。

 

[EFSA]意見等

-七面鳥肥育に使用するためのナイカルバジン(Coxar) からなる飼料添加物の環境への安全性(Huvepharma N.V.)

Safety for the environment of a feed additive consisting of nicarbazin (Coxar) for use in turkeys for fattening (Huvepharma N.V.)

EFSA Journal 2021;19(7):6715 29 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6715

(技術的報告書)

 

-すべての動物種に使用するためのVerbascum thapsus L. (ビロードモウズイカチンキ)由来チンキからなる飼料添加物の安全性(MANGHEBATI SAS)

Safety of a feed additive consisting of a tincture derived from Verbascum thapsus L. (great mullein tincture) for use in all animal species (MANGHEBATI SAS)

EFSA Journal 2021;19(7):6711 28 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6711

(科学的意見)

 

-フードチェーンで意図的に使用されている微生物の全ゲノムシーケンス解析の条件に関するEFSAの声明

EFSA statement on the requirements for whole genome sequence analysis of microorganisms intentionally used in the food chain

EFSA Journal 2021;19(7):6506 28 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6506

(声明)

 

-すべての動物種に使用するための柑橘類×ダイダイ(ビターオレンジ抽出物)のフラボノイドが豊富な乾燥抽出物からなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a flavonoid‐rich dried extract of Citrus × aurantium L. fruit (bitter orange extract) for use in all animal species (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2021;19(7):6709 27 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6709

(科学的意見)

 

-リーキと春タマネギ/青ネギ/長ネギのベンゾビンジフルピルの既存MRLsの改訂

Modification of the existing maximum residue levels for benzovindiflupyr in leeks and spring onions/green onions/Welsh onions

EFSA Journal 2021;19(7):6774 27 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6774

(理由付き意見)

 

-すべての動物種用Lactiplantibacillus plantarum (以前はLactobacillus plantarum) IMI 507027株からなる飼料添加物の安全性と有効性(ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Lactiplantibacillus plantarum (formerly Lactobacillus plantarum) IMI 507027 for all animal species (ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

EFSA Journal 2021;19(7):6704 27 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6704

(科学的意見)

 

-すべての動物種用Corynebacterium glutamicum KCCM 80227株で生産したl-リジン硫酸塩からなる飼料添加物の安全性と有効性(Daesang Europe BV)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of l‐lysine sulfate produced by Corynebacterium glutamicum KCCM 80227 for all animal species (Daesang Europe BV)

EFSA Journal 2021;19(7):6706 23 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6706

(科学的意見)

 

-すべての動物種用Lacticaseibacillus rhamnosus (以前は Lactobacillus rhamnosus) IMI 507023株からなる飼料添加物の安全性と有効性(ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Lacticaseibacillus rhamnosus (formerly Lactobacillus rhamnosus) IMI 507023 for all animal species (ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

EFSA Journal 2021;19(7):6700 23 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6700

(科学的意見)

 

-すべての動物種用Lactiplantibacillus plantarum (以前は Lactobacillus plantarum) IMI 507028株からなる飼料添加物の安全性と有効性(ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Lactiplantibacillus plantarum (formerly Lactobacillus plantarum) IMI 507028 for all animal species (ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

EFSA Journal 2021;19(7):6705 22 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6705

(科学的意見)

 

-犬猫用Saccharomyces cerevisiae MUCL 39885株 (Biosprint)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Prosol S.p.A.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Saccharomyces cerevisiae MUCL 39885 (Biosprint) for cats and dogs (Prosol S.p.A.)

EFSA Journal 2021;19(7):6699 22 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6699

(科学的意見)

 

-すべての動物種用Pediococcus pentosaceus IMI 507024株からなる飼料添加物の安全性と有効性(ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Pediococcus pentosaceus IMI 507024 for all animal species (ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

EFSA Journal 2021;19(7):6701  22 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6701

(科学的意見)

 

-全ての動物種用Pediococcus pentosaceus IMI 507025株からなる飼料添加物の安全性と有効性(ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Pediococcus pentosaceus IMI 507025 for all animal species (ALL‐TECHNOLOGY (IRELAND) LIMITED [Alltech Ireland])

EFSA Journal 2021;19(7):6702 22 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6702

(科学的意見)

 

-新規食品としてのセチル化脂肪酸の安全性

Safety of Cetylated Fatty Acids as a Novel Food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2021;19(7):6670 21 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6670

(科学的意見)

欧州委員会の要請を受けて、栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)はEU規則2015/2283に従って新規食品(NF)としてセチル化脂肪酸の申請に関する意見を出すよう求められた。このNFは主にセチルアルコール、ミリスチン酸、オレイン酸から合成されたセチル化ミリスチン酸とセチル化オレイン酸の混合物、そして程度は低いが他のセチル化脂肪酸と他のオリーブオイル由来成分に関連する。このNFは一般成人集団の食品サプリメントでの使用を意図している。ラットの亜慢性毒性試験で調べた最大用量、すなわち4,500 mg/kg /日が無毒性量と見なされた。EFSAの科学委員会が提案したように(2012年)、デフォルトの不確実係数200を適用し、成人の対象集団のデフォルト体重を70 kgと見なすことで、申請者が提案した最大摂取量(すなわち 2.1 g /日)より少ない摂取量1.6 g /日という結果となった。パネルは、このNF、セチル化脂肪酸は、意図した対象集団すなわち成人に1.6 g /日の摂取量で安全だと結論した。

 

-全ての豚種(雌豚と離乳子豚以外)及び他のマイナー豚種用Saccharomyces cerevisiae MUCL 39885株 (Biosprint)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Prosol S.p.A.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Saccharomyces cerevisiae MUCL 39885 (Biosprint) for all pigs (other than sows and weaned piglets) and other minor porcine species (Prosol S.p.A.)

EFSA Journal 2021;19(7):6698 21 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6698

(科学的意見)

 

-ネコに使用するブチルヒドロキシアニソール(BHA)からなる飼料添加物の安全性と有効性(FEDIAF)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of butylated hydroxyanisole (BHA) for use in cats (FEDIAF)

EFSA Journal 2021;19(7):6714  20 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6714

(科学的意見)

 

-イソピラザムの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for isopyrazam according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2021;19(7):6684 20 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6684

(理由付き意見)

さらなる検討が必要。

 

[EU]RASFF 2021(0725-0731)

警報通知(Alert Notifications)

スペイン産燻製パプリカ粉末のアントラキノン及び2-フェニルフェノール(オルトフェニルフェノール)、ドイツ産有機大麦若葉カプセルの2-クロロエタノール、インド産食品サプリメントに使用した竹抽出物のエチレンオキシド、エジプト産擦ったペパーミントのクロルピリホス及び未承認物質プロフェノホス、ドイツ産ローカストビーンガムのエチレンオキシド、ドイツ産食品サプリメントの2-クロロエタノール、ドイツ産ワサビノキカプセル及び粉末の2-クロロエタノール(エチレンオキシドと表記)、フランス産Bûche シャーベットの添加物(E410)にエチレンオキシドの存在、ドイツ産アイスクリームに使用したローカストビーンガムのエチレンオキシド、スペイン産メカジキフィレの水銀、デンマーク及びトルコ産ドイツ経由ローカストビーンガムの2-クロロエタノール、ドイツ産ウチワサボテンカプセルの2-クロロエタノール(エチレンオキシド)、スペイン産ナイロン製キッチントングからの一級芳香族アミンの溶出、産出国不明プラスチック皿からのメラミンの溶出、インド産有機ターメリック粉末の2-クロロエタノール(エチレンオキシドと表記)、ドイツ産フォレストフルーツティーのアントラキノン、デンマーク産ローカストビーンガム及び関連製品のエチレンオキシド(2-クロロエタノール)、ベルギー産フィトバイオロジカルのエチレンオキシド、トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス・クロルピリホス-メチル及びフェンブタスズ、ドイツ産カラシ種子抽出物のエチレンオキシド、トルコ産オランダ経由ブドウの葉のトリアジメノール、米国産ドイツ経由有機大麦若葉ジュース粉末の無機ヒ素高含有

注意喚起情報(information for attention)

英国産珪藻土含有食品サプリメントのアルミニウム、インド産有機アシュワガンダ粉末のエチレンオキシド及びクロルピリホス、インド産有機ターメリック粉末の過剰量のクロルピリホス(-エチル)、エジプト産ドイツ経由冷凍イチゴのクロルピリホス、モロッコ産オランダ経由オレンジの未承認物質クロルピリホス、インド産有機アシュワガンダ抽出物の未承認物質エチレンオキシド、ベトナム産冷凍バナメイエビの亜硫酸塩非表示、インド産アジョワン種子の2-クロロエタノール、ドイツ産食品サプリメントの未承認物質N-アセチルL-チロシン及びL-α-グリセリルホスホリルコリン(αGPC)・未承認新規食品成分ジメチルアミノエタノール(DMAE)及びカフェイン高含有、エジプト産ディルチップスのカルベンダジム・クロルピリホス・フェンブコナゾール・パクロブトラゾール・ペンコナゾール及びプロピコナゾール

通関拒否通知(Border Rejections)

イラン産殻付きピスタチオのアフラトキシン、ニカラグア産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン、アルゼンチン産茹でピーナッツ穀粒のアフラトキシン、インドネシア産割れたナツメグのアフラトキシン、エクアドル産バナメイエビの二酸化硫黄、イラン産殻をとったピスタチオのアフラトキシン、インド産ピーナッツのアフラトキシン

 

[EU] 行動規範:より持続可能な食品に向けて、農場から食卓までの最初の一歩 

Code of Conduct: Farm to Fork’s first step towards more sustainable food

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/716618/en

欧州委員会は、数ヶ月にわたる協力と準備を経て、2021年7月5日に欧州の業界と共同で、「責任ある食品事業と販売活動に関する欧州連合行動規範」を発表した。この行動規範は、Farm to Fork(農場から食卓まで)戦略の下で発表される最初の具体的な施策となる。DG SANTE(保健衛生・食の安全総局)のFarm to Fork戦略のユニットリーダーのAlexandra Nikolakopoulouが、環境への有害な影響を減らしつつ、より健康的で持続可能な食品を手に入れるための規範の可能性について議論する。

この行動規範は具体的にどのようなものか?

責任ある食品事業と販売活動に関する欧州連合行動規範は、持続可能なフードシステムへの移行を加速するためのフードバリューチェーン全体の意欲的な目標を定める。その主な対象は、食品製造業者、小売業者、食品サービス業者などのいわゆる「middle actor」である。また、この移行に必要とされる意欲的な約束をするこれらの企業を支援するための枠組みも提供する。

さらに、傘下の組織をもつことは、他の業界の触媒としての役割を果たし、参加者に道を示すというこの規範を成功させるための要素1つであり、持続可能性へうまく移行するために最小限必要な人数を動員するだろう。

この規範に自主的に署名したすべての企業は、持続可能性を明白に改善する行動をとることを約束する。例えば、欧州連合では食品の栄養価を高め、栄養不良や食生活関連の非伝染性疾病に取り組むための食品の組成変更である。その他の行動として、食品消費に伴う環境負荷の低減、食品ロスや廃棄の削減及び原材料や食品の持続可能な調達を含む。

農場から食卓間の食品加工チェーンのすべてのことが、二酸化炭素排出量を削減しながら高品質の食品を提供するために役割を果たすことができる。これにより、食べるものでできている、欧州連合市民の健康が改善されるだけでなく、フードバリューチェーンに関わるすべての労働者にもよい影響を与えることができる。

業界団体、欧州委員会、その他多くの関係者の緊密な協力関係の集大成として、2021年6月に多くの関係者がこの行動規範を承認した。しかし、これは始まりに過ぎない。この行動規範は、Farm to Fork 戦略の旗の下で作成された数多くの具体的な提案のうちの最初のものである。

この規範は任意だが、意義ある影響を与えることができるか?

私たちは、例を示すことで導けると信じる。これらの行動を取ることで、独立した食品企業や業務提携は、業界の同業者や、農家や消費者といった他の食品システム関係者に、同様の変化を促すことができる。同じ目標に向かって一緒に取り組むことで、欧州連合の食品産業とこの分野で働く人々は、何十年にもわたって繁栄するだろう。

実際、大きな利点の1つは、関係者が根本的な変化をもたらすパートナーシップを築く可能性があることである。根本的な変化は状況を好転させ、国連の持続可能な開発目標を達成するために必要である。我々は、欧州委員会やその他が説明しているように、規範の実施を容易にするために適切な条件を整える必要がある。

企業が持続可能な食品の約束の進捗を透明化すればするほど、消費者の目には信頼性が高まる。

そのために、大企業は自社の約束の進捗を年次報告書で行う予定である。この年次報告書は、毎年4月末までに提出される。毎年の報告が難しい中小企業は、2〜3年に1度、簡易報告を行うことができる。

行動規範は市民にどのような利益をもたらすのか?

持続可能な食品システムへの移行を加速させることは、すべての人に利益をもたらす。行動規範は、より多くの提供される食品が実際に消費者にとって体に良いものであり、環境への害が少ないことを保証することで消費者が健全で健康的な選択をするのに役立つ。多くの消費者がこれを求めており、多くの企業がすでに、より持続可能な活動とより高品質な製品に移行することで応えている。この行動規範は、食品加工業者、食品小売業者、フードサービスおよびホスピタリティ部門に対し、健康、環境、社会的基準に関する消費者のより高い期待に沿う変化を求める。この行動規範を遵守することは理にかなっているだけでなく、ビジネスとしてもうまくいく。

一緒に、我々は人々が健康的で持続可能な食品の選択肢をより多く、より良くできるよう取り組む。

この行動規範は、事業自体さらには環境などに対してもほかの利益があるか?

この行動規範は、行動を起こすために企業世界や欧州連合の団体を団結させ、より持続可能なものにしていくために先駆者たちが他の企業を刺激するだろう。これは、理想とする目標を高く設定する手段や方法を持たないことが多い中小企業にとって、特に重要なことである。

この共同基盤は、幅広い関係者団体を集結させ、ベストプラクティスの交換や実りある協力につながるパートナーシップの構築の機会を提供する。私たちが協力し二酸化炭素排出量を削減するいかなる一歩も、正しい方向への一歩である。また、持続可能性に関し、より少ない労力で何とかしようとよく考えるが、これは新しいビジネス機会や新しいビジネスモデルを生み出す可能性も意味し、COVID-19後の時代において特に重要である。

 

[EU]動物健康法:我が同盟を守るための新しいEU規制

Animal Health Law: A new EU Regulation to protect our Union

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/717855/en

人獣共通感染症に関する新しい法律について

 

[HK] 食品安全センターは夏場の食品安全リスクへの注意を喚起する

CFS reminds public to pay more attention to food safety risks in summer

Tuesday, July 20, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210720_8803.html

21 Apr 2021

食品安全センター及び食物環境衛生署は、は本日(7月20日)、「夏の食品サーベイランスプログラム2021」の検査結果を発表した。食品安全センター(CFS)は、市場の屋台、レストラン、食品工場、生鮮食料品店、オンライン業者、行商人、諜報関連施設などから2,002のサンプルを採取し、検査を行った。サンプルの内訳は、乳製品と冷凍菓子が180、カットフルーツとサラダが138、デザートとドリンクが97、サンドイッチが54、調理済み肉製品が251、その他の調理済み食品が551であった。CFSは、今夏、生牡蠣を食べたことによる食中毒が複数発生したことを受けて、水産物の検査を強化し、寿司や刺身、魚、甲殻類(エビやスカンピなど)、軟体動物、その他の食用水生動物(カキやベニシジミなど)など、合計731の水産物を採取して検査を行った。微生物検査用に1,800の食品、金属汚染検査用に132、動物用医薬品の残留検査用に70が採取された。微生物検査と金属汚染検査のサンプルはすべて基準をみたすものであった。動物用医薬品の残留検査では、クロラムフェニコールが検出された3検体(ベニシジミ1検体、アサリ1検体、オニシジミ1検体)を除き、残りの検体はすべて基準を満たし、全体の満足度は99.85%であった。

CFSは食品安全の5カ条を示し、特に夏場は食品の安全性に注意するようよびかけた。 

 

[ANSES]ウォータービーズは子どもの手のとどかないところに保管

Keep water beads out of the reach of children

News of 29/07/2021

https://www.anses.fr/en/content/keep-water-beads-out-reach-children

中毒情報センターにウォータービーズを飲み込んだ事例の報告が急増している。2010年は2件だったのが2018年には54件になった。その半分が3才未満のこどもである。

 

 

[EPA]EPAはPFASについての初めての報告を含む2020 TRIの予備的データを発表

EPA Releases Preliminary Data for 2020 Toxics Release Inventory Reporting, Including First Ever Reporting on PFAS

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-releases-preliminary-data-2020-toxics-release-inventory-reporting-including-first

PFASについては38の施設から44のPFAS化合物についての89のTRI報告があった。予備的データからは2020年は施設がPFASの生産関連廃棄物70万トン以上を扱った。

 

[HK] 違反

-食品安全センターはフナのサンプルにマラカイトグリーンを検出する

CFS finds malachite green in crucian carp sample

Wednesday, July 28, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210728_8812.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期食品調査にてフナのサンプルに0.95 ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。香港ではマラカイトグリーンを含む食品の販売は認められていない。

 

-新鮮な牛肉のサンプルで二酸化硫黄が検出された

Sulphur dioxide found in a fresh beef sample

Thursday, July 29, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210729_8813.html

新鮮な牛肉のサンプルから418 ppmの二酸化硫黄が検出された。香港では生鮮肉や冷蔵肉に二酸化硫黄を添加することは認められていない。

 

-食品安全センターはエチレンオキシドの可能性のためフランス産の安定剤を摂取しないよう市民に呼びかける

CFS urges public not to consume stabiliser from France with possible presence of ethylene oxide

29 Jul 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210729_8814.html

食品安全センター及び食物環境衛生署はフランスから輸入された安定剤について、製品に使用されているローカストビーンガムから欧州連合で認可されていない農薬であるエチレンオキサイドが検出されたため、消費しないよう呼びかけた。

 

[SFA] リコール

-メトロニダゾールが検出されたことによる「Now Foods」ローヤルゼリーカプセルのリコール

Recall of “Now Foods” Royal Jelly Capsules due to detection of Metronidazol

28 July 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recall-of-now-foods-royal-jelly-capsules.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、米国産の「Now Foods」ローヤルゼリーカプセルの検査において、メトロニダゾールを検出した。シンガポールの食品規則では、メトロニダゾールの食品使用は認められていない。製品写真有り。

 

-基準値超過のヒ素のため「Babs Organic」ベビー用米シリアル製品のリコール

Recall of “Bubs Organic” baby rice cereal products due to excessive levels of

Arsenic

27 July 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recall-of-bubs-organic-baby-rice-cereal-products-due-to-excessive-levels-of-arsenic.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、オーストラリア産のベビー用米シリアル製品「Babs Organic」のサンプルから、SFAが定めるベビーフードの基準値を超えるヒ素を検出した。製品写真有り。

 

[TGA] Evolution Supplements Australiaとその取締役は違法なスポーツサプリメントの広告で総額1200万ドルの罰則を受ける

Evolution Supplements Australia and its Director penalised total of $12 million for advertising illegal sports supplements

29 July 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/evolution-supplements-australia-and-its-director-penalised-total-12-million-advertising-illegal-sports-supplements

オーストラリア連邦裁判所は、ステロイド、選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)、DMAAやその他のアンフェタミン誘導体を含む活動前製品など、未承認スポーツサプリメント製品を違法に広告したとして、Evolution Supplements Australia社に対し、罰金を命じた。

 

[TGA] 安全性助言

-Gold Ant tablets

29 July 2021

https://www.tga.gov.au/alert/gold-ant-tablets

製品に表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

-One Night Love tablets

30 July 2021

https://www.tga.gov.au/alert/one-night-love-tablets

製品に表示されない成分シルデナフィル、シプロフロキサシンを含む。製品写真有り。

 

[NSW] 一般回覧-遠隔食品安全監査ガイダンス更新

General Circular - UPDATE: Remote food safety auditor guidance

29 Jul 2021

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/general-circulars/general-circular-update-remote-food-safety-auditor-guidance

2021年7月1日の回覧で遠隔監査を2021年7月31日まで許可と通知したが、認可された食品事業者に対しては、引き続き通知があるまで遠隔監査の継続を許可する。

 

[ヘルスカナダ] 特定のアルコール飲料への二炭酸ジメチルの使用を拡大するための保存料許可リストに関する修正通知

Notice of Modification to the List of Permitted Preservatives to Extend the Use of Dimethyl Dicarbonate in Certain Alcoholic Beverages - Reference Number: NOM/ADM-0170 [2021-07-27]

2021-07-27

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-list-permitted-preservatives-dimethyl-dicarbonate-alcoholic-beverages.html

ヘルスカナダ食品局はフルーツワイン、サイダー、ペリーの保存料として二炭酸ジメチル(DMDC)の使用許可を求める食品添加物の申請に対し、市販前安全性評価を完了した。2021年7月27日より、許可された保存料のリストのパート3を修正することで、リストの二炭酸ジメチルの使用を可能にした。

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/food-safety/food-additives/lists-permitted/11-preservatives.html

 

 

[FDA]フェンタニルパッチの暴露により子供が死に至ることがある

Accidental Exposures to Fentanyl Patches Continue to Be Deadly to Children

07/21/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/accidental-exposures-fentanyl-patches-continue-be-deadly-children

FDAは、強力なオピオイド系鎮痛剤であるフェンタニルが含まれたフェンタニルパッチが適切に保管、使用、廃棄されていることを確認するよう呼びかける。特に幼い子どもが暴露し、死亡や重症化する。暴露リスクを低減し、安全に廃棄するための方法と、子どもが暴露した場合の対処法を紹介。

 

[FDA] FDAは任意適格輸入業者計画および第三者認証計画の2022会計年度の使用料を発表する

FDA Announces FY2022 User Fee Rates for the Voluntary Qualified Importer Program and the Accredited Third-Party Certification Program

JULY 27, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-announces-fy2022-user-fee-rates-voluntary-qualified-importer-program-and-accredited-third-party

FDAは任意適格輸入業者計画(VQIP)への参加を承認された輸入業者及び第三者認証計画(TPP)への参加を希望する認定・認証機関の2022会計年度の使用料を発表している。

 

[FDA] FDAの第2回テックトークポッドキャストは全ゲノム解析がテーマ

FDA’s Second TechTalk Podcast Will Be on Whole Genome Sequencing

JULY 27, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fdas-second-techtalk-podcast-will-be-whole-genome-sequencing

このポッドキャストでは、「Whole Genome Sequencing in the New Era of Smarter Food Safety(よりスマートな食品安全の新時代における全ゲノム解析)」と題して、食品安全を変革するこの科学的ツールの可能性を探る。

https://www.fda.gov/food/new-era-smarter-food-safety-techtalk-podcast/techtalk-podcast-episode-2-whole-genome-sequencing-new-era-smarter-food-safety

 

[FDA] FDA In Brief: FDAは未承認の電子タバコ製品を市場から排除するために1,500万点以上の製品を登録している企業に警告する

FDA In Brief: FDA Warns Firm with Over 15 Million Products Listed with FDA to Remove Unauthorized E-Cigarette Products from Market

JULY 28, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-brief-fda-warns-firm-over-15-million-products-listed-fda-remove-unauthorized-e-cigarette

本日、FDAは、多くのフレーバー付きリキッド製品を含む1,500万点以上のタバコ製品をFDAに登録している企業に対し、電子ニコチン配送システム(ENDS)製品を許可なく違法に販売しているとして、警告文書を発した。

 

[FDA] リコール

Sunshine Mills, Inc.はアフラトキシン濃度が上昇した可能性があるため特定の製品の自主的リコールを発表

Sunshine Mills, Inc. Issues Voluntary Recall of Certain Products Due to Potentially Elevated Levels of Aflatoxin

July 29, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/sunshine-mills-inc-issues-voluntary-recall-certain-products-due-potentially-elevated-levels

Sunshine Mills, Inc.はアフラトキシン濃度が上昇し基準値を超えた可能性があるため、特定のドッグフード製品の自主的リコールを発表している。

 

[FDA]警告文書

MB Solutions, LLC/BioSpectrum CBD

JULY 22, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/mb-solutions-llcbiospectrum-cbd-610649-07222021

未承認の医薬品、不正表示の問題。CBD製品を含む。

 

[FSAI] リコール

-未承認の農薬エチレンオキシドのためCrich Bio Crackers Sesame and Rosemary のリコール

Recall of a Batch of Crich Bio Crackers Sesame and Rosemary due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Tuesday, 29 July 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/sesame_rosemary_crackers.html

イタリア産「Crich Bio Crackers Sesame and Rosemary」は、製品の原材料であるゴマに未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、リコール。製品写真有り。

 

-未承認の農薬エチレンオキシドのためMorliny Boczek z Kominaのリコール

Recall of a Batch of Morliny Boczek z Komina due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Tuesday, 27 July 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/morliny_boczek.html

ポーランド産「Morliny Bacon z Komina」は、その製造に使用された食品添加物のローカストビーンガム(E410)に未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、リコール。製品写真有り。

 

-デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール (THC)の濃度が安全でないため、CBD食品サプリメント各種をリコール

Recall of Various CBD Food Supplements due to the Presence of Unsafe Levels of delta‐9‐tetrahydrocannabinol (THC)

Tuesday, 27 July 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/cbd_food_supplements.html

CBD食品サプリメント各種から、安全でないレベルのデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)が検出された。製品写真有り。

 

-アフラトキシン濃度が高いため、True Natural Goodness Organic Turmeric Powderのリコール

Recall of Batches of True Natural Goodness Organic Turmeric Powder due to Elevated Levels of Aflatoxin

Tuesday, 27 July 2021

https://www.fsai.ie/details.aspx?id=18660

True Natural Goodness社はオーガニックターメリックの一部がアフラトキシン濃度の上昇のため、リコール。製品写真有。

 

[FSA] FSAはウェールズの食品法実施規範、食品法実施ガイダンスの改訂を公表し、実施体系を導入する

FSA publishes revised Food Law Code of Practice, Practice Guidance and introduces a Competency Framework in Wales

29 July 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-publishes-revised-food-law-code-of-practice-practice-guidance-and-introduces-a-competency-framework-in-wales

FSA は本日、2020年12月の協議を経て改訂された食品法実施規範、食品法実施ガイダンスを発表し、実施体系を導入する。

 

[FSA] 公衆衛生を保護するための政府横断的なサーベイランスプロジェクトに1,920万ポンド

£19.2 million for cross-government surveillance project to protect public health

27 July 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/ps192-million-for-cross-government-surveillance-project-to-protect-public-health

このプロジェクトでは、食品基準局(FSA)、スコットランド食品基準局(FSS)、環境・食料・農村地域省(Defra)、保健公的介護省(DHSC)、イングランド公衆衛生局(PHE)、環境庁が協力して、英国における食品由来の病原体や抗菌剤耐性(AMR)微生物の監視にゲノム技術を適用することを検証する。

 

[FSA] Lung Wah Chongはカップゼリー製品数種を窒息の危険性があるとしてリコール

Lung Wah Chong recalls several Jelly cup products because of a choking hazard

28 July 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-44-2021

Lung Wah Chong社は、カップゼリー製品のいくつかを、窒息の危険性があるためリコール。端に圧力をかけて押し出し、製品がカップやカプセルからそのままでてくるため。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

-2021-7-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43215

2021.7.16〜2021.7.22

 

-2021-7-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43214

2021.7.9〜2021.7.15

 

[MFDS]食薬処-カカオ、正しい食品安全情報提供のために手を取り合う!

統合食品データ企画課 021-07-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45589

食品医薬品安全処は株式会社カカオと業務協約を7月23日に結び、食品安全情報対国民サービス提供拡大のために協力する。

○ 今回の業務協約は、食品安全国*ホームページの様々な食品安全情報を「ダウム(Daum)検索」と「カカオトーク#検索」を通じて、国民が正確なデジタル食品安全情報**を素早く検索できるようにした。

* 食品安全国:食品安全知識から危害情報など専門知識まで30の関係行政機関が保有している食品安全情報を一ヶ所に集めてサービスする食品安全分野代表ポータル

** 食品安全情報:食品安全問題、食中毒情報、海外個人直輸入情報、ナトリウム/糖類減らす情報、加工食品栄養表示情報、食品安全知識など

○ 今回の協約で食品安全情報のアクセスが高まり、国民の知る権利を保障して正確な情報を提供することで、検証されなかった食品情報による混乱と誤認予防が期待される。

○ 主な業務協約内容は、▲食品安全情報対国民サービス提供拡大のための相互協力、▲食品安全国情報をカカオの検索サービスを通じて国民に提供など。

(参考)・・・Daum(ダウム)は、韓国企業カカオが運営する韓国第2位のポータルサイト。

 

[MFDS] [報道参考] 輸入食品制度改善、産業界・学界と共にする

輸入食品政策課 2021-07-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45587

□ 食品医薬品安全処は、現場中心の輸入食品政策を開発して規制案などの制度を改善するために産業界、学界が共にする「輸入食品産⋅学⋅管協議体」を7月23日に発足する。

○ 今回の協議体は、輸入食品分野では初めて構成された民・管常時コミュニケーション窓口で、輸入食品政策方針を民・管が共に議論して営業者間安全管理技術情報を共有することにより、自主的な安全管理環境を醸成するために用意した。

□ 協議体は、▲加工食品、▲農・畜・水産物、▲器具・添加物、▲海外個人直輸入、▲輸出支援などの5分科に分けられ、運営委員会を構成し諮問委員を委嘱して運営する。

○ 各分科は現行制度の不備や潜在的な問題などを発掘して最適な代案を模索し、運営委員会は協議体運営計画および方向を議論する総括機能を担当して、諮問委員は分科別議論案件の政策効果などを深層検討する。

 

[MFDS]畜産物製造・販売業者計4,816ヶ所点検・・・73ヶ所摘発

畜産物安全政策課 2021-07-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45585

□ 食品医薬品安全処は、6月地方自治団体と共に食肉・卵・牛乳など畜産物製造・販売業者計4,816ヶ所を点検し「畜産物衛生管理法」などに違反した73ヶ所を摘発した。

○ 主な違反内容は、▲作業場衛生管理不十分など営業者遵守事項違反(28ヶ所)、▲健康診断未実施(11ヶ所)、▲表示事項違反(6ヶ所)、▲自主品質検査未実施(4)などである。摘発された業者は管轄自治体が行政処分など措置して、6ヶ月以内に再点検し改善有無を確認する。

○ また、衛生検査と共に夏の多消費食品1,370件を回収・検査した結果、食中毒菌は検出されなかったが、ナチュラルチーズ・濃厚発酵乳等5製品が大腸菌・大腸菌群の基準・規格に不適合で該当製品を廃棄措置した。

<添付> 衛生監視および回収検査不適合詳細内訳

 

[MFDS]「リアルタイム商取引放送」、食品など不当広告管理強化

サイバー調査団 2021-07-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45584

□ 食品医薬品安全処は、新型広告形態であるリアルタイム商取引放送(ライブコマース放送、別名「ラバン」)で、オンライン上で国民の健康を脅かす不当広告を管理するためにサイバー安全管理を強化する。

*「ライブコマース放送(ラバン)」は、リアルタイム放送を意味する「ライブストリーミング(Live Streaming)」と電子商取引の「e-コマース(e-Commerce)」が合わさった単語で、芸能人や専門進行者などが双方向でコミュニケーションして購入を誘導する放送

○ これに先立ち食薬処は、最近オンラインプラットフォームのライブコマース放送で食品などを不当広告する事例が増加しており、主要なプラットフォーム業者12社で食品などを販売する117放送を対象に、3月15日から7月12日まで3段階*にわたり不当広告など不法行為を集中点検した。

* 1段階(3~4月)企画監視→ 2段階(4~5月)不法類型など調査・分析→ 3段階(6~7月)現場点検および実態調査

○ その結果、6プラットフォーム業者の不当広告21件を摘発、掲示削除と行政処分などを要求した。

- 主な違反内容*は、▲健康機能食品誤認・混同広告(14件、66.7%)、▲虚偽・誇大広告(3件、14.3%)、▲消費者を欺瞞する広告(3件、14.3%)、▲病気の予防・治療に効能広告(1件、4.7%)などである。

*「食欲抑制してダイエット、減量」、「重金属排出と解毒など身体効能・効果」、「気管支炎、喘息などに効能・効果」、「鼻炎に良い、便秘に効果」など

□ 一方、食薬処点検結果、不当な表現が摘発された多くの場合は販売業者がプラットフォーム業者と協議せず、フリーランスの進行者が広告・販売する放送だったが、プラットフォーム業者と協議したりプラットフォーム業者が単独進行する放送でも違反内容が確認された。

○ 参考に、ライブコマース放送は食品販売業者とプラットフォーム業者の事前放送企画の有無、進行者の所属形態などにより6種類に類型化できる。

□ ライブコマース放送(ラバン)の広告類型(A~F型)

  • A型:販売業者がプラットフォーム業者と放送内容(広告内容、時期、方法等)を事前企画してプラットフォーム業者の製品案内人(番組進行者)が広告
  • B型:販売業者がプラットフォーム業者と放送内容(広告内容、時期、方法等)を事前企画してフリーランス進行者が広告
  • C型:販売業者がプラットフォーム業者と事前企画なくプラットフォーム業者の製品案内者(番組進行者)が広告
  • D型:販売業者がプラットフォーム業者と事前企画なくフリーランス進行者が広告
  • E型:販売業者がプラットフォーム業者と事前企画なく直接進行者が広告
  • F型:プラットフォーム業者が販売業者と事前企画なく進行者(フリーランス、プラットフォーム業者の商品案内人)が広告

○ したがって、不当広告防止の効果的遮断のために、販売業者だけでなく不当広告内容を放送するプラットフォーム業者に対する管理の必要性も提起された。

□ これにより食薬処は、「ライブコマース放送」など新型広告・媒体を利用して消費者を欺瞞する不当な広告行為が広がることを先制的に遮断するために、①サイバー安全管理強化民・官協力、②サイバー不法行為に対する調査・分析強化、③不法行為防止のためのオンライン・オフライン教育・広報の実施を推進する。

①プラットフォーム業者、販売業者など民・官協議体を構成して、▲販売業者の自律管理誘導、▲プラットフォーム業者など仲介業者対象不当広告などガイドライン用意、▲企画点検・行政制裁などを​​段階的に運営する予定である。

②オンラインストリーミングサービスを利用したライブコマース放送は監視が難しく、これを利用した不当広告に積極的に対応するために、映像確保、不法行為違反者追跡・分析など効率的調査・分析を強化推進する。

③関連法令遵守に対する意識向上のために、オンライン協会(団体)、ネイバー・カカオなど主要なプラットフォーム業者と食品販売業者などを対象に、今年8月からサイバー不法行為防止に対する集中教育を実施する予定である。

- また、プラットフォーム業者・販売業者対象に、新型広告・販売行為ガイドラインなどの詳細案内資料を配布して、消費者対象ではカードニュース(ライブコマース放送利用賢い購入方法)」製作・配布、「オンライン虚偽・誇大広告根絶キャンペーン」を推進するなど積極的に広報する。

□ 食薬処サイバー調査団団長は、「虚偽・誇大広告で製品を直接販売していなくても、販売者・プラットフォーム・仲介業者・代理店など誰でも処罰を受けることがある」と警告し、消費者にも「芸能人やインフルエンサーなどが広告・販売する製品の虚偽・誇大広告に惑わされず慎重に購入すること」を呼びかけた。

□ 食薬処は、COVID-19状況でオンライン消費が増加しているため、今後も新型広告・販売形態を含むオンライン虚偽・誇大広告など不法行為の点検を強化していく。

<添付>

1.不当広告業者摘発現況

2.不当広告事例

3.ライブコマース放送の主要形態

4.(カードニュース)ライブコマース放送利用賢い購入方法

 

[MFDS]食薬処、<FAO>国連食糧農業機関と抗生物質耐性解決のため先頭に立つ

畜産物安全政策課 021-07-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45577

□ 食品医薬品安全処は、アジアと中南米発展途上国の食品由来抗生物質耐性管理能力強化のために、7月20日、国連食糧農業機関(FAO)と業務協約(非対面映像)を締結する。

○ 今回の協約は、恩恵国が食品由来抗生物質耐性管理国際規範を履行する助けになろうと推進しており、両機関の詳細事項を定めた寄与約定と食品安全分野包括的な業務協力のための基本的な約定をそれぞれ締結した。

○ 主な内容は、今年から’25年まで(5年間)FAOを通じて総115億ウォンを支援し、▲恩恵国の食品由来抗生物質耐性管理実態調査と実行計画樹立、▲危害評価システム構築、▲抗生物質使用量および抗生物質耐性監視システム構築、▲抗生物質耐性グローバルDB構築などで、今回の協約は両機関が食品分野業務協力のために最初に締結する条約だということに意義がある。

<添付> 

報道資料関連Q&A

Q1)抗生物質耐性とは?

◦ 微生物が抗生物質に抵抗して生存あるいは増殖する能力を持つようになる。この微生物をスーパーバクテリアと普通表現する。

◦ 抗生物質に耐性を持つ微生物に人や動物が感染すると、既に使用していた抗生物質が効かなくなり治療が難しくなる。

Q2)抗生物質耐性菌(スーパーバクテリア)の原因は?

◦ 最大の原因は抗生物質不正乱用

◦ 世界保健機関(WHO)は、抗生物質が必要ないのに抗生物質を使用したり、治療が完全に終わっていないのに使用を中断すると細菌の耐性のみ育てることがあると指摘している。

Q3)抗生物質耐性の深刻性と、なぜ国際協調が重要なのか?

◦  WHOが人類の生存を脅かす10種類の危険の中の一つと警告し、「静かなパンデミック(Silent Pandemic)」と感じるほど緊急な保健問題と感じている。

- 英国の「ジム・オニールレポート(2016年)」によると、毎年約70万人が抗生物質耐性菌により死亡しており、30年後には交通事故やがんよりも死亡者数が更に多くなると警告している。

◦ 韓国は年間約4千人が抗生物質耐性に関連して死亡するという研究結果がある。

◦ 抗生物質耐性問題は、いずれかの分野、一国が良くても解決することはできず、すべての国がワンヘルス*概念から、環境・動植物・人の健康などすべての分野が共に努力してこそ解決することができる。

Q4)ワンヘルス(One Health)とは?

◦ ワンヘルスとは「一つの健康」を意味し、環境、動植物、人の健康が相互に密接に関連しており互いに影響を与え受けるので、あらゆる分野が共に努力しなければならないという概念である。

◦ 抗生物質耐性は、ある一分野だけの努力で解決されにくいため、ワンヘルス概念の戦略ですべての分野が共に努力してこそ解決することができる。

Q5)食品由来抗生物質耐性管理のための国際規範とは?

◦  FAOとWHOの合同食品規格開発機関である国際食品規格委員会(Codex Alimentarius)が開発したガイドや実行規範を指す。

◦ 今年まで開発完了を目指している抗生物質耐性最小化実行規範、抗生物質耐性統合監視ガイドがある。

- 抗生物質耐性最小化実行規範は、政府、製薬会社、生産者、獣医師など専門家などが各分野でどのような役割をするかを定め、抗生物質耐性統合監視ガイドは抗生物質使用量と耐性を監視する標準的な方法を提示する。

◦ 参考に、韓国が2017年から国際食品規格委員会の抗生物質耐性特別委員会議長国として、上記の国際規範用意に主導的な役割を果たしている。

Q6)どの国が抗生物質耐性能力強化支援を受けることになるのか?

◦ カンボジア、モンゴル、パキスタン、ネパール、アジアの4ヶ国と、ボリビア、コロンビアの中南米2ヶ国の6ヶ国である。

◦ 恩恵国は、すべて韓国の国際協力重点協力国に国連で定めたち低中所得国(Low and Middle Income Countries)に該当し、抗生物質耐性管理を国家の優先順位に置いてこれを履行することにした国である。

Q7)食品由来抗生物質耐性能力強化事業内容とは?

◦ 同事業は食糧農業分野の専門国際機関であるFAOの専門性と能力を活用して、恩恵国の食品由来抗生物質耐性管理能力を支援することで、実態調査など大きく4つの詳細内容がある。

◦ 最初に恩恵国の制度、組織、インフラなど、現在の能力を分析するための実態調査を実施して、抗生物質耐性管理のための国家実行計画樹立を支援する。

◦ 第二に、食品由来抗生物質耐性危害評価を実施するために必要なデータを収集して分析するシステムを構築する。

◦ 第三に、抗生物質使用量データと抗生物質耐性率データを監視する統合監視システムを構築する。

◦ 第四に、抗生物質耐性統合監視ネットワーク運営を支援して、収集されたデータをグローバルDB化することができるプラットフォームに提出できるように支援する。

Q8)食薬処がこれまで国際機関と業務協約を結んだことは?

◦ 現在まで医薬品分野でWHOと3件*、食品分野でWHO西太平洋地域事務局(WPRO)と1件**がある。

*①食品医薬品安全処と世界保健機関(WHO)必須医薬品および健康製品局(EMP)間のワクチン事前適格性評価(PQ)手続き関連業務協力約定および秘密保持契約(’16.12.7)

②食品医薬品安全処と世界保健機関(WHO)必須医薬品および健康製品局(EMP)間の秘密保持契約(’17.5.30)

③食品医薬品安全評価院とWHO生物医薬品国立研究所ネットワーク加入および秘密保持契約(’18.9.03)

**食品医薬品安全処とWHO西太平洋地域事務局(WPRO)相互協力に関する協定書(’11.7.11)

◦ 今回の協約は、食薬処が食品分野で国際機関(本部)と締結する最初の協約だということに意義がある。

 

[MFDS]食品安全国公共データ活用優秀アイデアを探します!

統合食品データ企画課 2021-07-19

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45571

□ 食品医薬品安全処は食品安全情報院(以下「情報院」)と共に、食品安全国公共データ*の利用率を高めより安全な社会を作るために「2021食品安全国公共データ活用アイデア公募展」を7月19日から10月3日まで開催する。

* 公共データ(Open-API):使用者が直接アプリケーションとサービス開発に活用できるようにデータ・情報を提供するサービス

□ 参考に、2018年から行われた公募展で選ばれた優秀作合計15編(アイディア11編/事例4編)の中には、実際の事業に連結されて現場で活発に使用されている事例もある。

○ 2020年に最優秀賞に選ばれた現代グリーンフードの「食品危害情報リアルタイム対応システム」は、食品安全国の回収販売中止・行政処分など公共データを活用して構築しており、該当システムを活用すれば協力業者(4千)と流通製品(5万余り)がリアルタイムマッチングされて、食品安全問題発生時、既存最小4時間以上かかっていた食材検収業務が30分以内に減った。

*(既存)担当者が食材検収時4時間〜2日所用→(現在)システムで30分以内確認

○ 2018年対象に選ばれた「ステイジャングル」は、食品安全国の食品栄養成分・調理食品レシピDBなどの公共データと個人別健康情報を連携してオーダーメード弁当サービスを提供している。

 

[MFDS] [部署合同] 食薬処-関税庁、通関段階協業検査で海外個人直輸入危害食品類事前遮断

輸入流通安全課 2021-07-19

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45570

□ 食品医薬品安全処と関税庁は、宅配と郵便貨物で搬入される海外個人直輸入食品に対して安全集中検査(’21.5.24〜6.30)を実施した結果、医薬品など不正物質が含くまれた海外個人直輸入食品約11万錠(681件)を摘発した。

○ 今回の集中検査期間中に摘発した主な危害成分含有食品は、メラトニンなどの睡眠誘導剤を含む製品(204件)、性機能改善製品(197件)などが全体の59%を占めるなど、主に食品に使用できない医薬品成分含有製品や勃起不全治療剤が多く摘発された。

○ 摘発された物品は関税法第237条により全量通関保留などの措置をした。

* 睡眠誘導(メラトニン)、勃起不全(シルデナフィル、タダラフィル)、性機能改善(ヨヒンビン、Horny Goat Weed)など

□ 特に、今回摘発された製品は税関検査を避けるために勃起不全治療剤であるタイ産KAMAGRA製品をアルミホイルで包み、菓子を同封して「ビタミン」、「スナック」などで申告していた。

※(事例1)通関可能製品(例えば、ビタミンC)に品名偽装

○ 外装ラベルを健康機能食品のように偽造・付着して作成し、実際の内容物は勃起不全治療剤、筋肉強化ステロイド剤などを入れる、俗称「ラベル替え」手法で搬入した。

※(事例2)内容物と異なった健康機能食品ラベルに偽造・付着(ラベル替え)

<添付>

1.安全性集中検査統計

2.安全性(成分分析)検査主要摘発品目

3.主な摘発成分危害情報

 

[MFDS] [部署合同] クユンチョル国務調整室長、福島原子力発電所汚染水対応点検

輸入食品政策課 2021-07-19

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45567

□ クユンチョル国務調整室長は、7月 16日、日本福島原子力発電所汚染水TF関係部署会議を開催し、最近の日本動向と韓国側対応状況を点検した。

□ 今日の会議は、日本の原子力発電所汚染水海洋放出方針発表(4.13)以後、日本側の実施計画樹立状況を把握して、海洋、水産物と食品などに対する国内放射能監視システム強化現況*などを綿密に点検して汎政府的な対応方案を模索するために開催された。

*△(監視・予測)海流の流れなどを考慮した調査地点および調査周期拡大

△(国内水産物)放射能検査品種・物量拡大、生産履歴管理強化

- 多消費・回遊性魚種(約40種)中心年間2.5千件検査中、履歴監視員制度新設など

△(輸入水産物)日本産履歴管理拡大と原産地取締まり強化

- 飲食店表示対象拡大、原産地未表示過怠金賦課基準上方など

□ クユンチョル室長は、「政府は原子力発電所汚染水問題に対する国民の懸念と不安について厳重に認識し、私たちの海の安全と国民の健康を守るために最善の努力を尽くしていかなければならない。」と強調した。

 

[MFDS]SNS体験記を利用した不当広告集中点検

サイバー調査団/食品表示広告政策課 2021-07-15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45560

□ 食品医薬品安全処は、SNSで食品や健康機能食品の体験レビューを利用して不当広告をする行為に対して、7月15日から23日まで集中点検を実施する。

○ 今回の点検は、最近ブログなどのオンラインメディアに個人の体験記・使用レビューのように偽装して製品を広報して消費者を幻惑する不当広告行為が増えているので、消費者被害を防止するために実施する。

○ 主な点検内容は体験レビューなどを通じて、▲体重減、▲免疫力向上、▲不眠症・睡眠に役立つ、保湿、▲病気予防・治療効果などを掲示した不当広告行為、▲食品に使用できない医薬品成分含有など基準・規格に違反した製品の販売行為などである。

- 参考に、今年1月に実施したブログ特別点検結果違反行為は、▲病気予防・治療効果不当広告、▲健康機能食品誤認・混同不当広告、▲消費者欺瞞不当広告、▲偽・誇張不当広告、▲医薬品誤認・混同不当広告、▲基準・規格違反の順で多かった。

□ また、食薬処はオンライン環境変化で増加している体験記・使用レビュー、ハッシュタグ(#)などを活用した表示・広告に対して制度改善を推進する。

○ このため、SNSが消費者間での食品・健康機能食品関連情報交換機能は維持するものの、不当な広告行為に活用される問題点を解消できるよう、消費者団体、韓国健康機能食品協会など関連団体の意見収斂を経て改善案を用意する予定である。

□ 食薬処サイバー調査団団長は、「点検結果が出次第、迅速に発表する計画だ」としつつ、「インターネットコミュニケーション網を通じて製品を購入する場合、病気治療効能・効果など虚偽・誇大広告に惑わされないように呼びかけた。

 

[MFDS]ハンバーガーなど調理・販売業者、栄養成分表示義務対象拡大

食生活栄養安全政策課 2021-07-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45555

□ 食品医薬品安全処は、ハンバーガー・ピザなどを販売する子供嗜好食品調理・販売業者の栄養成分**とアレルギー誘発原料***表示義務が、7月13日から加盟店100以上から50以上のフランチャイズ業者に拡大すると発表した。

* ハンバーガー、ピザ、製菓・製パン類、アイスクリーム類を主に調理・販売する業者

**(栄養成分)カロリー、タンパク質、飽和脂肪、糖類、ナトリウム5種

***(アレルギー誘発原料)牛乳、卵類(家禽のみ)、ピーナッツ、小麦、エビ、豚肉など22種

<添付>

1.子供嗜好食品栄養成分など表示Q&A

2.カードニュース

 

[MFDS]食薬処、夏休暇シーズン多消費輸入食品など検査強化

輸入検査管理課 2021-07-12

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45552

□ 食品医薬品安全処は、夏休暇シーズンに備えてキャンプ用輸入食品と食品用器具などに対する安全管理のために、7月12日から23日まで通関段階検査を強化する。

○ 検査対象は、▲ソーセージ類、ベーコン類、アイスクリーム類など畜産物、▲エビ、ホタテ、ウナギなど水産物、▲焼き網、はさみ、トング、使い捨て食器、ボウル、手袋など器具類であり、検査項目は、微生物、動物用医薬品、重金属、総溶出量*など品目別に、これまで不適合履歴がある項目と危害懸念がある項目について集中検査する予定である。

* 総溶出量:食品用器具から溶出する非揮発性物質の総量

 

[MFDS] [報道参考] 食品添加物と容器・包装を正しく知るコンテンツ公募展開催

添加物基準課 2021-07-12

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45550

□ 食品医薬品安全処は、生活中の食品添加物と器具・容器・包装に対する情報を簡単に楽しく伝えることができるオンラインコンテンツを発掘するために、7月12日から8月22日まで「食品添加物と容器・包装を正しく知る」コンテンツ公募展を開催する。

○ 今回の公募は全国民が対象であり、公募テーマは、▲食品添加物を正しく知ること、▲生活中の食品用器具・容器・包装の安全情報、▲食品添加物、器具・容器・包装に関する自由テーマである。

- 応募方法は、公募テーマと関連した映像(2〜10分)、ウェブサイト(8〜24カット)、カードニュース(4〜16カット)1編を製作して申請書とともに電子メールで受け付ける。

□ 食薬処は、今後も国民が食品添加物や器具・容器・包装について正しい認識を持つことができるように継続的に教育と広報を強化していく。

添付 「食品添加物と容器‧包装を正しく知る」コンテンツ公募展のポスター

 

論文

-COVID-19パンデミック中のハーブ免疫強化誘発性肝障害-症例シリーズ

Herbal Immune Booster-Induced Liver Injury in the COVID-19 Pandemic - A Case Series

Aabha Nagral et al., Journal of Clinical and Experimental Hepatology

https://www.jcehepatology.com/article/S0973-6883(21)00165-1/fulltext

COVID-19パンデミックは補完代替医薬品の広範な使用につながった。インドのアーユルベーダではTinospora cordifolia(イボツヅラフジ)が免疫強化剤として使われ、COVID-19予防用に広く使われた。ここに男性2人女性4人のTinospora cordifolia使用歴のある人の急性肝障害事例を報告する

 

-事前計画試験:6-17才の子どもの調理油と塩の摂取-中国、2016-2017

CCDC

Preplanned Studies: Cooking Oil and Salt Intakes Among Children Aged 6−17 Years — China, 2016−2017

http://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2021.166

中央値は27.7と6.1g/d、推奨ガイドライン超過は50.4%と67.8%

(Cooking OilとCooking Saltと書いてあってoilの種類はわからない)

 

-FDAは臨床的ベネフィットの証明されていない医薬品を迅速承認経路で何年も放置している

FDA allows drugs without proven clinical benefit to languish for years on accelerated pathway

29-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923761

1992年以降迅速承認で253医薬品を認可したがそのうち112は臨床上の有効性が確認されていない。一部は高い値段で20年以上売られている。BMJ

 

-スポーツの機会:日常生活の一部としての運動

A sporting chance: physical activity as part of everyday life

THE LANCET EDITORIAL| VOLUME 398, ISSUE 10298, P365, JULY 31, 2021

Lancetの運動シリーズ第三弾

Physical Activity 2021

https://www.thelancet.com/series/physical-activity-2021

COVID-19パンデミックは運動と相互関係がある。ロックダウンや制限は運動レベルを減らす可能性がある一方で身体的活動の活発な人々は重症や入院の可能性が低い。著者等は重要な集団の運動量を上げるための緊急努力を呼びかけ、将来のオリンピックのような集団スポーツイベントに集団の健康を増進する目的を組み込む可能性について認識する

 

-テキサス大学アーリントン校が十代の大麻使用の長期影響を探る

UTA examines long-term effects of teenage marijuana use

29-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923909

青少年における、紙巻きタバコの中身をくりぬいて大麻を入れて吸うblunt の呼吸機能や脳の発達への影響についての論文をPediatricsに発表

Bluntの場合大麻とタバコを両方吸うことになるので他のタバコ製品の入り口になりやすい。特に若い人では大麻は安全で長期影響はないという間違った考えが多いが、広範な悪影響があるという根拠が積み上がっている。

 

-有害な乳製品のプロモーションについての医師の苦情が調査の引き金となる

Doctors’ complaint about promotion of harmful dairy products triggers an investigation

29-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923942

米国家庭医学会が乳製品のプロモーションを含む「教育」セッションの内部調査を発表

Physicians Committee for Responsible Medicine(PCRM)が米国乳業協会North East (ADANE)の行った講義について医学生涯教育認定に適さないと苦情を申し立てた。

PCRMは乳製品ががん死亡率を上げ飽和脂肪が多く乳糖不耐の人も多いので健康に悪いと主張。

(完全菜食主義を推進する団体の、いつものひどい難癖。科学のふりをして論文を発表しているがその目的は事実を発見することではない。)

 

Science

-ニュースを一目で

News at a glance

Science  30 Jul 2021:Vol. 373, Issue 6554, pp. 472-473

・ゴールデンライスがフィリピンで芽吹く

栄養強化したバイオテック米を途上国の農家に届けるための何十年にもわたるクエストが最後の規制上のハードルを越えた。先週、フィリピンがゴールデンライスの商用栽培を認可する初めての国になった。

 

-展望:皮膚から脂肪を失う

Losing fat through the skin

Marlon R. Schneider

Science  30 Jul 2021:Vol. 373, Issue 6554, pp. 487-488

今週号でChoaらがサイトカインthymic stromal lymphopoietin (TSLP) が皮脂の分泌を調整することを示した。さらに皮脂の生産と放出がマウスの白色脂肪組織を減らす

(痩せるために皮脂をたくさん出す、って絵面がなんか嫌)

 

-SARS-CoV-2抗ウイルス薬に近道はない

No shortcuts to SARS-CoV-2 antivirals

Aled Edwards, Ingo V. Hartung

Science  30 Jul 2021:Vol. 373, Issue 6554, pp. 488-489

COVID-19パンデミックが始まったとき、新たな治療法に膨大な投資が行われた。その緊急性から既存薬の別目的での使用が魅力的に見えた。今週号でTumminoらが、仮説のない細胞系でのスクリーニングで抗ウイルス活性を示したたくさんの医薬品は科学的に行き詰まるだろうことに懸念を提示している。たとえパンデミックのプレッシャーがあるときでも、科学を基本にすることは必須である。

(闇雲な培養細胞での抗ウイルス活性スクリーニングが役に立たない、資源の無駄という指摘)

 

-肥満は必ずしも不健康を意味しない。科学者が学んでいること

Scienceニュース

Obesity doesn’t always mean ill health. Here’s what scientists are learning

By Jennifer Couzin-FrankelJul. 29, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/07/obesity-doesn-t-always-mean-ill-health-here-s-what-scientists-are-learning

世界で最も太ったマウスは約130gで、人間の600ポンドに相当する。そのマウスはテキサス大学サウスウエスタン医療センターのPhilipp Schererの実験室で遺伝子組換えマウスの両親から生まれた。一方の親は食欲抑制ホルモンレプチンが欠乏し、もう一方は脂肪細胞がアディポネクチンを過剰生産する。アディポネクチンは肥満関連疾患から守ると考えられている。親の性質を併せ持ったSchererのマウスは一貫して肥満になるが、他の肥満マウス(や人)とは違って血中コレステロールや血糖は健康的濃度で、2型糖尿病のような代謝疾患にならない。しかし寿命は普通のマウスより短く、体重が重いせいでバランスが悪く、しばしば転がったりはまったりして脱水して死亡する。それでもこのマウスは体重と健康が分離できるというメッセージを研ぎ澄ます。多くの研究者や医師は肥満イコール病気と考えている。しかし「健康な肥満」の可能性はある、とコペンハーゲン大学のRuth Loosはいう。ケンブリッジ大学のSadaf Farooqiは、明らかに肥満にはサブタイプがある、という。

一方太った人の差別を懸念している人たちの中では特に、異なる主張がある:一律に痩せろと助言するのは間違っている、と生理学者のLindo Baconはいう。減量だけに集中すると必要な医療が受けられない場合がある。Baconと彼の父は膝の痛みで整形外科に行ったところ正常体重のBaconは理学療法がうまくいかなくて手術を受けたが父親はただ痩せろと言われ、理学療法も手術も受けられなかった。

多くの科学者は過剰な脂肪が健康リスクとなり減量が健康上望ましいことの根拠は明確だという。しかし肥満の人にただ減量だけを勧めるのは変える必要があることには合意する。減量はしばしば失敗する

肥満率増加はもう何年も警鐘が鳴らされてきた。2018年の米国の成人の42%が肥満で、20年前の30%から増加している。科学者は長い間肥満と健康を研究してきた

(以下皮下脂肪と内臓脂肪、肥満の定義等。肥満マウスの写真がなんかすごい

肥満率や喫煙率は公衆衛生上の「助言」がどこまで有効なのかに関連しそう)

 

その他

-オズのエメラルドの葉緑体(クロルフィル)

The Emerald Chlorophyll of Oz

Jonathan Jarry M.Sc. | 30 Jul 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-nutrition/emerald-chlorophyll-oz-0

それは遠くからは印象的だが、クロロフィルの健康上の利益はカーテンの後ろをのぞき見すると相当縮む

オズの魔法使いの万能さは幻想に過ぎなかったように、クロロフィル水の万能さも幻想である。遠くから見るとこのエメラルドの飲料は皮膚をきれいにしがんを予防し嫌な臭いを中和するオールナチュラルの万能薬のように見えるかもしれないが、カーテンの後ろにあるのは物語で力を膨らませた植物の色素である。そしてDr. OzがTikTokで宣伝している。

登録栄養士Abby Langer によると、「TikTokは栄養に関するゴミ動画の汚水だめである」。TikTokだけではない;どんなソーシャルメディアも食品に関するデマだらけである。健康に関する逸話は私が子どものころはタッパーウェアパーティーで交換されたが今はTikTokにアップされる。しかしその信頼性は少しも改善していない。

クロロフィル水の歴史については最近Dr. Sydnee McElroy が 夫婦で運営している医療ポッドキャストSawbonesにまとめている。葉緑体がヒト健康に役立つのではないかと考えたのは1930年代のBenjamin Gruskin博士である。特に発見は無かったがGruskin博士による葉緑体を水に溶かす方法が特許となっている。この特許を使って1948年にRystanという会社が葉緑体練り歯磨きを販売した。一方F. Howard Westcottという研究者が葉緑体は脱臭効果があると信じ、息の臭いを予防するという葉緑体錠剤を販売した。1950年代のReader’s Digestの記事が消費者に葉緑体の脱臭効果を信じさせた。店舗の棚には葉緑体ガムや歯磨きや石けんやタバコまでが並んだ。この熱狂的人気は長続きしなかった。しかしそれから70年経った今、人気が復活した。クロロフィルは今は「偉大なるデットクス剤」である。「デトックス」は赤旗警戒信号であるがアフラトキシンと結合するようだという根拠がある。しかしヒトでのがん予防の根拠は無い。

(以下長い説明。そのへんの葉っぱから作ったリキッドクロロフィルというものが販売されている。日本だと「クロレラ」かなぁ)

 

-世界母乳週間

World Breastfeeding Week (WBW)

https://waba.org.my/wbw/

8月1-7日は世界母乳週間

 

-オリンピックの疑似科学-東京版

Olympic Pseudoscience – Tokyo Edition

Steven Novella on July 28, 2021

https://sciencebasedmedicine.org/olympic-pseudoscience-tokyo-edition/

疑似科学はオリンピックとともにある

私は競技を見るのを楽しんでいるが、あまり知られていないが4年ごとの疑似科学の更新にもなる。2012年ロンドンではキネシオテープが目についた。2016年リオではキネシオテープは相当減り、今年の東京ではさらに減った。一部には見られる。

リオで最も流行したのは、特に競泳選手のカッピング。今年はオーストラリアの競泳選手に見られたが劇的に減った。では今年の新たなオリンピック疑似科学は?これまでのところみつけられない。理由はいくつか考えられる。新しい流行がそれほどない、あるいは目に見えないものが流行っている、あるいはCOVIDのせい。私がオリンピックの疑似科学を探そうとするとそこにはCOVIDがある。

疑似科学の流行パターンは循環で、イヌが自分の尻尾を追いかけているようなものである。進歩はない。科学は進歩する。

 

-デルタは逃亡?CDCのわかりにくいマスクガイドラインはブレイクスルーCOVID感染をくい止めないだろう

Delta On The Loose? CDC's Pointless Masking Guidelines Won't Stem Breakthrough COVID Infections

By Cameron English — July 31, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/07/31/delta-loose-cdcs-pointless-masking-guidelines-wont-stem-breakthrough-covid-infections-15702

CDCがワクチン接種を完了したアメリカ人にある種の状況ではマスクをするよう再び助言した。これは入手できる根拠とは違う悪い助言でワクチン躊躇をさらに増やすだろう

CDCのメッセージはワクチンに効果がないと解釈される可能性が高いが実際にはワクチンは極めて有効で入院と死亡を減らしている。また感染の多い地域と高い地域を簡単に線引きすることはできない。

(一方でアメリカで「マスクしていない人」は予防接種が終わった人と反マスクの人がいてこれを見分けることもできない。)

 

NBCニュース, NY タイムス, ワシントンポストはワクチン完了した人のCovid症例を声高に恐ろしく無責任に構成する

NBC News, NY Times, Washington Post Roundly Called Out for Horribly Irresponsible Framing of Covid Cases in Fully Vaccinated People

By Michael LucianoJul 30th, 2021,

https://www.mediaite.com/news/nbc-news-ny-times-washington-post-roundly-called-out-for-horribly-irresponsible-framing-of-covid-cases-in-fully-vaxed-people/

金曜日のNBCニュースの見出しは「予防接種をした人のブレイクスルーCovid感染が増えている」と高々とラッパを鳴らす。しかし副見出しは「38州での125682件のブレイクスルー感染は、1月以降予防接種した1億6420万人中0.08%以下である」と指摘する。アメリカ人のワクチン接種率はたった半分程度で、連邦や州や郡の政府は人々に予防接種を受けてもらうのに苦労している。そしてNBCニュースが選んだのはこの見出しである。

(ツイッターの投稿)

スクープ:完全に予防接種が終わったアメリカ人の少なくとも125000人がCovid陽性

さらにワシントンポストが同様の報道をし、NY タイムスは「CDCによると、デルタ株は予防接種をしている人としていない人とちょうど同じくらい簡単に広がるかも」とツイートする

(以下反論略。この記事は主にメディアを批判しているが、CDCがマスク助言を正当化するために歪んだ部分もある。結局アメリカの混沌は深まる)

 

SMC UK

微生物叢組成と長寿を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to a study looking at microbiota composition and longevity

JULY 29, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-a-study-looking-at-microbiota-composition-and-longevity/

Natureに発表された研究が、日本の100才以上、高齢者、若い人の腸内微生物組成を調べた

UC San Diego医学著名教授Kim Barrett教授

この仕事はタイムリーで興味深く重要で注意深く行われたように見える。他の多くの研究同様、因果関係ではなく相関を明らかにしている.一方で胆汁酸は、脂肪の消化吸収という古典的役割を超えて、新たなクラスの「腸内ホルモン」として注目されている。微生物経由か直接投与かで特定の胆汁酸濃度を操作することで健康上の利益となることはあり得る。

Novel bile acid biosynthetic pathways are enriched in the microbiome of centenarians

https://www.nature.com/articles/s41586-021-03832-5

 

2021-07-29

[RIVM]農薬規制の下で、内生菌(エンドファイト)を考慮するために追加のデータ要請の必要性の検討

Exploring the necessity of additional data requirements under the pesticide regulation to take into account endophytes

28-07-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/exploring-necessity-of-additional-data-requirements-under-pesticide-regulation-to-0

トウモロコシや小麦などの農作物に真菌と細菌ベースの植物保護製品が使われている。こうした「微生物農薬」のリスク評価の際に検討するのは主にこれら微生物が植物の外部で増殖できるかどうかである。しかし近年こうした微生物の中には植物内でも増殖できるものがあることが明らかになった。細菌や真菌が増殖すると、有害な可能性のある物質(代謝物)が放出される可能性がある。植物の中で微生物が増殖すると、その植物を食べる人々がこうした代謝物に暴露される可能性がある。RIVMは植物保護製品として植物に導入された微生物が植物内で増殖して我々の知らない物質を作るかどうか検討した。この研究ではこれら微生物の各種が植物内で増殖できるがその量は僅かで、その量も急速に減少することを示す。それらの作る代謝物がヒトに有害な量みつかることを示唆するものはなかった。従って既存の評価法でリスクを評価できる。このために追加のあるいは異なる情報は必要ない。

 

[USDA]サーベイランスデータがオジロジカがSARS-CoV-2に暴露されたことを示す

USDA APHIS

Surveillance Data Shows White-Tailed Deer Exposed to SARS-CoV-2

Jul 28, 2021

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/stakeholder-messages/wildlife-damage-news/deer-sars

APHISは最近自由に行動しているオジロジカの血清中SARS-CoV-2抗体を分析する研究を完了した。検体は4州32郡のAPHIS野生生物部の野生生物傷害管理活動の一部として日和見的に得られた。2020年1月から2021年にかけて得られた481検体中33%からSARS-CoV-2抗体が検出された。どのシカもSARS-CoV-2に関連する臨床症状の兆候は見られなかった

Questions and Answers:

Results of Study on SARS-CoV-2 in White-Tailed Deer

https://www.aphis.usda.gov/animal_health/one_health/downloads/qa-covid-white-tailed-deer-study.pdf

 

[USDA]ミールキットは食品廃棄を減らすか?Brenna Ellison博士とのインタビュー

Do Meal Kits Reduce Food Waste? An Interview with Dr. Brenna Ellison

Jul 28, 2021  Posted by Jean Buzby, USDA Food Loss and Waste Liaison

https://www.usda.gov/media/blog/2021/07/28/do-meal-kits-reduce-food-waste-interview-dr-brenna-ellison

USDAと一緒に行ったミールキットについての研究をもとに知見を提供。

Buzby:ミールキットとは何で食品ロスと廃棄を減らすのに役立つ?

Ellison:あまり使わない食材や少量では入手しにくいものを使うときには食品廃棄を減らすことができる

Buzby:ミールキットを作る時にできる廃棄とその原因は?

Buzby:ミールキット会社は将来どうやって食品ロスを減らす?

Buzby:包装については?

Ellison:ある研究ではミールキットの利益のほうが包装のゴミの問題を上回る

(少量では売っていない、のはアメリカの問題)

 

[ASA]カンナビジオールを含む製品

Cannabidiol (CBD) containing products

28 Jul 2021

https://www.asa.org.uk/advice-online/cannabidiol-cbd-containing-products.html

CBDとは何か?

それは規制対象物質か?

それは医薬品か?

それは新規食品か?

それは食品/食品サプリメントか?

 

論文

-オーストラリアの薬物誘発性肝障害2009–2020:ハーブ及びダイエタリーサプリメントと関連する非パラセタモール症例の割合増加

Drug‐induced liver injury in Australia, 2009–2020: the increasing proportion of non‐paracetamol cases linked with herbal and dietary supplements

Emily Nash et al., Med J Aust || doi: 10.5694/mja2.51173

https://www.mja.com.au/journal/2021/215/6/drug-induced-liver-injury-australia-2009-2020-increasing-proportion-non

シドニーRoyal Prince Alfred病院に薬物誘発性肝障害(DILI)で入院した成人の記録の解析。

パラセタモール関連DILIが115人、非パラセタモールDILIが69人で、非パラセタモールDILIで最も高頻度だったのは抗生物質(19, 28%)、ハーブとダイエタリーサプリメント(15, 22%)、抗結核薬(6, 9%)、抗がん剤(5, 7%)。期間中非パラセタモールDILIの入院数は一定だったがハーブとダイエタリーサプリメントの割合が2009-11は15%だったのが2019-20は47%と増加した。患者の移植無し生存率はパラセタモール関連DILIより悪い。

ハーブとダイエタリーサプリメントの規制改善とリスクについての適切な教育が必要。

 

-健康的なライフスタイルはがんの遺伝的リスクの高さを緩和するのに役立つかもしれない

Healthy lifestyle may help mitigate high genetic risk of cancer

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923551

Cancer Researchに発表された英国バイオバンクコホートのデータを使ってがんの複数遺伝子リスクスコアとライフスタイルとがんの関連を調べた。結論として、遺伝的リスクスコアの高い人でも好ましいライフスタイルだとがんリスクは減る。全ての人が健康的ライフスタイル(酒とタバコは避ける、BMIは適正、運動)を採用するべきだ。

 

-ボトル入り水の環境影響は水道水の最大3500倍高い

Environmental impact of bottled water up to 3,500 times higher than tap water

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923734

ISGLOBALがScience of The Total Environmentに発表した研究

 

-ヒトCOVID-19のイベルメクチン治療

Ivermectin treatment in humans for COVID-19

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923699

イベルメクチンはCOVID-19に有効なのか?

コクランライブラリーに系統的レビューが発表された

イベルメクチンの死亡や重症抑制や感染予防における有効性は確認できなかった。

質の高い根拠がなく、現在の根拠はイベルメクチンの使用を支持しない。

Paul Garnerコクラン感染症グループ調整編集者は「これは経験を積んだチームによる素晴らしいレビューである。イベルメクチンを巡る誇大宣伝は、率直に言って信頼性の無いイベルメクチンのエフェクトサイズを示す一部の研究とによるもので、それが他のレビューの結論を動かしている。とんでもない効果を示した研究は虚偽だったことがわかって取り下げられた。注意深く評価することがコクランの基本であり、そしてパンデミック中に効果のある医薬品への人々の要求が極めて高い中、医療のガイドとなる科学的基本原則を保持することは重要であり続ける」という。

Ivermectin for preventing and treating COVID‐19

https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD015017.pub2/full

 

-読者がオンライン健康詐欺をみつけるのに役立つ本

New book helps readers spot online health scams

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923689

(Ernst先生が勧めていた)Bernie Garrett博士によるThe New Alchemistsの紹介

 

-最初のCOVID-19パンデミック対応でアフリカのロックダウンは何故効果がなかったのか

Why lockdown in Africa does not work as a first COVID-19 pandemic response

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923661

African Development Review

貧しい人々はできなかったから

 

-アカデミックポジションペーパー:エアロゾルを介したコロナウイルス感染の予防

Academic position paper: Prevention of coronavirus infection through aerosols

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923769

専門家の間で幅広く調整された確実な、信頼できる情報を確立する

ドイツ研究財団パンデミック研究学際委員会の提案によるペーパー

まず直接感染と間接的感染を区別し、間接的感染は閉鎖された屋内以外では起こりにくいことを指摘。そのための対策を説明。最良の防御は常に両方の感染予防の組み合わせによる。規制は可能な限り一貫して日常生活や生活の質への制限は可能な限り少ないもののみが高いレベルの安全性を保証する。

(あちこちがいろんなことを言うのは良くないという認識なのだろう)

 

-学術出版団体と国の研究機関がトランスジェンダーと両立する発表論文の名前の変更プロセスに協力する

Scientific publishing organizations and national laboratories partner on transgender-inclusive name-change process for published papers

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923790

名前の変更は全てのジェンダーの研究者に自分の仕事の全部を所有することを認める

米国の17の国立研究所と多くの有名出版社、雑誌、その他団体が本日研究者からの過去の論文の名前の変更要請を支援することを発表した。これにより研究者は経歴の全ての段階での仕事の名前をより簡単に変えられる

(引用していた論文の著者名がいつの間にか変わるってこと?)

 

-COVID初期段階ではどの声が医学的デマを広げたのか?

Which voices led medical misinformation in the early stages of COVID?

28-JUL-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/923773

COVID-19パンデミックの初期の、科学者がまだ治療法がわからなくて人々が情報を渇望していた時、クロロキンとヒドロキシクロロキンが治療法として話題になった。科学コミュニティからは警告が出されていたが多くの人が信じた。1億以上のCOVID-19関連ツイッター投稿を解析した。最も影響力があったのはCDCやNIAIDではなくDonald Trump 大統領だった。Social Media + Society.

 

その他

-スーパーマーケットの競争はニュージーランド人のために「よく機能していない」-専門家の反応

SMC NZ

Supermarket competition ‘not working well’ for Kiwis – Expert Reaction

29 July 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/07/29/supermarket-competition-not-working-well-for-kiwis-expert-reaction/

通商委員会の発表した報告書案は、ニュージーランドのスーパーマーケット部門は他の小売り店とともに複占状態で価格競争がない

オークランド工科大学マーケティング上級講師Sommer Kapitan博士

通商委員会が発見したのは小売店の価格が高すぎる、である。主要スーパーマーケットは2つしかなく90%がこれらから購入する

オークランド大学マーケティング学部上級講師Bodo Lang博士

小売価格が高いのはニュージーランドの生活の特徴である。そのため政府はこの研究を歓迎する必要がある。結果にはだれも驚かない。スーパーマーケットがFoodstuffsと Woolworths NZの二つに独占されていることは問題の一部でしかない。

 

-Scienceニュース

二人の実験室労働者が致死的脳疾患になってフランスがプリオン研究を一時停止

France issues moratorium on prion research after fatal brain disease strikes two lab workers

By Barbara CasassusJul. 28, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/07/france-issues-moratorium-prion-research-after-fatal-brain-disease-strikes-two-lab

フランスの5つの公的研究機関がプリオン研究を3ヶ月間停止する。過去にプリオンを扱っていた退職した実験室作業員一人がCJDと診断された。この患者がINRAEでの仕事によってCJDになったのかどうかの調査が行われている。もしそうならフランスでは過去数年以内に2番目のケースになる。2019年6月にINRAEの実験室作業員Émilie Jaumainが33才で死亡している。プリオン感染マウスで実験していて親指を怪我してから10年後である。彼女の家族が現在INRAEを殺人と命を危機に晒したことで訴えている;彼女の死亡によりフランスのプリオン実験室では安全対策が既に強化されている。

イタリアでも2016年に最後にvCJDで死亡したのはプリオン感染脳を扱っていた実験室労働者とNEJMの論文がいう。

(マウスに噛まれたのかと思ったら脳の切片を作っていたクライオスタットの掃除中に指に鉗子を刺して出血する事故)

 

-Covid 19コロナウイルス:ファイザーのワクチンの後、胸が大きくなったという女性の主張を保健大臣が馬鹿げたことだという

Covid 19 coronavirus: Women's claims breasts get bigger after Pfizer vaccine rubbished by Ministry of Health

29 Jul, 2021

https://www.nzherald.co.nz/nz/covid-19-coronavirus-womens-claims-breasts-get-bigger-after-pfizer-vaccine-rubbished-by-ministry-of-health/FASABDQAI7IAWPYQZSVQC5FGBE/

ソーシャルメディアで予防接種の後、胸とリンパ節が肥大したと報告する女性がたくさんいる。しかし保健大臣はMedSafeにはこれまで胸が大きくなったという報告はなく、ワクチンの副作用としても知られていないという

米国では医師が、予防接種をした女性のマンモグラム予約が増加していると報告している。

(ソーシャルメディアって悪目立ちしたい人が多いんだろうか?)

 

-SMC UK

COVID-19の予防と治療用イベルメクチンについてのコクランレビューへの専門家の反応

expert reaction to Cochrane review on ivermectin for preventing and treating COVID-19

JULY 28, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-cochrane-review-on-ivermectin-for-preventing-and-treating-covid-19/

London School of Hygiene & Tropical Medicine薬理疫学教授Stephen Evans教授

これは熟練のレビューワーによる良いレビューである。全体的結論はイベルメクチンの予防や治療のベネフィットは最善でも不確実、というものである。害がある明確な根拠は無い。この結論は疑わしい試験を含めて注意を払わずに行われた一部の他のレビューとは対照的である。このレビューはこれまでWHOやEMA、FDAが出してきた助言を確認する。イベルメクチンはRCTの文脈でのみ使われるべきで通常の治療や予防に使うべきではない

Leeds大学医学部准教授Stephen Griffin博士

このコクランレビューはこれまでの合意を支持する;報告されているイベルメクチンの成功はデザインの悪いRCTや適用外使用によるもので、どれも根拠として使えず信頼できない。Solidarity試験の結果は待たれるが、イベルメクチンがSARS-CoV2感染治療用に使える可能性は極めて低い。従って適用外使用を続けることは現時点では許容できない。

2021-07-28

[EFSA]食用糖類の安全性:意見案パブリックコメント募集

Safety of dietary sugars: draft opinion open for public consultation

22 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/safety-dietary-sugars-draft-opinion-open-public-consultation

EFSAの栄養に関する専門家パネルは包括的な科学的レビューを経て食用糖類の安全性の暫定評価を完成した。

EFSAの栄養ユニットの議長であるValeriu Curtui氏は述べた:「これには30,000以上の文献の評価が含まれており、これまで非常にやりがいのある仕事だった。私達の専門家と職員はこの点に達するのに多大な努力をし、全体を通して最高水準の科学的厳密さを適用した。

本日開始するパブリックコメント募集は9月30日まで続き、EFSAは9月21日にこの意見案を話し合うためにパブリックミーティングを開催する予定である。

科学的助言、政策助言や食事ガイドラインではない

「パブリックコメント募集から得るさらなる科学的洞察やデータは、私達の科学的評価を強化するのに役立つため、私達はそれらを歓迎し奨励する。」とCurtui博士は述べた。

「同時に、私達はこの案が単に科学的根拠を評価するもので、将来の政策提言や公衆衛生ガイドラインを制定するものではないことをパートナーと関係者に強調する。それは国の公衆衛生機関や国際団体の責任である。」

北欧5カ国からの要請

欧州5カ国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)はEFSAに、2010年の評価を更新し、糖類の摂取と、肥満、2型糖尿病、心血管疾患、痛風、虫歯などの様々な病気との関連性に関するより最新の科学的文献をレビューするよう求めた。

ノルウェー保険局予防・公衆衛生部の部長であるLinda Granlund氏は述べた。「要求5カ国の1国として、ノルウェー保険局は科学的意見案に関するEFSAのパブリックコメント募集を歓迎する。私達は、EFSAの科学者がこの主要なレビューを完成するのを支援するために、ノルウェー等の栄養専門家がこの案にコメントすることを奨励する。意見が最終化されたら、私達は国の食品ベースの食事ガイドラインを更新するためにこの広範な科学的知見を用いるだろう。

結論案

要求各国は、健康問題の原因とならない摂取量以下である、総食事糖類の科学に基づくカットオフポイント―栄養素の「耐容上限摂取量」(UL)と呼ばれる―を設定することが可能であるかどうかを特に尋ねた。30,000以上の出版物を検査して、私達の科学者らはそのような閾値を設定することは不可能だと暫定的に結論した。(この結果の説明の概要「EFSAは説明する」を参照)

それにもかかわらずこの意見では、様々な種類の糖類の摂取と、慢性代謝疾患や虫歯の発症リスクとの様々な関連性を、確実性の程度とともに確認している。この情報は、それぞれの国の集団の目標設定および/または個人への助言において、EU加盟国を支援することを意図している。

この意見案には国ごとの食事から糖類の摂取量を推定するためのEU全域の摂取量モデルや、食事の糖類の摂取に寄与する食品の主な分類のより詳細な状況が含まれている。

パブリックコメント募集に参加するには、このリンクをフォローしてください。

・食用糖類の耐容上限摂取量に関する科学的意見案についてのパブリックコメント募集

https://connect.efsa.europa.eu/RM/s/publicconsultation/a0c1v00000HdaQM/pc0060

詳細情報

・EFSAは説明する:食用糖類のための耐容上限摂取量に関する科学的意見案

22 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/corporate-pubs/efsa-explains-draft-scientific-opinion-tolerable-upper-intake-level-dietary-sugars

・砂糖の摂取と健康に関する結論案についてのインフォグラフィック

22 July 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/infographics/safety-dietary-sugars

過去の関連記事

食品安全情報(化学物質) No. 15/ 2019(2019. 07. 24)

http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201915c.pdf

 

[TGA]キャンベラの個人がCOVID-19に関連してホメオパシー医薬品を違法に宣伝したことで$2,664の罰金

Canberra individual fined $2,664 for alleged unlawful advertising of a homoeopathic medicine in relation to COVID-19

23 July 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/canberra-individual-fined-2664-alleged-unlawful-advertising-homoeopathic-medicine-relation-covid-19

オーストラリア保健省薬品・医薬品行政局(TGA)はキャンベラの個人に、申し立てられたCOVID-19を宣伝するホメオパシー医薬品の違法な広告に関して、1989年薬品・医薬品法違反で$2,664の違反通知を発行した。

その個人はウェブサイト上で、「Covid-2ウイルスへの、またCovid後症候群を示す人にも、より適した免疫応答を提供する」という表現が含まれるホメオパシー免疫付与製品を宣伝したとされた。広告はさらに、その製品は「the SARS Covid-2」から作られたと述べていた。

申し立てられた広告は、COVID-19に関連して表現したので違法だった。病気、健康状態、慢性病あるいは不具合の重篤な病態の予防や治療に関する治療薬についての主張や言及は表現を制限されている。

薬品・医薬品法では、治療薬の広告で制限表現を使用するのはTGAの事前認可がないと違法である。この場合、宣伝された主張に関連する認可は与えられない。

TGAはこの広告により、未承認製品に依存してオーストラリア人が予防接種を遅らせる可能性があることも懸念した。

消費者広告

消費者への治療薬の広告は薬品・医薬品法に適用される全ての要件に準拠しなければならない。これには治療製品広告コードを遵守する義務が含まれている。オーストラリアでは、ホメオパシー製剤を含む医薬品はリスクの低い医薬品と見なされ、通常薬品・医薬品法で規制され、補完医薬品としてオーストラリア治療製品登録に入力される。

オーストラリアの治療製品の広告規則についての教育や資源、および補完医薬品のオーストラリアの規制ガイドラインはTGAのウェブサイト上で見ることができる。

TGAはCOVID-19ワクチン広告や輸入コンプライアンス周辺の規則及びCOVID-19ワクチンの伝達についてのガイダンスを提供している。

TGAはCOVID-19に関する違法な広告について広告主や消費者に警告も出している。

TGAは薬品・医薬品法の違反に対して行動を起こす

この規制制度はオーストラリアの消費者の健康と安全にとって重要で、TGAは治療製品に関する疑わしい違法行為を調査している。

TGAは、オーストラリアの広告法に従わない方法で治療製品を宣伝した場合、制裁と罰則が適用される可能性があると広告主に喚起している。利用可能なコンプライアンス及び施行手段にはかなりの罰金と刑事または民事訴訟が含まれる。

TGAは疑わしい法令違反の広告の報告を奨励している。

TGAのウェブサイトには危険な健康製品の広告の見分け方について消費者へのヒントが含まれている。

 

[FSA]ゲノム編集食品の消費者認識

Consumer perceptions of genome edited food

21 July 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/consumer-perceptions-of-genome-edited-food

ゲノム編集食品と将来の表示の可能性について消費者の認識を理解するための混合法社会科学研究プロジェクト

主な調査結果

・消費者はゲノム編集(GE)食品の認知度が非常に低く、知識が非常に少ないという傾向があった。

・より多くの情報を得た消費者は、GE食品をより受け入れた、またはより受け入れるようになった。

・消費者は遺伝子組換え(GM)食品よりもGE食品をより受け入れられることに気づく傾向があった。だが、例えばヒトの安全性と動物の福祉の懸念により、消費者はGMまたはGEを動物に適用するよりも植物に適用する方がより受け入れられることがわかった。

・多くの消費者はGE食品をGM食品とは別々に規制するのが適切だと感じた。同時に、多くの人が規制はGMと同じくらい徹底する必要があると感じた。

・多くの消費者は、表示は常に「ゲノム編集」という完全な用語を用いてGE成分の存在を消費者に情報提供する必要があると感じた。

・概して、消費者はGE食品が英国で市販される場合、徹底した規制と透明性のある表示を望んでおり、ソーシャルメディア情報キャンペーンやテレビドキュメンタリーはGE食品について一般人を教育するのに役立つだろう。

 

[WHO]UNICEF事務局長Henrietta Fore とWHO事務局長Tedros Adhanom Ghebreyesus博士の国連フードシステムプレサミットへの共同声明

Joint statement by UNICEF Executive Director Henrietta Fore and WHO Director-General Dr. Tedros Adhanom Ghebreyesus for the Pre-Summit of the UN Food Systems

27 July 2021

https://www.who.int/news/item/27-07-2021-joint-statement-by-unicef-executive-director-henrietta-fore-and-who-director-general-dr.-tedros-adhanom-ghebreyesus-for-the-pre-summit-of-the-un-food-systems

国連フードシステムプレサミットは、如何にして我々が力強く共同でフードシステムを強化し、健康的食生活を推進し、栄養を改善、特に子どもたちと若い人の、するかの課題を設定する機会である。パンデミックの前ですら、子どもたちは壊れたフードシステムと貧しい食事の犠牲になっていて世界中で栄養と健康の危機にあり、栄養不良の三重苦:栄養不足、微量栄養素欠乏、肥満と過体重の増加に苦しんでいた。

子どもたちと若者の声を聞いたフードシステムの転換と、栄養のある安全で入手可能で持続可能な食事を世界中の全ての子どもたちに与えることを戦略、政策、投資の中心課題にすべきである。UNICEFとWHOは政府や意思決定者に以下を含む効果的アプローチの規模拡大を要請する:

・卵、乳製品、果物、野菜、全粒穀物のような栄養のある食品の価格を下げるための補助金や不健康な選択肢への課税強化を含む価格政策により健康的食生活の動機づけ

・主食に必須微量栄養素の添加を義務とし、加工食品のナトリウム、砂糖を減らし工業由来トランス脂肪酸を排除することで食品の栄養の質を改善する

・健康的な食生活を推進し持続可能なフードシステムの誘導のために公共調達を使う、例えば学校、職場、病院、社会保障など。

・規制や執行の強化で子どもたちを不健康な食品や飲料の有害なマーケティングの影響から守る

・母性保護と父親の育児休暇と母乳代用品マーケティング国際基準採用により母親や保護者が赤ちゃんに最適な母乳を与えることを保護する

・わかりやすい栄養表示義務で子どもたちや家族の正しい情報に基づいた健康的選択を援助する

・わかりやすく一貫した覚えやすいコミュニケーション戦略を用いて食品、健康、教育、社会保護システムで、健康的な食生活を支援する

 

[WHO]WHOはタバコ流行との戦いの進捗状況を報告

WHO reports progress in the fight against tobacco epidemic

27 July 2021

https://www.who.int/news/item/27-07-2021-who-reports-progress-in-the-fight-against-tobacco-epidemic

新しいニコチンとタバコ製品の脅威を強調

多くの国がタバコ対策に前進しているが、新しいWHOの報告では一部の国が新興ニコチン及びタバコ製品に対応しておらず規制していないことを示す

WHO report on the global tobacco epidemic 2021: New and Emerging Products

https://www.who.int/teams/health-promotion/tobacco-control/global-tobacco-report-2021

 

[FSSAI]メディアコーナー

-FSSAIは食品の安全性と品質を確保するために次世代技術を使うことを検討している

FSSAI mulling using next-gen technology tools to ensure food safety, quality

27 JULY 2021

https://www.fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_Mulling_Outlook_28_07_2021.pdf

FSSAIが火曜日に、ブロックチェーンや機械学習のような次世代技術を使う可能性を探っていると述べた。次世代ゲノム配列決定、化学や分子解析の革新、IoTで跳躍できる

 

-米国がFSSAIのGMOでない証明要求がリンゴ輸出に打撃を与えたという

US says FSSAI’s non-GMO certification requirement has hit its apple exports

July 27, 2021

https://www.fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_news_GMO_Businessline_28_07_2021.pdf

WTOへの提訴でインドに、ある種の輸入農産物への「非遺伝子組換え」「GMフリー」証明要求を取り下げるよう要求された。この対策が米国のリンゴ輸出を阻害している。

昨年8月にFSSAIが24の食品にGMでない証明を要求した。2021年1月1日から発効予定だったが3月1日に延期された。USDAはそのような証明は発行しないので技術的にインド市場は閉ざされている。

インドがGMフリー証明を要求したのは2018年に運動団体Centre for Science and Environmentが国内の食品検体の32%がGM陽性でその多くは輸入品だと発表したことによる。米国側は別の方法を提案している

(きれいな水と衛生的なトイレすら行き渡っていないのに先進国の流行に飛びつくのは、留学で学ぶ学問のありかたがおかしいからだと思う)

 

[RIVM]入院増加、COVID-19検査陽性減少

More hospital admissions, decrease in positive COVID-19 tests

07/27/2021

https://www.rivm.nl/en/news/more-hospital-admissions-decrease-in-positive-COVID-19-tests

年代別の入院、ICU、感染者と陽性者のワクチン接種状況の図あり。

検査陽性者のうち11%が予防接種完了者で16%が一部のみ。19才以下はワクチンがまだの人が多いものの入院・ICUは本当に少ない

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News July 2021

https://mailchi.mp/1bb1fbebc09f/food-standards-news-june-1299938?e=21527ddb09

食品添加物としての二酸化チタンに意見募集、スポーツ食品に使われている物質についてのデータ募集、ニュージーランドがパンに葉酸強化導入、オーストラリアのフードシステムサミット対話、英国食品戦略、等

 

[IARC]肺がんと診断された後の禁煙は生存率を改善し病気の進行リスクを減らす

Quitting smoking after diagnosis of lung cancer improves survival and reduces the risk of disease progression

27 July 2021

https://www.iarc.who.int/news-events/quitting-smoking-after-diagnosis-of-lung-cancer-improves-survival-and-reduces-the-risk-of-disease-progression/

Ann Intern Medに発表された論文の解説。動画あり

 

その他

-Sarah Evanegaが神話や誤解に対抗するためにサイエンスコミュニケーションをどう使っているか

How Sarah Evanega uses science communication to combat myths and misperceptions

April 28, 2021 By Joan Conrow

https://cals.cornell.edu/news/2021/04/misinformation-age

Sarah Evanegaの仕事は困難なところにある。パンデミックの自宅で3人の子どもの学習の隙間を縫って働くこと、ではない。それは彼女のキャリア-遺伝子組換えを巡る問題の極端な分離を減らし誤解を解く-に比べたら些細なことだ。Cornell Alliance for Scienceの創設者で責任者として、Evanegaは農業バイオテクノロジーについてのデマや誤解、神話と立ち向かってきた。現在はパンデミック、ワクチン、気候変動、合成生物学を巡る陰謀論やデマも扱っている。

COVIDでデマがバズワードになったが、植物科学の分野ではもう何十年もデマを相手にしてきた。まだ終わってはいないが、進歩はしている。

(活動紹介)

 

-サラダの死んだトカゲにレストランの顧客がショック

Dead lizard in salad shocks restaurant patron

July 28, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/07/dead-lizard-in-salad-shocks-restaurant-patron/

シアトル地元メディアが、Evergreensレストランのランチタイムサラダにトカゲが入っていてショックを受けた女性客のことを報道している。彼女はトカゲ入りサラダの写真をTwitterに投稿した。公衆衛生当局の検査官は包装済み野菜パック由来である可能性があるという。食品安全分野の専門家Bill Marlerはこのような生き物が入っていることはあなたが思うほど珍しいことではない、という。グロテスクではあるが、幸いヒトが病気になることはほとんどない。レストランのマネージャーもショックを受けている。良いものを入荷するためにサプライヤーにはプレミアム料金を払っているという

(写真。こんな鮮やかな青い腹のトカゲを見逃す?)

 

-SMC NZ

動物研究の公開性をあげる新しい誓約-専門家の反応

New pledge for more openness in animal research – Expert Reaction

27 July 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/07/27/new-pledge-for-more-openness-in-animal-research-expert-reaction/

NZの21の学術団体が研究や教育における動物の使用について公開性を高めることに署名した

欧州以外では初めてである。

オークランド大学教育学部講師Sally Birdsall博士

多くの人にとって動物研究は謎で、それは科学者の懸念である。私の調査で、研究に動物を使うことを心配している若い女性の知っていることは実際NZで行われている動物研究とは違うことを発見した。そして彼らは動物研究における規制を知らず科学者は規制に従わないと考えていた。今回の誓約はこうした謎を明らかにする方向を示す。

Massey大学獣医学部研究倫理部長、動物福祉科学と生命倫理センター共同設立者Craig Johnson教授

ニュージーランドは研究と教育に動物を使うことに関して世界クラスの規制枠組みがあり、人々がこの分野を吟味することに恥ずべきことは無い。正直でオープンであることのほうが社会を安心させるだろう

オタゴ大学生命倫理センター上級講師Mike King博士

この合意は意義ある

ニュージーランド獣医学会主任獣医師Helen Beattie博士

オークランド大学薬理学と臨床薬理学部長Malcolm Tingle准教授

ウェリントンビクトリア大学心理学部Bart Ellenbroek教授

(皆さん歓迎)

 

-Scienceニュース

国連気候委員会が信じがたい将来の温暖化予想に直面

U.N. climate panel confronts implausibly hot forecasts of future warming

By Paul VoosenJul. 27, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/07/un-climate-panel-confronts-implausibly-hot-forecasts-future-warming

来月IPCCが2013年以降で最初の主要な人間が原因の地球温暖化評価を公表し始める。8月9日に8年間で全く変わった世界に最初の報告が公表される。

しかし将来予測に役立ってきたモデルがあまりにも人騒がせになってしまった。世界の主導的モデルが今やモデルを作った人も含めて信じられないと思うほど早い温暖化を予想している。国連報告を前に科学者はなにが待ちが低手どうすれば政策決定に役立つものにできるのかを理解しようと急いでいる

(以下略。現実離れした予想を出し、過去の実際のデータとも合わないモデルを根拠に「気候正義」を主張して政策を導いてきた、となると、科学的に確実な部分まで信用を失う。)

 

-Joe Mercola:反ワクチンインチキ将軍はCOVID-19デマ拡散により楽々と儲けている

Joe Mercola: An antivaccine quack tycoon pivots effortlessly to profit from spreading COVID-19 misinformation

David Gorski on July 26, 2021

https://sciencebasedmedicine.org/joe-mercola-an-antivaccine-quack-tycoon-pivots-effortlessly-to-profit-from-spreading-covid-19-misinformation/

Joe Mercolaはその約四半世紀のインチキ宣伝と反ワクチンデマ活動で1億ドル以上を稼いでいる(オステオパシー)医師である。従ってパンデミック時代にはCOVID-19とCOVIDワクチンについてのデマと陰謀論で私腹を肥やそうとしているのは驚きでは無い。

私はJoseph Mercolaについてこれまでたくさん書いてきた。最初のブログ記事は2005年である。当時Mercolaは学校の予防接種義務をホロコーストと比べていた。今の主張からホロコーストは削除されている。Mercolaは今は主流メディアも影響力の大きいインチキとして認識している。

(以下長期観察者による長い記事。詐欺師として有名なのに排除できない。サプリ業界にはこういう人ばかり。日本でもインチキ健康食品が「免疫力」で売り上げアップとか息巻いてる)

 

-米国司法省 カリフォルニア南部地区検察局

COVID-19「治療薬」を売っていた医師有罪

Doctor Selling COVID-19 “Cure” Pleads Guilty

Friday, July 16, 2021

https://www.justice.gov/usao-sdca/pr/doctor-selling-covid-19-cure-pleads-guilty

パンデミックを利用してCOVID-19の「魔法の治療法」を売って設けようとしたJennings Ryan Staley医師に有罪判決が下された。ヒドロキシクロロキンを密輸して彼のコロナウイルス「治療キット」に入れて売ろうとした。

Staleyはサンジエゴ周辺でSkinny Beach Med Spasを運営していて彼の医師としての信頼を悪用して極端な宣伝をしたこと、それについてFBIに聞かれて嘘をついたことを認めた。彼は中国の供給業者と協力して26ポンドのヒドロキシクロロキンを「ヤムイモ抽出物」と虚偽の表示をして米国に密輸しようとした。それをCOVID-19「治療キット」としてカプセルに入れて売るつもりだった。

また彼は従業員のためにヒドロキシクロロキンの処方箋を書き、それからその従業員の名前と個人情報を使って本人の知らない間に処方して医薬品を入手していた。Skinny Beachの顧客に「100%治癒」「魔法の弾丸」「素晴らしい武器」「信じられないほど良い」などと宣伝して「治療キット」を売っていた

(この医者はこれまで何度も違法行為を指摘され懲罰も受けている)

 

-偉大なるLA Timesの違法行為暴露には奇妙な脱落がある

Great LA Times malpractice exposé has odd omission

BY DAN WALTERS JULY 20, 2021

https://calmatters.org/commentary/2021/07/california-medical-board-medical-malpractice-ballot-measure/

LA Timesの二つの記事は如何に州の医事当局が法に従わない医師に対して優しいかを詳細に記述している。ただし一つ目立った政治的側面を無視している

(医者の団体が医者に甘いという記事。でも不適切な医療行為で免許を取り上げることがあるのは日本よりましかもと思ってしまう。)

 

-BBC The Food Chain

https://www.bbc.co.uk/programmes/w3ct1rfm

ゲノム編集食品への欲求は何?

What's the appetite for gene edited food?

音声 Hiroshi Ezura教授が出ている

 

-SMC UK

WHOのニコチンとタバコ製品についての報告書への専門家の反応

expert reaction to WHO report on nicotine and tobacco products

JULY 27, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-who-report-on-nicotine-and-tobacco-products/

Nottingham大学疫学名誉教授John Britton教授

この報告書は、WHOが残念ながらいまだに喫煙依存とニコチン依存の基本的違いを理解していないことを示す。WHOはまた明らかにいまだに喫煙依存治療に医療用ニコチン製品を勧めながら消費者用ニコチンは禁止を主張する偽善に満足している。非喫煙者、特に子どもががニコチン製品を使うべきではないことについてはWHOは正しいが、世界中の10億人以上の喫煙者には電子ニコチン配送システムは解決法の一つである。