2021-10-12

[EFSA]アバメクチンに懸念される特定の既存MRLsに焦点を当てた評価

Focussed assessment of certain existing maximum residues levels of concern for abamectin

EFSA Journal 2021;19(10):6842  6 October 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6842

(理由付き意見)

より詳細評価を必要とする潜在的に懸念されるMRLsを特定するために、EFSAは12の作物に新しい毒性学的参照値を考慮すると急性リスクが除外できない既存のアバメクチンのMRLsをスクリーニングした。この評価で受け取ったデータに基づき、9の作物に代替MRLsが提案された。リンゴ、梨、キクヂシャには、代替MRLsを導出できなかったため、これらの作物のMRLsを定量限界(LOQ)まで下げるよう提案した。

 

[CFIA]国家残留化学物質モニタリング計画と食品化学安全性監視計画年次報告書2017-2018

National Chemical Residue Monitoring Program and Chemistry Food Safety Oversight Program Annual Report 2017-2018

2021-10-06

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/national-chemical-residue-monitoring-program-and-c/eng/1630532389022/1630532834276

カナダ食品検査庁(CFIA)は、食品、動物、植物の保護に専念し、カナダ国民の健康と福祉、環境及び経済を向上させている。国家残留化学物質モニタリング計画(NCRMP)は、食品中の残留化学物質と汚染物質がカナダの基準とガイドラインに準拠することを確認する、年一回のCFIA規則監視プログラムである。他の監視活動と共にNCRMPから集められたデータにより、CFIAは遵守を維持または改善するために追加管理戦略を必要とするような傾向を確認できる。

NCRMPは、毎年毎年カナダの基準に対して食品の非常に高い法令遵守を確保するのに役立つCFIAの用いる貴重な監視ツールの1つである。NCRMPはコーデックス委員会の原則に従って実行され、潜在的な化学物質ハザードについてカナダの食品を監視するCFIAの食品安全の枠組みの重要な部分である。このプログラムはカナダの食品生産システムとカナダの残留化学物質管理システムの整合性を支援するためにデータを提出している。これらのシステムは米国やEUなどの主要貿易パートナーのものと同等である。

2014年には、NCRMPを補完し、肉以外の食品区分のCFIAの監視を増すために、食品安全性監視(FSO)プログラムとして知られる戦略が導入された。2016年には、CFIAはこのプログラム内で通常監視されない特定の生鮮果物や野菜のサンプリングと検査を増やした。サンプリングと検査の量の増加は2017年に継続された。これらの追加FSOプログラムサンプルのいくつかは、NCRMPのサンプルと同じ方法で、連邦登録施設や輸入業者で検査官によって集められた。だが、FSOサンプルの大部分は、CFIAとの契約の下、第三者機関のサンプラーにより小売店で集められた。連邦登録施設と小売店両方での食品のサンプリングにより、カナダで市販されている食品中の残留物と汚染物質の量に関する追加情報が示された。

CFIAはNCRMP やFSOプログラムなどの監視活動からの違反結果を、懸念分野を特定し農業化学物質の安全な使用や慣習を促進するために、農業従事者、栽培者/生産者、輸入業者、小売業者に伝えている。この継続的な取り組みにより、カナダ人が安全で健康的な食品を継続して入手できるよう保障されている。

この報告書は2017年4月1日から2018年3月31日 (以下 2017/18)に集められた食品サンプル中のNCRMP及びFSOプログラムの生鮮果物及び野菜1食分の両方の検査結果をまとめている。およそ16,000 のNCRMP及びFSO監視サンプルで120,000近くの動物用医薬品、農薬、金属、汚染物質の残留物の検査が実施され、何百万もの結果が得られ、この報告書の添付書類Bにまとめられている。NCRMPとFSOプログラムの一環で取られたサンプルの検査結果から、市販されている食品の圧倒的多数はカナダの残留化学物質の基準を満たしていることが示された。全体的な遵守率は過去数年と一致する96.6%と決定された。

 

[CFIA]乳児用シリアルの表示されていない大豆とグルテン-2018年4月1日から2019年3月31日

Undeclared Soy and Gluten in Infant Cereal – April 1, 2018 to March 31, 2019

2021-10-06

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/undeclared-soy-and-gluten-in-infant-cereal/eng/1629233777675/1629234119224

この調査の主な目的は乳児用シリアル中の表示されていない大豆とグルテンの存在と量に関する追加情報を得ることだった。調べた203サンプルのうち1つのサンプルに表示されていない大豆が含まれていることがわかった。

この量がアレルギーのある人に健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるため、陽性結果はCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。CFIAが取ったフォローアップ行動の範囲は、健康リスク評価に定められているように、汚染物質の量と結果として生じる健康上の懸念に基づく。この調査でサンプリングしたいずれの製品にも健康リスクを示すものはなかった。

 

[EU]RASFF 2021(1003-1009)

警報通知(Alert Notifications)

ドイツ産パンミックスに含まれるゴマ種子のエチレンオキシド、ドイツ産アプリコットカーネルに含まれる過剰なシアン化水素酸、中国産キサンタンガムの未承認物質2-クロロエタノール、スイス産食品サプリメントのエチレンオキシド、ベルギー産冷凍緑豆の過塩素酸塩、クロアチア産マフィンミックスに含まれる中国産キサンタンガムのエチレンオキシド、フランス産チルドメカジキの水銀、オランダ産CBDオイルのテトラヒドロカンナビノール(THC)、ポーランド産チルドポーク細切れのアモキシリン、カメルーン産茶のオルトフェニルフェノール及びクロルピリホス、オランダ産食品サプリメントの未承認物質エチレンオキシド、ベルギー産有機ソフトバターのオルトフェニルフェノール、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産ムラサキイガイのオカダ酸、中国産ナイロン製カービングフォークからの一級芳香族アミンの溶出、イタリア産原料スペイン産解凍アルゼンチンマツイカのカドミウム、トルコ産チェコ共和国経由レッドグレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル、ウクライナ産砂糖がけウエハースのトランス脂肪酸高含有、米国産未承認新規食品メキシコハマビシ(クレオソートブッシュ)、バングラデシュ産グアバのメソミル・クロルピリホス・アセタミプリド及びフェンプロパトリン、インド産小麦粉のクロルピリホス及び未承認物質フィプロニル、米国産食品サプリメントのイカリソウ、ベトナム産ランブータンのペルメトリン・イミダクロプリド・シペルメトリン・チアメトキサム・クロチアニジン及びプロフェノホス、産出国不明食品サプリメントの未承認新規食品成分イカリソウ、トルコ産capiaペッパーのクロルピリホス-メチル、中国産梨の未承認物質クロルピリホス、エジプト産オレンジのジメトエート及びクロルピリホス、インド産全粒小麦の未承認物質クロルピリホス、インド産アシュワガンダ粉末のエチレンオキシド、スペイン産チルドメカジキの水銀

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産ピーナッツのアフラトキシン、ウガンダ産チリペッパーのジメトエートおよびオメトエート、ジョージア産茹でヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシンB1、インド産イサゴール種子のエチレンオキシド、エジプト産オレンジの未承認物質クロルピリホス、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒の高濃度のアフラトキシン、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル、アルゼンチン産生鮮オレンジのプロピコナゾール、ウルグアイ産オレンジのプロピコナゾール、ウクライナ産スペルト小麦のテブコナゾール、インド産バスマティ米の未承認残留農薬(臭化物)、エジプト産オレンジの未承認物質クロルピリホス、トルコ産生鮮マンダリンのフェンバレレート、トルコ産マンダリンのクロルピリホス-メチル、

 

[USDA]米国のミツバチコロニーの数は増えコロニーあたりのハチミツの収量は低下

ERS

Number of U.S. honey bee colonies rises as honey yield per colony drops

Last updated: Tuesday, September 07, 2021

https://www.ers.usda.gov/data-products/chart-gallery/gallery/chart-detail/?chartId=102065

2000-2020年のデータ

この20年に米国の養蜂産業は変化してきた。2008年にミツバチの病気と冬のコロニーロスでコロニー数が減少したが養蜂家が学習し適応し回復している。コロニー数は増えたがハチミツの収量は低下し、一方で受粉サービスの需要が増えたため今や養蜂家の収入はハチミツと受粉で同じくらいになっている

 

[RIVM]報告

-コロナウイルス対策に従うことには健康リスク以上のものが関与する

More than health risks play a role in compliance with coronavirus measures

10/08/2021

https://www.rivm.nl/en/news/more-than-health-risks-play-role-in-compliance-with-coronavirus-measures

COVID-19リスクだけが対策遵守を決める要因ではない;他のリスクも関係する。例えば対策のせいでおこる仕事やケアの質の低下、孤独や精神衛生問題などがある。組織やネットワークの公式・非公式の重要な数字も対策遵守や人間味のある履行方法を見つけるのに重要な役割を果たす。RIVMの行った調査からの知見

本文オランダ語

 

-Spijk近傍に埋められた製鉄スラグの放射能調査

Investigation of radioactivity in steel slag dumped near Spijk

07-10-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/onderzoek-naar-radioactiviteit-in-gestorte-staalslakken-bij-spijk

Spijk近くのA15自動車道に沿った5箇所に60万から70万トンの製鉄スラグがゴルフコースの建設のノイズバリアとして使われた。市民がその放射能が健康と環境にリスクになるかと尋ねたので調査した。この地域の放射能はこの地域の土壌に相当するレベルで、むしろ製鉄スラグの方が少なかった。つまり健康と環境にリスクにならない。

 

-よくある病気の個人的予防のためのDNA検査の探索的研究

Exploratory study DNA tests for personal prevention of common disorders

08-10-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/verkenning-dna-testen-voor-persoonlijke-preventie-van-veelvoorkomende-aandoeningen

DNA検査で個人向けのライフスタイル助言を得て心血管系疾患やがん、肥満のような病気の予防に役立てることはまだできそうにない。一部の病気-加齢性黄斑変性に関連する目の病気や家族性高コレステロール血症に関連する心血管系疾患-についてはチャンスがある

 

[APVMA]モリネートに提案された規制上の決定

Molinate proposed regulatory decision

11 October 2021

https://apvma.gov.au/node/92501

・安全で有効な除草剤としてオーストラリアのコメ生産者に使い続けられる

・有効成分認可確認

・製品登録の多様化と確認、労働者の健康と安全のためのリスクを緩和するための制限を増やした製品ラベル

 

-農業表示基準レビュー

Agricultural Labelling Code review

8 October 2021

https://apvma.gov.au/node/92441

APVMAは農業用製品の表示用件を見直し中である。より使いやすくするために関係者から2021年12月8日まで意見を募集する

 

[FAO]世界食料デー2021

World Food Day 2021

https://www.fao.org/world-food-day/en

10月16日

我々の行動が我々の未来

 

[WHO]Henrietta Lacks:世界中が彼女の遺産を認識

Henrietta Lacks: Recognizing Her Legacy Across the World

13 October 2021 1

https://www.who.int/news-room/events/detail/2021/10/13/default-calendar/henrietta-lacks-recognizing-her-legacy-across-the-world

 

[DWI]英国健康保障庁がイングランド公衆衛生庁に代わる

The UK Health Security Agency replaces Public Health England

11 October 2021

https://www.dwi.gov.uk/the-uk-health-security-agency-replaces-public-health-england/

2021年10月1日にPHEがUKHSAに交代した。現在ガイドラインにこの変更を反映中で、作業が完了するまでの間、PHEをUKHSAとしてほしい。Public Health Walesは変更なし。

 

論文

-乳がんのある成人の多くが大麻を使っているが医師に話していない

Many adults with breast cancer use cannabis but don’t tell their doctors

12-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930787

CANCERに発表された米国人の研究。調査対象612人中42%が大麻を使用。その49%が大麻ががんそのものの治療に有効だと信じている。製品は多種多様

 

-SCIENCE VOL. 374, NO. 6564

ニュースを一目で

NEWS AT A GLANCE

・メルクが最初の経口COVID-19治療用錠剤molnupiravirを発表

・Henrietta Lacksの家族が細胞系統を巡ってThermo Fisher Scientificを訴えた

Lacksの細胞は1951年にJohns Hopkins病院で集められHeLaとなってThermo Fisher Scientificが販売して多くの研究に使われた。訴訟では本人の同意なく作ったHeLa細胞から得られた数百万ドルの利益を遺族に譲渡し、許可なく販売することを禁止するよう求めている

 

レター:オーストラリアのプラスチックゴミ削減計画は不十分

Australia’s plan to reduce plastic waste falls short

TANVEER M. ADYEL AND PETER I. MACREADIE 163-164

オーストラリア政府は最近国のプラスチック計画202を発表したが主に企業の自主的行動に頼っていて強い規制はない

 

-Natureニュース

研究者らがノーベル科学賞が全員男性なことに落胆

Researchers voice dismay at all-male science Nobels

08 October 2021  Katharine Sanderson

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02782-2

ノーベル賞受賞者が多様性に欠けることはこれまで何度も議論されてきた。しかし今年は批判のトーンが変わり、問題が主流になった。

 

-Natureエディトリアル

若者の精神衛生がついに必要な注目を集めた

Young people’s mental health is finally getting the attention it needs

07 October 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02690-5

COVID-19パンデミック、UNICEF報告書、そして最新研究のレビューが全て若者の不安や鬱のより良い治療と予防が緊急に必要であることを強調する

 

FoodSafetyNewsから

-編集者より:リーダーシップとワクチン抵抗

Letter From The Editor: Leadership & vaccination resistance

By Dan Flynn on October 11, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/10/letter-from-the-editor-leadership-vaccination-resistance/

ネタバレ注意:私はワクチンが好きである。

私の友人のうち二人はポリオの犠牲で足が不自由である。私は10月24日の世界ポリオデーを祝うだろう、そして世界で99.9%のポリオ削減を好ましく思う。ポリオ根絶を阻害しているのはアフガニスタンとパキスタン地域である。一方今年は新たなRTS Sマラリアワクチンのニュースが最もエキサイティングなニュースだ。予防接種は食品安全にとっても重要である。2019-2020の我々の子どもの病気(ポリオ、ジフテリア、はしか、百日咳など)への予防接種率は95%だった。

対照的に米国のCOVID-19予防接種の状況には当惑させられる。何かがねじれている。12月には予防接種が入手可能になって1年になるのに、まだ11700万人が一回も受けていない。これがそのままだったら問題である。義務化すべき?サービスを受けるのにワクチン接種を条件にする?私はワクチン抵抗は病気ではなく症状だと思う。壮大なスケールでのコミュニケーションの失敗があった。

以下略

 

-Walmartで販売されていた赤ちゃん用シリアルがヒ素濃度超過でリコール

Baby cereal sold at Walmart recalled because of excessive arsenic levels

By News Desk on October 11, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/10/baby-cereal-sold-at-walmart-recalled-over-arsenic-levels/

Parent’s Choice Rice Baby Cereal がFDAのガイダンス値を超える無機ヒ素が検出された

 

-専門家がアフリカ、アジア、ラテンアメリカの食品安全について議論する

Experts discuss food safety in Africa, Asia, and Latin America

By Joe Whitworth on October 12, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/10/experts-discuss-food-safety-in-africa-asia-and-latin-america/

Global Alliance for Improved Nutrition (GAIN) の開催したウェビナーの報告。

アフリカはまだまあ履行に問題があり安全でない食品の影響が大きい。南米は食料生産と輸出が世界でも最大なのに政治的に優先順位が低い。ベトナムは人材、インフラ、技術、文化的課題がある

 

-出版社から:女王が食べない二つの食品と私が食べない6つの食品

Publisher’s Platform: Two foods the Queen does not eat and the 6 foods I do not

By Bill Marler on October 11, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/10/publishers-platform-two-foods-the-queen-does-not-eat-and-the-six-foods-i-do-not/

最近女王はレアの肉とシーフードを食べないという記事を読んだ。

数年前に私が取材された記事があるので紹介する。

米国の食品安全弁護士が食べない6つの食品

1.未殺菌のミルクとジュース

2.生のスプラウト

3.よく焼いていない肉

4.カット済み果物や野菜

5.生あるいは半熟卵

6.生牡蠣や生の魚介

(いずれも食中毒の多い食品。日本は卵が生や半熟で食べられる国のままであって欲しい)

 

その他

-地元食品のリスク:ファーマーズマーケットでの安全

Risks Of Local Food: Staying Safe At Farmers’ Markets

By Jane Caldwell, Ph.D. — October 8, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/10/08/risks-local-food-staying-safe-farmers%E2%80%99-markets-15857

新鮮な食品を求める人たちにファーマーズマーケットが再び人気である。しかしこの畑から食卓へ直接届ける仕組みには食品安全上の問題があり取り扱いに注意を要する

地元の小規模農家は連邦政府や州による農産物安全性規則による監視や規制の対象外である、生鮮野菜果物の食中毒菌も「活きが良い」可能性がある、温度管理が適切でない可能性がある、等。

 

-パラコートがパーキンソン病の原因?新しいレビューが法廷弁護士のトラブルをつくり出す

Paraquat Causes Parkinson's? New Review Creates Trouble For Trial Lawyers

By Cameron English — October 11, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/10/11/paraquat-causes-parkinsons-new-review-creates-trouble-trial-lawyers-15859

新たな訴訟の波では除草剤のパラコートがパーキンソン病の原因だと主張する。根拠はこの主張を弱体化し続けている

環境活動家団体と法廷弁護士が始めた新しいキャンペーンはSyngenta と Chevronを標的にしたパラコート訴訟で、パーキンソン病の原因だとする150以上の裁判がおこされている。同じ主張でNPO地球の正義EarthJusticeが代表となる団体フロリダ農場労働者組合Farmworker Association of Floridaがパラコートを再承認したEPAを3週間前に訴えている

パラコートはおそらく血液脳関門を効率よく通過せず、パラコート生産工場でのパーキンソン病患者の発生率も低い。さらに新たな「レビューのレビュー」が関連がないことを示した。しかし法廷弁護士が科学的根拠に縛られないのは最近の歴史が教える。

 

-データ探偵がイベルメクチン研究を掘り下げる

Data detectives dig into ivermectin studies

7 October 2021/Elizabeth Finkel

https://cosmosmagazine.com/health/covid/data-detectives-ivermectin-studies/

我々はどうやってCOVID科学をうさんくさいデータから守るか?

COVIDパンデミックは詐欺師にとっては大きなチャンスである

以下の論文の著者5人がどうやってイベルメクチン論文のデータ偽造を暴いたかについての紹介。

イベルメクチンの教訓:要約データだけに基づくメタ解析は本質的に信頼できない

Lawrence, J.M., Meyerowitz-Katz, G., Heathers, J.A.J. et al. The lesson of ivermectin: meta-analyses based on summary data alone are inherently unreliable. Nat Med (2021). https://doi.org/10.1038/s41591-021-01535-y

(一つだけではなく次々と欠陥が明らかになるイベルメクチン研究。北里がいまだこれを推していることも含めてわりとホラー)

2021-10-11

[FSANZ] FSANZは遺伝子組換え食品の定義を変更することへのパブリックコメント募集

FSANZ calls for comment on changing the definitions for genetically modified food

7/10/2021

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/FSANZ-calls-for-comment-on-changing-the-definitions-for-genetically-modified-food.aspx

​​オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)は、「遺伝子技術を用いて生産された食品」および「遺伝子技術」の定義を変更するための提案されたアプローチについてパブリックコメントを求めている。

これらの定義は、オーストラリア・ニュージーランド食品基準(the Code)において、どのような食品が遺伝子組換え(GM)食品として分類されるかを決定する。現在、オーストラリアとニュージーランドで販売が許可されているすべてのGM食品は、FSANZによる市販前安全性評価を受け、Codeにより指定されなければならない。

FSANZの暫定CEOであるSandra Cuthbert博士は、2019年のレビューで、現行の定義は明確さを欠き、時代遅れであり、ゲノム編集のような新育種技術(NBT)など、最新で新興の遺伝子技術を用いて生産された食品を捉えていないことが判明したと述べた。

​「FSANZは定義をより明確にし、既存、新興及び将来の遺伝子技術によって生産された食品に適応できるようにするために、定義の更新を提案している。提案されたアプローチでは、いくつかのNBT食品は安全に使用されてきた長い歴史を持つ従来の食品と同じ特性を持っており、したがって、リスクが低く、それに見合った方法で規制することができると認識する。」

定義を更新し、リスクに基づいた規制アプローチを採用することで、公衆衛生と安全性が継続的に保護され、適切な表示によって消費者に有意義な情報が提供され、製品が明確で予測可能な経路で市場に流通するようになる。

2回にわたる意見募集の第1回目として、FSANZは以下の提案されたアプローチに対する意見を関係者にお願いする。

従来の育種以外のすべての遺伝子組換え方法を対象とするために、「遺伝子技術」の定義を製造工程に基づいたものに改訂及び拡大する;また、

GM食品としての市場前安全性評価及び認可の対象からある種の食品を除外するために、「遺伝子技術を用いて生産された食品」の定義を改訂し製品に基づく特定基準を含める。関連する除外基準をすべて満たしていない食品は、引き続きFSANZへの申請が必要となる。

「我々の提案するアプローチは、従来の食品と同等の特性とリスクを持つNBT食品は、CodeではGM食品とはみなされないことを意味する。GM食品は、改訂された定義のもとでも、引き続き市販前安全性評価と承認を必要とし、承認されたGM食品はラベル表示が義務となる。定義を改訂する上で、安全な食品供給の確保により継続的に公衆衛生を保護することが我々の最優先事項である。」とCuthbert博士は述べた。

Codeのもと、GM食品規則は、遺伝子組換え生物(GMO)には適用されない。GMOは、ニュージーランドでは1996年の有害物質及び新生物法(HSNO法)、オーストラリアでは2000年の遺伝子技術法(GT法)によって別途規制されている。GMOである生物は、オーストラリアでは遺伝子技術規制機関、ニュージーランドでは環境保護庁による個別の規制評価及び認可が必要となる。

FSANZは、提案されているアプローチに関する関係者からの意見を2021年12月3日午後6時(キャンベラ時間)まで募集する。FSANZは、寄せられたすべての意見を検討した後、改訂案を最終的な意見募集のために公開する。

基準の策定や更新の提案に関するFSANZの決定事項はすべて、オーストラリアとニュージーランドの食品規則を担当する大臣に通知される。大臣は見直しを求め、基準が法律になることに同意することができる。

私のフィードバックはどうなるか?

提出された意見はパブリックコメント期間終了後、可能な限り早くFSANZのウェブサイトで公開される。

我々は、Proposal P1055の継続的な評価の一環として、受け取ったすべてのフィードバックを検討する。

関係者は2022年に予定されている2回目の意見募集で、再度意見を述べる機会がある。

詳細

Proposal P1055の意見募集要項について

https://www.foodstandards.gov.au/code/proposals/Pages/p1055-definitions-for-gene-technology-and-new-breeding-techniques.aspx

意見提出の方法

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/submission/Pages/default.aspx

GM食品とNBTに関する教育資料

https://www.foodstandards.gov.au/consumer/gmfood/Pages/Education-materials-on-GM-foods-and-NBTs.aspx

 

[ProMED]食中毒-コートジボワール:致死、農薬疑い、情報求む

Foodborne illness - Cote d'Ivoire: fatal, pesticide susp, RFI

2021-10-07

https://promedmail.org/promed-post/?id=8698913

Date: Wed 6 Oct 2021 Source: Lefaso.net [machine transl., edited]

2021年9月23-24日にMignore 村で2家族8人が農薬汚染食品関連中毒で死亡

9人目の犠牲者が昏睡状態。全員が腹痛、医学的検査で有機リン食中毒とわかった。

(編集者から多数の疑問)

 

[ANSES]3-(アリルオキシ)-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸をカテゴリー1B生殖毒性物質に分類

Classification of sodium 3-(allyloxy)-2-hydroxypropanesulphonate as a Category 1B reprotoxic substance

04/10/2021

https://www.anses.fr/en/content/classification-sodium-3-allyloxy-2-hydroxypropanesulphonate-category-1b-reprotoxic-substance

 

[HK] FEHDが警察と協力してトゥエンムンの無許可の冷蔵倉庫を捜索(写真付)

FEHD joins hands with Police to raid unlicensed cold store in Tuen Mun (with photo)

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211005_8916.html

食品・環境衛生局(FEHD)は、トゥエンムンにある無許可の冷蔵倉庫を捜索し、約1,700トンの冷凍肉および内臓を発見した。

 

[HK] 違反

-包装冷凍ロブスターのサンプルから基準値超過の保存料が検出され、食品表示規則に違反

Prepackaged frozen lobster sample detected with excessive preservative and in breach of food labelling regulation

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211005_8914.html

食品安全センター(CFS)は、包装済み冷凍ロブスターのサンプルが保存料の二酸化硫黄が基準値100 ppmを超えて390 ppm検出され、食品ラベルに添加物の機能分類と名称が表示されていなかったと発表した。

 

-新鮮な豚肉のサンプルに二酸化硫黄が検出された

Fresh pork sample found to contain sulphur dioxide

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211005_8910.html

食品安全センター(CFS)は、新鮮な肉のサンプルから、生鮮食肉への使用が認められていない保存料である二酸化硫黄が170 ppm検出されたと発表した。

 

-包装ライスクラッカーのサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged rice cracker sample not in compliance with nutrition label rules

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8922.html

米国産ライスクラッカーのサンプルが飽和脂肪酸0 g/100 gという表示のところ、検査で1.4 g /100 g検出された。

 

-包装ウエハースのサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged wafer sample not in compliance with nutrition label rules

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8921.html

日本産ウエハースのサンプルがトランス脂肪酸0 g/100 gという表示のところ、検査で0.96 g /100 g検出された。

 

-包装クラッカーのサンプルが栄養表示規則に違反

Prepackaged cracker sample not in compliance with nutrition label rules

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8920.html

イタリア産クラッカーのサンプルが飽和脂肪酸2.6 g/100 gという表示のところ、検査で4.8 g/100 g検出された。

 

-ロブスターサンプルが基準値超過の重金属汚染

Metal contamination exceeds legal limit in lobster sample

6 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211006_8919.html

タイ産ロブスターのサンプルから、カドミウムが最大基準値2 ppmを超える2.9 ppm検出された。

 

-チーズサンドビスケットのサンプルが栄養表示規則違反

Cheese Sandwich Biscuit sample not in compliance with nutrition label rules

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211005_8913.html

日本産チーズサンドビスケットのサンプルから、飽和脂肪酸9.8 g/100 gという表示のところ、検査で20.3 g/100 g検出された。

 

-クリームクラッカーのサンプルが栄養表示規則違反

Cream Cracker sample not in compliance with nutrition label rules

5 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211005_8912.html

マレーシア産クリームクラッカーのサンプルから、糖分0.3 g/100 gという表示のところ検査で1.8 g/100 g検出された。

 

[FSAI] Nong Shim Seafood Ramyunに未承認の農薬であるエチレンオキシドの混入のためリコール

Recall of Batches of Nong Shim Seafood Ramyun due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Thursday, 7 October 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/_Seafood_Ramyun_Recall.html

韓国産Nong Shim Seafood Ramyun(海鮮インスタントラーメン)に未承認の農薬のエチレンオキシドが含まれているため、リコール。製品写真有り。

 

[ヘルスカナダ] 修正通知:様々な食品へのBacillus licheniformis SJ13263由来のグルタミナーゼの使用を可能にするための、許可された食品酵素リストの変更

Notice of Modification to the List of Permitted Food Enzymes to enable the use of Glutaminase from Bacillus licheniformis SJ13263 in various foods

2021-10-05

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-list-permitted-food-enzymes-glutaminase-bacillus-licheniformis-various-foods.html

ヘルスカナダの食品局はBacillus licheniformis SJ13263由来のグルタミナーゼをパン、乳製品ベースの香料、小麦粉、特定のタンパク質、パスタ、一部のパン類製品、全粒粉及び酵母への使用の承認を求める食品添加物の申請について、市販前安全性評価を完了した。2021年10月4日に発効で、食品酵素許可リストが変更された。

 

[ODS] NIH ODSの2021–2022セミナー

NIH Office of Dietary Supplements 2021–2022 Seminar Series

October 4, 2021

https://events-support.com/Documents/Seminar_Series_2021-2022_Schedule.pdf

Office of Dietary Supplements (ODS)のダイエタリーサプリメントに関連する研究に関するウェビナーのセミナースケジュール。

 

[FDA] 消費者情報。不正なコロナウイルスの検査、ワクチン及び治療薬に注意すること

Beware of Fraudulent Coronavirus Tests, Vaccines and Treatments

10/06/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/beware-fraudulent-coronavirus-tests-vaccines-and-treatments

 FDAはCOVID-19を治癒する、治療するあるいは予防すると謳った詐欺的な製品に注意するよう再度呼びかける。

 

[FDA] レギュラトリーサイエンス研究に関するグローバルサミットでのWoodcockコミッショナー代理の発言

Remarks by Acting Commissioner Woodcock at the Global Summit on Regulatory Science Research

October 5, 2021

https://www.fda.gov/news-events/speeches-fda-officials/remarks-acting-commissioner-woodcock-global-summit-regulatory-science-research-10052021

第11回レギュラトリーサイエンスに関するグローバルサミット(GSRS)でのWoodcockコミッショナー代理の挨拶。会議は人工知能(AI)とリアルワールドデータ(RWD)の両方における最近の進歩を評価するためのより幅広い視点と方向性の開発を目的とする。

 

[FDA] FDAはカリフォルニア州、フロリダ州、ユタ州、ウィスコンシン州との国内相互信頼協定の締結を発表する

FDA Announces Signing of Domestic Mutual Reliance Agreements with California, Florida, Utah and Wisconsin

October 07, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-announces-signing-domestic-mutual-reliance-agreements-california-florida-utah-and-wisconsin

米国食品医薬品局(FDA)は本日、カリフォルニア州、フロリダ州、ユタ州、ウィスコンシン州がFDAと国内相互信頼協定を締結した。人の食中毒発生を減少させ、規制監督の重複を減らし、リスクの高い地域に焦点を当て、公衆衛生の保護を高めることを目的として、FDAと各州との間で協調した取り組みを促進する。

 

[FDA] FDA In Brief: FDAは当局が不許可の電子タバコ製品の販売を続ける企業に警告する

FDA In Brief: FDA Warns Firms for Continuing to Market E-cigarette Products After Agency Denied Authorizations

October 07, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-brief-fda-warns-firms-continuing-market-e-cigarette-products-after-agency-denied-authorizations

米国食品医薬品局(FDA)は、販売禁止命令(MDO: Marketing Denial Orders)の対象である電子ニコチン送達システム(ENDS)製品を違法に販売し続ける企業20社に警告文書を発した。

 

[FDA]よりスマートな食品安全新時代 E-コマースについてのFDA食品安全サミットの議題やその他の資料入手可能

New Era of Smarter Food Safety

Agenda, Other Materials Available for FDA Food Safety Summit on E-Commerce

October 8, 2021

https://www.fda.gov/food/workshops-meetings-webinars-food-and-dietary-supplements/new-era-smarter-food-safety-summit-e-commerce-ensuring-safety-foods-ordered-online-and-delivered

 

 

[FDA]警告文書

 ICA Health, LLC/Future Formulations, LLC

SEPTEMBER 20, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/ica-health-llcfuture-formulations-llc-614383-09202021

未承認の医薬品、不正表示の問題。サプリメント製品を含む。

 

[USDA]Crider Foodsは外部由来の安全でない量の鉛の可能性からグレービー入り缶詰ビーフをリコール

Crider Foods Recalls Canned Beef With Gravy Products Due to Possible Unsafe Levels of Lead From Outside Source

10/08/2021

https://www.fsis.usda.gov/recalls-alerts/crider-foods-recalls-canned-beef-gravy-products-due-possible-unsafe-levels-lead

鉛はスパイスミックス由来

(製品の写真あり、そのスパイスがどこの何なのかを知りたい)

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update October 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

環境とマイクロバイオームと神経系に関するワークショップ、環境健康科学分野の用語の統一

 

[MFDS]食薬処、危害の懸念がある海外食品の搬入遮断強化

輸入食品政策課 2021-09-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45776

□ 食品医薬品安全処は、国民の健康に危害の懸念ある、海外から直接購入時に搬入遮断が必要な成分などを指定する根拠を含む「輸入食品安全管理特別法」の一部改正法案を9月17日に立法予告する。

○ 今回の改正は、危害の懸念がある海外直輸入食品などを効果的に遮断できるように法的基盤を用意して、輸入食品関連営業者が自主的に安全管理ができるように一部制度を整備するために用意した。

□ 主な内容は、▲海外直輸入食品などの搬入遮断成分指定‧解除の根拠用意、▲優秀輸入業者登録範囲の拡大、▲危害輸入食品差押え・回収などを拒否した場合に伴う制裁の根拠となっている。

○ 消費者が直接購入する海外食品など*に含まれて、国民の健康に危害の懸念がある成分・原料の指定・解除などの法的根拠を新設する。

* 消費者が直接購入する海外直輸入食品と、輸入食品などインターネット購入代行業者を通じて購入代行される海外食品

- これまで法的根拠がない危害の懸念がある海外直輸入食品のリスト・成分などを公開*したが、法的根拠を用意して食品衛生審議委員会**の審議を経て、危害成分の成分・原料を指定するなど指定・解除の手続きが補完されることにより、科学的・合理的に選定された危害成分・原料リストを国民に提供できるようになる。

* 公開基準:海外危害情報、製品検査結果など(食品安全国ホームページ「危害食品遮断リスト」で危害食品の製品名など確認可能)

** 食品衛生審議委員会:食中毒防止に関する事項、食品の基準と規格に関する条件、その他に食品衛生の重要事項などを調査・審議するための食薬処諮問委員会で、食品衛生に関する学識と経験が豊富な専門家で構成

○ これまで優秀輸入業者の登録対象は、加工食品、食品添加物、器具・容器・包装、健康機能食品輸入者のみ可能だったが、海外現地安全管理強化次元で畜産物加工品*輸入者まで拡大される。

* 畜産物輸入:(’17)6兆5,300億ウォン→(’18)7兆5,600億ウォン→(’19)8兆900億ウォン(年平均11.3%増加)

 

<優秀輸入業者制度の概要>

√(手続き)海外製造業所の衛生管理状況を確認し、輸入者が優秀輸入業者登録を申請すると食薬処の現地調査後に優秀輸入業者として登録

√(インセンティブ)優秀輸入業者として登録されると、優秀輸入者情報をホームページに掲載し、ランダム標本検査対象から除外され計画輸入迅速通関申請*が可能になる

* 最近3年間の対象品目のうち、①不適合履歴無、②年5回以上の輸入実績→申告自動受理

○ 危害輸入食品の差押え・回収などを拒否した場合、行政処分を課す根拠を新設して危害懸念製品に対する迅速な措置が行われるようにすることで、輸入食品などの国内流通遮断に対する実効性を確保する。

* 行政処分の詳細基準は下位法令で定める予定

 

[MFDS]海外直輸入食品、危害成分を必ず確認してください

輸入流通安全課など 2021-09-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45772

□ 食品医薬品安全処は、直接購入する海外食品など(以下、海外直輸入食品)の安全管理強化次元で、国内・外オンラインショッピングモールなどで販売されている海外直輸入食品計874個を購入して、1月から8月まで検査を実施した結果、101製品で不正物質*などが検出されて該当製品の国内搬入を遮断するように措置した。

*「食品の基準及び規格」によって勃起不全治療剤、糖尿病治療薬など医薬品成分とその類似物質

* 危害食品の製品名、写真などの詳細については、食品安全国ホームページ(foodsafetykorea.go.kr)「危害食品遮断リスト」で確認可能

○ 今回の検査では最近、海外直輸入食品の購入急増*で危害食品の国内搬入懸念が高まるにつれ、危害の懸念がある海外直輸入食品の搬入を事前に遮断して消費者被害を予防するために実施した。

* 海外直輸入食品購入件数:(’16)580万件→(’20)1,770万件/約3倍増加

* 海外直輸入食品購入金額:(’16)4千400億ウォン→(’20)1兆1,000億ウォン/約2.5倍に増加

 

□ 検査対象は、これまでの海外安全情報、通関遮断履歴、輸入食品検査で不正物質が検出された履歴などを参照して、危害成分が含まれていると疑われる製品群を選別して選定した。

○ 選定された製品は、▲性機能改善効果標榜製品(86件)、▲ダイエット効果標榜製品(512件)、▲毛髪、爪、皮膚改善効果標榜製品(101件)、▲筋肉強化効果標榜製品(31件)、▲米国産離乳食(144件)です。

- 検査項目は、▲シルデナフィル、タダラフィル、センノシドなどの不正物質、▲重金属、▲牛皮由来成分を確認するために牛遺伝子検査(上記検査対象計874件中、カプセル製品に限る)など。

○ 検査の結果、危害成分検出率は、▲性機能改善標榜製品25.6%、▲ダイエット効果標榜製品13.5%、▲毛髪、爪、皮膚改善標榜製品8.9%、▲事前に危害情報が入手された米国産離乳食0.7%である。

- 不正物質のうち最も多く検出された成分は、ダイエット標榜製品のセンノシド(22件)であった。

 

<性機能改善標榜製品>

○「男性ホルモンバランス」、「メンズパワー」、「パワーアップ」などと広告した86製品を検査した結果、21製品で不正物質成分が検出された。

○ 主な検出成分は、シルデナフィル、タダラフィルなど勃起不全治療剤の医薬品成分で、特にシルデナフィルは陰茎持続勃起症と不整脈、脱毛、聴覚関連副作用の懸念があり注意が必要である。

- 医師の処方ではなく個人の判断で医薬品成分を摂取することは非常に危険であり、特にこれらの成分は心血管系疾患者が摂取する場合、心筋梗塞、心不全などの非常に深刻な健康上の問題を引き起こすことがある。

○ 参考に、性機能改善標榜製品は最近3年間(’18年〜’20年)の検査結果でも、危害成分検出率が最も高い製品群である。

 

<ダイエット効果標榜製品>

○「スリム」、「減量」、「脂肪燃焼」などと広告した512製品を検査した結果、31製品で不正物質成分が検出された。

○ 主な検出成分*は、センノシド、シブトラミンなどの医薬品成分で、

- センノシドは、体脂肪分解・減少などの効果はないが過剰摂取すると下痢などの症状を引き起こす。

- シブトラミンは高血圧と頻脈(脈拍の回数が通常より多い状態)など、心血管系の副作用があり国内販売が禁止された成分であるため注意が必要である。

* センノシド、シブトラミン、カスカラサグラダ、シネフリン、ラズベリーケトンなど

○ 参考に、ダイエット効果標榜製品はオンライン販売サイトで最も多く検索される製品群で、最近3年間(’18年〜’20年)の検査量も最も多い製品群である。

 

<毛髪、爪、皮膚改善標榜製品>

○「豊かな毛髪」、「健康な爪」、「美しい肌」などの効果を標榜した101製品を検査した結果、7製品で食品に許可されていない原料を使用したことが確認された。

○ 該当原料は、PABA、Pygeum(アフリカプルーン)、MUIRA PUAMAなどで安全性が確認されておらず、韓国では食品用に使用できない。

- PABA(PABA、パラアミノ安息香酸)は、脱毛治療薬に使われる医薬品原料であり、嘔吐、胃腸不快感・痛み、頻脈、じんましん・かゆみなどを起こすことがあり注意が必要である。

○ 特に国内には毛髪や爪の状態改善に対する機能性が認められた健康機能食品はないので、海外で販売している製品の広告に惑わされて購入・摂取してはならず、製品の原材料・成分などを入念に確認した後に購入する必要がある。

 

<米国産離乳食>

○ 食薬処は米国産離乳食から重金属が検出されたという米国の危害情報*に応じて、乳幼児が摂取する離乳食144件を検査した結果、1製品で「鉛(Pb)」成分が基準超過**して国内搬入を遮断した。

* 21年2月、米国下院小委員会が米国産乳幼児用離乳食で重金属が検出されたという報告書を発表

** 鉛(乳・幼児用離乳食):(基準)0.01 mg/kg(検出量)0.02 mg/kg

 

<カプセル製品の牛皮由来成分を確認>

○ 一方、カプセルの主原料は動物由来のゼラチンで、国内搬入禁止国の牛皮由来成分が含まれていたかどうかを確認するために、検査対象の海外直輸入食品全874件中のカプセル製品73件に対する牛遺伝子検査を実施した結果、41製品で牛皮由来成分が確認された。

- 参考に、国内搬入禁止国は過去牛海綿状脳症(BSE)発生国を対象に選定して、その国で生産された製品のうち牛を原料とした全ての製品は国内搬入が禁止されている。

- 現在BSE発生国は36ヶ国であり、カプセル製品の場合36ヶ国の牛ゼラチンを使用したか確認するために検査を継続実施している。

 

□ 正規輸入する海外食品は食薬処の検査を受けて安全性を証明した後、国内に搬入される反面、海外直輸入食品は消費者が自家消費を目的に購入して海外販売者から直接製品を受け取るため、危害懸念製品摂取による消費者被害が発生するなど安全性を保証できない。

○ 特に、シルデナフィル、タダラフィル、センノシドなどが検出された不正物質は、治療薬などに使用される成分であるが、不純物精製、品質管理の有無などが確認されおらず安全性が確保されていないため危害の懸念が高い。

○ 食薬処は2008年から危害の懸念がある海外直輸入食品を直接購入して、安全性検査を実施しており、検出された危害成分と製品は「危害食品遮断リスト」*に指定して管理している。

* モニタリング、検査などを通じて、海外直輸入食品に含まれていることが確認された危害成分・原料306種と、これを含む危害食品リスト(約2,800個)

- 該当危害食品は関税庁に通関保留要請、放送通信委員会にオンライン販売サイト接続遮断を要請するなど、関係機関と協業して国内に搬入されないように措置する。

<添付> 危害成分検出製品の現況

 

[MFDS]食品に使用できない医薬品成分検出健康機能食品などを輸入・製造・販売した12業者を摘発・措置

食品安全現場調査TF 2021-09-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45765

□ 食品医薬品安全処は、食品に使用できない勃起不全治療成分が検出された米国産固形茶粉末で健康機能食品などを製造して消費者に販売した12業者を、「食品衛生法」、「健康機能食品に関する法律」、「輸入食品安全管理特別法」などの違反で行政処分と捜査を依頼した。

○ 食薬処は一部業者が勃起不全治療剤成分が含まれた健康機能食品を販売しているという情報を入手して、インターネットショッピングモールで「男性スタミナ」、「発現時間2時間後」などの性機能強化を示唆する内容で広告した「フレキソ(健康機能食品)」製品を回収・検査して、シルデナフィル93.6 mg/gとタダラフィル30.0 mg/gが検出されたことを確認した。これにより、該当不適合製品に関する原料輸入業者、製造販売業者など20業者の取締りを8月31日から9月3日まで実施した。

○ 参考に、シルデナフィルとタダラピルは食品に使用できない医薬品成分であり、医薬品でも同一系列成分の併用摂取を厳しく禁止している。

* 国内流通許可医薬品用量:シルデナフィル20〜100 mg /錠、タダラピル5〜20 mg /錠

- また、単一成分服用時でも、頭痛、消化不良、心筋梗塞、心室不整脈、心血管系出血などが発生することがあり、患者の疾患有無、異常反応発現、併用薬剤等に応じて医師の処方のもと服用する必要がある。

<添付>

1.詳細違反内訳

2.違反製品写真

 

[MFDS]ナトリウム・糖類低減製品活性化のための表示基準改編

食生活栄養安全政策課 2021-09-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45766

□ 食品医薬品安全処は最近、消費者が「あまり甘くない」、「あまり塩辛くない」食品を求める消費者のニーズ(needs)*に合わせて、低減表示対象と基準を定めた「ナトリウム・糖類低減表示基準」制定案を9月16日に行政予告する。

* ‘20年消費者(2040人)認識調査結果、回答者88%はナトリウム・糖類の多い食品摂取や購入回数を減らす意向があり、回答者90.1%はナトリウム・糖類が低減された製品を購入する意向がある

○ 今回の告示は、食品製造業者がナトリウム‧糖類の含有量が低い食品を製造できるように誘導して、ラーメン・家庭簡便食など国民多消費食品の低減化を促進するために制定を推進することになった。

□ 主な内容は、ナトリウム・糖類低減表示をするための対象と基準である。

○(適用対象)まず国民多消費食品であるラーメンなど湯沸麺類*から適用して、今後、家庭簡便食(スープ、汁、チゲ)などに徐々に拡大する計画である。

* ▲スープ型(容器型、袋型):スープを一緒に摂取するラーメン、▲非スープ型(容器型、袋型):ビビン素麺、焼きそばなど

○(表示基準)ナトリウム・糖類低減表示対象製品群が、①市販流通中の製品のナトリウム・糖類平均値*より10%以上削減、②自社類似製品に比べ25%以上減らすと、「あまり甘くない」、「あまり塩辛くない」、「ナトリウム減らした」などの表示が可能となる。

- 参考に、既存では「あまり塩辛くない」と呼ばれる類型の表示をするためには、市場占有率上位3製品のナトリウム平均含有量よりも25%以上減らす必要があった。

□ これまでナトリウム・糖類含有量を相当水準減らしたが、栄養強調表示基準を満たすことができず、ナトリウム・糖類低減の表示ができなかった。

○ 一部の製造業者は、甘味料など砂糖代替材を使用したり、ナトリウム含有量を減らして味の変化が少ない製品(味噌、コチュジャン、キムチなど)を対象に低減化の努力をしたが、栄養強調表示基準が厳しく規定を満たすのが困難だった。

○ これに対して、米国、カナダ、中国などの外国の事例*とナトリウム低減研究実績**などを総合して、「上位3社製品」から「自社類似製品」に改善し、同じ食品のナトリウム含有量の平均値に比べ10%以上減らしても低減表示ができるようにした。

* 比較対象製品:▲(米国)売上高上位3社製品または類似製品、▲(カナダ)類似参照食品(100 gあたり)、▲(中国)類似参照食品

**(研究実績)▲既存の食品と比べ10%低減(湯沸麺など76種類の食品類型別)、一日ナトリウム摂取量3,093 mg達成可能、▲代替材を使用せずに、味に大きな影響のないナトリウム低減基準は10%水準適正

 

その他

-コンシューマーラボ

ビタミンやサプリメントを購入するとき見るべき6つの警告信号

6 Red Flags to Watch Out For When Buying Vitamins & Supplements

10/09/2021

https://www.consumerlab.com/answers/what-to-watch-out-for-when-buying-vitamins-and-supplements/vitamin-and-supplement-red-flags/

何がどのくらい入っているのかわからない表示 

複合体、特許配合、特別ブレンドのような

意味のない宣伝文句 

臨床試験された成分、FDAの認証実験室で検査した、医薬品グレード

3.病気の治療宣伝

4.成分が多すぎる

5.あやしい認証

6.高値

 

-Trottier公開科学シンポジウム

Trottier Public Science Symposium

https://www.mcgill.ca/oss/trottier-symposium/symposium-photo-gallery/science-life-and-death

10月25-26日 生と死の科学

Kari Northey 「死と付き合う」

Dr. Paul Offit 「COVID-19とともに生きる」

Dr. Lesley Fellows 「脳の健康を最適化する」

Dr. Joe Schwarcz 「死者との対話」

 

2021-10-07

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

-2021.9.17〜2021.9.23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43225

-2021.9.10〜2021.9.16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43224

-2021.9.3〜2021.9.9

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43223

 

[MFDS]「海外直輸入食品オール(ALL)すぐに」サイトをご存じですか?

輸入流通安全課 2021-09-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45775

□ 食品医薬品安全処は、海外直輸入食品の危害情報を確認して正しく購入する方法を知らせるために、全国民を対象に「海外直輸入食品を正しく知る」名称&映像公募展を開催して9月17日に9件の受賞を選定・決定した。

○ 公募分野は、▲海外直輸入食品統合情報提供サイト*名称、▲正しい海外直輸入食品の消費方法の案内映像など2部門で、6月23日から8月8日まで計1,012件(名称1,001件、映像11件)を受け取った。

* 食品安全国ホームページに海外直輸入食品統合情報提供サイトを新設し、正しく海外直輸入食品を購入すると被害発生時の紛争解決に必要な情報**などを提供する予定

** 通関遮断製品、正式輸入製品などの製品情報、危害情報、リコール情報などの危害情報、国際取引の相談情報、毒性情報など、その他の役立つ情報

○ 計1,012件の応募昨の創造性、活用の可能性、作品性などを考慮して、名称部門では「海外直輸入食品オール(ALL)すぐに」など4件を選定、映像部門では「賢い直輸入習慣」など5件を選定し受賞者には食薬処長賞と賞金を授与。

○ 名称分野最優秀受賞作である「海外直輸入食品オール(ALL)すぐに」は、10月開設予定の「海外直輸入食品統合情報提供サイト」の公式名称として活用され、映像受賞作5件は食薬処が運営するホームページやSNSなどに9月27日から導入し、海外直輸入食品安全管理広報コンテンツで利用できるように韓国オンラインショッピング協会などに普及する計画である。

<添付>

1.海外直輸入食品正しく知る名称&映像展の結果

2.海外直輸入食品正しく知る映像公募展受賞作

 

[MFDS] [報道参考]「食品添加物と容器・包装を正しく知るコンテンツ公募展」の結果発表

添加物基準課 2021-09-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45771

□ 食品医薬品安全処は、生活中の食品添加物と器具・容器・包装に対する、楽しいオンラインコンテンツ発掘のために、全国民を対象に「食品添加物や容器包装を正しく知るコンテンツ公募展」を開催し、計57件の作品が応募され9月17日に公募分野別3件ずつ9件の受賞作を選定した。受賞者には食薬処長賞と賞金を授与する。

○ 受賞は10月から食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr )と食薬処が運営するyoutube、blogなどSNSに掲載して、食品添加物と容器・包装に対する認識改善と情報伝達のための広報物として積極的に活用する計画である。

<添付>

1.食品添加物と容器・包装を正しく知るコンテンツ公募展の結果

2.食品添加物と容器・包装を正しく知るコンテンツ公募展受賞作

 

[MFDS]健康機能食品と一般食品のコラボ製品の発売間近!

健康機能食品政策課 2021-09-15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45760

□ 食品医薬品安全処は、健康機能食品と一般食品を手軽に摂取できるように、一体型製品として小分け・製造することを可能にする規制実証特例事業*が9月15日に開催され、規制の特例審議委員会(産業通商資源部主管)で審議・議決されたと発表した。

* 事業名称:融複合健康機能食品

* 事業内容:健康機能食品(錠剤、カプセル)と食品(液状)を一度に摂取できるように一体型で包装した製品

○ 今回の事業は6業者が申請し規制特例対象に選ばれ、今後2年間(事業開始確認書を産業部に提出した後2年)規制猶予(規制サンドボックス)モデル事業として運営される。

* 申請した6業者は1業者につき25製品を含む実証期間(2年)で最大143製品まで製造可能。 ただし、食品店と事前協議・承認後販売

○ 現行は「健康機能食品に関する法律」によって健康機能食品製造業所で製造した健康機能食品を食品製造加工業者に委託して食品と共に小分・製造することが禁止*されているが、

* これまで健康機能食品と食品の完成品同士(セット包装)は可能だったが、健康機能食品を1回分量で小分して食品と共に摂取できる一体型包装は許可しない。

- 今回の規制特例として、食品安全管理認証基準(HACCP)認証を受けた食品製造加工業者で錠剤、カプセルなどの形態の健康機能食品を1回分量で小分して液状など形態の一般食品と一体型で包装が可能になる。

- これまで健康機能食品と食品を別々に購入して摂取していたが一度に摂取できるようになり、消費者のニーズに応じて多様なオーダーメード型製品発売が可能になった。 

○ ただし、今回のモデル事業は健康機能食品の効果・品質は従来と同じに維持しながら、消費者安全を最大限保障することができるように食薬処が提供する「融合・複合健康機能食品製造販売指針*」を遵守する場合にのみ許可される。

* 指示内容:製品化範囲、営業種類、施設・衛生基準、事業者遵守事項、品目製造申告、自家品質検査、トレーサビリティ管理、表示・広告、異常事例報告など、安全性と品質関連諸般事項を含む

<添付>

1.融合・複合健康機能食品Q&A

2.実証のための規制特例選定業者

 

[MFDS] [報道参考] ベンゾピレンが超過検出されたエゴマ油の回収措置

食品管理総括課 2021-09-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45755

「田舎の香りエゴマ油2(食品類型:エゴマ油)」からベンゾピレン*が基準値(2.0 µg/kg)より超過検出(2.6 µg/kg)され、該当製品を販売中止して回収措置した。

 

[MFDS]食用に使用できない朝鮮人参の花、朝鮮人参の蘆頭を使用した紅参製品製造業者を摘発

危害事犯中央調査団 2021-09-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45753

□ 食品医薬品安全処は、食品などに使用できない原料である朝鮮人参の花*と朝鮮人参の蘆頭を使用して、「紅参濃縮液」などを製造・販売したA業者とB業者の実質的な代表であるC取締役を「食品衛生法」と「健康機能食品に関する法律」違反容疑で検察に送致した。

*(参考)蘆頭(ろず)・・・薬用の植物の根や茎で薬用にならない部分

□ 捜査結果Cは、コスト削減のために紅参製品(食品または健康機能食品)製造時、紅参濃縮液量を50%程度削減し、朝鮮人参の花と朝鮮人参の蘆頭を使用して製造した違法濃縮液を追加投入することで約54トン、時価29億ウォン相当の製品を製造・販売したと確認された。

○ 20年以上、朝鮮人参・紅参製品業者を運営しているCは、朝鮮人参の花と朝鮮人参の蘆頭の副作用(嘔吐、頭痛など)発生の懸念があり、食用根拠が不足し、食品(健康機能食品を含む)原料として認定されていないにも関わらず、紅参指標成分サポニン(ジンセノサイド)濃度が高いという点を悪用し違法な濃縮液を製造した。

- また、Cは自身が製造した違法濃縮液を外部専門試験検査機関に依頼してサポニン含有量を確認した後、完成品である紅参製品(食品または健康機能食品)製造時にサポニン濃度を補正する目的で使うなど緻密に犯罪を犯した。

○ 食薬処は食用不可原料として製造された違法濃縮液3トンと朝鮮人参の花と朝鮮人参の蘆頭7トンを現場で押収し、該当製品の回収を進めている。

<添付> 朝鮮人参の花・朝鮮人参の蘆頭製品と濃縮液の写真

 

[MFDS] [報道参考]海外製造業所など「非対面調査運営マニュアル」用意

現地実態調査課 2021-09-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45751

□ 食品医薬品安全処は、海外製造業者(海外製造業所)の非対面調査を体系的かつ効率的に実施するために、海外製造業所非対面調査の詳細な運営手順を盛り込んだ「非対面調査運営マニュアル」を9月14日に発表した。

○ 今回のマニュアルは非対面調査の法的根拠*が用意されることに基づいて、情報通信技術を利用した映像点検など、現場で活用可能な調査方法を写真・図表などで提示し、誰にでも簡単に海外製造業者(海外製造業所)の非対面調査を理解し実行できるように用意した。

** 天災・感染症発生で現地調査が困難または迅速な点検が必要な場合、情報通信技術を活用した非対面調査が可能(「輸入食品法」改正、21.8.17.)

□ 主な内容は、▲非対面調査方法、▲非対面調査業務処理手順、▲非対面調査セキュリティシステムの用意など。

○ 非対面調査の方法は、書類調査と映像調査がある。

- 書類調査は食薬処や海外食品衛生評価機関*で、海外製造業所などから製造現場点検リスト、温度計較証明書、完成品検査成績書などの提出を受け衛生基準**に適しているか検討する。

* 食薬処長は非対面調査業務を効率的に行うため、専門的に評価を実施する機関を指定することができる(現在、韓国食品安全管理院など4ヶ所を指定)

** 「海外製造業所および海外作業場現地実態調査方法および基準」(食薬処告示)に基づく海外製造業者および海外作業場の衛生基準(環境衛生、作業場衛生、食品等の取扱い施設衛生、原料等の衛生など)

- 映像調査はリアルタイム*で製造現場の衛生管理状況などを点検するために、ビデオ会議プラットフォーム、ウェアラブルデバイス(スマートグラスなど)などの双方向でコミュニケーションが可能な方法で実施する。

* リアルタイム現場映像(製造施設、原材料保管倉庫など)確認、関係者インタビューなど

○ 非対面調査業務処理手順は、計画、書類調査、映像調査、結果通知・措置など計4段階の手順で進行される。

- 非対面調査の調査可能日程、映像調査可能の有無など、調査対象業者の現況を考慮して非対面調査、①調査計画を策定する。

- 制定された計画に基づいて、②書類調査を実施して書類調査の結果、提出資料が不十分または、製造現場の衛生状態など必ず現場確認が必要な項目について、③映像調査を実施する。

√ ただし、映像調査の場合、調査対象・目的、輸出国の情報通信技術条件などを総合的に考慮して実施の有無を決める

√ 映像調査省略予告例:外国の状況によって非対面のオンラインシステムの映像機器の使用が不可能な場合、「輸入食品法」による書類検査対象食品の場合など

- 点検結果により補完要請、輸入検査強化または輸入中止などの結果を海外製造業所などに、④通知・措置する。

○ 非対面調査は資料と映像で実施する特性があるので、資料のセキュリティを維持するために別途セキュリティシステムを用意した。

- すべての提出資料はセキュリティ網を備えた機関独自のサーバに登録・管理して、資料ハッキング予防のためにビデオ会議時終端間暗号化*テクニカルサポートプラットフォームなどを使用する。

* メッセージを入力して最終受信するところまで、すべての過程を暗号化された状態でメッセージ配信

<添付>

1.非対面調査フローチャート

2.情報通信技術活用して非対面調査実施

 

[MFDS] [部署合同]「トノサマバッタ(バッタ科)」10番目の食用昆虫と認定

新素材食品課 2021-09-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45749

□ 食品医薬品安全処と農村振興庁は、将来食料として食用昆虫が注目される中で、最近増加している昆虫飼育農家*で食品原料として登載要請されたバッタ科の昆虫「トノサマバッタLocusta migratoria」を9月13日、新食品原料として認定した。

* 国内昆虫産業現況(飼育農家/販売額):(’16年)1,597ヶ所/ 225億→(’17年)2,136ヶ所/ 345億→(’18年)2,318ヶ所/ 375億→(’19年)2,535ヶ所/ 405億→(’20年)2,873ヶ所/ 414億

○ 今回の食品原料認定*は、農村振興庁がトノサマバッタの特性・栄養性・毒性評価、飼育・製造工程標準化などを進め、食薬処が安全性を評価して食用昆虫として認定した。

* 新食品原料認定制度:国内で食品として摂取経験がない原料に対して安全性などを評価することで、新食品原料と認められた場合には食品公典登載前まで一時的に使える(食品衛生法第7条第2項)

- 今回のトノサマバッタの食用昆虫認定で、韓国で食べることができる昆虫は、白疆蚕、食用蚕(幼虫、さなぎ)、ハネナガイナゴ、チャイロコメノゴミムシダマシ(幼虫)、コガネムシ(幼虫)、カブトムシ幼虫、フタホシコオロギ(成虫)、ツヤケシオオゴミムシダマシ(幼虫)、ミツバチのさなぎ等、合計10種に増えた。

□  トノサマバッタは既に食用昆虫として使われているバッタと同じバッタ科だが、大きさは2倍以上で、飼育期間は半分程度で生産性に優れている。

○ また、タンパク質(70%)と不飽和脂肪酸(7.7%)が豊富で、食品原料としての価値が高く食材などとして多様な食品に利用することができる。

□ トノサマバッタの食品原料認定に先立ち、農業振興庁は約2年間(’19.1.1〜’20.12.31)、トノサマバッタの特性、栄養性、毒性評価をはじめとして最適な製造工程の標準化*などのための研究を進めていた。

* 製造行程開発:絶食(1〜2日)→冷凍保管(12時間以上)→解凍(5℃)→洗浄(翼と足除去、原料重量10倍の水で5分間水抜き、流水で10秒×3回洗浄後5分間水抜き)→殺菌(110℃、10分)→凍結乾燥(-40℃、12時間以上)または、凍結乾燥後粉砕(100mesh以下)

○ 食薬処は研究結果に基づいて約8ヶ月間(’20.12.31〜21.9.13)、国内外認定‧食用現況と人体影響資料などの安全性データを検討し、専門家意見収斂など科学的な評価*を経てトノサマバッタを新食品原料として認めた。

* 安全性評価など食品原料認定時提出資料:提出資料の要約、起源および開発経緯、国内・外認定および使用現況などに関する資料、製造方法に関する資料、原料特性に関する資料、安全性に関する資料

□ 食薬処は、「今後も科学的な安全性評価に基づいて食品原料の認定範囲を拡大して、消費者に多様で安全な食品原料が提供されるように一層努力する」と述べた。

○ 農村振興庁は、「昆虫は、今後、代替タンパク質源としての栄養学的価値が優れ環境にやさしい飼育特性でカーボンニュートラルの実現に適した食べ物で開発価値がある」とし、「トノサマバッタが食品原料として追加されたことに基づいて、昆虫飼育農家の所得増大と昆虫食品産業の活性化を期待する」と述べた。

<添付>

1.トノサマバッタ食品原料認定現況

2.食品原料として使用可能な食用昆虫

 

[MFDS]秋夕名節用贈り物の紅参についてお知らせします!

健康機能食品政策課/食品基準課 2021-09-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45743

□ 食品医薬品安全処は、秋夕名節が近づくことにより紅参の需要が増えると予想され、紅参で作られた健康機能食品の購入・摂取時の注意点など有用な情報を提供する。

* 国民の4人中1人(占有率:26.4%)の割合で摂取する健康機能食品

* 紅参製品生産実績:(’18)6,765億→(’19)5,881億→(’20)5,988億ウォン

* 健康機能食品生産実績:(’18)1兆7,288億ウォン→(’19)1兆9,464億ウォン→(’20)2兆2,642億ウォン

○ 紅参の原材料である朝鮮人参は伝統的に韓国をはじめ中国、日本などで健康増進の目的で摂取されており、加工方法に応じて水参(生人参)*、白参(乾燥人参)*、紅参などに区別することができる。

- 紅参は乾燥していない朝鮮人参を蒸気などで蒸し乾かしたものをいい、健康機能食品として紅参の機能性原料は粉末化または抽出‧濾過するなどの過程を経て、機能成分であるジンセノサイド**成分、Rg1、Rb1、Rg3の総含有量が1 gあたり2.5 mg以上(Rg1+Rb1+Rg3 ≧ 2.5 mg)になるように製造する。

* 水参(生人参)乾燥していない朝鮮人参、白参(乾燥人参)朝鮮人参を太陽光および熱風または、その他の方法で干す(「人参産業法」第2条)

** ジンセノサイド:人参に特異的に存在するサポニン

□ 自分に合う紅参製品を正しく選択するには、▲紅参の機能性、▲一般食品・健康機能食品の相違点、▲購入・摂取時注意事項などを正しく知ることが重要である。

<紅参の多様な機能性>

○ 紅参の最も代表的な機能性は、①免疫力増進であり、免疫細胞を増加させたり、その機能を調節するタンパク質の分泌を高めて免疫能力を助ける。

- また、紅参は肉体的な疲労に影響を与える血中乳酸濃度とクレアチン酸値などを減少させて、②疲労を改善する助けになる。他にも、③血小板凝集を抑制して血流改善、④記憶力改善、⑤抗酸化、⑥更年期女性の健康を助けるなど様々な機能性が認められている。

<一般食品と健康機能食品の相違点>

○ 市販の紅参製品は紅参キャンディ、紅参飲料など一般食品でも多く販売されているが、紅参で作った健康機能食品とは違いがある。

- 紅参で作った機能性原料は4年以上の朝鮮人参を使用すること、認められた機能性により「ジンセノサイド」の一日摂取量が決まっている。

- 機能性別ジンセノサイドの一日摂取量は、▲免疫力増進‧疲労改善を助ける(3〜80 mg)、▲血小板凝集抑制を通じた血流、記憶力改善、抗酸化を助ける(2.4〜80 mg)、▲更年期女性の健康を助ける(25〜80 mg)などである。

○ 従って、免疫力を増進したり疲労回復改善などの機能性がある製品を探すなら「健康機能食品」表示を必ず確認する必要がある。

 

<購入・摂取時注意事項>

○ (購入時)免疫力増進、疲労回復・改善などの機能性がある紅参を探すなら、健康機能食品表示・マーク、優秀健康機能食品製造基準(GMP)マークを必ず確認して購入する。

- また、紅参製品が呼吸器感染症、COVID‑19などの予防・治療効果があるように広告したり、一般食品を健康機能食品のように広告するのは不当な広告であるため購入時に注意する。

○ (摂取時)紅参製品で定めている一日摂取量に合うように摂取して、過剰摂取を避けなければならない。

- ジンセノサイド成分は血小板凝固を減少させて血糖値低下効果を強化することがあるので、糖尿病治療剤と血液抗凝固剤服用時には医師など専門家に相談する。

- 摂取する個人の体質や特性に応じて異常事例が発生する可能性があるので、異常事例が発生した場合は摂取を中止して専門家に相談または、「健康機能食品異常事例申告センター」に問い合わせする。

(韓国でしか効果がないニンジン、日本でしか効果がない緑茶…)

 

[MFDS]「あまり甘くなく・あまり塩辛くなく」実践映像コンテンツ公募の結果発表

食生活栄養安全政策課 2021-09-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45742

□ 食品医薬品安全処は、生活中の「ナトリウム、糖類を減らす」対国民広報のために、5月1日から8月16日まで「ナトリウム、糖類を減らすUCC (以下、自主制作物)公募展」を開催し、12件の受賞を選定した。

○ 今回の公募展は、最近3年間の平均公募数(114件)より80%多い205件が受理された。

* 公募展受付状況:(’18年)60件→(’19年)98件→(’20年)183件→(’21年)205件

○ 受賞作は技術的な補正作業を経た後、食薬処が運営する「マイナシュTV」YouTube・Facebookなどで公開して、教育部専用チャンネルで小・中学生・高校生の食生活栄養教育のためのナトリウム・糖類を減らす広報コンテンツとして活用される予定。

<添付>

  1. ‘21年のナトリウム・糖類減らすコンテンツ公募展の結果
  2. ‘21年のナトリウム・糖類減らすコンテンツ公募展の受賞作

 

[Defra]Defraは養蜂家と一緒に健康的なミツバチ計画2030を実施し、ミツバチ強化

A boost for bees as Defra works with beekeepers to implement the Healthy Bees Plan 2030

5 October 2021

https://www.gov.uk/government/news/a-boost-for-bees-as-defra-works-with-beekeepers-to-implement-the-healthy-bees-plan-2030

ヘルシービー計画2030の目標はバイオセキュリティ、技能、科学強化

Defraは養蜂家、ミツバチ農家、ミツバチ団体と政府がミツバチを守り強化するためにとる50以上の行動からなるヘルシービー計画2030実施計画を発表した。

ミツバチは多様な病害虫、環境からの脅威にさらされていてこの計画はイングランドとウェールズのミツバチの健康と養蜂を次の10年にわたって維持するための行動を定めた。

ミツバチは英国の受粉媒介種のたった一つであり、他の野生の受粉媒介者のための行動はイングランド受粉媒介者戦略で定められている。

ヘルシービー計画2030では病害虫を最小限にするための良い飼育、養蜂家の能力と知識向上、科学と根拠などを重要アウトカムに設定している。

 

[USDA]イリノイ動物園でビントロングとスナドリネコにCOVID-19確認

Confirmation of COVID-19 in a Binturong and a Fishing Cat at an Illinois Zoo

Oct 6, 2021

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2021/sa-10/covid-binturong-fishing-cat

いずれも米国でSARS-CoV-2ウイルスが確認された種としては初めて

この動物園で一頭のトラが兆候を見せて検査された後いろいろな種の検体を検査していた。

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standard News October 2021

https://mailchi.mp/1ab300b82cc9/food-standard-news-1300046?e=21527ddb09

Webアンケート、フェロープログラム、卵と卵生産の一次生産及び加工基準に意見募集、遺伝子組換えと新しい交配技術の教育資源、オーストラリア科学アカデミーの思考の糧シリーズの公開セミナー、等

 

[FSANZ]FSANは遺伝子組換え食品の定義を変更することへのパブリックコメント募集

FSANZ calls for comment on changing the definitions for genetically modified food

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/FSANZ-calls-for-comment-on-changing-the-definitions-for-genetically-modified-food.aspx

(あとで)

 

-食品基準通知

Notification Circular 173-21

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20173-21.aspx

意見募集

遺伝子技術新しい交配技術の定義

 

[FTC]FTCは営利目的大学の虚偽の主張に標的を定める

FTC Targets False Claims by For-Profit Colleges

October 6, 2021

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2021/10/ftc-targets-false-claims-profit-colleges

FTCは70の高等教育機関に、卒業生の職や収入や卒業後の結果について偽りの約束をすることを取り締まっていて違反者には相当な罰金が科されることを通知した

 

論文

-大麻は感受性の高いマウスの先天異常を引き起こす

Cannabis causes birth defects in susceptible mice

5-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/929886

Development

 

-種と炭素のための余地を残した集中的農業のほうが「エコフレンドリー」農業より良い

Concentrate farming to leave room for species and carbon, better than ‘eco-friendly’ agriculture

5-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930150

Journal of Zoologyに発表されたケンブリッジ大学の論文。農業は可能な限り収量を増やして面積を狭くし、自然のままの土地をできるだけ多くするほうが多様な種を保存できる

 

-EWGの科学者が水道水汚染物質の累積がんリスクを評価するために人口動態データを使う新しい枠組みを作る

EWG scientists create new framework for using demographic data to evaluate cumulative cancer risk from tap water contamination

6-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930540

International Journal of Environmental Research and Public HealthがEWGのEPAへの要求を支持。

(環境系の雑誌が活動家を支持するのか。EWGの計算はとにかくリスクは最大限に大きく見積もる、なので例えば水のヒ素基準0.004ppbを要求していて現行の10 ppbより遙かに低い。浄水器とか水を売るのだろうか)

 

-Johns Hopkins大学が電子タバコに数千の未知の化合物を発見

Johns Hopkins finds thousands of unknown chemicals in e-cigarettes

6-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930710

Chemical Research in Toxicologyに発表

電子タバコのリキッドと蒸気には未知の化合物が数千含まれ製造業者は開示していない。

 

-オメガ3サプリメントは心房細動リスクを上げる可能性がある

Omega-3 supplements could elevate risk of atrial fibrillation

6-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930790

Circulationに発表されたメタ解析。1日1g以上の魚油サプリメントでリスクが高いようだ

 

-増加する気候不安が個人と社会への相当な脅威となる

Growing climate anxiety poses significant threat to individuals and society

6-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930603

気候危機が子どもや若者の精神衛生への負担をますます増やしている;主導者はより幸福で健康的な未来のための道を作るために今行動しなければならない

The BMJ

(核戦争とか終末論とかはどうだった?)

 

-研究が北大西洋に微細な塗料断片がたくさんあることを明らかにした

Study reveals abundance of microscopic paint flakes in the North Atlantic

7-OCT-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/930754

海のマイクロプラスチックで最も多いもののひとつが塗料断片である可能性がある

Science of the Total Environment

(海のゴミには船や漁具由来のものが多いのは当然なのに何故かレジ袋が目の敵にされる)

 

-Bull World Health Organ. 2021 Volume 99, Number 10, October, 685-752

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/issues/390889/

ニュース

・悪習慣を止める

Dropping bad habits

ロシアにおける禁煙政策について

・Agnes Kalibata:フードシステムを転換する

Agnes Kalibata: transforming food systems

ルワンダの農業科学者で政策作成者でフードシステム改革提唱者Agnes Kalibataへのインタビュー。難民キャンプで育ち作物の病害虫対策を学び、農業政策の成功事例として「貧しい家族一世帯につき一頭の乳牛」や干ばつ耐性や高収量品種の導入、適切な肥料使用支援等をあげる。SDGの最も重要な目標である飢餓を無くすことに全力でコミットしている。

(SDGをなんとなくエコっぽいファッションにしないで欲しい)

 

-Natureワールドビュー

Our World in Dataから気候、持続可能性などにとってのCOVIDの教訓

COVID’s lessons for climate, sustainability and more from Our World in Data

05 October 2021  Hannah Ritchie

https://www.nature.com/articles/d41586-021-02691-4

国際機関は情報を結びつけるための義務、資金、専門性が必要-そうでなければパンデミック、飢餓、持続不可能性は解決されないだろう

COVID-19がどこで急速に拡散しているのか、死亡率は、治療法やワクチンの効果は、がわからない状態で取り組むことを想像して。2020年前半はそうだった。各国は状況の断続的スナップショットを公表し、WHOは感染者数をPDFで発表した。初期の情報提供はほとんどがボランティアによるものだった。最初のダッシュボードはJohns Hopkins大学が作り米国全体をデータを追跡したCOVID追跡プロジェクトはThe Atlanticによるもので、世界はThe Economist, The New York TimesおよびFinancial Timesのような民間メディアにアウトブレイクの数字や超過死亡の追跡を頼った。

我々のOur World in Dataの小さなチームはデータ収集とビジュアライゼーションツールを作って毎日更新した。それらは世界の主導者に使われ、WHOですら使った。

ワクチンの展開が始まったとき、我々は国際機関が接種率を追跡するのだろうと思った。そうではなかった。我々は世界の予防接種率データも作って公開した。

私は毎日政治家や研究者やジャーナリストかなどからエネルギーや持続可能開発目標などの問題で見つけられないデータを尋ねるメールを受け取る。そのような仕事をボランティアに任せっぱなしにするのではなく、世界的組織が資金と専門性を動員すべきだ。

(以下略。全くもってその通り。データを利用可能に加工・提供することの価値をもっと評価すべき)

 

その他

-Food safety Newsから

WHOは食品安全戦略への意見を公開:目標のひとつは統合

WHO reveals feedback on food safety strategy: one goal is integration

By Joe Whitworth on October 6, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/10/who-reveals-feedback-on-food-safety-strategy-one-goal-is-integration/

WHOの食品安全戦略には約100の意見が提出された

一部の意見ではこの戦略が食品安全に十分フォーカスせず、栄養や抗菌剤耐性をカバーしようとしていることに懸念を表明している。アレルゲンやアフラトキシンのようなトピックスが全くあるいはほとんど言及されていない。また安全でない食品の短期健康影響を強調しているが子どもの成長や発育のような長期健康影響との関連を記述していないという。新興技術の部分はバランスを欠きWGSを推進するのは疑問がある、等の意見も出された。

 

FDAの食品安全は壊れている、そしてなおす方法があるとインサイダーの新しい本は主張する

Food safety is broken at FDA and insider’s new book purports to have the fix

By Dan Flynn on October 6, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/10/food-safety-is-broken-at-fda-and-insiders-new-book-purports-to-have-the-fix/

1980年から2007年にFDAで働いていた、最後はCFSANの社会科学部長だったRichard Williams博士の本“食品をなおす:FDAのインサイダーが神話と解決法を解きほどくFixing Food: An FDA Insider Unravels the Myths and the Solutions”が2021年10月26日から購入できる。

レビューによるとWilliamsはFDAはこれまでのやり方を捨てて新しい技術を使うべきだと主張している。彼の技術への傾倒は「よりスマートな食品安全新時代」と一致する。

2050年までに人口の半分が肥満にむかっているのに、FDAはアーモンドミルクをミルクと表示できるかどうかといった問題に時間を無駄にしている、とWilliamsは描く。彼はFDAはもっと重要な課題に集中すべきだと考える

詳細は以下から

FDA renegade exposing the truth behind regulation.

https://www.richardawilliams.com/

 

テキサスの小売店へのオンライン脅迫で男性が刑務所に

Online COVID threat to Texas grocery stores sends man to federal prison

By Dan Flynn on October 7, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/10/online-covid-threat-to-texas-grocery-stores-sends-man-to-federal-prison/

2020年4月にテキサスの食料雑貨小売店にCOVID-19を広めるとオンラインで脅迫したChristopher Charles Perez 40才が有罪。

(フェイスブックへの虚偽の書き込みがFBIに通報された)

 

-重金属に「汚染された」ベビーフード?議会の報告書は重要な科学を省略している

Heavy-Metal 'Tainted' Baby Food? Congressional Report Omits Important Science

By Cameron English — October 6, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/10/06/heavy-metal-tainted-baby-food-congressional-report-omits-important-science-15855

議会小委員会の新しい報告書が「市販のベビーフードには危険な量のヒ素、鉛、カドミウムが含まれている」と結論した。これらには自然界に偏在する極微量のこのような重金属が含まれるのは避けられないが、ベビーフードの小さな子どもへのリスクは一般的に最小限である。

米国下院監視小委員会の新しい解析によると、市販のベビーフードには「危険な量のヒ素、鉛、カドミウムが含まれていて乳幼児に深刻な健康リスクとなる。製造業者は知っていてそれを警告なしに売っていた」。この警鐘を鳴らす結論をABCニュースがさらに増幅した。

「有害重金属の多い製品を検査して販売を止めるよう呼びかけているこの報告書では、Gerber、Plum Organics、Beech-Nut、 Walmartを含むブランドが名指しされている」

私は親になったばかりなのでこの手の主張は深刻に受け止める。私は店で売っているベビーフードを息子に与えることでゆっくり毒を与えていたのだろうか?しかしこの報告書と関連文献を注意深く検討すると全く違う物語が浮かび上がる:米国の小売店で販売されている製品は一般的に極めて安全である。

報告書は何を発見したのか?

この報告は主にアラスカ環境健康ラボの集めたデータに基づく。ラボはアンカレッジのスーパーマーケットで販売されていたベビーフードの検体のヒ素、鉛、カドミウムを測定した。Beech-Nut’sと GerberのコメシリアルがFDAの100ppb基準を超える無機ヒ素を含んでいた、と報告書は言う。Beech-Nutの製品は1つが125ppbで平均は85.47ppbの無機ヒ素だった。Gerberは最大が116ppbで平均は87.43ppbだった。

ここから一つ言えるのは、平均無機ヒ素はFDAの閾値より低い。

どのくらい保護的だったら「より保護的」なのか?

ほとんどのサンプルは法的基準以下だったので、著者らはまだ成立していない規制で提案されている最大無機ヒ素濃度15 ppbを使って評価している。彼らは新しい規則は「専門家と相談してより保護的になるように設定した」というがそれは正当ではない。この種のレトリックがプレスリリースを飾っている。しかし親は「より保護的」が実際のところ子どもの健康にとって何を意味するのかを知る必要がある。

Beech-Nutは自主的にコメベースのシリアルの1ロットを回収した。しかしこれはアラスカ州による定期サンプリングの結果であり、規制システムが機能している。

ベビーフードは毒ではない

小委員会の鉛とカドミウムの解析はさらに誤解を招くものである。例えば「ベビーフードの鉛に連邦基準はない」とあるが単純に間違いである。

FDAは何十年もトータルダイエットスタディを定期的に更新しているが、子どもたちのカドミウムと鉛暴露量は近年減少している。

米国小児科学会が親向けに書いた2021年9月の記事が問題の核心を突いている。親はもちろん「全ての重金属の暴露を制限」すべきであるが、「ベビーフードに検出されたような低濃度の重金属は、子どもたちの有害金属暴露の全体のうちの比較的少ない部分である」

FDAは違法な製品を見つければ対応する。

 

-コンシューマーラボ

どの日焼け止めと日焼け後製品にベンゼン汚染がありどれにないか?

Which sunscreens and after-sun products are contaminated with benzene and which are not?

Last Updated: 10/05/2021 | Initially Posted: 05/25/2021

https://www.consumerlab.com/answers/benzene-contamination-in-sunscreen-and-aftersun/benzene-sunscreen/

2021年10月5日更新

コパトーンが先週、同社がベンゼンを同定した12の異なるロットの5つの噴霧日焼け止め製品のリコールを発表した