2021-11-09

[EFSA ]ニュース

-業務過程で参加できるところ

Engagement windows in the life cycle of a mandate

8 November 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/infographics/engagement-windows-life-cycle-mandate

インフォグラフィック文書

EFSAのリスク評価プロセスの異なる段階で、関係者は関与することができる。その時期とやりかたを説明する

 

-申請過程で参加できるところ

Engagement windows in the life cycle of an application

8 November 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/infographics/engagement-windows-life-cycle-application

インフォグラフィック文書

同上、申請の場合

 

-EFSAの登録された関係者のデジタルコミュニティプラットフォーム

The digital community platform of EFSA’s registered stakeholders

2021/11/08

https://www.youtube.com/watch?v=sK5HGat6LYw

YouTube動画

 

-フタル酸類:意見及び暴露プロトコル案のパブリックコメント募集

Phthalates: draft opinion and exposure protocol open for public consultation

5 November 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/phthalates-draft-opinion-and-exposure-protocol-open-public-consultation

EFSAは、食品と接触する物質に使用される可塑剤のリスク評価の同定と優先順位付けに関する意見案と、優先される物質の暴露評価のためのプロトコル案に関するパブリックコメントの募集を開始した。

コメント募集は6週間続き、関係者の寄与が奨励されている。

フタル酸類、構造的に同様の物質、食品と接触する物質(FCMs)の代替物質など、可塑剤の存在による公衆衛生リスクの再評価のために、EFSAに準備作業を実施するよう、欧州委員会からの要請に2つのパブリックコメントが応えている。

可塑剤の同定と優先順位付けに関する意見案のために、食品と接触する物質・酵素及び加工助剤に関するEFSAのパネル(CEP)は、欧州委員会、欧州化学庁(ECHA)およびEU加盟国が提出したデータを考慮した。

EUあるいは国家レベルでFCMsの認可を受けた物質だけが優先順位付けされる。2001年以前に評価されたものは高い優先順位のグループ、2001年から2011年の間に評価されたものは中くらいの優先順位グループ、2011年後に評価されたものは優先順位の低いグループというように、優先順位付けは、物質がFCMとして最近リスク評価を受けた日付に基づいた。

プロトコル案に関する2番目のパブリックコメント募集は、優先順位付けされた物質の暴露評価のためにEFSAがデータを検索・選択し、根拠を分析・統一するためのアプローチを設定した。

EFSAはECHAと緊密に協力し、持続可能性のためのECの化学物質戦略(CSS)に基づく「1物質、1評価」アプローチを試験的に導入し、これら2つの案の作成に関する作業を実施した。

意見案やプロトコル案に関するコメントは専用のパブリックコメント募集ページから提出してください。コメントの締め切りは2021年12月16日。

 

・食品と接触することを意図した物質の素材に可塑剤として使用する可能性のある、フタル酸類や構造的に同様の物質のリスク評価の同定と優先順位付けに関する意見案

Draft opinion on identification and prioritisation for risk assessment of phthalates, structurally similar substances potentially used as plasticisers in materials and articles intended to come into contact with food

https://connect.efsa.europa.eu/RM/s/publicconsultation2/a0l1v00000E7o6u/pc0097

 

・食品と接触することを意図した物質の素材に可塑剤として使用する可能性のある、フタル酸類や構造的に同様の物質の安全性評価の一環としての暴露評価のためのプロトコル案

Draft protocol for the exposure assessment as part of the safety assessment of phthalates, structurally similar substances potentially used as plasticisers in materials and articles intended to come into contact with food

https://connect.efsa.europa.eu/RM/s/publicconsultation2/a0l1v00000E7pEA/pc0098

 

[EFSA]ダイズのグリホサートの輸入トレランス設定

Setting of an import tolerance for glyphosate in soyabeans

EFSA Journal 2021;19(10):6880 28 October 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6880

(理由付き意見)

EC規則No 396/2005条項6に従って、申請者Cortevaは米国から輸入した遺伝子組換え(GM)ダイズの有効成分グリホサートの輸入トレランスを設定するためにドイツの管轄機関に要請を提出した。この遺伝子組換えは除草剤グリホサートに耐性を与える。この要請を支援する提出されたデータは、ダイズの最大残留基準(MRL)提案を導出するのに十分だとわかった。ダイズの施行のための既存の残留物定義(グリホサートのみ)によってこのMRLを算出したとき、既存のMRL 20 mg/kgを変更する必要があるという兆候はなかった。だが、グリホサート耐性(CP4‐EPSPS)ダイズのMRLレビュー中に提案されている施行のための残留物定義(グリホサートと表現される、グリホサートとAMPA と N‐アセチル‐グリホサートの合計)に従って、MRL 50 mg/kgも算出された。MRLレビューで導出された施行のための残留物定義を実施する可能性について、その結果、ダイズの既存のMRLを変える必要性について、リスク管理の決定を下す必要がある。検証された定量限界(LOQ) 0.05 mg/kg(各化合物に対して)で検討中の作物のグリホサート、AMPA及びN‐アセチル‐グリホサートの残留物を管理する適切な執行分析手段が得られた。だが、N‐アセチル‐グリホサート(高水分と高脂肪を含むマトリクスと乾燥商品の)とAMPA(全てのマトリクス)の確認方法はまだない。EFSAは、グリホサートの既存の使用から生じる残留物の短期及び長期摂取やダイズの輸入トレランスは消費者の健康へのリスクを示しそうもないと結論した。しかしながら、慢性暴露計算はMRL レビュー中に確認されたデータのギャップに関する不確実性に影響され、グリホサートの既存の使用のためのMRLsは最近のMRLレビューの助言に従って修正される。

 

[EU]RASFF 2021(1031-1106)

警報通知(Alert Notifications)

トルコ産オランダ経由ブドウの葉のテブコナゾール・トリアジメノール・ジチオカルバメート・エンドスルファン・フルトリアホール・フォルペット・ラムダ-シハロトリン・メタラキシル・メトラフェノン及びピリメタニル、中国産シイタケの二酸化硫黄非表示、インド産ポン菓子のエチレンオキシド、中国産シイタケの二酸化硫黄非表示、ポーランド産ニコチンポーチの未承認食品成分ニコチン、韓国産食品サプリメントの製造に使用されるカプセルのエチレンオキシドの存在、エジプト産ギリシャ経由乾燥粉末スペアミントの未承認農薬クロルピリホス及び農薬マラチオン増量、インド産有機竹抽出物の未承認物質エチレンオキシド及び2-クロロエタノール、インド産英国経由クミンシードのエチレンオキシド、英国産食品サプリメントに使用された炭酸カルシウムのエチレンオキシド、ルーマニア産馬の肝臓のカドミウム、ベルギー産バターナッツカボチャの未承認物質ヘプタクロル、スイス産CBDオイルドロップス18%のTHC及び新規食品成分CBD高含有、ベルギー産バターナッツBioの未承認物質ヘプタクロル、ドイツ産モリンガ粉末入り食品サプリメントの未承認物質エチレンオキシド、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産解凍キハダマグロロインのアスコルビン酸(E300)高含有、マダガスカル産トルコ経由乾燥豆のクロルピリホス、エクアドル産バナナのイマザリル、イタリア産チルドホウレン草の硝酸塩高含有、モロッコ産冷凍タイセイヨウマサバのヒスタミン、トルコ産ブドウのアセタミプリド、パキスタン産米のクロルピリホス、中国産木の柄付きシリコン製台所用品の揮発性有機化合物高含有、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮マンダリンのクロルピリホス、トルコ産マンダリンのクロルピリホス-メチル及びフェンバレレート、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン、トルコ産生鮮ペッパーのフロニカミド、トルコ産オレンジのクロルピリホス-メチル、インド産皮をむいたゴマ種子のクロルピリホス・マラチオン及びエチレンオキシド、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、インド産ゴマ種子のエチレンオキシド、インド産噴霧乾燥インスタントコーヒーのオクラトキシンA、イラン産殻をとったピスタチオのアフラトキシン、インド産スパイスのエチレンオキシド、英国産ケールの過塩素酸塩及び塩素酸塩、トルコ産マンダリンのフェンバレレート、

 

[FAO]食品基準組織コーデックス委員会は有効で効率的パートナーシップのパワーの典型である

Foods standards body Codex Alimentarius epitomizes the power of effective and efficient partnerships

08/11/2021

https://www.fao.org/newsroom/detail/foods-standards-body-codex-alimentarius-epitomizes-the-power-of-effective-and-efficient-partnerships/en

 

[FAO]農業食料部門の主要二酸化炭素排出源としてサプライチェーンが森林破壊と農業に加わる

Supply chain joins deforestation and farming practices as main source of emissions in agri-food sector

08/11/2021

https://www.fao.org/newsroom/detail/supply-chain-is-growing-source-of-agri-food-GHG-emissions/en

FAOは世界の農業食料システムからの二酸化炭素排出を追跡するために新しいデータを発表

 

[DEFRA]英国の動物用抗生物質販売は過去6年で半分以下になった

UK veterinary antibiotics sales more than halved over the past six years

9 November 2021

https://www.gov.uk/government/news/uk-veterinary-antibiotics-sales-more-than-halved-over-the-past-six-years

ポジティブな結果は畜産業界、獣医部門、政府の協力の証である

本日政府の動物用医薬品局(VMD)が発表した報告書によると、英国の家畜への抗生物質使用は再び減少した。2014年から2020年の間に52%減少した。

 

[TGA]ニトロソアミン不純物

Nitrosamine impurities

9 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/nitrosamine-impurities

(医薬品の話だけれどまとまって簡潔に解説してあるので)

 

[RIVM]欧州プロジェクトCOHESIVEは持続可能なワンヘルスアプローチを開発する

European project COHESIVE develops sustainable One Health approaches

11/08/2021

https://www.rivm.nl/en/news/european-project-cohesive-develops-sustainable-one-health-approaches

国際プロジェクトCOHESIVEの完了シンポジウム11月8-10日、の紹介

 

[RIVM]コロナウイルス対策へのコンプライアンスに注意が必要

Compliance with coronavirus measures requires attention

11/08/2021

https://www.rivm.nl/en/news/compliance-with-coronavirus-measures-requires-attention

自宅で働く、距離をとる、症状があったら検査する、といったコロナウイルス対策を守ることがここ数週間低下していて内閣が記者会見をすることになった。この間感染者や入院患者が一貫して増加しているにもかかわらずコンプライアンスは低下した。そのことはRIVMとGGDsの行動研究から明らかである

自宅での状況

ほとんどの感染は家でおこっている。参加者の5人に1人以上が調査前一週間にパーティーに参加した。さらに自宅訪問者受入数も昨年の夏と同じくらい多い。そうした中で距離をとる人は15-25%。

COVID-19エントリーパス

10月の第三週のCOVID-19エントリーパスはワクチン接種者の67%に使われていた。カフェやレストランでエントリーパスとIDをチェックしているのは21%

行動研究の詳細は以下

Applying behavioural science to COVID-19

https://www.rivm.nl/en/coronavirus-covid-19/research/behaviour

(欧米人ってほんとうにパーティー好きなんだな。)

 

[IARC]がん予防強化のために新しいがんの原因を同定する:新しい戦略が必要

Identifying novel causes of cancers to enhance cancer prevention: new strategies are needed

8 November 2021

https://iarc.who.int/news-events/identifying-novel-causes-of-cancers-to-enhance-cancer-prevention-new-strategies-are-needed/

Journal of the National Cancer InstituteにIARCとブリストル大学の研究者が見解を発表。今後50年で世界のがんは特に低から中所得国で増加すると予想される。高所得国での研究で約40%のがんは既知のリスク要因で説明できるが、がん統計からは80%が予防できる可能性がある。そうした要因を同定するには新たな研究戦略が必要。

 

[ProMED]硫化水素中毒-米国:(ウィスコンシン)ヒト、ウシ、致死、訂正

Hydrogen sulfide poisoning - USA: (WI) human, cattle, fatal, corr

2021-11-08

https://promedmail.org/promed-post/?id=8699533

Date: Mon 8 Nov 2021 From: Rodney Willoughby  [edited]

この事件は2016年8月のもの

ニュースは遺族が農家の事故防止のために活動している、というもの

 

[USDA]APHISは日本産柄つき生鮮メロンの米国輸入を認める

APHIS Authorizes the Importation of Fresh Melon Fruit with Stems from Japan Into the United States

Nov 8, 2021

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/federal-register-posts/sa_by_date/sa_2021/japan-melon-fruit

商用委託品のみ、それぞれ柄にキュウリ緑斑モザイクウイルスがいない国の植物保護組織が発行した証明書つきで米国に到着したら検査される条件で。

 

論文

-若い世代は気候を意識して食べる

Younger generation eat climate-consciously

8-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/934130

Cleaner and Responsible Consumptionに発表されたゲッチンゲン大学の研究

ドイツの15-29才の1400人に調査。気候への意識は高く17%は肉を食べない

(農業科学部農産物マーケティングの人が肉を食べないことを推進するんだ)

 

-COVID-19パンデミック中の持続する身体症状のあるフランス成人での自己申告によるCOVID-19感染とSARS-CoV-2血清学的検査結果の関連

Association of Self-reported COVID-19 Infection and SARS-CoV-2 Serology Test Results With Persistent Physical Symptoms Among French Adults During the COVID-19 Pandemic

JAMA Intern Med. Published online November 8, 2021

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2785832

フランスの集団ベースのCONSTANCESコホートの268323人の横断解析。

長く続く身体症状のほとんどに関連したのは自己申告によるCOVID-19感染で、実験室で確認されたCOVID-19感染(抗体)と関連したのは無臭症のみ。

 

その他

-Natureニュース

詐欺師がゲスト編集者になりすまして偽造論文を出版させる

Scammers impersonate guest editors to get sham papers published

08 November 2021  Holly Else

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03035-y

詐欺師が「特別号」を利用して出版プロセスを操り、評判の良い雑誌から数百のゴミ論文が取り下げられた。そして問題は拡大している

Elsevierが現在in pressの165論文を取り下げていてさらに6つの特別号の一部として既に発表された300以上を取り下げる予定で、Springer Natureも特別号に発表された62論文を取り下げている。今後さらに他の雑誌でも騙されたことに気がついて調査されるだろう。

多くの雑誌は特定のトピックスに絞った論文を集めた特集号を出版している。それにはしばしばそのトピックの専門のゲスト編集者が関わる。近年詐欺師がこの特別号を使って質の低い論文を正当な雑誌に出版させようとしている

(犯罪組織がある??)

 

-SMC UK

自己申告によるCOVID-19感染とSARS-CoV-2血清学的検査結果の持続する身体症状との関連を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at the association of self-reported COVID-19 infection and SARS-CoV-2 serology test results with persistent physical symptoms

NOVEMBER 8, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-the-association-of-self-reported-covid-19-infection-and-sars-cov-2-serology-test-results-with-persistent-physical-symptoms/

JAMA Internal Medicineに発表された研究について

Exeter大学上級臨床講師David Strain博士

この論文は大規模フランスデータベースを使って、長く続く症状を最もよく予測する要因は血清学的感染確認より感染したという信念であることを示した。例外は臭いを感じないことで、それはCOVID感染に特異的な症状である。著者はロングCOVIDの原因には感染以外のメカニズムも関与していると結論している。

極めてシンプルなメカニズムが欠けていて、COVID    だろうがそうでなかろうが、長期症状をおこすウイルス性の疾患は多数ある。歴史的にこうした症状はウイルス感染後の疲労、あるいは極端な場合には筋痛性脳脊髄炎と呼ばれてきた。

あるいは、多くの人がCOVIDしか知らないために現在症状があるからCOVIDにかかったに違いないと思っている可能性がある。ウイルス感染後の症状としてのロングCOVIDが多くの人に認められることでより広範な研究につながることを期待する。

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

これは興味深い研究だが額面通りに受け取ると誤解を招く可能性がある。症状のある人がまるで信念によるかのように受け取られる可能性があるがそうではない。この研究は観察研究で因果関係を確かめられない。また一般化も困難である。抗体検査の問題もある

Kent大学ウイルス学名誉上級講師Jeremy Rossman博士

この研究の解析にはいくつかの懸念がある

(いろいろ略)

 

-気候変動対策は有機農業拡大の理由にならない

Fighting Climate Change Is No Excuse To Expand Organic Farming

By Cameron English — November 8, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/11/08/fighting-climate-change-no-excuse-expand-organic-farming-15922

根拠は一貫して有機農業が気候変動を遅らせる役に立たないことを示している。なのにそれをよく知っているはずの科学出版物がこの有害な神話を宣伝し続けている

人々に科学の重要性を説く報道担当者が一方で自分にとって都合の良い非科学的考えを宣伝する。CNNやガーディアン、ワシントンポストなどがCOVID-19ワクチンを擁護しつつ農薬の危険性についてのいいかげんな報道をしオーガニック食品を食べることを勧める。一般メディアだけではなく科学メディアでもよくある。

(以下The Conversationの記事の批判。↓も典型的)

 

-健康ではなく有害 「世界で最良」と持て囃される食生活はあなたの生殖能力を害するかもしれない、と専門家が警告

HARM NOT HEALTH Common diet hailed as ‘world’s best’ may harm your fertility, experts warn

8 Nov 2021

https://www.thesun.co.uk/health/16671354/diet-hailed-worlds-best-mediterranean-may-harm-fertility/

地中海食が生殖能力を害し免疫系を弱め子どもの発達と成長を阻害する可能性があるとノルウェーのオスロ大学のチームが言う。

研究では27人の英国人学生に1週間いつもの食事をして記録をつけ、それから地中海食に変えて尿を調べた。地中海食の方が尿中残留農薬が多かった。それから食品をオーガニックに変えたら尿中残留農薬が減った。健康影響は調べていない。

しかしこの研究の主著者のCarlo Leifert客員教授はこれら農薬が内分泌攪乱物質で無数の悪影響があると主張する

 

Diet and food type affect urinary pesticide residue excretion profiles in healthy individuals: results of a randomized controlled dietary intervention trial

The American Journal of Clinical Nutrition, nqab308

https://academic.oup.com/ajcn/advance-article-abstract/doi/10.1093/ajcn/nqab308/6412942?redirectedFrom=fulltext

 

-KFF COVID-19ワクチンモニター:メディアとデマ

KFF COVID-19 Vaccine Monitor: Media and Misinformation

Liz Hamel et al.,

Published: Nov 08, 2021

https://www.kff.org/coronavirus-covid-19/poll-finding/kff-covid-19-vaccine-monitor-media-and-misinformation/

KFF COVID-19 Vaccine MonitorはCOVID-19ワクチンに対する人々の態度と経験を追跡する現在進行中の研究プロジェクトである

重要知見

・医療に関するデマは新しいものではないが、ソーシャルメディアとニュースソースの分極とCOVID-19に関する科学的発展の速さがこれまでになく曖昧な情報、デマ、意図的歪曲が広がりやすい環境を作っている。最新ワクチンモニターではパンデミックに関するデマを信じている人が広がっていて、成人の78%が少なくとも8つのうちの一つのCOVID-19に関するデマを聞いたことがありそれが事実あるいは嘘か本当かわからないと回答している。COVIDデマを信じることは予防接種と協力の両方に関連する

・ニュースメディアへの信頼はここ数年低下していたが、現在COVID-19に関する情報に関して人々の大多数に信頼されている情報源は存在しない。ワクチン接種していない成人はニュースソースを信じる可能性がワクチン接種した人よりはるかに少ない。

・人々のニュースソースへの信頼はCOVIDデマを信じることと関連する。

 

(陰謀論を信じている、というより何も信じられない、のほうが近いのかも。)

2021-11-08

[CFIA]大豆ベースの乳児用調整乳中の表示されていない乳-2018年4月1日から2019年3月31日

Undeclared Milk in Soy-Based Infant Formula – April 1, 2018 to March 31, 2019

2021-11-03

https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/undeclared-milk-in-soy-based-infant-formula/eng/1630458800076/1630459040220

この調査の主な目的は大豆ベースの乳児用調整乳中の表示されていない乳の存在と量に関する追加情報を得ることだった。143のサンプルを調べ、表示されていない乳を含むものは見つからなかった。これらの調査の過程で得られた陽性結果は、その量がアレルギーのある人に健康上の懸念をもたらすかどうか判断するためにCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られる。CFIAが行ったフォローアップ措置の程度は、健康リスク評価で定めた汚染の深刻さとそれによる健康上の懸念に基づいている。この調査で調べた製品はどれも表示されていない乳に陽性ではなく、消費者への健康リスクは確認されなかった。

 

[FSANZ]社会科学

Social science

https://www.foodstandards.gov.au/science/Pages/Social-science-reviews.aspx

Foodsafety

オーストラリアの消費者の食品安全インシデント事とアウトブレイクに対する反応

Australian consumers’ responses to food safety incidents and outbreaks

アデレード大学

サマリー 

食品洞察アンケート(FoodIQ)とデータ

FoodIQは、アデレード大学のグローバル食糧・資源センター(CGFAR)が実施したオーストラリアの食品購入者の全国的な代表サンプルの定期オンライン調査である。FoodIQプロジェクトの目的は、食品規制者/政策決定者、医療従事者、食品業界が消費者のニーズに合った情報提供や製品開発ができるよう、偏りのない定量的な消費者知見を作り出し、根拠に基づいた食品政策開発を支援することである。FoodIQの手段は、家庭や個人の食品消費支出と行動、食品選択の価値、食品システム問題(食品安全性や新しい製造方法など)についての懸念、食品表示の認識、情報源の信用など、広範の話題に及んでいる。

この報告書のために分析されたFoodIQデータは、2018年9月から2020年12月まで実施された7回のデータ収集による。データ収集の各波には、信頼できるオンラインパネルプロバイダーから、少なくとも1000人の消費者の代表サンプルを採用した。18歳以上で家庭用食品の主な購入者か共同購入者であることが回答者の資格である。サンプル割り当ては性別、年齢、地域(州/準州各地の分布)に設定され、各波のサンプルは全国を代表している。FoodIQデータの分析から、全ての波で、回答者の新鮮な果物や野菜の主な購入源はスーパーマーケットだった。消費者が食品を選択する最重要の要因は、価格、味、健康、栄養、生産国、食品安全性である。

 

オーストラリアの食品供給の安全性へのオーストラリアの消費者の信頼

消費者はオーストラリアの食品供給の安全性への比較的高い信頼性を報告した(平均スコアは7のうち5.5)、回答者の少なくとも68%は(全波を通した平均の)中間値以上の信頼と評価している。直近の波(2020年12月)の平均的な消費者の信頼は、2018年9月、2019年6月、2019年9月~10月の平均的な信頼より統計的に有意に高かった。

 

食品安全問題と懸念

消費者は「最も重要な」食品安全問題として、輸入食品、細菌/汚染物質による食中毒、農薬/残留農薬を最も多く(全波の平均)特定した。消費者の16%が輸入食品を「最重要」と順位付けし、全ての波で消費者の36%がトップ3問題にランクした。消費者の15%が細菌/汚染物質による食中毒を「最重要」と順位付けし、消費者の38%がトップ3問題にランクした。消費者の13%が農薬/残留農薬を1位に順位付けし、消費者の41%がトップ3問題にランクした。全ての波の平均で、消費者の30%以上が、食品中の発がん性物質または発がん性化学物質(35%)、家畜製品の生産に使われるホルモンや抗生物質(32%)、異物による食品汚染がトップ3の食品安全問題だと述べた。 最大の食品安全の懸念により変化があったかどうか尋ねると、輸入食品についての懸念から消費行動を変えたと報告した消費者が最も多かった(8%)。細菌由来食中毒、異物による食品汚染、残留農薬、食品や食品添加物中の発がん性物質など、他の食品安全懸念のために変化があったと報告した消費者は4%だけだった。

 

食品システムについての懸念

食品システム問題についての懸念を評価するよう求められると(7段階評価を使用)、以下の問題について「非常に心配」だと報告した消費者の割合が最も高かったのは、食品の産地(全ての波の合計サンプルの21%)、食品生産に用いられる動物の福祉(18%)、食品生産の農薬の使用(18%)、食品生産の抗生物質の使用(17%)、農業や食品生産中のグリホサート(ラウンドアップ)の使用だった。

 

食品安全情報の信頼できる情報源

全ての波の平均で、消費者はオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、医師医療従事者、食品安全情報評議会に最大レベルの信用を報告した。消費者が比較的高い信頼レベルを報告した他の情報源は、農業従事者、政府/政府組織(FSANZ-オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関など)、消費者団体(Choiceなど)、栄養士、動物福祉団体(RSPCAなど)である。

 

食品リコール:回想と行動変容

各回を通して食品リコールを覚えている回答者の割合は44%~70%の範囲だった。食品リコールの回想は後続の波(44-55%)と比較して2018年9月~2019年6月の間は大幅に高く(64-70%)、リコールは直近の波(2020年12月)で最も少なかった。データ収集の複数の波で回答者がリコールを最も多く思い出したのは、イチゴ、冷凍ベリー類、マスクメロン、冷凍野菜、卵、牛乳の5製品だった。他の食品で最も報告された5項目に入っていたのは、少なくとも1つの調査の波に入っていたパック済サラダ、「その他の果物」、アップルパイ/冷凍ペストリー、肉、エビだった。全ての波で、回答者はイチゴ、冷凍ベリー類、マスクメロンのリコールを受けて購入習慣を変えたと最も多く報告した。習慣を変えた回答者は、リコール食品の購入を一次停止したと最も多く報告した。添付報告書では、リコール食品の生産国や食品がリコールされた理由についても、質問に対する消費者の回答の詳細な洞察を提供している。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 177-21

​​​​​8 November 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20177-21.aspx

新規申請と提案

・EPAとDHAを産生し除草剤耐性キャノーラ系統LBFLFK由来食品

承認と食品閣僚通知

・新しい総食物繊維分析法としてのAOAC 2017.16

・乳児用調整乳とその他製品の2’FL

・GM Bacillus licheniformis由来麦芽糖産生性αアミラーゼ酵素

 

[RIVM]報告書等

-2020年Borssele原子力発電所周辺の放射能測定

Radiation level measurements around the site of Borssele nuclear power plant in 2020

05-11-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/stralingsniveaumetingen-aan-terrein-van-epz-kerncentrale-borssele-in-2020

2020年原子力発電所境界のガンマ線は最大許容量10マイクロシーベルト/年より低く、最大実効線量は1.2マイクロシーベルトだった

 

-ワクチン接種していないCOVID-19入院患者はワクチン接種した患者より20年近く若い

Unvaccinated COVID-19 patients in hospital nearly 20 years younger than vaccinated patients

11/05/2021

https://www.rivm.nl/en/news/unvaccinated-covid-19-patients-in-hospital-nearly-20-years-younger-than-vaccinated-patients

ワクチン完了してSARS-CoV-2感染者はワクチンしていない人の1/17の入院。ICU入院の可能性は1/33。

 

[WHO]ケーススタディ:アゼルバイジャンのCOVID-19とメタノール中毒

Case study: COVID-19 and methanol poisoning in Azerbaijan

5 November 2021  Publication

https://www.who.int/publications/i/item/9789240036185

このケーススタディはCOVID-19パンデミックがアゼルバイジャンのメタノール中毒に与えた影響と、この国の化学物質管理能力強化法について記述した

メタノール中毒に二つのピークが観察され、最初のものはニセのアルコール飲料の使用に関連し、二つ目はニセのアルコールベースの消毒剤に関連した

 

[WHO]イベント

-FAO/WHO合同記者発表:コーデックス委員会

FAO/WHO Joint Media Advisory: Codex Alimentarius Commission

5 November 2021

https://www.who.int/news/item/05-11-2021-fao-who-joint-media-advisory-codex-alimentarius-commission

 

-福島第一後の10年の進歩についてのWHO共催IAEA会議

IAEA’s conference co-sponsored by WHO on a decade of progress after Fukushima-Daiichi

8 – 12 November 2021 Vienna, Austria

https://www.who.int/news-room/events/detail/2021/11/08/default-calendar/iaea-s-conference-co-sponsored-by-who-on-a-decade-of-progress-after-fukushima-daiichi

 

[ProMED]硫化水素中毒-米国:(ウィスコンシン)ヒト、ウシ、致死

Hydrogen sulfide poisoning - USA: (WI) human, cattle, fatal

2021-11-05

https://promedmail.org/promed-post/?id=8699459

Date: 3 Nov 2021 Source: Daily Headlines [edited]

ウィスコンシンの農場の堆肥貯蔵タンクの中にできた「恐ろしい空気の塊」によって農家一人と16頭のウシが死んだ。地元放送局WAOWによると29才の農家が家族の農場でガス中毒で死亡した。農場のオーナーの父親はこの悲劇は普通でない予期せぬ天候の結果だという。ガス中毒は通常閉鎖地域でおこるが、大気の圧力がガスの分散を阻害したのだろう

 

[USDA]コロラド動物園でハイエナにCOVID-19確認

Confirmation of COVID-19 in Hyenas at a Colorado Zoo

Nov 5, 2021

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2021/sa-11/covid-hyenas

ブチハイエナ2頭

 

論文

-お菓子とペストリーを避けることで地球(とあなたの健康)を守ろう

Save the planet (and your health) by steering clear of sweets and pastries

4-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933949

Public Health Nutritionに発表されたオーストラリアとニュージーランドの食品由来環境影響研究のレビューについての南オーストラリア大学のプレスリリース

 

-乳児の時の卵を食べる回数を増やすことは後の卵アレルギー減少と関連する

​​​​​​​Increased frequency of eating eggs in infancy associated with decreased egg allergy later on

5-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/932631

米国アレルギー、喘息、免疫学会年次会合での発表

 

-ガイドライン発表から4年、保護者はまだピーナッツの早期導入について情報を与えられていない

Four years after release of guidelines, parents still not informed about early peanut introduction

5-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/932626

 

-食品添加物としての亜硝酸ナトリムの普通でない使用に関連するメトヘモグロビン血症

Methaemoglobinaemia associated with the atypical use of sodium nitrite as a food additive.

O'Neill C, et al.,

Med J Aust. 2021 Sep 20;215(6):256-257

オーストラリアからの症例報告

 

-幹細胞療法として宣伝販売されている臍帯血由来製品で治療された患者の細菌感染調査

Investigation of Bacterial Infections Among Patients Treated With Umbilical Cord Blood-Derived Products Marketed as Stem Cell Therapies.

Hartnett KP, et al.,

JAMA Netw Open. 2021 Oct 1;4(10):e2128615.

20人の症例シリーズ

 

-ほぼ致死的なナチュロパスビタミン点滴による二次的Pseudomonas fluorescens菌血症

A Nearly Fatal Case of Pseudomonas fluorescens Bacteremia Secondary to a Naturopathic Intravenous Vitamin Infusion.

D'Souza G,et al.,

J Investig Med High Impact Case Rep. 2021 Jan-Dec;9:23247096211026481.

毎月ビタミン点滴をしていた52才女性の症例。他にホルモン剤とサプリメント多数

 

-COVID-19パンデミック中の鬱と不安疾患:わかっていることとわからないこと

Depression and anxiety disorders during the COVID-19 pandemic: knowns and unknowns

Maxime Taquet et al.,

THE LANCET COMMENT VOLUME 398, ISSUE 10312, P1665-1666, NOVEMBER 06, 2021

COVID-19パンデミックは人々の精神衛生に負担をかけた。しかしその影響の世界的広がりは多くがわかっていない。GBDモデルを使って入手可能なデータから、COVID-19精神疾患共同作業は知見を提供する

 

その他

-SMC NZ

オークランドはさらにロックダウンの出口を垣間見る-専門家の反応

Auckland peeks further out of lockdown – Expert Reaction

Published: 08 November 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/11/08/auckland-peeks-further-out-of-lockdown-expert-reaction/

首相はオークランドが水曜日にアラートレベル3ステップ2に動くと確認、そして「信号」枠組みへの移行予想日を発表。

11月29日がワクチンパスポートを使って「赤」レベルになる日と想定。

制限緩和がリスキーだという人ととにかくワクチン接種という人の二人

(感染者数は徐々に増加していて200人前後に)

 

-CSPI

アメリカの食品と健康の監視50年

Celebrating 50 Years as America's Food and Health Watchdog

https://www.cspinet.org/

https://cspinet.org/about

1971年設立、おそらく最も古い食品NPO

 

-ラットとヒトとビスフェノールA

Of Rats, People and Bisphenol A

Joe Schwarcz PhD | 4 Nov 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/rats-people-and-bisphenol

BPAのホルモン様活性は1930年代から知られていて、齧歯類を使った急性毒性は検出が難しく低いことがわかっていた。問題は、痕跡程度の量を長期に渡って暴露した場合である。そのような暴露は健康に影響するか?

BPAが最初に見出しになったのはカナダがポリカーボネート哺乳瓶を禁止した時である。BPAのホルモン様活性は1930年代から知られていた。BPAは尿中に測定できるので、我々は全ての人が幾分かは暴露されていることを知っている。可能性の高い暴露源は食品である。それは健康に影響するか?

決定的な答えを出す研究はこれまでない。ヒトに異なる量のBPAを与えて数十年観察する実験はできない。その代わり人々の血中や尿中の濃度を測ってそれと関連するものが調べられてきた。しかし関連は因果関係を証明できない。試験管や齧歯類での実験も行われている。しかし人間は巨大な試験管ではないしもちろん大型ラットでも無い。それでも齧歯類での実験は知見を提供できる。だから米国では“CLARITY-BPA”試験が行われた。

米国中の研究者が、ラットに2.5, 25, 250, 2500, 25000マイクログラム/kg体重/日のBPAを与えた時の異なるアウトカムを研究した。この用量は一般人の最大暴露量50マイクログラム/kg体重/日を囲むもので、対照にはエチニルエストラジオールが使われた。

そして結果は?用量が多様なので、ヒト暴露量の範囲であることは滅多に無いが、いくつかの影響が見られた。用量の少ない方で大きな影響が見られる「非単相性」反応が少数で見られた。そして多くのグループが素晴らしい仕事をしたにも関わらず、BPA暴露によるリスクについて科学者がコンセンサスを得ることはできなかった。

ここが我々の立つところである。世界中の研究者によって無数の雑誌に何万もの論文が発表されたが、我々には血中に漂う僅かなBPAが何をするのかについて決定的な答えが無い。そしてこれは内分泌攪乱物質と分類された化合物のうちのたった一つについて、である。他にもフタル酸やPFASから天然の大豆イソフラボンまで何百とある。残念ながら、極微量の化合物の長期にわたる暴露については、科学はいつも答えが出せるとは限らない。人体にはどんなときでも数百万ものあらゆる種類の化学物質があることを思い出して。コーヒーを一口啜っただけで1000もの化合物が入り、香水を嗅いだだけで数百になる。これらの中からどれかを単離して齧歯類でBPAのように徹底的に調べれば何らかの影響は見つかるだろう。ヒトにとって意味があるか?決められないだろう。

それでもBPAが人体機能にとって必須ではないので、暴露を減らそうとすることに害はないだろう。企業は代用品を探し多くの製品に「BPAフリー」と表示されている。しかし人体に循環する何百万もの化合物のうちのたった一つが「含まれない」ことに大きな意味は無いだろう。

 

-危険なプレイをしよう!殺人ゲームへの招待状:「ホメオパシーで免疫ができると信じるクオーターバック」

Lets’ Play Jeopardy! Clue: “Quarterback who believes in homeopathic immunization”

Joe Schwarcz PhD | 5 Nov 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health-and-nutrition/lets-play-jeopardy-clue-quarterback-who-believes-homeopathic-immunization

答え:Aaron Rodgersって誰?

Green Bay Packersの、MVPクオーターバックのAaron Rodgersその人である。彼はワクチンでは無く、ホメオパシーレメディで免疫をつけることを選択し、自分は「地球が平らだと信じる反ワクチン」ではなく「批判的思考者」であると主張している。ほんとう?ホメオパシーを信じる前にどれだけクリティカルシンキングをしたのか?

(以下略)

 

-スリランカは一夜で化学肥料輸入を禁止した6ヶ月後に有機農業を捨てる

Sri Lanka junks organic farming 6 months after overnight ban on chemical fertiliser imports

SAMYAK PANDEY 3 November, 2021

https://theprint.in/world/sri-lanka-junks-organic-farming-6-months-after-overnight-ban-on-chemical-fertiliser-imports/761250/

スリランカは田んぼでの栽培用にインドから輸入したナノ尿素肥料の積荷を配布している。先の禁止には農家がひどく怒っていた。

地元メディアによるとインドの肥料会社IFFCOから尿素約100万ボトル、リトアニアから3万トンの塩化カリウムを輸入し、さらにインドから硫酸アンモニウムをさらに輸送する手続き中。

当初政府は中国から有機肥料を輸入して抗議を抑え込もうとした。しかしこれはさらなる危機を作っただけだった。先に報道したとおり、6300万ドルで中国のQingdao Seawinバイオテックグループ者から輸入した有機肥料99000トンは、微生物、病原体、病気に「汚染されている」ことがわかった。さらに悪名高い植物病原体Erwiniaにも感染していて、スリランカ銀行は中国側への支払いを見合わせた。スリランカの中国大使はそれから国営スリランカ人民銀行をブラックリストに載せたと宣言した。

 

2021-11-05

[HK] 食品中の麦角アルカロイド類   

Ergot alkaloids in food

28 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/files/Report_Ergot_alkaloids_in_food_e.pdf

要約

麦角アルカロイド(EA)は、主にClaviceps spp.に属する真菌が生成するマイコトキシンである。ライ麦、ライ小麦、小麦、大麦、キビ及びオート麦などの穀類に感染することが知られている。感染時、真菌は子房にコロニーを作り、アルカロイドを含む菌核粒子(麦角)が発育中の穀物や種子にとってかわる。EAは主に麦角に含まれる。麦角が穀類と一緒に収穫されると、穀類やその製品もEAに汚染される可能性がある。

(中略)

FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、2021年に食事中EAの総量について、1日あたり0.4 μg/kg体重(bw)のグループTDI(耐容1日摂取量)を定めた。

本研究の目的は以下である。

(i)香港の市場で入手可能な特定の食品に含まれるEAの濃度を調べ判断すること;

(ii)これらの食品の消費から生じる香港の成人のEAに対する食事暴露を推定すること;

(iii)関連する健康リスクを評価すること。

穀類及び穀類製品、特にライ麦を含む製品が海外の様々な研究において、消費者のEAへの食事暴露の主な原因であると報告されている。この研究では、EAを含む可能性が高いと報告されている食品に注目し、「穀粒」、「小麦粉及び澱粉」、「パスタ及び麺類(生及び乾燥)」、「パスタ及び麺類(生及び非乾燥)」、「パン及びロールパン」、「朝食用シリアル」、「その他のベーカリー製品」及び「シリアル飲料」を含む8つの食品群から339サンプルを収集した。

約79%のサンプル(267サンプル)からEAが検出されなかった。EAが検出されたサンプル(21%の72サンプル)のうち、総EAの濃度は0.54~6.5 μg/kg(下限値(LB)~上限値(UB))~1200 μg/kgの範囲であった。その結果、「朝食用シリアル」と「パンとロールパン」の食品群でEA濃度が高く、総EAの平均値はそれぞれ30〜35 μg/kg(LB-UB)、12〜16 μg/kg(LB-UB)であった。欧州食品安全機関(EFSA)が2017年に報告した総EAの平均値と比較すると、この研究の結果は全般的に低かった。

この研究では、香港の平均的な成人消費者と高摂取成人消費者(90パーセンタイル)のEAに対する食事暴露量は、それぞれ、0.018~0.076 μg/kg bw/day (LB-UB) (TDIの4.4%-19%)及び0.036-0.12μg/kg bw/day (LB-UB)(TDIの9.1%-29%)であった。

この結果から、平均的な成人消費者も高摂取者もEAの有害影響を受ける可能性は低いことが示唆された。EFSAが2017年に報告した欧州の成人におけるEAへの平均食事暴露量と比較すると、この研究における香港成人の量は比較的低かった。

(以下省略)

 

[HK]食品・環境衛生局(FEHD)は輸入冷凍イカのスライス面とその内包物のサンプルにCOVID-19の陽性反応が出たことを追跡調査する

FEHD follows up on samples of imported frozen cuttlefish slice surface and its inner packaging that tested positive for COVID-19

Wednesday, November 3, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211103_8961.html

食品安全センター(CFS)は、保健省の健康保護センター(CHP)から、輸入冷凍イカのスライス表面とその内部包装のサンプルが予防的検査でCOVID-19ウイルスに陽性であることが判明したとの通知を受けたと、本日(11月3日)発表した。

 

[TGA]新型コロナウイルスの治療及び予防を謳う製品についての警告

Warning about products claiming to treat or prevent the novel coronavirus

3 November 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/warning-about-products-claiming-treat-or-prevent-novel-coronavirus

TGAは補完的な医薬品や消毒剤などの特定の治療商品が、オーストラリアにおける新型コロナウイルス感染症の予防や治療のために不適切に宣伝されている、と広告主及び消費者に注意をよびかける。

注:TGAは「違法広告報告」を改善のため更新する。そのため2021年11月7日報告フォームが使用できなくなる

 

[TGA] 安全性警告

-S.W.A.G II Platinum 33K

4 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/panther-power-platinum-11000

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

-Panther Power Platinum 11000

4 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/panther-power-platinum-11000

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

-777K products

3 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/777k-products

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

-One Night Love tablets

3 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/one-night-love-tablets-0

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

 

[MPI]乳児のための安全な食品

Safe food for babies

29.10.21

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/safe-food-babies/

乳児のための安全な食品について(リンク先)情報更新。

 

[SFA]「SAFE(Safety Assurance for Food Establishments)」の枠組み

Safety Assurance for Food Establishment (SAFE) Framework

Tuesday, November 2, 2021

https://www.sfa.gov.sg/food-retail/SAFE-framework

新しいライセンス制度の枠組みである「SAFE(Safety Assurance for Food Establishments)」について。

 

[SFA] 生鮮・加工野菜の違法輸入のためJun Hang F & B Pte Ltdとその取締役にそれぞれ罰金6,500ドルと5,000ドルを科す

Jun Hang F & B Pte Ltd and its Director fined $6,500 and $5,000 respectively for illegal import of fresh and processed vegetables

3 November 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/joint-sfa-ica-mr---jun-hang-f-b-pte-ltd-and-its-director-fined-for-illegal-import-of-fresh-and-processed-vegetablesba9697c942ce47bbac3b0007fa3421a9.pdf

食品輸入業者であるJun Hang F & B Pte Ltdとその取締役は、未申告及び過少申告のマレーシア産生鮮果物及び野菜または加工野菜を輸入したとして 6,500ドルの罰金となった。

 

[FSA]食品と環境中の放射能(RIFE)報告2020

Radioactivity in Food and the Environment (RIFE) report 2020

4 November 2021

https://www.food.gov.uk/research/radioactivity-in-food-and-the-environment/radioactivity-in-food-and-the-environment-rife-report-2020

年次報告書「Radioactivity in Food and the Environment (RIFE)」(食品と環境中の放射能)は、放射性物質監視計画の一環として2020年に実施されたサンプリングと分析をまとめた。結果は人工放射性物質のレベルは依然として法定基準値を下回っていた。

 

[ODS] ODS 25周年記念

ODS Marks Its 25th Anniversary

November 2, 2021

https://events-support.com/Documents/Seminar_Series_2021-2022_Schedule.pdf

2021年10月25-26日開催された25周年記念科学シンポジウムの紹介。ビデオ録画の視聴ができる。

 

[ODS]ODS更新情報-2021秋

ODS Update Fall 2021

October 12, 2021

https://content.govdelivery.com/accounts/USNIHODS/bulletins/2f66460

ダイエタリーサプリメント表示データベースの変更、ビタミンD研究に関する新たな参考資料、ダイエタリーサプリメント研究リソースの更新、セミナー情報その他、について。

 

[FDA] 消費者情報。手指用消毒剤の安全な使用

Safely Using Hand Sanitizer

11/03/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/safely-using-hand-sanitizer

 FDAはアルコールベースの手指用消毒剤の安全な使用について情報提供する。

 

[FDA]リコール

Murray Int’l Trading Inc社は鉛及びカドミウム濃度の上昇によりAngelicae Sinensisを自主的リコール

Murray Int’l Trading Inc is Voluntary Recalling Angelicae Sinensis Due to Elevated Levels of Lead and Cadmium

November 02, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/murray-intl-trading-inc-voluntary-recalling-angelicae-sinensis-due-elevated-levels-lead-and-cadmium

Purina® Animal Nutrition社は、鉛とカドミウム濃度が高い可能性があり、スープに使用されるAngelicae Sinensis(セリ科のトウキ)をリコール。製品写真有り。

 

[FDA]警告文書

-Dulces La Mejor, LLC

SEPTEMBER 15, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/dulces-la-mejor-llc-615986-09152021

「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。

 

-Dominant Nutrition LLC formerly 8 Weeks Out Labs

OCTOBER 21, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/dominant-nutrition-llc-formerly-8-weeks-out-labs-613688-10212021

ダイエタリーサプリメント、未承認の医薬品、不正表示、不純品の問題。成分にホルデニンを含む。

 

[MFDS]「畜産分野の抗生剤使用および耐性」調査結果を発表

微生物課 2021-10-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45851

✓(家畜)抗生剤販売量が比較的少ない牛の抗生剤耐性率は全体的に低く減少傾向、豚と鶏の耐性率は抗生剤販売量に応じて差が発生

✓(畜産物)牛肉の抗生剤耐性率は全体的に低く、豚肉と鶏肉の一部抗生剤耐性率は増加する傾向

✓手洗いと十分加熱して食べるなど衛生上の注意を守れば抗生剤耐性菌は死滅可能

✓政府はコーデックス抗生剤耐性特別委員会議長国として、食品由来の抗生剤耐性に対する国際規範を設けることに貢献

✓国内畜産現場に合う抗生剤適正使用モデルの開発と、抗生剤を正しく使うように生産者と消費者の認識改善努力が必要

 

□ 食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院と農林畜産検疫本部は、2020年度畜産分野の抗生剤の使用と耐性率について共同調査・分析*した結果を含む「2020年度国家抗生剤の使用および耐性モニタリング(家畜、畜産物)」を発刊した。

* ①農林畜産検疫本部は国内家畜および畜産場を、②食薬処は流通畜産物を調査・分析

○ 調査の結果、2020年全体の抗生剤販売量(推定値736トン)は、2019年(745トン)と似たレベルであった。

- 抗生剤配合飼料添加禁止(’11.7月)後、継続的に販売量が減少した一部抗生剤の耐性率は低くなった一方、販売量が増えた抗生剤の場合、抗生剤耐性率も増加する傾向を示した。

○ 参考に、両機関は2013年から毎年、▲畜産用抗生剤販売量(韓国動物薬品協会)、▲家畜、畜産物、流通畜産物の抗生剤耐性率*現況を共同で把握し、その調査結果を発表している。

* 抗生剤耐性率:分離した細菌のうち抗生剤に耐性を現す細菌の比率

- 抗生剤耐性菌は家畜に対する抗生剤不正乱用で発生するだけでなく、人と環境によっても直・間接的に伝播することがあるので、畜産物の加工・流通・調理過程で手洗いと十分に加熱して食べるなど衛生上の注意をよく守れば死滅させることができる。

 

□ 2020年の家畜に使用する抗生剤の総販売量は2019年と大差はなかったが、販売量の増減に応じて家畜・畜産物の抗生剤耐性率も連動する推移を示した。

○(家畜)畜種別抗生剤の販売量は、豚、鶏、牛の順*であり、家畜から分離した大腸菌の抗生剤耐性率は、販売量が比較的少ない牛の場合は全体的に低く減少傾向であるのに対し、豚と鶏は抗生剤販売量により差があった。

* ‘20年畜種別抗生剤の販売量(トン):(豚)501、(鶏)139、(牛)96

- 生きている家畜の抗生剤耐性率は販売量により増減する傾向を見せたが、販売量が減少したサルファ剤(トリメトプリム/スルファメトキサゾール)とテトラサイクリンの耐性率は減少傾向を示したが、販売量が増加した第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)、ペニシリン系(アンピシリン)、フェニコール系(クロラムフェニコール)抗生剤の耐性率は増加した。

* サルファ剤(トリメトプリム/スルファメトキサゾール)抗生剤耐性率(%):▲牛[(’13年)4.3 →(’20年)3.6]、▲鶏[(’13年)46.5 →(’20年)44.1]

**第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)抗生剤耐性率(%):▲鶏[(’13年)9.1→(’20年)11.8]

○(畜産物)流通する畜産物から分離した大腸菌の抗生剤耐性率が、牛肉では全体的に低かったたが、豚肉と鶏肉は高かった。

- 豚肉*ではペニシリン系(アンピシリン)、フェニコール系(クロラムフェニコール)、テトラサイクルリン系(テトラサイクリン)抗生剤の耐性率が高く、鶏肉**はペニシリン系(アンピシリン)、テトラサイクリン系(テトラサイクリン)、キノロン系(シプロフロキサシン)抗生剤の耐性率が高かった。

* 豚肉由来耐性率(%):(アンピシリン)67、(クロラムフェニコール)63、(テトラサイクリン)61

** 鶏肉由来耐性率(%):(アンピシリン)83、(テトラサイクリン)73、(シプロフロキサシン)71

- 特に鶏肉で、第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)*とフェニコール系(クロラムフェニコール)抗生剤の耐性率が増加した。

* 第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)抗生剤耐性率(%):鶏肉[(’13年)12.8 →(’20年)18.6]

○ 参考に、細菌性感染症治療のために最後の抗生剤として使用されるカルバペネム系抗生剤に対する耐性は、家畜や畜産物の両方で現れていない。

 

□ 食品(畜産物)による抗生剤耐性を予防するために、食品供給段階ごとに抗生剤の使用を減らし耐性菌の拡散を防止するための努力を払う必要がある。

○ 畜産農家は、▲抗生剤が必要な場合にのみ獣医師の処方に応じて使用、▲処方された抗生剤は使用説明書に従って使用して、使用履歴を記録、▲予防接種実施、防疫対策、衛生的な飼育管理で病気予防のための努力をする。

○ 加工業者と流通業者は作業場と流通環境を衛生的に管理して、食品や作業者が耐性菌に汚染されるのを防止しなければならない。

○ 消費者は、▲畜産物や畜産物加工品を調理する際、食中毒予防規則(手洗い、加熱して食べる、煮込んで食べるなど)を遵守して、耐性菌が死滅するようにして、▲衛生的な食品管理など感染予防規則を遵守することが必要である。

 

□ 我が国は国際食品規格委員会(Codex Alimentarius Commission)抗生剤耐性特別委員会(TFAMR*)議長国として、食品由来の抗生剤耐性問題を解決するために国際規範**を設けるなど国際的な共同対応に力を入れており、国内でも抗生剤を正しく使えるように生産者と消費者の意識改善のために努力する。

* TFAMR:Task Force on Antimicrobial Resistance

** 抗生剤耐性の最小化および拡散防止のための実行規範、抗生剤耐性統合監視ガイドライン

○ 一方、食薬処主観で開催された(21 .9.6〜9.8)「第1回食品由来の抗生剤耐性国際会議」で、英国*の抗生剤耐性特別大使であるサリー・デイビスは「抗生剤耐性問題がCOVID-19よりも大きな社会経済的影響を及ぼす」とし、畜・水産分野での抗生剤使用量の削減の重要性を強調した。

* 英国は’14年以来、畜産・水産養殖で抗生剤使用を半分に減らし生産性を維持

○ これと関連して検疫本部は、国内畜産現場に合う抗生剤適正使用モデルを開発して、畜産農家で抗生剤を慎重に使えるよう獣医師、生産者などを対象に教育と広報を強化していく計画である。

<添付>

1.畜産用抗生剤の販売量(推定値)

2.家畜と畜産物の主要な抗生剤耐性率推移

3.報道関連Q&A

 

[BfR]胎児での化学物質の複合影響の可能性を調べる新しいEUプロジェクト

New EU research project investigates possible combination effects of chemicals in the womb

3 November 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/new-eu-research-project-investigates-possible-combination-effects-of-chemicals-in-the-womb.pdf

欧州委員会Horizon 2020 計画の支援でデンマーク工科大学の率いる4年間の"Panoramix"研究プロジェクト。動物実験は行わない

 

[RIVM]ほとんどの食品の塩、飽和脂肪、砂糖の量は同じまままたは減少

Levels of salt, saturated fat, and sugar in most foods has remained the same or decreased

11/04/2021

https://www.rivm.nl/en/news/levels-of-salt-saturated-fat-and-sugar-in-most-foods-has-remained-same-or-decreased

ほとんどの加工食品の塩、飽和脂肪、砂糖の量は2018年以降同じまままたは減少した。2年ごとにRIVMが行っている組成変更モニターの結果。

報告書本文はオランダ語

Salt, saturated fat and sugar levels in processed foods. RIVM Reformulation Monitor 2020

https://www.rivm.nl/publicaties/zout-verzadigd-vet-en-suikergehalten-in-bewerkte-voedingsmiddelen-rivm

 

[RIVM]RIVMマガジン気候変動と健康特別号

RIVM magazine special edition on Climate Change and Health

11/04/2021

https://www.rivm.nl/en/news/rivm-magazine-special-edition-on-climate-change-and-health

英語

https://english.rivmmagazines.nl/rivmmagazine-en/2021/01/index

 

[WHO]化学物質リスク評価において系統的レビューを使うための枠組み

Framework for the use of systematic review in chemical risk assessment

3 November 2021

https://www.who.int/publications/i/item/9789240034488

(環境化学物質の分野で質の高いヒト介入研究(RCT)なんて存在しないので、系統的レビューの形だけ真似しても質の高いエビデンスにはならないのだが。)

 

[CDC]2型糖尿病になるリスクのある8800万人のアメリカ人はそのアウトカムを変えることができる

88 Million Americans at Risk for Type 2 Diabetes Can Change Their Outcome

THURSDAY, NOVEMBER 4, 2021

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/p1104-diabetes-type-2.html

前糖尿病は元に戻せる、そして米国医師会とCDCと広告協議会は人々にそれを知って欲しい

リスクを知って、医師に相談して、ライフスタイルの変更をして2型糖尿病にならないように啓発する広告キャンペーン

 

[CDC]COVID-19と将来のパンデミックのためにワンヘルスの重要性

Importance of One Health for COVID-19 and Future Pandemics

WEDNESDAY, NOVEMBER 3, 2021

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/s1103-one-health.html

11月3日は6回目のワンヘルスデー

 

[ProMED]緑化病、オレンジ-ブータン:(GEYLEGPHUG)

Greening disease, orange - Bhutan: (GE)

2021-11-04

https://promedmail.org/promed-post/?id=8699442

Date: Wed 3 Nov 2021 Source: Kuensel Online [summ. Mod.DHA, edited]

Sarpangの農家はオレンジの木を伐採しこの作物を放棄している。柑橘類の緑化病が果樹園全体に広がった。木が死に始めたのは2014年からだが、農家は過去3年でさらに悪化したという。もはや全く実がならない。試験はした、農家は管理法の訓練をした。しかし病気は退治できなかった、理由の一つは病気になった木を破壊することに農家が抵抗したから。農薬散布を試みたが農薬入手が困難だった。この問題は全国に広がっていて、根絶不可能なため農家はオレンジでは無く別の果物に代えるよう依頼されている

(ブータンは有機農業推進で農薬使えない建前なので調達できなかったのかな?)

 

論文

-良い科学コミュニケーターになるには

How to be a good science communicator

Meenakshi J. Nat Med 27, 1656–1658 (2021).

COVID-19パンデミック中には人々が重要な情報を求めて科学者や医師に頼った。しかし科学コミュニケーションはそれ自体が技術であるため、我々は専門家にコツを聞いた。

オーディエンスを知る

説明して動機づけをする

自分らしくあれ

専門性を構築せよ

他の人を動員

ソーシャル(メディア)を選ぶ

荒らしに餌を与えない

オールドメディアを使う

聞くことを学ぶ

(政治的)どちらかに肩入れしない

自分が知っていることに限定する

話題を拡大しない

 

-健康でいるために飲酒?それは効果はないだろう、新しい研究が言う

Drinking alcohol to stay healthy? That might not work, says new study

2-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/932999

PLOS Medicineに発表された新しい研究によれば、現在全く飲まない人の死亡リスクが高い理由は概ね他の要因、以前酒や薬物で問題をおこした、喫煙、全体的健康状態が悪い、などで説明できる。この知見は健康のために酒を飲むことを薦めない。

 

-アルコールと大麻の販売がパンデミックとともに増加したことを研究が発見

Study finds alcohol and cannabis sales rose with pandemic

4-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933704

カナダでは、月間アルコール販売は想定より平均5.5%、大麻は25%増加した。

JAMA Network Open

 

-ワクチンパスポート/ COVIDパス:さらなるロックダウンを予防する最良の方法か、あるいは市民の自由と人権を脅かすものか?

Vaccine passports/COVID passes: The best way of preventing another lockdown or a threat to civil freedoms and rights?

3-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933534

BMJのディベート

 

-予想が現実を形作る:心理学的要因がCOVIDワクチン副作用を予想する

Expectation shapes reality: Psychological factors predict COVID vaccine side effects

4-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933855

よくあるCOVID-19ワクチン副作用は予言の自己成就である可能性がある

Psychotherapy and Psychosomaticsに発表された研究によると、頭痛、疲労、注射部位の痛みのような症状を予想した人々のほうが予想しなかった人々よりこれらの副作用を経験する可能性が高い。米国。

 

-科学の新しい車線

A new lane for science

ENOLA K. PROCTOR AND ELVIN GENG

SCIENCE 5 Nov 2021 Vol 374, Issue 6568 p. 659

安全で有効なワクチンの素晴らしい開発にもかかわらず、アメリカ人の約2/3しか一回目を接種していない。社会的距離やマスクのような非医療行動ですら広範な無関心、抵抗、怒りに遭う。残念ながらこの数字は例外ではなく標準である。アメリカ人は概ね、健康に良いことがわかっている臨床介入の約55%を受ける。

この失敗に対応するために、科学者はもう一つの車線-実装研究と呼ばれるもの-が必要である。医薬品や医療機器の開発を超えて、どうやって使ってもらうかを研究する。

「COVID-19は、「何をすべきか知っている」ことが「知っているとこをやる」ことを保証しないことを世界に示した」

(アメリカの問題を世界の問題にしないで欲しい。各国それぞれ違う)

 

-学校での子どもたちとCOVID-19

Children and COVID-19 in schools

BY SHAMEZ N. LADHANI

SCIENCE 04 NOV 2021: 680-682

緩和策をとりながら学校に通うことは子どもたちにとってCOVID-19リスクを上回るベネフィットがある

 

その他

-SMC UK

世界の窒素排出の削減コストと健康影響を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at the health impact and abatement costs of global nitrogen emissions

NOVEMBER 4, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-the-health-impact-and-abatement-costs-of-global-nitrogen-emissions/

Scienceに発表された研究

Birmingham大学環境健康教授Roy Harrison FRS教授

この報告は英国にとって特に重要である。硝酸アンモニウムはそのものとして排出されるのではなく待機中で窒素酸化物とアンモニアが反応して生じる。交通由来の窒素酸化物は電気自動車への移行などで削減が期待できるが、アンモニアの主な排出源である農業は肥料の効率的利用や動物廃棄物のより良い廃棄などがないと変わりそうも無い。

Reading大学気候プロセス教授Bill Collins教授

アンモニアは最も規制されていない汚染物質の一つである。それは農業由来で、化石燃料の使用廃止で減ることはなく、今後も増加が予想されている

(一部のみ)

 

-コンシューマーラボ

どのデオドラントや制汗剤にベンゼン汚染がありどれにない?

Which deodorants and antiperspirants are contaminated with benzene and which are not?

11/04/2021

https://www.consumerlab.com/answers/benzene-contamination-in-deodorants-and-antiperspirants/benzene-deodorants/

2021年の独立した検査でスプレー防臭剤や制汗剤に、血液のがんと関連するベンゼンが報告された。30ブランド86製品中44製品からベンゼンが検出された。コンシューマーラボのスタッフが結果を分析してどれが避けるべきと考えるかを同定した。結果は会員限定。

ベンゼンの由来はわからないが、製造に使われた成分に関連する可能性がある

 

もとの発表はValisureによるものでFDAに対応を求める請願をしている

Re: Valisure Citizen Petition on Benzene in Body Spray Products

November 3, 2021

https://www.valisure.com/wp-content/uploads/Valisure-FDA-Citizen-Petition-on-Body-Spray-v4.0-1.pdf

2ppm以上検出されたものに対応を要請

検出濃度が低いものも含めて記載してある

 

-Aaron RodgersがCOVID-19陽性:Packers QBが戻る時のワクチン接種していないNFL選手のための規則、等

Aaron Rodgers tests positive for COVID-19: Rules for unvaccinated NFL players, when Packers QB could return, more

Nov 4, 2021

https://www.espn.com/nfl/story/_/id/32545222/aaron-rodgers-tests-positive-covid-19-rules-unvaccinated-nfl-players-packers-qb-return-more

Green Bay PackersのクオーターバックAaron RodgersがCOVID-19陽性で、予防接種していなかった、そして週末の試合に出られないことが水曜日のNFLワールドにショックを与えた-彼は8月に「免疫をつけたimmunized」と言っていたので。

Rodgersはワクチン接種について誤解させていたのか?

8月にレポーターが彼にCOVID-19の予防接種をしたかと尋ねた時、彼は「もう免疫をつけたYeah, I've been immunized」といった。しかし彼は代替療法(ホメオパシーらしい)をしていて予防接種済みと認めるようNFLに申請していた。NFLは拒否した。

彼はマスクなしで試合に参加しハロウィーンパーティーに参加していた