2021-11-17

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 179-21

17 November 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20179-21.aspx

意見募集

 

ベリー、葉物野菜、メロンの食品安全管理についての第二回意見募集

Second round of consultation on food safety management of berries, leafy vegetables and melons

​​Date: 17/11/2021​

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Second-round-of-consultation-on-food-safety-management-of-berries,-leafy-vegetables-and-melons.aspx

 

[FSA]英国における食品の統一的なエコラベル制度の実現に早急な進展が求められる

Urgent progress needed on a unified eco-labelling system for food in the UK

5 November 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/urgent-progress-needed-on-a-unified-eco-labelling-system-for-food-in-the-uk

Robin May教授は、今晩のITVニュースでエコラベルについてのインタビューで以下のように説明した:

「現在、エコラベルのためにどのようなデータを測定すべきかについての国際的に合意された基準はない。フードシステムを持続可能なものにするためには、業界、学界及び政府が協力してこの問題に早急に取り組まなければならない」。

また、エコラベルを取り巻く複雑さについて、次のように述べた:

「フードシステムを完全に持続可能なものに変えるには、データの共有と、透明かつ正確な食品表示への統一されたアプローチが必要である。例えば、食品にエコラベルを表示することで、消費者はさまざまな製品の環境フットプリント(環境負荷)を比較し、それが食生活に与える影響に関し選択することができる」。

英国食品基準庁(FSA)の最近の調査では、持続可能な食品生産に対する消費者の意識の変化を取り上げ、統一されたエコラベルを達成し、完全に持続可能なフードシステムを開発するというFSAの目標を裏付けている。エコラベルの緊急性について、主任科学アドバイザーが最新のブログに掲載する。

以下に紹介。

https://food.blog.gov.uk/2021/11/05/the-urgency-of-eco-labelling-in-light-of-cop26/

食料の栽培、加工及び輸送は、気候変動の主な原因であり、食料生産全体で温室効果ガス排出量の4分の1以上(26%)を占め、この削減には、農業、製造業及び輸送の分野での大きな変化が求められる。

現在、国際的に合意された環境の持続可能性についてのラベルの基準はなく、二酸化炭素の排出量、水の使用量、生物多様性への影響といった「持続可能な生産」の測定についても合意がない。結果、消費者が自分の食生活が環境に与える影響に関しエビデンスに基づいて購入の意思決定をする簡単な方法がない。FSAの調査によると、48%の人が英国の食生活における環境への影響/持続可能性を改善する責任は「政府」にあると感じており、同様に48%の人が「食品製造業」にも役割があると回答した。英国では、4分の3の人が持続可能性が食品購入に大きく影響を与えると評価した。しかし、フードシステムを完全に持続可能なものに変えるには、食品の環境フットプリントがわかっていることが前提である。

多くの大手食品企業が「独自の」持続可能性表示制度を開発中だが、誤った情報や消費者の混乱のリスクを減らすため、一貫性が強く求められる。企業間の緊密な連携、規制当局の保証能力の強化、最終製品が消費者に明確かつ正確に理解される行動科学の専門的な意見など、業界、学界及び政府の協力により、迅速かつ決定的に、透明で監査可能な測定基準のある包括的な制度を構築するならば、持続可能なフードシステムへとより早く前進する。そして、消費者の選択の幅が広がり、企業は持続可能な生産システムの確保が奨励され、食品製造業は革新的でカーボンニュートラルな技術への投資を促される。

エコラベルにおいては、信頼性と透明性が重要な原則とならなければならない。不誠実な表示はフードシステム全体の信頼性を損なう。持続可能性の表示は正確かつ容易に確認できることが不可欠で、部門全体で一貫しなければならない。持続可能な商品かを見分けるために、生化学分析(例えば、特定の地域に特有の同位体パターンや、特定の肥料の使用を示すパターンの検出など)を反映することになるだろう。

フードシステムは複雑で、持続可能性のラベルに必要なデータ収集は容易ではない。存在する重要なデータをまとめる必要がある。例えば、農家や輸入業者は作物の収穫や輸送の燃料データを把握している。一方、炭素回収量予測のためのドローンによる画像や家畜のメタン排出を監視する自動ガス分析といった新たなデータを得るための科学技術ソリューションが必要な場合もある。また、例えば、英国の乳牛やデンマークの豚のカーボンフットプリントについては正確なデータがあるが、小規模なコーヒー農園や有機栽培の木の実の収穫については、データが少ない。また、新興の持続可能な食品に関し、カリフォルニア産のアーモンド「ミルク」とデボン産の乳製品、ラボ産の培養肉のハンバーガーと伝統的なビーフバーガーの持続可能性の比較には、両方の食品のデータセットが必要である。

また、持続可能性のフットプリントは、例えば、チーズの場合、牛乳を生産した牛のフットプリントには同意が得られるだろうが、牛が食べた牧草に使用された肥料や酪農場職員の輸送フットプリントはどうか?時間の経過とともに変動する要素をどう取り入れるか?フットプリントを反映し、ラベルはバッチごとに更新すべきか?といった課題もある。  

気候変動は世界的な問題であり、世界的な解決策が必要である。関連する食品の持続可能性についても、時間は味方してくれず、今すぐ行動する必要がある。

 

[MFDS]効率的なHACCP管理のための危害要素分析情報の提供

食品安全認証課など 2021-10-28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45869

□ 食品医薬品安全処は、食品安全管理認証基準(HACCP)適用業者が困難に直面しているリスク要素分析*に関する資料を提供して、効率的なHACCP運営を可能にする「食品の種類・原料別危害要素分析情報集」を10月28日に発刊・配布する。

* HACCP適用業者は試験検査などを通じて情報を収集して危害要素分析(危害要素導出、深刻性・発生可能性評価など)を行い、それに応じて重要管理点を決定する

○ 情報集にはHACCP義務適用対象である菓子類など4品目*を製造する工場で主に使用する原料の、生物的・化学的・物理的危害要因を食品安全公共データ**を利用して分析した資料を収録した。

* 菓子類、餅類、高麗人参・紅参​​飲料、白菜キムチ

** 公共データ:データベース、電子化されたファイルなど公共機関が法令などで定める目的のために生成・取得して管理する光または電子的に処理された資料(情報)

- 今回の情報集を活用すれば、HACCP適用業者が直接行っていた原料別危害要素の導出、危害要素の発生の可能性評価(試験・検査結果*、国内外危害情報など)などの危害要素分析については情報集内の分析資料を参照して遂行できる。

* HACCP適用業者が直接遂行しなければならない原料別危害要素の各項目別試験・検査を通じて収集した情報を情報集内の資料に置き換えることも可能

□ 情報集の主な内容は、▲原料別危害要素分析(Hazard Analysis)、▲国内・外食品の基準・規格、▲危害要素に対する国内試験・検査結果分析、▲国内・外食中毒発生事例などの危害情報である。

○ 国内・外食品危害情報と試験・検査結果など約340万件の公共データを活用して、原料別危害要素の導出項目と発生の可能性を分析した。

○ 併せて、この分析資料に対して学界・産業界などの専門家と分析情報提供対象業者(菓子類、餅類、高麗人参・紅参飲料、白菜キムチ製造業者)の意見を取りまとめて、客観性と受容性を高めた。

□ 食薬処は今回の情報集提供により、より安全で効率的なHACCP運営が可能になり、事前食品安全管理体系の強化に貢献するとみている。

○ また、HACCP適用業者の原料別危害要素分析に対する困難を減らして、小規模零細業者の経済的負担と専門職員不足問題の解決に役立つと期待している。

 食薬処は今後もHACCP運営内実化のために公共データなどを活用し、食品の種類・原料の危害要素分析情報を拡大提供できるように積極的に努力していく。

<添付>

1.危害要素分析情報提供対象食品の種類・原料

2.「食品の種類・原料別危害要素分析情報集」構成

 

[MFDS]高齢者対象食品の不当広告に注意してください!

サイバー調査団 2021-10-26

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45860

□ 食品医薬品安全処はオンライン上で、高齢者を対象に食品など電話勧誘販売*方式で購入を誘導する投稿91件に対する不当広告を集中点検した結果、「食品等の表示・広告に関する法律」に違反した44件を摘発し、広告掲示中止と行政処分を要請した。

□ 主な違反内容は、▲健康機能食品であるのに事前に自主審議を受けなかったり、審議された内容と違う広告28件(63.6%)、▲病気予防・治療に対する効能・効果広告7件(15.9%)、▲一般食品を健康機能食品と誤認・混同させる広告6件(13.6%)、▲消費者欺瞞広告2件(4.5%)、▲偽・誇大広告1件(2.3%)であり、詳細違反内容は次の通り。

<添付> 不当広告主要事例

 

[MFDS]家庭でテンジャン(韓国味噌)を安全に漬けてください!

汚染物質課 2021-10-25

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45853

□ 食品医薬品安全処は家庭で本格的に韓国味噌を漬け始める11月*を控えて、アフラトキシン生成を低減できるように、▲原料選択・洗浄、▲味噌玉麹の製造、▲味噌を漬ける、▲味噌熟成過程で役立つ情報を案内する。

○ 今回の情報は、味噌や醤油類の安全性を確保して国民の健康を守る為に、2018年から実施してきた家庭食韓国味噌のカビ毒素低減化のための研究結果を総合的に検討して提供する。

- 味噌を漬けるときに開放的な環境で発酵させる場合、様々な微生物が関与する過程で、アフラトキシン*などカビ毒素を生成する有害カビによって意図せずに汚染される可能性が高い。

* アフラトキシンはアスペルギルス属の真菌によって生成される毒素で、WHO傘下国際がん研究所で人にがんを起こすことがある一群の人体発がん物質に分類されており、熱に非常に安定しており、加熱、調理時に容易に分解されない。

- 参考に、韓国味噌は豆を発酵して作った韓国の伝統的な健康食品で、たんぱく質、不飽和脂肪酸などの栄養素が豊富で特有の香ばしい味をしており、韓国民が好んで食べる多消費食品である。

□ 韓国味噌は原料(豆)の選択・洗浄、味噌玉麹を作る・発酵、味噌発酵・熟成などの段階を経て段階的に衛生・安全を確保して、アフラトキシンの生成を低減化できる韓国味噌を漬ける方法は次のとおりである。

 

<原料の選択‧洗浄時の注意事項>

○ 韓国味噌の原料である豆は傷がなくきれいなもの、明るい黄色でつやのあるものを選ぶ。

○ 表面に傷があったり色が違うものは取り除き、きれいに洗浄して使用する。

- 傷ついた豆は小さな隙間でカビ菌に汚染されやすく、カビの胞子や毒素が豆全体に広がっている可能性がある。

 

<味噌玉麹を作る時の注意事項>

○ 味噌玉麴を作り発酵させる過程では、原材料、稲わら、周辺環境からアフラトキシンを生成するカビに汚染される可能性があるため格別な注意が必要である。

○ 味噌玉麴を作る時は、大きすぎると中まで乾かなくて雑菌が繁殖することがあるので、一個あたり1〜2 kg程度で作る。

○ また、アフラトキシンを作るカビは、温度・湿度が高いところでよく育つので、味噌玉麹を発酵させる場所の温度30 ℃以下、湿度60%以下に調整して、きれいに清掃・消毒する必要がある。

○ 参考に、味噌玉麹を作る時にアフラトキシン生成を有意に減少させられるように、販売用のカビ「黄国」*を少量併用することをすすめる。

* 醤油や酒を作る際に使用されるカビで豆7 kg基準で約1/3匙程度の使用で、アフラトキシンが99%減少(添付2、図①参照)

○ 併せて、味噌玉麹を購入して使用する場合には、香ばしい香りで、空気がよく通るように包装されたものを購入する。

 

<韓国味噌を漬ける時の注意事項>

○ 味噌を漬ける時は、味噌玉麹を何度も洗ってよく乾かして使用する。

- 味噌玉麹表面のカビや異物が除去されるまで流水で最低3回以上きれいに洗った後、日日差しが良く、風通しがよいところで半日以上乾燥する。

○ 味噌玉麴を塩水に浸しておく(浸漬)間は、唐辛子の種、炭、昆布などをきれいに洗って一緒に入れておく。

- 唐辛子の種などをきれいに洗って一緒に入れると、味噌中のアフラトキシンが20~30%減少する。(添付2、図②参照)

- ただし、唐辛子の種などを長く入れておくと吸着していたアフラトキシンが離れて、味噌を再び汚染する可能性があるので2週間ぐらいで除去した方がよい。

 

<韓国味噌熟成時の注意事項>

○ 韓国味噌は熟成期間が長くなるほどアフラトキシン含有量が減少するため、少なくとも6ヶ月以上熟成させた後に摂取した方が良い。

- アフラトキシンに汚染された味噌玉麹で味噌を作り、熟成期間に伴うアフラトキシン低減効果を確認した結果、6ヶ月経過後平均27.2%、1年経過後59.4%、2年経過後82.7%、アフラトキシン減少という効果が現れた。(添付2、図③参照)

○ 参考に、韓国味噌を熟成する際に味噌の味を高めるため好みによって昆布、キノコ、干しタラなどを加えることもできる。

<貼付>

  1. アンケート調査結果
  2. カビ毒素(アフラトキシン)低減研究結果
  3. カビ毒素から安全な韓国味噌(味噌玉麹)作りリーフレット

 

[HK]FEHD、香港税関及びAFCDは疑わしい出所からの上海蟹の販売を取り締まるための電撃作戦を実施した(写真付)

FEHD, Customs and AFCD carried out blitz operations to combat sale of hairy crabs from dubious sources (with photo)

15 November 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211115_8986.html

本日(11月15日)、食品環境衛生署(FEHD)の食品安全センター(CFS)及び環境衛生部門、香港税関及び漁農自然護理署(AFCD)は、魚介類(上海蟹)許可証を保有する2つの小売業者及びその供給業者が販売する上海蟹の疑わしい出所を発見した。

FEHDは集中点検を続けている

 

[HK]法令違反

-パパイヤのサンプルから基準値超過の残留農薬を検出

Pesticide residue exceeds legal limit in papaya sample

Monday, November 15, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211115_8984.html

パパイヤのサンプルから、基準値0.01 ppmを超える0.264 ppmのチアメトキサムが検出された。

 

-包装ビーフジャーキーのサンプルに許可のない保存料が検出される

Prepackaged beef jerky sample detected with non-permitted preservative

Friday, November 12, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211112_8976.html

台湾産包装ビーフジャーキーのサンプルにソルビン酸が646 ppm検出された。ソルビン酸は食肉及び食肉製品に添加することは認められない。

 

[TGA]Performance Online Services Pty Ltdに不正な勃起不全薬に関する違反容疑で53,280ドルの罰金を科す

Performance Online Services Pty Ltd fined $53,280 for alleged breaches concerning counterfeit erectile dysfunction medicines

15 November 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/performance-online-services-pty-ltd-fined-53280-alleged-breaches-concerning-counterfeit-erectile-dysfunction-medicines

TGAは法令違反し、不正な勃起機能障害(ED)治療薬を輸出、供給、広告した疑いで、Performance Online Services Pty Ltdに対し、合計53,280ドルになる4件の侵害通知を発行した。製品に表示されない成分シルデナフィルを含む。

 

[MPI]鉛への懸念から粗糖リコール

Raw sugar recalled due to lead concerns

04 November 2021

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/raw-sugar-recalled-due-to-lead-concerns/

Chelsea Sugar New Zealand社は、低レベルの鉛汚染のため、粗糖のリコールを行う。ニュージーランド食品安全局(NZFS)の専門家による科学的評価は、この粗糖を摂取しても病気にはならず、急性の食品安全リスクは低いというものだったが、リコールを支持した。消費者へのリスクを最小限に抑えるための予防措置である。現段階では、工業用資材に使用した船で製品輸送したための汚染と考えられている。小売用の粗糖製品で、精製白砂糖には影響しない。対象製品は、10月から11月4日までの間に、ニュージーランド国内の小売店やスーパーマーケットで販売された。詳細情報は以下に掲載。

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/food-recalls-and-complaints/recalled-food-products/various-brands-of-raw-sugar/

 

-Black KnightブランドのLicorice Medley

Black Knight brand Licorice Medley

12 November 2021

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/food-recalls-and-complaints/recalled-food-products/black-knight-brand-licorice-medley/

RJs Licorice (NZ) Limitedは、低レベルの鉛汚染のため、Licorice Medleyの一部をリコール。製品写真あり。4 November 2021リコールの粗糖及びブラウンシュガーを製品に使用。

 

[SFA]SFAは持続可能な都市の食料生産に関する研究開発(R&D)のための第2回助成金募集を開始

SFA LAUNCHES SECOND GRANT CALL FOR RESEARCH & DEVELOPMENT (R&D) IN SUSTAINABLE URBAN FOOD PRODUCTION

12 November 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---sfa-launches-second-grant-call-for-r-d-in-sustainable-urban-food-production.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、「持続可能な都市の食糧生産」に関する研究開発の第2回助成金募集を開始し、病気と健康の管理、生鮮食品の栄養と品質の保持といった革新的な都市農業プロジェクトに関連する研究分野に資金援助を行う。

 

[FSS]FSS理事会 - 11月17日

FSS Board Meeting - 17 November

15 NOVEMBER 2021

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/fss-board-meeting-17-november

2021年11月17日にオンラインで行われるFSS理事会の案内。

 

[FSS]持続可能性をすべての活動に組み込む

Embedding sustainability in everything we do

12 NOVEMBER 2021

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/embedding-sustainability-in-everything-we-do

副長官のJulie Hesketh-Lairdが、持続可能性において、スコットランド食品基準局(FSS)がどのような役割を果たしているかを説明する。

 

[FSA]カンナビジオール(CBD)ガイダンス

Cannabidiol (CBD) guidance

8 November 2021

https://www.food.gov.uk/business-guidance/cannabidiol-cbd

新規食品としてのカンナビジオール(CBD)に関する事業者向けガイダンスの更新。

 

[FDA]議会証言。次の段階: COVID-19対策の今後の展開について

Next Steps: The Road Ahead for the COVID-19 Response

NOVEMBER 4, 2021

https://www.fda.gov/news-events/congressional-testimony/next-steps-road-ahead-covid-19-response-11042021

米国食品医薬品局(FDA)のパンデミックに対応する取り組みと今後の展開について。食品サプライチェーンシステムのために開発した「21 Forward」や「New Era of Smarter Food Safety Blueprint(よりスマートな食品安全の新時代)」の今後に触れ、ヒト及び動物用食品の対応対策、課題についても述べる。

 

[FDA]Closer to Zero(C2Z)行動計画: 決定的な発達のそれぞれの段階における有害元素暴露と栄養の影響について

Closer to Zero Action Plan: Impacts of Toxic Element Exposure and Nutrition at Different Crucial Developmental Stages

11/12/2021

https://www.fda.gov/food/workshops-meetings-webinars-food-and-dietary-supplements/closer-zero-action-plan-impacts-toxic-element-exposure-and-nutrition-different-crucial-developmental

米国食品医薬品局(FDA)は、さらにゼロに近づける(C2Z)行動計画に関するウェブ会議を11月18日に開催する。この会議では、重要な発達段階の異なる時期における有害元素の曝露と栄養が成長・発達に与える影響に関連して、行動計画の範囲を議論する。

 

[FDA]消費者情報。あなたの動物が病気になる。何か食べたのか?Vet-LIRNが役に立つ。

Your Animal Is Sick. Was It Something They Ate? Vet-LIRN May Be Able to Help

11/15/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/your-animal-sick-was-it-something-they-ate-vet-lirn-may-be-able-help

 動物用食品の食中毒を調査する、米国のVet-LIRネットワーク(Veterinary Laboratory Investigation and Response Network)を紹介。

動画あり

 

[HHS]全国で子どもたちにワクチン接種が認可されたので、米国公衆衛生局長官は健康デマに対応する新しいコミュニティツールキットを発表

As Vaccinations are Approved for Children Across the Country, U.S. Surgeon General Releases New Community Toolkit for Addressing Health Misinformation

November 9, 2021

https://www.hhs.gov/about/news/2021/11/09/as-vaccinations-approved-for-children-across-country-us-surgeon-general-releases-new-community-toolkit-for-addressing-health-misinformation.html

Community Toolkit for Addressing Health Misinformation

https://www.hhs.gov/sites/default/files/health-misinformation-toolkit-english.pdf

とてもよくできている

 

健康デマって何?

・現時点で入手可能な最良のエビデンスに照らしたとき、嘘、間違い、紛らわしい情報のこと

何故私たちはみんなデマに影響されやすく、そしてついシェアしてしまうのか?

・私たちは他の人が知らない新しい情報を持っている、と思うのが好き

・私たちは大切に思う人を守りたい

・私たちは何かが起こったときに説明が欲しい、あるいは理解に役立つ情報を共有したい

・私たちは他の人とつながりを感じたい

家族や友人や地域でデマについて話をするときのコツ

・聞く

・共感する

・信頼できる情報源を教える

・人々の前で辱めない

・排他的でない言葉を使う

 

何故人々は有害情報を作ってシェアするのか理解する

“DISINFORMER”デマを作る人

“HOAXSTER”しばしばお金目的で人を騙す人

“ENTHUSIAST”誰かのためにあるいは理由があって熱心にデマを投稿する人

“MISCHIEF-MAKER”いたずら目的で嘘情報を作ったり流したりする人

“BELIEVER”嘘情報を信奉する人々と深くつながっている人

“CASUAL SHARER”よく考えないで簡単にシェアしてしまう人

“OVERSHARER”ちょっと良さそうだと思うと一生懸命シェアする人

 

(いつものように、アメリカはガイドラインは素晴らしい。実行できないだけ。)

 

[BfR]研究プロジェクト

-食品の品質と安全性情報、革新的測定方法、人工知能に基づく消費者保護の将来のシナリオ

Future scenarios for consumer protection based on food quality and safety information, innovative measurement methods and artificial intelligence (Zukunftslabor2030)

10/2021-10/2024

https://www.bfr.bund.de/en/future_scenarios_for_consumer_protection_based_on_food_quality_and_safety_information__innovative_measurement_methods_and_artificial_intelligence__zukunftslabor2030_-288240.html

 

-生態系の境界で食品/飼料チェーンに沿った抗菌剤耐性拡散におけるフリー細胞外DNAの役割

The role of free extracellular DNA in dissemination of antimicrobial resistance over ecosystem boundaries along the food/feed chain (EJP FED-AMR)

01/2020-06/2022

https://www.bfr.bund.de/en/the_role_of_free_extracellular_dna_in_dissemination_of_antimicrobial_resistance_over_ecosystem_boundaries_along_the_food_feed_chain__ejp_fed_amr_-288235.html

 

[RIVM]一週間で新たに報告された感染数が11万以上と過去最高

Highest number of newly reported infections in one week, with more than 110,000 positive test results

11/16/2021

https://www.rivm.nl/en/news/highest-number-of-newly-reported-infections-in-one-week

2021年11月9-16日の週はその前の週よりCOVID-19陽性者数が44%増加した。特に4-12才で。入院は12%増加

(ワクチン接種状態別感染率の図あり)

 

[FAO]公正な取引のための基準によって市場を(スパイスで)活性化する

Spicing up markets through standards for fairer trade

16/11/2021

https://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1454921/

コーデックス食品基準は消費者の信頼を高め農家や生産者に市場を開く

 

 

論文

-赤肉貿易は世界の健康に苦難を提供している

Red meat trade serves up global health woes

16-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/935091

世界的に、特に途上国で、赤肉あるいは加工肉の注文は山ほどの病気を伴う。ミシガン州立大学の研究者らがBMJ Global Healthで肉貿易が持続可能な食生活の障害となっていることを示した

Global red and processed meat trade and non-communicable diseases

https://gh.bmj.com/content/6/11/e006394.full

(どんな摂取量でも肉の摂取が増えると病気になる、と断定するの、おかしいだろう)

 

その他

-SMC UK

お茶とコーヒーの摂取と脳卒中/認知症リスクを調べた観察研究への専門家の反応

expert reaction to observational study looking at tea and coffee consumption and stroke/dementia risk

NOVEMBER 16, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-observational-study-looking-at-tea-and-coffee-consumption-and-stroke-dementia-risk/

PLOS Medicineに発表された観察研究が、お茶とコーヒーの摂取と脳卒中、認知症、脳卒中後認知症発症リスクを調べた

Edinburgh大学脳科学発見センター英国認知症研究所プログラム指導者で副部長Tara Spires-Jones教授

この研究は多くの人々のデータを検討した興味深い、しっかりしたものであるが、著者が指摘しているように、この種のデータからはお茶やコーヒーが原因かどうかは知ることができない

Exeter大学疫学とデジタルヘルス教授David Llewellyn教授

英国バイオバンクでのコーヒー摂取と認知症の関連については今年初めに我々がNutritional Neuroscienceに報告した。この研究はさらにお茶に拡大して脳卒中との関連を明確化した。しかしコーヒーやお茶を飲むことが脳卒中や認知症のリスクを減らすかもしれないという彼らの結論には疑問がある。コーヒーについては飲み過ぎの害の可能性が明確だからだ。

Reading大学栄養科学講師Charlotte Mills博士

興味深い研究だが因果関係はわからない

アルツハイマー研究 UK研究部長Rosa Sancho博士

この種の研究は因果関係を指摘することはできない

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

このような観察研究では、人々を一定量のお茶やコーヒーを飲むように割り当てられていない。お茶やコーヒーについてたくさんの研究がおこなわれてきたが我々はまだよくわかっていない。プレスリリースの数字には大きな統計学的不確実性がある。

(いろいろ略)

 

-SMC NZ

ワクチンパスポートが今日から使える-専門家の反応

Vaccine passes available from today – Expert Reaction

17 November 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/11/17/vaccine-passes-available-from-today-expert-reaction/

実際にどう運用されるかはまだ確定していない

 

オークランドの境界は夏に開く-専門家の反応

Auckland border to open for summer – Expert Reaction

17 November 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/11/17/auckland-border-to-open-for-summer-expert-reaction/

12月15日から人々はオークランドに出入りできるだろう-もしワクチン接種が完了しているか、出発前の検査をクリアしたら

(患者に対応して悲鳴をあげている医師の投げやりなコメントがある。現状毎日200人くらい陽性、移動緩和はクリスマスのため)

 

-GMOフリーによって得られる結果:消費者、環境、農産物生産者への影響の可能性

Gains Foregone by Going GMO Free: Potential Impacts on Consumers, the Environment, and Agricultural Producers

CAST Commentary QTA2021-2 November 2021

https://www.cast-science.org/wp-content/uploads/2021/11/QTA2021-2-GMO-Free-1.pdf

GMのメリットの最新のまとめになっている

 

-「デマを広め」てヒューストンメソジスト病院を停職になった医師が辞任した、弁護士が言う

Doctor suspended from Houston Methodist for 'spreading misinformation' resigns, attorney says

November 17, 2021

https://abc13.com/houston-doctor-resigns-dr-mary-bowden-covid-methodist/11243614/

(耳鼻咽喉科のDr. Mary Bowdenはツイッターでワクチン義務に反対し、COVID-19患者にイベルメクチンを処方していた)

 

-プラスチックはどのくらい悪い?

How bad is plastic?

November 06, 2021

https://backreaction.blogspot.com/2021/11/how-bad-is-plastic.html

動画。文字おこし有り

理論物理学者Sabine Hossenfelderのサイト

(最初は文字情報だったのが最近は動画を多く投稿している)

2021-11-16

[EFSA]栄養プロファイリングの背後にある科学―意見募集

The science behind nutrient profiling – have your say

15/11/2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/science-behind-nutrient-profiling-have-your-say

意思決定者が今後のEU共通の包装前面栄養表示システムの開発を支援するための科学的助言をEFSAが最終化するのを、栄養士や他の専門家は手助けできる。この助言は食品の栄養や健康強調表示を制限するための条件も提供する。

農場から食卓まで戦略の一環として、欧州委員会は2021年の初めに、栄養プロファイリングの栄養素の選択を指導するために、欧州人の公衆衛生上重要な栄養素や非栄養食品成分、欧州人の食生活で重要な役割のある食品グループ、科学的基準に関する科学的助言を提出するようEFSAに求めた。委員会は2022年末に新たな法律を提案する予定である。

EUの意思決定者を支援するための科学的基盤

EFSAの栄養部門長であるValeriu Curtui氏は述べた、「私達は科学的意見案について、他の専門家、機関のパートナー、関係者から科学的情報を集めるためにパブリックコメント募集を実施している。

「私達の科学的助言は包装前面栄養表示や食品の強調表示制限のための栄養プロファイリングモデリングに情報提供することを目的としており、この話題に関心のある人全てに再認識してほしい。だが、この意見案は包装前面栄養表示の特定の栄養プロファイリングモデルの評価や提案はしない。」

意見案では何を述べているのか?

Alfonso Siani博士が科学的意見案の起草をするEFSAの専門家作業グループの議長を務める。「私達の意見案は、過剰あるいは不十分な摂取量が長期的な病気のリスクに関連する際に、食品のどの栄養素や非栄養素成分を栄養プロファイリングモデルに含むかについて政策決定者に助言を提出している。

この意見案では、とりわけ、次のものが栄養プロファイリングモデルに考慮される可能性があると結論した。

欧州の太りすぎや肥満の有病率の高さを考慮すると、欧州人の公衆衛生では、エネルギー摂取量を下げることが重要である。

飽和脂肪酸、ナトリウム、添加/遊離糖類の摂取量は多くの欧州人の食事の推奨値を超え、過剰な摂取量が健康の有害影響に関連している。

食物繊維とカリウムの摂取量は多くの欧州の成人で不足しており、不十分な摂取量が健康の有害影響に関連している。

この案では、鉄、カルシウム、ビタミンD、葉酸、ヨウ素の摂取量が特定のサブ集団で不足しており、通常、国の政策および/または個人の助言で対処されていることも指摘している。「栄養プロファイリングモデルの栄養素と非栄養素の選択は、主に公衆衛生上の重要性により推進されるべきである。公衆衛生上の理由のために摂取を増やす必要があると科学で100%明らかになっていない場合でも、ある食品を優先するなど、他の理由のために含まれる可能性もある。例えば、不十分な量を摂取しているかどうか結論するために、これらの脂肪酸の摂取に関するデータが不十分でも、食生活の助言に従って脂肪の多い魚の摂取を奨励するために、リスク管理者はオメガ-3sを栄養プロファイリングモデルに含むことを決定する可能性がある」とSiani博士は述べた。

欧州の食生活の食品グループと国の助言

「私達の意見は欧州人の食生活で重要な役割を果たす食品グループに関する科学的考察も含んでいる」とSiani博士は述べた。

加盟国の食品ベースの食生活ガイドラインで認められているように、これらには、でんぷん質の食品(主にシリアルやジャガイモ)、果物と野菜、鞘付き・鞘なし豆類、牛乳と乳製品、肉と肉製品、魚と貝類、ナッツと種子、ノンアルコール飲料が含まれる。食生活での役割や関連する寄与は、食習慣や伝統によって国により異なる。

Siani博士は述べた:「国のガイドラインは全粒穀物、果物と野菜、ナッツと種子、低脂肪牛乳と乳製品、魚と水の摂取を奨励している。だが、これらの食品分類の中でも、食品加工による飽和脂肪酸、糖類および/またはナトリウムの多い食品は、一般的に勧められていない。」

「また、肉(特に赤肉や加工肉)の代わりに鞘付き鞘なし豆類の定期的な摂取や、飽和脂肪酸の多い植物油の代わりに一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸の豊富な植物油を促している。」

意見募集!

パブリックコメントは1月9日まで募集し、その後EFSAが2022年初めに科学的意見を最終化する予定である。意見案を見てパブリックコメント募集に参加するには、こちら

パブリックコメント募集:統一した包装前面の栄養表示義務の開発に助言する科学的意見案および食品の栄養や健康強調表示を制限するための栄養プロファイルの設定

https://connect.efsa.europa.eu/RM/s/publicconsultation2/a0l1v00000E877g/pc0108

統一した包装前面表示及び食品の強調表示制限に情報提供するためのEFSAの科学的助言に関するFAQs(英語のみ)

https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/topic/faq-nutrient-profiling-mandate.pdf

 

[EFSA]意見等

-新規食品としてのウキクサ科由来水レンズ豆粉末の安全性

Safety of water lentil powder from Lemnaceae as a Novel Food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2021;19(11):6845  15 November 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6845

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品および食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)はEU規則2015/2283に従って新規食品(NF)としての水レンズ豆の安全性に関する意見を出すよう求められた。水レンズ豆はサトイモ科に属する水生植物で、5つの属(Lemna、Wolffia、Wolffiella、Landoltia、Spirodela)に代表される。このNFは熱洗浄して乾燥させた水レンズ豆で、Lemna genus (70–100%)及びWolffia genus (0–30%)由来種からなるポリカルチャー(複数の種を同時に同じ場所で栽培)作物として生産されている。このNFの主な構成要素は、タンパク質、食物繊維、脂質である。パネルは、このNFの微量元素と汚染物質の濃度はこの植物の栽培条件と肥料組成によるところが大きいことに留意した。このNFは示唆されている保存期間中に安定して仕様書に従うことが予想されている。このNFは、ハーブ、スパイス、調味料、ソース、スープ、ブロス、タンパク質製品、体重管理用ダイエタリー食品の食品成分として、また食品サプリメントとして、ヒト摂取用である。対象集団は、成人による摂取だけを意図した食品サプリメント以外は、一般人である。パネルは、このNFの組成や提案した用途に基づき、このNFはこのNFからのマンガンの摂取量に関する懸念以外は栄養的に不利ではないと考えている。このNFの最大用量 1,000 mg/kg 体重 (bw)/日で、提出された90日間亜慢性試験で有害影響は観察されなかった。パネルは、タンパク質濃度に基づき、このNFの摂取はアレルギー反応を引き起こす可能性があると考えた。パネルは、食品成分や食品サプリメントとして使用されるこのNFからのマンガン摂取量増加は安全上の懸念であり、このNFの安全性は確立できないと結論した。

 

[BfR]プレスリリース

-安全なタトゥーインクのために:BfRイベントは科学者、立法者、製造業者の意見交換を促す

For safe tattoo inks: BfR event promotes exchange between scientists, lawmakers and manufacturers

10.11.2021

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/44/for_safe_tattoo_inks__bfr_event_promotes_exchange_between_scientists__lawmakers_and_manufacturers-287881.html

2021年11月18-19日にタトゥー安全性についての第二回国際会議をベルリンで開催する

17日までオンライン登録受付中

 

-内分泌攪乱物質:肥満と糖尿病の原因?

Endocrine Disruptors: A Cause for Obesity and Diabetes?

15 November 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/endocrine-disruptors-a-cause-for-obesity-and-diabetes.pdf

2021年11月17日に、欧州プロジェクト「内分泌攪乱物質の代謝影響:新しい試験法と有害アウトカム経路」” (EDCMET)の関係者ワークショップ開催

 

-COVID-19パンデミック:人々は安全性が下がったと感じている

COVID-19 pandemic: Population feels less safe

15.11.2021

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/45/covid_19_pandemic__population_feels_less_safe-288132.html

BfR-Corona-Monitor | 9–10 November 2021

現在報告されるコロナウイルス感染者数が増えていて、同時に感染懸念も増加している

10月末には半分以上が感染に対して安全またはとても安全と感じていたがそれは現在は42%になった。また感染対策を適切だと考える人も増えた。特にイベントのキャンセルを受け入れる人が75%に増えた。2G規則が適切だと考える人も前回より8%増えて65%になった。また情報源として個人的会話の重要性も増えた

(2G規則はワクチン接種者あるいは感染後回復者のみが参加できる。3Gだと検査陰性者も含まれるがほぼ使われなくなった。回復者も6ヶ月限定なので実質的にはほぼワクチンパスポート)

 

[RIVM]報告書

-オランダの2020年食品関連病原体の疾病負担

Disease burden of food-related pathogens in the Netherlands 2020

15-11-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/disease-burden-of-food-related-pathogens-in-netherlands-2020

14病原体によるDALYsの解析

SARS-CoV-2対策のため2020年は例年より減少

 

-農業由来窒素排出削減:オランダではどこを減らすのが自然にとって最も利益があるか?

Reducing nitrogen emissions from agriculture: Where in the Netherlands would a reduction be most beneficial for nature?

12-11-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/ruimtelijk-effect-zonering-emissiereducties-landbouw

RIVMは各種選択肢の効果について計算した

 

[WHO]化学物質 出版物

Publications

https://www.who.int/publications/i?healthtopics=c63274ab-4234-4a15-971b-6a77c551e30d&healthtopics-hidden=true&publishingoffices-hidden=true®ionscountries-hidden=true

ケーススタディ4つ追加

・セルビア

Case study: development of the national road map for enhancing health sector engagement/contribution to sound management of chemicals in Serbia till 2030

https://www.who.int/publications/i/item/9789240035881

・欧州

Case study: Health Care Without Harm Europe SAICM 2.0 project: promoting safer disinfectants in the health-care sector: over 80 health providers from 19 countries

https://www.who.int/publications/i/item/9789240036864

・ベルギー

Case study: reducing the impact of endocrine-disrupting chemicals (EDCs) on health in Belgium: Mutualités libres

https://www.who.int/publications/i/item/9789240031579

・リベリア

Case study: an assessment of industrial capacity for the sound management of chemicals in Montserrado County in Liberia

https://www.who.int/publications/i/item/9789240035942

 

[IARC]1,1,1-トリクロロエタンとその他4つの工業用化合物のIARCモノグラフ評価

IARC Monographs evaluation of the carcinogenicity of 1,1,1-trichloroethane and four other industrial chemicals

12.11.2021

https://iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-evaluation-of-the-carcinogenicity-of-111-trichloroethane-and-four-other-industrial-chemicals/

評価結果がLancet Oncolに発表された

Carcinogenicity of 1,1,1-trichloroethane and four other industrial chemicals. Lancet Oncol, Published online 11 November 2021

1,1,1-トリクロロエタン:Group 2A

1,2-ジフェニルヒドラジン:Group 2B

ジフェニルアミン: Group 2B

N-メチロールアクリルアミド:Group 2B

イソホロン:Group 2B

 

Questions and Answers (Q&A)

https://iarc.who.int/faq/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-111-trichloroethane-and-four-other-industrial-chemicals/

 

インフォグラフィック

https://iarc.who.int/wp-content/uploads/2021/11/IARC_Vol_130_final_web.jpg

 

[ProMED]COVID-19更新(第392報):動物、米国、動物園、ユキヒョウ、致死

COVID-19 update (392): animal, USA, zoo, snow leopard, fatal

2021-11-15

https://promedmail.org/promed-post/?id=8699676

Date: Sat 13 Nov 2021 Source: USA Today [edited]

ネブラスカ州Lincolnの子ども動物園で、複数の動物が感染し、3頭のユキヒョウがCOVID-19合併症で死んだ、と2021年11月12日の金曜日に動物園が発表した。

この動物園のスマトラトラも症状があり陽性だったが完全回復したようだ。

 

[FAO]コーデックス委員会とともに消費者の健康を守る

Protecting consumer health with Codex Alimentarius

09/11/2021

https://www.fao.org/publications/highlights-detail/en/c/1454856/

コーデックス年次報告書発表

CODEX 2021 –仮想現実の年 

https://www.fao.org/documents/card/en/c/cb7565en

 

[WHO]INFOSAN四半期毎のまとめ

INFOSAN Quarterly Summary, 2021 #3

10 November 2021

https://www.who.int/news/item/10-11-2021-infosan-quarterly-summary-2021-3

第3四半期のインシデントは65件

生物的ハザード46、物理的ハザード9、アレルゲン7、化学ハザード3

その他イベントの概要等

 

[NASEM]食品フォーラムイベント

食品と水由来のマイクロプラスチック:最新科学とヒト健康への影響の可能性

Microplastics from Food and Water: State of the Science and Potential Impacts on Human Health

https://www.nationalacademies.org/event/12-08-2021/microplastics-from-food-and-water-state-of-the-science-and-potential-impacts-on-human-health

2021年12月8日にウェビナー開催。話題は食品と水中のプラスチックとマイクロプラスチックに関連する最新の科学と足りない部分で、ヒト健康影響、政策や規制上の意味、消費者のリスク認識について議論する

事前登録受付中

 

論文

-科学者が自分の検体を汚染している?新しい研究が、我々がマイクロ繊維の雲を出していることを示す

Are scientists contaminating their own samples? New study shows we may be emitting clouds of microfibres

15-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/934893

海や川から集めたサンプルに発見されたマイクロプラスチックの70%以上がそれを集めた科学者に由来する

Marine Pollution Bulletinに発表された研究

衣類と装備由来。検体採取は汚染防止プロトコールに従う必要がある

(クリーンルームで生活しているわけではないので日常的に埃なんかたくさん吸っている。健康影響があるとしたら、食品や水より職業だろう。)

 

-周産期女性の大麻使用が急増し、マリファナ調剤師と医療提供者はさらなるトレーニングを求める

Budtenders, healthcare providers seek more training as cannabis use rises sharply in perinatal women

15-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/934200

The American Journal of Drug and Alcohol Abuseに発表された研究によると、医療提供者からの一貫したカウンセリングが無いため、妊娠または授乳中の女性はマリファナ調剤師と呼ばれる大麻販売者から情報を得ている。妊娠女性の大麻使用は急増していて、一ヶ月以内の使用は7%に、ほぼ毎日トリップする人が2002年から2017年の間に3.4%に増えた。教育が追いついていない。

(業者は大麻が酒やタバコより安全だと言って妊婦に勧めている)

 

-砂糖入り飲料に課税すると摂取量が抑制される、ただし費用が「目立つ」時だけ

Taxing sugary drinks curbs consumption, but only when costs ‘pop’

15-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/934938

砂糖入り飲料の摂取量抑制のために一部の州や自治体が課税をしている。これの効果があるかどうかは税負担がどれだけ明確に消費者に伝えられているかによる

Psychological Scienceに発表された研究。

「砂糖飲料税が含まれる」と表示するだけで十分、消費者は税を誇大に推定する傾向があるから

 

-海水には金がある!抽出できる?(動画)

There's gold in seawater! Can we extract It? (video)

15-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/934836

ACS動画シリーズ

海には約2000万トンの金が含まれ、それは700兆ドルにもなる!もう100年以上、人々はそれを集めようと苦労してきた

https://youtu.be/j5eomDz4Z0E.

 

-パーム油に含まれる酸ががんの拡大と関連、研究が示唆

Acid found in palm oil linked to cancer spread, study suggests

Nina Massey, PA Science Correspondent Thu, 11 November 2021,

https://uk.news.yahoo.com/acid-found-palm-oil-linked-160000392.html

 

食事中パルミチン酸がシュワン細胞を介して転移促進記憶を促す

Dietary palmitic acid promotes a prometastatic memory via Schwann cells

Published: 10 November 2021

Pascual, G.,et al., Nature (2021). https://doi.org/10.1038/s41586-021-04075-0

https://www.nature.com/articles/s41586-021-04075-0

マウスの実験

 

Natureニュース

-新しいFDA長官はCOVID災難と医薬品認可改革の要請に直面するだろう

New FDA chief will face COVID woes and calls for drug-approval reform

12 November 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03432-3

長く遅れていたFDA長官の指名で、Robert Califfが選ばれる

もとFDA長官で再び

(臨床研究の専門家で企業と関係が深いことが一部の人たちから反対されている。先にFDAを辞めた後Googleに雇われて“Google Health”の仕事をしている)

 

-米国では母親の死因のトップが殺人

Homicide is a top cause of maternal death in the United States

12 November 2021 Nidhi Subbaraman

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03392-8

全国データベースの死亡証明の評価は妊娠女性の恐ろしい状況を描き出す

Obstetrics & Gynecologyに先月発表された研究によると、米国の妊娠女性は妊娠に関連する原因より殺人で多く死亡する。これまで小規模研究で追跡されてきたが、国レベルで確認された。

米国では母親の死亡率全体が増加傾向で、その率は豊かな国としては高い。要因には医療へのアクセスが不適切、産科の緊急事態への訓練不足、黒人女性への差別による基準未満のケアなどがある。妊娠女性を殺しているのはパートナー、特に妊娠して間もない黒人女性、10-24才の若い人、がリスクが高い。

 

その他

-SMC UK

母親の大麻使用と子どもの不安を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to a study looking at maternal cannabis use and anxiety in offspring

NOVEMBER 15, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-a-study-looking-at-maternal-cannabis-use-and-anxiety-in-offspring/

PNASに発表された研究が母親の大麻使用と子どもの不安を調べた

KCL精神医学心理学神経科学研究所研究助手Giulia Trotta博士

この研究は母親の大麻使用と小さい子どものコルチゾールと不安と攻撃性と多動の増加に有意な関連を同定した。この知見は子宮内大麻暴露が子どもの発達や行動に影響する可能性があるという仮説を補強する

王立産科婦人科学会広報で産科相談医Daghni Rajasingam博士

この新しい研究は妊娠中の大麻使用が女性と子どもの有害な帰結に関連することについての積み重なる根拠を支持する。これまでの研究は妊娠中の大麻使用が胎児の脳の発育不全、死産、低出生体重、早産に関連することを示してきた。この研究の女性と子どもは数が少なく、この分野はさらなる研究が望ましい。

大麻を使用している女性で妊娠中または妊娠を計画している人は大麻使用を止めるために医療の専門家の支援を受けるよう勧める

 

-COVIDデマ失態:インスタグラムが広く尊敬されているコクラン共同計画を検閲

COVID Misinformation Blunder: Instagram Censors Widely Respected Cochrane Collaboration

By Cameron English — November 14, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/11/14/covid-misinformation-blunder-instagram-censors-widely-respected-cochrane-collaboration-15937

インスタグラムがコクランを「COVID-19に関する虚偽のコンテンツ」として言及禁止にした。原因はイベルメクチンに関するレビューの可能性がある

いずれにせよソーシャルメディアプラットフォームはあまり良くない判断者である。

 

-グラスゴーのCOP26は記録的二酸化炭素排出量、流す水の少ないトイレと野菜ハギスにも関わらず

COP26 in Glasgow may have a record carbon footprint, despite low-flush loos and veggie haggis

By William Booth and Harry Stevens

November 12, 2021

https://www.washingtonpost.com/world/2021/11/12/cop26-carbon-emissions-offsets/

英国政府はカーボンニュートラル気候会議を開催すると約束したが、再利用可能なコーヒーカップや水の少ないトイレ、ペーパーレス議案書、地元産野菜で作ったハギスなどの見かけだけの持続可能性を示しても結局のところこれまでの国連環境サミットの中で最も多く二酸化炭素を排出した。政府の公式カウンターの予備的推定によると102,500トンで、ワシントンポストが集めた数字では2019年のマドリッド会議と2015年パリ会議の二倍でコペンハーゲンやダーバンの4倍(図あり)

英国人は平均年に12.7トン、スリランカ人は1トンの二酸化炭素を排出する

6月のコーンウォールでのG7サミットは20200トン

 

-Biden大統領はUSDAの食品安全次官にJose Emilio Estebanを推薦する

President Biden set to nominate Jose Emilio Esteban to head USDA food safety

By Dan Flynn on November 15, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/11/president-biden-set-to-nominate-jose-emilio-esteban-to-head-usda-food-safety/

2001年から働いているFSISのベテラン。獣医学博士

 

-Covid-19:200人の教師、「ワクチン接種していてもいなくても」オンライン学校で働きたい

Covid-19: 200 teachers, 'vaccinated or not', keen to work for online school

Nov 16 2021

https://www.stuff.co.nz/national/health/coronavirus/127008646/covid19-200-teachers-vaccinated-or-not-keen-to-work-for-online-school

現在子どもたちと接する教育職員はワクチンが必須になっていてワクチン拒否の教師が退職することが問題になっている。オークランドの私立学校がオンライン学校を運営するため候補者を探していて200人の教師が興味があると言っていると述べた

ニュージーランド

 

-ファクトチェック:「デトックスホウ砂風呂」でCOVID-19ワクチンをなかったことにできる?

Fact Check: Can "Detox Borax Baths" Undo COVID-19 Vaccines?

By Tom Hale 15 NOV 2021

https://www.iflscience.com/health-and-medicine/fact-check-can-detox-borax-baths-undo-covid19-vaccines/

反ワクチン派が家庭用洗剤混合物の風呂に入ることでCOVID-19ワクチンをなかったことにする方法をシェアする新しい流行が報道されている。この主張は全くの嘘で、受けたワクチンを無かったことにすることはできない。TikTokに投稿されて削除された動画は、ドクターCarrie Madejが重曹1-2カップ、エプソム塩1-2コード、ベントナイトクレイ少し、ホウ砂1カップを加えた風呂に入ってゴシゴシ洗うことを薦める。これは皮膚に悪い。

COVID-19よりずっと前から「デトックス」のためのインチキ製品が販売されていた。

カナダ

 

-大規模有機食品偽装

The Great Organic-Food Fraud

By Ian Parker November 8, 2021

https://www.newyorker.com/magazine/2021/11/15/the-great-organic-food-fraud

ある作物が有機栽培されたかどうかを確認する方法は存在しない。Randy Constantは我々の表示への信頼を悪用して大儲けした。

ミズーリ州でおこった十年以上にわたる大規模オーガニック偽装事件の長い記事

犯人のRandy Constantはミズーリ大学農業経済学学士

 

-スリランカによる有機農業採用は大失敗だった (他の人は注目)

The Adoption of Organic Agriculture by Sri Lanka Was a Debacle.  (Others, take note.)

By Kathleen Hefferon Henry Miller - 04.11.2021

https://www.europeanscientist.com/en/features/the-adoption-of-organic-agriculture-by-sri-lanka-was-a-debacle-others-take-note/

「何事も理由があっておこる。時にその理由は、愚かで間違った決断をしたこと」

このメッセージは個人にも政府にもあてはまる。予想された政府の間違いは高くつくことがある。

最近の農業政策の変更とその影響の悲劇はEUの農場から食卓まで(F2F)生物多様性戦略に始まり、英国のEU離脱による微かな希望を拾い、スリランカの「グリーンスリランカ」政策のオウンゴールによる完敗で結末を迎える

F2F対英国のEU離脱:遺伝子組換えに関する不一致

オールオーガニックスリランカ:予想通りの惨事

ルイセンコの復活

(長い記事見出しのみ)

2021-11-15

[EFSA]意見等

-新規食品としての塩化ニコチンアミドリボシドの使用拡大

Extension of use of nicotinamide riboside chloride as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2021;19(11):6843  12 November 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6843

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、EU規則に従って新規食品(NF)ニコチンアミドリボシド塩化物 (NRC)の使用拡大の安全性に関する意見を出すよう求められた。この評価では、一般人に最大300 mg/日の量で「食事代替製品」と「栄養ドリンクミックス」の、成人に最大500 mg/日の量で特別医療目的用食品(FSMP) と体重管理用総食事代替品(TDRWC) (EU規則No 609/2013により)のNRCの使用を扱う。安全性評価に関連するラットの90日間経口投与毒性試験のデータにベンチマーク用量モデリングが実施された。乳児のニコチンアミドの耐用上限摂取量(UL)がないことや、乳児の推定摂取量とモデルで推定されたベンチマーク用量(BMDL05)の信頼下限値との間の狭い暴露マージンを考慮して、パネルは、提案した使用条件で「食事代替製品」や「栄養ドリンクミックス」でこのNFの使用の安全性は確率されていないと結論した。FSMPとTDRWCに提案された最大使用量は、成人のニコチンアミドの現在のUL 900 mg/日より少ない 210 mg ニコチンアミド/日の摂取量に相当する。パネルは、このNFはFSMP と TDRWCで使用する純粋なニコチンアミドと同様に安全だと考えた。だがパネルは、生理学的必要量より相当多い量でニコチンアミド(またはその前駆体)を摂取すると、経路によっては有害影響を起こす可能性があると示す実験データに留意した。パネルは、更なる調査が必要で、ニコチンアミドのULの再評価が必要かもしれないと考えた。

 

-香料グループ評価414 (FGE.414)に関する科学的意見:2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンズアルデヒド

Scientific opinion on flavouring group evaluation 414 (FGE.414): 2‐hydroxy‐4‐methoxybenzaldehyde

EFSA Journal 2021;19(11):6883  11 November 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6883

(科学的意見)

食品添加物及び香料に関するEFSAのパネル(FAF)は、EC規則No 1331/2008に従って、新しい香料物質として2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンズアルデヒド[FL‐no: 05.229]の安全性を評価するよう要請された。2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンズアルデヒドは化学グループ23に属し(EC規則 No 1565/2000)、FGE.52及び FGE.20Rev4で評価されたヒドロキシ-及びアルコキシ-環置換ベンジル誘導体に構造的に関連している。パネルは、食品中や食品上に使用される香料リスク評価に必要なデータについてのEFSAのガイダンスによると、グループベースのアプローチでこの候補物質を評価するのに構造的/代謝的類似性は十分だと考えた。 [FL‐no: 05.229]の製造工程、組成、安定性について提出された情報は十分だと考えられた。この物質で実施した研究から、パネルは遺伝毒性に関する懸念はないと結論した。代謝の可能性のQSAR評価に基づき、また構造的に関連する物質からの情報に基づき、様々な代謝ルートが予想されるが、無害な代謝物が形成されるだけである。

[FL‐no: 05.229]の暴露推定量(子どもと成人それぞれ24 と60 μg/人/日)は、その構造学的クラス(I)の毒性学的懸念値(TTC)未満だった。その結果、毒性研究は必要なく、パネルは、2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンズアルデヒドは意図した使用と使用量で香料物質として使用する際に安全上の懸念はないと、手順のステップA3で結論した。2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンズアルデヒドと3つの構造的に関連する物質の累積暴露推定量(成人と子どもにそれぞれ2.4 と6.2 mg/kg 体重 (bw) /日)は構造クラスIのTTC以上だが、これらの構造的に関連する物質の1つであるバニリンのADI(許容一日摂取量) 0‐10 mg/kg bw /日未満である。そのため、これらの4物質[FL‐no: 05.015, 05.018, 05.229 and 09.749]の累積暴露も安全上の懸念を生じない。

 

-アシュラムの農薬リスク評価ピアレビュー更新(異型はアシュラムナトリウムとして評価)

Updated peer review of the pesticide risk assessment of the active substance asulam (variant evaluated asulam‐sodium)

EFSA Journal 2021;19(11):6921 11 November 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6921

(農薬の結論)

情報不足と懸念が確認された。非化学的手段を含む他の入手可能な方法で阻止できない植物の健康への重大な危険を管理する除草剤としてのアシュラムナトリウムの必要性に関するデータの評価も示された。

 

[EU]RASFF2021(1107-1113)

警報通知(Alert Notifications)

ブラジル産オランダ経由マンゴーのホルメタネート、ドイツ産原料ハンガリー産有機亜麻仁ミールのアフラトキシン及びトロパンアルカロイド、フランス産有機トウモロコシ粉のトロパンアルカロイド、ドイツ産食品サプリメントのTHC、中国産台所用品からの一級芳香族アミンの溶出、エジプト産ポーランド経由乾燥バジルのクロロタロニル、フランス産抹茶入りリカバリードリンクの水銀、ポーランド産食品サプリメントのエチレンオキシド、ポルトガル産食品サプリメントのタダラフィル、

注意喚起情報(information for attention)

ロシア産冷凍セイヨウダラのヒ素、南アフリカ産オレンジのプロピコナゾール、スペイン産解凍メカジキの水銀、タイ産コリアンダーの葉のクロルピリホス高含有、エクアドル産有機ココアパウダーのカドミウム高含有、モロッコ産オレンジのイマザリル、英国産冷凍ニシイワシのヒスタミン、エジプト産マンダリンのジメトエートのMRL超過、イタリア産ネクタリンのクロルピリホスのMRL超過、ドイツ産食品サプリメントの2-クロロエタノール、スリランカ産有機シナモンのエチレンオキシド、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホス、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産マンダリンのフェンバレレート、トルコ産マンダリンのクロルピリホス(複数あり)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、エクアドル産ドラゴンフルーツのジメトエート及びオメトエート、ウクライナ産インスタント麺スープのエチレンオキシド、米国産飼料用ピーナッツのアフラトキシン、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産殻付きピスタチオのアフラトキシン(複数あり)、トルコ産煎った塩味ピスタチオのアフラトキシン、トルコ産マンダリンのプロクロラズ、パキスタン産チャプリケバブ用スパイスミックスのアフラトキシンB1、

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2021.10.29〜2021.11.4

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43231

2021.10.22〜2021.10.28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43229

 

[MFDS]さらに便利で新しくなった「私の手の中」アプリをご覧下さい

統合食品データ企画課 2021-11-08             

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45901

□ 食品医薬品安全処はスマートフォンでも便利に食品情報を確認できるように、新しく改編した食品安全情報アプリケーション(アプリ)「私の手の中」サービスを11月8日からリリースする。

○ 「私の手の中」はスマートフォンを活用して、いつでもどこでも国内製造・輸入食品や業者の検索はもちろん、不正・不良食品を申告できるように開発された。

○ 今回の改編は、国民認識調査の結果などを反映して、日常生活で安全な食品を選択する助けになるように消費者関心コンテンツを追加して、アプリの性能と使用者利便性を高めた。

○ 主な改編内容は、▲健康機能食品と有害物質情報追加新設、▲国内・輸入食品や業者情報などを使用者中心に利便性改善(デザイン、検索項目・速度、地図表示など)などである。

○ (健康機能食品)健康機能食品の機能性情報と原料・製品データを連携して、人体図の神経系、消化・代謝系などアイコンを選択すると、機能性原料情報と関連製品の詳細情報を一度に確認できる。

○ (有害物質)最近、消費者の関心が高まった生活中の有害物質と関連した暴露要因、検出量、人体への影響、安全管理基準、生活中の予防法などをe-bookで手軽に提供する。

○ (国内食品)製品名の検索またはバーコードを撮影すると、賞味期限、回収・販売中止かどうかが表示され、テーマ別検索でHACCP製品と高熱量・低栄養食品のみを別々に検索できる。

○ (輸入食品)製品名で検索すると、輸入申告された製品かどうかとともに、製造(輸出)国、海外製造業所、賞味期限などを簡単に確認できる。

○ (食品業者)業者名検索でHACCP・GMP業者かどうか、行政処分の有無を確認でき、特に飲食店の場合には飲食店衛生等級業者、ナトリウム低減実践飲食店情報も知ることができる。

○ (その他)「卵情報」では、産卵日、生産者情報、飼育環境などを確認でき、また「消費者報告1399」を選択すると、不正・不良食品疑い製品をすぐに報告することが可能。

<添付>

1.食品安全情報必須アプリ「私の手の中」利用方法(カードニュース)

2.食品安全情報必須アプリ「私の手の中」イベント画面

 

[MFDS]コーヒー専門店でもカフェイン含有量を確認して選択してください

食品表示広告政策課 2021-11-05

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45893

□ 食品医薬品安全処は、コーヒー専門店*などで販売する高カフェイン食品(コーヒー、茶類)のカフェイン含有量、注意事項表示方法などを用意することを主な内容とする「食品等の表示基準」一部改正案を11月5日改正・告示する。

* 店舗数100以上のフランチャイズ型食品接客店(コーヒー、製菓・製パンなど)

□ 主な内容は、▲店舗数100以上のフランチャイズ型食品接客店で調理・販売するコーヒー・茶類のカフェイン表示基準を用意、▲「砂糖無添加」、「無加糖」表示可能要件の変更、▲非アルコール食品の表示可読性の向上、▲給食用即席摂取食品の表示事項を書類形式で提供許容、▲透明包装された自然状態食品の内容量表示免除、▲卵殻表示義務者拡大など。

<消費者情報提供強化>

○ 高カフェイン摂取による副作用を予防するために、コーヒー専門店などで調理・販売される食品(コーヒー・茶類*)の総カフェイン含有量と注意事項**を自律的に表示・案内できる基準を新設した。

* 1 mL当たりカフェインを0.15 mg以上含有した液体食品中のコーヒー・茶類

** 高カフェイン含有表示、子供・妊婦・カフェイン敏感者のための注意事項表示

○ 消費者に正しい情報を提供して選択権を確保し、表示基準の国際調和*のために「砂糖無添加」、「無加糖」の表示基準を改正した。

* (国内)「無糖」と「砂糖無添加」・「無加糖」基準が同じ(糖類0.5 g / 100 g未満)、(外国)Codex、ヨーロッパ、アメリカ、日本などでは「無砂糖」(糖類0.5 g / 100 g未満)と「砂糖無添加」・「無加糖」(糖類、糖類が入った原料などを添加していない場合)基準を別々に運営

- 現在、「無糖」、「砂糖無添加」、「無加糖」表示は、食品製造時に糖類を使用せず、製造工程中の含有量を低くして、最終製品の含有量が糖類0.5 g / 100 g 未満の場合に表示することができる。今後は、「砂糖無添加」、「無加糖」表示*は、食品製造時に糖類などを使用せずに、食品自体の糖含有量が高くならないように製造する場合にのみ表示**できるようになる。

* 「無糖」の基準は従前と同じ

** ①糖類、②糖類を含む原料(ジャム)、③糖類代替原料(果物濃縮液)の使用禁止及び、④酵素分解などで食品自体の糖含有量が高くならない場合、表示許容

以下略

<貼付> 「食品等の表示基準」主な改正内容

 

[MFDS]第5次、子供の食生活安全管理総合計画(‘22~’24年)を発表

食生活栄養安全政策課2021-11-04

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45888

□ 食品医薬品安全処は子供たちが正しい食生活習慣を持って健康に成長できるように、今後3年(’22~’24)の政策方向を含む、「第5次、子供食生活安全管理総合計画」を発表した。

○ 総合計画は「子供食生活安全管理特別法」により、3年ごとに関係部署と協議して作成する。

- 第5次総合計画の主な内容は、①健康な食生活環境づくり、②安全で栄養のある子供給食を提供、③子供の成長過程別オーダーメード型支援の多様化、④データ基盤政策推進の構築である。

 

①健康的な子供の食生活環境をつくる

○第一に、子供のメディア使用状況と環境変化に合わせて、子供が主に視聴するテレビ放送やYouTubeなどで高熱量・低栄養食品の広告規制を改善する。

○第二に、低塩・抵糖食品などの製造・販売を活性化して、子どもが健康的な食品を選択できる環境を拡大する。

○第三に、子供の生活空間の食品安全管理を強化する。

 

②全ての子供に安全で栄養のある給食を提供する

○最初に、全国すべての市、郡、地区内の子供給食管理支援センター(234施設)が設置されることにより、全ての小規模子供給食所が衛生・栄養管理の支援を受ける「子供給食管理支援センター(以下、地域センター)2.0時代」に飛躍する。

○第二に、子供給食所に対する食中毒予防管理を強化する。

○第三に、子供に栄養価の高いオーダーメード型給食の提供を支援する。

 

③子供の成長過程によりオーダーメード型食生活プログラムを多様に支援する。

○最初に、幼児から青少年まで年齢別特性に合わせた食生活教育プログラムを支援する。

○第二に、正しい食習慣と健康の価値を体験できるように、体験型・オンライン教育を拡大する。

○第三に、栄養不均衡が懸念される子供を訪ねて、現場教育を拡大。推進する。

 

④食品栄養情報などをビッグデータとして構築して、規制科学政策基盤を用意する。

○第一に、食品栄養成分データを収集・標準化して、データに基づいた子供食生活政策の方針を推進する。

○第二に、民間も健康的な食生活環境づくりに参加できる基盤を用意する。

○第三に、子供食生活政策優秀事例共有など海外交流を拡大して、自治体・両親・青少年が参加する「健康・安全食生活実践キャンペーン」や、青少年団体などと連携した参加型プログラムを運営する。

 

輸入食品情報、今すぐ写真で簡単に確認してください

[MFDS]デジタル輸入安全企画課 2021-11-01

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45877

□ 食品医薬品安全処は、これまで輸入申告リストを中心に提供されていた輸入食品情報を、製品写真画像と安全情報を一緒に提供するなど、より使用者に優しい方法で輸入食品情報床サービスを改善して提供する。

* 輸入食品情報床(impfood.mfds.go.kr):輸入食品検索、不適合輸入食品情報、輸入禁止現況、統計資料など輸入食品関連情報を提供する輸入食品安全情報ポータルサイト

<添付>

1.「輸入食品フォトギャラリー」の利用方法

2.「輸入食品統計サービス」の利用方法

  1. 使用者オーダーメード型情報サービスの活用事例

 

[MFDS]秋季珍味のエビ、正しく知っておいしく召し上がってください!

農水産物安全政策課 2021-11-01

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45876

□ 食品医薬品安全処は、秋の珍味として人気があるエビを購入する時に、「天然コウライエビ」と「養殖バナメイエビ」を正確に区別できる方法を案内する。

○ コウライエビとバナメイエビは、味は似ているが、比較的安いバナメイエビを高く購入する事例があり注意が必要である。

*コウライエビとバナメイエビの価格は2〜3倍違いがある

□ エビを選ぶときは、エビの皮が硬いか、体が透明でツヤがあるかを確認し、鮮度を確認して額角・足・尻尾色など、いくつかの特徴を見てコウライエビとバナメイエビを区別する。

○ まず、コウライエビとバナメイエビを最も簡単に区別する方法は、尻尾の色を確認することで、コウライエビの尻尾は緑色を帯びており、バナメイエビの尻尾は赤色を帯びている。

- 参考に、尻尾の色が濁ったり、ぼやけている場合は新鮮ではないという証拠なので、エビの尻尾の色を慎重に見て新鮮なものを選ぶようにする。

○ 第二に、鞭と呼ばれるひげと触覚でも区別できる。

- コウライエビのひげは自分の体長の2~3倍程度で、バナメイエビよりも長く、飲食店で調理されたエビがコウライエビかバナメイエビであるかを区別する方法として役に立つ。

- また、ひげと誤解することがあるエビの鼻の先端の触覚でも区別することができ、バナメイエビはとても短いが、コウライエビはひげに見えるほど長い。

○ 第三に、一般的に知られているエビの足色と額角の長さでも区別できる。

- バナメイエビは名称(whiteleg shrimp)からわかるように足が透明なような白色で、コウライエビは赤色を帯びている違いがある。熱するとバナメイエビとコウライエビとも赤く*変化するので区別が容易ではない。

* エビなどの甲殻類は「アスタキサンチン」という色素タンパク質のために熟すと赤く変わる

- バナメイエビの額角の長さは鼻先より短いが、コウライエビの額角は鼻先より長く先に出ており目で識別が可能だが、額角は漁獲または流通中に毀損される可能性があり区別基準として制限がある。

○第四に、天然産コウライエビは捕獲されて数分で死んでしまうため、水産市場などで生きているコウライエビに接しにくいので、水槽中で生きているエビはバナメイエビである可能性が高い。

□ 食薬処は今後も識別が難しい類似魚種による消費者被害を防ぐために、魚種の真偽の有無を判別する形態学的判別法*と遺伝子分析方法などを開発して、消費者と関連業界に持続的に公開するよう努める。

* 形態学的判別法:目で確認できる特徴で種類を区別する方法

<添付> コウライエビとバナメイエビのポスター

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 178-21

15 November 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20178-21.aspx

新規申請と提案

・加工助剤としてのMalbranchea cinnamomea由来セリンエンドペプチダーゼ遺伝子を含む組換えTrichoderma reesei系統由来セリンエンドペプチダーゼ

・加工助剤としての組換えTrichoderma reesei由来キモシン

 

[FDA]ゼロに向かって行動計画:有害元素暴露の影響と異なる重要な発達段階での栄養

Closer to Zero Action Plan: Impacts of Toxic Element Exposure and Nutrition at Different Crucial Developmental Stages

NOVEMBER 18, 2021

https://www.fda.gov/food/workshops-meetings-webinars-food-and-dietary-supplements/closer-zero-action-plan-impacts-toxic-element-exposure-and-nutrition-different-crucial-developmental

会合の議題と資料掲載

(スピーカーとパネリスト18人中14人が女性)

 

その他

-我々がHPVワクチンから学べること

What we can learn from the HPV vaccine

Christopher Labos MD, MSc | 12 Nov 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/what-we-can-learn-hpv-vaccine

子宮頸がんは女性の最もよくある恐ろしいがんのひとつであったことを覚えておくのは時に難しい

HPVワクチンは1995年以降に生まれた女性から子宮頸がんをほぼ根絶した。

(中略)

残念ながらワクチンにはしばしば抵抗がありリスクを誇大に主張するニュースは役に立たない。HPVワクチンの危険性に関する今や悪名高いToronto Starの見出しは、新聞社が膨大なデータがあるのにそれを知らせなかったことを認めて取り下げざるを得なくなった。私は科学的に証明されたワクチンを広範に使うよう主張し続ける、なぜなら多くの人がワクチンを接種すれば病気になる人が減るのだから。シンプルなことだ。

(Toronto Starの報道の問題は2015年のこと、ワクチン接種した女性が害を被ったという「体験談」を報道し、批判により二週間で取り下げ。一方日本では…結局それが「ほぼ根絶」との違いを生んだ。情報は命を奪う力がある。)

 

-LANCETエディトリアル

インスリン100年:技術的成功、アクセスの失敗

100 years of insulin: a technical success but an access failure

THE LANCET Vol.398 | Number 10313 | Nov 13, 2021 P1777,

1921年にインスリンを単離、そして1922年にトロントで糖尿病による昏睡中の14才の少年に投与したことが画期的な科学と臨床の成果であった。しかしいまだに世界中でインスリンが入手可能になっていないのは政策と実行の失敗である。

この号はインスリン特集