2022-01-06

[EU]査察報告

-エジプト―水産物

Egypt 2021-7328―Fishery products

04/01/2022

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4439

2021年5月25日~6月10日まで実施したエジプトのEU輸出用水産物の公的管理を評価するためのリモート査察。査察では実質全ての関連分野で重要な欠点が確認された。EU輸出用施設を承認し、公的管理システムを支えるための国の法律は全てのEU条件を満足に満たしておらず、そのため施行できない。施設の一覧以外、公的管理を支援し実施する手順書や指示書はなく、管理職員への適切な教育もない。管理システムは管理が正しく一貫して効果的に実施されていることを保証できず、その結果、水産物のトレーサビリティ、EU市場への資格の有無はひどく信用を損なっている。2009年の査察の助言に対する是正措置は効果的に対処されなかった。

 

-イタリア―農薬の持続可能な利用と植物保護製品の認可の側面

Italy 2021-7298―Sustainable use of pesticides and aspects of the authorisation of PPPs

16/12/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4438

2021年3月1~10日に実施した、農薬の持続可能な利用を達成するための関連対策の実施を評価するイタリアのリモート査察結果。イタリアは2014年に14ヶ月遅れて最初の国家行動計画を導入したが、定量目標を規定していなかった。第一回国家行動計画の正式なレビューは継続中だが、2017年の分析で多くの根本的な欠点が強調された。現在使用されている農薬散布設備のおよそ50%は、法定期限後4年以上も検査・認定されていない。地表水のおよそ20%と地下水の5%の農薬量は規制限度を超えている。イタリアは有機農業と低農薬投入システムを促進・支援しているが、専門家の利用者による総合的病害虫管理の一般原則の実施を検査するシステムはない。ユーザーと散布者は教育や認証を受けており、空中散布の地域は限定されている。より危険な植物保護製品の使用は2011年以降減少しているが、統一したリスク指標に基づく植物保護製品の全体的な利用とリスクは、EU全体の割合の約半分しか減っていない。管轄機関はこれらの傾向の根本的原因を理解していないため、EC指令や農場から食卓までの目標に沿った化学植物保護製品の使用やリスクを減らすために必要な行動を目標にするのは困難である。

 

-クロアチア―水産物

Croatia 2021-7161―Fishery products

16/12/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4433

2021年4月19~30日にリモートで実施されたクロアチアの水産物の公的管理システムの査察結果。管轄機関による公的管理システムはEUの要件をほぼ満たしており、概して、公的管理システムの組織と運用は適切で効果的である。2014年の査察以降、漁船や港の公的管理は進歩し、2022年の完全稼働に向けて新たなアプローチが整いつつある。柔軟性協定により稼働していない承認施設が含まれる、監視活動が限られ怠慢や矛盾が生じるなどの欠点が見つかった。公的サンプリングや研究所の分析の取り決めは満足いくものである。

 

[IARC]IARCは2022年子宮頸がん啓発月間を知らせる

IARC marks Cervical Cancer Awareness Month 2022

4 January 2022

https://iarc.who.int/news-events/iarc-marks-cervical-cancer-awareness-month-2022/

予防接種、検診、治療。先進国では子宮頸がんは希である。ほぼ90%が中から低所得国でおこっている。

(子宮頸がんは日本の公衆衛生の悪い方のシンボル)

 

[OPSC]Native Creationは連邦鉛塗料禁止違反のためセーターをリコール

Native Creation Recalls Sweaters Due to Violation of the Federal Lead Paint Ban

January 05, 2022

https://www.cpsc.gov/Recalls/2022/Native-Creation-Recalls-Sweaters-Due-to-Violation-of-the-Federal-Lead-Paint-Ban

ジッパーの持ち手の塗料が基準違反

 

[BfR]食品のリスク-ベネフィット評価を伝える:赤肉代用品としての食用昆虫

Communicating Food Risk-Benefit Assessments: Edible Insects as Red Meat Replacers

https://www.bfr.bund.de/en/communicating_food_risk_benefit_assessments__edible_insects_as_red_meat_replacers-291269.html

frontiers in Nutritionに発表された論文の紹介

(牛肉の代用としてのコオロギって極端なような)

 

[USDA]RCAデータビューワーに可視化が利用可能になった

Visualizations Now Available in the RCA Data Viewer

Jan 05, 2022

https://www.usda.gov/media/blog/2022/01/05/visualizations-now-available-rca-data-viewer

USDAの自然資源保全局(NRCS)は土壌水資源保全法(RCA)による国の保全計画活動の膨大なデータを提供しているが、今回可視化ツールが加えられた

 

[RIVM]オミクロンはロックダウンにも関わらずCOVID-19検査陽性35%増加をもたらした

Omicron causes 35% increase in positive COVID-19 tests, despite lockdown

01/04/2022

https://www.rivm.nl/en/news/omicron-causes-35-percent-increase-in-positive-COVID-19-tests-despite-lockdown

先週はその前の週に比べてCOVID-19検査陽性35%増加

オランダでは2021年12月後半以降ほとんどのSARS-CoV-2陽性はオミクロン変異株である

現在入院中の患者のほとんどはデルタ優勢時に感染した人で、オミクロンの患者は今後数週間で増えるだろう

オランダのロックダウンの状況は以下から

https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/documents/publications/2021/12/18/factsheet-lockdown-in-the-netherlands

(クリスマスとお正月はロックダウンしても感染は拡大する、ということなのでは)

 

[UK HAS]ラテラルフロー検査結果陽性の場合確認PCR検査は一時停止

Confirmatory PCR tests to be temporarily suspended for positive lateral flow test results

5 January 2022

https://www.gov.uk/government/news/confirmatory-pcr-tests-to-be-temporarily-suspended-for-positive-lateral-flow-test-results

1月11日から、COVID-19 のLFD検査が陽性だった人は直ちに自主隔離し確認PCR検査を受ける必要は無い。感染率が高い間の暫定的措置。

(同じ性能の検査でも事前確率によって偽陽性の率は変わるのと検査キットが不足気味らしい)

 

[ProMED]COVID-19更新(第6報):Corbevax、オミクロン、B.1.640.2、ロックダウン、WHO、世界

COVID-19 update (06): Corbevax, omicron, B.1.640.2, lockdowns, WHO, global

2022-01-06

https://promedmail.org/promed-post/?id=8700679

[4] 意見:ロックダウン

ワシントンポストの1月3日のLeana S. Wenによる意見を紹介してProMED編集者のMod.LKが著者に賛成(ロックダウンではなくワクチンパスポート)、と書いている。1日100万人以上の新規感染者が計上されている国で、最早予防接種も済ませた個人に犠牲を強いるロックダウンは選択肢にはない、との見解。

 

論文

-高用量ビタミンDサプリメントを5年摂取することは心血管系疾患やがんの発症率に影響しなかった

Taking high-dose vitamin D supplements for five years did not affect the incidence of cardiovascular disease or cancer

5-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939321

2012-2018年に東フィンランド大学が行ったFinnish Vitamin D Trial (FIND)試験。60あるいは65才以上の2495人の男女に40あるいは80マイクログラムのビタミンD3を毎日5年間。大部分は試験開始時にビタミンD欠乏ではない。

 

-都市部の庭は受粉媒介者にとって一年中信頼できる食料源、研究が示唆

Urban gardens are a dependable food source for pollinators through the year, study suggests

5-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939329

Journal of Applied Ecology。英国。農地では蜜が極端に増減するのに比べて都市部の庭は多様で安定している。

(ミツバチなどを助けたければ花を育てろ、とのこと。)

 

-曇り止めスプレーや布に高濃度PFASが見つかった

High levels of PFAS found in anti-fogging sprays and cloths

5-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939160

マスクを必要とするパンデミック中に眼鏡使用者の間で人気の製品

アマゾンで販売されている曇り止め製品(スプレーと布)トップから9つを調べ、全製品にフルオロテロマーアルコール(FTOHs)とフルオロテロマーエトキシレート(FTEOs)が含まれることを報告。

FTOHs と FTEOsの研究は比較的少なく毒性は不明。Environmental Science & Technology

(過フッ化アルキル化合物は全部、例え僅かでもダメと言いそうな勢い)

 

-COVID-19パンデミックの高校休校時の自宅学習と青少年の睡眠時間の関連

Association Between Homeschooling and Adolescent Sleep Duration and Health During COVID-19 Pandemic High School Closures

January 5, 2022

Joëlle N. Albrecht, et al., JAMA Netw Open. 2022;5(1):e2142100.

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2787630

スイスの高校生8972人のCOVID-19ロックダウン中の調査。パンデミック前より睡眠時間が長く、健康上のQOLが良く、カフェインとアルコール使用が減った。睡眠時間の長さは健康上の特徴の良さと関連したがうつ症状との関連で相殺された

 

-意見:ゴールデンライスが命を救うことを認めて

Opinion: Allow Golden Rice to save lives

Felicia Wu et al.,

PNAS December 21, 2021 118 (51) e2120901118;

https://www.pnas.org/content/118/51/e2120901118

1990年代に開発され2004年に改変されたゴールデンライスはビタミンA欠乏対策に貢献できる。しかし遺伝子組換え反対運動により不必要に遅延させられてきた。グリーンピースなどの主張は科学的に疑わしい。規制の遅れにより救えるはずだった子どもたちの命が失われた。政策決定者はゴールデンライスの導入を進めるべきである。

 

-水銀汚染魚集団の回復の実験的根拠

Experimental evidence for recovery of mercury-contaminated fish populations.

Blanchfield, P.J., et al. Nature (2021).

https://doi.org/10.1038/s41586-021-04222-7

オープンアクセス

寒帯湖に水銀同位体を7年添加、魚のメチル水銀が増え、それから添加を止めてほぼ100%水銀が減るのを観察した15年の研究。

 

-2019年の青少年と若年成人のがんの世界の負担:世界疾病負担研究2019のための系統的解析

The global burden of adolescent and young adult cancer in 2019: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2019

GBD 2019 Adolescent Young Adult Cancer Collaborators

The Lancet Oncology VOLUME 23, ISSUE 1, P27-52, JANUARY 01, 2022

https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(21)00581-7/fulltext

オープンアクセス

15-39才のがんによるDALYsの推定

 

その他

-Choice (豪州消費者団体)

2021年信用できない賞

2021 Shonkys

https://www.choice.com.au/shonky-awards/hall-of-shame/shonkys-2021

食品廃棄物処理装置FoodCyclerも「最悪」と評価されている。値段とエネルギー使用の点で。

食品ではゼリー菓子

Kiddylicious Strawberry Fruit Wriggles

https://www.choice.com.au/shonky-awards/hall-of-shame/shonkys-2021/kiddylicious-strawberry-fruit-wriggles

パッケージに果物が書いてあって合成添加物不使用でグルテンフリーだから子どもによさそう-だけど砂糖の塊

(砂糖や塩が多いと保存料は不必要になるので合成添加物不使用を謳いがち。消費者の先入観が間違っているという部分では消費者団体にも責任があるような気がするんだが)

 

-Natureニュース

エリザベス・ホームズ評決:研究者らは科学にとっての教訓を共有

Elizabeth Holmes verdict: researchers share lessons for science

04 January 2022  Emily Waltz

https://www.nature.com/articles/d41586-022-00006-9

セラノスの例はバイオテック起業家のピアレビューの重要性を強調する、科学者が言う

画期的血液検査を約束した悪名高いバイテク最高経営責任者Elizabeth Holmesが詐欺で有罪となった。この事例はバイテク起業家の投資家へのアプローチの仕方を具体化し、初期の研究をピアレビューによって妥当かどうか検討することの重要性を明確にした。

(以下略。今なら「線虫がん検査」とか?)

 

(Natureにアジレントが広告を出している

Widening the search for toxic PFASs

https://www.nature.com/articles/d42473-021-00514-8?mvt=i&mvn=6e1db93398fb456b8a3e5a23ec0f30c7&mvp=NA-NATUCOM-11239458&mvl=Fn-Issues%20-%20Native%201%20%5BIssues%20Layout%20-%20Native%201%5D

PFAS検査商売)

2022-01-05

[FDA]FDAはスコンブロトキシン(ヒスタミン)を産生する魚と水産物の腐敗とヒスタミンに関するコンプライアンス方針ガイドの草案を発行する

FDA Issues Draft Compliance Policy Guide for Decomposition and Histamine in Scombrotoxin (Histamine)-forming Fish and Fishery Products

December 23, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-draft-compliance-policy-guide-decomposition-and-histamine-scombrotoxin-histamine-forming

FDAは、魚及び水産物の腐敗及びヒスタミンに関する現行のCPG Sec.540.525を改訂するコンプライアンス政策ガイド(CPG)案を発行した。このCPG案は、監視サンプリングや検査で確認された腐敗やヒスタミンに関連する異物混入(adulteration)に対応するFDAを支援するためのガイダンスを提供する。

またCPG案では、FDAが措置を検討する魚のヒスタミン濃度を下げてヒスタミン中毒に関連する消費者保護を強化することを提案し、魚中のヒスタミン濃度に関する2つのガイダンス値を更新している。ヒスタミンが35 ppm以上(50 ppmから引き下げ)検出された場合、FDAはその魚が腐敗している、あるいは不衛生な環境で生産されていると判断し、また、200 ppm(500 ppmから引き下げ)の場合はヒトの健康を害する可能性のある有害物質(ヒスタミン)が存在するとして、異物混入と見なす可能性があるとした。さらにCPGは、ヒスタミン濃度の上昇はcGMP及びシーフードHACCPの履行により予防可能であると記している。

「Federal Register」に草案が発表されてから60日以内に意見を提出すること。

*CPG Sec 540.525 DRAFT

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/cpg-sec-540525-draft-scombrotoxin-histamine-forming-fish-and-fishery-products-decomposition-and

(追記)

 

論文

-パンデミックの最初の一年に生まれた赤ちゃんは発達スクリーニングテストで僅かにスコアが低い

Babies born during pandemic’s first year score slightly lower on a developmental screening test

4-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939158

JAMA Pediatrics

妊娠中の母親のCOVID感染とは関係なく、6ヶ月時点での社会及び運動スキルのスコアが低い。アメリカ。

 

-新しい研究はくじベースのインセンティブはCOVID-19ワクチン接種率を増やさないという先の研究を補強する

New study reinforces previous research that lottery-based incentives do not increase COVID-19 vaccination rates

4-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/936960

JAMA Internal Medicine

先の研究でオハイオ州ではくじのインセンティブはCOVID-19ワクチン接種率を増やさなかったことを報告したが、今回はさらに他の15の州で評価した。

 

その他

Natureニュース

精密公衆衛生は未来か矛盾か?

Is precision public health the future — or a contradiction?

04 January 2022  Carrie Arnold

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03819-2

一部の公衆衛生研究者はデータと技術によって少数の人々に精密な健康介入をしようとしている。他の研究者はそのようなやり方は失敗する可能性があるという

疫学者Sharon GreeneらのグループはニューヨークのCOVID-19パンデミックのデータを使って通りレベルでアウトブレイク状況地図をほぼリアルタイムで作ってマスクや検査のような資源の効率的配布に役立てた。このような分野を精密公衆衛生precision public healthという。推進者にはCDCのゲノミクスと精密公衆衛生オフィス部長のMuin Khouryがいる。一方ボストン大学公衆衛生学部長の疫学者Sandro Galeaらはそれは話がうますぎると考える。「我々は皆銀の弾丸(特効薬)を探しているが、そんなものはない」

精密公衆衛生を巡る議論は典型的には学術雑誌の上で行われるが、資金提供者は既に何百万ドルもの投資を行っていてそれがこれまでの公衆衛生に与える影響を心配する研究者もいる。公衆衛生への資金提供は既に減少している。精密公衆衛生への注目は通常の公衆衛生への注意を逸らす可能性がある。

以下長い記事。

2022-01-04

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

[EFSA]意見等

-ホスホン酸カリウムの使用から生じるフダンソウ/ビートの葉及びハチミツのホセチル/ホスホン酸の既存MRLsの改訂

Modification of the existing maximum residue levels for fosetyl/phosphonic acid in chards/beet leaves and honey resulting from the use of potassium phosphonates

EFSA Journal 2022;20(1):6992  3 January 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6992

(理由付き意見)

 

-比較in vitro代謝研究のテストと解釈について植物保護製品及びその残留物に関する科学パネル(PPRパネル)の科学的意見

Scientific Opinion of the Scientific Panel on Plant Protection Products and their Residues (PPR Panel) on testing and interpretation of comparative in vitro metabolism studies

EFSA Journal 2021;19(12):6970  23 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6970

(科学的意見)

EFSAは新規及び既存の農薬有効成分の比較in vitro代謝研究の試験法と解釈についての科学的意見を求めた。

農薬有効成分の比較in vitro代謝物研究の主目的は、全ての意味のある代謝物がヒトのin vitro試験系で生じるか、 またin vivoの代用として、動物実験で毒性の可能性が適切にカバーされているならば毒性試験で用いられる動物種と同等レベルで存在するかを評価することである。

実験戦略としては懸濁又は培養一次肝細胞を3x3x3の実験デザインで使用することを推奨する。将来のガイダンス案作成のためこの意見で提案された実験デザインに従った研究については批判的に評価し経験を積む必要がある。

 

-比較in vitro代謝研究に関するPPR意見案についてのパブリックコメント募集結果

Outcome of the public consultation on the Draft PPR Opinion on comparative in vitro metabolism studies

23 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6989

(技術的報告書)

この報告書は比較In vitro代謝に関する作業グループによる検討後に、受け取って対応したコメントを提示している。

 

[EU]RASFF 2021.1226-2022.0101

警報通知(Alert Notifications)

トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、トルコ産煎った青い小麦(フリーカ)のPAH

ドイツ産ビールのN-ニトロソジメチルアミン、セネガル産クスクスのアフラトキシン

スイス産食品サプリメントの2-クロロエタノール、ポルトガル産固形スープの素のミネラルオイル炭化水素類、インドネシア産調理済食品(特別なチキン風味のインスタント麺)の2-クロロエタノール、スペイン産ビーフ固形スープの素のミネラルオイル炭化水素類、フランス産乳化剤の2-クロロエタノール、インド産英国及びオランダ経由ショウガのアフラトキシン、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル、トルコ産グレープフルーツのブプロフェジン及び未承認物質クロルピリホス-メチル、オランダ産精製パーム核油の3-MCPD、ベトナム産ポーランド経由ココナッツミルクパウダーの2-クロロエタノール及び未承認物質エチレンオキシド、イタリア産生きたムラサキイガイの下痢性貝毒 (DSP) オカダ酸、ギリシャ産イタリア経由キウイフルーツのオキサミル、

注意喚起情報(information for attention)

トルコ産レッドグレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル、英国産パーボイルド玄米の未承認物質プロピコナゾール、ポーランド産チルド鶏肉の未承認飼料添加物アモキシリン及びエンロフロキサシン、チュニジア産アンチョビのヒスタミン、スリランカ産チルドマグロのカドミウム、中国産ブンタンの未承認物質クロルピリホス及びジクロラン、インド産ササゲの未承認物質アセフェート・メタミドホス及びヘキサコナゾール、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、フランス産チルド調理済バナメイエビの亜硫酸塩非表示及び高含有、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産ゴマ種子の未承認物質クロルピリホス、中国産台所用品の一級芳香族アミンの溶出、アゼルバイジャン産イタリア経由殻付きヘーゼルナッツのアフラトキシン、フィリピン産シロップ漬けマカプーノ(ココナッツ果肉)をベースにした調理品の未承認二酸化硫黄、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、トルコ産パプリカの未承認物質クロルピリホス-メチル、トルコ産パプリカのホルメタネート、中国産乾燥チリペッパーのアフラトキシン、中国産赤と緑の花椒の未承認物質クロルピリホス及びイソプロカルブ、トルコ産殻付き生ピスタチオナッツのアフラトキシン、中国産モロッコ経由緑茶のアセタミプリド・ラムダ-シハロトリン・未承認物質クロルピリホス及びトルフェンピラド、トルコ産有機ポピーシードの残留農薬、トルコ産ボスニア・ヘルツェゴビナ経由乾燥イチジクのアフラトキシン、ウクライナ産冷凍キノコ(ニセイロガワリ)の高濃度の放射線量、

 

[EU]査察報告

チェコ共和国―牛乳と乳製品

Czech Republic 2021-7182―Milk and dairy products

16/12/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4434

この報告書は2021年2月15日~3月3日に実施したチェコ共和国の査察結果。公的管理システムは包括的で、乳製品部門全体をカバーし、公的管理の一貫性と均一性を保証する手順や説明書に基づいている。ウェブサイト上の認可施設リストが正確ではないため信用を落としている。乳製品企業は動物の健康、福祉、衛生規則条件を確認するため、公的機関による定期的な検査を受けている。生乳基準に関する管理は一般的に満足のいくものである。一般的に、管理システムは国とEUの手順に従っていることを保証でき、概して正しく実行されている。表示違反は製造業者レベルで改善された。

 

[ANSES]ミツバチの健康:最新研究知見のレビュー

Bee health: review of the latest research findings

13/12/2021

https://www.anses.fr/en/content/bee-health-review-latest-research-findings

2年に一度、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)はミツバチに関する研究、専門家の評価及びサーベイランス活動に関する1日会議を開催し、さまざまな研究プロジェクトをレビューする。ANSESのSophia Antipolis研究所は、ミツバチの健康に関する専門知識で国内、欧州及び国際レベルで認知されており、またANSES の研究目的は、ミツバチの健康を脅かすあらゆる要因をよりよく理解し、検出し、そして改善することである。

ミツバチ(ハニービー)と野生ミツバチに関する欧州プロジェクト「PoshBee」

ANSESは欧州プロジェクト「PoshBee」に参加し、ミツバチの化学物質や病原体暴露に関する活動パッケージの調整を行っている。現在の研究の1つに、ミツバチの病原体の特定に関するものがある。Sophia Antipolis研究所は11種類の病原体 ‐ウイルス、細菌あるいは寄生虫‐をより具体的に迅速に、また同時に同定及び定量できる技術を新しく開発している。もう1つの特徴であるが、ミツバチ(ハニービー)だけでなく、マルハナバチや野生種であるツツハナバチにも着目する。すべての受粉媒介者について、ミツバチに影響を与える病原体や寄生虫が野生種にも存在するかを調べたいと考えている。

農薬暴露を測定するためのハチサイズの装置

PoshBeeプロジェクトの農薬暴露では、2つの研究が行われている。1つは、巣中の農薬を直接測定するパッシブサンプラーの設計である。ANSESは、フランス国立科学研究センター(CNRS)とボルドー大学の研究者を含む共同研究ユニット、海洋及び大陸環境及び古環境(EPOC)チームと協力している。このチームは大気中の農薬を測定するサンプラーを設計した。1つ目の課題は、サンプラーを小型化し、巣箱に収めることであった。2つ目の課題は、ミツバチが侵入者のサンプラーをプロポリスで覆わず、装置を受け入れることであった。これまでモデル試験が2つ行われ、その結果を分析中である。

また、実際の農薬暴露に近づけるため、科学者はミツバチが集めた蜜中の化学物質の分析方法も開発した。蜂蜜の分析法はわかっているが、それはミツバチが加工したもので、さらに疎水性の農薬には蜂蜜と混ざらないものもある。同様に、ミツバチの暴露量は単に近くで散布された農薬量ではなく、ハチが巣に持ち帰った花蜜を分析し、より正確に判断できる。研究チームは、ミツバチに花蜜を吐き出させ、わずかな量のサンプルによる信頼性の高い分析方法を開発した。

病気を検出する妥当性を確認された方法

最近では、Tropilaelaps(ダニ)を特定する新しい方法に関する研究がJournal of Economic Entomology誌に掲載された。このミツバチトゲダニ属は4種あり、うち2種はセイヨウミツバチ(Apis mellifera)に寄生する。欧州ではまだ見つかっていないが、蔓延を防ぐ対策を迅速に講じるには、この存在を監視することが不可欠である。本研究所が開発した方法では、1日でこの種を特定できる。また、アメリカ腐蛆病(American foulbrood)のアウトブレイクを追跡するため、遺伝子配列決定に基づく方法も開発している。

さらに、本研究所は分析を担当する公的研究所の方法の正確さと結果の信頼性を保証する責任があるため、国内及び国際的なレベルで、定期的に研究所間の試験を実施する。

 

[ODS]ファクトシート更新

プロバイオティクス

Probiotics

Fact Sheet for Health Professionals

December 22, 2021

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/

炎症性腸疾患に関する新たな記述を追加した。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/#change

(根拠は明確ではない。)

 

[ヘルスカナダ] 製品リコール

Patanjali Dant Kanti: ラベル表示

Patanjali Dant Kanti: Labelling Issue

2021-12-24

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/patanjali-dant-kanti-labelling-issue

リコール対象製品(歯磨き粉)は未承認の塩化セチルピリジニウムを含む強調表示及び成分表示がある。製品ラベルにリスク表示、NPNナンバーがなく、小児用として誤った表示である。

 

[TGA]安全性助言

Rickヘンプオイル フルスペクトラム ヘンプサプリメント 500 mg

Rick's Hemp Oil Full Spectrum Hemp Supplement 500 mg

21 December 2021

https://www.tga.gov.au/alert/ricks-hemp-oil-full-spectrum-hemp-supplement-500-mg

 Rick'sヘンプオイル フルスペクトラム ヘンプサプリメントは、表示されない成分カンナビジオール(CBD)とカンナビクロメン(CBC)を含み、表示されない成分デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)が高濃度で含まれている。健康に深刻なリスクを引き起こすため、服用しないよう注意を呼び掛ける。

 

[TGA] 広告規約に関するガイダンス

Guidance on applying the Advertising Code rules

24 December 2021

https://www.tga.gov.au/guidance-applying-advertising-code-rules

 2021年広告規約は2022年1月1日に発効し、2022年6月30日まで6ヶ月間の移行期間が設けられ、2018年と2021年の広告コードの両方が適用されることになる。ガイダンスは規約変更を反映し、更新された。

 

[NSW]2021夏のFoodwiseニュースレター

Foodwise issue 58, Summer 2021

December 2021

https://www.foodwise.foodauthority.nsw.gov.au/edition58/index.html

2021年オーストラリア食品技術研究所(AIFST:Australian Institute of Food Science and Technology)バーチャル大会、2021年食品安全週間、新食品表示リソース、2020-2021年間食品検査報告等を含め紹介。

 

[HK]法令違反

包装されたカブプリンのサンプルから未承認の保存料を検出

Prepackaged turnip pudding sample detected with non-permitted preservative

21 Dec 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211221_9098.html

中国産包装されたカブのプリンのサンプルから、使用が許可されていないソルビン酸774 ppmが検出された。

 

[BfR]論文

異なるタイプのエンリッチメントの評価-その使用と雌マウスにおけるホームケージ行動への影響

Evaluation of different types of enrichment - their usage and effect on home cage behavior in female mice

03.01.2022

https://www.bfr.bund.de/en/evaluation_of_different_types_of_enrichment___their_usage_and_effect_on_home_cage_behavior_in_female_mice-291221.html

PLoS ONE 16(12): e0261876に発表された論文

 

[DHSC]新しいキャンペーンは減量の6つの大きな健康上の利益を明らかにする

New campaign launch reveals six major health benefits to losing weight

4 January 2022

https://www.gov.uk/government/news/new-campaign-launch-reveals-six-major-health-benefits-to-losing-weight

新しいベターヘルスキャンペーンはより健康的な体重に向けて働く人たちに無料の支援とガイドを提供する

・成人の63%が過体重のせいで重大な疾患やCOVID-19で重症化するリスクが増えている

・減量のベネフィットには12種類のがん予防や慢性腰痛予防が含まれる

健康的体重であることの6つのベネフィット

1.大腸、肝臓、膵臓、腎臓等のよくあるがんリスクの低下

2.高血圧リスクの低下

3.心疾患リスクの低下

4.糖尿病になるリスクの低下

5.慢性腰痛と関節痛による損傷が少ない

6.COVID-19で入院または重症化するリスクが減る

アニメーションとインフォグラフィクス

https://www.dropbox.com/sh/hs010192oeecfgo/AADzEe8b7Eo9zIMRUvemcgbya?dl=0

 

[USDA]新年に健康的に食べて活動的に

Eat Healthy and Stay Active in the New Year

Jan 03, 2022

https://www.usda.gov/media/blog/2022/01/03/eat-healthy-and-stay-active-new-year

新年おめでとう!2022年の健康目標は?栄養と運動はあなたの目標達成のための重要な鍵。あなたのライフスタイル、個人の必要性、好みにあった健康的選択に役立つコツをみつけて。

1.多様な食品を食べよう

2.日常に運動を加えよう

3.あなたの好みにあった健康習慣を選ぼう

 

[NTP]Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD)rラットに混餌投与されたジ(2-エチルヘキシル)フタル酸の毒性及びがん原性試験

Abstract for TR-601

Toxicology and Carcinogenesis Studies of Di(2‑ethylhexyl) Phthalate Administered in Feed to Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats

last updated on Dec. 30, 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tr/600s/tr601/index.html

周産期から継続しての投与と離乳後のみの投与との二つの試験で、周産期から継続して暴露された場合の方が感受性が高いというパターンは見られなかった。生殖器の発がん応答では離乳後のみの暴露の方がより強い反応だった。

 

論文

-イラクサ:乳汁漏出症の希な症例

Stinging Nettle (Urtica dioica): An Unusual Case of Galactorrhea.

Easton L, et al.,

Am J Case Rep. 2021

妊娠していない肥満の30才の女性の乳汁漏出症。イラクササプリメントの使用中止により完全に症状がなくなる。アメリカ

 

-デポ型ブプレノルフィン治療を必要とするポピーシード茶依存

Poppy seed tea dependence requiring depot buprenorphine treatment.

Arunogiri S, et al.,

Med J Aust. 2021 Dec 13;215(11):504-505.

オーストラリア

 

-NELL1関連膜性腎症と関連するリポ酸サプリメント

Lipoic acid supplementation associated with neural epidermal growth factor-like 1 (NELL1)-associated membranous nephropathy.

Spain RI, et al.,

Kidney Int. 2021 Dec;100(6):1208-1213.

アメリカ。サプリメントの使用中止により治癒

 

-オンライン子育てコミュニティがCOVID-19パンデミック中にデマを広げる過激グループに近づく

Online parenting communities pulled closer to extreme groups spreading misinformation during COVID-19 pandemic

3-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939139

アメリカのフェイスブックの子育てグループの研究。主流子育てグループのデマ情報暴露源は主に二つで、一つは代替医療コミュニティを介して陰謀論コミュニティから、もう一つは目立たないが強力な、子育てコミュニティのすぐそばにある反ワクチンコミュニティ。

IEEE Access

 

-取り下げ通知

Retraction notice (for clinical and scientific rationale for the “MATH +” Hospital Treatment Protocol for COVID-19). Journal of Intensive Care Medicine, 2021

https://journals.sagepub.com/doi/pdf/10.1177/0885066620973585

J Intensive Care Medからの、辺縁医師グループFLCCCが推進している治療法を勧める論文を取り下げるとの通知。

FLCCCのイベルメクチン関連の論文取り下げや各種訴訟等続く

“MATH +”はメチルプレドニゾロン、アスコルビン酸、チアミン、ヘパリン、ビタミンD、アトルバスタチン、メラトニン、亜鉛、ファモチジン、イベルメクチンなどを使う方法

Consumer Health Digest, Issue #21-51

December 26, 2021

https://quackwatch.org/ncahf/digest21/21-51/

 

その他

-2022年は「ソイレントグリーン」ができた年-ここに食品科学がその代わりにどうやって世界を救ったかを示す

2022 Is The Year 'Soylent Green' Took Place - Here's How Food Science Saved The World Instead

By Hank Campbell | January 3rd 2022

https://www.science20.com/hank_campbell/2022_is_the_year_soylent_green_took_place_heres_how_food_science_saved_the_world_instead-255856

1966年のHarry Harrisonの小説"Make Room! Make Room!"(人間がいっぱい)は世界人口が70億人に達した世界を描く。小説を知らなくても1973年の映画「ソイレントグリーン」は知っているだろう。

20世紀は人口増加が大きな懸念だった。最高裁判所の裁判官Oliver Wendell Holmesは遺伝的欠陥があるとみなされる人を不妊にすることを主張しドイツではAdolf Hitlerが選ばれた。

小説では1999年に世界人口が70億人になり水が配給制になり大豆と豆から作られたソイレントステーキが販売された時には暴動が起こった。映画ではそれが2022年に変更されソイレントグリーンはベジタリアン食ではなく人間になった。

そこで2022年である。未来へようこそ。我々は人間を食べてはいない。それについては科学に感謝する。化学と生物学である。

(一部のみ)

 

-1月1日からGE表示義務化。あなたが知る必要のあること

Mandatory GE Labeling Starts Jan. 1. What Do You Need to Know?

By Alex Martin -December 15, 2021

https://seedworld.com/mandatory-ge-labeling-starts-jan-1-what-do-you-need-to-know/

2022年1月1日から、遺伝子組換え(GE)表示が義務化される

 

-2021最大のジャンクサイエンス:COVID-19編

The Biggest Junk Science of 2021: COVID-19 Edition

By Ross Pomeroy December 11, 2021

https://www.realclearscience.com/blog/2021/12/11/the_biggest_junk_science_of_2021_covid-19_edition_806977.html

6.スターNFLクォーターバックAaron RodgersがホメオパシーでCOVID-19「免疫をつけた」

5.ワクチンで人々が磁石になるという主張が流行

4.学校がコロナウイルス拡散予防のために効果のないイオン化技術に何百万ドルも使った

3.イベルメクチンが新たなCOVID-19の「魔法の」薬になった

2.ブラジル政府がCOVID-19対策として証明されていない医薬品混合物を推奨

1.ワクチン拒否が米国のパンデミックを続けさせる

 

-2021年のニューストップ10

A ‘Top Ten’ of 2021’s news events

By Dan Flynn on December 29, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/12/a-top-ten-of-2021s-news-events/

・食事ガイドラインはほとんど変更無く耳に届かない

・アメリカのトップ食品安全犯人は釈放を求める

2008-2009年に714人を中毒にして9人を殺したサルモネラアウトブレイクに関連するStewart と Michael Parnellが刑務所から出るための請願をお粉テイル

・IFAPが対面会合を再開

・食品の自由/食品の権利が人気、その真の意味を理解されないまま

・2年以内にごまがアレルゲンになる

・肉のサルモネラ血清型異物混入表示への道は裁判所に

・退職したBlue Bellの社長Paul Kruseの裁判が3月14日に

アイスクリームによる食中毒の件

・2020年以前におこった大腸菌汚染ロメインレタスのアウトブレイクをFDAは忘れない

農業用水の基準

・Dr. Jose Emilio Estebanの議会承認にどのくらいかかる?

・2022年もFood Safety Newsをよろしく

 

-カリフォルニアは卵と豚肉市場が準拠するだろうと信じる

California bets its egg and pork markets will attract the compliant

By Dan Flynn on January 1, 2022

https://www.foodsafetynews.com/2022/01/california-bets-its-egg-and-pork-markets-will-attract-the-compliant/

「規則に従った」殻つき卵、液状卵、子牛肉、豚肉の供給はカリフォルニアの消費者の需要を満たすだろうか?あるいはベーコン不足や価格上昇につながるだろうか?

本日Proposition 12が発効する。カリフォルニア食料農業省は、食品の値段が上がり消費者は食べる量を減らすだろうと予想する。最も影響が大きいのは殻つき卵と豚肉

Prop 12は家畜の飼育条件に関するものであるが、食中毒や労働者の安全性、環境への懸念に対処したものではなく「残酷な監禁」予防のため。

 

-科学者の労働環境でのアルコールの役割の再考

Natureキャリアガイド

Reconsidering the role of alcohol in the scientific workplace

Nikki Forrester  20 December 2021 Correction 24 December 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03773-z

一部の学会やイベントオーガナイザーがよりインクルーシブであろうとアルコールの方針について再検討中

10月に米国地質学会が対面で年次会合を開催したが、口頭及びポスター発表会場でのアルコール禁止の新しい規則を伴っていた。この決定は文化的内包性と安全性を確保するためである。

(今まで酒飲みながらの発表OKだったの?そっちの方が驚き)

 

-我々のCOVID-19研究の要約-2021

Our COVID-19 Research Summary - 2021

By Fred Lipfert, PhD and Sheldon Lipsky — December 31, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/12/31/our-covid-19-research-summary-2021-%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0-16031

COVIDについて出版された文献は今や211,000の論文、本、文書を超えた。それには22866の観察研究、19591の総説、1496のメタ解析、781のRCTを含む。これらの出版物が我々の研究や書き物の背景になる。このプロジェクトはデータが少なかった2020年の春に始まりその後相当拡大されてきた。そこから学んだことを示す。

知見詳細略。強調部分のみ

「我々は人々の行動、伝染の仕方、ウイルスの特徴の全てが役割を果たすことを知っているが、それらの全てがどう相互作用するかを定量的に理解できていない。COVIDに関しては、最大のワイルドカードはヒトの行動でありつづけている」カーネギーメロンの機械学習部長Dr. R. Rosenfeld

(北里大学の「イベルメクチンのCOVID-19臨床試験成績のメタ分析に関する一考察」

2021 年 12 月 25 日

https://kitasato-infection-control.info/swfu/d/ivermectin_20211227.pdf

(イベルメクチンについて)「1 つの薬剤が 1 つの疾患に対して、世界各国において 71 件という、これほど多くの臨床試験が短期間のうちに遂行されるのは前代未聞」と書いているけれど、そもそも2万以上の臨床研究が報告されている中での数字なので。「前代未聞」は補強要因にならない)

 

-NY州保健省 週間インフルエンザサーベイランス報告

Weekly Influenza Surveillance Report

2021年12月25日までの週

https://apps.health.ny.gov/pub/ctrldocs/alrtview/postings/NYSDOH_Weekly_Flu_Rpt_20211225_1640962379908_0.pdf

11月以降明確に流行していてA型

(2020-2021のシーズンが流行しなかったせいか立ち上がりが急に見える

これは日本とは違う状況で、理由があるのだろう)

 

-地方裁判所はニュージャージーの被告にCOVID治療用と宣伝されている未承認の「ナノシルバー」製品の販売を止めるよう命令

米国司法省

District Court Orders New Jersey Defendants to Stop Distributing Unapproved ‘Nano Silver’ Products Touted as COVID Treatment

Tuesday, December 28, 2021

https://www.justice.gov/opa/pr/district-court-orders-new-jersey-defendants-stop-distributing-unapproved-nano-silver-products

Natural Solutions Foundationと役員のRalph Fucetola および Dr. Rima Laibowは連邦食品医薬品化粧品法違反

(NPOとして根拠のない製品を勧めている。FDAの警告も出されている。以前はエボラ対策としてナノ銀を宣伝)

 

-ワシントン医事当局はCOVID-19デマについてアイダホの医師を調査

Washington medical board investigating Idaho doctor for COVID-19 misinformation

BY: AUDREY DUTTON - OCTOBER 19, 2021

https://idahocapitalsun.com/2021/10/19/washington-medical-board-investigating-idaho-doctor-for-covid-19-misinformation/

病理医Dr. Ryan Cole

(アメリカは人材豊富)

 

-非喫煙者の肺がんと隠された関連

Non-smoker’s lung cancer and the hidden link

Nancy Liu-Sullivan PhD | 31 Dec 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/non-smokers-lung-cancer-and-hidden-link

ラドンの話。

(北米の放射線の単位がまだキュリーなので数字が小さく見える。そういう「印象」も影響あるのだろう)