*[EFSA]イベントのお知らせ
16週未満の乳児向け食品に焦点を絞った食品添加物再評価関係者ワークショップ
Stakeholder workshop on re-evaluation of food additives focusing on those used in foods for infants below 16 weeks of age
Parma, Italy, 30 November 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/events/event/181130
*[EFSA]意見募集:飼料添加物と環境
Public consultation: Guidance on feed additives and the environment
8 October 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/181008
飼料添加物の環境安全性評価ガイダンス案に対して2018年11月9日まで意見募集
*[EU]査察報告
リトアニア―輸送中の積送品の公的管理
Lithuania―Official controls on consignments in transit
11/10/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4039
2018年3月20~27日にリトアニアで実施された生きた動物と動物由来製品の輸送を含む公的管理システムを評価するための査察。国境検査ポストの施設、設備、衛生状態の遵守も評価した。輸送品の管理システムは、各管轄機関のコミュニケーションと協力、TRACESの効果的な使用、包括的な職員教育、適切に機能する検証システムに支持されている。国境検査ポストの施設、設備、衛生状態は適切だった。
*[EU]RASFF Week41-2018
警報通知(Alert Notifications)
ベルギー産イチゴの未承認物質ジクロルボス(0.16 mg/kg)、ポーランドで生産した原料オランダ産の煎ったコーヒー豆のオクラトキシンA (5.9 µg/kg)、スペイン産冷凍メカジキの水銀(1.7 mg/kg;2.07 mg/kg)、シリア産酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB、ハンガリー産朝鮮人参・ガラナ・イチョウカプセルのベンゾ(a)ピレン(20.4 µg/kg;15.8 µg/kg)および多環芳香族炭化水素(PAH4の合計:739 µg/kg;548 µg/kg)、産出国不明食品サプリメントのビタミンE の過剰摂取(673 mg/日)、
注意喚起情報(information for attention)
ブラジル産ブラジルナッツのアフラトキシン(B1 = 56.3; Tot. = 72.4 µg/kg)、リトアニア産キノコの未承認物質ヘキサフルムロン(0.042 mg/kg)、スリランカ産パーボイルド米のオクラトキシンA (13.6 µg/kg)、タイ産グリーンパパイヤの未承認物質カルボフラン(0.024 mg/kg)、スリランカ産赤米フレークのアフラトキシン(B1 = 32.2 µg/kg;B1 = 12.5; Tot. = 39.4 µg/kg)、ベトナム産冷凍パンガシウスフィレの未承認物質クリスタルバイオレット(>CCalpha)、2,4-ジニトロフェノール(DNP)のオンライン販売、米国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン・未承認新規食品成分アグマチン硫酸およびインド蛇木(Rauwolfia vomitoria)根抽出物・カフェイン過剰摂取(最大 600 mg/日)、オーストラリア産アーモンド穀粒のアフラトキシン(B1 = 24; Tot. = 24 µg/kg)、ベトナム産冷凍生バラマンディの未承認物質マラカイトグリーン(2 µg/kg)及びロイコマカライトグリーン(54 µg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
レバノン産酢漬けのカブの未確認着色料、英国産粉末食品サプリメントの未承認物質グルコサミン、産出国不明チェコ共和国経由穴あきヘラからの着色料の移行、
通関拒否通知(Border Rejections)
ブラジル産殻をとったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 55.4; Tot. = 65.6 µg/kg)、パキスタン産マンゴージュース飲料の安息香酸(E210)高含有(290 mg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.082 mg/kg)、米国産ソフトドリンクの安息香酸(E210)高含有(210 mg/kg)、ベトナム産冷凍パンガシウスフィレの未承認物質クリスタルバイオレット(0.8 µg/kg)、ドミニカ共和国産ササゲの未承認物質カルボフラン(0.067 mg/kg)、ブラジル産飼料用冷凍鶏のレバーの残留動物用医薬品(抗コクシジウム、ニトロイミダゾールを含む:13.6 µg/kg)およびジクラズリル(88.2 µg/kg)、中国産未承認遺伝子組換え(35Sプロモーターライスパッケージ陽性)玄米麺、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 16.3; Tot. = 19.7 / B1 = 22.1; Tot. = 25.4 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 24.4; Tot. = 27.5 µg/kg)、シリア産トルコ経由殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 116; Tot. = 119 µg/kg)、
*[DEFRA]2018年IWT会議:絶滅危惧種のための対応宣言に50ヶ国以上が参加
IWT Conference 2018: Declaration commits over 50 countries to action for endangered species
12 October 2018
ロンドンで開催された違法野生生物取引会議が終わり、2018ロンドン宣言を50ヶ国以上が採択した
*[ANSES]ボタン電池:小さい子どもが飲み込むと重大な帰結になる可能性がある
Button batteries: ingestion by young children can have serious consequences
News of 27/09/2018
フランスでは毎年ボタン電池を飲み込んで救急に来るのは1200以上と推定されていてその多くが0-5才
*[IARC]IARCがん予防ハンドブック16巻:過剰な体の肥満がないこと
Publication of IARC Handbooks of Cancer Prevention Volume 16: Absence of Excess Body Fatness
10/10/2018
http://publications.iarc.fr/570
*[FDA]FDAは40以上の電子タバコ製品が違法にあるいはFDAの法令遵守方針に従わずに宣伝販売されていることについてさらに調査
FDA advances investigation into whether more than 40 e-cigarette products are being illegally marketed and outside agency's compliance policy
October 12, 2018
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm623256.htm
FDAは子どもが電子タバコを使うことが急増している根拠を得て、企業に対して若者のタバコ予防計画を進めているかどうかについての情報を求める
21の電子タバコ製造輸入販売業者に文書を送付した
*[CFIA]今日に対応し将来のために構築する進行状況報告書2018:振り返り、前を見る
Responding to Today, Building for the Future Progress Report 2018: Looking Back, Looking Forward
CFIAの戦略方針の進行状況報告書
*[COT]2018年10月23日の議題
COT Meeting: 23 October 2018
Last updated: 9 October 2018
https://cot.food.gov.uk/cot-meetings/cotmeets/cot-meeting-23-october-2018
食品中PFOSとPFOAのリスク、刺激性スプレー、リン酸ベースの難燃剤、葉酸の上限、青少年や子どものエネルギードリンク、食品と飼料中ダイオキシンとダイオキシン様PCBに関連する健康リスク、乳幼児用食品中トロパンアルカロイド、等
(ペーパーはまだアップされていない、EFSAの新しいダイオキシン報告のタイトルは“Risk for animal and human health related to the presence of dioxins and dioxin-like PCBs in feed and food”らしい)
*[論文]論文
-初めてのインドの鉛暴露メタ解析は子どもの知能障害への関連を明らかにする
First ever meta-analysis on Indian lead exposure reveals link to devastating intellectual disability in children
12 October 2018
インドに住むこどもたちの血中鉛濃度の高さはIQを相当低下させている可能性がある
インド人の血中鉛濃度の高さは一部は規制の緩いバッテリーの精錬もあるが、もっとよくあるのはアーユルベーダ、アイライナー、食品など。
Ericson B, et al.,. A meta-analysis of blood lead levels in India and the attributed burden of disease. Environmental International. October 2018. doi: 10.1016/j.envint.2018.08.047
-アフリカの都市部の排水を野菜に与えることが病気を拡散しているかもしれない
Irrigating vegetables with wastewater in African cities may spread disease
12-Oct-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/uob-ivw101218.php
ブルキナファソの近郊農業で使われている運河の水に有害なヒト病原菌が多いことを発見
Wastewater used for urban agriculture in West Africa as a reservoir for antibacterial resistance dissemination
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0013935118305097?dgcid=rss_sd_all
-市販のサプリメントに未承認成分
Unapproved ingredients in over-the-counter supplements
12-Oct-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/jn-uii100918.php
2007-2016のFDAの警告文書を解析したところ、市販のサプリメントの700以上に害のあるあるいは表示されていない医薬品成分が同定されている。JAMA Network Open
Unapproved Pharmaceutical Ingredients Included in Dietary Supplements Associated With US Food and Drug Administration Warnings
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2706496
オープンアクセス
-肥満は直腸結腸がんの早期発症リスク増加に関連
Obesity linked to increased risk of early-onset colorectal cancer
12-Oct-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/wuso-olt101218.php
過体重又は肥満の女性は正常BMIの女性より50才より前に直腸結腸がんになるリスクが最大2倍。JAMA Oncology。アメリカ。
*その他
Farmers plead guilty in organic grain fraud scheme
October 11, 2018
https://www.morningagclips.com/farmers-plead-guilty-in-organic-grain-fraud-scheme/
3人の農家が慣行栽培のトウモロコシや大豆を有機認証されたものと偽って販売していた
少なくとも2010年から2017年の長期間にわたる、数百万ドルに相当する組織的詐欺。
(この手の偽装は世界中でよくある。最終製品にほぼ差がないので検出できない。同じものをシール張り替えるだけで高く売れるなら詐欺師には絶好の機会)
-The Lancetエディトリアル 世界の帝王切開流行を止める
Stemming the global caesarean section epidemic
Editorial|Volume 392,ISSUE 10155, P1279, October 13, 2018
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)32394-8/fulltext
新しいLancetシリーズでは帝王切開の過剰な使用について取り上げている
(何故ブラジルでそんなに帝王切開が多いのか?2015年のBBCの報道ではいろいろな理由があるとされていて、私立病院が金儲けをするためとか出産の時の痛い思い、情報不足はわかるんだが、陣痛の間足を縛られて動くことも飲食も禁止される暴行が行われるっていうのが驚き。
https://www.bbc.com/news/world-latin-america-34464268)
-健康的な食生活は高価であってはならない
COMMENTARY: Healthy eating doesn’t have to be expensive
ByTiff-Annie Kenny, University of Ottawa Special to Global News
October 14, 2018
https://globalnews.ca/news/4541201/conversation-healthy-eating-cost/
選挙に負けたPhilippe Couillardケベック州首相は選挙運動中に三人家族(大人一人と青少年二人からなる)の一週間の食費は75ドルでまかなえると言っていた。最終的にはそうするためには最安値をあさりフードバンクに頼りほとんど一日中食事のことばかりする必要があると認めたが彼は主張を変えなかった。この数字はモントリオール食事療法診療所によると、この規模の家族の栄養的に適切な食事の最小コスト(168-207ドル)の半分以下である。
研究によると先進国ではより豊かな人たちがより質の高い食事をしている。貧しい人の方が栄養が乏しくエネルギー密度の高いものを食べている。このことはよく知られているが研究はどうしてこうなるのかを説明しない。
健康的な食生活を薦める公衆衛生対策は、しばしば栄養教育や料理に集中する。このアプローチでは低所得の人たちは食品リテラシーが低いとみなしている。しかし不健康な食生活は技術や知識がないから選択が間違っているせいなのだろうか?研究では実際のところ食品の技術はあまり差がない。不利な集団は経済的、物質的および社会環境に困難がある。
そして質の高い食品の値段が高いとされるが、健康的食品は本当に値段が高いのだろうか?
お金と時間
調理に必要な時間を考慮すると結論は違ってくる。栄養の高い食品を食べるために不足しているのはお金より時間であることを研究が示唆している。我々は食品の真のコストについて間違った質問をしてきたのかもしれない
(「健康的な食生活」は決してお金がかかるものではない、お金がないと健康的食生活はできない、というのはオーガニック業界や健康食品業界が特に顕著だが、自社製品を売るための宣伝だから惑わされないこと)
-トランプのEPAは大気汚染科学レビュー委員会を解体
ScineceInsider
Trump’s EPA scraps air pollution science review panels
By Sean Reilly, E&E NewsOct. 12, 2018 ,
http://www.sciencemag.org/news/2018/10/trump-s-epa-scraps-air-pollution-science-review-panels
E &Eニュースから
Andrew Wheeler EPA長官代理は昨日粒子状物質の大気基準を評価する任務の科学専門家を解雇した。また地上のオゾン濃度評価を支援する同様の助言委員会を作る計画を破棄した。これらは直ちに反対意見をよんだ