[BfR]注意、味はない!食品中のウイルスと抗菌耐性菌

Caution, tasteless! Viruses and antimicrobially resistant bacteria in foods

06.11.2018

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/38/caution__tasteless__viruses_and_antimicrobially_resistant_bacteria_in_foods-207701.html

卵のサルモネラ菌、冷凍ベリーのノロウイルス、飼育豚やイノシシのE型肝炎ウイルス、肉の耐性菌など、病原微生物は食品由来疾病の最も一般的な原因の一つである。毎年ドイツでは100,000事例以上の病気の原因となり、命に係わる場合もある。これを背景として、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、201811月に食品の微生物リスクを扱う2つのシンポジウム、117日の「食品関連の細菌」、1189日の「フードチェーンの抗菌剤耐性」を開催する。「微生物のリスクは国民の意識するところとなった」とBfR長官Dr. Andreas Hensel医学博士は述べた。私達の最新の代表的な住民調査であるBfR消費者モニターでは、解答者の97%が食品中のサルモネラ菌について、89%が抗菌剤耐性について聞いたことがあると示しており、大半はこれらの話題に関心があると述べている。だが、適切な台所の衛生レベルを保証すれば、誰もが個人的な健康リスクを最小化できる立場にある。近年では畜産の抗菌剤の使用は明らかに減少している。程度は異なり、全ての地域においてではないが、耐性割合は畜産農業の多くの地域で同時に減少している。

 

[EU]査察報告

-スペイン―輸入管理システム

SpainImport control system

07/11/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4054

201841625日にスペインで実施された、生きた動物と動物製品及び非動物由来製品の積送品の輸入の公的管理を評価するための査察。輸入国境検査ポスト(BIPs)の施設、設備、衛生状態の法令順守や、関連するEU規則に対する入国地点と輸入を評価した。適切な枠組みがあり、公的管理の効果的な計画と実行に寄与している。非動物由来製品にTRACESを使用し、EU域のトレーサビリティに貢献している。

 

-ブラジル―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

BrazilResidues and contaminants in live animals and animal product

05/11/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4053

2018528日~68日にブラジルで実施された、EU輸出用に適した生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理の有効性を評価するための査察。残留物監視計画の実行や動物用医薬品の認可、流通、使用を評価し、以前の査察報告書の助言への修正行動にも着目した。残留物監視計画の保証の信頼性は、コーデックスアプローチに合っていない水産物とハチミツのサンプル数によって一部弱められている。残留物監視計画は大部分が計画された協定に従って実行されており、再発の予防の一因となる法令違反の事例では、すぐにフォローアップ手段が実行されている。

 

[EFSA]欧州抗生物質啓発デー2018

European Antibiotic Awareness Day 2018

12 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/181112

カレンダーに今年の欧州抗生物質啓発デー(EAAD)の印をつけよう。

欧州抗生物質啓発デーは、抗生物質耐性による公衆衛生への脅威や抗生物質の賢明な利用の重要性についての意識を高めるために、毎年1118日に開催されている。

最新のデータから、EU域で耐性菌に感染した患者数は増えており、その耐性は公衆衛生への大きな脅威であることが確認された。

抗生物質を賢明に利用すれば、耐性菌の発達を防ぐ可能性があり、次世代に抗生物質の効果を維持できる。

抗生物質の機能を保つためにEFSAは何をしているか?

抗菌剤耐性との闘いはEFSAの最優先課題である。EFSAの科学者は、ヒト、食品、動物に見つかった耐性レベルの最新の年次報告書に関して、欧州疾病予防管理センター(ECDC)と共に作業している。

EFSA2019年に、動物と食品のAMRの現在の監視手段のレビューや助言した改善についての発表も行う予定である。EFSAのバイオロジカルハザードに関するパネルは、フードチェーンを通したAMRの発生と蔓延における環境の役割を評価する作業を開始する予定である。

 

[EFSA]意見等

-有効成分ナプロパミド-Mの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance napropamideM

EFSA Journal 2018;16(11):5465 12 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5465

冬菜種とアブラナ科の野菜類の除草剤としてのナプロパミド-Mの代表的な用途の評価。情報不足と懸念が確認された。

 

-グレープフルーツ、マンダリン、ブロッコリーのテフルベンズロンの輸入トレランス設定

Setting of import tolerances for teflubenzuron in grapefruits, mandarins and broccoli

EFSA Journal 2018;16(11):5474 12 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5474

報告された農業規範でテフルベンズロンを使用して生じる残留物の長期摂取は、消費者の健康へのリスクになりそうもない。

 

[EU]ファクトシート:化粧品成分の試験とその安全性評価のためのガイダンスノート

SCCS Notes of Guidance for the testing of cosmetic ingredients and their safety evaluation

- 10th revision -

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/docs/citizens_nog2018_en.pdf

10改訂では動物を使わない方法を優先している。これまでの動物実験はその次に。

根拠の重み付けや遺伝毒性試験のための「ツールボックス」戦略の使用が含まれる。

安全性評価には暴露が重要なため、暴露についての記述が増加した

 

-ガイダンスノート本文

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs_o_224.pdf

(化粧品は動物実験できなくなっているので代替法のアップデート情報は一番熱心)

ADVERSE OUTCOME PATHWAY (AOP)

MoS(安全性マージン)とTTC

動物実験禁止の条件下では内分泌撹乱物質の同定の定義を満たすのは困難

(でもプラセンタだのホルモンそのものを喜んで使っている?)

 

[EU]NGOのためのEU健康賞2018

EU Health Award for NGOs 2018

https://ec.europa.eu/health/ngo_award/home_en

喫煙予防のために働いたNGOを表彰する

1位:アイルランドがん学会 10-24才の若者に禁煙教育

2位:タバコを吸わない教育 14ヶ国の医師や医学生医大による活動

3位:言い訳はしないスロベニア若者ネットワーク

 

[HK]ハヤトウリのサンプルの残留農薬が基準値超過

Pesticide residue exceeds legal limit in Chayote sample

Friday Nov 9, 2018

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20181109_7202.html

食品安全センターが検査したところ、ハヤトウリのサンプルにおいて、メタミドホスが最大残留基準0.05ppmのところ、0.182ppm検出であった。

 

[HSA] HSAは他国で発見された不正な健康製品に関する情報を更新(9-102018

HSA Updates on Adulterated Products Found Overseas (Sep-Oct 2018)

8 NOVEMBER 2018

https://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/HSA_Updates/2018/foreignalertssepoct.html

アセトアミノフェン/パラセタモール、ベンプロペリン、ビサコジル、カフェイン、クロラムフェニコール、クレンブテロール、ジアゼパム、ジフェンヒドラミン、エフェドラ(麻黄)、ヒドロキノン、L-ドパ、水銀、フェノールフタレイン、PDE5阻害物質、ラウオルフィア、シブトラミン、シネフリン、チモール、ヨヒンべ/ヨヒンビンを含む製品を掲載。製品写真あり。

https://www.hsa.gov.sg/content/dam/HSA/News_and_Events/HSA_Updates/2018/HSAUpdates_Foreign%20Alert%20_2018_Sept_Oct_.pdf

 

[MPI] 麻種子が食品として販売可能

Hemp seed can be sold as food

12 Nov 2018

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/hemp-seed-can-be-sold-as-food/

規則改正により、本日より大麻種子の食品としての販売が可能になる。

 

[MPI] リコール Raizada ブランド製品

Raizada brand products

8 November 2018

https://www.mpi.govt.nz/food-safety/food-recalls/recalled-food-products/raizada-brand-products/

Raizada Foods LtdRaizada ブランド製品すべての日付を回収措置。製品はグルテンフリーと表記してあるが、実証されなかった。製品写真あり。

 

[FDA]FDAはアーカンソー州の食料品倉庫の衛生管理の問題のため食品と医療品を押収する

FDA seizes food and medical products held under insanitary conditions at an Arkansas grocery warehouse

November 9, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm625643.htm

FDAは、代理としてU.S. Marshals Serviceが齧歯動物、昆虫類、生きた動物の蔓延にさらされ、不衛生な環境にあったFDA規制品の大量押収を実施したことを報告した。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 63–18                 

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular6318.aspx

・意見募集

加工助剤としてのTrichoderma reesei由来トリアシルグリセロールリパーゼとリゾホスホリパーゼ

・認可とフォーラム通知

食品添加物としての羅漢果抽出物・ローズマリー抽出物、スーパーハイオレイン酸紅花系統26および40由来食品、レバウジオシドMの酵素による生産

など

 

[FSSAI]ガイダンスノート:使用済み調理油の取り扱いと廃棄

Guidance Note No.: 06/2018

HANDLING AND DISPOSAL OF USED COOKING OIL

Uploaded on: 12.11.2018

https://fssai.gov.in/dam/jcr:65b8b328-484d-41cb-a540-a83d02d0d2e5/Guidance_Note_Used_Oil_12_11_2018.pdf

揚げ油の再加熱あるいは再使用はよくある。新しい油を足して何度もつかうこともある。一般的に揚げ物を製造する大規模食品事業者は使用済み油を工業用(石けん製造など)に廃棄するが、しばしばそれが安値で食品事業者にまわされている。家族経営あるいは道ばたで売っている食品事業者は使用済み調理油を環境に悪影響のあるやり方で廃棄し下水や排水系を詰まらせる。従ってFSSAIは公衆衛生を守るためにヒトの食用の油脂の総極性化合物は25%以下としている。このガイダンスノートは使用済み食用油の安全な取り扱いと廃棄のための標準作業手順(SOP)の概要を示す

(インドのニュースは昭和の香りがする。)

 

SMC UK

がんと心血管系疾患予防とサプリメントを調べた二つの論文への専門家の反応

expert reaction to two papers looking at supplements and prevention of cancer and cardiovascular disease

November 12, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-two-papers-looking-at-supplements-and-prevention-of-cancer-and-cardiovascular-disease/

NEJMに発表された二つの研究が、n-3脂肪酸とビタミンDサプリメントは、プラセボと比較して浸襲性のがんあるいは心血管系イベントの頻度を下げることはなかった

両方の論文に対して

Queen Mary University of London呼吸器感染と免疫臨床教授Adrian Martineau教授

この研究はビタミンDサプリメント及び/又は魚油ががんと心血管系疾患リスクを下げるかどうかを知るためにデザインされた米国の50才以上の25000人ほどの参加した非常に大規模で待ち望まれていた研究の結果を報告したものである。魚油は心筋梗塞リスクを下げるのに有効だががんには良い効果はなかった。ビタミンDには全体としては何の有用性もなかった、一部集団(ビタミンD不足気味のアフリカ系アメリカ人とBMIが低い人たち)には利益が見られたが。

この試験にはいくつかの注目すべき強みがある:非常に大規模で質が高く、ビタミンDの用量はPHEの推奨量の5倍である12000ユニット。しかしこの集団はビタミンDの状態は英国より高い77 nmol/Lがベースラインで、これは米国の乳製品にはビタミンDが強化されていることと、既に43%が実験開始時にサプリメントを使用していたことによる。従ってビタミンDの結果は英国人にはあてはまらないかもしれない。我々独自の研究でもビタミンDの健康上のメリットはビタミンD濃度が低い人に限られる、あるいは最も強い。

オックスフォード大学Nuffield集団の健康学部臨床試験と疫学教授Jane Armitage教授

VITAL試験は25000人以上の健康なアメリカ人をビタミンD 2000IUあるいは魚油1g/日で心臓の問題やがんについて5年以上フォローした。魚油の結果はこれまでの報告と類似する。しかし解釈には注意が必要である。ビタミンDについてはこれまでのところ最良の試験で重要な知見である。明確な利益は見られなかった。

ビタミンD論文について

グラスゴー大学代謝医学教授Naveed Sattar教授

VITAL試験はビタミンDサプリメントの魔法の効果を確認できなかった。少なくとも5年にわたって。これはこれまでで最大規模の研究で、その結果はビタミンDサプリメントががんや心疾患から人々を守ることはありそうにないことを確認する。健康コミュニティは禁煙や運動や食生活などのいつものリスク対策に再び集中する必要がある。

英国心臓財団上級栄養士Victoria Taylor,

我々は心疾患や循環器疾患の予防のためにビタミンやミネラルサプリメントを薦めない。この研究はこの助言を支持する。もしあなたが健康的でバランスのとれた食生活をしているなら必要なものは摂れる。ただビタミンDを捨てないで、英国のガイドラインでは特に秋と冬、ビタミンDを推奨している

オメガ3論文について

もと生物科学Quadram研究所研究リーダーの独立栄養コンサルタントElizabeth Lund博士

この質の高い研究は、魚油は心疾患、脳卒中、あるいはがんリスクを減らすのにほとんど役にたたないだろうというこれまでの研究を確認する、特にあなたが現在推奨されている週に2回魚を食べているならば。魚が嫌いなら意味はあるかもしれないがこの研究の目的ではないのでわからない。魚を食べる人は健康な傾向があり、それはn-3脂肪酸のせいではない可能性についても覚えておくべきだろう

英国心臓財団上級栄養士Victoria Taylor

英国では我々は心臓や循環器疾患予防のためのオメガ3サプリメントを薦めていないが、この研究はそれを支持する。かつて心臓発作の既往症のある人にサプリメントが薦められたことがあったが、そのガイダンスは2014年に変更されている。オメガ3サプリメントが役にたたないとしても、魚を食べる利益はまだある。

 

-その論文

Marine n−3 Fatty Acids and Prevention of Cardiovascular Disease and Cancer

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1811403

結論部分

Supplementation with n−3 fatty acids did not result in a lower incidence of major cardiovascular events or cancer than placebo.

 

Vitamin D Supplements and Prevention of Cancer and Cardiovascular Disease

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1809944?query=recirc_curatedRelated_article

Supplementation with vitamin D did not result in a lower incidence of invasive cancer or cardiovascular events than placebo

 

-エディトリアル

VITAL Signs for Dietary Supplementation to Prevent Cancer and Heart Disease

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe1814933

一次エンドポイントに関してはネガティブな知見だったが、二次エンドポイントについては間違いなく注目されるだろう。n-3脂肪酸群で心筋梗塞による死亡がプラセボより少なくビタミンD群でがんによる死亡がプラセボより少なかったという知見を引用してサプリメントに効果がある根拠だと言われるだろう。しかしこれらの「ポジティブな」結果は解釈に注意が必要である。最初に多重比較について補正されていない。二つ目にこれらの影響らしきものは他のRCTで一貫して観察されていない。最後に、二次エンドポイントで期待できる結果だったものがその後一次エンドポイントとして正式に調べた場合には期待はずれだった文献は山ほどある。

 

-そしてメディア報道 

ビタミンDはがん死亡リスクを下げ魚油は心臓発作の確率を減らす、研究が示唆

Vitamin D lowers risk of cancer death, fish oil reduces odds of heart attack, study suggests

Thomson Reuters · Posted: Nov 12, 2018

https://www.cbc.ca/news/health/large-u-s-study-vitamin-d-fish-oil-supplements-1.4901933

 

(研究の「結果」がメディア報道されるときに逆になるらしい)

 

その他

-人工ブルーライトへの暴露-専門家の反応

SMC NZ

Exposure to artificial blue light – Expert Reaction

Published: 13 November 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/11/13/exposure-to-artificial-blue-light-expert-reaction/

Te Apārangi王立学会が人工ブルーライトへの暴露増加が我々と環境に与える影響についてについて知っていることをまとめた新しい報告を発表した

SMCはニュージーランドの専門家にこの報告書についてのコメントを求めた

Scion森林保護科学リーダーLindsay Bulman

最近の研究は人工照明が環境に与える影響を強調している。たとえ多くの人が庭に設置しているような小さな太陽光LEDでも昆虫の行動を変える。夜間照明の環境影響を最小限にしたかったら使い方を考える必要がある

オークランド大学医学部麻酔科時間生物学グループGuy Warman准教授

科学者として、夜のブルーライト暴露は体内時計をより遅い時間にシフトさせ朝の光にあたらないとさらに悪化することは明白である。ブルーライトの影響についての理解は比較的新しくまだたくさんのことを知る必要がある

,Aoraki-Mackenzie国際闇夜保存マネージャー、カンタベリーー大学Mt John観測所退職監督者Alan Gilmore

カンタベリー大学電気工学センターBill Heffernan博士

(略)

Blue light Aotearoa

https://www.royalsociety.org.nz/major-issues-and-projects/blue-light-aotearoa/

(青に限らないのでは・・という影響)

 

-米国心臓協会科学助言

食事の多様性:成人の肥満予防における意味

AHA SCIENCE ADVISORY

Dietary Diversity: Implications for Obesity Prevention in Adult Populations

https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIR.0000000000000595

「多様な食品を食べよう」あるいは多様性のある食生活、は慢性疾患リスクを減らし健康的で適切な栄養のための食事として広く受け容れられている助言である。しかし最近の観察研究の根拠からは食事の多様性が増すこととあまり好ましくない食事のパターン、つまり加工食品や精製穀物砂糖入り飲料を多く摂取し野菜や果物を摂取量が少ない、と関連し、体重増加と肥満に関連しているかもしれないことが示唆されている。米国心臓協会科学助言は食事の多様性の定義をまとめその肥満や食行動、食品に基づく食事の質の測定との関連についての現状の根拠をレビューした。現在のデータは食事の多様性が健康的な食生活と健康体重を推進する有効な戦略であることを支持しない。食事の多様性に関する現在の科学と、健康体重にとって食事の多様性の特定の側面が有用なのか有害なのかについてのデータが不十分であることから、植物食品とタンパク源と低脂肪乳製品と植物油とナッツを適量摂取し甘いものや砂糖入り飲料や赤肉を制限することを強調する健康的食生活パターンを推進するのが適切である。

(いろいろなものを食べなさいって言われるとたくさん食べて太るからダメ、ってのはさすがアメリカ人、という感想しかない。で、これ日本人にあてはまると思う?)

 

-食生活を多様にという助言は時代遅れ

Advice to Vary Your Diet Is Out of Date

by Wellness Letter 

November 12, 2018

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/advice-vary-your-diet-out-date

「いろいろなものを食べよう」は長い間世界中で基本的な主流食事助言であった。この助言はいろいろな食品を食べないと健康に必要な栄養が摂れないかもしれないという考えに基づく。もしあなたの食事が毎日同じ4-5種類の食品だけだったら、それがどんなに健康的食品であろうと、不足するだろう。選べる食品が少なくて栄養欠乏がよくある場合ならさらに問題だろう。今はそうではない。

今の時代に人々に多様な食品を食べようと薦めることは不健康なものをたくさん食べて体重が増えることにつながる、とAHACirculationに発表した助言が言う。2000年以降に発表された研究をレビューして、食事の多様性が多きほど健康的体重あるいは最適な食生活になるという一貫した根拠はないと結論した。

AHAは多様な食生活を薦める代わりにAHAの心臓に健康的食事やDASH食に沿ったものを薦める。多様性の増加が赤に苦や精製穀物や甘いものや砂糖入り飲料やその他の高度に加工された食品を足すことを意味するならそれはいらないという。

「バイキング料理効果」

食事の時に選択肢が多すぎると食べすぎる。一方選択肢が少ないと食べる量は少なくなるだろう。

選択肢の過剰を避けるには?買い物をする前に買い物リストを作ってジャンクフードの並んでいる通りはスキップする。特にブッフェやパーティーでは注意。自宅では食事の特にたくさん提供しないこと。皿を小さくするのも役にたつ。