[EFSA]意見等

-EFSAの食品分類及記述システムFoodEx 2 残留農薬に関するObjective 2に対応する処理技術及び処理要因のデータベース

Database of processing techniques and processing factors compatible with the EFSA food classification and description system FoodEx2 related to pesticide residues Objective 2: Linking the processing techniques investigated in regulatory studies with the EFSA food classification and description system FoodEx2

26 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1509

Objective 2ではObjective 1の概要で説明された食品/飼料の項目と処理がFoodEx2コーディングシステムを用いてコード化された。このコード化には処理後に得られた農産品や食品/飼料の項目が含まれている。さらに、食品/飼料の項目をEFSA RAC (農産品)モデルにリンクできるように重要な局面が追加された。RAC‐モデルは農作物への摂取量データにコード化されて食品項目にリンクしている。

 

-EFSAの食品分類及記述システムFoodEx 2 Objective 1に対応する処理技術及び処理要因のデータベース

Database of processing techniques and processing factors compatible with the EFSA food classification and description system FoodEx 2 Objective 1: Compendium of Representative Processing Techniques investigated in regulatory studies for pesticides

26 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1508

EFSAは食品商品の実際の残留農薬量に関する汎欧州の食事暴露及びリスク評価を行っている。これらの評価には、加盟国の公的監視プログラムから作られた農薬発生データ、EFSAの包括的食品摂取量データベース、加工要因などの農薬固有情報が使用されている。現在、欧州や全世界で統一した処理要因のリストはない。このプロジェクトの全体的な目的は、EFSAの食品分類記述システムFoodEx 2に対応する、残留物の施行定義に基づく有効な処理要因のデータベースを開発することである。この計画の最初の部分で、全ての関連処理の標準説明や処理研究の確認の基となる代表的な処理技術の要約が詳細に述べられた。

 

-EFSAの資金提供による、ギリシャの10~74歳までの一般人の食事及び関連データの収集

The EFSA‐funded collection of dietary and related data in the general population aged 10‐74 years in Greece

23 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1499

EFSAが資金提供したデータ収集は、大部分はHYDRIAと呼ばれる大規模なギリシャの国民栄養健康調査の手順に従った。この報告書では、研究集団、食事データを記録するために使用されたツール、食事に関する情報を収集するための補足アンケート、この研究の参加者の個人の特性、身体測定、研究の実践の詳細、データの品質の保証手段について説明している。

 

-アヒル肥育用Monteban® G100 (ナラシン)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Monteban® G100 (narasin) for ducks for fattening

EFSA Journal 2018;16(11):5461  21 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5461

ナラシンを含むMonteban® G100は用量範囲60–70 mg/kg完全飼料でアヒル肥育用のコクシジウム症を予防するためのものである。Monteban® G100由来ナラシンは、安全性のマージンおよそ4で、70 mg/kg完全飼料の濃度でアヒル肥育用に安全である。FEEDAPパネルは、アヒルの組織の残留物は生理的に類似した主要な種である鶏肥育用で測定されたものと同量と仮定した。すべての湿組織に最大残留基準(MRL) 50 μg ナラシン/kgが超過しないと仮定すると、アヒル肥育用の最大濃度70 mg/kg完全飼料でMonteban® G100を使用するのは、休薬期間なしで消費者に安全である。70 mg/kg飼料でアヒル肥育用飼料添加物として使用する場合のナラシンは、環境へのリスクをもたらすことは予想されていない。土砂部分のリスクは評価できない。ナラシンは生物蓄積の可能性があるとは考えられていない。データ不十分でアヒルのMonteban® G100の有効性に関する結論は出せなかった。

 

-カカオ豆のマンジプロパミドの輸入トレランス設定

Setting of an import tolerance for mandipropamid in cocoa beans

EFSA Journal 2018;16(11):5491 20 November 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5491

提出されたデータは MRL提案0.06 mg/kgを導出するのに十分だと分かった。定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の作物のマンジプロパミドの残留物を管理するための新しい妥当性確認された分析法が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるマンジプロパミドの使用から生じる残留物の長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。消費者リスク評価は、根菜類に生じることが予想される代謝物質SYN 500003の未決のハザードの特徴付けに関する非標準的不確実性に影響を受けている。

 

[BfR]多くの大麻含有食品のテトラヒドロカンナビノール濃度は高すぎる―健康障害が起こりうる

Tetrahydrocannabinol levels are too high in many hemp-containing foods -health impairments are possible

8 November 2018

https://www.bfr.bund.de/cm/349/tetrahydrocannabinol-levels-are-too-high-in-many-hemp-containing-foods-health-impairments-are-possible.pdf

様々な大麻含有食品が市場で入手できる。これらには大麻の葉の全部または一部を含む、茶と似た製品が含まれている。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、監視機関が定めた、子供を含む全年齢集団のテトラヒドロカンナビノールの慣習量での大麻含有食品の摂取による、精神及び薬理学的影響のリスクを評価した。入手可能なデータに基づき、BfRは、総-∆9 –テトラヒドロカンナビノール(THC)量をもとに計算した大麻含有食品の摂取は、EFSAが提案した急性参照用量(ARfD) 0.001 ミリグラム (mg)/ kg体重の超過につながる可能性があるという結論に達した。この急性参照用量とは、精神及び薬理学的影響無しに短期期間で摂取できると予想される∆9 -THCの量のことである。大麻含有食品を摂取する際に、医薬品で使用される2.5 ミリグラム (mg) / 人及び日以上の用量範囲内で∆9 -THC 用量が摂取される可能性もあるが、これは薬理学的影響が予想される。反応性の減少や疲労感など、精神運動影響の発生が予想される用量では、大麻含有食品の摂取と関連して危険な機械の運転や操作能力が低下する可能性がある。これは特にこの種の製品の多量摂取者に当てはまる。精神運動の影響はアルコールの摂取や特定の他の医薬品によって助長される可能性もある。従ってBfRの意見では、大麻含有食品の∆9 –THCの量は、さらに最小限に抑えるべきだとしている。

(ドイツ語版見るとサラダ油としての大麻油とかハーブティの大麻茶とか)

 

[BfR]欧州食品安全機関(EFSA)はダイオキシン及びダイオキシン様PCBsの新しい健康影響に基づく指標値を提案

European Food Safety Authority (EFSA) proposes new health-based guidance value for dioxins and dioxin-like polychlorinated biphenyls

20 November 2018

https://www.bfr.bund.de/cm/349/efsa-proposes-new-health-based-guidance-value-for-dioxins-and-dioxin-like-polychlorinated-biphenyls.pdf

欧州食品安全機関(EFSA)は、ダイオキシン及びダイオキシン様PCBs (dl-PCB)の新しい健康影響に基づく指標値を導出した。ダイオキシン及びdl-PCBの耐容週間摂取量(TWI)は14 ピコグラム (14 x 10-12 グラム) から2ピコグラム / kg 体重に下げられている。TWI値は、健康に有害影響のリスクなく生涯にわたって1週間に摂取できる、栄養素あるいは汚染物質などの食品中の物質の最大摂取量である。

この意見と一緒に、EFSAは包括的な新しい科学的基盤を設定した。健康に基づく指標値を導出するための重要なエンドポイントを決める研究の選択については、まだ未回答の課題が残されているとドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は考える。EFSA自身も、発表の中で、最もハザードの大きいダイオキシン様PCBs(PCB 126)の毒性は、おそらく過大評価されているのではないかと指摘している。

EFSAはリスク評価機関に、2018年11月13日の学術交流への参加を呼び掛けた。EFSAはこの専門家の議論の結果を発表する予定である。

健康の観点から、ダイオキシン及びダイオキシン様PCBsは望ましくない物質である。PCBsは環境中至る所にあり、フードチェーンへの移行は避けられない。食品を通したダイオキシン及びダイオキシン様PCBsの摂取による急性健康リスクは実質的に除外できる。長期間にわたる摂取によって健康障害が生じるかどうかに関しての疑問には、非常に多くの科学的不確実性が含まれている。しかしながら、ここ30年にわたって、ドイツでダイオキシン及びダイオキシン様PCBsのヒト汚染は大幅に削減していることが、概ね認められている。

BfRは、この評価をさらに最適化するために、ダイオキシン及びダイオキシン様PCBsに関する研究活動を強化するというEFSAの提案を歓迎する。例えば、この物質の作用機序のさらなる知見が必要とされる。また、データベースは適切な調査で拡大すべきである。BfRはダイオキシン及びダイオキシン様PCBsについての集中的な科学的研究を継続する予定である。

ダイオキシン及びPCBsは類似構造を持つ塩素含有炭化水素である。ダイオキシンは燃焼過程中に特定の状況下で生じるのに対し、PCBsは、プラスチック、可塑剤、油圧油など各種用途として製造された。PCBsの製造は1980年代に中止されたが、その難分解性のために未だに環境中で見つかっている。ダイオキシンやPCBsの物質グループは、健康への有害影響の原因となる可能性がある物質から成る。しかしながら、管理対策の結果、ここ30年の間に汚染物質は大幅に削減している。

https://link.springer.com/article/10.1007/s00103-018-2764-5

ダイオキシン及びPCBs:主な供給源は動物由来食品

ダイオキシン及びPCBsは環境中の至る所に生じるため、それらのフードチェーンへの移行は避けられない。この物質は動物の脂肪組織に蓄積し、肉、魚、卵、牛乳、乳製品などの動物由来食品の摂取によってヒトに吸収される。乳児は主に母乳からダイオキシン及びPCBsを摂取する。

 

[NHS] 少なくともマウスにおいては‐高炭水化物、低タンパク質の食事が「脳を若く保つかもしれない」

High-carb, low-protein diet 'may keep brain young' – at least in mice

Wednesday November 21 2018

https://www.nhs.uk/news/neurology/high-carb-low-protein-diet-may-keep-brain-young-at-least-in-mice/

「低タンパク質、高炭水化物の食事が認知症を予防するのに役立つかもしれない」とThe Guardianは報道する。

異なった食事を続けたマウスを研究している研究者は、カロリー制限の食事または低タンパク質、高炭水化物の食事のどちらかを摂ったマウスが他の食事を与えられたマウスと比較すると脳の海馬領域における差異を示したということを発見した。

海馬は記憶、特に長期的な記憶に重要な役割を果たし、脳のこの領域内で見られる差異は、これらの食事のどちらかが予防効果を持っているかもしれないことを示す。

また、低タンパク質、高炭水化物の食事のマウスは記憶と行動のテストに関して、他のすべてのマウスよりもわずかによい成績であった。

過去の研究ではカロリー制限食(標準の食事よりカロリーが20%減)が高齢のマウスの記憶を改善するということを示してきた。

しかし食品摂取の制限はマウスよりヒトにおいてより困難である。研究者は、ヒトにとってより適応性のあるほかの食事でもまた、よりよい脳の老化に関連があるかどうか確認するために研究を開始した。

動物研究の問題は、どのようにうまくヒトに通用するかわからないことである。

すべての高齢者が認知症を防ぐために低タンパク質、高炭水化物の食事に切り替えることを勧めることができるまでにはより説得力のある研究を確認する必要がある。

しかし認知症のリスクを減少させるためにほかにできることはある。

 

[ODS]更新情報

-オメガ-3脂肪酸

Omega-3 Fatty Acids

Fact Sheet for Consumers

Updated: November 21, 2018

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-Consumer/

消費者向けファクトシート更新:November 21, 2018

新しく発表されたVITAmin D and OmegaA-3 TriaL (VITAL)の結果報告による循環器疾患部分とがん予防の部分の更新。

 

-オメガ-3脂肪酸

Omega-3 Fatty Acids

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: November 21, 2018

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-HealthProfessional/

医療関係者向けファクトシート更新:November 21, 2018

新しく発表されたVITAmin D and OmegaA-3 TriaL (VITAL)の結果報告による循環器疾患部分とがん予防の部分の更新。

 

-ナイアシン

Niacin

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: November 28, 2018 

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Niacin-HealthProfessional/

医療関係者向けファクトシート更新:November 28, 2018 

 

[HK]中国産キャベツのサンプルに基準値超過のカドミウムが検出される

Excessive cadmium found in Chinese cabbage sample

Tuesday, November 27, 2018

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20181127_7237.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期的な食品サーベイランスプログラムを行い、中国産キャベツのサンプルに基準値超過のカドミウム(重金属汚染)が検出したと発表した。検査において、基準値0.1ppmのところ、0.16ppmのカドミウムを検出した。

 

[FDA]FDAは現在進行中の若者のタバコ予防計画の一環として子ども用の食品に似た電子タバコ用リキッドを売っている企業に警告

FDA warns company for selling e-liquids that resemble kid-friendly foods as part of the agency’s ongoing Youth Tobacco Prevention Plan

November 29, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm627123.htm

FDAはシリアルやキャンディやピーナッツバターやゼリーのような子どもが好きな食品に似たニコチンを含む電子タバコ用リキッドを売っているElectric Lotus社に警告文書を送った

 

[FDA]FDAは犬の心疾患症例と餌の関連の可能性を調査している

FDA Investigating Potential Connection Between Diet and Cases of Canine Heart Disease

July 12, 2018

https://www.fda.gov/animalveterinary/newsevents/cvmupdates/ucm613305.htm

マメや種子やジャガイモを主成分とするある種のペットフードを食べている犬のイヌ拡張性心筋症(DCM)の報告があることについてオーナーや獣医師に警告する。通常DCMは遺伝的になりやすい品種でみられるのに今回報告された事例ではそうではない犬種が含まれる。「穀物を含まないgrain-free」と表示された餌に多い

関連情報や報告サイトへのリンク

(「グレインフリー ドッグフード」って何の根拠もなく流行しているんだ。人間と違ってペットフードはそれ単独になりがちなのでハイリスク。人間のグルテンフリーの流行などに便乗した「こだわりの」フードなど宣伝しているところはやめたほうが。ペット業界のインチキ情報は本当にひどい)

 

[FDA]警告文書

-The Delano Company, Inc. dba LifeLink 9/7/18

September 7, 2018  

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm626573.htm

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントの不純品、食品施設登録の問題。

 

[FDA]リコール

-ELM Pet Foodsは高濃度のビタミンDの可能性のためドライドッグフードを回収措置

ELM Pet Foods Recall of Dry Dog Food Due to Elevated Levels of Vitamin D

November 29, 2018

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm627139.htm

ANF Pet Inc. は高濃度のビタミンDの可能性のためElm Chicken and Chickpea Recipe dog foodを自主回収。製品写真あり。

 

-ANF Pet Inc. は高濃度のビタミンDの可能性のためドライドッグフードを予防措置として自主回収

ANF Pet Inc. Issues Voluntary Precautionary Recall of Dry Dog Food Due to Potentially Elevated Levels of Vitamin D

November 28, 2018

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm627087.htm

ANF Pet Inc. は高濃度のビタミンDの可能性のためANF Pet Lamb及び Rice Dog Foodを自主回収。

 

-Sunshine Mills, Inc.は高濃度のビタミンDの可能性のためドライドッグフードを自主回収

Sunshine Mills, Inc. Issues Voluntary Recall of Dry Dog Food Due to Potentially Elevated Levels of Vitamin D

November 27, 2018

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm626746.htm

Sunshine Mills, Inc.は高濃度のビタミンDのため、Evolve® Puppy、 Sportsman’s Pride® Large Breed Puppy 及びTriumph® Chicken and Rice Dog Foodドライドッグフードを自主回収。製品写真あり。

 

[WHO IPCS]水銀に関する水俣条約への保健部門の関与

Health Sector involvement in the Minamata Convention on Mercury

Publication date: 2018

http://www.who.int/ipcs/assessment/public_health/publication/en/

WHO地域保健大臣ワークショップの結果

・WHOは水銀を主な公衆衛生上の懸念となる化学物質トップ10のうちの一つだと考えている

・水俣条約の中核はヒト健康保護

アフリカ地域-暴露の監視と多くの政策が必要

アメリカ地域-廃棄物管理のためのインフラ整備、既存の水銀保管施設の管理

地中海東部地域

欧州地域  職業暴露

東南アジア地域 医療制度、水俣条約の対象になっていないが伝統医療で水銀が使われていること

西太平洋地域 魚をたくさん食べることが懸念

 

[EU]健康-EUニュースレター225特集

Health-EU Newsletter 225 - Focus

https://ec.europa.eu/health/health-eu-newsletter-225-focus_en

EUの新しい健康食品安全事務局長Anne BucherがEUの健康状態報告書について語る

 

[EU]根拠の重み付けについての新しいインフォグラフィクス

SCHEER

New infographic on Weight of Evidence

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/scheer/docs/weight_evidence_infograph_en.pdf

 

[EU]統一リスク指標

Harmonised risk indicators

https://ec.europa.eu/food/plant/pesticides/sustainable_use_pesticides/harmonised-risk-indicators_en

欧州委員会は農薬の使用によるリスクの傾向を推定するための統一されたリスク指標を設定する指令案に意見募集を開始する。「統一されたリスク指標」は農薬の持続可能な使用を達成するためのコミュニティ対応のための枠組みを設立する指令 2009/128/EC(持続可能な使用指令)のArticle 15 (1)で触れられている。

統一されたリスク指標は指令の主目的である農薬の使用による人環境と健康リスクの削減が、どこまで進んだかを測定するために必要となる。

この提案の目的は?

この指令案の指標は、指標の多様な側面の監視を促進するために開発されるだろう多数の指標のうちの最初のものとなる。将来データが入手可能になれば使用に基づく指標も想定される。

この指令案の二つの指標は、植物保護製品の認可規則を記した規制(EC) No 1107/2009に示されている既存の有効成分カテゴリーを使用している。

最初の指標は植物保護製品として販売されている遊行し絵分の量に基づく。植物保護製品の販売データは加盟国がEurostatに毎年報告する。2011-2013年の3年間の平均をベースラインとして使用しその後の値を比較する。

特に注目されるのは規制(EC) No 1107/2009の53条による緊急認可で認められる例外である。例外で使われる有効成分の量に関する包括的データがないので、二つ目の指標のベースとしては認められた例外の件数が使われる。

 

-意見募集

Pesticides – sustainable use (risk indicators)

28 November 2018 - 26 December 2018

https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/initiatives/Ares-2018-1507786

 

[WHO]ワクチン接種の欠落によるはしか症例が世界的に急上昇

Measles cases spike globally due to gaps in vaccination coverage

29 November 2018

http://www.who.int/news-room/detail/29-11-2018-measles-cases-spike-globally-due-to-gaps-in-vaccination-coverage

WHOは予防接種への広範な支持が必要で、間違った情報やワクチン躊躇がある場合には対策が必要とよびかける。

 

CDCのMMWRとWHOのWeekly Epidemiological Recordとして発表

 

地域のはしか根絶に向けての進捗状況-世界、2000-2017

Progress Toward Regional Measles Elimination — Worldwide, 2000–2017

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/67/wr/mm6747a6.htm?s_cid=mm6747a6_w

 

メディア報道

「反ワクチン」運動が世界中ではしか症例が30%増加した理由として非難される

'Anti-vax' movement blamed for 30 per cent jump in measles cases worldwide

https://www.sbs.com.au/news/anti-vax-movement-blamed-for-30-per-cent-jump-in-measles-cases-worldwide

専門家は現状に満足しきっていることとワクチンに関する間違った情報がはしかの増加の原因だと非難

(嘘情報は公衆衛生の敵なんだけど、嘘情報対策にはリソースを割りあてないし評価もしないので、結局負けるのだろう。予防接種に関しては日本はとっくに負けている。HPVに始まったわけじゃない、たぬき先生はずっとメディアの寵児だったし供給体制の貧弱さをみれば政治的意図は明白だろう。)

 

その他

-中国における2005-2015年のPM2.5暴露と早期死亡の減少に家庭での燃料の変更が大きい

Change in household fuels dominates the decrease in PM2.5 exposure and premature mortality in China in 2005–2015

Bin Zhao et al.,

PNAS published ahead of print November 19, 2018

http://www.pnas.org/content/early/2018/11/14/1812955115

大気汚染対策にとっては工場や発電所、車などからの排出規制より家庭で使われる燃料をクリーンにすることが大きかった、という報告

 

-Science  30 November 2018  Vol 362, Issue 6418

CRISPR編集ベビーの主張に関する解説記事、早い

特集はB型肝炎

感染者が多いにもかかわらず無視されてきた

(アフラトキシンの肝発がん性に影響がある。日本人も多い)

政策フォーラムは寿命の不平等

社会経済的地位によって寿命が異なる

 

-NASEM

米国NAS及びNAM会長は第二回国際ヒトゲノム編集サミットで声明を発表

U.S. NAS and NAM Presidents Issue Statement on the Second International Summit on Human Genome Editing

Nov. 29, 2018

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=11282018c&_ga=2.4464819.148369381.1543543582-645473810.1529290877

 

第二回国際ヒトゲノム編集サミット組織委員会による声明

Statement by the Organizing Committee of the Second International Summit on Human Genome Editing

November 29, 2018

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=11282018b&_ga=2.30541631.148369381.1543543582-645473810.1529290877

(ゲノム編集ベビーの件)

 

-過剰使用が増加し米国の寿命が再び低下

US life expectancy drops again as overdoses climb

Kerry SHERIDAN  AFP•November 29, 2018

https://www.yahoo.com/news/us-life-expectancy-drops-again-overdoses-climb-055720445.html

米国政府が木曜日に発表した報告によると、2017年は薬物過剰使用による死者は7万人以上で、自殺も増え、寿命が再び低下した。2016年に比べて薬物過剰使用が9.6%、自殺が3.7%増え、平均寿命が0.1年減って78.6才になった

 

-SMC UK

ジャーナリスト向け解説

培養皿中の胎盤

placentas in a dish

November 29, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/placentas-in-a-dish/

胎盤について一般の人はあまりよく知らないが母親の胎内で赤ちゃんが育つためには必須のものである。適切に機能しないと母子の両方に重大な問題を生じる可能性がある。

しかし良い実験モデルがないためこの重要な臓器についての我々の知識は極めて限られている。胎盤の発達と着床の良いモデルになるには動物はあまりにもヒトと違い、幹細胞研究はこれまで成功していなかった。

しかしケンブリッジ大学のグループが「ミニ胎盤」を作った-長期間増殖する3次元の初期胎盤の細胞モデル-それは妊娠初期の「窓」を提供し我々の知見を転換するのに役立つかもしれない。詳細はNatureに発表されたが、SMCは著者らを招いてジャーナリスト向けに解説をする。

(胎盤食を薦める助産師さん達は培養胎盤も食べるのだろうか?)

 

食事中脂肪と健康

dietary fats and health

November 29, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/dietary-fats-and-health/

セレブや政治家などから多様な強い、しばしば矛盾する脂肪の健康影響についての主張を聞く。この夏栄養に関する科学助言委員会が飽和脂肪に関するガイドライン案を発表し、これまで同様食事の総エネルギー量の10%未満にすべきで飽和脂肪は不飽和脂肪に置き換えるべきとした。

それでバターは復活するのか?科学の言うことは、その根拠の重さは、を専門家に聞く

 

サウナの使用と心血管系死亡リスクを調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at sauna use and cardiovascular death risk

November 29, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-sauna-use-and-cardiovascular-death-risk/

BMC Medicineに発表された研究が、中年男女で定期的にサウナ風呂に入ることと致死的心血管系疾患リスクの減少が関連することを示した

Imperial College London公衆衛生教授Kausik Ray教授

15年の観察研究で(したがって因果関係は証明できない)サウナを使用しない人は含まれていない。他のライフスタイル要因が調べられていないので考慮されていない交絡要因は不明。

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

興味深いがフィンランドとは生活様式の異なる国にとってどういう意味があるのかを知るのは困難。

(以下長い指摘略。最近日本でも入浴回数が多いほど健康的、みたいな報道があったような)