[FSAI]FSAI科学会議2019
The Food Safety Authority of Ireland Science Conference 2019,
http://foodsafety2019.com/programme/call-for-abstracts/
2019年8月21-22日、ダブリン
食品安全の科学-我々の未来は?
[IARC]国際小児がんデー2019
International Childhood Cancer Day 2019
15 February 2019
https://www.iarc.fr/wp-content/uploads/2019/02/pr265_E.pdf
子どものがんは希であるが、高所得国では80%が治療できるのに低所得国では治癒率は1/4しかない。成人と子どもはがんの種類が異なり、小児がんの約半分は血液のがんでその次が中枢神経系由来と胚組織由来である
[BfR]不確実性-科学の正常な一部分
Uncertainty - a normal part of science
18.02.2019
BfREFSAが不確実性を評価することについての課題と進歩をベルリンでの会合で発表する
新しい食中毒病原体の危険性はどのくらい?新しい植物保護製品にはどんな健康リスクが?不確実性は科学的作業の正常な一部分である、なぜなら科学研究の結果は矛盾したり間違いを含んだり質問に対する回答を提供できなかったりする。だから科学はそのようなリスク評価における不確実性の影響を明確にしようとする。広範囲に及ぶリスクを扱うことは社会的プロセスである。ベルリンで行われる「リスクアナリシスにおける不確実性についての国際会議」ではこのトピックを扱う。2月21-22日にはライブストリームでフォローできる
トピックI:認知科学の視点からの不確実性
トピックII:不確実性解析の方法
トピックIII:不確実性のコミュニケーション
トピックIV:意志決定の際の不確実性への対処
トピックV:開かれた社会における不確実性についての対話
[FAO]激しい雨がきっかけとなった北東アフリカとサウジアラビアでのサバクトビバッタの大発生にFAOが警鐘を鳴らす
FAO sounds alarm on Desert Locust outbreak in northeast Africa and Saudi Arabia triggered by heavy rains
15 February 2019
http://www.fao.org/news/story/en/item/1180586/icode/
[RIVM]tROMプロジェクト Tilburg(地名)での6価クロム暴露による健康リスクの可能性
Possible health risks due to exposure to chromium-6 at tROM project Tilburg
Publication date 02/18/2019
2004年から2012年の間にTilburg地方自治体当局が行ったtROM再建プロジェクトに参加した800人ほどの失業者が博物館の列車の古い塗料を除去するのを手伝った。塗料に6価クロムが含まれていて、労働環境のコントロールや防護具の質が十分でなかったため労働者や監視者が6価クロム暴露された可能性がある
[CFIA]我々が学んだこと:公開性と透明性についての外部助言報告
What We Learned: External Consultation on Openness and Transparency Report
2018年6月20日から8月2日まで行われた公開性と透明性についての意見募集で受け取った外部関係者からの意見を要約した報告書
(報告書のまとめがインフォグラフィクスになっているあたりが既に先進的というか)
その他
-グリホサートで41%がんが増えるという主張炎上:新しいメタ研究の著者らはデータを意図的に操作したのかあるいは単に解析をしくじったのか?
41% glyphosate-cancer increase claim under fire: Did authors of new meta-study deliberately manipulate data or just botch their analysis?
Geoffery Kabat | Genetic Literacy Project | February 18, 2019
Mutation Researchに2月10日発表されてメディアに広く報道されたLuoping Zhangらのメタ解析による非ホジキンリンパ腫の論文についての長い検証記事
Guardianによるこの論文の報道も反GM活動家Carey Gillamによるもの。
-「甘さ控えめ」食品?疑え!
'Lightly Sweetened' Foods? Be Skeptical!
by Wellness Letter February 13, 2019
「甘さ控えめ」と表示してある食品を砂糖が少ないと思わないこと。「甘さ控えめ」はFDAの定義はないのでどんな意味にもなる。「低糖」も同様。より信頼できるのはFDAが認めた「砂糖添加していない」「無糖」という用語である
-ジュースの重金属:安全でいるためのコツ
Heavy Metals in Juice: Tips for Staying Safe
by Amanda Z. Naprawa Published February 14, 2019
Consumer Reportsの新しい調査で、各種ブランドの45のフルーツジュースの4つの危険な重金属:ヒ素、カドミウム、鉛、水銀を調べた。全ての製品に少なくとも一つの測定可能な重金属が含まれ、21はEPAやEFSAやカリフォルニア環境健康ハザード評価事務所の設定した濃度をもとに十分高濃度だった。その21のうち7つかは1日あたり4オンス以上飲む子どもに害を与える可能性があり9つは毎日8オンスでリスクとなる。全体として重金属濃度が高かったのはブドウジュースで、オーガニックジュースが慣行栽培のものより重金属が少ないということはなかった。
重金属は天然に地殻に存在するので毎日ある程度は暴露されている。しかし人類の活動によりさらに汚染される。重金属のリスクは単一の発生源由来のものでは低くてもたくさんの暴露源から暴露されるので時間とともに危険性は重なる。
この知見をもとにConsumer ReportsはFDAにジュースの重金属濃度を制限する積極的対策を要望した。FDAは現在ジュースのカドミウムやヒ素に基準はない。鉛については50 ppbのガイドライン値を設定しているが、それはボトル入り水の10倍である。
この報告はジュース企業から不必要な警鐘だと批判されている。
子どものジュース由来の重金属暴露を減らす最良の方法はジュースを制限することである。ジュースはカロリーが高く丸ごとの果物より繊維が少ない。このため米国小児科学会は子どものジュース摂取を制限するよう助言してる。
さらに、消費者は重金属濃度が高いことがわかっている他の食品、コメやコメ製品、チョコレートやカカオパウダー、サツマイモなどの摂取量を減らすことを検討してもいいかもしれない。これらを全く食べるなということではなく、どんなものでも一種類だけを大量に食べるのではなく複数の穀物や食品を組み合わせるということである。ヒ素濃度の高い可能性のある私有の井戸水を使っている家庭では重金属暴露を減らすことは特に重要である。
Consumer Reportsの報告
Arsenic and Lead Are in Your Fruit Juice: What You Need to Know
By Jesse Hirsch
Last updated: January 30, 2019
(無機ヒ素0.038 マイクロg /kg bw/dayが限度と主張しているのでヒジキはもちろんコメもろくに食べられない。この無機ヒ素のスロープファクター25.7 per mg/kgは公式採用されていないはずだが。1.5で計算するのが普通)