[ODS]ナトリウムとカリウムの食事摂取基準量が新しいレポートで更新された;慢性疾患のリスク軽減に基づくナトリウムの新しい分類を導入する
NEWS-the National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine
Sodium and Potassium Dietary Reference Intake Values Updated in New Report; Introduces New Category for Sodium Based on Chronic Disease Risk Reduction
March 5, 2019
National Academies of Sciences, Engineering, and Medicineの最新の報告によると、エビデンスを見直し、ナトリウムとカリウムの食事摂取基準(DRIs)である摂取推奨量を更新した。ナトリウムの14-50歳の適正摂取量(AI)を再確認し、1-13歳の子供のAIsを引き下げ、51歳以上の成人のAIsを引き上げ、カリウムの1歳以上のAIsを引き下げた。また報告書では初めて慢性疾患リスク軽減に特異的なDRIを取り入れるために2017年全米アカデミーレポートのガイダンスを使用した。
https://www.nap.edu/catalog/25353/dietary-reference-intakes-for-sodium-and-potassium
[ヘルスカナダ] 更新情報提供:ホメオパシー製品はワクチンの代用にはならない
Homeopathic remedies are not a substitute for vaccines
March 6, 2019
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69260a-eng.php
ヘルスカナダは感染症を予防できると謳うホメオパシー製品の市販について誤った表示に懸念を抱いている。ホメオパシー製品は決してヘルスカナダによって認可されたワクチンの代用品にはならない。
[ヘルスカナダ]保健大臣からのメッセージ-栄養月間(2019)
Message from the Minister of Health - Nutrition Month (2019)
2019-03-04
健康的な食生活はあなたが食べる食品のことだけではない!
3月は栄養月間で、健康的な食品選択がどのように健康や福祉全体に寄与するかを見直す良い機会である。今年のテーマは「食品の可能性を解放しよう」である。カナダ栄養士会によるこのキャンペーンは食品が如何にして人々の活動的な生活の燃料となり、治癒を助けたり、慢性疾患を予防したり、そして人々を結びつけるかを強調する。
健康的な食事戦略の一環として、政府は最近「カナダ食事ガイド」を改訂した。
(以下略)
食品の可能性を解放しよう
unlock the potential of food
http://www.nutritionmonth2019.ca/
栄養士会のサイト。基本、栄養士に相談。
また3月は詐欺予防月間
Fraud Prevention Month
https://www.competitionbureau.gc.ca/eic/site/cb-bc.nsf/eng/03662.html
(イラストがアメコミっぽい
https://www.competitionbureau.gc.ca/eic/site/cb-bc.nsf/eng/04333.html)
[FDA]警告文書
-Vilvet Pharmaceutical 2/25/19
February 25, 2019
https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm632119.htm
CGMP規則、最終製剤、不純品、ダイエタリーサプリメントの懸念の問題。
-Sunnyside Orchard 2/19/19
February 19, 2019
https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm632138.htm
食品、ジュース飲料HACCP、CGMP規則、不純品、衛生管理の問題。
-Green Water, LLC 1/31/19
January 31, 2019
https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm632411.htm
未承認の医薬品、ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不正表示の問題。
-Gravel Ridge Farms 2/12/19
February 12, 2019
https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm631643.htm
公衆衛生法、殻付き卵に関する規則、不純物の問題。
-Walnut Ridge Farm 1 2/12/19
2/12/19
https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm631642.htm
公衆衛生法、殻付き卵に関する規則、不純物の問題。
[HK] 法令違反サンプル
-ぶどうのサンプルに超過残留農薬が検出される
Excessive pesticide residues found in grape sample
Wednesday, February 27, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190227_7358.html
食品安全センターが検査したところ、ぶどうのサンプルにおいて、メソミルが最大残留基準値0.3 ppmのところ、2.29 ppm検出であった。
-野菜のサンプルに超過残留農薬が検出される
Excessive pesticide residues found in a vegetable sample
Monday, February 25, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190225_7356.html
食品安全センターが検査したところ、タイ産ナスのサンプルにおいて、メタミドホスが最大残留基準0.05 ppmのところ、0.26 ppm検出であった。
-包装ポテトチップスが栄養表示規則に違反している
Prepackaged Potato Chip not in compliance with food label rules
Tuesday, March 5, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190305_7365.html
食品安全センターが検査したところ、韓国のポテトチップスのサンプルにおいて、スクラロース及びステビオール配糖体のラベル表示がなく食品表示規則違反であった。
-ぶどうのサンプルに超過残留農薬が検出される
Excessive pesticide residues found in grape sample
Wednesday, March 6, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190306_7367.html
食品安全センターが検査したところ、ぶどうのサンプルにおいて、メソミルが最大残留基準値0.3 ppmのところ、1.624 ppm検出であった。
[HK] 食品警告。日本から輸入したボトル入り飲料水がWHOのガイドラインの基準を超えている疑いがある
Bottled drinking water imported from Japan suspected to exceed WHO's guideline value
22.2.2019
https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fa/2019_360.html
食品安全センターはMUJI (Hong Kong) Company Limitedより、いくつかの飲料水製品から検出された臭素酸が基準値0.01ppmを超えているとの通知を受け取った。
[TGA]安全性警告
-ISHOU Fulin Ruan Jiaonang カプセル
25 February 2019
https://www.tga.gov.au/alert/ishou-fulin-ruan-jiaonang-capsules
TGA検査により、ISHOU Fulin Ruan Jiaonang カプセルに示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。
-BASCHI Quick Slimmingカプセル
25 February 2019
https://www.tga.gov.au/alert/baschi-quick-slimming-capsules-0
TGA検査により、BASCHI Quick Slimmingカプセルに示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。
-Deli by New Queenカプセル
22 February 2019
https://www.tga.gov.au/alert/deli-new-queen-capsules
TGA検査により、Deli by New Queenカプセルに表示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。
[FSS] FSSの調査ではスコットランドの市民がDNPに関する深刻な健康結果を意識していないことを示した
Food Standards Scotland survey shows people in Scotland are unaware of the serious health consequences of DNP
25 February 2019
FSSの代理でCensusWideによって行われた研究では、死に至る可能性のある物質のDNPについて聞いたことがあり、何か知っているのはスコットランド市民のわずか4%であることがわかった。DNPは減量や健康を促進する手助けとなる「脂肪燃焼」食品サプリメントとして、しばしば違法に販売されている。
[MPI] 貝のバイオトキシン警告
-Marlborough Sound
Shellfish biotoxin alert – Marlborough Sound
01 Mar 2019
MPIはKenepuru Sound上流を除いたPelorus Soundで貝の捕獲をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。
https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map-south-westcoast
-貝のバイオトキシン警告-南島西海岸地域の延長
Shellfish biotoxin alert – South Island West Coast region extended
28 Feb 2019
MPIは南島西海岸のGreymouthとHector間地域の貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、下痢性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.16 mg/kgを上回った。
https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map-south-westcoast
[HSA] 警告:キャンディーとしてオンラインで販売されている2製品に勃起不全治療薬が非常に高濃度で含まれていた
HSA Alert: Two Products Sold Online as Candies Contained Very High Levels of Potent Erectile Dysfunction Medicine
26 FEBRUARY 2019
HASは市民に対し、オンラインで販売されている‘Hickel’ 及び ‘Solomon Island Soloco Traditional Candy (‘Soloco’)’の安全でない2製品を消費しないよう警告している。HSAの研究所により非常に高濃度のタダラフィルが検出された。製品写真あり。
[FSAI] ラベル誤表記のため追加のMiss Fit Skinny Tea 及びMiss Fit Slimming Coffeeの回収措置
Recall of Additional Miss Fit Skinny Tea and Miss Fit Slimming Coffee Products Due to Mislabelling
Friday, 22 February 2019
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Miss_Fit2.html
Food Alert 2019.04の製品に追加し、不適当、誤解を招くかつ曖昧なラベル表示(認められていない健康強調表示を含む)のため3つMiss Fit製品が回収措置。製品写真掲載あり。
(Miss Fit Skinny Tea Ultimate Weight Lossが宣伝ではなく商品名だという言い訳は通用しない)
[PHE]病院で歯を抜く子ども10人中約9人が虫歯のせい
Almost 9 out of 10 child hospital tooth extractions due to decay
6 March 2019
https://www.gov.uk/government/news/almost-9-out-of-10-child-hospital-tooth-extractions-due-to-decay
PHEは保護者に対し、子どもの砂糖入り食品や飲料をより健康的な代用品に交換し、フッ素入り練り歯磨きを使って子どもの歯を守るよう勧める
本日PHEが発表したデータによると0-5才の子どもで病院で歯を抜く10人中約9人が予防可能な虫歯による。子どもの口腔衛生は改善しつつあるものの、相当な不平等が残っている。
PHEのChange4Lifeでは両親に以下を勧めている:
1.砂糖入り飲料やスナックは砂糖を含まないものに代える
2.フルーツジュースやスムージーは1日150mLまでで食事と一緒にのみ
3.1日2回(日中と寝る前)フッ素入り歯磨きで歯を磨き、フッ素を残すため濯がない
[DGCCRF]食品中のアクリルアミド:公衆衛生上の懸念
L’acrylamide dans les aliments : une préoccupation de santé publique
06/03/2019
https://www.economie.gouv.fr/dgccrf/lacrylamide-dans-aliments-preoccupation-sante-publique-0
-芥子の実の異常に高濃度のアルカロイドの報告
CP - Signalement aux autorités sanitaires de teneurs anormalement élevées en alcaloïdes dans des graines de pavot des investigations sont en cours
01/03/2019
フランス語、参考URL
論文
-栄養サプリメントは鬱を予防できない、研究が示す
Nutritional supplements cannot prevent depression, research shows
5-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uoe-nsc030419.php
JAMA に、BMI 25以上の人の気分や福祉を栄養やライフスタイルが変えるかどうか比較したMoodFood試験の結果が報告された。英国、オランダ、ドイツ、スペインの鬱リスクの高い、しかし現在鬱ではない1000人以上が参加した。半分には栄養サプリメントが与えられ、半分はプラセボを与えられた。半分は心理行動療法も受けている。研究の結果葉酸、ビタミンD、オメガ3魚油、亜鉛、セレンを含むサプリメントは1年にわたる鬱の抑制にプラセボと差がなかった
-野生のハチへの都市化の影響は過小評価されている
Impact of urbanization on wild bees underestimated
6-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uom-iou030519.php
Scientific Reportsに発表されたミシガン大学の研究。野生のハチの性比が都市化が進むにつれて雄が多くなることを報告。メスのほうがより多くの食糧資源を必要とするためではないかと考察
-テストステロン濃度の高さは重大な心疾患に役割を果たしている可能性がある
High testosterone levels could play a role in serious heart conditions
6-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/b-htl030519.php
BMJに発表された、メンデルランダム化と呼ばれる手法を用いた、英国バイオバンクデータベースを用いた、40万人の男女のテストステロン濃度を予測する遺伝的変異と血栓、心不全、心臓発作の関連を解析した研究。
-ホルモン療法の長期使用はアルツハイマーリスクの増加に関連
Long-term use of hormone therapy linked to increased Alzheimer's risk
6-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/b-ltu030519.php
フィンランドの国の人口動態と医薬品登録データを用いて、1999年から2013年の間にアルツハイマー病と診断された閉経後の女性84739人のホルモン療法の使用と、アルツハイマーでない女性を比較した。BMJ
-限られた予算で健康的に食べることは可能
Eating healthy on a limited budget is possible
6-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/e-eho030619.php
Journal of Nutrition Education and Behaviorに発表されたアメリカの研究
-成人初期の心臓に健康的な食事は中年の脳機能の良さに関連
Heart-healthy diets in early adulthood linked to better brain function in middle age
6-Mar-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/aaon-hdi030619.php
Neurologyに発表された北アイルランドのCARDIA研究。開始時平均年齢25才の2621人を30年フォロー。食生活について開始時と7年後と20年後にたずね、認知機能は50才と55才の時に検査。食事は地中海食、DASH食、およびこの研究の設定した食事の質スコアAPDQSにどのくらい近いかで評価した。
-低炭水化物食は心房細動に関連
Low-carb diets linked to atrial fibrillation
Mar 6 2019
https://www.news-medical.net/news/20190306/Low-carb-diets-linked-to-atrial-fibrillation.aspx
American College of Cardiology学会の発表。20年以上に渡って14000人近くの健康記録を解析
(学会発表だが関心が高いようで)
その他
-FDA長官辞任
Natureニュース
Head of US food and drug agency resigns
Emiliano Rodríguez Mega, 06 March 2019
https://www.nature.com/articles/d41586-019-00803-9
もと医師のScott Gottliebが一ヶ月以内にFDAを離れる
3月5日にScott GottliebがFDA長官を辞任し、一ヶ月以内にFDAを離れる。Gottlieb
は2017年5月からFDAを率いてきたが辞任の理由は明らかにしていない。
(反応様々)
-ワクチンと自閉症に関連はない、自閉症のリスク要因のある子どもでも-専門家の反応
SMC NZ
No vaccine and autism link, even in kids with risk factors for autism – Expert Reaction
Published: 05 March 2019
デンマークの研究者らがMMRワクチンは自閉症のリスクを増やさないというさらなる根拠を発見した。
この全国研究では1999年から2010年までに生まれたデンマークの全ての子どもたち、合計50万人以上を調べた。予防接種の後に自閉症が多く起こることはなかった。付随するエディトリアルでは、この追加の根拠でも一部の人たちが納得することはないだろうと示唆し、医師には間違った情報に対してはオーストラリアの専門家が開発した「嘘を暴くハンドブック」に掲載されているアプローチを使うべきだとしている
以下専門家のコメント略
(文中に出てくる‘Debunking Handbook’は以下からダウンロードできる
https://www.skepticalscience.com/docs/Debunking_Handbook.pdf
バックファイアー効果への対策)
-ネオニコチノイドの予防的措置は失敗:EUの規制上の怠慢で如何に農家が苦しんでいるか
The Neonics Precaution Fail: How Farmers are Suffering from EU Regulatory Negligence
Posted by RiskMonger on March 4, 2019
https://risk-monger.com/2019/03/04/neonics-how-farmers-are-suffering-from-regulatory-negligence/
無限に続く科学的根拠に反した予防的対策で欧州農家はここ5年間苦しみ続けている。農作物の収量は減り続けている。
特に影響が大きいのは油糧菜種でノミハムシの再興で農家は対処する手段がないため今後栽培を諦める。その結果、ミツバチにとってもっと豊富な花粉と蜜の摂取源が失われる。あるいは古い農薬であるピレスリンが散布され、ミツバチにはさらに打撃になるだろう。
(長い怒りの記事)
-自分で予防接種を受けたオハイオの10代は反ワクチンの母親が虚偽の情報を一つの情報源から受け取っていたという:フェイスブック
Ohio teen who vaccinated self says anti-vax mom got false info from one source: Facebook
March 6, 2019 Washington Post Michael Brice-Saddler
高校生のEthan Lindenbergerは火曜日に上院健康教育労働年金委員会で証言し、「信頼できる」情報の重要性を強調した。彼の母親に深く根付いた間違った信仰-ワクチンは危険-はソーシャルメディアによる。
ワシントンポストの取材ではLindenbergerは実のところ母親のたった一つの情報源はフェイスブックだったという。そしてフェイスブックの反ワクチンコミュニティが彼の家族に与えた影響について語った。フェイスブックに影響されなかったらこれほど全てが変わることはなかっただろうと思う、と。
一方母親のJill WheelerはAssociated Pressに対して彼の言うこと全てに合意しない、という。「やつらが彼を製薬業界のイメージキャラクターにした」と
Johnny Isakson上院議員がLindenbergerに「あなたのお母さんはオンラインで情報を主にどこから得ていますか?」と尋ねるとLindenbergerは「主にフェイスブック」と返答した。「ではあなたはどこから情報を得ますか?」とIsaksonが尋ねると「フェイスブック以外のところから」と笑いながら言った・「CDC、WHO、科学雑誌、それからこれらの機関が引用している情報…公認された情報源から」
(日本語の壁が)