2019-03-19

[EU]査察

米国―輸出管理‐植栽用植物と種子

United States―Export Controls - plants for planting and seeds

25/02/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4097

2018年9月10~21日に米国で実施された、EU輸出用植栽植物と種子の輸出管理システムを評価するための査察。米国の植物健康管理システムは整備され、EU輸出用の生産地と積送品の検査はよく組織化されている。だが、各州の実務でEUに規制されている特定有害生物(HOs)、特に有害菌Xfの除去が必ずしも保証されているわけではない。Xfに感染しやすいことが知られている植物の米国からの輸入に植物の健康リスクがあることが違反事例から分かった。XfのEU阻止は植物検疫手段関連の国際基準の規定やEU規則に従ってフォローアップされる。だが、HOsの存在以外の理由による阻止の組織的なフォローアップがないため、これらの阻止は繰り返し発生している。

 

[EU]医療機器中フタル酸についてのパブリックコメント募集

Public consultation on phthalates in medical devices

https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consultations/public_consultations/scheer_consultation_08_en

SCHEERが本日発表した、ある種の医療機器に、発がん性、変異原性、生殖毒性あるいは内分泌撹乱性である(CMR/ED)フタル酸類が存在することのベネフィット-リスク評価(BRA)についての予備的ガイドラインについて、意見募集を行う

このガイドラインで用いられているアプローチは他のCMR/ED物質についても使われるだろう。またこのガイドラインの有用性について3年の経験の後評価することも勧める。

募集期間は2019年4月29日まで。

ガイドライン

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/scheer/docs/scheer_o_015.pdf

BRAの枠組み

使用シナリオ

ステップ1:医療機器成分の組成の性質の記述。CMR/EDの存在と濃度の同定

ステップ2:CMR/EDの機能と使用の記述

ステップ3:CMR/EDリスクの評価

 

非使用シナリオ

ステップ4:可能性のある代用品のリスト作成

ステップ5:候補物質の同定

ステップ6:代用品候補の記述

ステップ7:代用品のリスク評価

 

フタル酸と代用品候補の評価

ステップ8:機能、性能比較

ステップ9:リスク比較

ステップ10:ベネフィットとリスクの比較

 

不確実性解析では5段階スケールを推奨

 

[EFSA]意見等

-全ての動物種用技術的飼料添加物(衛生状態促進剤)としてのギ酸ナトリウムの有効性

Efficacy of sodium formate as a technological feed additive (hygiene condition enhancer) for all animal species

EFSA Journal 2019;17(3):5645 15 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5645

ギ酸ナトリウムは最大濃度10,000 mg ギ酸相当量/kg完全飼料で全ての動物種に安全だと考えられている(例外として豚の最大濃度12,000 mg ギ酸相当量/kg 完全飼料は安全だと考えられている)。ギ酸ナトリウムは消費者と環境に安全だと考えられる。ギ酸ナトリウムには飼料の有効性を論証するためのデータが少なく、ギ酸ナトリウム液の追加データが評価された。ギ酸ナトリウム液は提案使用量で全ての動物種の飼料原料に衛生状態促進剤として有効な可能性がある。

 

-チアクロプリドの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance thiacloprid

EFSA Journal 2019;17(3):5595 14 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5595

ナタネ葉とトウモロコシ種子処理の殺虫剤としての使用。情報不足と懸念が確認された。

 

-ブロッコリーのフルオピラムの既存MRL改訂

Modification of the existing maximum residue level for fluopyram in broccoli

EFSA Journal 2019;17(3):5624 14 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5624

検証された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgでブロッコリーのフルオピラムの残留物を管理する適切な実施分析手段が得られた。リスク評価結果に基づき、報告された農業規範によるブロッコリーへのフルオピラムの使用から生じる残留物の短期及び長期摂取は毒性学的参照値を超える消費者暴露とはならず、従って消費者の健康リスクになりそうもない。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査課 2019-03-08

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43028

2019.2.22〜2019.3.7

 

[MFDS]貝類毒素発生及び検査の現状

農畜水産物安全課 2019-03-08

http://www.mfds.go.kr/brd/m_74/view.do?seq=43228

2019年3月8日現在、韓国の沿岸主要貝類の養殖場や周辺海域で採取した貝類の麻痺性貝毒の発生状況

採取禁止海域 慶南昌原市ナンポリ

検査および発生状況

<ムール貝類>

慶南昌原市ナンポリ基準超過検出(0.82mg / kg)(*目安:0.8 mg / kg以下)

 

[MFDS]幻覚物質である亜酸化窒素の誤用防止のために関係省庁と共に総力対応 

添加物基準課 2019-03-06

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43297

環境省と食品医薬品安全処、警察庁、外交部は、食品添加物用途で販売される亜酸化窒素*を購入した後、幻覚を目的に吸引する事例が継続して発生しているため、誤用を防止して国民の健康を保護するために亜酸化窒素に対する流通管理を強化する。

   * 亜酸化窒素: 医療用補助麻酔剤、ホイップクリームの製造に使われる食品添加物、半導体洗浄剤(工業用)など、多様な用途で使われる化学物質

環境省は、2017年7月に「化学物質管理法施行令」を改正して、亜酸化窒素を幻覚物質として指定し、亜酸化窒素を吸引する目的のための所持、販売を禁止*した。

    *違反時3年以下の懲役または5千万ウォン以下の罰金(「化学物質管理法」第22条)

しかし、最近食品添加物として販売されている亜酸化窒素(ホイッピングガス)を購入した後、吸いこむ事例が頻繁に発生しているため追加的な対策作りが必要になった。

    * 釜山居酒屋で亜酸化窒素吸入疑いで20代男女検挙(’19. 1. 31.)、江南区で20代男女亜酸化窒素吸入後、警察に自主申告‧逮捕(’19. 2.。 12.) など

□ まず、食品添加物として販売される亜酸化窒素の小型容器(カートリッジ)販売が禁止される。

○ 食薬処は、食品添加物である亜酸化窒素をコンピュータ・ネットワーク(オンライン)で個人が購入して幻覚目的に使われるのを防止するために「食品添加物基準及び規格」改正案を3月中に行政予告する予定。

○ 改正案は、幻覚を目的に無分別な購買が行われないようにホイップクリームの製造用の小型容器(カートリッジ)亜酸化窒素製品の製造‧輸入‧流通を全面禁止し、亜酸化窒素は、2.5L以上の高圧金属製の容器にのみ充填するようにした。

   *高圧金属製の容器に充填された亜酸化窒素は、「高圧ガス安全管理法」によって取り扱い・管理される

○ ただし、コーヒー専門店、ベーカリーなど食品販売所は亜酸化窒素ガス容器を設置しなければならない状況を考慮して営業者が準備できるように告示施行後1年の猶予期間を置く予定である。

□ また、亜酸化窒素の誤用防止のための取り締まりと広報が強化される計画である。

○ 警察庁は亜酸化窒素吸入、吸入目的所持、不法販売‧提供行為に対する取り締まりを強化する計画である。

○ 環境省は3~6月の期間中に集中してサイバー監視期間を運営して、コンピュータ・ネットワーク(オンライン)上で幻覚目的と疑われる亜酸化窒素販売‧流通掲示物を監視‧摘発して関係機関に措置する計画である。

○ また、食薬処は家庭でホイップクリームを作る時には亜酸化窒素の代わりに二酸化炭素容器(カートリッジ)を使用したり、スプレーホイップクリーム製品を使用するように勧告して、告示の施行に先立って法違反事例が発生しないように亜酸化窒素改正案の広報を強化する計画である。

○ 外交部は韓国人観光客を相手にした亜酸化窒素風船(別名ハッピーバルーン)販売事例が最近東南アジア諸国で頻繁に発生しているため、亜酸化窒素の不法吸入時処罰されることがあるという点*及び注意事項などを海外安全旅行情報案内放送及び外交部などを通じて積極的に広報する計画である。

     * 海外で不法吸引したとしても属人主義によって国内で処罰

□ 政府関係者は、「亜酸化窒素は、繰り返し吸入すると窒息する可能性があり、ひどければ低酸素症で死亡に至ることがある」と述べ、「国民も幻覚物質の危険性を正しく認識して、必ず指定された用途にのみ使い、関連不法行為を知った場合、警察に積極的に申告(112)するように願う」と発表した。

 

[MFDS]生活の中の微細粉塵の対処法 

サイバー調査団 2019-03-06

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43296

□ 食品医薬品安全処は、今年の微細粉塵・黄砂が頻繁に発生することに備えて、医療用マスクの購入及び使用要領、目薬・コンタクトレンズ使用時の注意事項、食品保管及び摂取時の注意事項など分野別安全管理情報を提供する。

■ 医薬外品保健用マスクの正しい使い方

○ 医薬外品として許可された「保健用マスク」は、一般マスクと違い微細粒子を取り除く性能を持っているので、微細粒子‧黄砂から呼吸器を保護するためには保健用マスクを着用しなければならない。

  医薬外品で許可された保健用マスクは95社543個製品('19. 3. 5.基準)ある。

○ 許可された「保健用マスク」製品には、粒子の遮断性能を表わす「KF80」、「KF94」、「KF99」の文字が表示されているが、「KF」の後に付いた数字が大きいほど微細粒子遮断効果がさらに大きいが、呼吸が困難になる不便があるので微細粒子‧黄砂発生のレベル、個人別呼吸量などを考慮して製品を選択するのが望ましい。

   「KF80」は、平均0.6㎛サイズの微細粒子を80%以上取り除くことができ「KF94」、「KF99」は、平均0.4㎛サイズの微細粒子をそれぞれ94%、99%以上取り除くことができる。

   ※ KF(Korea Filter): 保健用マスクは、KF文字後に数字を表示して、該当製品の微細粒子遮断性能を表わす。

○ 保健用マスクは、洗濯すると変形して機能を維持することができないので、洗濯せずに、一回使用した製品は、ほこりや細菌に汚染していることがあるので、再使用しない。

また、タオルやティッシュなどを重ね当てすると密着力が低下して微細粒子遮断効果が落ちる、着用後にマスクの外側を触ってはいけない。

○ 妊婦、呼吸器‧心血管疾患者、子供、老弱者などマスク着用で呼吸が不便な場合には使用を中止しなければならず、必要に応じて医者など専門家に相談する必要がある。

■ 目薬使用時の注意事項

■ コンタクトレンズ使用時注意要領

■ 個人洗浄用化粧品使用時注意事項

■ 食品保管及び摂取時の注意事項

○ 包装されていない食材などを保管する時には、プラスチック袋あるいはカバーがある衛生容器に密封して保管し、屋外に保存・保管している場合、室内に移さなければならない。

○ 食品を料理する時には、微細粉塵がキッチンに入ってこないように窓を閉めた後、料理して、果物や野菜は使用前にきれいな水で十分に洗って使う。

   2次汚染を防止するために、手洗いなど個人衛生管理も徹底的にしなければならない

○ また、微細粉塵‧黄砂発生時の料理器具などを洗浄、殺菌消毒して残存汚れなどを除去した後使わなければならない。

○ 国内の許可された健康機能食品の中には、微細粉塵や黄砂による呼吸器疾患に効果があったり、これを予防する機能性製品はないので健康機能食品の購入時に虚偽・誇大広告に注意しなければならない。

食薬処は、微細粉塵・黄砂がひどい時にはなるべく外出を控えて、外出時には医薬外品として許可された保健用マスクを着用して、外出後には必ず顔と手足をきれいに洗うなど衛生管理を徹底するのが重要であると呼びかけた。

 

[MFDS] [報道参考資料] 食品医薬品安全処、第3期食医薬ソーシャルコミュニケーター113名に委嘱 

疎通協力課 2019-03-05

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43293

□ 食品医薬品安全処はブログ、SNSなどのオンラインで正しい食品医薬品安全情報を知らせて国民とコミュニケーションを強化するために、「第3期食品医薬品ソーシャルコミュニケーター」別名「食品医薬品アベンジャーズ」)113人を選抜して、6日に委嘱する。

○「‘第3期食品医薬品ソーシャルコミュニケーター」は、国民とのコミュニケーションが必要な医薬安全オープンフォーラム、食品放射能などのコミュニケーションテーマを持って‘19年3月から12月まで正しい食品医薬品安全情報を知らせる役割を遂行する予定。

コミュニケーションテーマについて国民の目線に合わせてSNSで通知し、イベント現場訪問‧体験共有‧国民の利益のためのアンケート調査などの活動も行う。

  * 食品医薬品ソーシャルコミュニケーター1期(100人)と2期(189人)は、食品添加物を正しく知る、正しい食品の購入・保管要領、飲食店の衛生等級制、食品安全の日など食品医薬品安全コンテンツを製作して、情報を共有する活動を進行

○ 委嘱式は3月6日食薬処で開催され、活動終了後優秀活動者を選定して表彰する予定。

 

[MFDS]春シーズンの水産物貝類毒素の安全管理強化 

農畜水産物安全課 2019-03-04

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43292

食品医薬品安全処長と海洋水産部は、最近、気候変動で貝類毒素検出時期が早くなっているため、3月4日から6月までムール貝、アサリ、ホヤなど水産物に対する回収‧検査と貝類毒素発生の懸念海域に対する安全性調査を強化する。

   *検査項目及び基準: 麻痺性貝毒0.8㎎/㎏、下痢性貝毒0.16㎎/㎏

 

[MFDS]残留農薬の基準を超える輸入ニンニクの芽の回収措置 

輸入流通安全課 2019-02-28

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43291

□中国産‘輸入ニンニクの芽‘から残留農薬‘プロシミドン’が、基準(0.05㎎/㎏)超過(1.90㎎/㎏、0.54㎎/㎏)検出され、該当製品を販売中断及び回収措置する

 

[MFDS] [報道参考資料] 健康機能食品のビタミン・無機質9種の再評価実施 

食品基準課 2019-02-28

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43290

□ 食品医薬品安全処は、‘19年には、健康機能食品原料のうち、ベータカロチン、カリウムなどビタミン・ミネラル9種を対象に再評価を実施する。

     * ベータカロチン、ビタミンK、ビタミンB1,ビタミンB2,パントテン酸、ビタミンB12,ビオチン、カリウム、クロム

○ 今年再評価対象であるビタミン・無機質9種は、 ‘19年12月に評価結果を発表する予定。

   - また、‘20年の再評価対象原料の紅参、アロエゲル、難消化デキストリン3種に対する予備調査も実施する予定。

○ 参考に、健康機能食品の再評価は、機能性原料を認定後、10年が経過した原料を対象とする周期的再評価と新しい情報事項などが確認されて実施する臨時的再評価で実施していて、 安全性と機能性に対する再評価結果をもとに、健康機能食品審議委員会の審議を経た後、認定事項の維持‧変更または取り消しなどの後続措置が行われる。

 

[MFDS]牛乳及び水産物の残留物質検査結果の発表 

農畜水産物安全課 2019-02-28

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43288

□ 政府は、国民の高まった食の安全要求に適合するように、牛乳及び水産物に対する体系的な残留物質安全管理のために国の残留物質検査プログラムの導入を推進している。

○ 国の残留物質検査プログラムは検査規模、検査項目、検査結果による評価及び対策などを国が全体として設計し実施し、より体系的で総合的な管理が行われるようにしようとするもので、このための基礎資料確保のために、昨年原乳及び水産物に対する動物用医薬品及び農薬など残留物質の汚染レベルを試験的に調査した。

原乳(市販流通販売されている乳製品の原料)の場合、農場及び集乳所で採取した計336件について抗生物質、農薬、カビ毒など計67項目の調査を実施した結果、

○ 原乳11件で抗生物質が残留許容基準値を超過し、該当原乳は全量廃棄されて市場に流通しなかった。

  抗生物質以外の農薬やカビ毒では残留許容基準値を超過していない。

○ 現在すべての原乳で抗生物質を常時検査して、不適合(‘18年基準0.02%)の場合廃棄して、市場流通を遮断している。

□ 水産物では18品目計540件について動物用医薬品、禁止物質、重金属、環境由来の物質など22項目を調査した結果、

○ 養殖淡水うなぎ1件から使用が禁止されたニトロフラン代謝物が検出され該当製品は廃棄した。その他の水産物は全て基準に適合した。

 

[MFDS]市販流通加工食品、着色料使用安全なレベル

 添加物包装課 2019-02-27

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43285

□ 食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、市中に流通している加工食品を対象に食用タール色素の使用実態を調査し評価した結果、安全なレベルだと発表した。

○ 今回の調査は、加工食品に含まれている食品添加物である食用タール色素(9種)の含量を調査して、国民健康栄養調査をもとに、摂取レベルを評価して、国民の健康に与える影響を確認するために行った。

* 食用タール色素(9種): 食品に色を付与したり、元の色を復元させるために使う食品添加物で食用色素緑色3号(アルミニウムレーキ含む)、赤色2号(アルミニウムレーキ含む)、赤色3号、赤色40号(アルミニウムレーキ含む)、赤色102号、青色1号(アルミニウムレーキ含む)、青色2号(アルミニウムレーキ込み)、黄色4号(アルミニウムレーキ含む)、黄色5号(アルミニウムレーキ含む)

    * 食用タール色素は、国際食品添加物専門家委員会(JECFA)及び欧州食品安全庁(EFSA)などで安全性が確認された品目でCODEX、EU、日本など全世界的に広く使われている

○ 調査方法は、着色料が使われるお菓子、キャンディー類、チョコレート加工品など41食品1,454個の製品を中心に食用タール色素(9種)の含量を分析した。

□ 調査結果、回収‧検査した1,454個の製品で着色料が使用基準に適合した。検出量(最小不検出~最大288mg/kg)を根拠に実施した評価でも、人体に懸念がないレベルだった。

○ 食品の種類ごとの平均含量をもとに、一日暴露量を推定した結果、食用タール色素9種のうち赤色3号が相対的に高い暴露量を示したが、一日摂取許容量(0.1 mg/kg bw/day)に比べ0.52%(0.52 µg/kg bw/day)で非常に安全なレベルだった。

■ 着色料正しく知る

○ 食用色素は、食品を作るときに色を付与したり、本来の色を復元させる食品添加物で、現在食品に使用可能な食用色素は食用タール色素9種を含むクチナシ黄色素、紅花色素など計72種が指定されている。

    *これらは、アメリカ、ヨーロッパ連合、日本など多くの国で食品に許可

○ 食用色素は一日摂取許容量(ADI)を設定して、ADIを超えないように使用対象食品や使用量を制限していて、ADI以内で摂取すると安全です。 

○ 食用タール色素が使われた加工食品の包装には、原材料名及び含量に名称と用途を一緒に表示するようにしており、[例:食用色素黄色4号(着色料)]消費者が確認して選択することができる。

<参考>1.食用タール色素の一日摂取量許容量(ADI)

       2.食用タール色素の含有量の分析結果

       3.食用タール色素の食品タイプ摂取寄与率

       4.食用タール色素の摂取レベル

       5.子供と着色料広報資料

 

[ODS]ODSのファクトシートはビタミンB群のダイエタリーサプリメントに関する不明瞭さを改善する

Special Supplement -ODS Fact Sheets Cut the Confusion on B Vitamin Dietary Supplements

March 12, 2019

https://ods.od.nih.gov/News/Special_Supplement_-_March_12_2019.aspx

ダイエタリーサプリメントは高価で、ビタミンBの中には摂り過ぎると害になるものがある。例えばビタミンB6は定期的に大量に摂取すると、深刻な神経損傷を引き起こす可能性があり、ナイアシンの過剰摂取は紅潮、頭痛、発疹及びめまいを引き起こすことがある。一方、ビタミンB12はいくら摂取しても安全と思われている。ODSが完了した最新の一連のビタミンBのファクトシートは重要な栄養素について知っておくべきことをまとめたものである。

 

[HK] 法令違反サンプル

-包装フルーツグラノーラが栄養表示規則に違反している

Prepackaged Fruit Granola not in compliance with food label rules

Friday, March 15, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190315_7376.html

食品安全センターが検査したところ、日本のフルーツグラノーラにおいて、砂糖が11.3g中0.8g(100g中7.08g)という申告のところ、100g中11.3g検出であった。

 

-缶入りロブスタービスクが栄養表示規則に違反している

Canned lobster bisque not in compliance with nutrition label rules

Friday, March 15, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190315_7375.html

食品安全センターが検査したところ、ドイツのロブスタービスクにおいて、飽和脂肪酸が100g中0.1g、総脂質100g中1.6gという申告のところ、それぞれ100g中0.87g、5.8g検出であった。

 

[TGA]安全性警告:Make Coarser Make Bigger カプセル

18 March 2019

https://www.tga.gov.au/alert/make-coarser-make-bigger-capsules

TGA検査により、Make Coarser Make Bigger カプセルに示されない成分2-メルカプトベンゾチアゾール、ジクロフェナク及びグリベンクラミドを検出した。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書 Ruben's Inc. 11/6/18

November 06, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm632674.htm

食品のCGMP違反、製造、包装及び衛生管理、不純品の問題。

 

[FDA]FDAは意図的異物混入規則ガイダンス案について検討する公聴会を開催する

FDA to Hold Public Meeting to Discuss Intentional Adulteration Rule Draft Guidance

March 18, 2019

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm633240.htm

2019年4月17日

 

[IARC]フランス、ノルウェー、米国の農業コホートにおける非ホジキンリンパ腫のリスクと農薬使用:AGRICOHコンソーシアムのプール解析

Pesticide use and risk of non-Hodgkin lymphoid malignancies in agricultural cohorts from France, Norway and the USA: a pooled analysis from the AGRICOH consortium

International Journal of Epidemiology

18 March 2019

https://www.iarc.fr/news-events/pesticide-use-and-risk-of-non-hodgkin-lymphoid-malignancies-in-agricultural-cohorts-from-france-norway-and-the-usa-a-pooled-analysis-from-the-agricoh-consortium/

IARCが議長を務める運営委員会が調整した研究がInternational Journal of Epidemiologyに発表された

https://academic.oup.com/ije/advance-article/doi/10.1093/ije/dyz017/5382278

オープンアクセス

316270人の農家の3 574 815人年観察で2430のNHLが診断された。ほとんどのメタハザード比で関連はなかった。33の農薬有効成分とNHLのサブタイプの組み合わせでは正と負の関連がいくつか検出された(暴露評価は育てた作物の自己申告からの推定)

 

[DH]脂肪砂糖塩の多い食品の広告制限:意見募集

Restrictions on adverts for food high in fat, sugar and salt: public asked for views

18 March 2019

https://www.gov.uk/government/news/restrictions-on-adverts-for-food-high-in-fat-sugar-and-salt-public-asked-for-views

政府は脂肪砂糖塩の多い食品や飲料のテレビやオンラインでの広告について午後9時を分岐点とする提案に意見募集

広告制限を強化する提案。バターやオイルなどの日用品には適用しない

以下から

Further advertising restrictions for products high in fat, salt and sugar

https://www.gov.uk/government/consultations/further-advertising-restrictions-for-products-high-in-fat-salt-and-sugar

2019年6月10日まで

 

[ヘルスカナダ]保健大臣からのメッセージ-全国中毒予防週間2019

Message from the Minister of Health – National Poison Prevention Week 2019 - March 17-23, 2019

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2019/03/message-from-the-minister-of-health--national-poison-prevention-week-2019---march-17-23-2019.html

全国中毒予防週間に、日常生活で暴露されている毒に注意するよう呼びかける。毒のあるものというと最初に農薬や洗浄剤が思い浮かぶだろうが実際にはどんなものでも不適切な使用方法では毒になる。例えばタバコより毒性が低いと宣伝されている電子タバコのリキッドは極少量でも飲み込むと中毒になる。また大麻についても注意をよびかけたい

 

論文

-乳幼児のアトピー疾患への早期栄養介入の影響:母親の食事制限、授乳、加水分解乳、及びアレルギー成分を含む離乳食の導入時期

米国小児科学会臨床レポート

The Effects of Early Nutritional Interventions on the Development of Atopic Disease in Infants and Children: The Role of Maternal Dietary Restriction, Breastfeeding, Hydrolyzed Formulas, and Timing of Introduction of Allergenic Complementary Foods

March 2019

From the American Academy of Pediatrics

Clinical Report

https://pediatrics.aappublications.org/content/early/2019/03/15/peds.2019-0281

母親の食事制限は支持しない

母乳のみで育てることは3-4か月まで。

加水分解乳児用ミルクに根拠はない(捏造論文だったもの)

アレルギー誘発成分を含む食品の導入を遅らせることに根拠はなく、ピーナッツの早期導入がピーナッツアレルギー予防になる可能性についての根拠がある

 

-専門学会の臨床ガイドラインはしばしば偏っている

Clinical guidelines from specialty societies often biased

18-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/cmaj-cgf031219.php

CMAJ。「専門性バイアス」として知られる現象。専門分野の治療法を勧める傾向がある。例えば泌尿器専門家はPSA検査を勧めるが他の診療科のほうが多いとPSAは勧めない。

(大体の分野でそう。だから評価が必要)

 

-飲まない人もアルコールの害に苦しんでいるかもしれない、研究が示唆

People who don't drink may still suffer harms from alcohol, study suggests

18-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/bc-pwd031419.php

BMC Medicineに発表された2014年のドイツでアルコールによる他者への害を評価した研究。妊娠中の飲酒、交通事故、飲酒による暴力を評価した結果、第三者への害も相当であり、飲酒者を公衆衛生問題と認識する必要があると結論。

 

-砂糖入り飲料は心血管系疾患による死亡リスクの増加に関連しているかもしれない

Sugary drinks may be associated with an increased risk of death from cardiovascular diseases

18-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/aha-sdm031419.php

Circulationに発表された新しい研究によると、炭酸飲料やスポーツドリンクのような砂糖で甘くした飲料を頻繁に飲むことは心血管系疾患による死亡と、より少ない程度でがんによる死亡リスク増加に関連していた。

1日1杯の砂糖入り飲料を人工甘味料飲料に置き換えると僅かにリスクが低下することに関連するが、1日4杯以上の人工甘味料入り飲料を飲むことは女性の死亡リスクの高さに関連した。しかし砂糖入り飲料ほどの強い関連はなかった。

 

砂糖入り飲料を多く摂取することは死亡リスクの増加と関連

Higher consumption of sugary beverages linked with increased risk of mortality

18-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/htcs-hco031419.php

同じ研究だがこれは大学からのプレスリリース。↑は雑誌(米国心臓協会)からのプレスリリース。微妙にニュアンスが違っていて、大学発のほうがより過激になっている。米国心臓協会は飲料は水がベストではあるが砂糖入り飲料の代用品としての人工甘味料は選択肢になると言っているが大学発プレスリリースでは人工甘味料は大量に摂るべきではないと言っている。

 

そしてこれがメディアになると

コークやダイエットコークを毎日飲むと「若くして死ぬリスクが増える」

Drinking Coke or Diet Coke everyday 'increases your risk of dying young'

https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/drinking-coke-diet-coke-everyday-14152783

 

-研究者らはEUでは2019年の全てのがんによる死亡は140万人と予想

Researchers predict 1.4 million deaths from all cancers in 2019 in the EU

18-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/esfm-rp1031519.php

乳がんでの死亡率はEUでは減少するがポーランドでは増加

Annals of Oncologyに発表。乳がんによる死亡率は2014年の10万人あたり14.6から13.4に減るものの、高齢人口が増加しているため死亡総数は増加する。ポーランドなどの東欧はあまり良くない予測がされていて診断と治療に改善が必要。

 

-心疾患と脳卒中予防のためのACC/AHAガイダンス

ACC/AHA guidance for preventing heart disease, stroke released

18-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/acoc-agf031719.php

米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)による2019心血管系疾患一次予防ガイドラインが第68回ACC年次会合で発表され、同時にCirculationに発表された。全ての心血管系イベントの80%以上がライフスタイルの変更で予防できる、とガイドラインを作成したRoger S. Blumenthal教授は言う。

ガイドラインによると、最初に個人のリスク評価から始まる。それから健康的ライフスタイルへの変更を強調し、最新の研究に基づき現実的な助言を提供する。助言には以下のようなものが含まれる:健康的な食生活、定期的に運動する、健康体重維持、タバコは吸わない

アスピリンの使用については、心臓発作の既往症がある人、ステントが入っている人などは命を救う薬になるが健康な人が定期的に使うことについてはそれほど明確な根拠はないためごく希にしか使うべきではないとしている。LDL濃度が高いあるいは2型糖尿病などのリスク要因がある人にはライフスタイルの変更とともにスタチンを推奨すべき

2019 ACC/AHA Guideline on the Primary Prevention of Cardiovascular Disease

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S073510971933877X?via%3Dihub

 

-シーフードの誤表示率はMSCエコラベルのある製品では1%以下で世界平均は30%

Seafood mislabeling rate less than 1 percent for products with MSC ecolabel vs. global average of 30 percent

18-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/msc-sfi031219.php

Current Biologyに発表された、1400以上のMSCラベル製品のDNAバーコーディング調査。1389検体は正しく13はそうではなかった

(水産物のエコラベル、日本ではほとんどみない)

 

-犬猫は完全菜食にすべき?オーナーの1/3はペットを菜食にすることに関心がある、研究が発見

Should cats and dogs go vegan? One third of owners interested in switching pets to plant-based diets, study finds

March 18, 2019

https://nationalpost.com/news/canada/should-cats-and-dogs-go-vegan-one-third-of-owners-interested-in-switching-pets-to-plant-based-diets-study-finds

餌を菜食にしようとするペット所有者が増えている-しかしネコは肉を食べないと生きられない

Guelph大学の調査ではペット所有者の35%がペットを菜食にすることに関心を示した。

PloS One

Plant-based (vegan) diets for pets: A survey of pet owner attitudes and feeding practices

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0210806

最近の調査によるとカナダ人の20%近くが食事から肉を減らしたり完全に排除したりしている。カナダの自称菜食主義者は130万人で完全菜食主義者は466000人で過去最高である。彼らはペットにも肉なしを求める場合がある。しかし最近英国のネコの飼い主が完全菜食餌をネコに与えて動物愛護法違反で警告された。ネコは完全菜食にはなれない。

 

その他

-CBDオイル製品が魔法の治癒を約束する。しかしその誇大宣伝を科学は支持するか?

CBD oil products promise miracle cures. But does science support the hype?

March 18, 2019,

By Timothy Caulfield, Canada Research Chair in Health Law and Policy at the University of Alberta

https://www.nbcnews.com/think/opinion/cbd-oil-products-promise-miracle-cures-does-science-support-hype-ncna984216

今年のオスカーでのハイヒールに耐えるためにMelissa McCarthyはつま先にCBDオイルを塗った。USマガジンとWomen’s Healthはそれを「天才!」と讃えた。何十年もの間に、大麻製品は「殺人、精神異常、死」の象徴から人気の健康用品に変貌した。過去の大麻の悪者扱いは歴史的に複雑でしばしば非合理的だった。だからリスクから利益への逆方向への振り子の振れはある程度は妥当であるが、それにしても大麻を巡る分化の変化は劇的である。私は大局的には大麻の合法化は良いと思う。摂取の管理や研究を認めるのに役立つだろう。しかし現在の大麻を巡る誇大な宣伝は問題である。特に健康に良いと宣伝されているのがCBDで、しばしば万能薬として宣伝されている。シャンプーや練り歯磨きや石けんやローションに入っていてプロのアスリートが回復促進作用があると宣伝しアンチエイジング化合物という。イヌやネコ用のCBDサプリメントまである。マーサ・スチュワートが世界最大の大麻製品業者のひとつCanopy Growと組んだので一連のペット用品にも出てくるだろう。そしてより重大な健康問題、ADHDや自閉症、不安、痛みなどの治療用にも宣伝されている。CBDは市場に溢れ、2022年までには220億ドル市場になるだろうと推定されている。

しかし報道やお金やポップカルチャーの全てがポジティブであるが、科学は極めて曖昧なままである。面白い化合物ではあり合法化で研究が進むだろうが、宣伝されているほとんどのことに根拠はない。ヒトでの研究はあまりない。

大麻を巡ってはそれが「ナチュラル」であるとみなされてウェルネス業界に歓迎されている。多くの代替療法実施者が大麻をナチュラルで及び/又はオーガニックな医薬品代替品として宣伝している。さらに大麻を買うことはイデオロギーとして巨大製薬業界への反抗と信じられている。大麻の有用性は生命医学産業複合体によって隠されてきたという。ナチュラルニュースのようなウェブサイトがそのような宣伝をしている。そしてもちろんセレブが大きな役割を果たしている。Melissa McCarthyが使っていると報道するだけでいい、科学的根拠は必要ない。

こうした誇大広告が何故問題なのか?人々の不正確で間違った認識につながる。FDAが指摘するように、根拠のない治療法の詐欺的販売は公衆衛生上の相当な懸念である。その中には患者が適切な治療を受けることがなくなることも含まれる。また大麻のリスクも見過ごされている。

近い将来、大麻のリスクやベネフィットについてもっとよくわかるようになることを期待するが、今はまだそうなっていない。現時点では大麻に関連する騒動を無視するのがいいだろう。

 

 

 

-スーパーフードか脳卒中リスクか…卵の真実は?

Superfood or stroke risk...what's the truth about eggs?

By Madeleine Howell 

 18 March 2019 •

https://www.telegraph.co.uk/health-fitness/nutrition/superfood-stroke-riskwhats-truth-eggs/

 

-FDA長官は反ワクチンは国の健康危機をもたらす可能性があると言う

The FDA's top leader says anti-vaxxers could bring about a national health crisis

https://www.businessinsider.com/scott-gottlieb-fda-vaccines-key-fix-for-us-health-system-2019-3

Scott Gottlieb長官はBusiness Insiderに対して米国の反ワクチン運動の盛り上がりには対処する必要があると語った