2019-03-27

[EU]査察報告

-インド農薬

India―Pesticides

07/03/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4102

201810818日にインドで実施した、EU輸出用コメの残留農薬の管理を評価するための査察。インドの農薬使用は比較的少なく、残留農薬を含むコメは20%である。だが、悪質な農薬使用が広まり、コメの全残留物の50%で作物に認可されていない有効成分が見つかった。EU輸出用バスマティ米の遵守は輸出者の船積み前残留物分析義務に基づいている。2017年以降全EU輸出品に拡大され、分析される有効成分の範囲は広がっている。拡大された船積み前検査システムは理にかなった保証を提供し、公的管理の欠点や農薬使用に悪慣習が広まっているにもかかわらず、EU輸出用バスマティ米はEUMRLsに従っている。

 

-ギリシャ飼料添加物

Greece―Feed additives

06/03/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4103

20181024日~112日にギリシャで実施した、飼料添加物とその生産成分の公的管理を確認するための査察。ギリシャでは飼料に関して適切なリスクに基づいた公的管理計画システムがあり、よく機能した認可/登録手順に支えられ実行している。にもかかわらず、管理システムの効果は飼料検査官の知識不足による表示や公的サンプリングの実践に弱められている。

 

[EFSA]意見等

-複数の化学物質遺体する複合暴露のヒトの健康、動物の健康、生態リスク評価のための統一した方法論のガイダンス

Guidance on harmonised methodologies for human health, animal health and ecological risk assessment of combined exposure to multiple chemicals

25 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5634

このガイダンス文書はEFSAの権限内の関連する全ての分野、すなわちヒトの健康、動物の健康、生態分野の複合化学物質への複合暴露のための統一したリスク評価方法論を説明している。始めに、リスク評価の既存の枠組みを含む、主な用語、複合暴露リスク評価のための科学的根拠、毒性学(生態毒性学)を評価するためのアプローチを簡単にレビューした。この背景を評価し、複数の化学物質への複合暴露のリスク評価の統一した枠組みになった。この枠組みは、混合物全体のアプローチや成分ベースのアプローチ両方について、階層的段階的アプローチによるリスク評価ステップ(問題の明確化、暴露評価、ハザード同定及びキャラクタリゼーション、不確実性分析を含むリスクキャラクタリゼーション)に基づいている。共通評価グループへの化学物質のグループ分けを含む成分ベースのアプローチ、デフォルト解釈として用量加算の使用、相互作用の証拠を組み入れるアプローチや評価グループの精細化に対して特に考慮した。ヒトや動物の健康及び生態リスク評価に提案した方法やアプローチの実現可能性や適用範囲を調査するために、このガイダンス文書にケーススタディが添付された。このガイダンスが複数の化学物質への複合暴露のリスク評価の目的にあっていることや、EFSAの作業の全ての関連分野に適用すべきであると科学委員会は考える。さらなる作業と研究が薦められる。

 

-EUの化学物質混合物の認知度、理解、リスク認識についての知見

EU Insights Chemical mixtures awareness, understanding and risk perceptions

25 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1602

EFSAは「化学物質混合物」を「複合暴露により体に関する複合的な影響を持つ可能性のあるいくつかの物質」と定義している。すでに化学物質のグループによる複合暴露リスクを評価する方法論がいくつかあり、EFSAは欧州のパートナーと共に、食品中の化学物質の組み合わせ暴露によるリスクを評価する方法論を開発中である。だが、この話題に関する消費者の理解や見解は議論されていない。これはEFSAと加盟国機関にとってコミュニケーションの重要な課題となっている。このギャップに対処するために、消費者の見解と認識についての研究が実施された。この研究は机上調査、EU市民のオンライン調査、ベルギーの消費者でのフォーカスグループ、ジャーナリストとの質的なインタビューキャンペーンを含む混合法アプローチによる。消費者調査とフォーカスグループでは、化学物質混合物についての消費者の知見と懸念、化学物質混合物に関連する様々な表現やメッセージへの反応を調査した。マスコミ関係者とのインタビューでは化学物質混合物について情報交換するための表現やメッセージを調査し、EU団体から化学物質混合物についての情報を受け取る好ましい方法について聞いた。消費者は、人工の化学物質はよくわかっているが、天然に生じる化学物質についてはそうでもないことが研究結果から示された。消費者は化学物質混合物やリスク評価プロセスについてもあまりわかっていない。食品中の化学物質の複合影響への懸念のレベルは高い。この事に関するリスク認識は、化学物質は人工的で、そのため他の天然と思われる物質や製品よりもヒトの健康に高いリスクを引き起こす、という一般認識に影響を受けていることが結果から示唆された。消費者の認識に影響を与える表現の選択方法には国により差があり、相手にあわせたコミュニケーションの参考になる。

 

-「複数の化学物質への複合暴露のヒトの健康、動物の健康、生態リスク評価のための統一したリスク評価方法論についてのガイダンス案」に関するパブリックコメント募集の技術的報告書

Technical report of the public consultation on the draft ‘Guidance on harmonised risk assessment methodologies for human health, animal health and ecological risk assessment of combined exposure to multiple chemicals’

25 March 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1589

2018627日~915日までパブリックコメントを募集し、25の関係者からコメントを受け取った。科学委員会の作業グループで検討し、20181121日と20192月の本会議で議論した後、この報告書でコメントを提示している。

 

[TGA] 弱い消費者を利用する広告をいかにとめるか

How we stop advertisers from taking advantage of vulnerable consumers

15 March 2019

https://www.tga.gov.au/blogs/tga-topics/how-we-stop-advertisers-taking-advantage-vulnerable-consumers

201897日、TGAは、がんを治療すると謳ったある製品に対するフェイスブック広告を停止させるために直接連絡し指示をした。

がん患者が医療関係者から適切な治療法を受けようとすることや処方された治療薬をやめるかもしれないため、TGAは広告を削除するよう広告主に指示した。我々は深刻な状態の人は被害にあいやすいことを知っていて、そういう人を利用する広告者を止める権限がある。医薬品の広告上、製品ががんを治療するという宣伝文句は認められていない。

指示に従わないことは犯罪行為であり、罰金や懲役を意味する。

今回の場合、広告主はTGAの指示に従った。これは公衆衛生に対していい成果であったが、TGAはあなたの協力なく、このような結果に達することはできない。

TGAコード(医薬品広告規約)の要件を満たさない広告に関して、あなたに報告してもらう必要がある。オンラインの苦情フォームを介して苦情を言うことでできる。

あなたの苦情は広告主の行為を監視し、即座の行動を必要とする公衆衛生への脅威を確認するのに役立つ。

この記事では、TGAがどのように苦情を処理し、医薬品広告のどの点に注意すべきか及びどのように苦情を申し立てられるかについて説明する。

TGAの苦情処理の仕方

TGAはすべての苦情に対応する。

あなたが広告違反の可能性について知らせた場合、TGAはどの措置が適切か決定するのに役立つ様々な要因を考慮する。TGAは確認されたリスクに比例して措置を講じる。これは広告が公衆衛生にとって大きなリスクであるならば、TGAは迅速な措置を講じるということである。もし、広告主が問題を解決しないならば、重い処罰があり得る。

リスクを決定する上での最重要2大要素:

・消費者の健康と安全性

・広告主の行為

リスクが高いほど、TGAは広告主に連絡をとり、即座の措置をとるよう求めるだろう。TGAは命令を発令するかもしれないし、オーストラリア内での製品の供給に対する権限を停止あるいは一時停止するかもしれないしあるいは法廷措置をとるかもしれない。

リスクの低い場合、広告主に違反していることを伝え、教育資料を与える。これにより広告主にいかなる問題も是正する機会を与える。

特定の広告に苦情が続くならば、TGAは追加の指示を出したり、あるいは広告主が回答しなければならない公式な警告を発するかもしれない。広告主がTGAのコンプライアンスの試みにもかかわらず規則に違反し続けるならば、TGAはより深刻な措置をとる可能性がある。

例えばもし苦情が食品や化粧品に関するものあるいは海外の広告であるならば、TGAの責任外であるので、TGAが苦情に対処できない場合もある。その場合、あなたに知らせ、あなたの許可があれば適切な機関へ苦情を渡すことができる可能性がある。

オーストラリア競争・ 消費者委員会(ACCC)は、広告問題に関する更なるサポートを提供できる可能性がある消費者保護機関に関する情報を持っている。

以下のサイトでTGAが取り扱う苦情についてさらに詳しく見てみよう。(https://www.tga.gov.au/publication/complaints-handling-advertising-therapeutic-goods-australian-public

気を付けるべきこと

医薬品に対する広告上、気を付けるべきことがいくつかある:

・医薬品や医療機器が100%の効果があり、無害あるいはいかなる副作用もないという宣伝文句

・その医薬品や製品を使用しないと健康問題が悪化するという断言のような不安を利用する宣伝文句

・がん、心疾患、精神疾患あるいは中毒のような深刻な症状に対する言及

・話がうますぎるすべての宣伝文句

これらはすべて広告規約に違反する可能性がある。

いくつか例外がある。例えば、他の広告では通常できないが、広範囲の日焼け防止薬に関する広告は皮膚がんの予防に言及してもいい。しかし、これは例外であり、規則ではない。

より詳しい情報は、医薬品広告要件のTGAの消費者ガイドで確認できる。(https://www.tga.gov.au/consumer-guide-therapeutic-goods-advertising-requirements

どのように手を貸せるか?

医薬品広告が広告規約に違反していると思えば、TGAのオンライン苦情フォームに記入することで苦情を伝えることができる。違反がなんであるか言う必要はないが、広告に対する懸念、広告を見た場所及びコピーやリンク先を含む何の広告であったかも含め、できる限り多くの広告の詳細を提供できるようにしてほしい。

医薬品広告に対する詳細及びこれまでの苦情の結果を見るには、TGAAdvertising hubhttps://www.tga.gov.au/advertising-hub)で確認できる。

 

[NHS] 「たった11本の甘い飲料」で健康問題に関連する

'Just one sugary drink a day' linked to health problems

Tuesday March 19 2019

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/just-one-sugary-drink-day-linked-health-problems/

「たった11本の甘い飲料が心疾患及びがんが原因で死亡するリスクを高める、と研究は示す」とMail Onlineは報道する。

この見出しは米国の医療従事者である成人男性に対し28年間、また、成人女性に対し34年間かけて、大きな2つのグループにわけ、砂糖及び人工甘味料入り飲料の摂取を調べる最新の研究によって書かれた。 

研究では1か月に1本以下の甘い飲料を飲んだ人と比較して、1日に2本またはそれ以上甘い飲料を飲んだ人は、循環器疾患(例えば心臓疾患や脳卒中)が原因で死亡するリスクが31%増加し、がんで死亡するリスクが16%増加することがわかった。

砂糖の過度の摂取は健康に悪いことは周知されているが、人工甘味料との関連はそれほど強いものでなかった。

人工的に甘くされた飲料は、何らかの原因による死亡リスクは4%増加し、循環器疾患の原因による死亡リスクは13%増加した。

研究の限界の1つは、甘い飲料の摂取の正確な記録の維持が参加者に頼っていることである。2つ目は研究の設計上、甘い飲料が健康に悪いということを決定的に証明しないことである。

それでもやはり、これらの結果は確実に甘い飲料の摂取を制限する推奨に一層の支持を与える。研究者のリーダーは「我々の研究結果は、SSB(砂糖甘味入り飲料)を摂取制限し、ほかの飲料、好ましくは水に変えることに対する一層の支持を与える」

と述べたとされている。

 

[NHS] 過度に熱いお茶を飲むことは食道がんの1つのタイプのリスクに関連がある

Drinking very hot tea linked with risk of 1 type of oesophageal cancer

Thursday March 21 2019

https://www.nhs.uk/news/cancer/drinking-very-hot-tea-linked-risk-1-type-oesophageal-cancer/

「熱々のお茶やコーヒーを飲むことは食道の腫瘍発症のリスクが倍になる可能性がある」とMail Onlineが報道する。

イランの50,000人以上を対象とした研究によると、1日に60度以上の温度で紅茶を700ml(約マグカップ23杯)飲む人は、それより低い温度で茶を飲む人と比較して、10年間の追跡研究中に食道がんになる可能性が約2倍であった。

高温の飲料と食道がん(食物を喉から胃へ送る長い管)の関連は以前から疑われている。

中国での高温のお茶の摂取を調べた昨年の研究でも同様の結論になった。

今回の研究は以前の研究よりずっと確固なもので、ゆえに知見はずっと信頼できるように思える。

しかし、確実に直接的因果関係となるにはやはり難しい。他のがんのリスク要因が、高温の茶を摂取する人にとってずっと一般的である可能性があるだろうし、そのため関連に影響があるだろう。この点を研究者は可能な限り説明をしようとした。

イランや中国とは違って、非常に高温のお茶を飲む習慣はよくあることではないので、英国にも当てはまるかどうか確認するのは難しい。

研究は一般的に食道の中部から上部に発症する扁平上皮がんと呼ばれるイランで最もよくある食道がんの種類を調べた。

英国においては、食道のより下部に発症する腺がんがより一般的な傾向にあり、このことにより原因が異なるかもしれない。

英国の人は、特に冷たいミルクを加えると、イランの人よりも、非常に高温の茶やコーヒーを飲む可能性も低いだろう。 

当然、なんであろうと熱い飲み物で口や喉を繰り返し火傷させるのはよいことでないので、飲む前に飲料を冷ますことは賢明である。

 

[HK] 法令違反

-包装クッキーが栄養表示規則に違反している

Prepackaged cookies not in compliance with food label rules

Monday, March 25, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190325_7384.html

食品安全センターが検査したところ、香港のクッキーにおいて、ナトリウムが100g45mg、食物繊維が100g4.9gという申告のところ、それぞれ100g130mg2g検出であった。

 

-フォークランド諸島から輸入された冷凍toothfishサンプルに基準値超過の水銀を検出する

Frozen toothfish sample imported from Falkland Islands detected with mercury exceeding legal limit

Tuesday, March 19, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190319_7382.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、フォークランド諸島から輸入された冷凍toothfishサンプルに基準値超過の水銀を検出したと発表した。検査において、0.83ppmの水銀を検出したと発表した。

 

-ボトル飲料が栄養表示規則に違反している

Bottle drink not in compliance with food label rules

Tuesday, March 19, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190319_7380.html

食品安全センターが検査したところ、日本のキリンサプリリンゴにおいて、砂糖が100ml0gという申告のところ、100ml3.5g検出であった。

 

[FDA]警告文書

-LaMarquise Inc. 2/5/19

February 5, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm633771.htm

食品CGMP規則違反、製造、包装または衛生管理、不純品の問題。

 

-Merchants Market St. Croix LLC 3/11/19

March 11, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm633315.htm

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題。

 

-Hanna's Herb Shop 3/5/19

March 5, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm633279.htm

未承認の医薬品、不純品の問題。

 

-Alpha Feed Mill, Inc 3/4/19

March 4, 2019

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm633553.htm

動物薬用飼料のCGMP違反、動物用飼料指示規則における不純品の問題。

 

[FDA]リコール

-USA LESSは表示されない成分シルデナフィルのためLEOPARD Miracle Honeyを全国的に自主回収

USA LESS Issues Voluntary Nationwide Recall of LEOPARD Miracle Honey Due to Presence of Undeclared Sildenafil

March 22, 2019

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm634314.htm

USA LESS は消費者レベルまでLEOPARD Miracle Honeyをすべて自主回収。FDAの検査によりシルデナフィルに汚染されていることが分かった。製品写真あり。

 

-Ata Int. Inc.は表示されない成分シルデナフィル、タダラフィル、デスメチルカルボデナフィル、ジチオデスメチルカルボデナフィル、スキュテラリン及びダイゼインのためBLUEFUSIONカプセルを回収措置

Ata Int. Inc. Issues Voluntary Nationwide Recall of BLUEFUSION Capsules, due to presence of Undeclared Sildenafil, Tadalafil, Desmethyl carbodenafil, Dithiodesmethyl carbodenafil, Scutellarin and Daidzein

March 21, 2019

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm634124.htm

Ata Int. Inc.は消費者レベルまで消費期限内のBLUEFUSIONカプセルすべてを自主回収。FDAの検査によりシルデナフィル、タダラフィル、デスメチルカルボデナフィル、ジチオデスメチルカルボデナフィル、スキュテラリン及びダイゼインに汚染されていることが分かった。製品写真あり。

 

-Hill’s Pet Nutritionは超過濃度のビタミンDのためセレクト缶入りドッグフードの自主回収を拡大する

Hill’s Pet Nutrition Expands Voluntary Recall of Select Canned Dog Food for Elevated Vitamin D

March 20, 2019

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm634087.htm

Hill’s Pet Nutritionは高濃度のビタミンDの可能性のためセレクト缶入りドッグフードを自主回収。製品写真あり。January 31, 2019の原因の米国の業者による同様のビタミン混合物によるリコールの拡大。

 

[FSSAI]メディアコーナー

-41日からアルコールの瓶には健康警告

25th March 2019 (Monday)

Alcohol bottles to carry health warnings from April 1

https://fssai.gov.in/dam/jcr:7de857c2-e6a9-45ce-93ba-3651a1cfe3ac/FSSAI_News_Alcohol_HT_26_03_2019.pdf

201941日から、「飲酒は健康に悪い」「飲酒して運転しないこと」の警告が必要になる

 

-FSSAIは禁止物質を使った果物の人工熟成を取り締まる

FSSAI to clamp down on artificial ripening of fruits using banned substances

25th March 2019

https://fssai.gov.in/dam/jcr:6a827a98-f97d-4ca0-a159-1a301fa9f196/FSSAI_News_Fruits_BusinessLine_26_03_2019.pdf

カルシウムカーバイドあるいはアセチレンガスを使った人工熟成は禁止されているにも関わらず広く行われている。エチレンガスの使用は2016年から認められている

 

 

[NASEM]原子力インシデントのための医学的および公衆衛生上の備えを探る:ワークショップの概要

Exploring Medical and Public Health Preparedness for a Nuclear Incident: Proceedings of a Workshop

March 26, 2019

http://nationalacademies.org/hmd/reports/2019/exploring-medical-public-health-preparedness-nuclear-incident-proceedings.aspx

2018822-23日に開催された公開ワークショップの概要

政府、NGO、民間団体の参加者が現在の想定やアプローチの変更の可能性について検討し、能力構築のための課題や機会について議論した。特に関心がよせられたトピックスとしては、原子力事故の際のコミュニケーション、教育、情報の問題、そしてそれらに対応する機会、労働力の問題、評価と短期的治療及びサバイバーの長期リカバリーとサーベイランスを含む健康上の懸念。

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News - March 2019

https://mailchi.mp/foodstandards/food-standards-news-jan19-1298897?e=21527ddb09

隔年関係者フォーラム、2018年食品リコール統計bacillus cereus clostridium perfringensの情報追加、インスタグラム開始、等

 

[ProMED]ボツリヌス症 カナダ(第2報):いれたコーヒー、リスク、リコール

Botulism - Canada (02): brewed coffee, risk, recall

2019-03-25

http://www.promedmail.org/post/6386506

Date: Thu 21 Mar 2019 Source: Castanet [edited]

Cherry HillコーヒーのN7ニトロコールドブリューコーヒーが、製造工程の温度の問題でボツリヌスを含む病原菌の管理に失敗している可能性があるためリコール

(加熱しないことを売りにしてる?製品設計に安全性を考慮してないのかな)

 

[Codex]コーデックス食品添加物部会が中国・済南で開催

Codex Committee on Food Additives meets in Jinan, China

25/03/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1186799/

51回会合が月曜日から始まった

20197月のコーデックス総会で採択されるべき膨大な数の食品添加物規定と、硝酸や亜硝酸塩の使用に関するリスクを管理する最良の方法や「プレーン」「フレッシュ」「未加工」「未処理」などのような概念をコーデックス食品添加物一般基準の中でどう扱うかなどのようないくつかの一般的トピックスを検討する。

 

論文-緑は時に良いことではない

Sometimes it's not good to be green

26-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uom-sin032519.php

湖が緑になると温室効果ガス排出が有意に増える

湖の水を緑にしてはならない。藻類の発生は毒素を出し、酸素を消費して魚や他の動物を殺し大気中メタンガスを増やす。世界の湖が緑になると今後100年間で大気中メタン排出が30-90%増えると推定した。Nature Communications.

 

-イネの栽培:リンと窒素のバランスが生長と収量を決める

Rice cultivation: Balance of phosphorus and nitrogen determines growth and yield

26-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uoc-rcb032619.php

Nature Plantsに発表された中国科学アカデミーとケルン大学植物研究所卓越クラスターの共同研究

 

-合法化後、コロラドの病院は大麻関連救急訪問が3倍に増えた

After legalization, Colorado hospital saw a three-fold increase in cannabis-related ER visits

25-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/acop-aoi031919.php

Annals of Internal Medicineに発表

特に食用大麻製品からの暴露が予想以上に多い。食用大麻は総大麻販売のわずか0.32%でしかないが、救急の10.7%を占める。エディトリアルで、経口摂取の場合は吸入と比べて吸収速度が遅いため、使用者にとって期待される薬物の効果を得るために必要な量を調整するのが難しいのではないかと考察している。さらに一見無害そうな見た目の食用大麻がたくさんあるために過剰に摂取することにつながっている可能性がある。

 

-紅麹サプリメントは肝障害の「原因になる可能性がある」、医師が警告

Red yeast rice supplement 'has the potential to cause' liver damage, doctors warn

25-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/b-ryr032119.php

スタチン代用品としてコレステロール濃度を下げるために使われている

BMJ Case Reportsに発表された症例報告。64才の女性が、スタチンを使用したくなくてサプリメントを6週間使用して急性肝障害になった。

(有効成分スタチンなのに)

 

-若者の大麻使用の急増はカナダでの合法化より前におこっている

Surge in cannabis use among youth preceded legalization in Canada

25-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/uow-sic032519.php

カナダの高校生を対象にしたアンケート調査。BMJ Open

2017-18年では生涯及び前年の大麻使用率は男性(33 及び 29 パーセント)と先住民学生(55 及び 46パーセント)で最も高くアジア系学生(17 及び 14 パーセント)で最も低い

 

-人工化学物質混合物の健康リスクは過小推定されている

Health risks associated with mixtures of man-made chemicals are underestimate

26-Mar-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-03/su-hra032519.php

EU Horizon 2020 EDC-MixRiskプロジェクトの結果発表によると、我々が日々暴露されている人工化合物の混合物は、現在の規制やリスク評価が見過ごしている健康リスクである。特に懸念になるのは胎児期に暴露されている内分泌撹乱物質である。

このプロジェクトではスウェーデン妊娠コホートSELMAで得られたデータを用いて妊娠女性に検出された濃度の化学物質の混合物を作り、それら混合物を各種細胞や動物モデルで試験した

プロジェクト成果の概要

https://edcmixrisk.ki.se/wp-content/uploads/sites/34/2019/03/Policy-Brief-EDC-MixRisk-PRINTED-190322.pdf

(細胞や組織培養系で何か差があった=有害影響、と言うなら天然物にもそういうのはたくさんありそう)

 

-ハウスダストが子どもを太らせる?

Could Household Dust Make Kids Fat?

By Dr. Mallika Marshall

March 25, 2019

https://boston.cbslocal.com/2019/03/25/household-dust-make-kids-fat-cells-study-healthwatch-dr-mallika-marshall/

Duke大学の新しい研究が、家の中の埃に含まれる内分泌撹乱物質が子どもの脂肪細胞の成長を促進するかもしれないことを発見した

Chemicals in household dust may promote fat cell development

March 25, 2019

https://www.sciencedaily.com/releases/2019/03/190325080402.htm

(内分泌学会の発表。家庭から集めた埃の抽出物を細胞に与えた実験。見出しが飛躍しすぎ)

 

-熱い飲料を飲むことはあなたのがんリスクを増やす可能性がある

Drinking hot beverages could increase your cancer risk

25.03.2019

https://www.dw.com/en/drinking-hot-beverages-could-increase-your-cancer-risk/a-48056340

定期的に60以上の熱い飲料を飲む人々での大規模研究で食道がんのリスクが有意に高かった

A prospective study of tea drinking temperature and risk of esophageal squamous cell carcinoma

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/ijc.32220

オープンアクセス

イランの北東部の40-75才の50045人のGolestanコホート研究

1日に60以上で700mL以上飲むことと食道扁平上皮がんリスクが90%増加することに関連

 

-AAP AHAは子どもの砂糖入り飲料の摂取を減らすために一連の政策を支持

AAP and AHA Endorse Suite of Policies to Reduce Kids' Consumption of Sugary Drinks

3/25/2019

https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/Pages/AAP-and-AHA-Endorse-Suite-of-Policies-to-Reduce-Kids-Consumption-of-Sugary-Drinks.aspx

米国小児科学会と米国心臓協会は課税や子ども向けのマーケティング規制などを呼びかける

(規制すべき砂糖入り飲料にはスポーツドリンクも含まれる)

 

その他

-Nature書評

地球から胃袋まで:大食品企業の内側

Globe to gut: inside Big Food

26 March 2019  Felicity Lawrence

https://www.nature.com/articles/d41586-019-00897-1

Felicity Lawrenceが農場から食卓までの非論理的道筋についての3冊の本を吸収する

・食の道のり:アイスランドでバナナを育てること、その他食べることの物流の物語

Food Routes: Growing Bananas in Iceland and Other Tales from the Logistics of Eating

Robyn S. Metcalfe MIT Press (2019)

・グランドフードバーゲン:より多くを求める無分別なドライブ

The Grand Food Bargain: and the Mindless Drive for More

Kevin D. Walker Island (2019)

・明日を食べる:農業ビジネス、家族経営農家、そして将来の食品のための戦い

Eating Tomorrow: Agribusiness, Family Farmers, and the Battle for the Future of Food

Timothy A. Wise The New Press (2019)

毎年生産される食糧の約1/3がゴミになる。世界の家畜の増加は人間活動による温室効果ガス排出の15%を占める。200億羽の鶏、77000万の豚と15億の牛が全ての穀物の約1/3を食べる。39万トンのアスパラガスがペルーの水不足で極めて貧しい地域から豊かな国に運ばれる。82000万人が飢えていて65000万人の成人が肥満である。

現在のフードシステムが適切でないということは今や広く受け容れられている診断である。病状は深刻である。気候変動や水不足、大食品企業が土壌枯渇や生物多様性の消失、汚染危機の要因である。この病気の原因には議論があり、そしてこの三冊の新しい本が示すように、治療法案も大きく異なる

Robyn Metcalfeは技術による総合的改革を主張する。ビッグデータとビッグフード、技術の結合で食べ物を作るのが農家から技術者に代わる。Kevin Walkerはそれに真っ向反対し我々は技術に頼りすぎだという。Kevin Walkerは途上国への農業技術の販売に強力に反対する、結局アグリビジネスの寡占ツールにされるだけだと。

以下各書籍の紹介

 

-2日酔いや肝障害をおこさない合成アルコールが5年以内に入手できるかも

Synthetic alcohol theat doesn’t cause hangover or liver damage may be available in five years

https://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/alcohol-hangover-liver-damage-alcosynth-david-nutt-a8841141.html

David Nutt教授の作ったAlcarelleという名前の合成アルコール

alcarelle.com: HOME

http://www.alcarelle.com/home/4592490569

 

-専門家に聞こう CBDはどんな状態で合法?

How Legal Is CBD?

By BERKELEY WELLNESS Published March 26, 2019

http://www.berkeleywellness.com/self-care/over-counter-products/article/how-legal-cbd

Q:私の住む地域のいくつかの店でCBD製品を売っている-ラテにCBDオイルを入れたものを出すコーヒーショップなどもある-、そしてチョコレートやローションにCBDが入っているもののメールも受け取った。CBDは合法なの?

A:大麻に関するほとんどの物事がそうであるように、答えは複雑である。カンナビジオールは大麻や麻由来の化合物だがテトラヒドロカンナビノールと違って向精神作用はなくユーザーをハイにしない。今や文字通り数千のCBD製品が販売されていて、鎮痛から不眠まで各種病態に効くと宣伝され、研究も多い。

2019年初めの時点で、47州、プエルトリコ、コロンビア特別区はCBDの医療目的あるいは娯楽用使用を合法にする法律を通過させている。それは医療用大麻を合法化している州(33州とコロンビア特別区)より多い。娯楽用大麻を合法化しているのは医療用大麻を合法化している州の約1/3である。どんな形でも大麻は違法である州が3つある。州を超えるときには大麻やCBDの目的や購入場所などの詳細情報が必要である。

連邦レベルでCBDが合法かどうかは複雑である。大麻はSchedule 1物質(違法薬物)であるが、CBDは麻からもとれる。米国では麻の栽培は歴史的に厳しく制限されてきたが2018農場法の議会通過で変わりつつある。この規制には麻の再分類も含まれる-これまで違法だったが農作物になった。この法により農家は麻を合法的に栽培することがより簡単になるだろう。しかしだからといって麻由来CBD製品が-定義ではTHC含量0.3%以下-合法になるかどうかは明確ではない。

混乱した?まだある。FDA201812月後半に、農場法が成立してもCBDは由来にかかわらず、食品とダイエタリーサプリメントの成分としては違法成分であるという声明を発表している。FDAがこれまで認めているCBD含有製品はひとつしかなく、希な形の子どものてんかんの治療用の処方薬Epidiolexである。

基本:認可されているもの以外の医療目的でのCBDの使用を薦める十分な根拠はない。安全性と用量についてもさらなる研究が必要である。

もしあなたの住む地域で合法でCBDを使いたいと思うならConsumer Reportsの「安全に使うためのコツ」を参照。特に最初にあなたの主治医オンラインや販売業者ではなく)に相談することと、妊娠中あるいは授乳中でないことは確実に。

さらに現時点でCBD製品は概ね規制が無く、表示されている量が正しいかどうかもわからないことに留意すること。2017年のJAMAの研究では、オンライン購入したCBD製品の70%が誤表示で、1/5にはTHCが検出された。

 

-日本の反ワクチン派が名誉毀損裁判で勝ち科学者に打撃

Anti-vaxxer wins libel case in Japan in blow for scientist”

https://www.ft.com/content/571b5898-4fc1-11e9-b401-8d9ef1626294

Financial Timesの有料記事

 

-大臣は反ワクチンウェブサイトを標的に

Minister targets anti-vaccination websites

26 March 2019

https://www.bbc.com/news/health-47699791

Matt Hancock保健福祉大臣が、ソーシャルメディア企業にワクチンについての虚偽の情報を広めるコンテンツを排除するよう強制する新しい規制を望んでいる

BBCの番組で述べた

 

-気候政策で温室効果ガスを分離する-専門家の反応

SMC NZ

Separating greenhouse gases in climate policy – Expert Reaction

Published: 26 March 2019

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/03/26/separating-greenhouse-gases-in-climate-policy-expert-reaction/

議会環境委員が政府に、気候政策において農業由来の温室効果ガスは化石燃料による排出と別に扱うことを提案