2019-04-19

[RIVM]食品中塩、砂糖、飽和脂肪含量:RIVM組成変更監視2018

Salt, sugar and saturated fatty acid content in foods : RIVM Reformulation Monitor 2018

Publication date 04/16/2019

https://www.rivm.nl/en/news/salt-sugar-and-saturated-fatty-acid-content-in-foods-rivm-reformulation-monitor-2018

 

[RIVM]6価クロムへの消費者暴露

Consumer exposure to chromium-6

https://www.rivm.nl/publicaties/blootstelling-van-consumenten-aan-chroom-6

 

[ヘルスカナダ]農薬:ヘルスカナダの科学者は何をしているの?

Pesticides: What do Health Canada scientists do?

2019/04/12

https://www.youtube.com/watch?v=35QzLo9gtu0&feature=youtu.be

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/video/what-do-health-canada-scientists-do.html

(かわいいアニメーション)

 

[WHO]WHOはデジタル健康介入について初めてのガイドラインを発表

WHO releases first guideline on digital health interventions

17 April 2019

https://www.who.int/news-room/detail/17-04-2019-who-releases-first-guideline-on-digital-health-interventions

 

[Codex]甘味料の違いを橋渡し

Bridging differences on sweeteners

16/04/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1190696/

20193月の第51回コーデックス食品添加物部会で、国際的ハーモナイゼーションを妨げることなく相互の規制の違いを尊重する新しい妥協案を見つけたことで、12年にわたる行き詰まりが徐々にほどけ始めた。

7月のコーデックス総会での採択に送る基準のうちにはある種の食品カテゴリーに使う甘味料に関する食品添加物一般基準が含まれる。この規定では、一部の国では甘味料は、意味のあるエネルギー削減した食品、添加された砂糖を含まない食品にのみ使える、あるいは甘味料を風味改善剤として使うことを認めている。

もう十年以上、「注記161」は、甘味料についてのコーデックス基準へのハーモナイゼーションの例外を認めてきた。新しいアプローチで、科学的基礎とコーデックスの国際基準設定機関としての機能はある程度強化される。食品添加物部会は特定の食品カテゴリーでのその機能/技術的使用をもとに甘味料についての注記161を置き換える検討を続ける。

これは我々の世界が多様で、規制においては基準の科学的根拠を尊重しつつ規制の違いを認める必要があることを認識したスマートで良くできた妥協案である、とTom Heilandtは言う。「全体として、このブレイクスルー以外にもCCFAがたくさんの技術的問題で前進した素晴らしい会議だった」

 

[IARC]IARCモノグラフの優先順位に関する助言グループの助言

THE LANCET Oncology

Advisory Group recommendations on priorities for the IARC Monographs

Published:April 17, 2019

https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(19)30246-3/fulltext

(オープンアクセス、登録必要)

20193月の会合の結果

170以上の候補物質を検討し優先順位の高いもの、中程度あるいは低いものに分類した。

優先順位高と分類されたもの(表1)は

ハロ酢酸及びその他殺菌副生成物

金属加工流体

大麻喫煙、不妊治療、糖質コルチコイド、Salmonella typhi、運動しない生活、テトラサイクリン類及びその他光感作性薬物

クペロン、ガソリン酸化添加剤、ゲンチアナバイオレット、グリシダミド、マラカイトグリーンとロイコマラカイトグリーン、オキシメトロン、ペンタブロモジフェニルエーテル、ビンクロゾリン

豊胸手術、食品中塩、新生児の光治療、口腔衛生の悪さ

アスパルテーム

アレコリン、二硫化炭素、電子タバコとニコチン、ヒトサイトメガロウイルス、パラベン

ガソリン(有鉛・無鉛)、カルバリル、マラリア

アクリルアミド、アクリロニトリル、アントラサイクリン類、石炭ダスト、バイオマスの燃焼、金属ニッケル、タルク製品、消防活動、ピレスロイド類

アニリン、アクロレイン、メチルオイゲノールとイソオイゲノール、多層カーボンナノチューブ、非イオン化放射線(電磁波)、過フッ素化化合物

エストロゲン:エストラジオールとエストロゲン-プロゲステロン、ヒドロクロロチアジド、メルケル細胞ポリオーマウイルス、パークロロエチレン、熱い食品や飲料

1,1,1-トリクロロエタン、兵器グレードの合金

アセトアルデヒド、ビスフェノールA、コバルト及びその化合物、クロトンアルデヒド、環状ペプチドシアノトキシン類、フモニシンB1、無機鉛化合物、イソプレン、o-アニシジン

(ハザードだけ同定することに意味無いものがたくさん。時代遅れだからもう止めればいいのに)

 

[NASEM]持続可能な食事、栄養:ワークショップの概要

Sustainable Diets, Food, and Nutrition: Proceedings of a Workshop

April 18, 2019

http://nationalacademies.org/hmd/Reports/2019/sustainable-diets-food-and-nutrition.aspx

201881-2日に開催されたワークショップの報告

 

[USDA]農場でのフードロス

Food Loss at the Farm Level

Apr 16, 2019  Posted by Claudia Hitaj,

https://www.usda.gov/media/blog/2019/04/16/food-loss-farm-level

USDAERSは米国の食品の約30%が小売りや消費者の段階で食べられないまま失われると推定している。多くの消費者は自分が台所やレストランで捨てている食品については気がついているが、サプライチェーン全体でのフードロスは知らないだろう。USDAは農場レベルでのフードロスについてより良く理解しようとしている。

食べられる農作物が市場に届かない理由にはいくつかある。ある場合は市場価格があまりにも安すぎる、ある場合には収穫する人手がない。そして野菜や果物はそれぞれ異なる時期に実るので、収穫時期に購入相手を見つけるのに苦労する。過熟した果物はすぐ食べないといけないので市場に出ず、農場での直販になる。そのようなマーケットがなければ最終的に土に埋められる。

農場レベルでのフードロスを減らすために業界や起業家達はいろいろな解決法を試みている

(加工食品は悪いものとか言っている人たちはこういうことは考えないんだよ)

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査課 

-2019-04-05

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43042

2019.3.292019.4.4

 

-2019-03-29

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43039

2019.3.222019.3.28

 

[MFDS]貝類毒素発生及び検査の現状(4.8 

農畜水産物安全課 019-04-09

http://www.mfds.go.kr/brd/m_74/view.do?seq=43299

麻痺性貝毒 基準 0.8 mg/kg

<イガイ類>

釜山広域市甘川、慶南固城郡で基準値を超え検出(0.971.31 mg/ kg

 

[MFDS] [報道参考資料] 食品医薬品安全処、汎省庁統合食品安全情報網の運営協議会の開催 

統合食品情報サービス課 2019-04-09

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43363

食品医薬品安全処は11日、食品安全情報を共有する関係行政機関の委員で構成された、「汎省庁統合食品安全情報網運営協議会」を開催すると発表した。

今回の運営協議会は、省庁間の連携・統合して運営されている食品の安全性に関する情報を共有・拡大して食品関連政策活用方案を論議するために設けた。

主な内容は、統合食品安全情報網の現状及び19年度事業紹介情報連携関連案件の協議及び協力の案内提案事項収集及び質疑応答など。

運営協議会は教育省、農林畜産食品部、保健福祉部、海洋水産部など24の関係行政機関部署長を構成委員として‘15年から上・下半期1回ずつ、年2回開催している。

 

[MFDS]春シーズン野草でお酒を造る際に注意してください 

酒類安全政策課 2019-04-08

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43362

食品医薬品安全処は、春に山や野で簡単に採取できる花や野草で酒を漬ける時、食用原料であることと食べられる部位なのかをよく確認しなければならないと発表した。

特に、ヤマゴボウを葛の根と誤認して酒を作って飲んだ後、意識不明に陥った事例(‘16)もあっただけに注意が必要。

家庭で野草でお酒を作る際の注意事項

お酒を作ろうとする野草が食用原料なのか食べられる部位であるかどうかを確認。

  例えば「ドクダミ」は、根を除いた部位だけ食用なように、植物の種類ごとに食べることができる部分が花、果実、茎、根、葉など異なる。

  野草の名前を知っている場合、食品安全検索ポータルである食品安全国(www.foodsafety.go.kr)「食品原料リスト」で食用可能可否を確認できる。

お酒を作る時に、主にツツジの花、梅、アカシアの花を使用するときは、満開の花ではなく、蕾や反蕾の花がお勧め。

野草や人参・山参・蔓人参・トウキなど各種農林産物を原料として使用するときには、伝統的に食用摂取根拠があって食用を目的に採取したもののみを使う。

毒性があり、食品の原料として使うことができない「白鮮皮」、「万病草(ハクサンシャクナゲ)」、「草烏(カラトリカブト)」「ヤマゴボウ」などでは、お酒を作らないように注意。

   「白鮮皮」は肝毒性が知られていて、「万病草」にはグラヤノトキシン(Grayanotoxin)という成分による嘔吐、吐き気などが現れることがある。「草烏」にはアコニチン(aconitine)、メサコニチン(mesaconitine)などの成分が含まれており頭痛、めまい、腹痛、嘔吐などの症状が現れてひどければ死亡に至ることもある。

  ヤマゴボウは水溶性サポニン (triterpene saponins)を含み、摂取時に下痢、嘔吐、頻脈(脈拍の回数が正常より多い状態)などの症状が現れることがある。

一般的に市販されている浸漬用アルコールのアルコール度数は25度、30度、35度などでお酒の原料によって選ぶ。アルコール度数が低いとカビの発生など微生物汚染や酸敗が起きてお酒が変質する可能性がある。

お酒の原料と保管用瓶は、きれいに洗って水気を除去して使用し、空気との接触を最小限にするためによく密封した後、涼しい日陰で熟成することをお勧めする。

お酒を購入する時の注意事項

酒類の製造許可を受けていない者が作って売る酒、製品情報を確認できない酒、食品に使うことができない原料(蛇、ムカデ、ヒアリ、ミミズなど)で作られた酒は購入してはならない。

病気の治療などに効果があるという虚偽過大広告に騙されて購入しないように注意して下さい。

 

[MFDS]アナボリックステロイド(anabolic steroid)違法流通販売者の摘発

危害師範中央調査団/サイバー調査団 2019-04-04

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43355

食品医薬品安全処は、医薬品卸売業者の許可を受けて密かに横領した専門医薬品と密輸入した蛋白同化ステロイドを不法流通・販売したもとボディビルダー(31)など12人を立件して調査中である。

またこれらの居住地などで発見された専門医薬品と密輸入したステロイド製品など時価10億ウォン相当の製品約2万個(90余品目)は、全量押収した。

捜査の結果、これらは専門医薬品を不法に販売するために計画的に医薬品問屋の営業許可を受けて正常に供給された医薬品を横領した後、タイから密輸入したステロイド製品とともにモバイルメッセンジャーやSNSなどを通じてボディービルディング選手、フィットネスジムトレーナー、一般会員などを相手に約3年間数十億ウォン相当販売していたことが明らかになった。

特に、今回の事件では、取り締まりを避けるために仮想通貨や現金のみで取り引きし、宅配場所を移しながら配送するなど、緻密に計画された犯罪手口で取り締まりに困難が多かった。

〇併せて、ボディビル選手やジムトレーナーを相手に短期間で筋肉量増加効果を出せるようにオーダーメード型ステロイド注射のスケジュールを決める別名「アナボリックデザイナー」として知られている某氏(31)も一緒に調査中である。

食薬処は、アナボリックステロイド製剤は不妊、性機能障害、女性化乳房、脱毛など多くの副作用があり、これらの製品を使って簡単に筋肉を作るという誘惑に惑わされないように要請する一方、不法流通しているステロイドに対する取り締まり・捜査だけでなくオンライン監視も強化すると発表した。

 

[MFDS]無申告の輸入ゴム手袋の回収措置 

輸入流通安全課 2019-04-04

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43354

食品医薬品安全処は、食品の輸入販売業チェーンがベトナム産のゴム手袋(5)を一般用に輸入して食品用器具として販売した事実が確認されたため、該当製品を販売中止及び回収措置する

回収対象は、食品用器具図案が表示された5種。

 

[MFDS] [報道参考資料] 春の山菜5種から基準を超過した農薬の検出 

農畜水産物安全課 2019-04-03

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43353

食品医薬品安全処は、35日から19日までの15日間、卸売市場、マートなどで流通販売される山菜334件と道路沿いなど野生の若菜122件を回収して検査した結果、7件から農薬残留許容基準より高濃度検出されたと発表した。

今回の点検は、地方自治体とともに春期よく摂取するわさび、ヨモギ、せり、山菜、ヒメニラなどの安全性確保のために実施した。

検査結果はせり、ツルマンネングサなど5種の山菜からプロシミドンなどMRLを超過した農薬が検出された。

不適合製品は、管轄の行政機関で差し押え廃棄措置し、その製品を生産した生産者に対しては、関係機関を通じて生産地安全管理を実施する予定。

食薬処は、山菜はきれいな流水で洗えば土や残留農薬を効果的に除去することができるとし、今後も国民の食生活と密接な農産物の安全管理のために最善の努力をすると発表した。

併せて、野原や野山などでは、山菜と類似の毒草による安全事故が発生する可能性があり、注意が必要で、山菜に対する知識や経験がなければ採取しないよう呼びかけた。

 

[MFDS] [報道参考資料] 殺虫剤および水産物の残留物質残留許容基準の改訂 

食品基準課/有害物質基準課 2019-04-02

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43352

食品医薬品安全処は、農薬及び水産物の残留物質に対する残留許容基準を改正するのを主な内容とする「食品の基準及び規格」の改正案を42日、行政予告する

今回の改正案の主な内容は、農薬及び残留物質残留許容基準の新設(3)及び改正(74)▲お弁当の製造・加工基準の改正水分含有量が低い加工豆腐の保管温度の改善欧州カレイなど10品目の新規食品原料認定など。

「農薬管理法」に基づいて、新規登録された農薬2(フルチアセットメチル及びピジフルメトフェン)の残留許容基準を新設して、既に登録されて使用中であるイミノクタジンなど農薬74種に対しては、残留許容基準適用対象を拡大。

   また、水産物の安全管理を強化するために飼料への使用が許可されたエトキシキン(抗酸化剤)に対して魚類と甲殻類の残留許容基準を新設。

ご飯は冷蔵温度で冷却すると固くなって容器に入れるのが困難である。お弁当に入れるご飯は十分に冷却するが、製造者が製品の特性及び作業環境などを考慮して、冷却温度を自主的に決めることができるようにお弁当の製造・加工基準を改善した。

     * (現行)製造・加工基準: お弁当の容器に入れる食品は調理が完了した後は冷蔵温度以下で冷却した後包装→(改訂)冷蔵温度(ただし、ご飯は除外)

水分含有量が低く、微生物学的に安全で、室温でも長期間保存流通が可能なドライ加工豆腐は室温で流通できるように保存及び流通基準を改善。 

     * (現行)保存及び流通基準: 加工豆腐は10以下で保存しなければならない

ダンコウバイの花、ヨーロッパツノガレイなど水産物6種、Pencillium nalgiovenseなど微生物2種を食品原料に新しく認め、果実酒の製造に許可されたオークチップ(バー)を酒類全体に使えるように使用範囲を拡大。

     * (水産物6)欧州カレイ、ショウナンエビ、ミドリイガイ、アルゼンチンマツイカ(Argentine shortfin squid)、ソーニーチークグルーパー(Thornycheek grouper)、ヨーロッパオオヤリイカ(Veined squid)

     * (微生物2) Penicillium nalgiovense、発酵乳類及びチーズ製造用、Gluconobacter oxydans、酢及びビタミン剤製造

 

[MFDS]不適合農産物の流通遮断のために公営卸売市場の現場検査所7カ所の新設 

農畜水産物安全課 2019-03-28

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43342

食品医薬品安全処は、残留農薬許容基準を超過した不適合農産物の流通を遮断するなど安全管理強化のために公営卸売市場の現場検査所*を現行17ヶ所から7ヶ所を新設して24ヶ所に拡大する計画である。

   * 現場検査所: 農薬検査担当機器と人員を取り揃えて24時間昼夜間運営体系を構築して競売待機農産物回収検査

全国32農産物公営卸売市場は、国内の農産物の66%(‘17年基準)が取引きされている流通要所である。今回の現場検査所の拡大の推進で農産物安全検査対象が全国公営卸売市場取引量の95.8%まで拡がる。

<添付>全国農産物公営卸売市場の現況

 

[MFDS]残留農薬基準を超える輸入にんにくの芽の回収措置 

輸入流通安全課 2019-03-27

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43339

中国産「にんにくの芽」で、残留農薬「プロシミドン」が基準(0.05/㎏)を超え(2.72/㎏)検出され、その製品を販売中止と回収措置。

 

[MFDS]食品接客業者対象食品のアレルギー予防教育・広報の実施 

食品安全表示認証課 2019-03-26

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43335

食品医薬品安全処は、食品接客業者と従事者を対象に、食品アレルギー予防教育・広報を実施する。

今回の事業は、食品接客業者などに食品アレルギー管理の重要性を認識させて、食品アレルギーによる事故を防止しなければならないという提案を反映して、国民参加の予算*で実施される。

    * 国民が予算事業の提案審査、優先順位の決定過程に参加して財政運営の透明性の向上及び国民の予算に対する関心を高めるための制度。

教育・広報の主な内容は、アレルギー予防行動要領を盛り込んだ動画製作及び提供調理食品メニューごとにアレルギー原料を表示することができるアレルギーノート配布アレルギーの意味や対象、お客様応対要領など広報物(ポスター、リフレット)配布営業者教育など。

    特にアレルギーノートはアレルギー原料を直接書くことができるように作られ営業者が消費者にメニュー別アレルギー情報を簡単かつ快適に提供することができるように製作した。

 

論文

-予備的研究は水銀はドッグフードのリスクではないことを示唆する

Preliminary study suggests mercury not a risk in dog foods

18-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/uoc--pss041819.php

Topics in Companion Animal Medicineに発表された研究によると24検体のドッグフードを調べて、水銀が検出されたのはたった3つだった。メチル水銀は1つのみで濃度も低い

 

-アジアの国々はタバコ流行の初期段階

Asian nations in early tobacco epidemic: study

18-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/vumc-ani041819.php

JAMA Network Openに発表された報告。中国、日本、韓国、シンガポール、台湾、インドの20の前向きコホート研究を解析した結果、アジア諸国は数十年前の米国のような喫煙流行の初期段階で、将来喫煙関連死が急増するだろう。

 

-あなたとネコの健康のために、ネコは屋内で

For its health and yours, keep the cat indoors

April 17, 2019

https://phys.org/news/2019-04-health-cat-indoors.html

Biology Lettersに発表された報告によると、戸外に出ることができるネコは病原体や寄生虫感染が屋内飼いの3倍。あなたが世界のどこに住んでいようと、ネコは室内に留めるように。世界には5億匹のペットのネコがいると推定されている。

 

-化学物質リスクなしの防火に向けて

Toward fire safety without chemical risk

Jacob de Boer, Heather M. Stapleton

Science  19 Apr 2019:Vol. 364, Issue 6437, pp. 231-232

ハロゲン化難燃剤はカーペットやテキスタイル、電子機器などの消費者製品に広く使われている。これらの化合物が環境中に漏出して魚や海のほ乳類に高濃度検出されることは20年以上前からわかっている。ヒトの発がん性や内分泌撹乱への懸念も提示されてきた。一部の臭素化難燃剤は禁止あるいは段階的に廃止され、代用品が研究されている。しかし過去20年、世界の難燃剤生産は増加し続けていてハロゲン化難燃剤は減っていない。難燃剤の使用を評価すべき時だ。

 

その他

-オンライン活動家が我々を黙らせている、科学者が言う

Online activists are silencing us, scientists say

byReuters Thursday, 18 April 2019 By Kate Kelland

http://news.trust.org//item/20190418094429-rl1l2/

Michael Sharpeがコンピューターに保存している"abuse(罵倒)"フォルダーに入っている電子メール、ツイート、ブログ記事は増え続けている。彼が8年前に慢性疲労症候群患者の一部が軽い対話と運動療法で軽快できるという臨床試験の結果を発表してから、このオックスフォード大学の教授はほぼ毎日、しばしば匿名の、脅迫の標的になっている。

自称患者だというツイッターユーザーPaul Watton (@thegodofpleasur)は「彼が教授でなくなって人々から辱めを受けることを本当に楽しみにしている」と書き、別のAnton Mayer (@MECFSNews)Sharpeの行動は「虐待者」のものだという。彼らはSharpeの治療を受けたことはなく会ったこともない。彼らはReutersの取材に対して、精神医学の教授であるSharpeが彼らの病気を精神的なものだと示唆したから彼の仕事に反対しているという。Sharpeは、そうではなく、慢性疲労症候群は社会的心理的要因で慢性化した生物学的病態だと信じている。

Sharpeの他にも、世界中で研究の信用を貶めようとする活動家の標的になっているこの分野の科学者は1ダースほどいる。多くの科学者にとってそれはニューノーマル(新しい普通のこと)である。気候変動からワクチンまで、活動家と科学がオンラインで戦っている。ソーシャルメディアプラットフォームがそのバトルを過熱させる。

Reutersは慢性疲労症候群の治療法を研究したことのある医師や研究者1ダースほどに取材したところ、全員が彼らの知見に反対する活動家のオンラインハラスメントを受けた経験があるという。結局研究を続ける計画があるのはそのうちたった二人だけだった。世界中に患者がいるので研究は増えるべきなのに、研究が停滞して困るのは患者である。

(中略)

CFS/MEの心理療法研究への反対活動を主導している一人はDavid Tullerで、彼はカリフォルニア大学のグローバル公衆衛生センターの公衆衛生とジャーナリズムのシニアフェローである。彼は公衆衛生の学位をもつもとジャーナリストで、世界中の患者からクラウドファンディングで資金を得て201510月以降140以上のブログ投稿で数万の心理療法研究を攻撃する言葉を書いている。最近はCDCやコロンビア大学やNetflixに苦情を入れた。TullerCFSの心理的側面の研究は「馬鹿げた行為」で「集団の間違った思い込み」による「陰謀」である。

Sharpeは最早CFS/MEの治療法を研究していない。「あまりにもひどいので」と説明する。10年前に質の高い雑誌に治療法の研究成果を発表していた20以上の研究チームのうち、続けているのはもう1つか2つしかない。世界最大の臨床試験登録でも過去10年で新しい治療法の試験は減少している

(以下非常に長い調査報道。活動家が患者を扇動して結果的に患者が不利益を被ることになる活動をすることになる構図は他にもあるけれど。。。)

 

-庭の愛好家にアースデーの課題:ミツバチを中毒にするな

Earth Day challenge for gardeners: Don't poison bees

By Rachel Layne April 18, 2019

https://www.cbsnews.com/news/earth-day-challenge-for-gardeners-dont-poison-bees/

ガーデンセンターで苗や種を買うときに農薬を使ったものは買わない

(他人の家畜のための花を育てろとか、養蜂って横暴な産業だな)

 

-赤及び加工肉摂取と直腸結腸がんリスクについての専門家の反応

SMC UK

expert reaction to red and processed meat consumption and risk of colorectal cancer

April 17, 2019

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-red-and-processed-meat-consumption-and-risk-of-colorectal-cancer/

International Journal of Epidemiologyに発表された研究が、保健省のガイドライン以内の赤肉と加工肉を食べるヒトでも大腸がんリスクは増えると主張する

ケンブリッジ大学リスクの公衆理解Winton教授David Spiegelhalter教授

基本は、もしこの結果が正しいのなら、ベーコンのがんリスクはこれまでの報告の約2倍、ということである。つまり100人のヒトが一生にわたって一日おきにベーコンサンドを食べると、大腸がんが1例増える。これまでの推定だと、毎日食べる必要があった。

Reading大学栄養と健康准教授Gunter Kuhnle博士

これまでの研究と違って、特に英国人に集中して調べたため、我々にとってより意味がある。結果は赤肉と加工肉の療法が直腸結腸がんリスクを上げることを確認した。リスクの増加は赤肉で50gあたり、加工肉で25gあたり20%で、これまでの報告と同様である。加工肉25gでリスクの増加が大きくなったのは肉の摂取量の測定方法を改良したせいであろう。この結果はこれまでの結果と大きく違わない。

またこの研究の結果は最近の直腸結腸がんの犯人としての硝酸塩への注目に疑問を提示する。この研究では赤肉と加工肉の差は小さく、硝酸を減らしたり取り除いたりしてもがんリスクへの影響はあまりないだろう。また食物繊維が直腸結腸がんのリスクを減らすことを示していて、食物繊維を食べた方がより大きな利益があるだろう。この研究の重要性は結果の新規性ではなく、より最近の、ほぼ英国人だけの食事データを使ってこれまでの知見が確認されたことである。