2019-04-25

[NHS]定期的に朝食を抜くことは心疾患と脳卒中のリスク増大と関連がある

Regularly skipping breakfast linked to increased risk of heart disease and stroke

Tuesday April 23 2019

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/regularly-skipping-breakfast-linked-increased-risk-heart-disease-and-stroke/

「朝食を抜くことは心疾患のリスクが87%増加する可能性がある、と研究は発見する」とSunは報道する。これは50歳前後の成人6,500人以上の朝食習慣を調べた米国の研究によるものである。その後、総合的及び特殊な原因による死亡者数を調べた。

その後18年にわたって3分の1の人が死亡したが、朝食を食べることと総合的な死亡リスクにはなんの関連もなかった。研究者が例えば心発作や脳卒中のような心血管系死因を調べると、関連の可能性を発見した。朝食を全く食べないと報告された人は、毎日朝食を食べた人に比べて、心血管系死亡のリスクが87%増大することがわかった。しかし、朝食を食べないことが直接心血管系死亡のリスクを増大させることを証明することはできない。例えば健康的でない食生活や活動的でないことのような、朝食を食べないこととも関係する他の生活習慣が、関連を曖昧にする可能性がある。

全体として、研究は健康的なライフスタイルの一環として朝食を食べることがいいという一般的な理解を裏付けするが、朝食に何を食べるかという質も重要である。健康的な朝食についての助言は以下で読むことができる。

https://www.nhs.uk/live-well/eat-well/healthy-breakfasts-recipes/

 

[BfR]甘味料スクラロースを含む食品を加熱すると有害な化合物ができるかもしれない

Harmful compounds might be formed when foods containing the sweetener Sucralose

are heated

9 April 2019

https://www.bfr.bund.de/cm/349/harmful-compounds-might-be-formed-when-foods-containing-the-sweetener-sucralose-are-heated.pdf

 スクラロースは食品添加物E 955としてEUで認可されている甘味料である。BfRは、高温におけるスクラロースの安定性と、有害な可能性のある塩素化合物の生成に関する現在のデータ状況を評価した。

入手可能なデータによると、スクラロース、特に缶詰野菜や焼き菓子などのスクラロース含有食品を加熱すると、中には発がん性があるかもしれない有害な化合物が発生する可能性があることを示している。スクラロース(E 955)を120℃より高い温度に徐々に加熱し、さらに温度が上昇し続けると、甘味料の分解と脱塩素が起こる。120℃から150℃は食品の工業的な製造及び加工中にありそうな温度であり、またスクラロース含有食品の調理とオーブンなどで焼く過程において、一般家庭でも到達可能である。これは、ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、クロロプロパノールなど、健康を害する可能性のある塩素化有機化合物の形成につながる可能性がある。

しかし、最終的な結論を引き出すには今のところデータが不十分である。スクラロース含有食品を120℃以上の温度に加熱したときに、どの有害反応生成物が生成されるのかの詳細がわからず、それらがどの程度生成されるかも不明である。加えて、リスク評価に含まれる暴露推定には、様々な方法で製造されたスクラロース含有食品における(有害反応生成物の)濃度に関する代表的データが必要である。

EFSAは、規則(EC)No. 1333/2008及び規則(EU)No. 257/2010に従い認可された食品添加物の再評価に伴い、現在スクラロースを取り扱っている。BfRはその他の甘味料より優先的にスクラロースの再評価を行うべきと考える。評価結果はまだ確定していないため、リスク評価の結論が出るまで、BfRは、スクラロースを含む食品を焼く、揚げる、ローストする間に生じる温度(約120℃から250℃)まで加熱しないこと、又は加熱後にのみスクラロースを添加することを推奨する。これは一般消費者及び食品製造業者に同様に適用される。

 現時点でデータ示す、スクラロースを他の食品と組み合わせて加熱した場合に形成される可能性のある重要な化合物の例は次の通り。

         クロロプロパノール類:3-モノクロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD)、1,3-ジクロロ-2-プロパノール(1,3-DCP)、1,2−ジクロロプロパノール(1,2-DCP)を含む。この群の物質の特徴は、少なくとも1個のヒドロキシル基が塩素原子で置換されている基本構造を有すること。

           PCDD、PCDF同族体及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(dl-PCB):ダイオキシン類の物質群には、塩素化ダイオキシンとフランという化学的に類似した物質が含まれ、全体としてダイオキシンのグループには様々なレベルの毒性を持つおよそ200の化合物が存在する。この中には2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン(TCDD)、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾフラン(TCDF)、2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフラン(PeCDF)などが含まれる。

           ポリ塩化ナフタレン(PCN)同族体:この群には、テトラクロロナフタレン(TeCN)、ペンタクロロナフタレン(PeCN)などの化合物が含まれる。

 

BfRリスクプロファイル(Opinion No. 012/2019)

-             影響を受けるグループ: 一般集団

-             スクラロースを含む食品の加熱(>120℃)による健康被害の可能性: 現在利用可能なデータは健康被害の可能性を評価するには不十分

-             スクラロースを含む食品の加熱(>120℃)による健康被害の重篤度: 現在利用可能なデータは健康リスクの可能性を評価するには不十分

-             利用可能なデータの妥当性: 低い(重要なデータがいくつも不足している)

-             消費者によるコントロール可能性: 予防的措置によりコントロール可能

 

[ANSES]ナノ粒子形状の二酸化チタン:ANSESは慢性吸入暴露の毒性参照値(TRV)を決める

Titanium dioxide in nanoparticle form: ANSES defines a toxicity reference value (TRV) for chronic inhalation exposure

02/04/2019

https://www.anses.fr/en/content/titanium-dioxide-nanoparticle-form-anses-defines-toxicity-reference-value-trv-chronic

 ナノ粒子形状の二酸化チタン(TiO2-NP)は、多くの産業及び商業用途で使用されている。ANSESは、健康参照値を策定するという国家的使命の一部として、この物質の毒性参照値(TRV)を決定するよう要請された。入手可能なすべての毒性データを詳細に分析した結果、ANSESは、P25形態のTiO2-NPの吸入暴露による慢性TRVとして0.12 µg / m3を推奨している。この参照値は、フランスの産業用施設および敷地管理の一環として健康リスク評価を実施する際に使用される。 この値はフランスでナノ材料に対して策定された最初のTRVでもある。

 TiO2は、その物理化学的特性に応じて多種多様な形態、特に100 nm未満のナノ粒子形態で生じる。TiO2は紫外線吸収特性とホワイトニングの性質を持ち、多くの産業及び商業用途、例えば食品添加物として、又は化粧品、顔料および塗料で使用される。R-Nanoオンラインデータベース(最小量100gを超えて生産、輸入、または流通されるナノ粒子物質の量が登録されている)に記録されたデータによると、フランスの多くの産業用地でTiO2-NPが使われており、これは労働者および潜在的には地元住民への暴露源である。TRVは、ヒトの健康に対するリスク評価のベンチマークとして使用される毒性学的指標であり、この値を下回ると、当該物質へのばく露は健康リスクをもたらさないと考えられる。

TiO2-NPの毒性学的プロファイル及び重要な影響

専門家らは科学文献及びデータの詳細な解析から、TiO2-NPが吸入曝露後に炎症現象を引き起こすこと、そしてそれは肺細胞の数及び/又は体積の増加を伴う可能性があることを示した。他の実験データからはまた、TiO2-NPが胎児の発育及びその他の臓器、特に心血管系、脳、肝臓、腎臓に影響を与えることが示された。TiO2-NPのTRVは、最も低い暴露レベルで起こる肺への影響に基づいている。

吸入による慢性TRV

ANSESは、これまでの文献で最も確認されている形態であるP25形態(アナターゼ/ルチル80/20; 21 nm)のTiO2-NPに対して慢性TRV 0.12 µg / m3を提案している。ただし現在の知識では、TiO2-P25が呼吸器経路による最も毒性の高い形態のTiO2-NPであるとは言えない。このTRVを他の形態のTiO2-NPに拡張できるかは今後検討する予定である。

さらにANSESは、TiO2-NPが高い表面反応性、高度に酸化する活性酸素類の生成、光触媒反応など、特定の形態に特有の内在的特性を有するため、吸入による発がん性物質として分類する必要性を確認している。TiO2は現在、欧州化学機関(ECHA)のリスク評価委員会によってカテゴリー2の発がん性物質として分類されることが提案されている。

TiO2-NPの利用可能な実験研究のほとんどは肺の影響に関してであったため、ANSESは、肺毒性のみならず全ての生理学的パラメータを考慮に入れて、TiO2-NPの毒性における物理化学的要素の影響を評価する追加の研究の必要性を強調する。

この専門家による評価は、REACh規則の下で進行中の評価プロセスおよびナノ粒子形態の添加物E171の経口暴露(経口摂取)による毒性評価を含む、より幅広い文脈で行われたTiO2に関するANSESの作業の一環であることを補足する。

 

[FDA]FDAは消費者用ハンドサニタイザーの安全性と有効性についての最終規則を発表

FDA issues final rule on safety and effectiveness of consumer hand sanitizers

April 11, 2019

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm635793.htm

 FDA本日、市販用(OTC)のハンドサニタイザーが安全で効果的であることを確保するための最終規則を発表した。この規則では、いくつかの有効成分がFDAのOTC Drug Reviewに基づき販売されている水なしでの使用を目的としたOTCハンドサニタイザー(正式には、消費者向け局所消毒用擦り込み製品topical consumer antiseptic rub products)に使用できないことを規定している。

 FDAの薬物評価研究センター主任Janet Woodcock氏は次のように述べた。「最終規則において、トリクロサンや塩化ベンゼトニウムを含む28種類の有効成分は、消費者向けハンドサニタイザーに使用するためのOTC Drug Reviewに基づく評価には適さないというFDAの前回の決定を確定した。」

 ハンドサニタイザーは、石けんと水で手洗いできない場合に便利な代替手段である。何百万人もの国民が毎日、時には一日に何度も、自分の手の細菌を減らすために消毒剤を使用している。疾病管理予防センター(CDC)は、石けんと流水による手洗いが、病気を防ぎ、他の人に病気を移さないようにする最も重要な行動であるとし、石鹸と水が手に入らない場合にはアルコール濃度が60%以上のハンドサニタイザーの使用を推奨している。

 2016年6月30日に提案された消費者向けハンドサニタイザー製品に関する規則の一部として、FDAは、ハンドサニタイザーに使用される有効成分の安全性と有効性を裏付ける追加の科学的データを要求した。塩化ベンザルコニウム、エチルアルコール及びイソプロピルアルコールの3つの有効成分については、消費者向けOTCハンドサニタイザー製品への使用が一般的に安全かつ有効であると認められる(GRAS/GRAE)のかどうかを決定するのに必要な、継続研究及び追加の安全性・有効性データの提出を待つため、規則策定を延期している。今のところFDAはこれら3つの有効成分を含むハンドサニタイザーを市場から排除するつもりはない。大部分のOTCハンドサニタイザーは有効成分としてエチルアルコールを使用しているため、この最終規則により影響を受ける製品は市場の3%未満と思われる。FDAは、塩化ベンゼトニウムを含むハンドサニタイザーについて数は少ないが販売は続いていること、またトリクロサンを含むハンドサニタイザーの販売は停止されたことを認識している。

 FDAの進行中のOTC消毒用有効成分の見直しにおける一連の規則策定作業は、この最終規則をもって完了する。FDAはすでに、消費者向け消毒洗浄剤(2016年9月)及びヘルスケア消毒剤(2017年12月)に関する最終規則を発表している。

*Safety and Effectiveness of Consumer Antiseptic Rubs; Topical Antimicrobial Drug Products for Over-the-Counter Human Use

A Rule by the Food and Drug Administration on 04/12/2019

https://www.federalregister.gov/documents/2019/04/12/2019-06791/safety-and-effectiveness-of-consumer-antiseptic-rubs-topical-antimicrobial-drug-products-for

 

[FDA]FDAは栄養成分表示にアルロース(プシコース)を表示する際のガイダンス案を発行

FDA Issues Draft Guidance Regarding the Declaration of Allulose on the Nutrition Facts Label

April 17, 2019

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm635882.htm

FDAは本日、栄養成分表示上に甘味料アルロースを含む製品について、炭水化物、総糖質及び添加糖類の表示、また、アルロースのカロリー値の計算に関するFDAの現在の見解を示すガイダンス案を発表した。ガイダンスは製造業者が栄養成分表示要件の遵守に役立つことを目的とする。

ガイダンス案では、FDAは製造業者に、アルロースは総炭水化物量には含めなければならないままだが、栄養成分表示上の総糖質及び添加糖類に含めるべきという要件に関しては法律執行上の自由裁量の行使をすると助言し、アルロースのカロリー計算においても、甘味料グラム当たり4カロリーでなく0.4カロリーのカロリー値を使用することを認めている。

アルロースは低カロリーの甘味料であり、小麦、レーズンや乾燥イチジクのような果物及びブラウンシュガーや糖蜜のような他の甘い糖食品に少量は自然に存在し、製造することもできる。アルロースの化学構造は他の糖類に似ているが、体内で同じようには代謝されず、カロリー値は他の糖類と同等でない。

2016年FDA栄養成分表示規則に従い、アルロースは総炭水化物、総糖質及び添加糖類に含まれ、現在の要件では、甘味料のグラム当たり4カロリーとして計算しなければならないが、FDAは最終規則で、アルロースのこれらの要件からの除外に関しては科学的に考慮する時間が必要であると述べた。FDAは上記に関するいくつかの請願を受け取っており、このガイダンス案はアルロースに関するFDAの現在の考え方を伝えている。2019年6月17日まで意見を募集する。

FDAはまもなく、栄養成分表示要件に関し、蜂蜜、メープルシロップ及び特定クランベリー製品の添加糖類表示に関するガイダンス案を最終化する予定である。

 

[FDA]FDAは化粧品業界のGMPを調べる

FDA To Survey Cosmetics Industry on Current Manufacturing Practices

April 24, 2019

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm636432.htm

 

[RIVM]CleaRはリサイクル工程で懸念となる物質のリスク評価の枠組みを提供する

CleaR delivers framework for risk assessment of substances of concern in the recycling process

04/23/2019

https://www.rivm.nl/en/news/clear-delivers-framework-for-risk-assessment-of-substances-of-concern-in-recycling-process

欧州クリーン素材リサイクルプロジェクトClean Material Recycling project ‘CleaR’の成果紹介

 

[ヘルスカナダ]カナダ政府は気候変動の健康リスクに対応する資金提供を発表

Government of Canada to announce funding to address the health risks of climate change

April 24, 2019

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2019/04/government-of-canada-to-announce-funding-to-address-the-health-risks-of-climate-change.html

25日に発表予定

 

[ヘルスカナダ]保健大臣はカナダの予防接種率向上のためのパートナーシップを発表

Minister of Health announces partnerships to improve vaccination rates in Canada

April 24, 2019

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2019/04/minister-of-health-announces-partnerships-to-improve-vaccination-rates-in-canada.html

新しいプロジェクトは予防接種へのアクセスを改善し接種率を増やすだろう

(助産師団体が関係プロジェクトに入っている)

 

[WHO]健康的に育つには、子供たちは座っている時間を少なくしてもっと遊ぶ必要がある

To grow up healthy, children need to sit less and play more

24 April 2019

https://www.who.int/news-room/detail/24-04-2019-to-grow-up-healthy-children-need-to-sit-less-and-play-more

WHOの新しいガイドラインは5才未満の子どもの運動と静かにしている行動と睡眠について

 

[WHO]世界マラリアデー

World Malaria Day

25 April 2019

https://www.who.int/campaigns/world-malaria-day/world-malaria-day-2019

 

[FSSAI]中国からの乳及び乳製品の輸入禁止に関する文書

Letter related to Ban on import of milk and milk products from China. (Uploaded on: 23.04.2019)

Letter_Import_Milk_Ban_China_23_04_2019.pdf

2008年9月24日に3か月禁止して以降度々延長されてきた中国からの乳及び乳製品の輸入に関して。2018年12月24日の通知で2019年4月23日まで禁止を延期するとしていた。この問題について2019年4月5日の会合で話し合い、輸入される港での全ての検査室がメラミンの最新検査ができるよう更新されるまで輸入禁止を延長するよう助言された。従って「中国産の乳及び乳製品、チョコレートやチョコレート製品やキャンディやお菓子/乳や乳製品を使って作る食品を含む、の輸入禁止は港の全ての検査室がメラミン検査のために適切に更新されるまで延長されるだろう」

(mayを使っていて検査の詳細定義無し)

 

論文

-アメリカ人はどのくらいの時間座っている?

How much time do Americans spend sitting?

23-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/jn-hmt041819.php

2007-2016のNHANESデータの解析により、青少年や成人の一日あたりの座っている時間が約1時間増加している。JAMA

 

-十分運動しない女性の数は多く増加している

Number of women who aren't physically active enough is high and growing

23-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/jhm-now042219.php

JAMA Network Openに発表された研究。特に40-64才

 

-よくある食品成分が糖尿病と肥満リスクをあげる?

Could a popular food ingredient raise the risk for diabetes and obesity?

24-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/htcs-cap042219.php

Science Translational Medicineに発表されたHarvard T.H. Chan School of Public Healthの研究

ヒトとマウスでのプロピオン酸投与研究

(プロピオン酸は短鎖脂肪酸として健康によいと宣伝されていることが多い。ここでは「代謝撹乱物質」と呼ばれている。どっちの説も根拠は適当で、何かの指標が変化した、というものがほとんど。好き嫌いに応じて「だから良い」「だから悪い」と主張。)

 

-若者の薬物過剰使用は増加している

Drug overdoses in young people on the rise

25-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/joso-doi042219.php

Journal of Studies on Alcohol and Drugsに発表されたアメリカの青少年の薬物中毒に関する報告。

 

-車に子どもを乗せたワシントン州のドライバーの7人中1人が最近大麻を使った

One in 7 Washington State drivers with children in the car recently used marijuana

25-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/joso-ois041919.php

Journal of Studies on Alcohol and Drugsに発表されたアメリカの道路脇での調査。14.1%がTHC陽性だった。子どもを乗せてアルコールが検出されているのは僅か0.2%。

 

-リスクと不自然さではEUのGMOに対する厳しい方針は正当化できない

Risk and unnaturalness cannot justify EU's strict policy on GMO

24-Apr-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-04/uoc--rau042419.php

コペンハーゲン大学人文学部とデンマーク工科大学の研究者らがTransgenic Researchに発表した論文。EUの方針はGMOに対して極めて厳しく新たなものが認可されないようになっている。理由はリスクと不自然さだがそれらは正当化できない。さらにGMO植物の使用は有機農業の原則に従う。

 

-大気汚染のリスクを否定するのを止めよ

Natureエディトリアル

Stop denying the risks of air pollution

24 April 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01234-2

米国や他の国で微粒子汚染と早期死亡を関連づける研究が攻撃されている

大気汚染はヒトを殺す。世界中の科学者が確信していて、そのために大気汚染規制が強化されてきた。それでもまだ毎年たくさんの人が大気汚染で死亡しているとWHOは推定している。最も問題が急峻なのは米国であるがフランス、ポーランド、インド、ドイツでも懐疑が広がっている。

 

その他

-ナチュロパシーによる予防接種反対

Quackwatch

Naturopathic opposition to immunization.

April 22, 2019 Barrett S.

https://www.quackwatch.org/01QuackeryRelatedTopics/Naturopathy/immu.html

ナチュロパシー(自然療法)が予防接種に反対してきたことの歴史的経緯等解説

 

-予防接種に関するナチュロパシー的ナンセンス:Jim Sensenig自然療法医への反応

Naturowatch

Naturopathic nonsense about immunization: A response to Jim Sensenig, N.D.

April 21, 2019 Stephen Barrett, M.D.

https://www.naturowatch.org/immu/sensenig.shtml

Jim Sensenigはナチュロパシーを教える立場の人。40年ナチュロパシーをやってきて予防接種をうけた「後」で病気になったこどもを何人も見たからワクチンは有害だと信じているとのこと。ホメオパシーとナチュロパシーで免疫がつけられると主張