[EFSA]意見等
-国のリスク評価活動のためのソフトウェア
Software for National Risk Assessment Activities
24 April 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1387
EFSAは国のリスク評価活動を確認するためのウェブアプリの開発をOpen Analyticsに要請した。このウェブアプリには、データの可視化、リスク評価活動の編集、管理目的の3つのモジュールがある。ユーザータイプは3つある。全国々の記録を記入/編集できるEFSAの管理者、自国の記録を記入/編集できるフォーカルポイント、記録の記入/編集はできないリードオンリーユーザー。可視化モジュールは全ての使用者にアクセスできる。データベースは過去のデータに基づいて設定され、このデータはリアルタイムで更新でき、同時に複数の使用者が安全に編集できる
-物理的・化学的特性と分析手段に一般的に繰り返し発生する問題についての農薬ピアレビュー会議の結果
Outcome of the pesticides peer review meeting on general recurring issues in physical and chemical properties and analytical methods
23 April 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1623
この問題についての結論とさらなる助言が報告された。
-全ての動物種用技術的添加物(サイレージ添加物)としての出芽酵母菌 NBRC 0203、乳酸菌 NBRC 3070、ラクトバチルスカゼイ菌 NBRC 3425の有効性
Efficacy of Saccharomyces cerevisiae NBRC 0203, Lactobacillus plantarum NBRC 3070 and Lactobacillus casei NBRC 3425 as a technological additive (silage additive) for all animal species
EFSA Journal 2019;17(4):5700 23 April 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5700
[ANSES]食品添加物E171:ANSESは消費者の安全性のための助言を繰り返す
Food additive E171: ANSES reiterates its recommendations for consumer safety
News of 15/04/2019
主にナノ粒子形状の二酸化チタン(TiO2)粒子からなる食品添加物E171は、多様な食品に使われている。2017年に実施された専門家評価以後、2019年2月にANSESは、E171の経口毒性に関する最新の研究をレビューしてその助言を更新するよう求められた。ANSESは、この専門家評価の完了時には、この添加物E171の安全性に関する不確実性を解決する新たな情報はかったと結論した。E171が引き起こすハザードやリスクのよりよい特性評価が出るまで、同等の効果で安全な代替品を促進することで、作業者、消費者、環境の暴露の制限を主な目的とした、ナノ物質に関する一般的な助言を繰り返した。
E171は着色や乳白性のために多様な食品に使用される食品添加物である。主にナノ粒子の形状で、様々な割合で混ざる二酸化チタン粒子からなる。
2017年にANSESは、ラットで発がん促進作用の可能性を示すE171の経口毒性に関する試験(NANOGUT試験、Bettini 他、2016年)の専門家評価を発表した。当時ANSESは、その試験で報告された効果を確認あるいは否定する新たな毒性試験を実施する必要性を強調した。
一方、欧州規則に従って食品添加物を評価する責任を負う欧州食品安全機関(EFSA)は、2016年のE171の評価で、生殖毒性のデータは許容一日摂取量(ADI)や最大量を設定するのに適切ではないと強調していた。
この文脈で、2019年2月に経済・健康・農業・環境省は、ANSESにE171の毒性に関する最新の知見を分析するよう求めた。ANSESが設定した専門家グループはE171の経口毒性に関する文献レビューを実施し、2017年以降に発表された25の新たな試験を確認した。
これらの試験のいくつかは、マウスの細胞生物学的メカニズムでの変化や、無脊椎動物での発達異常、酸化的ストレスを介するin vitro遺伝毒性影響 (E171を含むナノ粒子二酸化チタンの異なる形状で確認された効果) のような新たなシグナルを明らかにした。だが、これらの新たな試験はどれも、NANOGUT試験で報告されたE171の発がん促進作用を確認したり否定したりすることはできなかった。
ANSESの助言
この専門家評価完了にあたり、ANSESはこの添加物E171の安全性に関する不確実性を解明できる科学的データの欠如を強調した。E171の様々な物理化学形態を特徴づけるデータや、それを飲み込むことによる潜在的な影響についてのさらなる毒性学的データを得るようにという助言を繰り返した。
E171のよりよい特性評価や欧州レベルで現在進められている作業結果が出るのを待つ間、ANSESは、段階的なアプローチの一部として、機能と効果が等しくナノ物質を含まない安全な製品を特に促進することで、作業者、消費者、環境の暴露を制限するというナノ物質についての以前の一般的な結論を繰り返している。
この全作業は「食品中のナノ物質」に関してANSESで現在実施されている専門家評価で考慮されることになっており、それには食品に意図的に添加される全てのナノ物質が含まれている。
[EU]RASFF Week18-2019
警報通知(Alert Notifications)
ベトナム産冷凍マグロのヒスタミン(740 mg/kg)、ドイツ産イラクサハーブティーミックスのピロリジジンアルカロイド(363.2 µg/kg)、トーゴ産パーム油のベンゾ(a)ピレン(5.65 µg/kg)および多環芳香族炭化水素(PAH4合計: 35.95 µg/kg)、イタリア産鹿サラミの鉛高含有(1.96 mg/kg)、中国産乾燥海藻のヨウ素高含有(82.9 mg/kg)、
注意喚起情報(information for attention)
ベトナム産レンコンピクルスの亜硫酸塩非表示(50 mg/kg)、ドイツ産未承認新規食品有機ルリヂシャの種油、タイ産春タマネギの未承認物質カルボフラン(0.011 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 2.2 µg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
産出国不明食品サプリメントのガルシニア高含有(一日摂取量: 1000 mg)、フランス産飼料用米飯のデルタメトリン(2.6 mg/kg)および未承認物質トリシクラゾール(0.058 mg/kg)、ポルトガル産レモンとレッドカラント水のホウ素高含有(2 mg/kg)、オーストリア産食品サプリメントの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (1340 mg/kg)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (61000 mg/kg)、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.133 mg/kg;0.35 mg/kg;0.126 mg/kg)、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(Tot. = 16.0 µg/kg;B1 = 23.1 / B1 = 20.0 µg/kg)、ドミニカ共和国産チリペッパーの未承認物質ニコチン(0.03 mg/kg)およびクロルフェナピル(0.04 mg/kg)、ジョージア産茹でヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 11.7 µg/kg)、トルコ産ペッパーのクロルピリホス(0.140 mg/kg)、中国産茹でピーナッツのアフラトキシン(B1 = 51.5 µg/kg)、トルコ産パプリカのホルメタネート(0.099 mg/kg)、パキスタン産マンゴー果肉の着色料タートラジン(E102)および着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、中国産麺のナイシン(E234)未承認、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 15; Tot. = 34 µg/kg;B1 = 22; Tot. = 47 µg/kg;B1 = 4.4; Tot. = 8.8 µg/kg)、トルコ産煎った塩味ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 36.41; Tot. = 51.99 µg/kg)、インド産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 4.2 µg/dm²)、エジプト産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 13; Tot. = 15 µg/kg;B1 = 15 µg/kg;B1 = 8; Tot. = 9.3 µg/kg;B1 = 29.8; Tot. = 38.3 µg/kg)、米国産ピスタチオナッツのオクラトキシンA (93 µg/kg;30 µg/kg)、中国産ナイロン製台所用品からの一級芳香族アミンの溶出、アルジェリア産炭酸飲料の着色料ポンソー4R/コチニールレッドA(E124)の高含有(165 mg/kg)、エクアドル産冷凍イカのカドミウム(2.5 mg/kg)、レバノン産酢漬けのカブの着色料エリスロシン(E127)の未承認使用(23 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 13.5; Tot. = 20 µg/kg)、ドミニカ共和国産チリペッパーの未承認物質フィプロニル(0.22 mg/kg)、ウズベキスタン産アプリコットカーネルのシアン化合物高含有(30.8 mg/kg)、
[EU]RASFF Week17-2019
警報通知(Alert Notifications)
チェコ共和国産原料トルコ産スロバキア経由ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 10.8; Tot. = 18.7 µg/kg)、ポーランド産冷凍鹿肉の鉛(0.4 mg/kg)、スロベニア産食品サプリメントの未承認成分(アシュワガンダ (Withania spp)、エギロプス属、センネンカイ(ヒキヨモギ)、ナナカマド属)、アイルランド産生きたイガイの記憶喪失性貝毒(ASP)ドーモイ酸(58.6 mg/kg)、ベトナム産スペイン経由フランスで加工した冷凍ビンチョウマグロのヒスタミン(1344 mg/kg)、ドイツ産ルイボスティーのピロリジジンアルカロイド(461.3 µg/kg)、
注意喚起情報(information for attention)
米国産茹でピーナッツのアフラトキシン(B1 = 5 µg/kg;B1 = 7.3; Tot. = 8.3 µg/kg)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 4.1 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 5 µg/kg)、中国産乾燥チャイブフレークの未承認照射、中国産白いメラミン製オーバル皿からのメラミンの溶出(4.01; 3.02; 3.43 mg/kg)、アゼルバイジャン産有機ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 38; Tot. = 51 µg/kg)、アイルランド産チルドイガイの記憶喪失性貝毒(ASP) (40.9 mg/kg)、ポーランド産チルドポークハムのベンゾ(a)ピレン(5.3 µg/kg)および多環芳香族炭化水素(46.2 µg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
ドイツ産ハーブバター用ヘンプスパイスの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (187 mg/kg)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (1080 mg/kg)、アイルランド産ピーナッツラー油入りガラス瓶の蓋からのエポキシ化大豆油(ESBO)の溶出(132 mg/kg)、オーストリア産有機ヘンプ抽出物の未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (597 mg/kg)および未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (120000 mg/kg)、
通関拒否通知(Border Rejections)
中国産未承認遺伝子組換え(35S プロモーター; NOS ターミネーター)米、インドネシア産ナツメグホールのアフラトキシン(B1 = 75 µg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーの未承認物質カルベンダジム(0.39 mg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーのメソミル(0.17 mg/kg)および未承認物質チオジカルブ(0.038 mg/kg)・フィプロニル(0.05 mg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーの未承認物質クロルフェナピル(0.7 mg/kg)およびフィプロニル(0.33 mg/kg)、イラン産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 34; Tot. = 38 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 29; Tot. = 32 µg/kg)、米国産殻をとったアーモンドのアフラトキシン(B1 = 17.8 µg/kg)、トルコ産ペッパーのフェナミホス(0.268 mg/kg)、トルコ産殻をとったピスタチオのアフラトキシン(B1 = 29; Tot. = 32 µg/kg)、トルコ産ペッパーの未承認物質オメトエート(0.045 mg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.080 mg/kg)、中国産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 7; Tot. = 8.1 µg/kg)、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 55.4; Tot. = 70.4 µg/kg)、トルコ産ペッパーのクロルピリホス(0.188 mg/kg)、トルコ産煎った有機殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 20; Tot. = 26 µg/kg)、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 8.9; Tot. = 35.2 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.26 mg/kg)、アゼルバイジャン産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 10.9 µg/kg)、トルコ産ペッパーのアセタミプリド(0.649 mg/kg)、
[EU]医療器具中フタル酸類についての公聴会
Hearing on phthalates in medical devices
https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/events/ev_20190404_en
2019年4月4日に開催された公聴会のプレゼン資料と要約掲載
(内分泌撹乱作用の「可能性」を理由に献血用バッグや各種チューブ等を使いにくくするとかいう事態になったら誰にメリットがあるんだろう?)
[HK]CFSは蜂蜜のサンプルに微量の抗生剤を検出する
CFS finds trace amount of antibiotic in honey sample
Friday, April 26, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190426_7428.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、微量の抗生剤であるメトロニダゾールがボトル入り蜂蜜のサンプルから検出されたと発表した。メトロニダゾールの値は1.4ppbであった。
[TGA]安全性警告
-Fallopia multiflora (he shou wu)
29 April 2019
https://www.tga.gov.au/alert/fallopia-multiflora-he-shou-wu#chinese
ツルドクダミ(カシュウ)は肝臓に損傷を与える可能性がある。(記述は中国語訳を含む)
カシュウはAUST Lとして使用が認められている。希に肝障害と関連するため警告表示が要求されている。2008年から2018年の間にTGAはカシュウを含む製品を使用した消費者の肝障害事例9例の報告を受け取った
-Vitex agnus-castus
2 May 2019
https://www.tga.gov.au/alert/vitex-agnus-castus
セイヨウニンジンボクは経口避妊薬と相互作用する可能性がある。
セイヨウニンジンボクはAUST Lとして使用が認められている。経口避妊薬ノルエチステロンとの同時使用で意図せず妊娠したという一例の報告を受け取った
(医薬品として登録されているからこその被害報告)
[ODS] プロバイオティクス
Probiotics
Fact Sheet for Health Professionals
Updated: May 1, 2019
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/
新規追加for Health Professionals
-銅
Copper
Fact Sheet for Health Professionals
Updated: May 2, 2019
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Copper-HealthProfessional/
新規追加for Health Professionals
[ヘルスカナダ] 表示のない医薬品成分は深刻な健康被害をもたらす可能性がある
Undeclared drug ingredients may pose serious health risks
April 30, 2019
http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69796a-eng.php
米国、オーストラリアの検査において、海外健康製品に表示されない成分(ウマノスズクサ、シブトラミン、シルデナフィル、タダラフィル)が検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。
[ヘルスカナダ] 助言:オタワのVanier storeから押収された未承認の処方薬各種は深刻な健康被害をもたらす可能性がある
Multiple unauthorized prescription drugs seized from Vanier store in Ottawa, Ontario, may pose serious health risks
April 25, 2019
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69698a-eng.php
ヘルスカナダはオンタリオ州オタワのGigi’s マーケットから未承認の医薬品各種を押収した。製品は、抗生物質を含め処方薬を含むと表示されているが、健康被害を引き起こす可能性がある。あわせて2つの皮膚軟膏も押収した。製品にアモキシシリン及びアンピシリン、プロピオン酸クロベタゾール、メトロニダゾール、シルデナフィル、サリチル酸及びテトラサイクリンを含む。
[CFIA]規則を簡素化し、カナダのビール業界の大きな革命を可能にする
Simplifying regulations and allowing for greater innovation in Canada's beer industry
May 1, 2019
The Government of Canada has modernized Canada's beer standards, the Honourable Marie-Claude Bibeau, Minister of Agriculture and Agri-Food, and the Honourable Ginette Petitpas Taylor, Minister of Health, announced today.
カナダ政府はカナダのビール基準を近代化する、と農業・農産食料省のMarie-Claude Bibeau及び保健省Ginette Petitpas Taylorが本日発表した。
[FSAI] 生産管理履歴問題のため、Lackmann Tuschonka Konskayaの馬肉缶詰の回収措置
Recall of Lackmann Tuschonka Konskaya Canned Horse Meat Due to Traceability Issues
Thursday, 2 May 2019
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Lackmann_horsemeat.html
肉の生産管理履歴に関して不確実性があるため、予防措置として、缶詰め馬肉の一部を回収措置。製品写真掲載あり。
[FDA] FDAは使用していないオピオイド鎮痛薬を家庭から安全に廃棄するよう勧める公的教育キャンペーンを開始する
FDA launches public education campaign to encourage safe removal of unused opioid pain medicines from homes
April 25, 2019
FDAは本日、使用していない処方薬のオピオイドを家庭から除去し、適切に廃棄するという重要な任務を市民が理解するのに役立つ新たな教育キャンペーンの開始を発表した。
[FDA]警告文書
-James D. Hudson Livestock
11/04/2019
動物組織に医薬品の残留物の問題。シプロフロキサシンが検出される。
-JBS Souderton, Inc. dba MOPAC
23/04/2019
動物用食品のCGMP違反による不純物の問題、製品にペントバルビタールを含む。
[FDA]リコール
-Cargill は高濃度のアフラトキシンのためSelect Southern States® Feedの自主回収を発表する
Cargill Conducts Voluntary Recall of Select Southern States® Feed Due to High/Excessive/or Elevated Aflatoxin Levels
May 07, 2019
Cargill社の動物栄養事業は、FDAの措置基準を超えたアフラトキシン濃度のためselect Southern States® feedの自主回収を行っている。
-STIFF BOY LLC.は表示されない成分シルデナフィルのためTHE BEAST カプセルの全国的自主回収を発表する
STIFF BOY LLC. Issues Voluntary Nationwide Recall of THE BEAST Capsules Due to Presence of Undeclared Sildenafil
May 07, 2019
FDAの検査により、製品がシルデナフィルに汚染されているため、STIFF BOY LLC. は消費期限内すべてのThe Beast capsulesを自主回収する。
-D.B.P. Distribution はシルデナフィル及びタダラフィルのためTitanium 4000 の全国的自主回収を発表する
D.B.P. Distribution Issues Voluntary Nationwide Recall of Titanium 4000 Due to Presence of Undeclared Sildenafil and Tadalafil
May 07, 2019
FDAの検査により、製品がシルデナフィル及びタダラフィルに汚染されているため、D.B.P. Distribution はTitanium 4000を自主回収する。製品写真あり。
-Life Rising Corporationは健康リスクの可能性があるため中国のハーブサプリメントを回収措置
Life Rising Corporation Recalls Chinese Herbal Supplements Because of Possible Health Risk
May 03, 2019
Life Rising Corporationは超過濃度の鉛を含む可能性があるため、Life Rising Holder-W Holder Warmerカプセル、Life Rising NECK-ND Neck Clearカプセル、及びHoliCare Metabolism Cleansing (MET-CLS) 錠剤を回収措置。製品写真あり。
論文
-The Lancet:世界の飲酒量が増加し、有害飲酒を減らす目標は達成できそうにない
The Lancet:Targets to reduce harmful alcohol use are likely to be missed as global alcohol intake increases
7-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/tl-pss050319.php
世界的には、1990年には成人一人あたり年間5.9Lの純アルコールを摂取していたが2017年には6.5Lに増加し2030年にはさらに7.6Lにまで増加すると予想される
2010-2017の間に最も飲酒量が増加したのはインド、ベトナムで、減少したのはアゼルバイジャン、ロシア、英国、ペルー。
(イスラム教国は飲酒量が少ない)
-契約がコカコーラに健康研究をもみ消す力を与える、研究が示唆
Contracts give Coca-Cola power to 'quash' health research, study suggests
7-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoc-cgc050619.php
Journal of Public Health Policyに発表された情報公開によって入手した文書を解析した研究によると、コカコーラ社が大学に研究資金を提供した場合、いくつかの条文によって研究を途中で止めることができる。
(企業出資研究ほとんどそうだと思うんだが。)
-飲料水中ヒ素は心臓の構造を変化させて心疾患リスクを上げるかもしれない
Arsenic in drinking water may change heart structure raising risk of heart disease
7-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/cums-aid050719.php
Circulation: Cardiovascular Imagingに発表された研究。アメリカンインディアン成人の心血管系リスクを評価しているStrong Heart Family Studyのデータを用い、ヒ素濃度は尿で測定し心エコー検査の結果と照合。尿中ヒ素濃度の高いことは左心室肥厚や高血圧のヒトの左心房肥厚に関連する
(一回の尿だと長期暴露はわからない)
-コロラドのネイルサロン労働者は慢性的大気汚染とがんリスクの増加に直面
Colorado nail salon workers face chronic air pollution, elevated cancer risk
7-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoca-cns050719.php
コロラド大学Boulder校の研究者らがEnvironmental Pollutionに発表した研究。6つのネイルサロンの室内の揮発性有機化合物濃度を測定。
(一番難しかったのが協力してもらえるサロンを探すことだったらしい)
-疾患関連医療クラウドファンディングのメディアの描写:米国とカナダの新聞記事のコンテンツ解析
Media portrayal of illness-related medical crowdfunding: A content analysis of newspaper articles in the United States and Canada
Blake Murdoch et al.,
https://journals.plos.org/plosone/article/file?id=10.1371/journal.pone.0215805&type=printable
2015年10月7日から2017年10月6日までの2年間にカナダと米国で報道された336の医療クラウドファンディング記事について解析。治療を受けるためにお金を募集するクラウドファンディングをポジティブに報道したものが43.75%、ニュートラルが47.92%、ネガティブはわずか4.76%だった。クラウドファンディング現象の倫理的問題点に言及したものは僅か8.63%。病気の種類は49.11%ががん、稀少疾患が36.01%。記事で紹介した治療法には根拠がない・問題のあるものが含まれる
学術文献では注意を促すようなものが多いのに対して新聞記事では欠けている。
(メディアは新しい治療に過剰に期待し、何かあったら一転して批判しまくるので乗せられた人が犠牲になる。イレッサやゾビラックスの顛末を忘れてはいけない)
その他
-何故一部の健康オタクはショウガを飲んでいるのか?
Why some health enthusiasts are drinking ginger
May 7, 2019
https://edition.cnn.com/2019/05/07/health/ginger-health-benefits-faf/index.html
(ショウガの宣伝)
-カップルが生のマーモットの肉を食べて腺ペストで死亡
Couple Dies Of Bubonic Plague After Eating Raw Marmot Meat
05/07/2019
https://www.huffpost.com/entry/bubonic-plague-mongolia-raw-marmot-meat_n_5cd1fa9fe4b0e524a47c60cd
モンゴルの奥地で、地元の人々が生の齧歯類の腎臓を食べることは健康に良いと信じているところでおこった
モンゴル政府はカップルが死亡した後、接触した118人について6日間の検疫を解いた
-はしかのアウトブレイクの可能性のためサイエントロジーの船が検疫中
Scientology ship to remain under quarantine for potential measles outbreak
May 6, 2019
サイエントロジー教会の318人の乗った船がカリブの島ではしか患者の数を確認する間検疫中。船員31人と10人が予防接種証明を提示し、残り277人の血液がオランダに送られて検査中。
-
ワクチン反対派がニューヨークの小さな赤ちゃんの両親の生活を厳しいものにしている
Anti-vaxers make life tough for parents of young babies in New York
May 7, 2019
https://edition.cnn.com/2019/05/07/health/measles-rockland-county/index.html
生後2か月でまだ予防接種ができない赤ちゃんの親が、はしか流行地域に住んでいて心配している
(この手のニュースが増えた。今まで取り上げられなかった、普通の人の話)
-我々の健康を尊重する ウェールズ医務主任年次報告書
Valuing our health
Chief Medical Officer for Wales
Annual Report 2018/19
(カラフルで図表がたくさん)
-SMC UK
日焼け止めの成分と血中濃度を調べた研究への専門家の反応
expert reaction to study looking at sunscreen ingredients and bloodstream concentrations
May 7, 2019
JAMAに発表された研究が、日焼け止めの成分が血中に吸収されこの知見の臨床上の意味を決めるにはさらなる研究が必要だという
Newcastle大学皮膚科学病理学名誉教授Brian Diffey教授
著者自身が述べているように、これは最大限に使用した場合の研究で実際には多くの人はもっと狭い範囲に頻度も厚さも少なくしか使わないのでこの研究の約1/10の使用量になるだろう。つまりこの研究で対象になった4物質中3物質については血清中濃度は普通の使用では閾値以下であろう。著者らはこの知見はさらなる研究が必要だと示唆している。この研究で健康リスクがあるという根拠が提示されたわけではないことに注意する必要がある。そしてたとえ最大限の使用でも、理論的リスクは日焼け止めの使用によって下げられる皮膚がんリスクよりはるかに小さい。実際著者らもこの結果で日焼け止めを使わないようにすべきではないと言っている。この研究の参加者は4日間で普通の日焼け止めボトル2本分を塗っている
ロンドン大学St. George’s分子臨床科学研究所長Dorothy Bennett教授
私の専攻は毒性学ではなく皮膚がんと紫外線
エディトリアルではこの研究の限界について公平に記述している。広報は合理的な要約で科学は信頼できるようだ。この論文のポイントは4つの化合物の血中濃度がFDAの推奨する閾値濃度0.5 ng/mlを超えたということである。それが有害であるという意味ではない。我々はわからないのでFDAが企業に毒性を調べるべきだと助言している。しかしエディトリアルによるとFDAの問い合わせに日焼け止め業者は毒性試験データを出していない。
日光に当たりすぎないようにすることの重要性は変わらない。この研究は直ちに警戒要因とはならないが他に衣服や屋内に留まる方法もある。さらにビタミンDを作るために少量の日光暴露は忘れないようにすることも重要である
英国皮膚科学会Andrew Birnie博士
この研究で使われた日焼け止めの量は相当多いことに注意する価値があるだろう。そして日焼け止めは何十年もたくさんの人が使ってきたが使用者に害があるという疫学データはない。研究者らが言うように、脊髄反射で日焼け止めを使わないと判断すべきではない。
Hertfordshire大学毒性部長Rob Chilcott教授
この研究の結果は驚くべきものではなく、日焼け止めが安全でないということでもない。ただ「一般的に安全で有効と認識されている」の分類についてさらなる研究が必要であろう。
この研究をきっかけに将来さらなる厳密な試験が行われるだろう。日焼け止めの利益ははるかに大きく確立されていることを協調すべきだろう
Queen Mary University of London病理学名誉教授Colin Berry卿
著者の言う「FDAのガイドラインレベルを上回る全身吸収はこの成分が安全でないことを示すものではない」は正しいがその後の文章は著者の提示したデータによって正当化されない。全ての万一の場合を調べる必要はない-多くの皮膚用医薬品は湿疹や乾癬などについてコメントがあり侵入の変動性が重要であることを明確にしている。
-IPBESの生物多様性と生態系サービスについての世界的評価への専門家の反応
expert reaction to the IPBES global assessment report on biodiversity and ecosystem services
May 7, 2019
(たくさん。略。賛同ばかりではない。例えば日本では青々とした田んぼの広がる光景を、痛ましい環境破壊だと考える人は希だと思う)