[EU]査察
タイ―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質
Thailand―Residues and contaminants in live animals and animal products
08/05/2019
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4124
2019年1月22日~2月4日までタイで実施したEU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理を評価するための査察。タイが登録されている3品目それぞれの残留モニタリング計画は原則に従っており、求められる保証も支持している。収穫前の認可薬理学的有効成分の残留について、水産動物のサンプリングと検査の不適切だが簡単に修正できる問題があるが、違法結果のフォローアップを含む計画がタイムリーに実行され完了した。この実行は適用できる規制制限で食品のコンプライアンスの決定と適合しなかった。家禽サンプルの検査に用いられる多くの分析法や、当該品目のための分析法の妥当性確認に最大の問題があった。全てのサンプルが認定施設で分析されているという明確な発見にもかかわらず、分析法の妥当性確認の欠陥から分析結果の信頼性が損なわれている。
[EFSA]意見
-全ての鳥種及び全ての豚種用飼料添加物としてのPHYZYME®XP 10000 TPT/L (6‐phytase)の認可更新申請の評価
Assessment of the application for renewal of the authorisation of PHYZYME®XP 10000 TPT/L (6‐phytase) as a feed additive for all avian species and all swine species
EFSA Journal 2019;17(5):5702 10 May 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5702
-観賞魚用エリスロシンの安全性
Safety of erythrosine for ornamental fish
EFSA Journal 2019;17(5):5699 10 May 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5699
-鶏肥育用、産卵鶏用及びマイナー育成家禽種用の飼料添加物としてのAPSA PHYTAFEED® 20,000 GR/L (6‐フィターゼ)の安全性と有効性
Safety and efficacy of APSA PHYTAFEED® 20,000 GR/L (6‐phytase) as a feed additive for chickens for fattening, chickens reared for laying and minor growing poultry species
EFSA Journal 2019;17(5):5692 10 May 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5692
-フェンネルのフルジオキソニルの既存MRLの改訂
Modification of the existing maximum residue level for fludioxonil in Florence fennels
EFSA Journal 2019;17(5):5673 10 May 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5673
フェンネルへのMRL提案1.5 mg/kgを導出するのに提出されたデータは十分である。有効な定量限界(LOQ)0.01 mg/kgでフェンネルのフルジオキソニルの残留物を管理できる適切な分析法が利用できる。EFSAはリスク評価結果に基づき、報告された農業生産工程管理に従ったフルジオキソニルの使用から生じる残留物を長期摂取しても、消費者の健康リスクを示す可能性は低いと結論づけた。
-ヒラタケのクロルメコートに提案された暫定最大残留基準の食事リスク評価に関する声明
Statement on the dietary risk assessment for the proposed temporary maximum residue level for chlormequat in oyster mushrooms
EFSA Journal 2019;17(5):5707 9 May 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5707
欧州委員会は栽培ヒラタケのクロルメコートに提案された暫定最大残留基準(MRLs) (6 および 7 mg/kg)の食事リスク評価についての声明を出すようEFSAに求めた。評価担当加盟国(EMS)ドイツがMRL提案を出した。クロルメコートの残留物は、法律に従って栽培菌床として使用されるクロルメコートクロリドで処理した穀物のわらの相互汚染によりキノコに見つかることがある。EFSAは提案されたMRLsでの残留量への暴露は消費者の健康のリスクを引き起こしそうもないと結論した。だが、EFSAは栽培ヒラタケやわらで栽培する他のキノコの汚染を避けるために適切なリスク管理行動をとるよう推奨した。
[EU]RASFF Week19-2019
警報通知(Alert Notifications)
英国産冷凍マグロステーキの水銀(1.16 mg/kg)、オーストリア産オレガノミックススパイスのピロリジジンアルカロイド(21011 µg/kg)、中国産オランダ経由メラミン皿からのメラミンの溶出(2.95 mg/kg)、ベトナム産デンマーク経由冷凍アブラソコムツぶつ切りの水銀(1.23 mg/kg)、オーストリア産オレガノのピロリジジンアルカロイド(14366 µg/kg)、オーストリア産ハーブミックス(ブーケガルニ)のピロリジジンアルカロイド(3397 µg/kg)、フランス産オレガノのピロリジジンアルカロイド(14871 µg/kg)、ポルトガル産スペイン経由冷凍メカジキの水銀(1.20 mg/kg)、チェコ共和国産原料インドネシア産ポーランド経由ナツメグ粉のオクラトキシンA (67.6 µg/kg)、
注意喚起情報(information for attention)
オランダ産チルド馬肉のダイオキシン(0.79; 14.6 pg WHO TEQ/g)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
ポーランド産ハンガリー経由キャンディーの着色料キノリンイエロー(E104)高含有(44.6 mg/kg)および着色料タートラジン(E102)非表示、英国産食品サプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、
通関拒否通知(Border Rejections)
中国産ジェルインキャンディーの摂取による口腔内損傷のリスク(pH < 2)、ジョージア産しなびたヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(Tot. = 18.5 µg/kg)、米国産アーモンドのアフラトキシン(B1 = >24 µg/kg)、ウガンダ産ペッパーの未承認物質カルベンダジム(0.53 mg/kg)、インド産バスマティ米の未承認物質トリシクラゾール(0.022 mg/kg)、米国産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 14.1; Tot. = 15.8 µg/kg)、エチオピア産berbere粉(ミックススパイス)のアフラトキシン(B1 = 15.8; Tot. = 50.4 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 20; Tot. = 38 µg/kg;B1 = 7.5; Tot. = 10 µg/kg)、インド産飼料用ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 159 µg/kg)、アルゼンチン産茹でピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 7.0; Tot. = 10.8 µg/kg)、中国産ゼリー菓子の摂取による窒息リスクおよびコンニャク(E425)未承認、米国産アーモンドのアフラトキシン(B1 = >24 µg/kg)、ケニア産豆の未承認物質ジメフロン(0.042 mg/kg)、
[HK] 法令違反。イワシの缶詰が栄養表示規則に違反している
Canned Sardines not in compliance with nutrition label rules
Thursday, May 9, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190509_7442.html
食品安全センターが検査したところ、マレーシア産のイワシの缶詰において、糖質が0g/100gという申告のところ、1.2g/100g検出であった。
[ヘルスカナダ] 外国製品警告(FPA)
May 10, 2019
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69842a-eng.php
米国、シンガポール及びオーストラリアの検査において、表示されない成分(クロルフェニラミン、デキサメタゾン、ジクロフェナク、フルオキセチン、フロセミド、イブプロフェン、パラセタモール、フェノールフタレイン、シブトラミン、シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィル、テトラサイクリン、ヨヒンビン)が検出された。製品写真あり。
[ヘルスカナダ] 助言:ヘルスカナダはオンタリオ州Scarboroughで塩化エチルを含む新しいタイプの「ポッパーズ」を押収する。
Health Canada seizes a new type of “popper” containing ethyl chloride in Scarborough, ON
May 9, 2019
http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69916a-eng.php
[FDA]FDAの栄養革新戦略は初年度大きく進展
FDA's Nutrition Innovation Strategy Makes Great Progress in First Year
05/09/2019
FDAは2018年不健康な栄養に関連する予防できる死亡と疾患を減らすための取り組みの重要な一環として栄養革命戦略に着手し、メニューのカロリー表示、栄養成分表の強化、透明性のあるかつ明確な表示及びナトリウムの削減に対する取り組みを行った。
[FDA]警告文書
-Newton Laboratories Inc DBA Newton Homeopathics
April 23, 2019
ヒト用医薬品のCGMP違反、不正表示、未承認の動物用医薬品違反の問題。ホメオパシー製品にマチン(ストリキニーネを含む)、ベラドンナ、アコナイト及びカロライナジャスミンのような成分から製造されるものがある。
-Golean Detox US
April 29, 2019
未承認の医薬品、不正表示の問題。製品にシブトラミンとフェノールフタレインを含む。
[defra]「食事を進化させる」ために主要プレイヤーが食品廃棄チャンピオンに結集
Food Waste Champion rallies major players to ‘Step up to the Plate’
13 May 2019
https://www.gov.uk/government/news/food-waste-champion-rallies-major-players-to-step-up-to-the-plate
Ben Elliotが食品廃棄の「倫理的経済的スキャンダル」を終わらせようと呼びかける
‘Step up to the Plate’シンポジウムの報告
[ASA]あなたの「アレルギー」広告を(春の)大掃除
Spring clean your ‘allergy’ advertising
| CAP News | 10 May 2019
https://www.asa.org.uk/news/Insight-spring-clean-your-allergy-advertising.html
花粉症や関連する病気の「治療」や「症状の緩和」を謳った各種製品の販売者に向けた助言。どんな広告であろうとも、その主張を支持する正しい根拠をもっていることが重要である。
医薬品及び医療機器
アレルギーを「治療」「予防」「戦う」「なおす」などのしゅちょうは医療クレームとみなされ、そのような宣伝をしている製品は未承認製品とみなされ違反になる。医薬品はMHRAによる許可が必要である。医療機器も適切な団体の認証が必要でどんな有効性に関する宣伝も根拠が必要である。
ハーブレメディや食品サプリメント
ハーブレメディも他の医薬品同様MHRAの認可が必要である。ハーブ医薬品の広告にはMHRAのブルーガイドで示されている義務的情報は必要である。
食品や食品サプリメントの疾患予防強調表示は基準違反になるだろう。例えば食品サプリメントの広告での「春の鼻のむずむずを予防するナチュラルな方法」といった強調表示はその製品が花粉症の予防になることを示唆するので違反と判断されている
補完代替医療
ASAは鍼や指圧などの各種代替医療の宣伝も見ている。Bowen Techniqueボディレゾナンスとホメオパシーは花粉症やその他のアレルギーを治療できると言っていたがしっかりした説得力のある根拠はなかった。
アレルゲンを除去する
洗濯機や空気清浄機などのような製品は理論的にはアレルゲンの一部を除去できる。しかしアレルゲン除去を宣伝するためには、販売業者はしっかりした根拠をもっている必要がある。同様にスプレーで空気をきれいにしたりアレルゲンを除去したりできるという宣伝にもしっかりした根拠が必要である。アレルゲンを除去することによりアレルギー反応を「治療」したり「予防」したりできると宣伝するとその製品は医療機器になる可能性がある
[BfR]EUの食品には厳しい基準がある
Food in the EU subject to strictest standards
08.05.2019
EFSAが"EUと私の食品EU and My Food"をスローガンにEUのフードシステムを紹介する新しいキャンペーンを行っている。ドイツではBfRがEFSAのフォーカルポイントであるためBfRもキャンペーンを行っている
[ProMED]リシン 米国(第2報):(ミネソタ)中毒の可能性
Ricin - USA (02): (MN) possible poisoning
2019-05-12
http://www.promedmail.org/post/6466344
Date: 7 May 2019 Source: Valley News Live [edited]
ミネソタ消防署によると一人の人がDinkytownのアパートで「リシン未確認報告」があった後入院した。クルーがアパートを避難させて影響のある地区を隔離している。
(記事は詳細がないが編集者注でリシンについて解説)
[FAO]FAOの長官は「世界的肥満」を警告し、G20に規制によって健康的食生活の確保を強く求める
FAO chief warns of the ‘globalization of obesity’, urges G20 to ensure healthy diets through regulation
11 May 2019
http://www.fao.org/news/story/en/item/1193594/icode/
新潟で開催されたG20農業大臣会合
[IARC]世界がん報告
World Cancer Report
https://www.iarc.fr/world-cancer-report-qa/
現在次の世界がん報告が準備中で、今年後半に発表予定である。これは5年ごとにIARCが発表している
編集者の一人であるDr Bernard W. StewartとのQ & A
[IARC]農薬、動物、有機ダストへの親の職業暴露と子どもの白血病と週数神経腫瘍リスク:国際小児がんコホートコンソーシアム(I4C)の知見
Parental Occupational Exposure to Pesticides, Animals, and Organic Dust and Risk of Childhood Leukemia and Central Nervous System Tumors: Findings from the International Childhood Cancer Cohort Consortium (I4C)
Deven M. Patel et al.,
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ijc.32388
5ヶ国329658人の出生コホート。15才までのがんはALL 129、AML 31、CNS 158。
父親の農薬と動物暴露は子どものAMLリスク増加と関連したがALLやCNSとは関連がなかった
(関連があるといっても症例が少なくCI=0.97‐10.68という感じなのであまり強いことは言えない)
[Codex]韓国は第18回食品安全デーを祝う
Korea celebrates its 18th Food Safety Day
12/05/2019
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1194101/
Tom Heilandt事務局長スピーチ
論文
-社会経済的地位の高い家族は化学物質暴露リスクが高い
Families with a higher socioeconomic position have a greater risk of exposure to chemicals
13-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/bifg-fwa051319.php
バルセロナグローバルヘルス研究所
社会経済的地位の高い家族は妊娠中と子どもの時のPFAS、水銀、ヒ素などのある種の環境化学物質暴露量が多い。1300人の妊娠女性とその子どもの41の環境汚染物質について調べた研究。可能性として食生活や喫煙、化粧品の違いをあげている。
International Journal of Hygiene and Environmental Health
-ノルウェーと米国の両方で豊かな人の方が貧しい人より長生きする
The rich are outliving the poor in both Norway and USA
13-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/ifhm-tra051319.php
JAMAに発表されたIHMEとノルウェー公衆衛生研究所の共同研究。最も豊かな1%の男性は、最も貧しい1%より14年長生きする。女性は8年。上位25%と下位25%の比較だと男性8年女性6年。低所得層40-49才の男性の薬物濫用と自殺が目立つ。
これは社会保障制度が異なるアメリカと同様であった。
(北欧自慢の福祉とは)
-トマトの汎ゲノムが風味を戻すことを容易にする
Tomato pan-genome makes bringing flavor back easier
13-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/udoa-tpm050719.php
約5000の新しいトマト遺伝子がマップされた
USDAのARSとBoyce Thompson研究所(BTI)の研究がNature Geneticsに発表された。通常一つのゲノムは単一品種のもので他のものについては参照となる。汎ゲノムは725種類の異なる栽培品種や近縁の野生種の遺伝子を含み、もともとのオリジナル参照ゲノムには存在しなかった4873の遺伝子を明らかにした。
(「トマト」とは。こういう話を知っていたら「トマトは馴染みのある食品だからよく知っていて安心、それに比べてカタカナの食品添加物は云々」などと言える?)
-活性炭含有歯磨剤
Charcoal-containing dentifrices
Linda H. Greenwall, et al.,
British Dental Journalvolume 226, pages697–700(2019)
https://www.nature.com/articles/s41415-019-0232-8
活性炭入り練り歯磨きや歯磨き粉が流行していて歯を白くすると宣伝されている。世界中で流行していて英国、米国、日本、インド、タイ、リトアニア、オーストラリア、香港、中国、韓国、スイスで製造が報告されている。この記事は質問される歯科医向けに現在の知見の概要を示すものである
Why You Should Stop Using Charcoal Toothpaste
「ファッショナブルなマーケティングギミックでありむしろ活性炭は虫歯や歯のシミの原因になる可能性がある」
フッ素が入っていないものが多いが、フッ素が入っていても活性炭が共存したら意味がない、研磨性が高いので定期的に使うとエナメル質にダメージ
普通のフッ素入り歯磨きの方がいい
-新しいインフォグラフィクスは現代的プロトコールによる肺がん検診の利益と害をまとめる
New infographic summarizes the benefits and harms of lung cancer screening with a modern protocol
Benefits and harms in the National Lung Screening Trial: expected outcomes with a modern management protocol
8 May 2019
The Lancet Respiratory Medicineに発表された論文でIARCの科学者が米国の全国肺がん検診試験の結果をまとめた。この試験では約27000人に年に1回3年間低線量CTスキャンを提供した。
推定では1000人に検診をすると779人は全て正常。180人が要再検査になるが肺がんではない。13人は侵襲的検査で肺がんではないことが確認され41人が肺がんと診断される。しかしそのうち4人は害のないがんの発見(過剰診断)で3人が検診のおかげで死亡を避けられた
https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(19)30136-5/fulltext
-専門家委員会は消費者がプロバイオティクスの質を同定できるように透明性を増すことを呼びかける
Expert panel calls for increased transparency so consumers can identify quality probiotics
10-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/isaf-epc051019.php
新しい論文は消費者が製品について確信できるような計画を作る
プロバイオティクスがますます研究され宣伝されるようになっているが、市場が拡大するにつれ消費者にとっては質の高い製品と低い製品の識別が困難になっている。製品に何が入っているのかを確実に知らせるため、Frontiers in Microbiologyに専門家が意見を発表した。著者らはUSPが委託した10人で、プロバイオティクス製品を作っている企業は質や表示の正確性について第三者認証を受けることと質に関する全ての側面について妥当性を確認された方法論を確立することを勧めている。著者らが特に強調しているのは表示の正確性で、各種評価によると一部の製品は表示されているものと中身が違うことがわかっている。
(全ゲノムシークエンシングが標準に)
-高齢の父親はパートナーやまだ生まれていない子ども達をリスクに晒す、Rutgersの研究が示す
Older fathers put health of partners, unborn children at risk, Rutgers study finds
12-May-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/ru-ofp051019.php
父親になることを遅くする男性は医師に相談して35才になる前に精子を保存することを検討すべき。Maturitasに発表されたレビュー。
(shouldってえらい過激な助言。著者は女性のようだが)
その他
-英国における2050年までに正味ゼロ
The Lancetエディトリアル
Net zero by 2050 in the UK
Editorial|Volume 393, ISSUE 10184, P1911, May 11, 2019
英国政府に独立した助言を提供する気候変動委員会(CCC)が5月2日に「正味ゼロ-英国の地球温暖化を阻止への寄与」という報告書を発表した。正味ゼロは「必要で、実行可能で費用対効果に優れている」と述べている。健康にとってどういう意味があるか?
2035年までに化石燃料の使用を禁止する提案をしているが、これはよりきれいな空気につながるだろう。食糧と農業分野については動物由来食品と赤肉の摂取を20%減らすことを提案している。肉を植物由来製品にすることは健康上の利益もあるだろう
-Natureニュース
米国EPAは子どもの健康研究の資金をカット
US environment agency cuts funding for kids’ health studies
13 May 2019 Sara Reardon
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01491-1
コロンビア子ども環境健康センターは1998年からニューヨーク市の数百人の子どもを追跡している。血液や尿、家の空気などを胎児期からサンプリングして化学物質や汚染物質の健康影響を調べている。この知見がニューヨーク市の2018年のディーゼルバスの段階的廃止決定に影響し、この研究のスタッフは日常生活で暴露される有害化学物質や汚染物質について学校や地域で教えている。
現在この施設の行方が怪しくなっている。20年にわたってセンターの資金の半分を支えてきたEPAからの出資が7月で終わり、EPAは更新しないことを決めた。もう一つの政府資金提供者であるNIEHSはEPAの資金を補充することはできないという
カリフォルニア大学の子どもセンターを運営しているTracey Woodruffはこれがトランプ政権のEPAの科学を損なおうとする一連の活動の一つで「完全に企業のために働いている」という。EPAは取材には答えない。
コロンビアセンターの研究はこれまで化学物質と健康の驚くべき関連を明らかにしてきた。2012ねんにクロルピリホスの胎児期高濃度暴露と子どものIQ低下と脳構造の変化を報告し、それをもとに昨年ハワイはクロルピリホスの農業での使用を禁止した。また環境団体がEPAに全ての農薬の使用を禁止することを求めている裁判でもコロンビア研究が引用されている
(微妙。まともな研究者なら都市部の子どもの観察研究でみつかった「関連」を根拠に全米の農業を否定するのは違うと言いそうなものだが)
選挙を前にインドの科学者に不寛容と資金への懸念
Intolerance and funding concern Indian scientists ahead of election
10 May 2019 T. V. Padma
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01465-3
研究者らは予算の増額無しと過激主義と疑似科学の増加に困っている
-食物アレルギーが増加している、間違った情報とともに
Food allergies on the rise, along with misinformation
May 13, 2019
https://london.ctvnews.ca/food-allergies-on-the-rise-along-with-misinformation-1.4420266
カナダでは260万人以上が食物アレルギーがあり、今月のアレルギー啓発月間によせて、医師らがアレルギーについて聞いたこと全てを真に受けないように再確認。間違った情報がたくさんあるため、信頼できる情報を探すことが重要である。
-欧州議会に科学はない?
A European Parliament without Science?
Posted by RiskMonger on May 14, 2019
https://risk-monger.com/2019/05/14/a-european-parliament-without-science/
選挙関連