2019-05-20

[HK] マカオ民政総署大楼(IACM)の食品安全センター(CSA)及びカリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)より米国のカリフォルニア産Purely Elizabethのグラノーラバーに異物混入汚染(プラスチック、石またはガラス)のため回収措置

The Food Safety Centre (CSA) of the Civic and Municipal Affairs Bureau of Macau (IACM) and the California Department of Public Health (CDPH) - Recall of Granola and Bars in California, USA by Purely Elizabeth due to foreign matter contamination (may include plastic, rocks or glass).

18 May 2019 1

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20190518_1.pdf

 

[HK] 法令違反

-包装餃子が栄養表示規則に違反している

Prepackaged dumpling not in compliance with nutrition label rules

Thursday, May 16, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190516_7454.html

食品安全センターが検査したところ、タイ産の餃子において、糖質が0.8g/100gという申告のところ、1.5g/100g検出であった。

 

-食品安全センターは包装冷凍オオサンショウウオのサンプルに微量のマラカイトグリーンを検出する

Trace amount of malachite green in a Prepackaged Frozen Giant Salamander sample

Friday, May 17, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190517_7456.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、オオサンショウウオのサンプルに22ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。

(中国オオサンショウウオの冷凍肉!養殖してるらしいけど)

 

[ヘルスカナダ]助言: 未承認の健康製品は深刻な健康被害を引き起こす可能性がある2019517 – Part1、 2

Unauthorized products may pose serious health risks (May 17, 2019 - Part 1)

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69975a-eng.php

Unauthorized products may pose serious health risks (May 17, 2019 - Part 2)

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69977a-eng.php

May 17, 2019

ヘルスカナダは精力剤、減量製品、活力剤または「ポッパーズ」とされるものとして販売される未承認の健康製品に危険な成分を検出する。表示されない成分(カーダリン、ジメチルアミラミン(DMAA)、クロラムフェニコール、ポッパーズ(亜硝酸エステルを含む)、ラウオルフィア、選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARMs)、シルデナフィル、タダラフィル、ヨヒンビン)が検出された。製品写真あり。

 

[TGA]広告:苦情と結果

Advertising: Complaints and outcomes

17 May 2019

https://www.tga.gov.au/advertising-complaints-and-outcomes

TGAは簡単にオンラインで苦情を申し立てられる新たなウェブフォームを導入した。

 

[TGA]TGAPeptide Clinics Australiaの広告違反に対する措置を続ける

TGA continues action against Peptide Clinics Australia for alleged advertising breaches

17 May 2019

https://www.tga.gov.au/media-release/tga-continues-action-against-peptide-clinics-australia-alleged-advertising-breaches

TGAは医薬品法1989及び医薬品広告法2015の違反のPeptide Clinics Australia (Peptide Clinics Pty Ltd)に対し、去年11月に手続きを開始した。

(ボディービル及びフィットネス業界でよく使われている肌を日焼け色にする注射用製品メラノタンIIをネットで宣伝・販売した)

 

[FSA] Birmingham Halal Abattoir (UK 4496)は安全でない可能性があるため、食肉及びペットフード製品を回収措置

Birmingham Halal Abattoir (UK 4496) recalls meat and pet food products because they may be unsafe

8 May 2019

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-21-2019

Birmingham Halal Abattoir (UK 4496)はヒトやペットフードには適さない肉を含む可能性があるため、羊肉とラム肉及びペットフードを回収措置。

 

[FSAI] オクラトキシンAのため、Holland and Barrett Lucky liquorice rootsの回収措置

Recall of a Batch of Holland and Barrett Lucky Liquorice Roots Due to Ochratoxin A

Friday, 17 May 2019

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/lucky_liquorice.html

リコリスの根の菓子に高濃度のオクラトキシンAが検出された。製品写真あり。

 

[NYC]電子タバコ

E-cigarettes

https://www1.nyc.gov/site/doh/health/publications/health-bulletin/health-bulletin-120.page

若者の電子タバコ使用急増が心配すべき事態である

ニコチン量は少なくはなく、長期健康リスクは不明である

各種言語でのファクトシートなど

 

[ProMED]ボツリヌス症 アルゼンチン:市販ハマス、手作り保存食

Botulism - Argentina: commercial hummus, homemade preserves

2019-05-18

http://www.promedmail.org/post/6475199

Date: Sat 18 May 2019 Source: Food Safety News [edited

ハマスに関連するボツリヌス症2例がアルゼンチン保健当局によって確認された。ハマスはブエノスアイレスのPalermoTsuki Macro Veganブランドのもの。当局が製造施設を監視し加工販売禁止を命令し全てのハマスの回収を命じた

(「健康食品店」で売っているようなものを作っている会社のよう。こんなのもあった。ビン入り甘酒 ナチュラルでマクロビでビーガンだって。そんなことよりまともな衛生管理対策すればいいのに。

Amazake Natural  Macrobiótica 

https://tsukimacrovegan.mercadoshops.com.ar/amazake-natural-360cc-macrobiotica-166996622xJM

 

[FAO]世界ミツバチデー

World Bee Day | 20 May

http://www.fao.org/pollination/world-bee-day/en/

ミツバチだけではなく、蝶、鳥、コウモリなどの授粉媒介者の保護を目指す

(コウモリを可愛らしく見せようとして感染症の媒介者としての側面を無視したらダメでしょうに。毒蛾は?)

 

[CDC]健康的な夏の仕事と遊びのためのCDC8つのTIPS

Friday, May 16, 2019

https://www.cdc.gov/media/releases/2019/p0517-eight-tips-healthy-summer.html

海外旅行安全性

泳ぐときの安全

若い労働者の安全と健康

暑さや日光からの保護

子どもの健康と安全

予防接種は最新に

食品安全

昆虫から身を守る

 

[USDA]USDAは動物ゲノミクスの新しい展望を発表

The USDA Announces New Vision for Animal Genomics

By Sandra Avant May 16, 2019

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2019/the-usda-announces-new-vision-for-animal-genomics/

Frontiers and Geneticsに発表した青写真が、2018-2027の動物ゲノミクスの研究や資金提供のガイドとなる。

タイトルは"ゲノム(遺伝子の集合体)からフェノム(現象の集合体)へ:動物の健康と生産と福祉を向上させるGenome to Phenome: Improving Animal Health, Production and Well-Being."

 

SMC UK

-砂糖入り飲料、フルーツジュース、米国成人の早期死亡リスクを調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at sugary drinks, fruit juice and risk of premature death in US adults

May 17, 2019

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-sugary-drinks-fruit-juice-and-risk-of-premature-death-in-us-adults/

JAMA Network Openに発表された研究が、フルーツジュースを含む砂糖入り飲料の摂取量の多さが死亡率の高さと関連することを示唆する

PHE主任栄養士Alison Tedstone博士

この研究は砂糖入り飲料摂取が虫歯とカロリー増加と体重増加と不健康に寄与することを再確認する。現行の助言は、砂糖入り飲料は水、低脂肪乳および砂糖の少ないあるいはダイエット飲料に交換すること、である。野菜や果物ジュースは15単位のうちに入るが1150 mLまで。

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

これは統計学的には妥当な良い研究でその知見には納得できる。しかし結果は少々複雑でいくつかの重要な限界がある。まず観察研究であること。それから米国の脳卒中の極めて多い地域の人たちが多い調査であること。もともとの参加者の1/3は食品と飲料についてのデータを出さなかったので研究に含まれていない。そしてCHDによる死亡は全体でたった168で、死亡率の差の推定はそれほど正確ではない。

(詳しく説明があるが略)

Reading大学栄養と健康准教授Gunter Kuhnle博士

これは重要な研究である、特にフルーツジュースがしばしば「健康的」とみなされるので。

英国では150mLのフルーツジュースは15単位の野菜や果物に含めることができるが、これはこの研究で死亡率が少し上がることが示された量の半分以下である。従ってこの研究から一日コップ一杯のジュースに問題があるとは示唆されない。

 

-環境毒素と将来世代の生殖能力についての学会要旨への専門家の反応

expert reaction to conference abstract on environmental toxins and fertility of future generations

May 19, 2019

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-conference-abstract-unpublished-work-on-environmental-toxins-and-fertility-of-future-generations/

欧州内分泌学会年次会合の学会要旨に提示された研究が、環境汚染物質への暴露が脳の発達に影響して数世代に渡って性的発達と生殖能力に影響すると示唆する

Edinburgh大学生殖健康MRCセンター小児内分泌相談医でグループリーダーRod Mitchell博士

要旨に提示されている限られた情報からでは科学や実験方法の妥当性について結論できない。結論を出す前にしっかりしたピアレビューが必要である。またこれまでの研究から齧歯類での妊娠中の化学物質暴露で示された影響はヒトに直接あてはまらないことにも注意が必要であろう。仮にこの研究がしっかりしたものだとしても、そのような混合物暴露がヒトであてはまるかどうかについてはさらに研究が必要だろう。

Edinburgh大学生殖健康MRCセンター名誉教授Richard Sharpe教授

基本的にこの研究で示された類の知見、妊娠中に何らかの暴露をするとその後の世代に何らかの影響がみられる、はこれまでの知見にあっている。メカニズムとしてはエピジェネティック/行動を介すると想定されているが、そのようなメカニズムの直接的証拠はまだ提示されていない。従って報告された知見そのものはありそうなことである。

私が懸念するのは全体的な解釈で、特に誘発された変化は内分泌撹乱物質混合物によるというが混合物の一つは医薬品(パラセタモール)である。そして妊娠中にパラセタモールを治療量使用するとラット、マウス、ヒトで子孫の生殖に影響することが既に示されている。このことから、この研究で観察された影響の全て/ほとんどがパラセタモールによるもので他の化合物は関係ない可能性がある。強力な作用のある医薬品を汚染物質に比べて非常に高濃度混ぜるのは、極微量の環境汚染物質の影響を調べるのにあまり向かないだろう。対照群なしに混合物の影響だと言うことはできない。

さらにEDCの暴露量についても懸念がある。この手の研究の著者らは暴露量はヒトが暴露されている量と同程度だと言うがそのような研究を良く読むと実際に使った量は3桁も多かったりして日常生活で暴露されている量を反映していることは滅多にない;実際の数値がないので本当にヒトにあてはまる暴露量なのかどうか確信できない。

最後に、多世代試験は科学的に厳密に行うのは極めて難しい。詳細がないのでこの研究の質についてはわからない。

Imperial College London生殖内分泌臨床上級講師Channa Jayasena博士

世界的に生殖率は低下していてEDCや人工の化学物質が原因だと疑う人たちがいる。いくつかの研究で性的発達がEDCに影響される可能性を報告している。この研究ではラットを妊娠中にEDCに暴露しその子どもや孫に影響があることを示した。ヒトでEDCを研究する場合の大きな問題は、全てのヒトが暴露されているので臨床試験ができないことである。この予備的研究は結論を出す前に全結果が発表される必要があるがEDCのヒト健康への悪影響の可能性を強調する。

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

この研究の重要性や質について決める前にたくさんの質問がある。統計学者としてはどれだけの数の動物が使われて結果をどう統計的に処理したのか知りたい。プレスリリースと学会要旨には何の答えもないので全く判断できない。

LSHTM薬理疫学教授Stephen Evans教授

方法や結果の記述には数字が全くなく評価できない。こんなふうに製品を混合して使うことはメカニズムの理解を不可能にする。

 

(プレスリリースは以下 学会公式

Environmental toxins can impair sexual development and fertility of future generations

19-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/esoe-etc051519.php

a mixture of common EDCs」とあるだけで何を使ったかは全く記載されていない、これでパラセタモール使ってるのならひどい(要旨を見られるのは会員のみ)。いつものことだが欧州内分泌学会のEDC関連プレスは誇大で信用できない。)

 

その他

-何故「運動しよう」が運動にならなかったのか

Why Let’s Move Didn’t Move

By Shari Portnoy — May 17, 2019

https://www.acsh.org/news/2019/05/17/why-let%E2%80%99s-move-didn%E2%80%99t-move-14035

ミシェル・オバマの回想録Becoming6か月で1000万部売れた。ランダムハウスの社長は「過去最高の売り上げになった自伝」という。彼女のLet’s Move Childcareの成功率なら、子どもの肥満は根絶されているはずだが。大統領夫人は子どもの肥満と戦いより健康的な国にする計画だった。目標は「子どもの世話をしている人たちに、子供たちが健康的な人生のスタートをきれるように力を与える」ことでとても良い考えのようだったが実際にやったことはウェブサイトと紙だけだった。

うまくいかなかった理由はいくつかある。一つはリーダーシップで、ホワイトハウスの栄養政策部長は正規の栄養教育を受けていなかった。彼はアシスタントシェフから抜擢された。アメリカには教育を受けた登録栄養士が7万人もいるのに。

もう一つの理由は運営と監視がなかったこと。健康的な食品と運動を推進するためのチェックリストが保育園に配られたが園長は面倒な事務仕事が増えただけでフォローアップはなかった。それでもLet’s Moveホワはイトハウスのウェブサイトには政権の成果として掲載されている

(大統領夫人があまり大きな権限を持っていても困るような・・いずれにせよそんなに簡単に「みんなが健康的ライフスタイルに変わる」ことはないだろう)

 

-Lancet

エディトリアル

認知症リスクを減らす

Reducing the risk of dementia

The Lancet  Vol.393 | Number 10185 | May 18, 2019 p2009

WHOの認知症行動計画について。

リスク削減対策として強く勧めている運動と禁煙、根拠は弱いが推奨可能な高血圧と糖尿病の管理、食事と体重。現時点で根拠は質が低いが認知機能訓練や刺激を勧めることを選んだが小さい頃の教育を外したのは残念。

 

Lancetワールドレポート

デンバーがシロシビンキノコを脱犯罪化

Denver votes to decriminalise psilocybin mushrooms

Paul Webster

The Lancet  Vol.393 | Number 10185 | May 18, 2019 p2023

地元の投票で、いわゆるマジックマッシュルームの使用が犯罪ではなくなる可能性がある。合法化には州や連邦の対策が必要である。マジックマッシュルームを使いやすくしようとする動きはカリフォルニアやオレゴンでもある。大麻同様にシロシビンキノコを娯楽用に使おうとする動きには研究者らの関心もある。シロシビンの臨床試験は多数行われている。シロシビンのほうが大麻より心理学的リスクは高い

 

-米国がん研究所がナノテク研究センターをキャンセル

Scienceニュース

U.S. cancer institute cancels nanotech research centers

By Robert F. ServiceMay. 17, 2019

https://www.sciencemag.org/news/2019/05/us-cancer-institute-cancels-nanotech-research-centers

NCIがこれまで長い間運営してきたがんナノテクノロジーエクセレンスセンターCenters of Cancer Nanotechnology Excellence (CCNEs)への資金提供を中止する。この変更はナノテクノロジーが新興分野からより成熟した分野への「自然な移行」である、とNCIPiotr Grodzinskiは言う。「7ナノテクノロジーへの関心が減ったという意味ではない」。

それでもがんナノテクノロジーの専門家はこの決定を打撃だとみる。

NCI2005年に5年計画で8部門のCCNEsを作り第二期では92015年からの第三期では6つのプロジェクトに資金が提供された。15年で合計33000万ドルと、追加の7000万ドルが提供された

 

-ペットとオーナーが牛結核になって高級キャットフードリコール

Luxury cat food recalled after pets and owners develop bovine tuberculosis

https://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/cat-food-recall-tuberculosis-wild-venison-natural-instinct-university-of-edinburgh-a8920606.html

猫だけではなくオーナーも2人病気になっているようだ

 

猫の結核は生のペットフードに関連するかもしれない、研究が示唆

Cat TB cases may be linked to raw pet food diet, study suggests

May 14, 2019

https://www.ed.ac.uk/vet/news-events/news-and-archive/2019-news/cat-tb-cases-may-be-linked-to-raw-pet-food-diet-st

これまで英国の猫13頭ほどが罹っている。専門家はヒトへのリスクは非常に低いと強調

検査の結果通常牛結核を引き起こすMycobacterium bovisに感染していた。さらに同じ家に住むが症状のない7頭の猫にも感染が確認された

共通するのはNatural Instinctという市販のペットフードブランドのWild Venison(野生の鹿)

Conor O’Halloran et al. Tuberculosis due to Mycobacterium bovis in pet cats associated with feeding a commercial raw food diet. Journal of Feline Medicine and Surgery, 2019

 

(この会社にはFSA2018年に警告出してる。この時は規定を守っていないという理由

Natural Instinct recalls Wild Venison (Natural Cat Food) as some of the ingredients were not inspected in line with EU requirements

11 December 2018

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-65-2018

ナチュラルで100%生で(冷凍らしい)病気になる、のが望みなわけ?)