[BfR] 化学物質委の登録申請書の質を上げるためのBfRの研究プロジェクト
BfR research project to enhance the quality of registration dossiers on chemicals
18/2019, 27.05.2019
欧州の化学物質の規則であるREACH規則は、化学物質から発生する健康リスクが適切に管理される場合のみ使われるように欧州連合(EU)内での化学物質の使用を規定する。製造業者は登録申請書により、欧州化学物質庁(ECHA)にすべての化学物質を登録しなければならない。
「我々の研究プロジェクトにおいて、REACH規則に定義される要件を遵守しているかどうか登録申請の完全性を確認し、評価している」とBfR所長Professor Dr. Dr. Andreas Henselは説明する。「もし、データが欠けていれば、科学的不確実性が高まり、健康リスクを予測することがより困難になるため、批判される。」とHensel氏は続けた。「責任官庁の欧州化学物質庁はすでにコンプライアンスチェックの際、効率を上げるための対策を遂行し、計画してきた。」
「REACHコンプライアンス」研究プロジェクトにおいて、BfRはドイツ連邦環境庁(UBA)と連携して、REACH要件の情報と比較し、登録申請書の質を検査した。
(中略)
欧州委員会はまた、登録申請の法律で規定されたコンプライアンスチェックの範囲をかなり拡大するようECHAに命じた。これらのコンプライアンスチェックの責任はECHAにあるが、REACH規則における連合議員は、ECHAがトン数帯ごとの登録申請文書の少なくとも5%(1-100トン、100-1000トン、1000トン以上)の遵守チェックをしなければならないと規定した。2019年-2023年の戦略的計画の中で、ECHAは新たな優先事項として申請書の質について述べ、過程の合理化と連動し、遵守チェックの数を大幅に増やす計画をしている。
・規則のコンプライアンス遵守を高めるためのECHAの対策に関する情報(https://www.echa.europa.eu/-/improving-compliance-is-echa-s-key-priority)
[EFSA]欧州人の現代の食品問題:初の世界食品安全デーに新たなEU域調査を発表
Europeans on today’s food issues: new EU-wide survey comes out on first World Food Safety Day
7 June 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/190607
2010年以降初のEU食品安全調査
2010年の調査から約10年たち、その間社会は変化し、生産や消費パターンも変化したが、調査結果から欧州人が食品安全に高い意識を持ち、食品に気を使っていることが分かった。
それだけが心配、というものはない
家畜への抗生物質、ホルモン、ステロイドの乱用(44%)、食品中の残留農薬(39%)、食品添加物(36%)は、EU加盟国20か国以上で最も頻繁に浮上する問題で、これらは2010年の食品安全に関するユーロバロメーターでも主な関心事だった。GMOsなどは欧州人は以前ほど心配していないようで、マイクロプラスチックは初めて食品安全の項目にあがってきた。
情報と信頼
欧州では、食品リスクに関しては、科学者(82% - 2010年の73%から上昇)、消費者団体(79%)、農業従事者(69%)が最大の信頼度を得ており、国家機関(60%)やEU機関(58%)の信頼もかなり高い。だが、EUの食品安全システムがどのように作用しているのか、あまり理解していない。2010年と同様、食品リスクについての主な情報源はテレビである(全欧州人の10分の7)。だが、若者はTVよりソーシャルメディアを頼り(15-24歳の45%)、老人は新聞(46%)やラジオ(30%)など従来通りの情報源を選んでいる。
やるべき仕事
欧州人の信用を当然だと思わずに、一般食品法の最新の修正で想定されるように、欧州人の懸念や習慣と歩調を合わせる必要がある。この報告書はEU各国の違いを明らかにし、特別なファクトシートで全28 EU加盟国にまとめられた(英語と地域言語で入手可)。
・ユーロバロメーター91.3:EUの食品安全に関する報告書
Eurobarometer 91.3: Report on food safety in the EU
Published: 7 June 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/eurobarometer19
・国ごとのファクトシート(英語と地域言語)
Factsheets by country (in English and local languages)
Published: 7 June 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/eurobarometer19
・EU各国に渡る食品安全懸念マップ
Maps of food safety concerns across EU countries
https://www.efsa.europa.eu/en/interactive-pages/eurobarometer-2019
・WFSD 2019「食品安全、みんなの関心事」
WFSD 2019: ‘Food safety, everybody’s business’
7 June 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/190607-0
ユーロバロメーターから選択した結果(EUの平均)
・食品購入時に欧州人が最も重要視するのは、産地(53%)、値段(51%)、食品の安全性(50%)、味(49%)である。栄養成分はやや重要性が低い(44%)、倫理と信念のランクは最も低い(19%)。概して、解答者の41%は「食品安全について個人的に興味がある」と述べている。欧州人の5分の1強(22%)は、安全性は食品選択の際の主な関心事だと述べている。
・欧州人の3分の2(66%)は食品リスクについての情報を得た後に消費量を変えた。33%は変化が保たれ、残りの33%は一時的なものだった。
・消費習慣の変化は女性、中年世代、高等教育を受けた人でより一般的だった。
・前述の最も頻繁な関心事は「肉の抗生物質、ホルモン、残留ステロイド」(44%)、「食品中の残留農薬」(39%)、「魚、肉、乳製品の環境汚染物質」(37%)、「食品や飲料に使用される着色料、防腐剤、香料などの添加物」(36%)である。
・食品に関するリスクについての情報は、科学者の信頼が最も高く(82%)、消費者団体(79%)、農業従事者(69%)、国立機関(60%)、EU機関(58%)、NGOs (56%)、ジャーナリスト (50%)が続く。スーパーマーケットやレストラン(43%)、食品企業(36%)、有名人、ブロガー、インフルエンサー(19%)を信じる人は少ない。
・解答者の5分の2強(43%)は「自分が食べる食品が安全だと確認するための規則は整っている」と述べている。10分の3(28%)は「食べ物にどれほどリスクがあるかを決めるために、EUは専門的な助言を出す科学者を信頼している」。
[EU]RASFF Week23-2019
警報通知(Alert Notifications)
フランス産生きたムラサキイガイの下痢性貝毒(DSP)オカダ酸、ベトナム産オランダ経由冷凍マンゴーキューブの塩素酸塩(2.99 mg/kg)、中国産飼料用イチョウの葉のダイオキシン(4.31 ng/kg)、オーストリア産オレガノのピロリジジンアルカロイド(11600 µg/kg)、フィンランド産スピルリナのベンゾ(a)ピレン(44.1 µg/kg)及び多環芳香族炭化水素(PAH4の合計: 220.4 µg/kg)、トルコ産粉末クミンのピロリジジンアルカロイド(17.9 mg/kg)、中国産ドイツ経由乾燥クコの実のアセタミプリド(0.82 mg/kg)・未承認物質カルボフラン(0.038 mg/kg)・アミトラズ(0.094 mg/kg)及びフィプロニル(0.016 mg/kg)、アイルランド産チルド馬肉のダイオキシン(27.18; 26.52 ng/kg)、中国産英国経由食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル、中国産スロバキア経由食品サプリメントの未承認物質タダラフィル、デンマーク産有機キノアライスケーキ及び塩味ライスケーキの無機ヒ素(0.330, 0.362 mg/kg)、イタリア産リキュールのラクトース(29 g/kg)・着色料タートラジン(E102)及びラクトプロテインの形跡(カゼイン)、中国産ギリシャ経由竹繊維製マグからのメラミンの溶出(5.8 mg/kg)、フランス産生きたアサリの下痢性貝毒(DSP) (407.1 µg/kg)、中国産ギリシャ経由竹繊維製皿からのホルムアルデヒド(17.81 mg/kg)及びメラミン(5.47 mg/kg)の溶出、中国産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル、中国産ギリシャ経由子供用竹製食器セットからのホルムアルデヒド(30.03 mg/kg)及びメラミン(2.5 mg/kg)の溶出、中国産ナイロンと金属製サービング用トングからの一級芳香族アミンの溶出(0.0403 mg/kg)、
注意喚起情報(information for attention)
ベトナム産冷凍コツブイイダコのカドミウム(1.57 mg/kg)、パキスタン産シーズニングミックスチキンティッカのアフラトキシン(B1 = 16.2; Tot. = 16.9 µg/kg)、中国産金属製取っ手付きプラスチック製おたまからの一級芳香族アミンの溶出(6.47 mg/l)、米国産食品サプリメントの未承認物質金属マグネシウム(粒子)、ベルギー産飼料用煎り豆にブタクサの種子高含有(987 mg/kg)、ポーランド産冷凍家禽肉のドキシサイクリン(123 µg/kg)、スペイン産解凍メカジキロインの水銀(1.6; 1.9 mg/kg)、クロアチア産チルドマグロ切り身のダイオキシン(11.820 pg WHO TEQ/g)、トルコ産オレガノミックスのピロリジジンアルカロイド(13100 µg/kg)、スペイン産真空で解凍した調理済チルドメカジキの水銀(1.9 mg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
ドイツ産飼料用エルブドプロバンスのダイオキシン(1.49 ng/kg)、ポーランド産cbdオイルの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (1424 mg/kg)、スペイン産CBDカプセルの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (1515 mg/kg)、ノルウェー産飼料用エビパウダーのヒ素(104 mg/kg)、シリア産オランダ経由酢漬けのカブの着色料エリスロシン(E127)の未承認使用、ハンガリー産亜鉛タブレットの亜鉛高含有(98 mg/item)、
通関拒否通知(Border Rejections)
中国産ナイロン製泡立て器からの一級芳香族アミンの溶出(48.4 µg/kg)、中国産ナイロン製マッシャーからの一級芳香族アミンの溶出(最大 4430 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.26 mg/kg;0.376 mg/kg)、中国産ナイロン製おたまからの一級芳香族アミンの溶出(17 µg/kg)、中国産ガラスの蓋つきポットの揮発性有機化合物(1.6 %)、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 14.44; Tot. = 22.46 µg/kg)、インド産バスマティ米の未承認物質トリシクラゾール(0.035 mg/kg)、トルコ産有機乾燥イチジクのオクラトキシンA (41 µg/kg)、トルコ産レーズンのオクラトキシンA (27 µg/kg)、中国産シリコーン製マグの揮発性有機化合物(1.2 %)、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド(0.621 mg/kg)、トルコ産レーズンのオクラトキシンA (20 µg/kg)、中国産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 22; Tot. = 27.3 µg/kg)、
[FSS]世界食品安全デーに際し、FSSは調理されていない鶏肉から発生する食中毒のリスクについて強調する
On World Food Safety Day, Food Standards Scotland highlights food poisoning risk from undercooked chicken
7 June 2019
初めての世界食品安全デー(2019年6月7日)に際し、FSSはスコットランド市民に、鶏は十分加熱し、生の鶏肉を扱う場合は適切な衛生状態で行うことで、家庭で食中毒に感染することを避けるよう呼びかけている。
-ブログ。食中毒を防ぐためにできること
What you can do to prevent food poisoning
7 June 2019
https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/what-you-can-do-to-prevent-food-poisoning
本日は初めての世界食品安全デーであり、スコットランドにおける食中毒の主な原因についてまた、自分自身及び家族が病気にならないようにするにはどうしたらよいかを話す。
-ピンクチキンほど夏をダメにするものはない
Nothing Spoils Summer Like Pink Chicken
https://www.foodstandards.gov.scot/consumers/food-safety/at-home/pink-chicken-food-safety-campaign
しっかり加熱するよう呼びかけるキャンペーン
(それにしてもピンクチキンひどいやつ)
[ヘルスカナダ] 声明:保健省からの発言―2019年6月7日世界食品安全デー
Message from the Minister of Health – World Food Safety Day - June 7, 2019
2019-06-07
本日、カナダ政府は初めての世界食品安全デーのため、安全な食品の取り扱い方及び質の高い食品安全管理システム重要性を強調する。
[FDA] Mary Lou Valdez氏による2019北米国食品安全及び品質会議に対する発言
Remarks by Mary Lou Valdez to the North American Food Safety and Quality 2019 Conference
June 05, 2019
「世界的な協力:国際的な食品安全システム及び能力の統一」
[FDA]FDA及び連邦取引委員会(FTC)は、利益目的でソーシャルメディアのインフルエンサーによるオンライン投稿に関連する違反をしたフレーバー電子タバコを製造販売する4企業に言及し、子供を守るための措置を講じる。
FDA, FTC take action to protect kids by citing four firms that make, sell flavored e-liquids for violations related to online posts by social media influencers on their behalf
June 07, 2019
FDAとFTCは本日、必要なニコチン警告文書の無記載を含む、オンライン投稿に関連する違反をしたフレーバー電子タバコ製品を製造、広告及び販売する4企業に対し警告文書を発した。
-FTCとFDAは健康警告なしにソーシャルメディアでの保証で風味付き電子タバコリキッドを販売している企業に警告文書を送付
FTC and FDA Send Warning Letters to Companies Selling Flavored E-liquids About Social Media Endorsements without Health Warnings
June 7, 2019
(インフルエンサーマーケティングで広告基準違反をしているということらしい)
警告文書。
-Hype City Vapors, LLC
June 7, 2019
FD&C 法(連邦食品・医薬品・化粧品法)違反、ニコチン警告文書の記載がない表示広告の不正表示、不正かつ虚偽的販売の問題。
以下同じ
-Solace Technologies, LLC d/b/a Solace Vapor
June 7, 2019
-Humble Juice Co. LLC
June 7, 2019
-Artist Liquids Laboratories LLC d/b/a Artist Liquid Labs
June 7, 2019
[FDA]声明。世界食品安全デーの発言:「食品安全はみんなの仕事」
Remarks on World Food Safety Day: ‘Food Safety Is Everyone’s Business’
June 07, 2019
食品安全の重要性及び各国における人々の生活の質を向上させるためにいかに協力できるかに関して。
-世界食品安全デーにおけるFrank Yiannas氏の発言:「食品安全はみんなの仕事」米国
Remarks of Frank Yiannas at World Food Safety Day: ‘Food Safety Is Everyone’s Business’, United Nations
June 07, 2019
食品安全の重要性及び各国における人々の生活の質を向上させるためにいかに協力できるかに関して。
[FDA]FDAは消費者にBobbie Baby社の乳児用ミルクを使うのを止めるよう助言
FDA Advises Consumers to Stop Using Infant Formula from Bobbie Baby Inc.
June 7, 2019
この製品はドイツ製で米国に輸入されオンラインで販売されている。Bobbie Baby社からの情報によるとカリフォルニアのサンフランシスコベイエリアの消費者にのみ販売された。この製品には適切な栄養が含まれず、特に未熟児や低体重の乳児に鉄欠乏リスクとなる。また要求されている栄養素の表示がない
(この製品はオーガニックで芝生を食べた牛のミルクから作っていると主張し、欧州基準だという。会社側は乳児用を幼児用と表示変更することで売り続けるらしい
https://www.hibobbie.com/pages/our-response)
[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
輸入検査課
-2019-05-24
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43056
2019.5.17〜2019.5.23
-2019-05-17
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43053
2019.5.10〜2019.5.16
-2019-05-10
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43052
2019.5.3〜2019.5.9
[MFDS]貝類毒素発生及び検査の現状(5.22)
農畜水産物安全課 2019-05-23
http://www.mfds.go.kr/brd/m_74/view.do?seq=43409
□基準値を超える発生状況 - 麻痺性貝毒の基準値(0.8 mg/ kg)
イガイ類
釜山市甘川洞沿岸で基準値を超え検出(2.94 mg/ kg)
[MFDS] [報道資料] 現地実査を妨害・回避する海外作業場の輸入停止
輸入食品政策課 2019-05-23
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43458
□ 食品医薬品安全処は、韓国に畜産物を輸出する海外作業場*で現地調査を妨害または忌避する場合には輸入を中止するなど、輸入食品安全管理を強化する内容の「輸入食品安全管理特別法」施行規則改正案を23日、立法予告すると発表した。
〇 海外作業場で現地調査を妨害または忌避(正当な事由なしに応答しない場合も含む)する場合、該当の海外作業場で生産された畜産物製品を輸入中断措置することを明確にした。
〇 また、通関段階輸入申告時の電子証明書認定範囲を既存の畜産物の電子衛生証明書から食品医薬品安全処長が認めた輸出国政府機関の通信網を通じて伝送されたすべての電子証明書に認定範囲を拡大した。
優秀輸入業者が輸入した食品などが、最近3年間不適合履歴がなく、持続的な輸入実績がある場合、年間計画された物量に対しては輸入検査なしに自動で申告できるように「計画輸入迅速通関制度」を取り入れた。
□ 食薬処は、今後も懸念輸入食品が国内に搬入されないように安全管理を強化する一方、安全と無関係な規制は解消して、迅速な輸入食品通関が可能になるように通関手続きを合理的に改善して行く
[MFDS] [関係省庁合同] ASF 国内流入防止のための違法海外畜産物流通の政府共同取締り推進
輸入流通安全課/サイバー調査団 2019-05-23
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43453
□ 食品医薬品安全処と農林畜産食品部)は、アフリカ豚コレラ(ASF)の国内流入を防ぐために、外国人密集地域の食品販売店、インターネット流通不法畜産物、国際港湾内積荷などについて「不法外国畜産物流通政府合同取締り」を実施する
[MFDS] [報道資料] 食品原料認定手順を詳しくお知らせします!
食品基準/新素材食品課 2019-05-22
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43450
□ 食品医薬品安全処は、新しい食品原料認定申請を準備する食品業者や開発者の助けになるために「新しい食品原料認定制度説明会」を5月22日、ソウル地方食品医薬品安全庁で開催する。
〇 説明会の主要内容は、▲食品原料の管理及び認定基準▲新しい食品原料認定制度及び現状▲提出資料作成方法▲新しい食品原料認定事例など。
□ ‘19年5月現在、国内で使うことができる食品原料は、食品公典に登録された計4,926種であり、食品公典に登録されていない原料は、新しい食品原料としての認定を受けてから使うことができる。
〇 「新しい食品原料認定制度」は、国内で食品として摂取経験がない原料について安全性などを評価する制度で、新しい食品の原料として認められれば食品公典登載前まで認められたものに限り一時的に使うことができる。
* 認定/申請件数 : (‘10~‘13年)2/23件→(‘14年)3/6件→(‘15年)4/7件→(‘16年)10/14件→(‘17年)5/13件→(‘18年)9/10件
〇 新しい食品原料に認められるためには、▲起源及び開発経緯▲国内‧外認定及び使用状況▲製造方法▲原料の特性▲安全性に関する資料などを提出しなければならず、誰でも申請することができる。
* 申請資料準備が困難な営業者などを支援するために、訪問技術相談など事前相談実施
〇 現在海洋深層水濃縮分離ミネラルなど、計35個の原料が新しい食品原料と認められ、このうち食用昆虫4種、アルロースなどは食品公典に搭載されて誰でも食品開発に使うことができる。
特に食用昆虫はタンパク質の代替原料として、アルロースは砂糖代替に活用されて今後の昆虫産業の活性化と糖類低減化に寄与すると期待される。
詳しい内容は安全評価院ホームページ(www.nifds.go.kr > 情報広場 > 告知事項)で確認できる。
<添付> 1. 新しい食品原料認定現況
2. 説明会詳細日程
[MFDS]食品医薬品安全処、SNSマーケットの人気販売食品の集中収去・検査
食品安全管理課/サイバー調査団 2019-05-21
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43449
□ 食品医薬品安全処は、インスタグラムなどソーシャルネットワークサービス(SNS)マーケットで「ダイエット」、「ヘルス」、「インナービューティー」などを標榜して販売されている食品を対象に、5月22日から31日まで集中回収・検査する。
* SNSマーケット: 主に販売者が製造業社と協力して共同購入形式で物品を販売したり、独自の製作または販売者が直接選別した商品を販売する形態で運営
○ 今回の回収・検査は、最近フェイスブック、インスタグラムなどSNSショッピング利用が急増し、有名人インフルエンサー(influencer、SNSで影響力ある個人)が販売している人気の食品に対する安全管理を強化する一方、該当の製品を購入する消費者を保護するために実施する。
- 回収対象は会員数10万人以上のカフェ、フェイスブックなどで販売されている「ダイエット」、「ヘルス」、「インナービューティー」標榜製品です。
- 検査項目は、製品の特性を考慮して、食中毒菌だけではなく、肥満治療剤、利尿剤など医薬品成分まで含む。
〇 また、SNSマーケットなど、オンラインで販売して健康機能食品と誤認させたり、疾病予防・治療効果を標榜するなどの虚偽・誇大広告行為も確認する予定。
[MFDS]高速道路休憩所では低塩メニューにして健康に気を付けてください
食生活栄養安全政策課 2019-05-14
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43437
食品医薬品安全処は、5月14日から17日まで24高速道路休憩所で「訪問<低塩低糖> 体験イベント」を実施する。
□イベントの主な内容は、▲塩分濃度を下げたメニューを提供し、新規低塩メニュー発売▲塩分濃度の確認など現場体験▲ナトリウム‧糖類低減広報など。
○韓国道路公社忠北本部管轄24箇所のサービスエリアでは、現場体験とナトリウム・糖類低減広報を行う。
休憩所の店舗内に塩度計を備えて利用客誰でも販売する食品の塩分濃度を確認することができるようにして、コーヒー注文時に「シロップは一度だけ」などを通じてナトリウム‧糖類低減キャンペーン参加を誘導する。
[ProMED]原因不明の死亡-ドミニカ共和国:旅行者
Undiagnosed deaths - Dominican Republic: travelers
2019-06-09
http://www.promedmail.org/post/6511612
[1]Date: 6 Jun 2019 Source: Washington Post [edited]
ドミニカ政府の担当者が、2019年5月の最終週に同じホテル会社の所有する近接するビーチリゾートで3人のアメリカ人旅行者が死亡した件のより詳細な剖検結果を2019年6月6日発表した。3人全員が同様の症状で、剖検の結果内出血、肺浮腫、心肥大が認められた。毒性報告書は保留である。米国当局はまだ3人の死亡の関連を確認していない。FBIが協力している。
41才のMSWはLuxury Bahia Principe Bouganvilleにチェックインし部屋のバルコニーから写真を撮っているときに具合が悪くなりはじめ2時間以内に死亡した。
[2] Date: 7 Jun 2019 Source: CNN [edited]
ドミニカ共和国のリゾート地での説明できない3人の死亡を当局が捜査しているが、昨年同じ施設に滞在したコロラドのカップルが、エアコンから出た殺虫剤と疑われるものに暴露されてひどく具合が悪くなったと語った。二人は今年初めホテルの所有者を訴えている
(以下長い記事略、編集者注でコロラドのカップルの症状は有機リン中毒のように見える、死亡が極めて早いことからホスゲンが疑われる、等)
[FAO]プラスチックへの依存を減らす5つの方法
5 ways to reduce our reliance on plastic
http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1196346/
我々の日々の選択が問題:プラスチックについての潮目を変える
1.使い捨てプラスチックを避ける
2.隠れたマイクロプラスチックを認識する(化粧品のビーズのような)
3.再利用可能な水ボトルを持ち歩く
4.プラスチックのカトラリーやストローや持ち帰り容器を断る
5.リサイクル
[ASA]子ども向けオンラインメディアでのHFSS食品の広告禁止
Banning ads for HFSS food appearing in children's online media
| ASA News | 06 Jun 2019
https://www.asa.org.uk/news/banning-ads-for-hfss-food-appearing-in-children-s-online-media.html
本日子ども向けウェブサイトやYou Tubeチャンネルでの高脂肪・塩・砂糖(HFSS)食品や飲料の広告を同定する新しい「アバター」モニタリング技術を用いて法令遵守調査を行った結果を発表した。41030広告のうち2.3%がHFSS製品だった。一般的にブランドは広告基準を守っているが、You Tubeの子ども向けチャンネルの一部に問題があった
[USDA]ワシントン州での遺伝子組換え(GE)小麦検出についてのUSDAの調査
USDA Investigating Detection of Genetically Engineered (GE) Wheat in Washington State
Jun 7, 2019
https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/2019/sa-6/ge-wheat
USDAのAPHISはワシントン州の未耕作地でGE小麦が育っているのを発見したことを確認した。問題の小麦はグリホサート耐性である。食品供給網に入ったという根拠はない。
USDAは州や企業や取引相手と協力していてこの知見についてはタイムリーで透明性の高い情報を提供する。
(以前も同じようなことがあって結局わからなかったような)
[Codex]世界食品安全デーは食品が作られ消費される方法に世界的影響を与えうる
World Food Safety Day can have a global impact on the way food is produced and consumed
08/06/2019
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1197309/
2019年6月7日ローマでのイベント
-コーデックス-世界食品安全デーに安全な食品のための青写真
Codex – a blueprint for safe food on World Food Safety Day
07/06/2019
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1197172/
-世界食品安全デーに世界中からサポート
Global support for World Food Safety Day
09/06/2019
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1197349/
(各国の写真。日本は特に何もやってない、と思う)
論文
-NIHの資金による研究がビタミンDは高リスクの人の2型糖尿病を予防しないことを発見
NIH-funded trial finds vitamin D does not prevent type 2 diabetes in people at high risk
7-Jun-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/niod-ntf060619.php
サンフランシスコで開催されている米国糖尿病学会で発表されNew England Journal of Medicineに発表。
観察研究ではビタミンD濃度の低さと2型糖尿病リスクの増加に関連があることが報告されてきた。さらに小規模試験ではビタミンDサプリメントはインスリンを産生するベータ細胞の機能を改善することも報告された。このビタミンDと2型糖尿病(D2d)試験では米国22ヶ所の2423人の成人が参加し、4000IUのD3またはプラセボ錠剤を毎日摂取した。試験開始時のビタミンD濃度は約80%が米国栄養基準に照らして十分だった。3-6か月ごとに平均2.5年調べて2型糖尿病の発症を確認した。投与群は24.2%、プラセボ群は26.7%の発症で有意差はなかった。ビタミンDの副作用にも差はなかった。
(観察研究で有望でもRCTでは残念といういつものパターン。)
-医療についての間違った情報とインターネット:戦闘への招集
Medical misinformation and the internet: a call to arms
Jen Gunter
THE LANCET Perspectives|The art of medicine|Volume 393, ISSUE 10188, P2294-2295, June 08, 2019
三つ子の妊娠で一人は諦め二人は育てるのに非常に苦労した経験をもちThe Vagina Bibleを出版する予定の産婦人科医の著者からの、より良いインターネット環境のための戦いへの参戦要請。
The Vagina Bibleは女性の健康に特化した嘘と医学を識別する本。女性の生殖周辺が健康産業複合体wellness-industrial complexの標的となっていて、ナチュラルとかピュアといった単語を武器に女性に役にたたない高価な、いわゆるトキシンフリー製品を売りつけるのに使われている。
-破傷風:予防接種を忘れないで
Tetanus: remember to vaccinate
Yusuke Mori, et al.,
THE LANCET Volume 393, ISSUE 10188, P2331, June 08, 2019
日本(福岡)からの破傷風の症例報告
その他
-ジャンクフードと食物アレルギーについての発表されていない学会要旨への専門家の反応
SMC UK
expert reaction to unpublished conference abstract on junk food and food allergies
June 8, 2019
欧州小児消化器病学会の要旨が、ジャンクフードの終末糖化産物(AGE)がここ数年の食物アレルギーの激増を説明できると示唆する
Imperial College London臨床科学者で小児アレルギー相談医Paul Turner博士
食物アレルギーの有病率は確かに増えていたが最近は頭打ちのようだ。増加の理由は多数の要因により、「ジャンクフード」が寄与しているかもしれないという考えは新しいものではない。実際要旨に提示されているメカニズムは数年前にオーストラリアのPete Smith 博士が提案したものだ。要旨だけではデータを評価するのは困難で、もし事実だとしても関連であろう。例えばアレルギーのせいでAGEが増えるかもしれない。実際のデータを見るのを楽しみに待とう。それまでのあいだ、不健康なライフスタイルが健康状態の悪さに寄与するのは疑いようもない。
-防弾コーヒー:たくさんの雄牛。たくさんの脂肪も
Bulletproof Coffee: Plenty Of Bull. And Fat Too.
By Angela Dowden — June 8, 2019
https://www.acsh.org/news/2019/06/08/bulletproof-coffee-plenty-bull-and-fat-too-14079
最初に「防弾コーヒー」について聞いたとき、LAの食事法の流行の狂気の一種だと思った。マクドナルドのダブルチーズバーガーよりカロリーが多いことに気がついたらそんなに流行らないのではと思っていた。でも私は間違っていた。このシリコンバレーの起業家が開発したコーヒーとバターと油脂の480カロリーの混合物は今や数百万ドルの低炭水化物ダイエットビジネスに変貌した。この教義では毎朝防弾コーヒーを飲む。これが健康上の利点があるというピアレビューされた研究はない。しかし健康に悪い可能性はある
(以下説明略、防弾コーヒーまたはバターコーヒーでいろいろ無責任な宣伝がされている。)
-正義が勝った!がん詐欺師Colleen Huberは私に対する名誉毀損訴訟で負ける
Justice prevails! Cancer quack Colleen Huber loses her defamation suit against me
3 June 2019/Author Britt Hermes/
ドイツKiel地方裁判所が2019年5月24日にナチュロパスColleen Huberの訴えを退けた。彼女はアリゾナの病院で疑わしいがん治療をしているという私の意見を名誉毀損だと訴えていた。
(以下いろいろ説明。がんの代替療法が儲かるので団体や弁護士が活動できるのが闇。個人の自由、では済まない。あなたがインチキ治療法や健康食品に払ったお金は次の犠牲者を生む)