2019-06-21

[CFIA]2019-06-12食品安全検査報告

2019-06-12 Food Safety Testing Bulletin

June 2019

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2019-06-12/eng/1558581216846/1558581217083

カナダ食品検査庁(CFIA)の最優先事項の一つは、カナダの食品供給の安全防護対策によって消費者を保護することである。CFIAは、企業が食品安全性条件を満たし、食品安全性リスクを検出するためにサンプリングや検査を実施することを確認している。

食品供給における化学物質や微生物学的ハザードの量、表示していないアレルゲン、グルテンを監視することは、CFIAが食品安全性ハザードを確認したりカナダ人への潜在的なリスクを最小化するためのリスク管理戦略を開発するのに役立つ。

違反が見つかると、CFIAは適切な行動をとる。これらの行動には、製造業者や輸入業者への通知、是正処置の依頼、追加検査、さらなる指導サンプリングや製品押収および/またはリコールの実施が含まれている。

 

・選択したトウモロコシ製品、ナッツ、ナッツ製品、レーズン、ココアパウダー、チリパウダー、パプリカのアフラトキシン-201241日~2013331

Aflatoxins in Selected Corn Products, Nuts, Nut Products, Raisins, Cocoa Powder, Chili Powder and Paprika - April 1, 2012 to March 31, 2013

Date modified: 2019-05-06

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2019-06-12/aflatoxins/eng/1557171015830/1557171066945

概要

対象を絞った(Targeted)調査から潜在的な食品ハザードについての情報が提供され、カナダ食品検査庁(CFIA)の定期的なモニタリング計画が強化された。これらの調査は食品供給の安全性に関する証拠を提供し、潜在的な新興ハザードを特定し、制限されるか存在しない可能性のある食品分類への新たな情報やデータに寄与している。CFIAは最もリスクの高い分野の調査に重点的に取り組むためにこれらをよく利用する。調査は傾向の確認や企業がカナダの規制を遵守する方法についての情報を提供するのにも役立つことがある。

アフラトキシンはアスペルギルス菌が生産するマイコトキシン(天然に生じ、有毒な二次代謝物)の一種である。植物の成長や保管中に高温多湿や害虫被害がアフラトキシン産生真菌の増殖を促進することがあり、食品にアフラトキシンが存在するようになる。アフラトキシンはナッツやナッツ製品、乾燥食品、穀類、スパイス、ココア豆に生じることが知られている。この調査はトウモロコシ製品、ナッツとナッツ製品、レーズン、ココアパウダー、パプリカ、チリパウダーを対象とした。

カナダ市場の食品に存在するアフラトキシン量を調べるために、CFIAはアフラトキシンを含む可能性の高い食品の小売り調査を行った。この調査では904製品が抽出された。アフラトキシンは検査したサンプルの17%に見つかった。現在のところ、カナダのトウモロコシ製品、レーズン、ココアパウダー、パプリカ、チリパウダーにアフラトキシンの規制はないが、ナッツとナッツ製品には総アフラトキシン量15 ppbの規制がある。ナッツとナッツ製品のサンプルの結果を15 ppb規制と比べると、99.8%がこの規制以下だった。アフラトキシン量が高かった場合は、アフラトキシン量が消費者に有害かを決めるためにヘルスカナダの化学物質安全局が再調査する。この調査で見つかった量はカナダ人の摂取には安全だと考えられ、製品回収は必要なかった。

 

・飲料中の農薬と金属-201541日~2016331

Pesticides and Metals in Beverages - April 1, 2015 to March 31, 2016

Date modified: 2019-05-06

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2019-06-12/pesticides-and-metals-in-beverages/eng/1557283141615/1557283141884

概要

ボトル入り飲料水、茶、コーヒー、ジュース、ワイン、ビールなどの広範な各種飲料の有用性は、消費者の需要に合い、増え続けている。

(1)Household final consumption expenditure, quarterly, Canada. (2018). Canada. Statistics Canada.

https://www150.statcan.gc.ca/t1/tbl1/en/tv.action?pid=3610010701

(2)Beverage consumption of Canadian adults. (2015). Canada. Statistics Canada.

https://www150.statcan.gc.ca/n1/en/catalogue/82-003-X

これらの飲料は農産物が原料で、その作物が虫、カビ、他の菌からの被害を防ぐために野外で、また輸送中および/または保管中に農薬処理されると、環境からもたらされた農薬を含む恐れがある。これらの飲料は環境由来の金属量を含む恐れもある。ヒ素、カドミウム、鉛、水銀などの金属は食品への添加は許されていないが、製造業者は食品中にこれらが予想外に入る(例えば、鉄鋼機器の鉛はんだから)ことを削減する対策をとる責任があるものの、極少量は、主に、環境中に天然に存在する結果として、食品に存在することが予期される。

全部で1355サンプルの飲料がカナダの6都市の小売り店舗から集められ、農薬と金属の検査をした。そのサンプルの854 (63%)174の様々な残留農薬が検出された。飲料の農薬の総順守率は92%だった。114の茶のサンプルに生じた違法結果は357だった。この調査で観察された飲料中の農薬の量を測定したヘルスカナダ(HC)は、ヒトの健康への懸念をもたらすとは予期せず、そのため、この調査による製品回収はなかった。

(詳細データがこのサイトに提示されている)

 

・キャンディの卵、グルテン、ダイズ非表示-201551日~2016331

Undeclared Egg, Gluten, and Soy in Candy – May 1, 2015 to March 31, 2016

Date modified: 2019-05-06

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2019-06-12/undeclared-egg-gluten-and-soy-in-candy/eng/1557178759770/1557178760030

概要

食品アレルギーは全年齢の人に影響する可能性があるが、特に子供では一般的である。食品アレルギーはアレルギーのある人に重大な、あるいは命を脅かすような健康リスクとなることがある。さらに、アレルゲンだとは考えられていないけれども、表示されていないグルテンがセリアック病やグルテンへの感受性の高い人の慢性的な健康問題に寄与する可能性がある。アレルゲンとグルテンは原材料中に存在するため食品に見つかったり、交叉汚染により食品生産チェーンで偶然入り込むことがある。アレルゲンの発生源に関わらず、企業は生産した食品が、適切なカナダの規制に従うか、あるいはできる限り低い量にすることでヒトの摂取に安全であることを確保しなければならない。

この調査の主な目的は、チョコレートとチューインガムを除くハードキャンディやソフトキャンディなど全種類のキャンディでの表示されていない卵、グルテン、ダイズの存在や量に関するフォローアップ情報を得ることである。以前の調査は、キャンディに表示されていないグルテンの存在と量に関する基本的情報を得るために2014年と2015年に実施された。このフォローアップ調査は以前のキャンディに表示されていないグルテンの調査を拡大してデザインされた。この論理的根拠は、これらの特定の種類の製品の製造工程では交叉汚染の可能性がより高くなることだった。この調査では199のキャンディのサンプルが検査された。サンプルには国内の、及び輸入した各種ハードキャンディ(ミント、棒付きキャンディなど)やソフトキャンディ(ジェリービーンズ、グミなど)が含まれた。この調査で表示されていない卵、グルテン、ダイズ陽性が確認されたものはなかった。今回と前回の調査の限定比較では、調べた種類のキャンディに表示されていないグルテンの例は少なく、同様であることが示された。

対象調査で得た陽性結果は、見つかった量がアレルギーのある人への健康上の懸念を引き起こすかどうかを決めるためにCFIAの食品安全回収室(OFSR)に付託される。この調査で検査した製品はアレルギーのある消費者への健康リスクを示すものは全く見つからなかった。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査課 

-2019-06-07

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43061

2019.5.312019.6.6

 

-2019-05-31

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43060

2019.5.242019.5.30

 

[MFDS]さび粉ミルク関連さび調査の結果 

農畜産物安全課 2019-05-31

http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43059

食品医薬品安全処長異議頃は、最近粉ミルクにさびが吹いたという消費者不満事例及び関連報道について腐食発生可能性などに関する調査を実施した。

粉ミルクに使われているカン容器の材質は、鉄に錫メッキしたもので、錫メッキが完全に維持されている場合、理論上腐食は発生しにくいが、現在の容器の製造技術上メッキが弱くなる部分*があり、

    * 容器の成形過程で圧力が加えられたり屈曲がある部位など

このような脆弱部位が水分に継続的にさらされると、粉ミルク安全キャップが水分の蒸発を防ぐため、該当部位を中心に腐食が起きる場合があるという事実を専門家諮問で確認した。

    * 参考:専門の分析機関で実施した恒温恒湿試験(25、相対湿度60%、安全キャップのない条件)で、水分に直接さらされた場合、一週までさびの発生が観察されなかったが、水()噴霧試験(35、相対湿度約90%、安全キャップない条件)では、数日でさびの発生が観察された

  また、消費者の注意喚起のための情報提供や容器包装の改善のための業界の努力が必要だという意見もあった。

食薬処は、去る27日、関連業界と懇談し、消費者の注意喚起のための表示広告の強化を勧告し、消費者の使用に不便がないように容器包装の改善を検討することを提案する一方、乳加工協会を中心に容器包装及び消費者情報を提供するために、具体的な改善方法と適用時期などを議論して可能な部分から速やかに現場に適用できるように努力するよう要請した。

併せて、食薬処は家庭で粉ミルクを使ったり、保管*する時、計量スプーンに水気がないようによく乾かした後、安全キャップ内側に保管し、容器の内側には水気が入らないように注意を呼び掛けた。

    * 開封後は、製品に表示された注意書きを参考に、湿気、虫、異物など不純物が入らないように安全キャップをよく閉めて、乾燥した涼しい場所に保管

 

[MFDS]ベンゾピレンの基準を超過した「ごま油」製品の回収措置 

食品安全管理課 2019-06-0

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43484

ごま油製品からベンゾピレンが基準値(2.0/㎏以下)を超過(結果:4.6/㎏)して検出され、当該製品を販売中止と回収措置

 

[MFDS] [報道資料] 果物などの種子の摂取時に、シアン化合物に注意してください!

消費者危害予防政策課/酒類安全政策課 2019-06-044

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43482

食品医薬品安全処は、夏の収穫時期を迎える梅などの果物類の種などにはシアン化合物*という自然毒が含まれるので、必ず毒を除去して摂取することを要請する

   * シアン化合物 : それ自体は有害でないが、酵素によってシアン化水素に分解されてチアノーゼなど誘発(加熱すると酵素が不活性化されて毒が生成できない)

未熟な梅を生で摂取したり、桃、杏、りんごなどの種を摂取した場合、めまい、頭痛、嘔吐、動悸などの症状が現れることがあるので、適切な摂取方法をが重要。

果物など種の正しい摂取方法は次のとおり。

杏、桃、りんごなどの種にはシアン化合物の含量が多く食品として摂取してはならない。

   未熟な梅は種と果肉の両方にシアン化合物を含み、生で摂取せずに酒や砂糖に漬けるなどシアン化合物を分解させた後、摂取しなければならない。

銀杏と竹の子は必ず加熱し、亜麻仁は20020分程度炒めて摂取しなければならない、14g、一日16gを超過してはならない。

また、梅酒を漬ける時、種子のシアン化合物が、アルコールと反応して、カルバミン酸エチル*という有害物質が生じることがある。

     * IARCGroup 2Aに分類

カルバミン酸エチルの生成量を減らす方法は次のとおり。

   - 傷がない新鮮な梅を使用する。

   - アルコール含量が高いほど、生成量が多くなるので、なるべくアルコール度数が低い浸漬用アルコールを使う。

   - 直射日光を避け、25以下の涼しい所に保管。 温度が高くなるほど生成量が増加する。

 

[MFDS]食品医薬品安全処、しょっぱさや甘さを減らした食生活放送開局!

食生活栄養安全政策課 2019-06-03

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43481

食品医薬品安全処は、ナトリウム糖類減らす実践広報と健康なモクバン(注:ホストが視聴者と交流しながら、大量の食べ物を食べるライブ形式のオンライン放送)環境作りのために、63日「健康的な食生活コミュニケーションデー(day)」フォーラムを開催し、ユーチューブで「マイナシュ* TV」を運営すると発表した。

     * マイナシュ : マイナス+ナトリウム+シュガーを合わせた単語で`ナトリウム・糖を減らす`意味

今回のイベントは、放送従事者(作家、ユーチューバーなど)とともに「健康なモクバン」のためのコミュニケーションの場を設け、「マイナシュTV」開局を通じてナトリウム糖類減らす政策を紹介するために設けた。

主要内容は、放送作家・ユーチューバーと共に健康な食文化コミュニケーションフォーラム誰でも容易に真似できる「あまり甘くなく、あまりしょっぱくない、健康料理物語」ユーチューバー(1日放送)が知らせる生活の中の低塩体験など。

コミュニケーションフォーラムで「健康食文化のためのマスコミの役割」(EBS、イハンギュPD)と「食と健康のコミュニケーション」(パワーユーチューバー、ユムデング)をテーマに講演が行われ、

「マイナシュTV」を通じて、6月から毎週ナトリウム糖類を減らしたレシピと体験活動の映像を収録した新しいコンテンツを放送して誰でも容易に生活の中でマイナシュを実践することができるように支援する予定。

また、ユーチューバーが、実践飲食店を直接訪ねて食べ物を味わって糖度塩度測定する、加工食品中のナトリウム糖類含量を調べるなどナトリウム糖類減らす実践活動を理解しやすく紹介する予定。

 

[MFDS]鉛が基準を超過して検出された「果・野菜ジュース」製品の回収措置 

食品安全管理課2019-05-31

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43479

「ノニライフノニジュース」(タイプ:果実野菜ジュース)製品から鉛が基準(0.05/㎏以下)を超過検出(0.28/㎏)され、当該製品を販売中止と回収措置

 

[MFDS]食品医薬品安全処、動物実験のない環境ホルモン判別試験法の開発 

食品危害評価課2019-05-30

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43473

食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、動物実験がなくてもヒト前立腺細胞株*を利用して、ホルモン作用を撹乱する物質を見つけることができるができる試験法を開発した。

今回の試験法は、東国大学との共同研究で、化学物質が細胞株中のアンドロゲン受容体と結合してアンドロゲン作用を妨害する物質を判別するように開発された。

この試験法は、2020年に経済協力開発機構(OECD)の試験ガイドラインで正式採択を控えて最終段階であるOECDの専門諮問委員会の検討を経ている。

  OECD試験ガイドラインで最終承認されると、それまで輸入に依存しなければならなかった細胞株を国内で無償供給できるようになり試験費用削減効果だけではなく、実験動物の代替になると期待される。

一方、安全評価院は、環境ホルモン判別評価方法を論議して、国際的な研究動向などを共有するために、531日東国大学で国際シンポジウムを開催する。

今回のシンポジウムは、環境ホルモン判別及びリスク評価のための東アジアの研究動向環境ホルモンの判別及びリスク評価技術発展のための国・内外の研究動向をテーマにする。

<添付> 1.ヒト前立腺細胞株利用試験法の説明

       2. 国際シンポジウムの詳細日程

 

[MFDS]食品中の重金属試験法の説明会開催 

汚染物質課 2019-05-29

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43471

食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、政府及び民間試験・検査機関と産業などで重金属分析業務を行っている分析担当者を対象に「食品中の重金属試験法の説明会」を65日開催する。

今回の説明会は、重金属検査の信頼性を高め、最近改善した重金属試験方法を説明するために用意した。

説明会の主要内容は、食品中の重金属の基準に沿った測定機器の選択方法及び前処理方法重金属測定器機(ICP-MSICP-OESなど)への理解食品品目別重金属分解方法など。

  特に、重金属分析結果の精度を高めるための前処理方法食品品目別勧奨試料量及び分析方法塩分などによる干渉(妨害)現象除去法などを説明する予定。

 

[MFDS]電子レンジで食品温める時は専用容器に 

添加物包装/添加物基準課 2019-05-29

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43469

食品医薬品安全処は、家庭で電子レンジで食品を加熱・料理する時は、必ず「電子レンジ用」と表示された専用容器を使わなければならないと発表した。

最近家庭料理の代行(HMR調理済み食品を家庭に提供するフードサービスの形態)消費の増加で電子レンジを使用した加熱・料理も増え、電子レンジ専用容器の選択方法や料理時の注意事項などの安全情報を提供する。

電子レンジ用容器の選択方法など

電子レンジで使うことができる材質は一般的に、紙、ガラス、陶磁器、ポリプロピレン(PP)などであり、製品の購入時に表示事項を通じて「電子レンジ用」かどうかを確認。

  - 同じ材質で作られた容器でも製造方法によって、耐熱性や耐久性が異なる場合があるので、電子レンジでの使用用途に作られた専用容器を選択する必要がある。

耐熱温度が低いプラスチック材質の容器を使用すると、溶けたり、変形することがあるので使わないようにする。

  - 特に耐熱性が低いポリエチレンテレフタルレート(PET)材質や高周波によって影響を受けるメラミン樹脂材質は、電子レンジ使用に適していない。

金属材質の容器やアルミホイルなどの金属は、電子レンジから出るマイクロ波が透過せず、金属にぶつかって火花を起こし火災の危険があるので、絶対に使わないように注意。

電子レンジ食品調理時の注意事項

電子レンジは、マイクロ波(microwave)を食品に照射して食べ物を構成している水の分子などを振動させて発生する熱によって食品の内部を加熱する方式で、食品を熱する用途に適していて調理目的で長時間使うのは望ましくない。

包装された食品は、包装を除去し、電子レンジ容器に入れて使うようにし、油や水分が多い食品は、高温で過熱することがあるので、プラスチック材質の容器ではなく、電子レンジ用のガラス容器を使用することをおすすめする。

すぐに温めて食べる即席ご飯など即席調理食品は、製品に表示された方法に応じて、電子レンジの出力(: 700 W1000 W)、加熱時間などを守って使う。

  また、密封された容器や包装の場合、ふたを少し開けたり容器に穴を開け、容器内の水が水蒸気に変わって飛び出ることを防止します。

ポリスチレン(PS)材質で作られた容器(カップラーメン)は絶対電子レンジに入れて加熱しないように。

  ただし紙容器で内面をポリプロピレン(PP)でコーティングして、「電子レンジ料理用」であれば、製品は調理方法によって電子レンジに入れて料理することができます。

加熱された食品を取り出す時はやけどの危険があるので手袋などを着用。

一方、食薬処は市中に流通しているポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)材質電子レンジ用プラスチック容器など65件を対象に食品に移行する鉛、カドミウムなど有害物質の溶出量を調査した結果、いずれも不検出で安全なレベルだったと発表した。

    * 調査対象: ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)製のインスタント調理食品容器、密閉容器、使い捨て弁当容器など65

    * 有害物質: 鉛、カドミウム、ヒ素、酸化防止剤(ジブチルヒドロキシトルエンなど10)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系など12)、揮発性有機化合物(メタノールなど12)

今回の調査は、電子レンジを使ってはやくて簡単に食べられるインスタント調理食品の消費が増加することによって、プラスチック容器をそのまま加熱する方法について消費者が不安を持っており、これを確認しようとした。

参考に、電子レンジ用のように高温で使う製品の場合、高温条件(100)で溶出試験をしているので、電子レンジの使用による安全性に対しては心配ない。

プラスチック容器を電子レンジに使うとフタル酸やビスフェノールAなどのような内分泌撹乱推定物質が検出されると懸念されているが、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)は、このような物質を原料として使わないので検出されない。

<添付> 1. 電子レンジ用プラスチック容器の正しい使い方Q&A

      2. 電子レンジ用プラスチック容器中有害物質調査結果

 

[MFDS]購入したガンギエイ、国内産真エイかを確認できる 

新型有害物質チーム 2019-05-28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43466

食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、「輸入ガンギエイ」または「エイ」を「国内産ガンギエイ(メガネカスベRaja pulchra)」と欺いて販売して不当利得を取る行為を防止するために、遺伝子分析法を利用した真ガンギエイ真偽判別法を開発した

遺伝子真偽判別法は、肉眼では区別しにくい点を悪用して割安な原料を高い原料と偽って販売したり、調理・加工に使用することを根絶するために開発された方法で、‘10年から‘18年まで計262種の遺伝子判別法を開発し、ズワイガニ、ニベなど流通食品真偽判別に活用している。

今回の検査法を利用して、市中に流通しているガンギエイ製品(ガンギエイを原料として使用して作られた製品)26個を調査した結果、  国産ガンギエイと表示された製品16個すべて「Raja pulchra」で、チリ・アルゼンチンなど輸入と表示された製品10個は、Zearaja chilensisなどと確認された。

 

[MFDS]食品医薬品安全処、食品の安全情報開放で食べ物情報産業の成長を支援 

統合食品情報サービス課 2019-05-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43464

食品医薬品安全処は、国民誰でも簡単、便利に活用できるように、食品安全公共データ(Open API)を開放して食べ物情報産業* 活性化支援に積極的に乗り出すと発表した。

   * 食べ物情報産業(Food Tech): 食品関連サービス業の情報通信技術(ICT)を組み合わせて、新しく創出した産業

これまで食薬処は回収対象不適合食品情報、許認可情報など131種の公共データを食品安全情報ポータルである「食品安全国」に開放し、スマート冷蔵庫・食品安全モバイルアプリ開発などを支援してきた。

   特に、オンラインベースの食品市場が拡がることによって配信アプリ、ネイバープレース、ネイバーオーダーなどには飲食店衛生等級制、行政処分の情報を提供しており、グルメ情報提供サイトにその対象を拡大する計画である。

これに関連して、国民が体感する食品の安全性、公共データの利用活性化方案を議論するために、食品メーカー、アプリ開発業者、学界、IT専門家などが参加する「食べ物情報産業(Food Tech)官民協議体」会議を28日開催する。

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling onEquidiet (UK) Ltd

19 June 2019

https://www.asa.org.uk/rulings/equidiet--uk--ltd-a18-449762.html

馬用の飲料EquidGelの「完全な」飼料、および「バランスのとれた」飼料という宣伝に対して苦情が寄せられた。企業側はこの製品は飼い葉に加えて与えるものでそれにこの製品をプラスすることでバランスが良い完全な栄養になると説明するが、ウェブサイトの宣伝はこの製品単独で完全であるかのように読める。従って誤解を招くものであり広告基準違反

 

-ASA Ruling onHealthArena Ltdt/a Dermacoll

19 June 2019

https://www.asa.org.uk/rulings/healtharena-ltd-a18-446846.html

自社ウェブサイトでコラーゲンドリンクが「肌を膨らませてしわをのばす」「皮膚を強くする」「肌に水分を与える」と宣伝。ASAはそれぞれの宣伝文言を健康強調表示か美容強調表示か識別して判断。美容に関する強調表示には根拠が必要だが提出された根拠は不十分だったので広告基準違反

(主成分は「生活性のあるコラーゲンペプチド」(BCP)

 

-ASA Ruling onUnilever UK Ltd

19 June 2019

https://www.asa.org.uk/rulings/unilever-uk-ltd-a19-565043.html

Ben & Jerryのアイスクリームの広告ポスターが学校の100m以内なので違反

 

[ProMED]化学物質暴露-米国:(カリフォルニア)労働者暴露

Chemical exposure - USA: (CA) workers exposed

2019-06-19

http://www.promedmail.org/post/6528784

Date: Tue 18 Jun 2019 Source: Fresno Bee [edited]

2019618日の朝、Dinubaの西のブドウ畑で働いていた約60人の農場労働者が化学物質に暴露されそのうち3人がKaweah Delta医療センターに行った。

農場労働者が仕事をしていて具合が悪くなったという報告を受けて午前10:45Tulare郡の消防士がブドウ畑に派遣された。作業中の約60人が暴露された可能性があり一部の人は吐き気や嘔吐を訴えた。消防署によると労働者が暴露されたのは道路の向かいの核果果樹園で散布していた農薬が風に吹かれて来たため。使ったのはOnager Optekという殺ダニ剤とReaper Clearformという殺虫剤。ヘキシチアゾクスとアバメクチンが含まれる

 

[Codex]ブリュッセルの世界食品安全デー

World Food Safety Day in Brussels

20/06/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1198769/

地元のNPOと協力してイベントを開催

 

-FAOはバルバドスで世界食品安全デーにWHOと協力

FAO teams up with WHO for World Food Safety Day in Barbados

20/06/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1198782/

(おそろいのTシャツ)

 

[FSSAI]食品安全基準(健康サプリメント、ニュートラシューティカル、特定医療目的用食品、機能性食品、新規食品)規制2016-regでカバーされる製品の市場調査について

Letter dated 20th June 2019 related to Market Surveillance of products under Food Safety and Standards (Health Supplements, Nutraceuticals, Food for Special Dietary use, Food for Special Medical Purpose, Functional Food and Novel Food) Regulations, 2016 [Updated on:20-06-2019]

https://fssai.gov.in/upload/advisories/2019/06/5d0b74369e33eLetter_Market_Surveillance_Product_20_06_2019.pdf

FSSAIはこれらの製品が虚偽や誇大に宣伝されて販売されていることを承知している。そのため各州や地域の食品安全担当者に担当地域での調査を行うことを要請する。添付の書式で2019715日までに報告すること

(この手のものは誇大広告が本質なのだろう)

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 84–19              

20 June 2019

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular8419.aspx

新規申請と提案

・大麦穀粒のイマザピルの最大残留基準を0.05から0.7 ppmへ引き上げる提案

意見募集

・組換えTrichoderma reesei由来グルコシダーゼを加工助剤として使用することの認可について

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News - June 2019

https://mailchi.mp/foodstandards/food-standards-news-jun19-1298913?e=21527ddb09

・食品安全:それは全ての事業者の仕事

FSANZは二酸化チタンに関するメディア報道に反応

食品中ナノ粒子についてのPinget らの2019年の研究への反応

Response to Pinget et al 2019 study on nanoparticles in food                 

http://www.foodstandards.gov.au/consumer/foodtech/Pages/Response-to-Pinget-et-al-2019-study-on-nanoparticles-in-food.aspx

20195月に二酸化チタン粒子と炎症性腸疾患および大腸がんを関連させる研究が発表された。FSANZはこの研究を精査し、これまでの二酸化チタンの評価を変更することはないと決定した。この研究には複数の限界があり結論を導き出せない。その理由は以下に示す。

二酸化チタンはラットとマウスで長期発がん性試験が行われており、その試験では糞が白くなるほどの濃度で餌で投与している。それらの試験で炎症性の変化や腫瘍誘発の根拠はなかった。このことについてはIARCも合意している。

Pinget らの2019年の研究への批判

この小規模研究の著者らは食用グレードの二酸化チタンが腸の恒常性を阻害すると結論している。しかしながらこの研究にはデザインと報告の仕方に多数の欠陥があり、規制目的での有用性が制限される。この研究は食品添加物としての食用グレードの二酸化チタンは安全であるというFSANZのこれまでの評価を変えない。この研究への技術的指摘は以下。

・二酸化チタンは飲料水投与であり食品マトリクス中摂取に当てはめられるかどうか不明

・二酸化チタン粒子の大きさは28-1158nmであり、従って多くの被検物質はナノ粒子ではない

・実験に使った動物と各種エンドポイントの評価に使われた数が標準的毒性試験に比べて少ない

・意図した二酸化チタンの投与量は0, 2, 10および 50 mg/kg bw/dayであるが飲水量データが無く、予想通りの量飲んだかどうか記述されていない。さらに水に均一に分散しているかどうか確認されていないようだ

・動物の飼育条件についての記載がない。無作為分布を確保するための動物の群わけ方法も記載されていない

・齧歯類の試験で毒性評価に使用される標準パラメータの記述がない(例えば生存率、体重、臨床観察、摂餌量、飲水量、臨床病理)。腸の病理組織も対照群と最高濃度群の5匹しかみていない

Muc2 Defb3  遺伝子発現の変化は組織学的知見と関連が無く、従って毒性学的な意味は不明

・著者らはフローサイトメトリーと結腸サイトカインに関連するmRNA発現測定を根拠に「二酸化チタンは結腸マクロファージと関連サイトカインの増加に寄与する」と結論している。またフローサイトメトリーで処理に関連したCD8+ Tリンパ球が増加したとも結論している。しかしその根拠として提示されたグラフは用量反応相関はなくそれらの想定が確信できない

・特に、対照群と50 mg/kg bw/dayのマウスでの腺窩の長さの違いを示すとして二つの組織写真を出している。この年齢のこの系統のマウスの正常な腺窩長のレンジについて何のデータも提示されず、驚くべきことに50 mg/kg bw/dayの組織写真はどんな種類の炎症性細胞もいない健康な結腸組織像なのに著者は「二酸化チタン処理したマウスの結腸は炎症状態にある」と言っている。50 mg/kg bw/dayのマウスの結腸の固有層は対照群のマウスのそれより膨らんでいて、つまりそれは物理的に腺窩が短くなっていると考えられる。

・著者らは主に極一部の種類の相対的量の変化を根拠に、食事由来の二酸化チタンが小腸の微生物叢組成を変化させず結腸では僅かの変化しか見られなかったと結論している。そして長期投与では微生物叢により大きな変化がおこるだろうと根拠無く想像している。マウスの微生物叢組成は系統や飼い方、餌などに影響され、結果の頑健さや再現性を議論しヒトの微生物叢組成への影響を想定するならこれらの要因について考慮しなければならない。規制目的では臨床上の意味や再現性が明確に提示されておらず、著者らの結論は幾分に仮想的で誇大であるようだ。

・著者らは50 mg/kg bw/dayの二酸化チタン摂取でマウスの血漿中酢酸濃度が有意に減少したと主張する。しかし正常な血漿酢酸濃度がどのくらいなのかについて情報が無く、このわずかな減少が二酸化チタン処理による粘膜遺伝子発現の変化によるという主張には何の根拠も提示されていない

・血漿トリメチルアミンと塩素の変化が二酸化チタンによると述べているが血液採取時の絶食時間や条件が記載されていない。また正常範囲の情報もない

・二酸化チタンが生体内でバイオフィルム形成を誘発すると想定してin vitroバイオフィルム試験を行っているがin vivoでのバイオフィルム形成に影響する複雑な要因を考慮していない。また動物でのバイオフィルム形成をヒトに当てはめることには注意が必要である

・著者らはNTPの二酸化チタンのがん原性試験に言及していない。餌で与えているのでNTPの試験のほうがヒトにあてはまる条件が多い。B6C3F1マウスでもFischerラットでも何の影響も見られていない

(本気の批判。問題の論文は引用されていないのだがこれのことかな

Impact of the Food Additive Titanium Dioxide (E171) on Gut Microbiota-Host Interaction

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2019.00057/full

何故か目の敵にされる食品添加物の二酸化チタン。化粧品のほうが暴露量・経路ともに食品より問題になりそうなのに)

・リコールの準備はできてる?

・グリホサート

Glyphosate            

(May 2019)

http://www.foodstandards.gov.au/consumer/chemicals/Pages/Glyphosate.aspx

 

論文

-加工食品が自閉症の増加の鍵かもしれない

Processed foods may hold key to rise in autism

20-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/uocf-pfm062019.php

Scientific Reportsに発表された中央フロリダ大学(UCF)のSaleh NaserLatifa Abdelli博士らのヒト培養神経幹細胞に高濃度プロピオン酸を加えた研究。

(プレスリリースからそう読み取るのはかなり難しいけれど。妊娠中に加工食品を食べると子どもが自閉症になるかもと思わせたいようだ。In vitroの投与量2mM、ということは多分受容体を介した反応とかではなく非特異的だろう。プロピオン酸はもともと生体内でできるもの)

 

-大規模研究はゴミ焼却炉と健康影響に決定的関連はないことを発見

Major study finds no conclusive links to health effects from waste incinerators

20-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/icl-msf062019.php

地方自治体のごみ焼却炉からの排出と乳児死亡や胎児発育不良に関連はみつからなかった。しかし焼却炉の近くに住むことがごく僅かな先天異常リスクの増加と関連した。しかしこれが直接焼却炉に関連するのかどうかは不明。英国の研究。

(参考情報へのリンク多数のプレスリリース。日本でのダイオキシン騒動を思い起こさせる-焼却炉ものすごく悪者扱いされた)

 

-バニラは乳飲料をより甘くおもわせる

Vanilla makes milk beverages seem sweeter

20-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/ps-vmm062019.php

甘くしたミルクにバニラを加えると消費者はより甘いと思い加える砂糖を減らせる。研究者らはこれを学校給食のチョコレートミルクの減糖に使いたい

Food Quality and Preferenceに発表された米国の研究

(当たり前だろうとかそこ?とかいろいろ疑問な発表)

 

-Science 21 June 2019 Vol 364, Issue 6446

の特集は反芻動物ゲノム

深層:香港の科学者は抗議するが同時に本国との関係も築く

Hong Kong scientists protest, but also forge mainland ties

Dennis Normile

Science  21 Jun 2019:Vol. 364, Issue 6446, pp. 1118-1119

 

展望:腸内細菌叢と大腸がん

The gut microbiota and colon cancer

By Wendy S. Garrett

Science21 Jun 2019 : 1133-1135

微生物と直腸結腸がんの関係を知るために大規模縦断研究が必要、等この分野のこれからの期待と課題について

 

その他

この人は一年間「期限切れ」食品を食べた。何故期限が現実的に意味がないのか

This man ate ‘expired’ food for a year. Here’s why expiration dates are practically meaningless.

By   Daron Taylor June 17

https://www.washingtonpost.com/business/2019/06/17/this-man-ate-expired-food-year-heres-why-expiration-dates-are-practically-meaningless/

昨年ママのオーガニックマーケットMom’s Organic Marketの創業者で社長のScott Nashが、多くの人が恐れることをやった:期限切れ一ヶ月後のヨーグルトを食べた。それから期限切れ1年後のトルティーヤを食べた。これらは彼の1年間の実験の一部である

食品に表示されている日付の多くは安全性とはあまり関係なく、企業が見た目や味がベストでなくなると考える時期である。一部の食品は安全性のために期限が切れたら捨てるべきである。

(以下略。「オーガニック」と「期限切れを食べる」が同じ価値観であることに注目)