[EFSA]意見等
-産卵鶏、産卵用のマイナー家禽種及び他の鳥種用飼料添加物としてのNatuphos® E (6‐フィターゼ)の安全性と有効性
Safety and efficacy of Natuphos® E (6‐phytase) as a feed additive for laying hens, minor poultry and other avian species for laying
EFSA Journal 2019;17(7):5789 22 July 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5789
-反芻動物用飼料添加物としての亜セレン酸ナトリウムの安全性と有効性
Safety and efficacy of sodium selenate as feed additive for ruminants
EFSA Journal 2019;17(7):5788 22 July 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5788
-ブピリメートの既存MRLsレビュー
Review of the existing maximum residue levels for bupirimate according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2019;17(7):5757 22 July 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5757
さらなる検討が必要。
[FSS] Loch Lomond Brewery は過度な炭酸化のため、危害になる可能性があるとしてペールエール3製品を回収措置
Loch Lomond Brewery is recalling three pale ale products due to over-carbonation which could result in a potential injury
19 July 2019
Loch Lomond Breweryは過度な炭酸化のため、缶が開封時破裂し、けがする恐れがあるとし、3製品の回収を決めた。
[HK] 果物サンプルの一つに基準値超過の残留農薬
Excessive pesticide residues found in 1 fruit sample
Friday, July 19, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190719_7548.html
食品安全センターが検査したところ、マンゴーにおいて、フェンチオンが最大残留基準値0.05ppmのところ、0.15ppm検出であった。
[CFIA]食品回収措置警告‐特定の太平洋カキは麻痺性貝毒を引き起こすマリンバイオトキシンのため安全でない可能性がある
Food Recall Warning - Certain Pacific Oysters may be unsafe due to a marine biotoxin which causes Paralytic Shellfish Poisoning
July 19, 2019
麻痺性貝毒を引き起こすマリンバイオトキシンのため、業界は特定の太平洋カキを市場から回収している。
[FDA]消費者情報。医薬品を飲んで運転しないこと
Some Medicines and Driving Don’t Mix
07/18/2019
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/some-medicines-and-driving-dont-mix
FDAはあらゆる乗り物を運転する前に、その医薬品を飲んで問題ないか確認するよう助言する。
[FDA]FDAは食品小売業従業員向けの日付表示と適切な調理温度の重要性についての教育的食品安全ポスターを発表
FDA Releases Educational Food Safety Posters for Retail Food Employees Focusing on the Importance of Date Marking and Adequate Cooking Temperatures
July 22, 2019
教材サイト
Retail Food Protection Industry Educational Materials
各種ポスター各種言語版掲載
[ANSES]ANSESはグリホサートの発がん性を調べる入札を開始
ANSES to initiate a call for tenders to examine the carcinogenic potential of glyphosate
22/07/2019
本日発表された意見でさらなる研究の詳細を示し今後入札する
・in vitroでの細胞のストレス応答試験
・in vivoコメットアッセイ
・in vitroトランスクリプトミクスと組み合わせた細胞形質転換試験
Study plan on the carcinogenic potential of glyphosate
https://www.anses.fr/en/system/files/PHYTO2018SA0078RaEN.pdf
(意見が英語
変異原生試験なので林真先生の文献引用している
Ramazziniとかセラリーニのところが受託してヘンな結果出すのかな)
[FAO]休み無く飛蝗コントロール
Locust control on the go
http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1202150/
飛蝗が来ると災害が来る
タジキスタンで飛蝗と戦っているKhojamiyor Umarovの紹介
[Codex]コーデックスに科学的助言を提供する最初の栄養の専門家会合
First expert meeting on nutrition providing scientific advice to Codex
22/07/2019
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1202759/
栄養に関する合同FAO/WHO 専門家会合 (JEMNU)が2019年7月16-17日にジュネーブで開催された。
現在コーデックス栄養・特殊用途食品部会(CCNFSDU)では乳児用ミルクとフォローアップミルクの大豆ベースの成分とミルクベースの成分のタンパク質含量を推定するために使う窒素からタンパク質への変換係数について議論している。現在の方法では6.25を使っているがこれはタンパク質源によっては適切ではないかもしれないことがしばしば指摘されてきた。そのため、現在行っているフォローアップミルクの基準改定作業の一環として専門家の助言が必要である
論文
-植物ベースの食習慣は糖尿病リスクの低さに関連するか?
Are plant-based eating habits associated with lower diabetes risk?
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/jn-ape071819.php
JAMA Internal Medicineに発表された系統的レビュー
-アレルギーリスク削減のために赤ちゃんにピーナッツを早期に導入
Early introduction of peanuts in babies to reduce allergy risk
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/ji-eio071619.php
CMAJが早期導入方法について解説。
4-6か月で最初の導入食の一つとして。少なくとも週に二回ピーナッツタンパク質8gを。
-研究者は利益がほとんど無くリスクが高いにも関わらずアスピリンの使用が広範であることを発見
Researchers find widespread aspirin use despite few benefits, high risks
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/bidm-rfw071819.php
かつて心血管系疾患のリスクの高い人に心臓発作と脳卒中を予防するために毎日低用量のアスピリンを使用することを医学界が支持していた。しかし2018年に大規模臨床試験3つがこの常識に疑問を提示し、米国心臓協会と米国心臓病学会が70才以上の人や既往症のない出血リスクの高い人にはアスピリンの日常使用には反対するようガイドラインを改定した。Annals of Internal Medicineに発表された研究によると40才以上で心血管系疾患のない成人の約1/4、2900万人が毎日心疾患予防のためにアスピリンを使用している。そのうち660万人は医師の助言無しに使用している。
(アメリカ人って薬好きだよね・・低用量といっても普通に痛み止めになるくらいで、そんなだからオピオイドのような強力なものじゃないと効いた気がしないのかなとか)
-持続可能な食事へのシフトを駆動するものを理解する
Understanding the drivers of a shift to sustainable diets
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/iifa-utd071919.php
赤肉の摂取量を減らすことが環境負荷の軽減になるとされるが実際の変更は難しい。Nature Sustainabilityに発表された研究では持続可能な食生活への広範なシフトを駆動するものをコンピューターモデルで探った。その結果明文化されていない行動の規則である社会常識が重要であることが示唆された
-スパイス大好きな人に警告
Warning to those wanting to spice up their lives
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/uosa-wtt072219.php
55才以上の中国人4582人を15年観察した研究で、毎日50g以上唐辛子を食べる人は認知機能の低下が早いことがわかった。唐辛子好きな人が痩せている場合さらに記憶の低下が大きい。Nutrients.
(毎日50g以上??)
-心疾患のバイオマーカーが原始人ダイエットに関連
Heart disease biomarker linked to paleo diet
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/ecu-hdb072219.php
European Journal of Nutritionに発表された44人のパレオダイエットの人と47人の伝統的オーストラリアの食事をした人の血中トリメチルアミン-n-オキシド(TMAO)を測定した研究
全粒穀物を摂らないことによる腸内細菌の変化に関連すると考察
-多剤耐性マラリアがアジアに広がっている
Multidrug-resistant malaria spreading in Asia
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/wtsi-mrm072219.php
研究はマラリアコントロール戦略のためにゲノムサーベイランスが重要であることを明らかにする
The Lancet Infectious Diseases
-進歩したものの、世界授乳目標に達すると予想されるのはアフリカではたった3ヶ国
Despite progress, only 3 African nations expected to meet global breastfeeding goal
22-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/ifhm-dpo072219.php
8月1-7日の世界授乳週間を前に、 Nature Medicineに発表されたアフリカの授乳についての新しい研究。可視化ツールはhttps://vizhub.healthdata.org/lbd/ebf#
その他
-予防接種義務化は注意深く
Natureコメント
Mandate vaccination with care
22 July 2019
Saad B. Omer et al.,
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02232-0
予防接種義務化を検討している政府は反ワクチン運動をかき立てないようにしなければならない
-菜食と糖尿病リスクについての研究への専門家の反応
SMC UK
expert reaction to study on the vegetarian diet and diabetes risk
July 22, 2019
JAMA Internal Medicineに発表された研究が植物ベースの食事は糖尿病予防に有用かもしれないと報告する
Aberdeen大学Rowett栄養健康研究所上級研究員Alexandra Johnstone教授
これは標準的疫学手法で食事と健康の関連を調べた影響力の大きい研究である。全ての研究でバイアスの原因となる自己申告によるFFQ法を使っていて限界として報告されている。年齢やBMIの調整は行っているが糖尿病には他の既知のリスク要因があり、それはコントロールされていない。肉の摂取量については調べていないので他の食事との比較と混乱すべきではない。この論文は既に報告されている、食物繊維の多い食生活は心血管系と代謝系の疾患リスク削減と関連することを支持する。植物由来の食物腺を多く食べようという現在の米国の食事ガイドラインと適合している。
King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授
この結論は主に米国の観察研究のメタ解析に基づく。英国のOxford EPIC研究では肉を滅多に食べない人達は糖尿病リスクが低いことを発見したが、その効果はBMIで調整すると無くなった。
矛盾することに、宗教的理由で菜食の英国の南アジアの人達は2型糖尿病が多い。実際遊離の糖と精製炭水化物の多い菜食あるいは植物ベースの食生活は2型糖尿病リスクが高く、運動不足だとなおさらそうである。従って肉を避けても必ずしも2型糖尿病予防にはならない
Quadram 生科学研究所栄養研究者で名誉フェローIan Johnson博士
集団研究から菜食の人は肉食の人よりBMIが低く心疾患やその他慢性疾患リスクが北緯ことがわかっている。しかし「ベジタリアン」という用語は赤肉だけを食べない人から厳格な完全菜食まで多様な食習慣の人を含む。この解析は完全菜食に近い方が2型糖尿病リスクが低いことを示した。特に精製小麦粉や砂糖ではなく全粒穀物やナッツ、野菜果物を大量に食べる場合には。この研究は現在の公衆衛生助言と一致する
-ALSと腸内マイクロバイオームの研究への専門家の反応
SMC UK
expert reaction to study on ALS and the gut microbiome
July 22, 2019
https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-als-and-the-gut-microbiome/
Natureに発表された研究が筋萎縮性側策硬化症と腸内マイクロバイオームの関連を報告している
Kings College Londonポスドク研究員Luis Emiliano Pena Altamira博士
この論文の研究は質が高く、遺伝子組換えALD発症マウス(ALS SOD)を使っている。著者らは細菌11種がマウスのALSの重症度に影響すると示唆する。興味深いことに、これらの差はもっときれいでない施設で飼われている別のマウスと正常マウスの組み合わせでは見られなかった。しかしきれいでないほうが現実世界に近い。マウスでALSの進行を遅らせるAkkermansia muciniphilaはALSマウスの生存率を増やした。これを発見するためにはALSマウスの腸内細菌を全て排除して単一系統の細菌のみを腸全体で増やすようにした。このやりかたは単一系統の影響を調べるには有用だが、多様な微生物が相互に影響しあっている現実世界に当てはめるには注意が必要である
ALS SODマウスはALS研究に最初に使われるようになったモデルで研究に寄与してきたがALSを完全に再現するわけではない。他のモデルで再現できるかどうか調べる価値はあるだろう。
最後の法で著者らはALS患者とその健康な親類で腸内細菌と血中分子の違いを調べている。いくつかの違いが見られたがさらなる研究が必要である
(以下略。他の人のコメントも)
-プラスチック対策報告-専門家の反応
SMC NZ
Report on dealing with plastics – Expert Reaction
Published: 23 July 2019
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/07/23/report-on-dealing-with-plastics-expert-reaction/
Royal Society Te Apārangiの新しい報告書が、我々はこれまで生産したプラスチックの容量で1/3を捨てているという
専門家のコメント略