[EFSA]クロルピリホス:評価がヒトの健康影響を特定する
Chlorpyrifos: assessment identifies human health effects
2 August 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/chlorpyrifos-assessment-identifies-human-health-effects
農薬クロルピリホスはEUの認可更新の法律に求められた基準に合っていない、とEFSAは声明で述べている。
クロルピリホスの認可期間は2020年1月に終了し、製造業者の更新申請が現在農薬の認可のためのEUのピアレビューシステムの下で評価されている。
ピアレビューがまだ完全に完了していなくても、欧州委員会はEFSAにヒトの健康評価の入手可能な結果についての声明を出すよう求めた。EFSAは、子どもの影響を示す疫学的データに支えられた発育中の神経学的影響と遺伝毒性の可能性について懸念を確認している。
これは、この物質に安全な暴露量―あるいは毒性学的参照値―を設定できないことを意味している。
・有効成分クロルピリホスの農薬ピアレビューの関連で得られたヒトの健康評価結果についての声明
Statement on the available outcomes of the human health assessment in the context of the pesticides peer review of the active substance chlorpyrifos
EFSA Journal 2019;17(5):5809 2 August 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5809
・有効成分クロルピリホス-メチルの関連で得られたヒトの健康評価結果についての声明
Statement on the available outcomes of the human health assessment in the context of the pesticides peer review of the active substance chlorpyrifos-methyl
EFSA Journal 2019;17(5):5810 2 August 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5810
(遺伝毒性?陰性結果がたくさんあっても一部の陽性結果で疑わしいと。それだけではなくガイドラインに従っていない一般文献を引用、メカニズムに酸化的ストレス説。トポイソメラーゼII阻害や疫学研究での子どもの白血病との関連疑いまでもってきてそれが評価書で議論されていないという。クロルピリホス禁止ありきでディスカッションしているようだ)
[FSA]ウェールズのFood and You 第5回調査報告が発表された
Food and You wave five survey report for Wales published
29 July 2019
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/food-and-you-wave-five-survey-report-for-wales-published
食品基準庁(FSA)は本日ウェールズのFood and You第5回調査報告を発表した。
イングランド、ウェールズ、北アイルランドのデータを含むFood and You調査は、一般人が自己申告した購入、調理、食事の習慣や傾向についての情報を収集するのに用いられ、2年ごとに発表されている。
主な結果
食事制限、食品アレルギー、過敏症
最も多く有害反応があると報告された食品グループは、牛乳と牛乳製品(影響を受けた回答者の21%)、グルテンを含む穀物(16%) 、果物 (15%)だった。
買い物
ほとんどすべての回答者が大型スーパーマーケットで食品を購入した(94%)。他の種類の小売店は少数の回答者に利用されていた。最も多いのは小型スーパーマーケット(37%)、地元の店あるいは小さな商店(31%)、自営の肉屋(28%)だった。
食料安全保障
ウェールズでは回答者の80%が食品が十分な家庭に暮らし、やや不足10%、食糧不足あるいは非常に不足の家庭に10%の回答者が暮らしている。この割合は第4回 (2016年)以降同じ水準でとどまっている。
食品企業の食品衛生格付け(FHRS)
2013年以降、ウェールズの企業はFHRSの格付けを表示するよう法的に求められている。多くの回答者はFHRSに属するステッカーを見たことがあると報告した。2010年に導入されて以降、第2回 (2012年)の43%から第3回 (2014年)の76%、第4回 (2016年)の89%、第5回 (2018年)の94%まで、この方式のステッカーの認知度は高まっている。
家庭での衛生習慣
回答者の半数以下(46%)は、交差汚染を避けるために推奨される習慣に従って、食品ごとにいつも違うまな板を使用すると述べたが、19%は全く行っていなかった。冷蔵庫に貯蔵する食品についての助言には、生肉や家禽肉を冷蔵庫の下段に貯蔵する68%が従っていて、冷蔵庫にあけた缶の食品を絶対に貯蔵しないのも同じ割合だった。
どこで食べるかを決める
どこで食べるかを決める際に、回答者は自身の体験した場所を最も多く利用し(67%)、家族や友達からの助言(52%)、口コミ(50%)が続く。どこで食べるかについて決めるのに影響を与える可能性がある要因一覧を示されると、回答者は、重要な項目としてよい衛生評価スコア(71%)、よいサービス(67%)、食品の値段(56%)に触れる可能性が最も高い。
調査について
Food and Youは2010年以降隔年で続けてきた公式統計である。一般人の自己報告による、食品の安全性と食品関連問題に関する知見、傾向、習慣の主要なデータを提供している。FSAは消費者と共に、政策や作業を通知するための情報を用いている。
第5回実地調査は2018年1月~11月に実施され、イングランド、ウェールズ、北アイルランドに渡る代表的な成人のサンプル(16歳以上)での2,241のインタビューから成る。
ウェールズの報告書は、ウェールズの16歳以上の代表的な成人サンプルからの536のインタビューを基にした知見が含まれている。それは2019年4月25日に発表された合同報告書に並べられている。
報告書を読む
Food and You第1回~第5回(2010-18年)
https://www.food.gov.uk/research/food-and-you
[EU]RASFF Week31-2019
警報通知(Alert Notifications)
ウズベキスタン産有機ビターアプリコットカーネルのシアン化物高含有(1944 mg/kg)、ポルトガル産粉末クミンのアフラトキシン(B1 = 8.82; Tot. = 12.19 µg/kg)、イスラエル産ドイツ経由紙/プラスチックホイルからの一級芳香族アミンの溶出(0.043 mg/kg)、オランダ産バスマティ米のアフラトキシン(B1 = 3.60 µg/kg)、スペイン産陶磁器製スロークッカーからのアルミニウムの溶出(85 mg/kg)、オーストリア産ドイツ経由イヌ用飼料のカドミウム(最大 3.58 mg/kg)、オランダ産食品サプリメントのビタミンA高含有(21819 mg/kg)、中国産竹の蓋つきカップからのホルムアルデヒドの溶出(62 mg/kg)、ベルギー産有機卵のダイオキシン(8.502 pg WHO TEQ/g)、ベトナム産冷凍メカジキロインの水銀(2.2 mg/kg)、中国産有機生姜の鉛(0.24 mg/kg)、スペイン産冷凍アオザメの水銀(2.8 mg/kg)、産出国不明オレガノのピロリジジンアルカロイド(18496 µg/kg)、チェコ共和国産レーズンフルーツフィリングのオクラトキシンA (19.7 µg/kg)、
注意喚起情報(information for attention)
セルビア産プラスチックカップの4-メチルベンゾフェノン高含有(0.12 mg/kg)及びベンゾフェノンの溶出(2.1 mg/kg)、イタリア産ブラックチェリージャムの亜硫酸塩非表示(25 mg/kg)、中国産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル及びタダラフィル、ヨルダン産フリーカの鉛(0.69 mg/kg)及びアルミニウム(104 mg/kg)高含有、タイ産パパイヤの未承認物質カルボフラン(0.011 mg/kg)、ヨルダン産酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB、アンゴラ産殻をとったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 204; Tot. = 244 µg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
ベトナム産オランダ経由冷凍キングエビの尾のドキシサイクリン(266 µg/kg)、サウジアラビア産オランダ経由バスマティ米のミネラルオイル(MOSH: 64.5; MOAH: 36.5 mg/kg)、ベルギー産飼料用ヒマワリの種子のデルタメトリン(0.3 mg/kg)、クロアチア産有機CBDハチミツの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (74.933 mg/kg)及び未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (2733.705 mg/kg)、オランダ産緑茶抽出物の没食子酸エピガロカテキン(550 mg/kg)、イタリア産魚飼料に反芻動物のDNAの存在、米国産スウェーデン経由綿菓子濃縮物の着色料エリスロシン(E127)の未承認使用(検出)、産出国不明CBDオイルの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、
通関拒否通知(Border Rejections)
インド産茹でピーナッツ穀粒のオクラトキシンA (25 µg/kg)、中国産茹でピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 8.3; Tot. = 9.7 µg/kg;B1 = 8.3; Tot. = 10.9 / B1 = 8.7; Tot. = 11.3 µg/kg;B1 = 11.0; Tot. = 12.7 µg/kg)、セルビア産ニンジンのクロルピリホス(0.28 mg/kg)、トルコ産レーズンのオクラトキシンA (20.6 µg/kg;18 µg/kg)、米国産ピスタチオのオクラトキシンA (71 µg/kg)、ウガンダ産ペッパーのジメトエート(20.6 µg/kg)及び未承認物質オメトエート(0.12 mg/kg)、中国産緑茶の未承認物質トルフェンピラド(0.028 mg/kg)、韓国産ハチミツアロエ茶の着色料ブリリアントブルーFCF(E133)の未承認使用、ベトナム産ペッパーのクロルピリホス(0.029 mg/kg)・未承認物質ヘキサコナゾール(0.029 mg/kg)・クロルフェナピル(0.086 mg/kg)及びクロルフルアズロン(0.053 mg/kg)、フィリピン産塩味スナックの着色料サンセットイエローFCF(E110)の非表示及び未承認使用、チリ産レーズンの亜硫酸塩高含有(4483 mg/kg)、米国産トルコから発送した殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 34.99; Tot. = 36.07 µg/kg)、中国産ナイロン製台所用品からの一級芳香族アミンの溶出(104 µg/kg)、
[TGA]医薬品の広告:医薬品や医療機器に関する天然表示:自然に説得力がある?
Advertising therapeutic goods: Natural claims on medicines and medical devices: naturally compelling?
1 August 2019
Advertisers of medicines and medical devices must ensure that they follow our advertising requirements when making natural claims.
医薬品や医療機器の広告は天然表示をする際、広告要件に従うことを保証しなければならない。
[TGA]健康製品の広告:医薬品の「natural(天然の)」意味を理解すること
Advertising health products: Understanding what ‘natural’ means on your medicine
1 August 2019
https://www.tga.gov.au/advertising-health-products-understanding-what-natural-means-your-medicine
医薬品や医療機器を決める特、「natural(天然の)」のような用語を理解する必要がある。
[TGA] 医薬品広告:「天然」表示は誤解をまねかないよう確認すること
Therapeutic goods advertising: Ensuring 'natural' claims are not misleading
11 June 2019
https://www.tga.gov.au/therapeutic-goods-advertising-ensuring-natural-claims-are-not-misleading
導入
医薬品広告上の'natural'(天然)という用語(と'naturally derived'「自然由来の」'sourced from nature'「自然の」'all natural'「すべて天然の」というような関連語)の使用は、TGA規則(No.2)2018(the Code)に従い、オーストラリアTGA(Therapeutic Goods Administration)により規制される。TGAは医薬品における'natural'(天然)の意味の解釈を明確にし、広告表示が誤解を招くことを防ぐ。このガイダンスは、誤解のない特定の医薬品やその成分の'naturalness'(天然性)の表示について、業界向けの情報を提供する。 消費者は'natural'(天然)の医薬品や成分は天然の抽出で、最小限の加工しかされていないと理解しがちで、天然であるという表示が購入決定に重要な人もいて、表示の意味の情報が不十分あるいは情報がないと、様々に解釈され、消費者の誤解を招く。オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、食品ラベル上の'natural'(天然)表示に関して以下のように言及する:
消費者は何が'natural'(天然)か製造業者や食品技術者とは違った見解を持つかもしれない。製品が'natural'(天然)であると表示される場合、消費者が考えるものを十分に考慮しなければならない。'natural'(天然)という用語が専門的な定義、規約あるいは基準を満たす場合、この情報は、消費者は入手できないし、消費者は自分で結論を出すことになり、その結果誤解することになるかもしれない。
広告主は医薬品の'naturalness'(天然性)のいかなる表示も、ガイドラインとの一致あるいは広告上の十分な説明を必要とする。これにより、消費者は広告表示の意味を理解でき、広告主は、コンプライアンスの懸念を避けることに役立つ。
'natural'(天然)の定義
天然の、はMacquarie Dictionaryでは「自然の中に存在するあるいは自然に形成される;人工的でない;合成でない」と定義されている。TGAは医薬品は出発原材料(加工されていない原料)が、製造過程を経て、最終製品(錠剤、カプセル、チンキ剤、局所用クリームや軟膏、ハーブ抽出物)になること、またもともとは天然由来の合成医薬品を考慮し、医薬品販売で使用する天然という用語の定義は、加工段階に焦点をあててきた。
天然に見られる形態
'natural'(天然)の医薬品(あるいは医薬品成分)の出発原料あるいは「'raw material'(原材料)」は、天然にある物理的な形態―植物、(及び例えば菌類、藻類及び酵母のような国際植物命名規約で植物として取り扱われるその他有機体)動物、海洋生物、鉱物あるいは微生物でなければならない。
加工/製造段階
最終投薬形態の医薬品の製造は冷凍、乾燥、ろ過、粉砕及び粉末化、発酵、煮沸及び一次蒸留、溶媒抽出、濃縮あるいは成分分別といった「'minimal processing'(最小限の加工)」にしなければならない。
同一化学物質
「'minimal processing'(最小限の加工)」の要件に加え、出発原料に存在する物質は化学的に同一でなければならず、誘導体や塩形態になる化学的転換、修飾を経てはならない。
例1:ビタミンE
大豆より分離されたビタミンE(d-α-トコフェロール(d-alpha-tocopherol))は天然である。
✖ 大豆のビタミンEの化学的修正を経て製造された誘導体である、d-α-トコフェロール酢酸エステル(d-alpha-tocopheryl acetate )は天然でなく、また完全合成のdl-α-トコフェロール酢酸エステル(dl-alpha-tocopheryl acetate)も天然でない。
'natural'(天然)である成分は、「'minimally processed'(最小限の加工)」である要件及び化学的同一性という両方の要件を満たさなければならない。
i医薬品が'natural'(天然)であると表示する場合:
1.天然の医薬品が抽出される出発原料あるいは「'raw material'(原材料)」は天然に見られる形態でなければならない
2.医薬品あるいは医薬品成分は「'minimal processing'(最小限の加工)」のみを必要とされ、
3.最終製剤成分は新たな化学物質になってはいけない。
例2:合成ビタミンC
✖合成ビタミンCは食物抽出のビタミンCと化学的に同一であるが、最小限の加工でなく、天然として表示はできない。
○食品由来のビタミンCは、抽出と乾燥のみを経た場合、天然と表示することができる。食品由来のビタミンCサプリメントは、食物(例えばローズヒップやアセロラ)から、「'minimally processed'(最小限の加工)」の抽出や乾燥により最終投薬形態を製造する。
医薬品全体を天然のものとして表示すること
'natural'(天然)として広告をする医薬品は、その製品中すべての成分が:
・天然に見られる形態(食物あるいは植物全体)から最小限の加工のみでなければならず、さらに、
・成分が異なる化学物質になる程度の変形(例えば、合成的な修飾)がされてはならない。
製品がどのように'natural'(天然)であるか明らかでも、広告主は'natural'(天然)の定義を加え表示の説明ができる。
例3:完全な天然製品
乾燥させ、粉末にし、カプセルにしたターメリックの根:
○「天然ターメリック‐人工着色、化学保存料、いかなる合成成分も含まないもの」
医薬品が'natural'(天然)成分及び化学的合成有効物質(有効成分あるいは添加物のような合成化合物を含む)の両方を含む場合、広告はどの医薬品成分が天然かの表示、あるいは「'non-natural ingredients'(非天然成分)」の特定、またはその両方が必要。
例4:天然と化学合成の両方で定義される物質を含む医薬品
例えば、以下のものはすべて許可できる:
○「『製品』は60%天然の『成分』を含む」
○「『製品』は安息香酸ナトリウムを保存料として使用する天然の『成分』を含む」
○「『製品』は天然有効成分である『成分』を含む」
○「『製品』は天然有効成分である『成分』及び『成分』を含む」
その他の状況での'natural'(天然)の言及
企業名や商号名あるいはブランド名等様々な名称による'natural'(天然)への言及が企業すべての医薬品が'natural'(天然)ではないことを明確にしなければならない。
例5:苦情解決委員会‐苦情ナンバー2017-09-001
製品名:Botani Phytoseptic Natural Anti-Fungal Skin Cream(ボタニフィトセプチック天然抗真菌スキンクリーム)
争点:製品名における'natural'(天然)の使用
委員会での苦情はインターネット広告上で誇張され、誤解を招く表示に関連し、製品の名称にnatural'(天然)の使用によるTGA規約('2015 Code')のパラグラフ4(1)(b)[6] 及び4(2)(c)[7]の違反の可能性をあげた。
製品の広告主は以下に基づいて申し立てのあった違反に反論した:
・有効成分はヒドラスチスカナデンシスの抽出物であった。
・「製品の他の成分の大部分はハーブの抽出物であった」さらに、
・広告は「all natural(すべて天然)」あるいは「100% natural(天然)」という表示ではなかった。委員会は、名前の一部また、強調表示として'natural'(天然)の用語を含むことで、製品が天然成分(有効成分及び添加剤)のみからなると誤解を生じるとし、製品の成分レビューにより、成分のいくつかが天然でないと確信した。製品全体が天然と示唆されるがそうではなく、2015Codeのセクション4(1)(b) and 4(2)(c)の違反し、誤解を招くと認められた。
どのように広告が法令遵守できるか
広告主は、天然表示の(以下'natural'(天然)の定義を参照)製品中の合成成分をはっきりと述べなければならない。
天然の作用機序をもつ医薬品
広告の中には、医薬品が「'natural mode of action'(天然の作用機序)」があるという旨の表示を使用するものがある。「works naturally(自然に働く)」及び「'acts naturally(自然に作用する)」である。例えば、通常の生理過程を思い起こさせる程度の、膨張性下剤が自然に作用するという表示は妥当だが、そうでない場合、広告主は製品自体が天然であると誤解されないよう注意する必要がある。広告主は広告の本文内あるいは追加の情報を参照し、天然の作用機序表示をするための十分な正当性を保証しなければならない。
安全性及び有効性
the Code(規約)は一般向けの広告に広告の製品が安全であるいは副作用がないという表示を禁じているが、'natural'(天然)が'safe'(安全)を意味すると消費者が誤った認識を持たないよう、安全性あるいは有効性のようなその他の品質に注意しなければならない。
例6:不適切な安全性及び有効性の表示
'natural'(天然)が安全性あるいは有効性と相関しやすい表示のタイプは以下である:
✖「天然ものを選択し、子供の健康を守る」
✖「天然は最高である」
✖「合成成分ではない‐安心することができる」
✖「[製品名]を信用できる、すべてが天然成分のため」
[HK]食品安全センターはソウギョのサンプルに微量のマラカイトグリーンを検出する
CFS finds traces of malachite green in grass carp sample
Thursday, August 1, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190801_7565.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、ソウギョのサンプルに1.7ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。
[MPI] 貝のバイオトキシン警告-Taranaki/Waikato 海岸線
Shellfish biotoxin alert – Taranaki/Waikato coastline
01 Aug 2019
https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-taranaki-waikato/
MPIは北島の西海岸(Taranaki/Waikato)の貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。
-貝のバイオトキシン警告-Hawkes湾
Shellfish biotoxin alert – Hawkes Bay
31 Jun 2019
https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alerts-hawkes-bay/
MPIはHawkes湾海岸のMahanga海岸南からPorangahauビーチの間の貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。
https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#mahanga-map
[FSA] 最新の一般市民の意識調査によると、食品衛生ランク付けを活用する人が増えた。
More people using food hygiene ratings scheme, latest public attitudes tracker shows
31 July 2019
FSAは本日、食品衛生基準を評価するための食品衛生ランク付け(FHRS)がかつてないほど使用されていると、公式の統計を発表した。
[FSA] Aldiはガラスの容器が破損する恐れがあるとしてKey LimeとMillionaireのチーズケーキを回収措置
Aldi recalls Key Lime and Millionaire’s Cheesecakes because the glass pots may break
2 August 2019
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-37-2019
Aldiは製品の容器が破損する恐れがあるとして、スペシャルセレクトのKey LimeとMillionaireのチーズケーキを回収している
[FDA]栄養成分表示:若者向けの栄養表示教材を読もう
Nutrition Facts Label: Read the Label Youth Outreach Materials
July 22, 2019
賢く健康的な食品選択を日々できるように栄養成分表示を利用した、子供たち、家族や保護者及び地域のリーダー向けの実践的なキャンペーンの紹介。
[FSAI] 現在の飲料水回収に関する声明
Statement Regarding Current Bottled Water Recall
Saturday, 3 August 2019
https://www.fsai.ie/news_centre/news_alert/bottled_water_03082019.html
FSAIはボトル飲料水各種の現在の回収措置は、FSAI とHSEによるCeltic Pureの継続的調査の一環であると述べた。
-ボトル飲料水のヒ素の濃度が高いため回収措置
Recall of Branded Bottled Waters Due to Elevated Levels of Arsenic
Friday, 2 August 2019
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/bottled_water_recall.html
いくつかの飲料水、炭酸水においてヒ素が基準値を超えたため、回収措置。
[FAO]Qu DongyuがFAO事務局長に就任
Qu Dongyu takes up post as FAO chief
1 August 2019,
http://www.fao.org/news/story/en/item/1203805/icode/
優先課題を飢餓ゼロと貧困撲滅におく、同時に革新により農業と地方の持続可能性を。特に世界で最も脆弱な集団の住む熱帯と乾燥地帯の農業を強化することに集中。
論文
-ゴマアレルギーはどのくらいあるのか?
How common is sesame allergy?
2-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/jn-hci073019.php
JAMA Network Openに発表された米国約79000人の調査
ゴマアレルギーであると報告するのは約0.49%、確認できるのは0.23%
-パツリンの特徴、発生、毒性影響
The characteristics, occurrence, and toxicological effects of patulin.
Saleh I, Goktepe I.
Food Chem Toxicol. 2019 Jul;129:301-311.
レビュー
-ソラマメ交叉汚染のある冷凍パンプキンシードを飲み込んだことによるソラマメ中毒の分子的基礎
Molecular basis of favism triggered by ingestion of frozen pumpkin cross-contaminated with fava beans.
Minucci A, et al.,
Clin Biochem. 2019 Jul;69:45-47.
-Lancetワールドレポート「食糧危機が迫る」北朝鮮
North Korea “on the verge of a food crisis”
Sharmila Devi
The Lancet Vol.394 | Number 10196 | P372, Aug 03, 2019
国際赤十字・赤新月社連盟が干ばつによる食料危機を警告
2018年の食糧生産が前年より12%少なかったのに加えて今年の干ばつと洪水が収穫を半減させるだろうと予測
それとは別に、Scineceの6月24日号ではHIV感染の急上昇を報告している。北朝鮮はHIVウイルスは存在していないと主張している
その他
-「熱帯のトランプ」がブラジルの科学にかつてない危機をもたらす
Natureニュース
‘Tropical Trump’ sparks unprecedented crisis for Brazilian science
01 August 2019 Jeff Tollefson
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02353-6
Jair Bolsonaro政権が政府の科学者の仕事に疑問を提示し研究を弱体化させる資金削減を始めたため緊張が高まる
昨年の科学出資機関の資金は2014年に比べて47%低下
7月には国立宇宙研究所の衛星を使ったアマゾンの熱帯雨林破壊データを嘘つきとよび所長Ricardo Galvãoを解雇した
-保全省生物多様性戦略-専門家の反応
SMC NZ
DOC Biodiversity Strategy – Expert Reaction
Published: 05 August 2019
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/08/05/doc-biodiversity-strategy-expert-reaction/
保全省が今後50年の我々の固有の生態系を守り育てるための戦略を記した新しい生物多様性戦略を開発した。2002年から実施されている現在の戦略「潮目を変える機会」に置き換わる
2050年までに生態系の減少傾向を変え、オコジョ、ポッサム、ラットゼロを目指す
専門家のコメント略
(もともと補食動物のいない国を目指している)
-スペインのホメオパシーバックラッシュ
Spain’s homeopathy backlash
By Carmen Paun 7/26/19
https://www.politico.eu/article/spain-joins-backlash-against-homeopathy/
フランス、ドイツに続きスペインもホメオパシーにプレッシャー
スペインは、効果が証明されていないものを「医薬品」と呼ぶのを止めたい
スペイン保健大臣はホメオパシー製品を医薬品と分類した2001年EU法を変更するよう活動している。
スペインのこの対応は人々ががんのような重大な病気の通常の治療法を拒否してホメオパシーを好んでいるという報告に後押しされたもののようだ。その一人が2017年に乳がんで死亡したRosa Morilloで、かのじょは化学療法を拒否してホメオパシーを選んだ
-ビスフェノールFに過剰に暴露されている?母なる自然を責めよ
Overexposed To Bisphenol F? Blame Mother Nature
By Steve Hentges | August 2nd 2019 1
https://www.science20.com/steve_hentges/overexposed_to_bisphenol_f_blame_mother_nature-240309
認識していようといまいと、あなたはビスフェノールF(BPF)に暴露されている可能性は高い。高濃度暴露の可能性もほんの少しある。もしそうなら、あなたは心配すべきだろうかそしてどうしたらいいだろうか?
ほんの数年前まで、BPFはあまりよく知られていない樹脂やコート剤に使われる工業用化学物質であった。それに暴露されているなんて考える理由はないしまして相当量なんてさらに考えもしないだろう。それが変わったのは数年前にスイス連邦食品安全獣医事務所(FSVO)の科学者がマイルドマスタードに相当量含まれることを報告してからだ。その結果はまもなくドイツ政府の科学者によって確認された。さらに驚くことに、それは汚染物質ではなく、種子からマスタードを作るときに天然に存在する成分である。
さらにその後各種の食用植物や中国伝統薬がBPFを含むことをEFSAの科学者が報告した。マスタード同様、BPFは食品やサプリメントに使われている植物に天然に含まれる。
それで、どのくらい心配なのか?結局のところ母なる自然が作ったBPFを我々はどれだけ食べているのか?ここ最近の研究によると、一部の人では結構たくさん。
食品由来のBPFに心配はいらないと結論するのは簡単そうだが、不都合な真実がひとつある。BPFはBPAの類縁化合物である。BPAについては何年も低用量で各種健康影響があると主張されてきた。研究は少ないもののBPFでも同様である。BPAを禁止すべきなら、マイルドマスタードも禁止すべきだろうか?
(以下BPAへの態度との違いについて皮肉たっぷりに記述、略)
-遺伝的に太りやすい人での体重増加を異なる運動がどう予防するかについて調べた研究への専門家の反応
SMC UK
expert reaction to study on looking at how different exercises prevent weight gain in those with a genetic predisposition to obesity
August 1, 2019
PLOS Geneticsに発表された研究が、遺伝的に太りやすいことの影響は異なる種類の運動で異なる程度減ることを報告した
(コメント一部のみ)
University College London (UCL)遺伝学教授Steve Jones教授
この論文は、遺伝について学べば学ぶほど環境がいかに重要かを認識することを再び示した。50年前にほとんど肥満がなかった中国は今や過体重の成人と肥満の子どもの数で米国に並ぶようになった-もちろん遺伝子は変わっていない、生活が変わった。痩せる方法の一つは食べる量を減らすことだがもう一つはエネルギーを使うことである。痩せている人の一部は肥満しやすい遺伝子をたくさんもっているが他の人より良く動く。この台湾の研究は、たとえ肥満しやすい人であっても定期的に走ると痩せていることを示す
Aberdeen大学Rowett研究所ヒト栄養学部長Lora Heisler教授
この研究は運動のベネフィットについての根拠を付け足す。興味深いのは、最も遺伝的肥満リスクが高い人達が運動による利益が最も大きいように見えることである
Exeter大学糖尿病と肥満研究所臨床上級講師Katarina Kos博士
この研究はこれまで欧州人でBMIに影響するとされた97の遺伝子を組み合わせて使っているが台湾人では同じ遺伝子でもあまり寄与率は大きく無さそうだ(BMIの変化1.9%)。全ての運動がより良い体重と脂肪分布に関連するようだ
Lancaster大学臨床准教授で代謝医学名誉相談医Jennifer Logue博士
これは自己申告による運動量の観察研究で、臨床ガイドラインを変えるにはRCTが必要だろう。運動は一般的に体重維持に重要である
King’s College London医学教育講師Simon Cork博士
この研究で注意すべき点は二つ、一つは対象は漢民族のみ、二つ目はいろいろな影響が測定されてはいるものの実際の影響は小さいこと。