[EU]査察報告
-ドイツ―加工動物タンパク質
Germany―Processed animal proteins
05/08/2019
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4163
2019年2月5~25日にドイツで実施した、加工動物タンパク質(PAP)の衛生状態、トレー
サビリティ、取引に関する条件の確認手段の評価をするための査察。公的管理システムの構造やPAP生産及び取引チェーンに沿った公的管理の計画は、公的管理実行の良い基盤を提供している。にもかかわらず、効果的な実行は、施設のリストの不正確さ、加工手段7の公式検証の問題、公的サンプリング、PAPと有機肥料/ 土壌改良剤のEU内貿易のTRACES通知の確証条件の実行に関する検査がなく弱められている。
-米国―EU輸出用木材
United States―Wood intended for export to the European Union
05/08/2019
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4161
2019年3月18~29日に米国で実施した、EU輸出用木材の植物検疫証明書を含む公的管理システムを評価するための査察。以前の査察の助言への対処行動も評価した。動植物検疫所(APHIS)はEU輸出用木材の検査と認証の包括的なシステムを確立しているが、特定の弱点により害されている。業界が発行するトネリコやオークの輸出用認証プログラムのいくつかの要素が以前の査察以降強化されていることも分かった。このプログラムの公的監視は、めったに適用されない。監視が継続的に行われず、プログラムの信頼性を害している。APHISは以前の査察中に確認されたトネリコ用のシステムアプローチの欠点の多くを修正していない。
-ルーマニア―オーガニック生産と表示
Romania―Organic production and labelling
05/08/2019
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4158
2018年10月15~19日にルーマニアで実施した、オーガニック生産とオーガニック製品表示の管理を評価するための査察。管轄機関(CA)は、2013年の最初の委員会査察以降、公的管理実行でかなり進歩しているが、ルーマニアで管理団体(CBs)が管理する技術者の数と比べて証拠やレビューされた査察の件数が少なく、不正行為を行った経営者の管理頻度を翌年増やすわけではないなど、まだいくつか深刻な弱点がある。CBの執行手続きに従い、一年生作物の並行生産などの重大な違反に対応して管理者が制裁されたが、そのような制裁は管理者の習慣にあまり影響を与えていなかった。ルーマニアでは、多くのオーガニック経営者がオーガニック以外で生計を立てているためかもしれない。製品認証の経済的影響は低く、管理者が営業停止されることはめったにない。
[EFSA]リスクアナリシスの不確実性に関する国際会議
International Conference on Uncertainty in Risk Analysis
13 August 2019
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1689
欧州食品安全機関(EFSA)とドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、リスクアナリシスの不確実性についての国際会議を企画した。食品の安全性、環境、職業、動物、植物の健康における不確実性を分析する国際的に認められたリーダーを引き合わせ、不確実性の全体的な議論を開始することを目的とした。この会議はベルリンのBfRで2019年2月21~22日に開催された。2月10日に、予備会議のワークショップが合計4つの並行するワークショップで行われた。全部でおよそ300人がこの会議に参加し、そのうちの18%はEU圏外からきていた。プレゼンテーションのほとんどはライブ配信された。科学的評価とそれに関連する意思決定に予想される結果への不確実性の分析の重要性、意思決定者と広く一般人に最も関連する不確実性を伝える必要性が強調された。3つの主な結論が出された。第一に、教育が不確実性の理解改善に役立つこと。第二に、科学者たちは不確実性を伝えるのに倫理的責任を負うこと。短期的には、これは必ずしも科学的研究の一般人の信頼を向上させるわけではないが、長期的には、より良い理解や信頼につながる、より多くの情報に基づいた会話のできる社会になる可能性がある。三番目に、リスク評価者はまだ検出されていない不確実性発生源を避けるために積極的な措置を講じる必要がある:モデル構築の選択から生じる不確実性や標準対策の使用、そして問題そのものの明白な定義からさえ生じる意外なことや不確実性を発見する。
[TGA]パフォーマンス向上及び見た目をよくするための医薬品
Performance and image enhancing drugs
31 July 2019
https://www.tga.gov.au/community-qa/performance-and-image-enhancing-drugs
パフォーマンス向上や見た目を良くする医薬品は、様々な種類があり、スポーツの成績の向上目的あるいは理想的な体形を求めて使用する人もいる:
・テストステロンのようなアナボリックステロイド
・エノボサームのような選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARMs)
・クレンブテロールのようなβ2作動薬
・アンフェタミンのような興奮薬
・ヒト成長ホルモンのようなペプチドホルモン、成長因子及びペプチド関連薬
・メラノタンI及びメラノタンⅡのような日焼け剤
このような医薬品のいくつかは、パフォーマンスや見た目向上の目的のために認可されるものではなく、特定の健康障害のための処方薬としてTGAより認可されている。
既知及び未知のリスク
これらの医薬品には既に知られたリスクがあり、例えば、テストステロン及び関連物質使用による睾丸の萎縮、肝臓損傷、心発作及び脳卒中があり、ヒト用成長ホルモン使用による糖尿病及び顔、手足の骨の過度な成長(末端肥大症)がある。これらの医薬品の安全性や有効性の研究はほとんどなく、未知のリスクもある。注射器使用の場合、さらにリスクがあり、殺菌されない注射針から深刻で命に関わる感染症になる可能性がある。
製品は危険な成分や汚染物質を含む可能性がある
オンラインストアや地元の売人から購入すると、品質がよさそうに見える製品が、実際は品質管理がない、怪しい製造者であることがあり、偽物だったり、有害な化学物質で汚染されていたり、あるいは用量や成分もラベルの表示と違う可能性がある。
提供や所持は違法である
このような医薬品の多くは、処方箋のないオーストラリア市民へ提供すると違法になる。提供者が「研究目的使用のみ」のような文言をラベルに表示するが、違法に変わりはない。医薬品や居住州により、処方箋なく、このような医薬品の所持も違法である可能性がある。スポーツでの使用は禁じられている。
これらの医薬品は、多くのスポーツでアンチドーピング政策によって禁止されている。
医療従事者に助言を求めること
もし、これらの医薬品を使用している(使用しようと考えている)ならば、医師の助言をきくこと。医師は医薬品に関連するリスクの助言をし、パフォーマンスや見た目の目標をどう安全に達成できるか相談できる。これらの医薬品に関し、注射器を使用しているならば、注射針及び注射器プログラムが、殺菌済み注射器を提供し、使用方法の助言をくれるだろう。
また、医薬品は薬局で安全に廃棄してもらうことができる。
慎重に製品を選ぶこと
製品を選ぶ際に健康と安全を守るためにとるべきいくつか注意がある。
・海外のウェブサイトから購入しない。
・TGAの規制品である確認ができるラベル上のAUST番号を確認する。
・新製品を使用する前に医療従事者の助言を聞く。
・体の調子や体形をよくする目標がある場合、他の選択肢を考えること
[TGA]TGAはバイオレゾナンスや類似の装置の法令を守らない広告を取り締まっている
TGA cracking down on non-compliant advertising of bioresonance and similar devices
16 August 2019
2019年5月、TGAは「バイオレゾナンス」装置、それはしばしば「バイオフィードバック」装置と間違って宣伝されている、の広告に関する分野全体の法令遵守活動を開始した。この分野は広範な広告が行われているが法令を守らない率が高いことがわかっている。バイオレゾナンスの広告はこれまでも規制取り締まりの対象だった。
バイオレゾナンスは、人間が電磁波を出していて、それがバイオレゾナンス装置でのみ測定できるという信念に基づいている。宣伝業者はそれら装置がこの波を測定して病気を検出したり悪い波を修正して病気を治したりできると主張する。
TGAは現在これらの装置の診断や治療に関する科学的信頼性を調査している。またこれらの装置が多数のプラクティショナーによって宣伝されていることに関する他の懸念にも対応する作業をしている。
我々は法令を守らないことは深刻に受け止めている。特に治療法を探している消費者が虚偽又は誤解を招く広告に頼る可能性がある場合には。従ってTGAはこの部門の規制対応は優先課題だと考える。警告をし、2か月後には確認しさらなる高次の対応を執るだろう。
(日本も取り締まってくれないかな)
[Codex]コーデックスは精製油中の汚染物質への暴露を低減するための実施規範を採択
Codex adopts code of practice to reduce exposure to contaminants in refined oils
08/08/2019
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1204499/
「COPは、国家機関、生産者、製造業者、その他関連機関が適用する適性製造基準を提供することで、精製油とこれらの油で作成した食品の3-MCPDE及びGEの形成を低減するための指針を与えることを目的としている。」
2019年7月8~12日にスイスのジュネーブで第42回コーデックス委員会が開かれ、精製油及び精製油を使った食品の3-モノクロロプロパン-1,2- ジオール エステル(3-MCPDE) 及び グリシジルエステル (GE)の低減のための実施規範(COP)を採択した。
この化学物質3-モノクロロプロパン ジオール (3-MCPD)と3-MCPDエステルと呼ばれる関連物質は加工食品や植物油に見られる食品加工汚染物質である。3-MCPDとそのエステルは、これらの食品に、特に油精製工程中に意図せず形成される。
国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は3-MCPDEと GEに関連する潜在的な健康上の懸念を考慮して、特に乳児用粉ミルクの暴露を低減することが重要だと断定した。COPは精製油と精製油で作成された製品のこれらの汚染物質の量を少なくすることで3-MCPDE やGEへの暴露を低減することを目的としている。
農業従事者、油加工業者、食品生産者のための効果的な手段の定義
COPに関する作業はマレーシア、インドネシアと共に米国が主導した。米国食品医薬品局のEileen Abt氏は述べた、「このCOPを採択することで、植物油の農業生産、搾油、植物油及び魚油の精製、精製後の油の処理、精製油を使う製品への精製油の選択と使用を行う間の3-MCPDE と GEの低減手段の助言を農業従事者と加工業者に提供できる」。これらの軽減手段は3-MCPDE や GEへの消費者暴露を低減するのに役立つ。
コーデックス食品汚染物質部会での進展は一般的に順調であった。「このCOPを最終化する前に私達が対応すべきだった難題は、このCOP内の様々な種類の精製油(植物油及び魚油)に使用する軽減手段の違いに関するものである」とAbt氏は述べた。
コーデックスのテキストが、食品の安全性条件や、特定産業の取引への軽減策の影響に関する懸念に対応していることが重要である。このCOPの手段は農業従事者、油加工業者、食品生産者が使用するのに効果的である必要がある。
実施規範はマレーシアの供給チェーンに沿った食品の安全性や品質を保証する
マレーシアは2018年にパーム油を1950万トン生産し、マレーシアのパーム油産業はこの国の小自作農650 000人の生計を支えている。コーデックス基準や実施規範などの他のテキストの作成は、パーム油を含む油脂の世界規模の取引の促進に非常に重要である。
マレーシア保健省の食品安全品質管理部の代表者は述べた、「このCOPを供給チェーンに沿った食品の安全性と品質を保証するマレーシアのパーム油産業のガイドラインとして使用する」。ほとんどのパーム油が食品や化粧品の成分として使用されているため、世界第2のパーム油生産国として、マレーシアは食品の安全性と品質に高い優先順位をつけている。
「マレーシア政府は3-MCPDEやGEの形成を低減するために技術評価に取り組んでいる。適切な技術を伴うCOPの実践は、パーム油製品の輸入国の条件への遵守を保証している」と彼らは述べた。
COPを制定することで、全ての加盟国に精製油の3-MCPDE やGEの形成を妨げ、低減するための指針を示し、その結果ヒト摂取用の安全な高品質製品を提供することになる。このアプローチは、製品が同じ基準のものであることと、区別なく公平な取引慣行を通して全ての輸入国に受け入れられることを保証する。
「マレーシアはすでに国家レベルでこのCOPの実施を保証するのに必要な全ての対策を講じている。これは安全で質の高いパーム油の生産における農業や製造業のあらゆるレベルの実践をカバーしている。
インドネシアの活動計画は小規模農家が取り残されないように保証する
パーム油が重要な商品なので、インドネシアのような生産国ではこのCOPは大きな影響がある。「私達はこのCOPの実践方法を国家レベルで準備する必要がある」とインドネシアのコーデックス連絡先事務局のWahyu Purbowasito氏は述べた。「私達の潜在的な問題は、インドネシアのパーム油の41%は小規模農家が生産しているという事実に関連している。そのため、私達(インドネシア政府)は、省をまたいで国家活動計画を作成することが大変重要である」と彼は述べた。インドネシアは小規模農家が取り残されないよう保証することを特に重要視している。
コーデックス作業オンライン
委員会会期中のコーデックステキスト作成に関する貴重な作業の多くは、全ての加盟国とオブザーバーがその作業をフォローし貢献できる電子作業グループ(EWGs)で行われた。一年中いつでもそのような作業グループ50以上がコーデックス委員会の全範囲で活動でき、最大の課題はEWGの全メンバーの参加を奨励していることである。「EWGメンバー間の透明な方法での情報共有やこのCOPの作成に、EWGオンラインプラットフォームが大変役に立つツールであることが証明された」とEileen Abt氏は述べた。
リスク軽減のための異なるアプローチ
多くの場合、消費者の注目は食品の産地やそれが安全かどうかであるが、この精製油の生産から最終消費までの汚染物質を低減するコーデックスの実施規範は、食品チェーン全体に渡るリスクを軽減するための異なるアプローチを強調している。これは、コーデックスがどうやって食品を安全で期待される品質で公正に取引されることを保証するのかについてのタイムリーな例である。
追加情報
実施規範のダウンロード(付属書類 IV)
・汚染物質の詳細
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/thematic-areas/contaminants/en/#c452833
[BfR]BfRは世界の消費者の健康保護を強化する
The German Federal Institute for Risk Assessment strengthens consumer health protection worldwide
14.08.2019
第8回 BfR夏の学校に20ヶ国から参加
[BfR]殺虫剤クロルピリホスは認可更新基準を満たさない:BfRはEFSAの科学的評価を共有する
The insecticide Chlorpyrifos does not fulfil the criteria for renewal of approval: BfR shares the scientific assessment of EFSA
8 August 2019
[ProMED]ヒ素中毒-フランス:子ども、乳児
Arsenic poisoning - France: children, infants
2019-08-14
http://www.promedmail.org/post/6622832
Date: 13 Aug 2019 Source: RFI France [edited]
フランスの、欧州最大の金鉱近くに住む38人の子どもが、検査の結果砒素中毒陽性だった。
昨年10月の洪水で、近所のSalsigne鉱山の重金属やヒ素を含む水を心配した家族が検査をした。11才以下の103人が検査を受け、そのうち38人が平均濃度を超えるヒ素の結果だった。2018年10月の洪水では14人が死亡している。
[ProMED]テトロドトキシン中毒、フグ フィリピン(第2報):(ミサミスオクシデンタル州)
Tetrodotoxin poisoning, puffer fish - Philippines (02): (MD)
2019-08-11
http://www.promedmail.org/post/6617236
Date: 11 Aug 2019 Source: News Info Inquirer [edited]
フグを食べて入院した17人のうち15人は退院、2人はまだ入院中。
(編集者によるフグの解説あり。1988年の日本とFDAのフグの輸入に関する合意についても記述)
[ProMED]有毒藻類 米国(テキサス)イヌ、ヒト、警告
Toxic algae - USA (TX) dog, human, alert
2019-08-09
http://www.promedmail.org/post/6613397
Date: Wed 7 Aug 2019 Source: KVUE [edited]
オースチンの女性が、Lady Bird湖にカヤックで行った後彼女のイヌが突然死亡したことを他のオーナーに警告したことがソーシャルメディアで拡散されている。報道によると2019年8月4日に有害な藍藻が拡大し始め湖で泳いだ2匹のイヌが死亡した。市の広報はRed Bud Isleの閉鎖を発表している
(有毒藻類の解説)
[ProMED]パリトキシン 英国:珊瑚中毒
Palytoxin - UK: coral poisoning
2019-08-09
http://www.promedmail.org/post/6613396
Date: Wed 7 Aug 2019 Source: Daily Mail [abridged, edited]
34才の女性が水槽を掃除していてあやうく死ぬところだった。休暇に出かけて帰ってきたら水槽の魚が死んでいたので入れ替えようとした。10分ほどで異常を感じた
夫と3人の娘も軽症ではあったが隔離病棟に入れられた。自宅は48時間有害エリア対応チームによって封鎖された。
珊瑚を買ったとき何の警告もなかった
[CDC]新学期の成功のための9つのCDCの健康ハック
Nine CDC Health Hacks for Back-to-School Success
Thursday, August 8, 2019
https://www.cdc.gov/media/releases/2019/p0808-nine-health-hacks-for-school.html
研究は健康な生徒が成績も良いことを示す
9つは以下
手を洗う
良い食生活と運動
砂糖入り飲料は制限
電子タバコは吸わない
涼しく過ごす(まだ暑い)
安全に過ごす(運動時の脳震盪注意)
緊急事に備える
子どもが学校や家に所属していると感じられるように
予防接種
[CDC]フィールドからの報告:コカインを吸っていると思っている人のうちの意図しないフェンタニルの過剰使用-フレスノ、カリフォルニア、2019年1月7日
Patil Armenian et al.,
MMWR / August 9, 2019 / 68(31);687–688
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6831a2.htm?s_cid=mm6831a2_w
ABCDの症例。2人は死亡
[ヘルスカナダ] リコール
-クラトム製品回収(2019-08-09)
Kratom Source Kratom Product Recall (2019-08-09)
August 9, 2019
http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/70693r-eng.php
製品がカナダでの販売許可なしに売られているため回収措置。
-Fade HQ (2019-07-30)
2019-08-07
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/70631r-eng.php
June 30, 2019より、ヒドロキノンを2%以上含む製品は、カナダで販売及び販売認可には医療従事者による処方箋が必要なため回収措置。
-顔首用マルチアクション日中クリームSPF 30 (2019-07-29)助言
Face & Neck Multi Action Day Cream SPF 30 (2019-07-29)
2019-08-13
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/70697r-eng.php
ヘルスカナダは製品の中のラベルにリスクの記載がないとして回収措置
[HSA] HSA警告:表示されない医薬品成分が検出された3製品;1件消費者に深刻な副反応がでた
HSA Alert: Three Products Found with Undeclared Potent Medicinal Ingredients; One Led to Serious Adverse Reaction in Consumer
13 AUGUST 2019
https://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/Press_Releases/2019/skinnylolitaxtremecandy.html
製品にシブトラミン、N-デスメチルタダラフィル、アモキシシリン、クロルフェニラミン、ジクロフェナク、デキサメタゾン、プレドニゾロンを含む。製品写真あり。
[MPI] リコール
Value ブランドのトマトソーススパゲッティ
Value brand Spaghetti in Tomato Sauce
14 August 2019
Foodstuffs Own Brands社は錆のためValue ブランドの缶入りトマトソーススパゲッティすべてを回収措置。製品写真あり。
[CFIA] 消費者助言‐CFIAは製品入れ替えおよび/又は異物混入の可能性のため乳幼児用調製粉乳に気を付けるよう消費者に助言する
Consumer Advisory - CFIA advises consumers to use caution with infant formula products due to potential product substitution and/or tampering
August 14, 2019
乳幼児調製粉乳製品の不正加工防止封が破損し、製品の中身が入れ替わっている可能性があることが分かった。
[FDA]米国全国産業用ヘンプ会議2019ヘンプビジネスサミットにおけるスピーチ
Remarks at the National Industrial Hemp Council 2019 Hemp Business Summit
August 13, 2019
ヘンプに関連する問題に焦点を当てたサミットでのLowell Schiller, JDによるスピーチ。
一部抜粋
これまでほぼ全ての麻cannabis(カンナビス由来カンナビノイド含む)がSchedule Iの規制対象薬物であったが農業改善法2018(Farm Bill)によりヘンプが規制対象薬物から外され、違法物質ではなくなった。農業法によるヘンプの定義はTHCが乾燥重量の0.3%以下と極めて少ないことで、これより高濃度のTHCを含むものは規制対象のままである
CBDについては製品による。治療効果を宣伝すれば違法医薬品である。食品やダイエタリーサプリメント、化粧品は事前認可を必要としないが異物混入や汚染してはならず、虚偽や誤解を招く表示は認められない。種類によってはGMPや予防的管理が要求される。ヘンプ製品についても同様である。
例えばFDAは最近麻の実由来成分をヒト食品成分として使うことについての3つのGRAS通知を評価し、異論はないと結論したがこれはヒトの食品に限定される。動物に使う場合には別に評価が必要である。
CBDについては医薬品として認可されているものがあるため、食品やダイエタリーサプリメント成分に使うことはできない。つまり現在の法律ではCBDを含む食品やダイエタリーサプリメントを州を超えて販売することは違法である。要望があるのは承知しているがまず安全性を確認するのが最初である。食品添加物が安全性データが無ければ使えないのと同じである。CBDを含む医薬品であるEpidiolexのラベルには、肝障害、眠気、鎮静、自殺行動、自殺念慮、他の医薬品との相互作用などのリスクが記載されている。また妊娠あるいは授乳中の女性、2才以下の子ども、55才以上の人については安全かどうかはわからないとも記述されている
[FDA]警告文書
-Brodt Zenatti Holdings LLC
Jul 30, 2019
外国供給業者検証プログラム(FSVP)規則違反の問題。
-T&W LLC
Aug 06, 2019
航空ケータリング設備、不純品、不正表示の問題。
-Min Jiang Food Store, Inc., dba Koi Koi Trading
Aug 02, 2019
水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題。
[ASA]ASA裁定
-ASA Ruling onHairburst Ltd
14 August 2019
https://www.asa.org.uk/rulings/hairburst-ltd.html
各種ヘアケア用品と食品サプリメントの宣伝の、毛髪生長やボリュームアップ、強く長く、などの効果の宣伝の根拠不十分、食品の健康強調表示規制違反など各種違反
-ASA Ruling onMcDonald's Restaurants Ltd
14 August 2019
https://www.asa.org.uk/rulings/mcdonald-s-restaurants-ltd.html
マクドナルドのラジオ広告に対して、貧しい栄養習慣を促すという申し立てがあったが、グランドビッグマックベーコンが小さなチョコレートバーより大きいと宣伝すること自体は違反ではない
-ASA Ruling onNestlé UK Ltd
14 August 2019
https://www.asa.org.uk/rulings/nestl-uk-ltd.html
ボトル入りの水のテレビ広告で、女性のバレエダンサー、男性のドラマー、男性のボート選手が出てくるのが有害なジェンダーステレオタイプだという苦情申し立てが5件あったが基準違反ではないと判断
-ASA Ruling on Mondelez UK Ltd
14 August 2019
https://www.asa.org.uk/rulings/mondelez-uk-ltd-G19-1023670.html
赤ちゃんを預けられた新米パパが食べものに気をとられて赤ちゃんの世話に失敗するというチーズの宣伝が、男性は子どもの世話ができないという有害なジェンダーステレオタイプで広告基準違反
(有害なジェンダーステレオタイプの禁止は今年から
Ban on harmful gender stereotypes in ads comes into force
| CAP News | 14 Jun 2019
https://www.asa.org.uk/news/ban-on-harmful-gender-stereotypes-in-ads-comes-into-force.html)
論文
-遺伝子解析は、肥満や過体重のがんリスクへの影響はこれまで考えられていたより少なくとも二倍であることを示唆
IARC
Genetic analyses indicate that the effect of overweight and obesity on cancer risk is at least double what was previously thought
9 August 2019
International Journal of Epidemiologyに発表されたメンデルランダム化解析
-デンマーク食事・がん・健康コホートにおいてフラボノイド摂取は死亡率の低さと関連する
IARC
Flavonoid intake is associated with lower mortality in the Danish Diet, Cancer, and Health Cohort
13 August 2019
Nat Commun
-新しい肥満関連がん症例の年齢分布
Age distribution of new obesity-associated cancer cases
14-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/jn-ado081319.php
JAMA Network Open
2000-2016年の間に、より若年層に分布がシフトしている
-コカと紛争:コロンビアの森林破壊を悪化させる要因
Coca and conflict: the factors fuelling Colombian deforestation
13-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/uoq-cac081219.php
Biological Conservationに発表されたクイーンズランド大学の研究。
-再生医療の規制を緩和することは国際的に波及する影響がある
Relaxing of regulations for regenerative medicines has cascading effect internationally
15-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/uos-ror081519.php
再生医療の規制格下げ
Downgrading of regulation in regenerative medicine
Douglas Sipp , Margaret Sleeboom-Faulkner
Science 16 Aug 2019:Vol. 365, Issue 6454, pp. 644-646
(日本の再生医療規制緩和に問題があるという話をNatureに続きScienceでも大きくとりあげられている)
-ラベンダー製品が早期乳房発育開始と思春期前女性化乳房に関連する:症例報告とEDC活性
Lavender products associated with premature thelarche and prepubertal gynecomastia: Case reports and EDC activities
J Tyler Ramsey et al.,
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, jc.2018-01880
エッセンシャルオイルにエストロゲン活性がありそれが乳房発育に関係した可能性がある3人の少女と1人の少年
その他
-いちごの憂鬱
Berry blues
Emily Monosson
Science 16 Aug 2019:Vol. 365, Issue 6454, pp. 647
Julie Guthman著「しおれたWilted」( University of California Press, 2019. 322 pp.)の書評
1800年代半ばから現在までのイチゴ業界についての本。
病原菌Verticillium dahliaeとの戦い、その特効薬だった臭化メチルとクロロピクリン、モントリオール条約による臭化メチルの使用禁止などを含む。答えはそう単純ではないことの例。
-「倫理的」卵が産まれたばかりのひよこを殺さずにすませる
‘Ethical’ eggs could save day-old chicks from slaughter
Gretchen Vogel
Science 16 Aug 2019:Vol. 365, Issue 6454, pp. 627-628
Respeggtと表示された卵が今週から初めてベルリン以外で販売される。年末までにはドイツ中で買えるだろう。この卵は性ホルモンを測定して雄になる卵を選別したものである。
世界でいくつかのチームが生まれる前に雄の卵を選別する技術を開発している。オーストラリアのチームは遺伝子組換え技術を検討している。欧州では受け容れられないだろうが北米や豪州では可能性があるという。
6月にドイツの裁判所が生まれたばかりの雄のひよこを殺すのは正当な理由無く動物を殺すことで違法だと判断した。裁判所は代替法ができるまで例外を認めるとしているが法律家は殺すことを禁止する法律を作る検討をしている
(いろいろ略)
-ニュースを一目で
News at a glance
Science 16 Aug 2019:Vol. 365, Issue 6454, pp. 624-626
・コロンビアのバナナプランテーションで恐ろしい真菌TR4が確認され緊急事態宣言
治療法はなく植物を殺し土壌に何十年も残る
・米国の家禽の抗生物質使用減少
-あなたが環境に優しいと思っているけれど実際にはそうではない9つのこと
9 Things You Think Are Environmentally Friendly — But Aren’t
By Anna Groves | August 9, 2019
(ゴミのリサイクル関係はアメリカのゴミ処理のしかたが日本と違うので省略)
・再利用できるショッピングバック
何回使うかによるが最悪なのはオーガニックコットンのトートバッグで2万回使わないとリソースに見合わない
・オーガニックコットン
遺伝子組換え綿のほうが少ない資源を使う
・既にもっているものを「環境に優しい」製品に代える
・特別な車に代える
新車を作るほうが資源が必要
・ライドシェア
・ビーガン、オーガニック、地元産、ノンGMOと書いてあれば環境にいいとみなすこと
熱帯の作物をエネルギーを使って温室で育てて地元産とするのは良くない傾向
・生分解性、やコンポスト可能なものを買ってコンポストにしないで埋め立てる
-「欧州ではGMOは禁止されている」などよくあるバイテク作物に関する神話を否定
‘GMOs are banned in Europe’ and 3 other popular biotech crop myths busted
Michael Stebbins | August 12, 2019
6月にアメリカ栄養学会年次会合でGMO Answersは「GMOについて何でも聞いて」と掲げたブースを出して多くの対話を行った。良くある質問や神話についてはウェブに掲載している。
https://gmoanswers.com/sites/default/files/GMOanswersTop10_handout-8.5x11in-Jan2018.pdf
それとは別に、興味深い質問があった。「GMOについて、人々が知ったら驚くだろう、知って欲しいことは何?」これについて4つのことを挙げる。
・ゴールデンライスはまだ入手不可能
・GMO小麦やトマトはない
・種なしスイカや種なしブドウはGMOではない
・欧州でGMOは禁止されていない