2019-08-26

[FTC]FTCはFlexiPrin関節痛サプリメントを購入した消費者に返金

FTC Refunds Consumers Who Bought FlexiPrin Joint Pain Supplement

August 22, 2019

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2019/08/ftc-refunds-consumers-who-bought-flexiprin-joint-pain-supplement

FTCは詐欺的に宣伝されていた関節痛サプリメントFlexiPrinを購入した消費者に総額113000ドル以上の2897件の小切手を郵送している

 

[ProMED]アフラトキシン タンザニア(DODOMA, MANYARA)

Aflatoxin - Tanzania: (DO,MY)

2019-08-22

http://www.promedmail.org/post/6634270

Date: 20 Aug 2019 Source: Outbreak News Today [edited]

タンザニアでアフラトキシン中毒疑い症例アウトブレイクが報告された。2019年6月1日以降散発的に症例が報告され、2019年8月11までに合計53症例と8人の死亡が報告された。調査中。

 

論文

-オーストラリアの男性は寿命についてはトップ

Australian men on top when it comes to life expectancy

21-Aug-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/anu-amo082119.php

オーストラリア国立大学の新しい計算方法によると。Population Studies.

 

-医療従事者は気候変動の大きさに準備できていない

Health care workers unprepared for magnitude of climate change

22-Aug-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/uoca-hcw082119.php

慢性腎障害はおこるだろう気候関連疾患の一つに過ぎない

New England Journal of Medicineに発表されたコロラド大学医学部のCecilia Sorensen医師らの論文。原因不明の慢性腎疾患あるいはCKDuは今やニカラグアとエルサルバドルの死因の2番目になった。グアテマラでは過去10年でこの病気の死者が83%増加した。この病気の正確な原因は不明のままだが、特に暑いところの農業労働者に多い。糖尿病や高血圧とは関連がない。わかっているのは暑さと脱水に関連することである。米国でもみられるようになってきた。暑くなればなるほど増えるだろう。

欧州では既にライム病の増加が観察されている。蚊が媒介する病気も米国でおこっている。医療従事者は対応しなければならない。

 

-新しい報告書は100%ジュースが子どもの食事の質を改善するのに役立つことを発見

New report finds 100% juice helps improve children's diet quality

22-Aug-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/kc-n-nrf082219.php

Journal of the American College of Nutritionに発表されたジュース製品協会Juice Products Association (JPA)の支援した研究。既存の科学的データは100%ジュースが健康的な食生活の一部であり続けることを支持。「この報告は親や保護者達に、特定の食品を良いとか悪いとか判断する前に子どもの食事全体を見るよう勧める。食品を個別に砂糖や脂肪だけで判断するのではなく全体としての食生活への寄与で判断すべき」と小児科医のRobert D. Murray博士は言う

 

-オンラインヘイトと戦う戦略

Natureニュース

Strategies for combating online hate

21 August 2019 Noemi Derzsy

https://www.nature.com/articles/d41586-019-02447-1

オンラインヘイトグループのソーシャルメディアプラットフォームでのダイナミクスの解析が、何故現在のヘイトコンテンツを禁止する方法が効果的ではないのかを明らかにし、対策戦略となるかもしれない4つの可能性を提供する

 

scienceニュース

憎しみの「暗黒のプール」がオンラインに溢れている。それと戦うための4つの物議を醸す方法

‘Dark pools’ of hate flourish online. Here are four controversial ways to fight them

By Eva FrederickAug. 22, 2019 ,

https://www.sciencemag.org/news/2019/08/dark-pools-hate-flourish-online-here-are-4-controversial-ways-fight-them

新しい研究が、オンラインでのヘイトを進化する生き物としてあつかい、その時間経過による拡散と相互作用を追跡した。

ヘイトには多くの定義があるが、研究者らは「ヘイトグループ」を特定の人種や社会集団に対して憎悪を表明したり暴力を主張したりする人達とした。人間が導くアルゴリズムと既に禁止されたグループについての知識から、各種プラットフォームで1000以上のヘイトグループを同定した。中には自称ネオナチやIS支持者グループなどがある。

当初研究者らはオンラインのヘイト生態系は商品の多い「スーパーマーケット」のようなものではないかと考えていた。白人優位主義者はこっちの通路、反ユダヤ主義者はあっち、それからそっちには女嫌い(ミソジニスト)といったふうに。ところがそうではなかった。むしろそれは多くの種類の敵意が相互に関連した連続スペクトラムで、人々をより広範な、変化し続けるオンラインヘイトコミュニティに引き寄せる「超連結ハエトリ草」のようなものだった。ヘイトグループはしばしば異なるネットワークで会合し、ある一つのプラットフォームで規制を厳しくすると他のプラットフォームでのヘイトコミュニティが強化されるだけだった。Natureに報告。

このプラットフォームを越えたつながりを、研究者らは「ヘイトハイウェイ」とよび、特にグループが脅かされているあるいは監視されていると感じるとできる。

こうした結果から、オンラインヘイトコミュニティを不安定化させるための4つの方針を推奨する。

一つは大きなコミュニティはそのままにして小さなグループを静かにそのプラットフォームから排除する。つまり芽を摘む。二つ目は一部のユーザー集団をランダムに廃止する。そしてさらに議論の多い他の二つの選択肢は、反ヘイトグループを作ってヘイトコミュニティーにと関係をもたせる、そしてヘイトグループの中に異議を唱えるフェイクユーザーやグループを作る。

(対策する人のソウルジェムが濁りそうな。ヘイトハエトリソウに捕まらないように、強い憎しみの言葉は使わないほうがいいのでは)

 

-Science 23 August 2019 Vol 365, Issue 6455

は自殺解決特集

世界データあり、韓国がやたら高い、特集内容は米国

 

深層

イタリアの大臣が動物の権利団体を援助

Italian ministry aids animal rights groups

Alison Abbott

Science  23 Aug 2019:Vol. 365, Issue 6455, pp. 732

イタリアのTurin大学の神経科学者Marco Tamiettoは盲目についてのサルでの実験の倫理審査承認を得たらアニマルライツ団体が彼らのチームを標的にするだろうとは思っていた。しかし暴力の脅迫は予想していなかった。「私はフェイスブックに私の顔写真と携帯電話番号と自宅住所が投稿されているのを発見した。「我々はおまえを見つけて殺してやる」といったメッセージとともに。」

現在彼は警察の保護下にあり、同僚にも同様の脅迫の可能性がある。そして今月、この実験を2018年10月に認可した保健大臣Giulia Grilloが、ローマの動物の権利団体Lega Anti Vivisezione (LAV)にこの研究の関係者の名前や所属大学を教えていたことがわかった。

イタリアの動物実験規制は既に欧州で最も厳しい。ここ数年、アニマルライツ活動家の圧力が勝利してきた。保健大臣Giulia Grilloはポピュリスト政党ファイブスターのメンバーでアニマルライツ団体の友人であると公言してきた。

(イタリアのGiuseppe Conte首相は8月20日に政治的危機の中辞任したがGiulia Grilloが残るかどうかは不明)

 

CRISPRが銀幕に

CRISPR comes to the silver screen

Taylor Winkleman

Science  23 Aug 2019:Vol. 365, Issue 6455, pp. 765

Adam Bolt監督によるドキュメンタリー映画Human Natureの紹介。

ヒトのゲノム編集とジーンドライブが焦点だが技術の紹介として優れている

 

その他

-検視官:大規模有機食品計画のリーダーが自殺

Coroner: Leader of Large Organic Food Scheme Dies by Suicide

Aug. 20, 2019

https://www.usnews.com/news/us/articles/2019-08-20/coroner-leader-of-large-organic-food-scheme-dies-by-suicide

米国史上最大の有機食品詐欺を行っていたミズーリ州の男性Randy Constantが、10年の禁固刑判決を受けた数日後に自殺。

彼は慣行栽培のトウモロコシや大豆をオーガニック認証と偽装して2010年から2017年の間に大規模に販売していた

 

彼のやり方は慣行栽培穀物に少量のUSDA有機認証穀物を加えて全部を認証製品として、慣行栽培のものよりは高いが一般的有機認証作物よりは安く売るというもの。販売されていたのは主に有機肉等を販売している業者に飼料用として。金額は少なくとも$142,433,475

 

-「オーガニック」食品:認証は消費者を守らない

"Organic" Foods: Certification Does Not Protect Consumers

Stephen Barrett, M.D.  This article was revised on August 22, 2019.

https://www.quackwatch.org/01QuackeryRelatedTopics/organic.html

(USDAが認証しているのにUSDAの統計より事業者の宣伝している売上や量が多い時点で何かがおこっている。有機認証はその商品が偽のフェイクではなく本物のフェイクであることを認証するもの、products are "genuine" fakes rather than fake fakesとのこと)