[FSSA]メディアコーナー
保健大臣がFSSAIの最新食品分析ラボの開所に
Health Minister Harsh Vardhan at the inauguration of the state-of-the-art National Food Laboratory of FSSAI (Photo: @PIB_India)
26-08-2019
https://fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_Labs_LiveMint_26_08_2019.pdf
・FSSAIは異物混入事例の増加の中で食品安全における官民協力(PPP)イニシアチブモデルを発表。
・2016-2017年の食品検査では23.4%が異物混入を派遣されたが2018-2019では26.4%に増加
食品検査のマンパワーと装置が不足しているため、PPPを導入。食品の異物混入が最悪なのはウッタラプラデシで45%、次いでJharkhand (40%)およびTamil Nadu (37%)。過去3年で異物混入が発見された65028検体のうち36%、23441がウッタラプラデシ。
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 92–19
27 August 2019
http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular9219.aspx
新規申請と提案
Trametes cingulata 遺伝子を含むGM Aspergillus niger由来グルコアミラーゼ、加工助剤としてのRhizomucor pusillus 遺伝子を含むGM Aspergillus niger由来アルファアミラーゼ、肉代用品の大豆レグヘモグロビン
-意見募集-ステビオール配糖体の酵素による生産
Call for comment – enzymatic production of steviol glycosides
27/08/2019
Escherichia coli K-12の遺伝子組換え系統由来の3つの酵素を使った方法で作った甘味料の認可申請について、2019年10月8日まで意見募集
[HK] 法令違反
-メカジキのサシミに基準値超過の水銀が検出された
Swordfish sashimi sample detected with mercury exceeding legal limit
Thursday, August 22, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190822_7589.html
食物環境衛生署及び食品安全センターは、定期的な食品サーベイランスプログラムにおいて、メカジキのサシミに基準値0.5ppmを超える1.128ppmの水銀を検出したと発表した。
-包装グレインポリッジが栄養表示規則に違反している
Prepackaged grain porridge not in compliance with nutrition label rules
Wednesday, August 21, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190821_7586.html
食品安全センターが検査したところ、オーストリア産包装グレインポリッジにおいて、ナトリウムが1mg/100gという申告のところ、2mg/100g検出であった。
(いつものことだけどこれは特にどうでもいい違反、これやってる人疑問に思わないんだろうか)
-ボトル入り飲料が栄養表示規則違反
Bottled drink not in compliance with nutrition label rules
Wednesday, August 21, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190821_7585.html
食品安全センターが検査したところ、南アフリカ産100%スパークリングリンゴジュースにおいて、ナトリウムが17mg/275mL(i.e. 6.2mg/100mL)という申告のところ、9mg/100mL検出であった。
-新鮮な牛肉のサンプルに二酸化硫黄が検出された
Fresh beef sample found to contain sulphur dioxide
Wednesday, August 21, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190821_7588.html
食物環境衛生署及び食品安全センターは、新鮮な牛肉のサンプルに保存料である二酸化硫黄が検出されたと発表した。
[ProMED]放射線障害-ロシア:軍の爆発
Radiation poisoning - Russia: military explosions
2019-08-24
http://www.promedmail.org/post/6638473
Date: Fri 23 Aug 2019 Source: BBC [edited]
北極圏での軍の爆発事故での放射線の犠牲者を治療したロシアの医療従事者には防護がなく、彼らも被曝したおそれがある。匿名を条件にArkhangelskの医療関係者2人がBBCロシアに語った。
2019年8月8日のNyonoksaでの「同位体燃料」エンジン爆発で合計5人のエンジニアが死亡した。他に軍人2人が死亡していてプーチン大統領は新兵器システムのテストだったという。他に6人が負傷しているが詳細は不明。
2019年8月14日にロシアの気象サービスRosgidrometが、Nyonoksaの47km東にあるSeverodvinsk市の放射能レベルが通常の16倍に急増したと発表した。そのテストは新型の9M730 Burevestnik原子力巡航ミサイル、NATOが「スカイフォールSkyfall」と呼ぶもの、の可能性が高い。プーチン氏によるとこの技術でミサイルの射程距離は無限になる。
BBCのPavel Aksenovに話したArkhangelskの医療関係者によると、少なくとも90人が事故と関係するが軍は放射能汚染リスクについて警告していない
[FAO]FAOはより良い食糧安全保障のために養殖の遺伝的改良の大きな可能性を強調
FAO highlights the great potential of genetic improvements in aquaculture for better food security
23 August 2019
http://www.fao.org/news/story/en/item/1205417/icode/
新しい報告書「食料と農業のための世界の水産養殖遺伝資源The State of the World's Aquatic Genetic Resources for Food and Agriculture」を発表
この報告によると養殖されている魚の多くがまだ野生種で、45%が野生とほとんど変わらない。家畜や作物部門と比べて、遺伝的改良が養殖の成果に影響すると考えている国が少ない
[FAO]野菜を育てるのがもはや安全でなくなったとき
When growing vegetables is no longer safe
http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1202553/
コレラが流行したイエメンで、汚染された水が野菜を育てるために使われている問題を解決しようとFAOが日本と協力して小規模排水処理施設を作った
論文
-肥満と土地:食べ過ぎの生態学的コストを推定
The fat of the land: Estimating the ecological costs of overeating
23-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/f-tfo082219.php
研究は過食の方が廃棄より食品を無駄にすることを示唆
Frontiers in Nutrition。BMI 21.7以上は無駄として計算
-研究者は食品業界と安全に関与できるか?
Can researchers engage safely with the food industry?
23-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/uoq-cre082219.php
科学者が食品業界の影響から仕事を良く守るための方法を探る
PLOS ONE
-楽観的な人のほうが長生きという新しい根拠
New evidence that optimists live longer
26-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/buso-net082119.php
PNASに発表されたアメリカの研究
-チョコレートの風味はカカオ豆の加工時に生じる
The flavor of chocolate is developed during the processing of the cocoa beans
26-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/fos--tfo082619.php
International Journal of Food Microbiology
カカオの品種と加工工程の両方が大事
-若年成人がん患者の大麻使用はどのくらい?
How common is cannabis use among young adult cancer patients?
26-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/mali-hci082619.php
Journal of Adolescent and Young Adult Oncology (JAYAO)に発表された研究によると、尿中薬物検査では18-39才のがん患者の30%が大麻分解物陽性で、一般の若者や成人がん患者より多い。大麻使用者は男性のほうが多く、痛みや吐き気、食欲不振、便秘、不眠などの症状がより重いと報告する
-痛みに大麻やカンナビノイドを使うことへの関心が急増している
Survey reveals skyrocketing interest in marijuana and cannabinoids for pain
26-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/asoa-srs082619.php
麻酔専門医は人々のリスクや副作用への誤解を懸念し、さらなる研究が必要であると警告
米国麻酔専門医学会が行った全国調査によると大麻やカンナビノイドに関心があるのは特にミレニアム世代であるがそれより上でも関心は高く、しかし多くがリスクの可能性は知らない。痛みの管理に大麻やカンナビノイドを使ったことがあるあるいは使いたいと回答したのは2/3以上。その多くが他の医薬品やオピオイドより安全で副作用が少ないと信じている
-科学者は調理由来の汚染物質を追跡する新しい方法を使用
Scientists use a new method to track pollution from cooking
23-Aug-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/ioap-sua082319.php
都市環境に置いては調理による有機エアロゾル(COA)が最も重要な汚染源の一つである。調理油のヒューム暴露が肺がんと関連する根拠が増加している。COAを交通由来のエアロゾル(HOA)と区別するのが難しかったがブラックカーボンをトレーサーに用いた方法で北京と 南京の夏の総有機エアロゾルの15-27%がCOAであることを発見
Geophysical Research Letters.
その他
-電子タバコ関連死の報告-ニュースから
SMC NZ
Reports of vaping-related death – In the News
Published: 26 August 2019
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2019/08/26/reports-of-vaping-related-death-in-the-news/
イリノイの男性が電子タバコの結果としてなった可能性のある重症肺疾患で死亡した
米国CDCが現地時間の金曜日に死亡を確認したが詳細は不明
ワシントンポストによるとユタの20才男性も重体である。オタゴ大学のJanet Hoek教授は電子タバコ使用者はパニックになるべきではないという。米国で何がおこっているのかわからないが、自分で醸造したものを吸入していたという幾分かの根拠がある。認証された製品を買って使っている人は安全だろうという。電子タバコを止めてタバコに戻るのは残念である。
シドニー大学の名誉教授Simon ChapmanはオーストラリアSMCに対して「喫煙の健康影響がわかるまでに喫煙が広まってから40年かかった」という。電子タバコのリスク全体はまだわからない。
-阻止のための例外が認められなかったので「質の低い」EU外輸入継続
No derogation for deter as ‘low-standard’ non-EU imports continue
Siobhán Walsh Aug 20, 2019
クロチアニジンを含む種子処理剤の使用についての「適用除外」が得られなかったのでアイルランドの耕作農家にとっては再び重大な打撃、とアイルランド農業協会(IFA)の穀物委員会委員長Mark Browneは言う。
IFAは農業食料海洋大臣のMichael Creedに、大麦萎縮病ウイルス(BYDV)コントロールのためにこの製品(Redigo Deter)の例外を要求していた。BYDVはアイルランドで冬大麦の3.7t/ha、冬小麦で1.2t/haの収量低下をもたらした。金額でそれぞれ€555/ha および €192/haである。そしてベルギー、デンマーク、ポーランドでは2019年にRedigo Deter使用のための「適用除外」が既に与えられている。しかしアイルランドでは与えられなかった。大臣はこの部門を支持しなかった。既に2012年以降アイルランドの穀物生産は5万ヘクタール以上減っている。これでさらに減るだろう
2018年4月からEUではネオニコチノイド3種が禁止されているが2018年の冬大麦の70%はRedigo Deter処理されていた。
(EUで農業をするのは大変)
-IARCの腐敗1/4:IARCモノグラフは米国の不法法律事務所のために作られた
The Corruption of IARC 1/4: IARC Monographs Produced for US Tort Law Firms
RiskMonger on August 24, 2019
https://risk-monger.com/2019/08/24/1-4-iarc-monographs-produced-for-us-tort-law-firms/
2019年2月に私(RiskMonger)はIARCの悪事を暴く記事を書いた、一つの記事で4つのひどいスキャンダルを暴露した。調査が詳細であったため、その記事はとても長かった。またその記事は米国の不法法律事務所が如何にして科学者や規制のための研究プロセスを歪めているかについての複雑なシリーズSlimeGateの一部として書かれた。それをSlimeGateシリーズとしてではなく、より短い記事として書き直した方がいいという助言をもらった。そこで4部に分割してより明確な言葉で記した。
第1部はIARCモノグラフ計画の当時の部長であったKurt Straifが、通常の公式プロセスに従わずに米国の法理事務所のためにベンゼンをモノグラフ計画の評価対象にすることを決めたことを示す。
IARCの腐敗2/4:利益相反を隠す
The Corruption of IARC 2/4: Hiding Conflicts of Interest
RiskMonger on August 25, 2019
https://risk-monger.com/2019/08/25/2-4-iarc-hiding-conflicts-of-interest/
まだベンゼンの話。モノグラフワーキンググループのメンバーを利益相反を隠して都合の良い人を選び、文書を変更した
IARCには定期的に会っているGood Old BoysネットワークがありSmith, GoldsteinおよびInfante, Chris Portier、 Jack Siemiatycki、 Ronald Melnick やCharles Jamesonなどが専門分野にかかわらずしばしば見解を述べている。彼らは全て米国の法律事務所が企業相手に裁判を行う時にコンサルになっている。米国のHHSがモノグラフの委員会に別の科学者を推薦したところKurt Straifは却下した。Good Old Boysネットワークに入っていなくて彼らの見解に批判的だったからだろう。この団体は芯から腐っている。
そして法律事務所のコンサルタントである利益相反は隠している
(3と4はまだらしい)