2019-08-28

オランダ安全性委員会報告書

新興食品安全リスク

Emerging food safety risks

Investigation start date 08.08.2017

Report publication date  20.06.2019

https://www.onderzoeksraad.nl/en/page/4791/emerging-food-safety-risks

2017年の夏に卵にフィプロニルが検出された後、オランダ安全性委員会はオランダにおける食品安全上の新興リスクをどう検出し評価するかを調査した。その結果オランダのフードシステムは新興食品安全リスクに対して脆弱であると結論した

フードチェーンの関係者は既知のリスクやハザードに集中して環境変化により新たに生じるリスクに気がつかないでいる。リスクの兆候は必ずしも取り上げられず認識されていない。

食品安全リスクの管理には企業が責任がありNVWAはそれを確保することに変わりはないが新興リスクについてはもっと対策が必要である。この種のリスクには法的基盤がないので企業は対応しない。関係者の責任を強化する必要がある

 

[FDA]熱帯低気圧Dorianによる洪水に影響された地域の食品生産者向けリソース

Resources for Food Producers in Flooded Areas Due to Tropical Storm Dorian

August 27, 2019

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/resources-food-producers-flooded-areas-due-tropical-storm-dorian

作物の可食部が洪水の水に暴露された場合にはそれは「不良品adulterated」とみなされヒトの食品供給チェーンに入ってはならない。ピーナッツやジャガイモなどの地下の作物でもそうである。近傍の、水が接触していない地域の作物についてはケースバイケースで生産者が安全性を評価しなければならない

既に収穫されてヒト食用に適さないとみなされる作物は時に動物用に使えるが、その条件についてはケースバイケースである

 

[FDA]警告文書

H & A Walters Fulfillment Center 

August 15, 2019

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/h-walters-fulfillment-center-583217-08152019

ダイエタリーサプリメントCGMP規則違反、製造、包装、表示または保管管理、不純品の問題。

 

[HK]食品安全センターは食品中のステリグマトシスチンのリスクアセスメント研究結果を発表する

CFS announces risk assessment study results on Sterigmatocystin in food

Monday, August 26, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190826_7595.html

食物環境衛生署及び食品安全センターは、食品中のステリグマトシスチンのリスクアセスメント研究結果について、331食品サンプルのうち約10%である32サンプルがステリグマトシスチンを含み、そのうち29サンプルは1 /kg以下であったと公表した。

 

[TGA]医薬品広告で求められる表示義務のある情報

Mandatory information required in advertising for therapeutic goods

1 August 2019

https://www.tga.gov.au/mandatory-information-required-advertising-therapeutic-goods

TGA規約(No.2) 2018 (the Code)に従う広告のために、一般向けの医薬品を広告する場合、含めなければいけない情報を確認するのに役立つよう今回の決定木は設計されている。

 

[ODS]ODS Update医療専門職向けニュースレター- 2019 夏

ODS Update - Summer 2019

https://ods.od.nih.gov/News/ODS_Update_Summer2019.aspx

ODSは毎年行われる米国栄養学会議(ASN)の「Nutrition 2019」で科学会議に参加し、ダイエタリーサプリメントの研究テーマに関するポスターの発表を行った。

 

[ヘルスカナダ]助言:未承認のColloidal Solutionsのコロイド金属健康製品は深刻な健康リスクの可能性があるとして回収措置

Unauthorized Colloidal Solutions colloidal metal health products recalled because they may pose serious health risks

August 26, 2019

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/70821a-eng.php

ヘルスカナダは未承認のColloidal Solutionsのコロイドの金属製品各種(コロイド銅、金、プラチナ及び銀)は、特に子供や妊娠中の女性に対し、深刻な健康リスクを引き起こす可能性があるため、市民に注意を呼び掛けている。

 

[CPSC]Contigo570万個の子ども用水ボトルを窒息ハザードのためリコール

Contigo Recalls 5.7 Million Kids Water Bottles Due to Choking Hazard

August 27, 2019

https://www.cpsc.gov/Recalls/2019/Contigo-Recalls-57-Million-Kids-Water-Bottles-Due-to-Choking-Hazard

シリコンの注ぎ口が外れる可能性。カナダ、メキシコでもリコール

 

[FAO]アフリカ諸国は日本の知識と健康的な食品や食習慣の文化からより多くの利益を得られる

African countries can benefit more from Japan’s knowledge and culture of healthy foods and diets

27 August 2019,

http://www.fao.org/news/story/en/item/1205846/icode/

横浜で開催されているNEPAD-JICAイベント(第7回アフリカ開発会議)でFAOQu Dongyu事務局長がスピーチ

(第7回アフリカ開発会議(TICAD7The Seventh Tokyo International Conference on African Development)が横浜で開幕:アフリカに躍進を!ひと、技術、イノベーションで

https://www.jica.go.jp/press/2019/20190828_01.html

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査課 

-2019-08-09

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43079

2019.8.22019.8.8

 

-2019-08-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43077

2019.7.262019.8.1

 

-2019-07-26

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43076

2019.7.192019.7.25

 

[MFDS]ベンゾピレンが検出された世林玄米油の回収措置の撤回 

食品安全管理課 2019-08-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43078

食品医薬品安全処は、食品の製造加工メーカー㈱世林玄米(全羅北道井邑市)が製造・販売した「ラオン玄米油」(賞味期限 : 2020.8.2.) 製品からベンゾピレンが基準超過検出され2018.8.28.回収措置したが、該当の製品に対する回収措置を撤回する。

今回の撤回は、該当業者が井邑市を相手に回収命令取り消し行政訴訟を提起した結果によるもの。

 

( 理由がわからない 過去記事 検査値が間違っていたとかだろうか?

2018-08-28 食品安全管理課

http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=42996

全羅北道井邑市の食品製造加工業者が製造販売した「ラオン玄米」(食品類型:玄米油)製品でベンゾピレンが基準(2.0 µg/kg以下)を超過して検出(2.5 µg/kg)されたため、該当製品に販売中断および回収の措置を講じた。)

 

[MFDS] [報道参考] 日本の輸出規制対応、食品医薬品安全処が共にします!

 国際協力担当官 2019-08-09

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43635

食品医薬品安全処は、日本政府の「ホワイト国排除決定」によってT/Fチームを運営するなど、日本の食品・医薬品分野の輸出規制に積極的に対応している。

日本の輸出規制発表直後、食薬処は次長をチーム長とした「日本の輸出規制対応T/Fチーム」を構成(8.2)して分野別の影響及び対応状況を確認しており、関連団体及び業界と密接な協調システムを維持して、継続的に動向を把握している。

また、日本政府の輸出規制の施行細則など不確実な状況に備えて、食薬処ホームページに『日本の輸出規制企業の問題点申告窓口』を開設するなど、積極的に産業界の意見に耳を傾けている。

食薬処は、今後も輸出規制の対象原料・部品の迅速輸入通関や輸入国の変更に関連する許可事項の変更が必要な場合などに迅速に対応する予定。

 

[MFDS]カドミウムが基準を超過した米国産アボカドの回収措置 

輸入流通安全課 2019-08-08

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43631

米国産「アボカド」

カドミウムが基準(0.05 mg/ kg以下)を超え検出(0.10 mg/ kg)され、その製品を販売中止と回収措置。

 

-カドミウムが基準を超過した米国産アボカドの回収措置

 輸入流通安全課 2019-08-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43620

米国産「アボカド」

カドミウムが基準(0.05 mg/ kg以下)を超え検出(0.12 mg/ kg)され、その製品を販売中止と回収措置。

 

[MFDS]生活の中の重金属の摂取を減らす方法 

消費者危害予防政策課 2019-08-01

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43617

食品医薬品安全処(処長二義務警察)は、消費者が日常生活の中で食品や調理器具などから容易に暴露される可能性のある重金属を減らすことができるよう、食品の調理及び摂取方法などの情報を提供する。

重金属は、鉛、カドミウム、ヒ素などが代表的であり、一般的に水によく溶ける性質を持っていて、家庭での食品調理時、少し注意すれば十分に重金属暴露を最小限に抑えることができる。

食品調理・摂取時の重金属を減らすことができる方法は次のとおり。

ヒジキは、水に晒して茹でるだけでも無機ヒ素を80%以上除去することができる。

  - 生ヒジキは、熱湯で5分間茹でて使用し、乾燥ヒジキは30分間水さらし後30分間煮て使用することを勧める。

  - また、ヒジキを浸したり茹でた水は調理に再利用できない。

麺や春雨(デンプンで作った麺)などは、水を十分に入れて茹で、残ったものはなるべく使わずに捨てる

- 麺は、熱湯で5分間茹でるとカドミウム85.7%、アルミニウム71.7%除去することができ、当面は10分以上茹でると鉛69.2%、アルミニウム64.6%除去できる。

ティーバッグタイプの緑茶と紅茶には重金属が微量入っているが、ティーバッグを長くつけておくほど重金属量が増加するので23分間で引き上げるのがお勧め。

  - 緑茶や紅茶のティーバッグは、982分間浸出時よりも10分浸出した時、カドミウム、ヒ素量がはるかに増加する。

重金属濃度が高い魚の内臓部位はなるべく摂取しないことが望ましく、メチル水銀に敏感な妊娠・授乳女性と乳児・子供は魚の種類と摂取量を調節するのが安全。

  - 妊娠・授乳期間中、通常の魚類とマグロの缶詰の場合、週に400g以下*で摂取することが望ましく、マグロ・サメ類は週に100g以下で1回の摂取が望ましい

     * 一回摂取量60gの基準で週に6回程度に分けて摂取するのが良い

- 12歳の幼児は、一般魚類とマグロの缶詰の場合、週に100g以下*で摂取して、マグロ・カジキ類・サメ類はなるべく取らないのが良いが摂取する場合、週に25g以下を勧奨。

* 一回摂取量15gの基準で週に6回程度に分けて摂取するのが良い

   - 36歳の子供は、一般魚類とマグロの缶詰の場合、週に150g以下*で摂取して、マグロ・カジキ類・サメ類は週に40g以下で1回の摂取を勧奨します。

     * 一回摂取量30gを基準で週に5回程度に分けて摂取するのが良い

   - 710歳の子供は、一般魚類とマグロの缶詰の場合、週に250g以下で摂取して、マグロ・カジキ類・サメ類は週に65g以下で1回の摂取を勧奨します。

* 一回摂取量45gを基準で週に5回程度に分けて摂取するのが良い

 

金属製の食品用器具で調理する時、重金属を減らすことができる方法は次のとおり。

新たに購入した金属製器具・容器は使用前に酢水を入れて10分程度煮沸した後、きれいに洗浄すると、より安全に使うことができる。

     * 金属成分は、酸性溶液でよく溶出されるので、酢を利用すると、金属の表面を汚染した重金属を効果的に除去可能

金属製フライパンは洗浄後、水気をふいて食用油をひき熱する方法を34回繰り返して使用することを勧める。

  - さびを防止して、金属成分の溶出も減らすことができる。

金属製フライパンや鍋で調理した食品は、別の食器に移し替えて食べたり、保管する場合、専用の容器に入れて保管する必要がある。

  - 酸度が強い酢・トマトソースや塩分の多い漬物・塩辛類などは、重金属の溶出を増加させるので、長時間保管しない。

使用後洗浄する時は、金属たわしなどの鋭利な材質を使わないことを勧める。

 

[MFDS]ベンゾピレンが基準を超過した「ヤシ油」製品の回収措置 

食品安全管理課 2019-07-26

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43607

「エバーココクッキングココナッツオイル」(タイプ:パーム油)製品で、

ベンゾピレンが基準値(2.0/㎏以下)を超過(結果:9.6/㎏)して検出され、当該製品を販売中止と回収措置。

 

論文

-研究者らがアルコールの栄養とカロリー表示を要求

Researcher calls for nutrition and calorie labels on alcohol

CBCAugust 28, 2019

https://ca.news.yahoo.com/researcher-calls-nutrition-calorie-labels-004035356.html

Canadian Journal of Dietetic Practice and Researchに発表された研究によると、平均的カナダ人飲酒者は1日のカロリーの10%以上(250 kCal)を酒から摂っている

一晩で何杯も飲む人は550カロリーも多く、具を全部入れたダブルチーズバーガーに相当する。ただし飲酒の問題はカロリーだけではなくカロリーだけに焦点を絞るのは負の影響があると指摘する専門家もいる

悪い大発生:研究者らが有害藻類大発生につながる環境条件をレビュー

Bad Blooms: Researchers review environmental conditions leading to harmful algae blooms

26-Aug-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/sje-bbr082619.php

人口が増加し、排水が放出され、農業で肥料を使い、気候変動が組み合わさると、ヒトと動物にとって有害な藻類の大発生につながる。WIREs Waterに発表されたレビュー。

 

-臨床試験が隔日断食はカロリー制限の安全な代用であることを示す

Clinical trial shows alternate-day fasting a safe alternative to caloric restriction

27-Aug-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-08/cp-cts082119.php

Cell Metabolismに発表された、この種のものでは過去最大規模の臨床試験。健康で肥満や糖尿病のない60人の参加者を、36時間絶食12時間好きなだけ食べる、の隔日断食群と、制限のない対照群に無作為に割り付け4週間。断食群は平均35%のカロリー制限になり3.5kg体重が減った

 

その他

-藍藻がイヌを殺している。そしてそれはダイエタリーサプリメントである

Blue Green Algae is Killing Dogs. And It's A Dietary Supplement.

By Josh Bloom — August 27, 2019

https://www.acsh.org/news/2019/08/27/blue-green-algae-killing-dogs-and-its-dietary-supplement-14247

今日のNYTの記事でニューヨーク市の三つの公園の池の奇妙な藻類の大発生について議論している。でもニューヨークだけではない。浮きかす(pond scum)とも呼ばれる藍藻の大発生はニュージャージー、ノースカロライナ、太平洋北西部の湖、ミシシッピの沿岸などで見られる。この大発生は深刻な問題で、2016年にはCDCが「有害シアノバクテリアと藻類の大発生:ヒトへの影響」という50ページの報告書を発表し、イヌの方がヒトより重症になる可能性が高いと記載している。

通常藻類は有害ではなく世界中でダイエタリーサプリメントとして使われている。約1500の種が知られているがそのうちスピルリナと呼ばれるものは特に有名である。役にたつかどうかは知らないがたくさんの人が買っている。アマゾンでスピルリナで検索すると2400以上ヒットする。

藍藻、つまりシアノバクテリアは常に毒素を作るわけではないが、一定の条件でシアノトキシンと呼ばれる一連の毒物を作る。そのうち特に危険なのがミクロシスチン類と言われるもので50以上が知られており肝毒性が強い。マウスでのLD50は約0.075 mg/kg体重であるこのくらいのLD50のものはあまり多くはなく、シアン化ナトリウムはミクロシスチンの50分の1の毒性、ニコチンは1/321、ストリキニーネが1/27DDT1/20001/4000である。(構造式有り)

2017年の世界の藻類販売額は34億ドルで、人々が死んでいるわけではないことからサプリメントのボトルにそれほどしばしば毒素が十分量入っているわけではないことは明らかである。だからラベルに「ミクロシスチンを含む汚染物質について第三者の実験室で検査している」といった表示がある。このような検査はちゃんとやっているのだろう?そうでなければミクロシスチンが検出されるはずである、この論文のように。

「藻類ダイエタリーサプリメントからのシアノトキシンの検出Detection of Cyanotoxins in Algae Dietary supplements, Toxins (Basel). 2017 Mar; 9(3): 76.

この論文ではスピルリナやAphanizomenon flos-aquae(淡水性藍藻)サプリメントを含む18の市販品を検査し、8製品から耐用一日摂取量を超過するシアノトキシン類を検出した。

利点が証明されていないがリスクは明白なこのサプリメントを使用する理由は?

 

-IARCの腐敗3/4:グリホサート計画

The Corruption of IARC 3/4: The Glyphosate Gameplan

Posted by RiskMonger on August 27, 2019

https://risk-monger.com/2019/08/27/iarc-3-4-the-glyphosate-gameplan/

3部ではベンゼンの話を背景に、2014年に失敗したGMO禁止キャンペーンがどうやってグリホサート計画にシフトしたのかについての欠けているパズルのかけらを加える

これまでのセクションでIARCがベンゼンのモノグラフで科学的根拠ではなく法律コンサルタントの圧力で米国での裁判により有利なように意図的なモノグラフを作ることができたことを説明した。これをグリホサートでもやったのだろうか?

最初に指摘すべきはKate Guytonがグリホサートモノグラフのアメリカ人メンバー全員に送った、情報公開要求には反応するなというメッセージである。Guytonは何を、誰を守りたかったのだろうか?

もともとグリホサートはモノグラフ112の評価対象ではなかった。2014年に最初に発表されたときは「一部の有機リン殺虫剤」でしかなかった。さらにこの評価への参加者募集期間は夏のわずか2週間で、これはつまり最初から“Good Old Boys”を選んでいたことを意味する。20147月にモノグラフ112の評価対象が有機リン殺虫剤だったのが201410月の7日の更新でグリホサートが加えられた。それは会合のわずか5か月前だった。グリホサートは有機リン殺虫剤ではなく、殺虫剤には何の関係もない。では何故加えられたのか?

これにはChris Portierの動きを追跡する必要がある。彼が何をやっていたかは以下。

2012-13年:Chris PortierはレギュラトリーサイエンティストをやめEnvironmental Defense Fundのリストバンドプロジェクト(農薬を含む環境化学物質暴露を調べる)に参加した

2013年:セラリーニのラットがGMOでがんになるという論文が取り下げ。GMO表示キャンペーンがいくつか負ける

201310月から20143月:PortierIARC6か月滞在しKurt Straifと一緒にモノグラフ計画に関係する。この時セラリーニの論文取り下げを批判するペーパーをIARC名義で書く

20144月:PortierIARCの「外部」助言委員会の議長として「独立したアドバイザー」としてモノグラフ候補物質を推奨する。グリホサートは中程度の優先順位をつけられた

20147月:IARCが有機リン殺虫剤の評価の専門家を募集

201410月:モノグラフフ112の評価対象にグリホサートが加えられる

2014年後半から2015年初め:Portierがアメリカの弁護士事務所と何度か会合し携帯電話によるがんについての裁判のコンサルタント契約を結ぶ

2015320日:IARCが一週間の会議でグリホサートに発がん性という望み通りの結論を出す。Portierは「招待専門家」として参加

2015329日:Portierは弁護士事務所とグリホサートの裁判について2つの契約を結ぶ。

その後このIARCの結論を擁護するために活動する

 

-電子タバコの吸入に関連するとされるイリノイの患者の死亡についての専門家の反応

SMC UK

expert reaction to death in Illinois reported as being linked to vaping

August 27, 2019

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-death-in-illinois-reported-as-being-linked-to-vaping/

Edinburgh大学保健政策教授Linda Bauld教授

最近米国から電子タバコ製品を使用していた人の重症呼吸器疾患に関する報道が多数あり、そのうち一人が死亡したというのは気がかりである。しかし我々はこの症例の死因を知らない。英国で300万人以上が使用している電子タバコと関連する根拠もない。米国の状況の詳細は不明でさらなる調査が必要なのは明らかだが、これらの事例は汚染された、あるいは闇流通している電子タバコ用リキッドに関連しているようだ。またニコチン以外の、異物混入されたあるいは修飾された大麻オイルを含む吸入物質にも関連しているようだ。

電子タバコの規制枠組みは英国や欧州とは大きく異なり、こちらのほうが厳しく管理されている。英国で同様の事例はMHRAのイエローカード計画に報告されていない。今回の報告は、指示通りに使えば(禁煙のためにニコチンを供給する目的で)電子タバコの方が喫煙より害が少ないという根拠を変えない。しかしこの報告は喫煙者は信頼できる小売店から法の要求に従った製品を購入する必要性についての注意喚起となるかもしれない。

University College London行動科学と健康学部Robert West教授

新規製品にこれまで聞いたことのない重大な健康問題がありそうだという報告は緊急に調査する必要がある。しかしすぐに因果関係があると考えるのは良いことではない。