2019-09-06

[EFSA]食事摂取基準更新:10年かかって34栄養素の作業完了

Updating DRVs: job done, after 10 years and 34 nutrients

4 September 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/updating-drvs-job-done-after-10-years-and-34-nutrients

今週発表されたナトリウムと塩化物の食事摂取基準(DRVs)は、EFSAの科学者の10年間の作業の終わりを告げた。それはタンパク質、炭水化物、全てのビタミンとミネラルなど主要栄養素の1990年代の最後に設定した値を更新するよう欧州委員会がEFSAに求めて、2009年に開始された。

多くのEFSAの科学者が何年にもわたってこの業績に貢献してきた。私達は2つの作業グループの議長とコーディネーター、Monika Neuhäuser-Berthold氏及び Céline Dumas (ビタミン類)Androniki ‘Ada’ Naska氏及び Agnès de Sesmaisons-Lecarré (ミネラル類)にもっと教えてほしいと頼んだ。

今週発表されたナトリウムと塩化物の2つのDRVsは何が特別なのですか?

Agnès氏:西洋では食事のナトリウムと塩化物は主に塩に含まれるが、天然ではほとんどの食品に存在する。体は機能するためにそれらを必要とするが、過剰に摂取すると循環器疾患のリスク要因である血圧上昇を引き起こす可能性がある。EFSAの専門家は成人には2gナトリウム/ 日が安全で適切だと結論した。欧州の成人の摂取量は典型的により多いため、EUの意思決定者は、ナトリウム摂取量を削減するための集団目標を設定するのにこの値を使える。

Ada氏:この最後の2つのDRVsを発表できて本当に満足している。ナトリウムと塩化物はいくつかの栄養素の間に複雑な生理学的相互作用がある時のDRVs設定の課題の良い例である。これらの栄養素がどのくらい必要で適切で許容できるかを知るのは多面的な科学的質問である。

DRVsとは?

Monika氏:DRVsは健康的な集団の一日摂取量の科学に基づいた栄養参照値である。DRVsは栄養目標でも個人への推奨事項でもないことを強調することは重要である。それらはライフステージや性別で異なる。不十分なあるいは過剰な栄養素の食事摂取は病気のリスク増加に関連する。

Agnès氏:歴史的に、DRVsは栄養不足に対処するために作成された、すなわち、不十分な食品によるカロリーや必須栄養素の不足である。ここ数十年で、肥満、二型糖尿病、循環器疾患、一部のがんなど食事に関連した慢性疾患の上昇を見てきて、栄養研究の焦点は移っている。そこで今は、DRVsを設定する際に栄養摂取量や病気のリスクがどのように関与するかを知るために、大規模集団研究などの新しい種類のデータを検討しなければならない。

EFSAが設定したDRVsは誰が利用するのか?

Céline氏:多くの人々が!消費者が健康的な食事を選択できるように食品に基づいた食事ガイドラインを設定するために、政策立案者がDRVsを利用する。リスク管理者は調理済食品の栄養成分を消費者に伝える基準値表示を設定するために利用する。栄養及び医療従事者は食事評価や食事計画に利用する。食品製造業者は製品の組成設計に利用し、栄養研究者も利用している。

この作業の実施における主な課題は?

Ada氏:科学的文献の重み付けが最大の課題である。たとえば、ナトリウムに関しては、文献を体系的に再検討し、的確な研究を批判的に評価し、その後「メタアナリシス」[複数の情報源からのデータを組み合わせる統計的手法]を実行した。モデリングは基準値を設定するのに必要な用量反応を確認するのに役立つ。私達は透明性を助長するために結論の不確実性をさらに数値化した。それは徹底的なプロセスだった。

栄養学者としてこの経験をどのように生かしますか?

Monika氏:学際的状況での科学的証拠の評価は刺激的で、DRVsの現在入手可能な知見に深い洞察を加えてきた。いくつかのデータのギャップや不確実性も確認した。それが大学でのさらなる調査活動を活気づけ、国家機関や科学会議での議論に情報を提供するだろう。

一般人はどこでDRVsにアクセスできる?

Celine氏:私達はEFSA Journalで全てのEFSADRVs意見を編集したものを発表し、昨年、利用者が使いやすいインタラクティブツールであるDRVファインダーも開始した。ナトリウムと塩化物の値も更新したばかりである。利用者は栄養素や対象集団で検索できる。専門家は簡単に有用な定義役を調べることができ、相当するEFSAあるいは前機関[食品科学委員会]の科学的意見にアクセスでき、またはさらに利用するために選択を転送できる。この先EUの数か国語で利用できるようになる。

インタラクティブツール食事摂取基準

Interactive tool - Dietary reference values

https://www.efsa.europa.eu/en/interactive-pages/drvs

 

[BfR]危機が起こったとき:国際危機演習が緊急シナリオ準備に役立つ

When the crisis hits: International crisis practice helps prepare for an emergency scenario

29.08.2019

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2019/34/when_the_crisis_hits__international_crisis_practice_helps_prepare_for_an_emergency_scenario-241958.html

201982830日までのBfRでのイベントで、科学分野及びリスク評価とリスク管理に関するコミュニケーション分野の専門家が、EUにおける既存のネットワークのさらなる発展方法について助言する。参加国はベルギー、ドイツ、フランス、ルクセンブルク、オランダで、EFSAが支援する。例えば、ドイツはBfRBVL、ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)が代表を務める。フードチェーンの化学汚染物質の例を用いて、危機演習中に、緊急の際の現実的な方法で危機管理要因が実践され、特に、国境を越えた協力がより緊密に連動し、改善された。

このイベントは「世界的な食品及び飼料供給チェーンの安全性のためのリスク評価ツール」という表題でEFSAがまとめた大規模な手段収集の一部である。この危機演習は、早期リスク検出、危機回避、危機の際のコミュニケーションのための国境を越えたネットワークを強化することを目的としている。

このイベントの初日は、危機や事件のリスク評価支援及びリスク管理のためのツールの科学的交流に焦点を当て、参加国の代表が地域の手続きや危機管理体制への洞察を加える。2日目は、以前作成した現実的なシナリオに基づき、参加者が国境を越えた食品危機管理演習を行う。3日目は、得られた経験、結果、今後の実施選択肢が話し合われ、様々なツールの使用や危機の際のメディアの適切な扱いの演習を行う。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査課 

-2019-08-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43082

2019.8.162019.8.22

 

-2019-08-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43080

2019.8.92019.8.15

 

[MFDS] [説明資料] 「福島産表記」半年間先送りした食品医薬品安全処、なぜ(韓国日報2019.8.22日 報道に関する説明)

輸入食品政策課 2019-08-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43081

○ 2019822日、韓国日報に報道された『福島産表記半年持ち越した食薬処、なぜ』について次のように説明します。

1. 記事内容

食薬処、福島産製品情報提供を約束(2.27韓国日報報道)して6ヶ月目で措置なし

国民との約束を保留した理由説明なし

2. 同報道内容に対する食薬処の立場

「福島産表記」とは食薬処が運営している食品安全国で輸入食品の製造地域情報を提供することです。

同対策は、WTO紛争の過程で様々な対策の一つとして検討したが、現在WTO紛争最終勝訴によって緊急制限措置が維持されている

  - その間、制度導入による政策の実効性、通常の規範上WTO規定に違反しているかどうかなどを関係省庁と慎重に検討してきた。

食薬処は、もし放射能汚流出など新たな状況の変化があった場合、同対策を含む食品安全管理の強化対策を検討する計画。

 

[MFDS]検査命令対象の輸入食品等を解除及び再指定通知(ワサビノキ粉、フグ加工品、バナメイエビ)

輸入検査管理課 2019-08-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_74/view.do?seq=43564

<検査命令対象の輸入食品等を解除及び再指定通知>

理由

検査命令対象として指定され、検査実施中の品目のうち、当初の検査命令の期間が終了予定である品目があり、期間終了による検討の結果検査命令解除及び再指定

2. 検討結果

O検査命令再指定(1年延長) :

1) ワサビノキ粉(1年延長、'20.8.29.まで)

2)インド産冷凍、冷蔵バナメイエビ(1年延長、'20.8.31.まで)

O検査命令解除 : フグ加工品('19.8.30.から~)

O再指定検査命令書など詳細内容 : 添付

 

[MFDS]食品医薬品安全処、輸入食品の安全検査強化 

輸入食品政策課/輸入検査管理課 2019-08-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43650

食品医薬品安全処は、国民の健康懸念を考慮して、823日から放射能が微量検出され返送された履歴がある輸入食品に対しては、安全検査件数を2倍に増やすなど検査を強化すると発表した。

○ 2011年、福島原子力発電所事故以後、日本産8県の水産物と1427品目の農産物について、輸入を禁止しており、その他の日本産食品に対しては、毎輸入ごとに放射能(セシウム、ヨウ素)精密検査を実施している。

検査の結果放射能が極微量( : 1Bq/)であっても検出されれば、追加でプルトニウムなど17のその他の核種の検査証明書を提出するようにしており、提出しない場合、すべて返送措置している。

これまで他の核種の検査証明書は提出されたことがないので、すべて返送措置し、国内で流通販売されていない。

食薬処は、最近5年間の検査実績などを分析し、放射能が微量検出されて返送された品目に対しては回収量を2倍に増やし、さらに徹底的に検査する予定。

* (既存)製造日付別1kg、試験検査1回実施

     →(強化)製造日付別1kgずつ2回採取、試験検査2回実施

検査強化対象品目*は、日本産17品目で加工食品10品目、農産物3品目、食品添加物2品目、健康機能食品2品目です。

< 検査強化大商品目 >

加工食品(10品目)

  * 固形茶、浸出茶、その他の加工品、糖類加工品、その他の水産物加工品、飲料ベース、チョコレート加工品、インスタントコーヒー、焙煎コーヒー、天然香辛料

農産物(3品目) * 小豆、ブルーベリー、コーヒー

食品添加物(2品目) * 混合製剤、麺類添加アルカリ剤

健康機能食品(2品目) * 亜鉛、ビルベリー抽出物

食薬処は、今後も国民の健康と安全を最優先にして、輸入食品の安全管理に最善を尽くす

 

[MFDS]パン類の栄養表示を確認して選択してください! 

食生活栄養安全政策課 2019-08-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43649

食品医薬品安全処は、市販流通中のパン類の糖類・トランス脂肪含有量を調査した結果、国内パン類の総内容量(149g)中平均糖類含有量が23gで、1日糖類摂取勧告量(50g)46%を占めており、トランス脂肪は総内容量(128g)あたり平均0.03g1日摂取推奨量(2.2g)1.3%水準だったと発表した。

    * WHO摂取勧告量 : <糖類> 糖類(Free sugar)の摂取量が1日熱量の10%未満(2,000kcalあたり50g未満) <トランス脂肪> 総熱量の1%未満(2,000kcal基準2.2g未満)

今回の調査では、子供、青少年の糖類の摂取が摂取勧告の割合(10%)*より高く、肥満の管理などのために糖類が少ないパンを選択して、健康的な食習慣形成を助ける一方、糖類及びトランス脂肪の低減状況を把握するために実施した。 

     * 1日の熱量比、糖類の摂取割合(3-29歳、%) : 10.7%(3-5)10.4%(6-11)11.1%(12-18)11.4%(19-29) –出典: 栄養成分(糖、ナトリウム)摂取量の分析研究(食薬処、`18)

   - 調査対象は、スーパー、コンビニ及びベーカリー専門店で消費者が好んで食べるパン類199[加工パン119(国内83個、輸入36)、調理パン(国内80)]の糖・トランス脂肪含有量を調査・分析した。 

      * (加工パン)スーパー、コンビニなどで販売する製品 / (調理パン)ベーカリー専門店で販売する製品

国内パン類を使用した糖類の摂取は総内容量あたり(149g)の平均糖類の含有量が23gでチョコレート牛乳(22g)と一緒に摂取すると、WHO 1日糖類の摂取勧告量の90%で糖類を過剰摂取する恐れがあります。

   子供、青少年が好んで食べるパンは糖類が少ないものを選択してチョコ牛乳、いちご牛乳や炭酸飲料より白い牛乳、水を一緒に摂ることを勧める。

また、糖含量が最も高いパンはチャムチャムまんじゅう참참만쥬(샤니) 320g110g、夜食パン밤식빵(뚜레쥬르) 460g101g、最も低いのは抹茶コロネ말차소라빵(푸드코아) 100g2g、ミニデニッシュ미니데니쉬(뚜레쥬르)22g1gであり、製品の特性及び製造方法によって、糖類含量が多様だった。

クリームパン、ケーキパン類は糖類がより少ないものを選択してください

○ (クリームパン)製品で糖類含有量の差が大きいので、購入時に栄養表示を確認して、製品を選択することをお勧め。

     * 糖類含有量が最も高いチョココロネは、80g39gで最も低い抹茶コロネ100g2g19.5倍の差があります 

○ (ケーキパン類) 1回の摂取参考量(70g)摂取時、ケーキパン類は糖類の平均含有量が21g(11~28g)であり、食パン類は5.3g(2.0~15.4g)でパンのうちケーキパン類が甘い。

     * 1回の摂取参考量 : 3歳以上の消費者が通常に消費する食品別に1回の摂取量と市場調査の結果などを土台に設定した値(パン類: 70g)

○ (夜食パン)食パン類では夜食パンが糖類の含有量が最も高く、総内容量が大きく購入時糖類含有量を確認し、糖類を過剰摂取しないように注意した方が良いです。

     * 夜食パンは460g中糖類101gで摂取時1日糖類の摂取勧告量(50g)を超過します。

輸入パンは、大容量の販売で国内のパンより糖含有量が高く、摂取量の調節が必要

○ (ケーキパン類)の総内容量中糖類は、国内95g(50~150g)31g(16~50g)、輸入515g(70~1,500g)141g(10~406g)で内容量の差が大きく4.5倍の糖類含量差。  

   * 1回の摂取参考量(70g)摂取時、国内23g(1128g)、輸入19g(341g)

○ (クリームパン類)の総内容量中糖類は、国内107g(60~200g)16g(2~39g)、輸入458g(210~1,000g)80g(39~120g)で内容量の差が大きく、5倍の糖類含有量差。  

   * 1回の摂取参考量(70g)摂取時、国内11g(1.434g)、輸入14g(821g)です。

トランス脂肪はほとんどゼロレベルで含有製品は、業界の低減化推進誘導

国内のパンの平均トランス脂肪含有量は、総内容量のうち128g(50~750g)あたり0.03g(0.0~0.86g)で、WHO 1日摂取推奨量(2.2g)1.3%水準であり、パン類(119)中トランス脂肪は92%(109)がゼロレベルで管理されていることが明らかになった。   

    トランス脂肪が含まれた製品(10)は、総内容量113g(50~375g)あたり0.36g(0.20~0.86)70gあたり0.27g(0.11~0.60g)で、業界の自発的で継続的な低減化努力が必要。

輸入パン類は、大容量のみで購入が可能で、多くの量を一度に摂取する際には、トランス脂肪の摂取量が高くなる恐れがあり、摂取量を調節する必要がある。

    トランス脂肪含有輸入パン(8)は、総内容量703g(250~1,000g)あたり1.28g(0.54~2.18)70gあたり0.14g(0.05~0.25g)だった。  

食品栄養学キム・ミヒョン教授は「消費者が食品を購入する際に栄養表示を必ず確認して糖・トランス脂肪が少ない製品を選択して、特に子供と青少年は糖類を過剰摂取しないように食習慣の教育が重要である」と強調した。

食薬処は今後も加工調理食品の健康のための栄養成分(糖、ナトリウム、トランス脂肪)を監視し、消費者に低減化情報を継続的に提供し、業界の自発的な低減化を誘導し、健康的な食生活環境を醸成していく

<添付> パン類糖トランス脂肪含量モニタリング結果

 

[MFDS]アイスクリームと氷菓は糖類と飽和脂肪が少ない製品を選択してください 

食生活栄養安全政策課 2019-08-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43639

食品医薬品安全処は、夏に子供たちがたくさん食べるアイスクリームと氷菓の栄養成分を調査公開して栄養成分(糖類、熱量、飽和脂肪)に注意が必要であると発表した。

今回の調査公開は、子供たちの肥満管理などのために高熱量・低栄養食品*(以下「高低食品」)の摂取を控えて、健康的な食生活の形成を支援するために設けた。

* 1回の摂取参考量あたりタンパク質2g未満で糖類17g、熱量250kcal、飽和脂肪4gいずれかを超過する食品

国内流通アイスクリーム(752)と氷菓(184)のうち高低食品は全126(アイスクリーム94個、氷菓32)で全体調査対象製品の13.5%を占める

アイスクリームの高低食品は94(国内70個、輸入24)で、1回の摂取参考量*あたり糖類基準を超過した製品は58[国内46(22.1g)、輸入12(21.9g)]、熱量基準を超過した製品は29[国内19(272kcal)、輸入10(273kcal)]、飽和脂肪の基準を超過した製品は、84[国内61(9.2g)、輸入23(10.1g)]で輸入製品の飽和脂肪含有量が国内製品より平均0.9g高い。

   *  3歳以上の消費層が通常消費する1回の摂取量と市場調査の結果値(アイスクリーム、氷果: 100ml)

  - 糖類の含有量が高い製品では、国内のハーシーチョコバー(エバーストーン)29g、輸入桜モチアイスクリーム(日本)31.5gであり、

  - 熱量が高い製品は、国内ナトルチョコホワイトクッキーバー(ロッテ製果)315kcal、輸入キャラメルクリスピーサンドイッチ(フランス、韓国ハーゲンダッツ)306kcalだった。

  - 飽和脂肪含有量が高い製品は、国内グリーンティーマイルド(ナトル)14g、輸入マグナムダブルチョコレート(イギリス、ユニリーバ・コリア)12gで、1日の栄養摂取基準値(15g)86~93%だった。

氷菓子の高低食品は32個で1回摂取参考量あたり平均糖類の含有量が21.9g(国内製造21.7g、輸入22.1g)、熱量は111kcal(国内製造115kcal、輸入107kcal)、飽和脂肪含量0.7g(国内製造0.9g、輸入0.6g)で調査されました。

  - 糖類の含量が高い製品は、国内マンゴー30%バー(ラベル・リー)32.0g、輸入アイスケーキチェリー(フランス、ロッテロジスティックス)28gであり、飽和脂肪の含有量が高い製品は、国産ココモカバー(ロッテ製菓)9.0gだった。

一方、食薬処が認証した品質認証製品(氷菓)は、1回の摂取参考量あたり平均糖類含有量が10.0g、熱量は69.9kcalで高低食品(氷菓子)に比べてそれぞれ45.8%63.2%低く、子供の健康に有益な栄養成分(食物繊維、ビタミン)も含んでいる。

- 参考で、現在食薬処品質認証を受けた子供嗜好食品は計186* 品目で品質認証された子供嗜好食品の種類と栄養情報は食薬処ホームページと食品安全国で確認できる。

    * 氷菓3個、お菓子7個、加工油2個、果菜飲料36個、果菜ジュース115個、発酵乳類4個、乳酸菌飲料3個、ミックス飲料12個、魚肉ソーセージ4

食薬処は高熱量・低栄養食品に代わり安全と栄養を備えた製品に付与する品質認証マークが貼付された食品を確認して選択することを要請しつつ、今後も子供嗜好食品の品質認証製品を拡大していく計画である。

<添付> 1. (参考)アイスクリーム類、氷菓子用語集

<添付> 2. (添付1)子供の嗜好食品高熱量・低栄養食品現況(アイスクリーム、94)

<添付> 3. (添付2)子供の嗜好食品高熱量・低栄養食品現況(氷菓子、32)

<添付> 4. (添付3)子供の嗜好食品品質認証製品の現況(氷菓子類、3)

<添付> 5. (添付4)子供の嗜好食品の品質認証の概要

      6. (添付5)子供嗜好食品高熱量低栄養食品の概要

 

[MFDS]子供嗜好食品の品質認証基準の一部改訂告示(案)行政予告 

食生活栄養安全政策課 2019-08-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_209/view.do?seq=43146

改訂理由

関連法令及び告示の改正による引用法律の条文及び食品の類型などを一致させ、子供嗜好食品の品質認証基準の栄養に関する基準を合理的に調整し、子供の嗜好食品の品質認証効率化。

主な内容

安全に関する基準の整備([別表]1)

「食品衛生法」第19条による輸入食品など事前確認登録食品を「輸入食品の安全管理特別法」第7条及び第8条による優秀輸入業者及び海外優秀製造業所から輸入した食品に改正

栄養に関する基準の調整([別表]2)

「子供の食生活安全管理特別法」で、学校で販売することができない食品に規定している「高カフェイン含有食品」を子供嗜好食品品質認証を受けることができない食品の範囲に追加

食品の類型の改正を、子供嗜好食品の種類に反映

韓国人の栄養素の摂取基準を反映して、タンパク質の基準を調整し、ビタミンD基準を新設するなど、栄養成分の基準を合理的に整備

野菜類、果物類、ナッツ、穀物、卵、牛乳を主原料とし95%以上使用した食品は、栄養成分充足基準を適用しない基準新設。 食品添加物の使用に関する基準の整備([別表]3)

「食品添加物の基準及び規格」の改正により、菓子類に使用が許可された食用色素赤色2号、食用色素赤色2号アルミニウムレーキ、食用色素赤色102号を子供嗜好食品品質認証時に「使うことができない食用タール色素リスト」に追加

「食品添加物の基準及び規格」の改正によって、果菜飲料などに使用が許容されたソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウムを子供嗜好食品品質認証時「使うことができない合成保存料リスト」に追加し、明確な品質認証基準の適用のために使うことができない合成保存料リストの食品の種類区分を削除

意見提出

「子供嗜好食品品質認証基準」の一部改正告示()について意見がある機関、団体または個人は20191015日までに提出。

 

[WHO]ワクチンについての間違った情報:Facebook Instagram についてWHO事務局長からの声明

Vaccine Misinformation: Statement by WHO Director-General on Facebook and Instagram

4 September 2019

https://www.who.int/news-room/detail/04-09-2019-vaccine-misinformation-statement-by-who-director-general-on-facebook-and-instagram

WHOはフェイスブックがユーザーにワクチンについて正しい情報をみつけることができるようにすることへのコミットを歓迎する

(他分野の嘘情報にも対策してくれないかな)

 

[DEFRA]ナターシャの遺産が法になった

Natasha's legacy becomes law

5 September 2019

https://www.gov.uk/government/news/natashas-legacy-becomes-law

この国のアレルギー患者が本日議会で成立した新しい法、包装済み直接販売食品に完全な成分表示を含めることを要求する、で守られる。

 

[ProMED]食中毒 ウガンダ(第3報):(LAMWO)致死、シリアル疑い

Foodborne illness - Uganda (03): (LM) fatal, cereal susp.

2019-09-04

http://www.promedmail.org/post/6657916

Date: 3 Sep 2019 Source: All Africa-Daily Monitor [edited]

世界食糧計画(WFP)が今年2度目のSuper Cereal配布一時停止を行った。LAMWO地方のPalabek難民再定住キャンプで先週木曜日33人がこの栄養粥を食べて医療センターに行ったためである。WFPは飢餓対策として50年以上食料を提供している。

3月にもNapak Amudat4人が死亡した後調査のためSuper Cereal配布を一時停止している。

以下編集から注と説明

前回はチョウセンアサガオ混入によるアトロピンの可能性に言及されていたが今回は不明

 

[ProMED]ボツリヌス症-スペイン:ツナ缶、警告、リコール

Botulism - Spain: canned tuna, alert, recall

2019-09-05

http://www.promedmail.org/post/6659715

Date: Tue 3 Sep 2019 Source: Food Safety News [edited]

スペインでDIAブランドのツナ缶を食べて4人が食事由来ボツリヌス症アウトブレイク。DIAブランドのヒマワリ油漬けツナ缶の特定バッチがリコールされている。スペイン食品安全栄養局(AESAN)によると病気になった人はツナを使って作ったサラダを食べた。メディアによると1人はまだ入院中。AESANに通知があったのは201989日で、8月後半に製品からボツリヌス毒素が同定された。DIAは食品等の販売を行うスペインの多国籍企業でスペイン、ポルトガル、ブラジル、アルゼンチンに6000店舗以上を展開する。

問題のツナ缶はFrinsa del Noroeste S.A.社(スペイン)製である

(大手がこんな教科書にあるような事故をおこすのは何かあるのではと疑う)

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling onPeople for the Ethical Treatment of Animals (PETA) Foundation

04 September 2019

https://www.asa.org.uk/rulings/people-for-the-ethical-treatment-of-animals-peta-foundation-G19-1018024.html

PETAがバスの側面に表示した広告の「ウールは毛皮と同じ残酷さ。この冬はウールフリーで」について10件の苦情があった。PETAは最近毛皮が残酷だということはよく知られるようになったがウールについてはまだで、ウール業界が如何に残酷かを知る必要があると主張。人間にウールは必要ないという。ASAは毛皮とウールは同じではないとしてこの広告は誤解を招くもので基準違反と判断

 

[COT]2019917日の会合の議題

COT Meeting: 17 September 2019

Last updated:  5 September 2019

https://cot.food.gov.uk/cot-meetings/cotmeets/2019/cot-17-september-2019

・英国の乳児用ミルクにフモニシンが存在する可能性と乳児と成人でのフモニシンの代謝の違いについてのレビュー

・乳幼児の食事中の汚染物質リスクのレビュー:トロパンアルカロイドについての情報

・リスク評価に疫学および毒性学的根拠を統合することについてのスコーピングペーパー

・英国摂取量データに基づく1-5才の子どものステビオール暴露

・リスクアナリシスガイドライン更新

EFSAの「食品や飼料中のダイオキシンおよびダイオキシン様PCBsの存在に関連する動物とヒト健康リスク」についてのディスカッションペーパー

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/tox201944furtherdiscussiononefsa.pdf

201811月にEFSACONTAMパネルがTWI 2 pg TEQ/kg bwに設定した。この値はWHOの設定したそれまでのTDI 1-4 pg/kg bwより相当低い。この意見を発表する前にEFSAは意見案を回覧しCOT201810月の会合で意見案にコメントを出している。201811月にEFSAは加盟国の意見とその回答を議論する情報セッションを行い、その時の報告やスライドはこの文書の末尾に添付した。

最近業界との議論のなかで、FSAはこの新しいTWIについて詳細に教えて欲しいと依頼されCOTに戻された。新しいTWIはヒト疫学データを使っているのでCOTの事務局は疫学の専門家を議論のサポートに要求した。それまでの議論で、COTは新しいTWIの導出への動物実験とヒト研究の使い方は複雑でその背景にある論理は明確ではないと指摘していた。COTEFSATWI導出根拠となるFaqiらの試験については保留としていた。この研究を再現しようとしたBellらの研究で同じ影響が見られておらず、そしてそのことがEFSAの意見では考慮されていない。またCOTは乳幼児期のTCDD暴露と精子の質の低下の関連についての根拠の議論が不適切だとも考えている。

ダイオキシンおよびダイオキシン様PCBsTWIの相当な削減は、相当な割合の人々が安全な暴露量を超えていて、それによる有害影響を経験している可能性があるということを意味する。現行の暴露量を減らすにはかなりの努力が必要になる

COTEFSATWIに合意するか?

・電子ニコチン(及び非ニコチン)配送システム(電子タバコ)の毒性学的リスク

・ニコチンの健康ベースのガイドライン値、香料評価含む

・内分泌撹乱物質とリスク評価についてのスコーピングペーパー

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/tox201951endocrinedisruptorsscoping.pdf

リスク評価の際に内分泌撹乱物質を考慮すべきだが、全ての内分泌系を検討すべきである。それにはサブグループを作るべきだがまず最初にスコーピングペーパーを作りどのような内分泌系があるか、それぞれにどのような化学物質によるかく乱の例があるかを簡単に記述する。

視床下部-下垂体-副腎皮質(HPA)軸

視床下部-下垂体-性腺(HPG)

成長ホルモン軸

レチノイド信号伝達系

視床下部-下垂体-甲状腺(HPT)軸

ビタミンD信号伝達経路

ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体信号伝達経路

レニンアンジオテンシン系(RAS

膵内分泌信号伝達

1-5才の幼児の食事中α-, β- および γ-ヘキサクロロシクロヘキサンのリスクの可能性についてのCOT声明

・乳幼児の食事中汚染物質リスクのレビュー:マイコトキシン-追加情報

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/tox20195405mycotoxinsadditionalinformation.pdf

アフラトキシンとシトリニンについて

・ターメリックダイエタリーサプリメントによる肝毒性のレビュー

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/tox201952turmericsupplements.pdf

最近のターメリックダイエタリーサプリメントによる肝炎アウトブレイクの文脈で、ターメリックの肝毒性についてレビューし、有効成分であるクルクミンのADIとの関係で英国の暴露評価を行った。

最近の肝炎アウトブレイクについて

201812月から2019720日の間に、クルクミンとピペリンを含むダイエタリーサプリメントの摂取に関連する可能性の高い急性胆汁鬱滞性肝炎の21症例がイタリア地方で報告された。このアウトブレイクに関連するのは合計で18のターメリックサプリメントで、そのうち一つ(“Curcuma Liposomal & black pepper” by Nutrimea)はベルギーの食品安全当局AFSCAがリコールした。

AFSCAは真の汚染源はわからないとしたが、イタリアの国立衛生研究所の更新では肝炎の原因としてクルクミンが汚染されていた可能性については言及していないようだ。イタリア国立衛生研究所は「学際グループ、食事部門、動物の栄養や健康に関する技術グループはこれまでのところ、原因は個人の感受性、既往症、潜在性の肝胆汁機能、薬物使用などの可能性が高いと結論した」という。また問題のサプリメントには20191231日から発効する警告表示を採用した。それは肝胆汁機能異常のある人は使用しないこと、他の医薬品を使用している人は医師に相談するように、である。一肝炎症例と関係するターメリック粉末については、食品として摂取されてきた歴史を考慮して特別な助言は要求しないとした。

過去にターメリックサプリメントの汚染は健康の懸念であった。例えば、FSAは最近鉛の多いインドの土地で育てられた生のターメリックを何年も摂取してきた家族の血中鉛濃度が高いことについて照会を受け取った。さらに20093月にはFortodolという名前のターメリックベースのサプリメントがスウェーデンで11例ノルウェーで5例の死亡を含む肝臓関連有害事象と関係した。ターメリック粉末はしばしば他の種の粉末が混入され、よく使われるCurcuma zedoariaは有毒である

以下わりと詳細なレビュー

クルクミンのADI3 mg/kg bw/day、英国人の暴露量は成人の97.5パーセンタイルで2.0 (2.6 *)子どもだと1.1-7.1 (1.6-7.6 *)*はスパイスやカレー由来含む)、主な暴露源はソフトドリンク、ファインベーカリー、デザート

サプリメントは商品によりADIを大幅に超過する

 

その他

-Scienceエディトリアル

再現の試み

Replication challenges

Jeremy Berg

Science  06 Sep 2019:Vol. 365, Issue 6457, pp. 957

2016104日にScienceが発表した論文が再現されないことに関して

 

- Scienceレター

難燃剤を注意深く評価しよう

Assess flame retardants with care

Thomas G. Osimitz et al.,

Science  06 Sep 2019:Vol. 365, Issue 6457, pp. 992-993

419日号の「展望」でJ. de Boer H. M. Stapletonが難燃剤をあたかも全てが単一クラスの化合物であるかのように「全ての難燃剤代用物は有害」と記述しているがそのような一般化は正当化できない。難燃剤は改善されているし種類も多様である

 

著者らからの返事

Assess flame retardants with care—Response

J. de Boer & H. M. Stapleton

Science  06 Sep 2019:Vol. 365, Issue 6457, pp. 993

難燃剤にはいろいろなものがあることには合意する。しかしこれまで何度も残念なパターンを見てきた。何かが有害だとされると別のものが使われやがてそれも後で有害だとわかる。使う前に安全性試験をすべきだ

 

-あなたがセリアック病でないならグルテンフリーにする理由はない、研究が示唆

There's no point in going gluten-free unless you have celiac disease, study suggests

Laura Brehaut September 5, 2019

https://montrealgazette.com/life/food/theres-no-point-in-going-gluten-free-unless-you-have-celiac-disease-study-suggests/wcm/94a65821-1b15-4d10-a223-da933ee9a45f

カナダ人の1/3近くがグルテンフリー製品を求めているが、それは必要?

カナダのセリアック病患者は1%でグルテン過敏症は6%だが、さらに20%がライフスタイルの選択としてグルテンを避けている

Gastroenterology9月号に発表された英国の研究で、ほとんどの人にとってグルテンフリー食は必要ない。

しかしAgriculture and Agri-Food Canadaによればカナダ人の約1/31000万人がグルテンフリー製品を求め、世界市場は2025年までに420億ドル以上になると予想されている。これまでの研究ではグルテンフリー製品は平均すると値段が高く栄養は乏しい。この研究と同時に発表されているエディトリアルでオーストラリアのMonash大学のEMMA HalmosとメルボルンのAlfred病院のPeter Gibsonは「グルテンフリー食品は脂肪が2倍で、特に飽和脂肪が多く、ナトリウムが多く線維が少ない」と書いている。

グルテンフリー食品が流行する背景にはそれが普通の食品より健康に良いという認識があるがそのような根拠はない。HalmosGibsonは「グルテンについての信仰には科学的な知見はほとんど影響しない」と書く。「グルテンフリーのような異論のある健康現象には科学と標準医療への積極的な幻滅が関係している」

多くの「ライフスタイル追求者」にとっては、セレブやインフルエンサーがいいと言えばそれで十分なのである。膨大な根拠があったとしても、グルテンへの個人的信仰は無くならない

 

-獣医師は反ワクチンのペットのオーナーが動物の健康をリスクに晒していることを恐れる

Vets fear anti-vax pet owners are putting their animals' health at risk

September 5, 2019  By Lianne Kolirin, CNN

https://edition.cnn.com/2019/09/05/health/anti-vax-pets-gbr-scli-intl/index.html

2019 PDSA 動物福祉 (PAW) 報告によると近年動物のワクチン接種率が劇的に低下している。2016年に86%だったペットの一次ワクチン接種率が66%に低下した。動物の世界に反ワクチン運動が浸透している