2019-09-10

[EU]RASFF Week36-2019

警報通知(Alert Notifications)

スロバキア産原料英国産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィルチオノ類似物(ヒドロキシチオホモシルデナフィル、ヒドロキシホモシルデナフィル及びチオシルデナフィル)及び未承認新規食品成分イカリソウとトンカットアリ(Eurycoma longifolia)、産出国不明フランス経由サーモ金属マグの蓋のベンゼン(5.7 mg/kg)、スロバキア産ポピーシードのモルヒネ高含有(モルヒネアルカロイドの合計:369 mg/kg)、スペイン産チルドメカジキの水銀(2.0 mg/kg)、スペイン産解凍真空パックメカジキロインの水銀(2.28 mg/kg)、オランダ産エネルギードリンクの甘味料アスパルテーム(E951)非表示、ドイツ産葉タマネギとフレッシュクリーム添えポテトサラダと誤表示されたペッパーとフェンネル入りパスタサラダの亜硫酸塩及び小麦粉非表示、

注意喚起情報(information for attention)

ベトナム産タイから発送したジャスミンライスの未承認物質トリシクラゾール(0.015 mg/kg)、米国産オランダ経由分子水素錠の未承認物質金属マグネシウム(表面上10-30%)、モロッコ産冷凍全形イワシの亜硫酸塩未承認及び非表示(14, 12, 13, 14 mg/kg)、レバノン産酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB、ドイツ産飼料用豚脂の脂肪族炭化水素(1250 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

フランス産竹皿からの高濃度の総溶出量(31.7 mg/dm²)、ベトナム産オランダ経由米の未承認物質トリシクラゾール(0.06 mg/kg)、ベルギー産飼料用プレミックスのロベニジン高含有(150 mg/kg)、中国産英国経由コーヒーカップからのメラミンの溶出(8.3 ~ 11.8 mg/kg)、インド産オランダ経由飼料用ピーナッツ穀粒のクロルピリホス(2.692 mg/kg)・シペルメトリン(0.786 mg/kg)・チアメトキサム(0.146 mg/kg)及び未承認物質フィプロニル(0.2674 mg/kg)、中国産オランダ経由海藻のヨウ素高含有(25 mg/kg)、リトアニア産産卵ウズラ用完全飼料のサリノマイシン(70412 µg/kg)未承認、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 4.1; Tot. = 18.9 µg/kg)、インド産酢漬けのミックスベジタブルの甘味料サッカリン(E954)高含有(269 mg/kg)、中国産紅茶の未承認物質マトリン(0.029 mg/kg;0.03 mg/kg)、トルコ産煎った塩味ピスタチオのオクラトキシンA (27 µg/kg)、ベトナム産冷凍ツナのヒスタミン(2600 mg/kg)、ミャンマー産茹で玄米のアフラトキシン(B1 = 4.09 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 5 / B1 = 8.6; Tot. = 18 µg/kg)、ベトナム産ツナロインのヒスタミン(740 mg/kg)、トルコ産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有(2232 mg/kg)、米国産野生生物用飼料のアフラトキシン(B1 = 77.6 µg/kg)、インド産飼料用酸化マンガンの鉛(> 500 mg/kg)、タイ産飼料用魚肉に反芻動物のDNAの存在、ジョージア産ヘーゼルナッツ粉のアフラトキシン(B1 = 9.4 µg/kg)、中国産香港で製造した固定刃ナイフからのクロムの溶出(1 mg/kg)、

 

[NHS]ベジタリアンの食事は、心疾患のリスクは低下に関連するが、脳卒中のリスクの上昇に関連する

Vegetarian diet linked to lower risk of heart disease but higher risk of stroke

Thursday 5 September 2019

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/vegetarian-diet-linked-lower-risk-heart-disease-higher-risk-stroke/

「ベジタリアンであることは『心疾患のリスクは低下するが脳卒中の可能性は高まる』」とThe Guardianはベジタリアンにとっての『いいニュース、悪いニュース』に思われる例を報道する。

この見出しは英国における4万8千人以上の成人の研究から書かれた。研究は、ベジタリアンあるいは完全菜食主義の食事をする人は18年間の追跡期間中に心疾患を発症する可能性は低かったが、脳卒中になる可能性は高かったと発見した。

研究者は肉を食べる人と10年間以上にわたって比較すると、研究における1,000人のベジタリアンあたり、心疾患の例は10例少なく、脳卒中は3例多かったと算出した。

魚介類を食べるが肉を食べないペスクタリアンは、心疾患のリスクは減ったが、脳卒中のリスクは肉を食べる人と違いがなかった。

心疾患の結果は、ベジタリアンが肥満度指数(BMI)、血圧及びコレステロール値が低いことで一部説明できるかもしれない。脳卒中の数の多さは、より一般的な脳卒中のタイプである脳の血液供給を阻害する血栓(虚血性)よりも、脳内の出血(出血性)によるものだった。

高血圧は出血性脳卒中の原因の1つであり、そのためこれらの結果の理由を理解するのは難しい。ベジタリアン食が血圧を上昇させることのもっともらしいメカニズムは何もわからない。

食事が疾患リスクの違いを直接引き起こすかどうか述べることも、このタイプの研究からは非常に難しい。食事は複雑であり、他の要因も含まれる可能性がある。どのようなタイプであれ、健康的な食事をしているならば、この知見に心配する必要はない。

さらに、ベジタリアンにとっての脳卒中のリスク上昇より、心疾患リスクの大幅な減少が上回る。

健康的な食事に関しての詳細は以下。(https://www.nhs.uk/live-well/eat-well/

 

[APVMA]APVMAは60 Minutesのグリホサートについての番組に反応

APVMA response to 60 Minutes story on glyphosate

9 September 2019

https://apvma.gov.au/node/54181

登録されているグリホサートを含む製品は、表示されている通りに使えば安全である

APVMAが規制している表示にある使用方法は、その製品を使うために必要な安全性と取り扱い上の注意を提供している。APVMAが認めている製品のグリホサートの含量は0.36%から80%以上と様々である。安全のための取り扱い方法はグリホサートや他の成分の含量や使い方特異的な予想される暴露量により製品ごとに様々である。家庭園芸用製品の多くは既に希釈されていてすぐに使えるようになっていて、特に保護装置や特別な注意は必要ない。

安全性データシートは州や地域の労働安全規制により求められているもので、事業者が労働環境に存在するほぼ全ての有害化合物のリスクを評価するために使うことを意図している。それはAPVMAが規制しているものではない。

APVMAの規制上の決定は、IARCのものを含む膨大な科学的情報に基づく。APVMAは評価の正確さを確実にするためにグリホサートについての1200以上の化学研究をレビューした。我々の決定はEFSAやECHA、米国EPA、カナダのPMRAなどと一致している。

IARCの報告はハザード評価であることを理解することが重要である。それはリスク評価やリスク管理を含まない。

オーストラリアでは、グリホサート製品のような農薬を規制するには我々はリスクに基づいたモデルを採用している。このモデルではハザードとヒトや動物や環境暴露の両方を考慮している。APVMAは製品のラベルの安全な使い方や特定の使用方法でリスクが緩和できる製品しか登録しない。

APVMAの資金源の費用回収方法は独立性に影響しない。

 

関連

農家が60 Minutesのグリホサート描写を非難する

Farmers condemn 60 Minutes’ portrayal of glyphosate

Grain Central, September 9, 2019

https://www.graincentral.com/news/wa-farmers-condemn-60-minutes-portrayal-of-glyphosate/

農家の代表団体が昨夜のチャンネル9テレビでの60 Minutesのグリホサートの間違った提示に懸念を表明する。「再び科学的根拠のない、疑似科学的主張で一般の人々を恐がらせる番組が放送された」

オーストラリアの農家にとって除草剤は必須のツールである。農業について議論するなら科学的根拠に基づくべきで、感情に導かれたレトリックに基づくべきではない。

番組のレポーターは、グリホサートが安全だというなら飲めと言う。もちろんそれは飲むべきではない、しかしだから除草剤として使ったときに危険だというわけではない

 

[EU]ある種の医療機器のフタル酸、発がん性・変異原性・生殖毒性(CMR)あるいは内分泌撹乱性(ED)のフタル酸を含む、の存在についてのベネフィット-リスク評価のガイドライン

Guidelines on the benefit-risk assessment (BRA) of the presence of phthalates in certain medical devices covering phthalates which are carcinogenic, mutagenic, toxic to reproduction (CMR) or have endocrine-disrupting (ED) properties

SCHEER

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/scheer/docs/scheer_o_015.pdf

ポリマーの可塑剤として各種医療機器に使用されているフタル酸類のうち最も広く使われているのはDEHPである。EU医療器具規制ではCMR 1A/1B及び/又はED物質は0.1% w/wを超えて使うためにはいくつかの正当化ステップを検討しなければならない。このガイドラインは医療機器にCMR/EDフタル酸の0.1%以上の存在を正当化するためのベネフィット-リスク評価の方法を記述したものである。

(代用品のデータを出すインセンティブがなさそう)

 

[EU]ワクチンのベネフィットを推進する世界サミット

Global Summit to promote the benefits of vaccines

09/09/2019

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/vaccination/docs/20190909_memo_en.pdf

9月12日に欧州委員会とWHOは世界予防接種サミットを開催した

Q & A

Questions & Answers: Global Vaccination Summit

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/qanda_19_5538

予防接種のベネフィットは何?

ワクチンは安全?

ワクチンで予防できる病気がEUで増えている?

予防接種カバー率が下がっている重要な要因は?

間違った情報が予防接種カバー率を決める要因?

最近のEUの対応は?

サミットでは何が話し合われる?

(オンラインの嘘情報に関連するワクチン躊躇への対策には強い政治的コミットメントが必要という危機感。)

 

[HK]違反

-中国白菜のサンプルに基準値超過のカドミウムが検出された

Excessive cadmium found in Chinese cabbage sample

Thursday, September 5, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190905_7614.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、中国白菜のサンプルに基準値超過のカドミウム0.13ppmが検出されたと発表した。

 

-乾燥中国白菜のサンプルに基準値超過の保存料が検出された

Dried Chinese white cabbage sample detected with excessive preservative

Thursday, September 5, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190905_7612.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、乾燥中国白菜のサンプルに基準値超過の保存料二酸化硫黄が検出されたと発表した。

 

[CFIA]リコール

Hulk Juice - Gamma Nutrition (2019-08-26)

2019-09-06

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/70915r-eng.php

カナダで製品が販売許可を受けていないため、健康にリスクがある可能性がある。

 

[FDA] 電子タバコによる病気:消費者はテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む電子タバコ製品を使用しないことで、身を守ることができる

Vaping Illnesses: Consumers can Help Protect Themselves by Avoiding Tetrahydrocannabinol (THC)-Containing Vaping Products

09/06/2019

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/vaping-illnesses-consumers-can-help-protect-themselves-avoiding-tetrahydrocannabinol-thc-containingh

衛生当局が電子タバコ製品の使用による最近の病気を調査する間、FDAは消費者に身を守るのに役立つ情報を提供している。

 

[FDA] FDAは多くの州のKroger小売店舗のキハダマグロステーキを食べないよう助言する

FDA Advises Consumers Not to Eat Yellowfin Tuna Steaks from Kroger Retail Stores in Multiple States

September 7, 2019

https://www.fda.gov/food/alerts-advisories-safety-information/fda-advises-consumers-not-eat-yellowfin-tuna-steaks-kroger-retail-stores-multiple-states

消費者が、キハダマグロステーキ摂取後、ヒスタミン中毒の症状がでた。

 

[FDA]FDAは食品成分と包装材の提出物電子提出プロセスを現代化する

FDA Modernizes the Electronic Submission Process for Food Ingredient and Packaging Materials Submissions

September 6, 2019

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-modernizes-electronic-submission-process-food-ingredient-and-packaging-materials-submissions

新しいオンライン提出アッセンブリーモジュールであるCFSANオンライン提出モジュール(COSM)を発表

ガイドライン等含め以下から

CFSAN Online Submission Module (COSM)

https://www.fda.gov/food/registration-food-facilities-and-other-submissions/cfsan-online-submission-module-cosm

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update September 2019

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

・PFAS会議で研究の障害や課題が強調される

化合物の種類が多いこと、あらゆる環境中に存在すること、暴露源が多様であること、など

・化学物質の発達や生殖への影響

NTP研究のピアレビュー会議の報告

2014年1月にCharlestonで水道水の水源だったElk川に4-methylcyclohexanemethanol (MCHM)汚染が発生した。2015年のNTPの解析で濃度が低いため健康への問題はないとされたが高濃度では発達毒性がある。これについてレビュー、ファクトシート作成等

ダイエタリーサプリメントとして販売されているビンポセチンには明確な発達毒性がある

ダイエタリーサプリメントdimethylethanolamine (DMAE) と難燃剤 tris (chloropropyl) phosphate (TCPP)については曖昧なequivocal根拠と根拠無し。

・FAIR基本原則

ビッグデータ時代の研究を支援するためのガイダンス

発見可能Findable:データは検索できるように保管

入手可能Accessible:データは簡単にアクセスして入手できるように

相互運用可能Interoperable:フォーマットや言語の統一

再利用可能Reusable:きちんと説明されていて異なる状況で再現したり組み合わせたりできるように

・大気汚染と妊娠

ソーシャルメディアプラットフォームRedditで環境汚染の妊娠への悪影響などの質疑応答を行った

 

-毒性試験 ググルガム抽出物

TOX-99: Gum Guggul Extract

https://tools.niehs.nih.gov/cebs3/views/?action=main.dataReview&bin_id=14020

 

[CDC]電子タバコを使っている人々の病気の臨床的類似性についての初期知見

Initial State Findings Point to Clinical Similarities in Illnesses Among People Who Use E-cigarettes

September 6, 2019

https://www.cdc.gov/media/releases/2019/p0906-vaping-related-illness.html

全ての肺疾患症例に関連する単一の製品はない

全員ではないが多くの人がTHC含有製品を最近使ったことを報告している。一部の人はニコチンしか使っていない。感染症の根拠はなく、化学物質暴露に関連する可能性が高い

MMWRとNew England Journal of Medicineに発表している

リンク等以下

Outbreak of Lung Illness Associated with Using E-cigarette Products

https://www.cdc.gov/tobacco/basic_information/e-cigarettes/severe-lung-disease.html

リポイド肺炎?

 

記者会見議事録

Transcript of September 6, 2019, Telebriefing: Investigation of Pulmonary Disease Among People Who Use E-cigarettes

https://www.cdc.gov/media/releases/2019/t0906_telebriefing_investigation_pulmonary_disease_e-cigarettes.html

 

[ProMED]ヒスタミン中毒-米国:(オハイオ)

Scombroid fish poisoning - USA: (OH)

2019-09-07

http://www.promedmail.org/post/6662594

Date: Fri 6 Sep 2019 Source: 10TV [edited]

オハイオ農業省がKrogerストアで購入したキハダマグロに公衆衛生警告を発行した。Franklinと Montgomery郡でヒスタミン中毒が4症例報告され調査した後のことである。

(レビュー紹介が続く)

 

[Codex]大規模FAOトータルダイエットスタディがベニン、カメルーン、マリ、ナイジェリアの食品中化学残留汚染物質の評価に成功する

Large scale FAO Total Diet Study successfully assesses chemical residue contamination in food in Benin, Cameroon, Mali and Nigeria

06/09/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1207457/

CCAFRICA23でFAOの食品安全品質担当官が初めてカバーした広範な地域でのTDSについて報告し、マイコトキシン、ダイオキシン、農薬、重金属などの多数の化学汚染物質について検討した

 

[FTC]FTCはオンライン美容製品販売業者の詐欺的「無料お試し」を中止させる仮差し止めを得る

FTC Obtains Preliminary Injunction Halting Online Beauty Product Sellers’ Deceptive “Free Trial” Offers

September 6, 2019

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2019/09/ftc-obtains-preliminary-injunction-halting-online-beauty-product

AH メディアグループ社とオーナーのHenry Block とAlan Schillは、少なくとも2016年8月から、少なくとも8製品でオンライン詐欺を行っていた。販売していたのは主に美容製品やダイエタリーサプリメントサプリメントで製品は見た目を若くするや減量を宣伝したAmabella Allure, Adelina, Parisian Glow, およびTone Fire Garciniaなど。詐欺的ウェブサイトで消費者に少額の手数料だけで「お試し」できるかのように宣伝したが実際には知らずに毎月購入になっていて自動でお金を引き落とす。解約や返金は困難

 

-消費者向けブログ

無料お試しと辛苦

Free trials and tribulations

September 6, 2019 by Lisa Lake

https://www.consumer.ftc.gov/blog/2019/09/free-trials-and-tribulations

 

論文

-全ての肉が同じように作られてはいない:如何にして食生活の変更が世界の食糧産生を長持ちさせるか

Not all meat is created equal: How diet changes can sustain world's food production

6-Sep-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-09/siot-nam090619.php

研究者がリン鉱石を継続して採取するのに最適な方法を探すのに役立つモデル

Environmental Science & Technology

 

-タバコ由来の鉛濃度の上昇でキレート治療が必要になった12才の子ども

Elevated lead level from a tobacco source requiring chelation in a 12-year-old child.

El Zahran T, , et al.

Clin Toxicol (Phila). 2018 Nov;56(11):1159-1161.

12才タイからの移民が米国の定期血中鉛検査で高濃度鉛が検出され家族全員も高かったため暴露源を調べたところ噛みタバコだった。乾燥タバコの葉が36.12 ppm (mcg/g)鉛で、子どもや母親も使用していた

 

-処方栄養サプリメントに処方利尿薬ヒドロクロロチアジドの存在

Multiple incidence of the prescription diuretic hydrochlorothiazide in compounded nutritional supplements.

Favretto D, et al.

Drug Test Anal. 2019 Mar;11(3):512-522

アスリートのドーピング検査の陽性結果に基準値(reporting limits)を設定すべきと主張

 

-アスコルビン酸誘発性シュウ酸腎症:症例報告と病理のメカニズムについての議論

Ascorbic acid-induced oxalate nephropathy: a case report and discussion of pathologic mechanisms.

Lin WV, et al.

CEN Case Rep. 2019 Feb;8(1):67-70.

毎日2gのビタミンCサプリメントを使用していて既往の小腸閉塞と切除術と良性前立腺肥大により悪化した急性シュウ酸腎症になった症例

 

-水槽の珊瑚由来パリトキシンの吸入中毒:症例記述と安全助言

Inhalation poisoning with palytoxin from aquarium coral: case description and safety advice.

Schulz M, , et al.

Arh Hig Rada Toksikol. 2019 Mar 1;70(1):14-17.

 

-豊胸手術由来の母乳中シリコーン:韓国で最も熱い問題

Silicone in breastmilk from a breast implant: The hottest issue in Korea.

Woo J, Park BY.

Breast J. 2019 Jan;25(1):151-152.

 

-魚とシーフード製品の重金属と放射性核種の評価

Evaluation of heavy metals and radionuclides in fish and seafood products.

Milenkovic B, et al.,

Chemosphere. 2019 Aug;229:324-331.

セルビア。40 Kが44-165 Bq kg-1、137Csが2検体で2.8 および 3.0 Bq kg-1、カドミウムは0.01から 0.81 mg kg-1、水銀は0.01-1.47 mg kg-1、鉛は最大が6.56 mg kg-1。普通に食べた場合の健康上の懸念はないが多く食べると問題になる可能性があるのは水銀と鉛。

 

-プロバイオティクスのヒトへの安全性再評価

Reappraisal of probiotics' safety in human.

Sotoudegan F, , et al.,

Food Chem Toxicol. 2019 Jul;129:22-29.

プロバイオティクスは使用前に注意深くリスクとベネフィットを検討すべき

 

その他

-1億ユーロのドイツの昆虫保護計画は生息環境を守り除草剤を制限し研究を活発化させるだろう

Scienceニュース

€100 million German insect protection plan will protect habitats, restrict weed killers, and boost research

By Gretchen VogelSep. 6, 2019 , 12

https://www.sciencemag.org/news/2019/09/100-million-german-insect-protection-plan-will-protect-habitats-restrict-weed-killers

クジラを守れ、確かに。でもフンコロガシは?2017年に研究者らがドイツの自然環境から昆虫が劇的に減っていることを報告した、30年で76%も。このことに広範な懸念が広がり、連邦政府は9月4日に1億ユーロの昆虫保護行動計画を発表した。そのうち少なくとも年に2500万ユーロが昆虫の研究や監視に使われる。

昆虫の減少は生息環境の減少と密接に関連するため、草地や生け垣のような昆虫の住処を守ることが含まれる。例えば伝統的な牧草地を農家が飼料用の生長の早い牧草に代えて年に1-2回の収穫から数週間に一回の収穫にすると昆虫の住処が失われる。また農家が畑を拡げると昆虫の住処が減るので半分野生の果樹園などを保護する法律が作られるだろう。

またこの計画は2023年までにグリホサートを全て使用しないことを約束する。農業大臣は反対しているが環境大臣が禁止を要請していた。また全ての農薬をより厳しく規制するだろう。動物用医薬品であっても昆虫への影響をレビューされるだろう。

さらに光害にも対策をするという。そして就学前、学校、全国で「昆虫に優しい庭」教育をする

(虫だらけの花壇はやだな・・)

 

-バイアスを減らすために動物を登録

Natureニュース

Animal registries aim to reduce bias

09 September 2019 Monya Baker

https://www.nature.com/articles/d41586-019-02676-4

実験計画をオンラインで記録することで動物研究が改善すると主張する人達がいるが、採用は遅い

毎年何百万ものマウスやラットが研究に使われているがその1/3から1/2は決して論文にならない。そしてそのうちのいくつかは質が悪く信頼できない。動物研究を改善し再現性を向上させるためいくつかの戦略が提案されている

例えばOpen Science Frameworkによる自主的事前登録である。

(特集)

 

-健康戦争:医学の疑似科学と戦う

The Health Wars: Fighting Medical Pseudoscience

Kendrick Frazier

Skeptical Inquirer Volume 43, No. 5

https://skepticalinquirer.org/2019/09/the-health-wars-fighting-medical-pseudoscience/

特集号

 

-Googleはインチキ治療法の広告を禁止、何年もそれでお金を儲けた後で

MITテクノロジーレビュー

Google is banning ads for quack cures after years of profiting from them

BiotechnologySep 6

https://www.technologyreview.com/f/614279/google-is-banning-ads-for-quack-cures-after-years-of-profiting-from-them/

googleが新しい方針で根拠のない治療法を売る広告を禁止するという

 

-おおカナダよ!私達はあなたのフードガイドが好き

O Canada! We Like Your Food Guide

by Wellness Letter

https://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/o-canada-we-like-your-food-guide

(世界中のフードガイドを紹介しつつカナダの最新フードガイドを称賛。米国のマイプレートとの最大の違いは乳製品や肉を減らすことで、米国でカナダのようなガイドができないのは業界の圧力だと陰謀論を主張。カナダのフードガイドは意識高いのでまあそうだろう、とは思う。)

 

-Sense about ScienceにEUの研究費が提供される

Sense about Science Awarded EU Grant

https://senseaboutscience.org/activities/sense-about-science-awarded-eu-grant/

Sense about Science のPeriTiA(政策、専門性および信頼を行動に)プロジェクトがEUのホライゾン2020計画から資金提供を受ける。PeriTiAプロジェクトは人々が根拠や専門性についてどう意志決定をするのかをいろいろな研究方法で探る。2020年2月から開始で300万ユーロ