2019-10-08

[FSSAI]全国の消費者が安全な乳および乳製品を入手できるようにすることに関連する2019年9月24日付けの文書

Letter dated 24th September 2019 related to Ensuring availability of safe milk and milk products to the consumers in the country [Updated on:07-10-2019]

https://fssai.gov.in/upload/advisories/2019/10/5d9b1d7d693eeLetter_Safe_Milk_07_10_2019.pdf

インドの乳や乳製品の安全性と品質に関する懸念がメディアや消費者団体、その他関係者から時々提示される。FSSAIは安全な乳および乳製品が全国の消費者に届けられるように詳細なガイドラインや助言を発行して関与してきた。

しかしながら最近メディアで異物混入/間違った行為が報道された。週刊誌に掲載された記事を参考までに添付する。その記事で指摘されたことなどについて以下のように対応する。

優先的に取り組むことは:

1.ミルクの冷蔵の厳密な監視

2.ミルクの需要が増える祝祭シーズンの監視強化

3.監視員の定期的異動

4.地域での違法行為の監視

5.物理的人材的な検査能力の強化

(記事の添付はない、最近のニュースではミルクを水で薄めて売っていた人に有罪判決、とか・・良くあることなので関係あるのかどうかわからない)

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update October 2019

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html?

・Chapel Hillでのフェローズトークの中心はPFAS

8月26日にNTPの生殖内分泌グループの学位取得前のBevin BlakeがPFASについて話した。現在PFASには4700以上が存在しPFAS代用品の健康影響については何も知らない。

 

[NYC]電子タバコ

E-cigarettes

https://www1.nyc.gov/site/doh/health/health-topics/smoking-e-cigarettes.page

各種資料

 

[FAO]出版物:綿の生産の持続可能性を測定する

Measuring sustainability of cotton production

http://www.fao.org/3/a-i4170e.pdf

綿栽培の影響評価に向けたガイド

持続可能性を評価するための指標にはどのようなものがあるかを探り、指標リストを作った。

(これから改良していくためのたたき台であってこれをもとに判断せよということではない

各種資料が豊富。既存の認証団体がどのような指標を使っているかについてのまとめもある。10の認証のうちひとつがオーガニックだが特に優れているわけでもない

例えばBetter Cotton Initiativeは世界の生産量の2.8%をカバーし指標数44

Fairtrade Cottonは0.1%で97(主に社会的指標)

オーガニックは0.6%で41

オーガニックコットンとか気軽にいう前に、持続可能性の評価は複雑で簡単ではないことをまず知ってほしい)

 

[IPCS]国際鉛中毒予防行動週間

International lead poisoning prevention week of action

https://www.who.int/ipcs/lead_campaign/en/

2019年10月20-26日

特に鉛塗料の排除がテーマ

Q & Aやファクトシート

 

論文

-米国の2000-2018年の10-25才の自己中毒による自殺企図:使われた物質、時間による変化と人口動態

Suicide attempts by self-poisoning in the United States among 10–25 year olds from 2000 to 2018: substances used, temporal changes and demographics

Henry A. Spiller, et al., Clinical Toxicology, DOI: 10.1080/15563650.2019.1665182

06 Oct 2019

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15563650.2019.1665182

この間の報告数は1,677,435で、重大な医学的結果になったものがそのうち24.5%の410,940。年齢が上がるほど重大な結果になる。重大な結果になる物質で最も多いのは市販の鎮痛剤、抗うつ剤、抗ヒスタミン剤、抗精神病薬

(日本も薬局で売っている薬による自殺企図が多いんだけど・・ネット販売はそんなの気にせずまとめ売りする)

 

-クラトム

Kratom

Mark Sanderson and Adrianna Rowe

CMAJ October 07, 2019 191 (40) E

http://www.cmaj.ca/content/191/40/E1105

 

-ゲノム編集雄牛は子牛に角のない性質を遺伝する

Genome-edited bull passes on hornless trait to calves

7-Oct-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-10/uoc--gbp100419.php

Nature Biotechnology

 

その他

-電子タバコの蒸気とマウスのがんについての研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study on ecig vapour and cancer in mice

October 7, 2019

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-ecig-vapour-and-cancer-in-mice/

PNASに発表された研究が電子タバコの蒸気はマウスの肺に発がん性があるかもしれないと報告

英国タバコアルコール研究センター長でNottingham大学呼吸器相談医John Britton教授

この研究はマウスでニコチン電子タバコ蒸気の影響を調べた。ニコチンを含む蒸気は新鮮な空気より多くのがんを作ったが、偶然できることが合理的に予想される以上ではなかった。またニコチンを含まない蒸気は空気より少ないがんを作った。この知見はごく少数のもので解釈には大きな注意が必要である。

蒸気を吸ったマウスと空気を吸ったマウスの比較に統計学的有意差はない。サンプルサイズを正当化することはできず計算力もない。公衆衛生へのメッセージはなく、単なるノイズであると思う。

Queen Mary University of London (QMUL)タバコ依存研究ユニット長Peter Hajek教授

この研究がヒトの電子タバコ使用者にあてはまるかどうかは不明である。齧歯類の暴露量は彼らにとって膨大な量でヒトの吸入とは似ていない。実際この暴露によって数匹が死んでいる。著者らは観察された影響を発がん物質NNKのせいだとしているがNNKの濃度は電子タバコ使用者で以前測定されていて、電子タバコからの暴露はないあるいは無視できることがわかっている。

 

PNAS論文の解説は以下

ecig vapour and cancer in mice

October 7, 2019

https://www.sciencemediacentre.org/ecig-vapour-and-cancer-in-mice/

(いろいろ欠陥がある、でもこれがPNASに載ったのはタイミングが良かったからだろう)

 

-Nature書評

巨大タバコ企業、戦争、政治

Big Tobacco, war and politics

07 October 2019  Felicity Lawrence

Sarah Milov著「タバコ:政治的歴史The Cigarette: A Political History」の書評

この合法的習慣はいまでも年に800万人以上殺している。Felicity Lawrenceが歴史を誉める。

タバコ産業の歴史と、その規制を遅らせるための恥ずべきキャンペーンはよく調査されているように思える。しかしこの本はどうやって企業が政府の財政を力の源にし、広告業界と科学者を雇って公衆衛生に勝ってきたかについての新鮮な知見を与える。タバコは20世紀に1億人を殺したと推定されるが、劇的な対応をしなければ21世紀には約10億人を殺すと予想されている

(たくさんの本を紹介した長い記事。)

 

-視点:もし気候変動について真剣に対策したいあるいは農場の収量を上げたいならオーガニック食品は買わないこと

Viewpoint: Don’t buy organic food if you want to increase farm yields or seriously address climate change

Steve Savage | October 7, 2019

https://geneticliteracyproject.org/2019/10/07/viewpoint-dont-buy-organic-food-if-you-want-to-seriously-address-climate-change/

2020年代になろうとする中、多くの消費者が有機農業は食品安全と気候変動の影響を緩和するためにベストの選択肢であるという広告/活動家の逸話を受け容れている。不都合な真実は、有機農業は気候変動にとってひどく悪い選択肢であるということである。温室効果ガスを出す堆肥に依存する。しかし最大の問題は生産性の低さである。単位面積あたりの収量が少ない。

(以下米国の歴史とUSDAのデータを紹介。2016年のデータ各種はパワーポイントでダウンロード可能)

 

-「クリーン」に食べようとする努力が不健康な強迫になるとき

When Efforts To Eat 'Clean' Become An Unhealthy Obsession

October 7, 2019 April Fulton

https://www.npr.org/sections/thesalt/2019/10/07/766847274/when-efforts-to-eat-clean-become-an-unhealthy-obsession

オルトレキシアについて

 

-スパイスの「強力」バージョンがBlackburnでの過剰使用につながったことで薬物警告

Drugs alert after 'stronger' version of Spice leads to overdoses in Blackburn

7th October  By Peter Magill

https://www.lancashiretelegraph.co.uk/news/17950774.drugs-alert-stronger-version-spice-leads-overdoses-blackburn/

PHEによるとBlackburnで発生したいくつかの過剰使用の事例で使用者を動けなくする合成カンナビノイドの系統が関与している。過去3か月でスパイスが「より強力に」なっている

 

-「有毒な美」映画は化粧品がどうやって我々を病気にするかを探る

'Toxic Beauty' film explores how cosmetics are making us sick

Katherine Martinko  October 7, 2019

https://www.treehugger.com/organic-beauty/toxic-beauty-film-explores-how-cosmetics-are-making-us-sick.html

美容目的で我々が使っている製品には醜い実績がある

カナダの映画監督Phyllis Ellisによるドキュメンタリー。ベビーパウダーを使った結果卵巣がんになったという女性を追ったもの。Johnson & Johnsonを訴えて130万ドルを勝ち取った。

(タルクはほぼ言いがかりだが、判決はこんなふうに使われて気にする人が増えるんだろうなぁ。まあ豚胎盤使っておいて「内分泌撹乱物質」だから危険とか何言ってるんだという感じではある)