[EFSA]パルマスクール「One Health」今すぐ登録
Register now for the Parma School 2020 ‘One Health’
3 February 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/news/register-now-parma-school-2020-one-health
2020年6月9-11日にパルマで開催される、パルマスクール「One Health」の登録を現在受け付けている。
ヒトや動物の健康及び環境は堅く結びついていると認識するこのOne Healthの概念は、世界的に重要なテーマであり、この集中講座の焦点である。
この講座は博士課程の学生、若い博士課程修了後の研究者、One Healthの知見と理解を深めたい科学者に公開されている。
この3日間の講座はケーススタディと共に理論に焦点を当てる。欧州委員会、国立機関、欧州及び国際機関、学界の専門家が講義する。
参加者は世界中の専門家や同僚と知見やネットワークを深める機会がある。
入場料は無料だが、参加者は宿泊施設や旅行の手配をする必要がある。
このパルマスクール2020は、ピアチェンツァのサクロ・クオーレ・カトリック大学と協力してEFSAとパルマの大学の食品栄養高等研究院が主催する。
申込期限は2020年3月31日。全プログラムと申請の詳細はこちらで入手可。
https://events.efsa.europa.eu/summerschool2020
登録は150人限定なので、できるだけ早く申請書を提出してください。
[EFSA]意見等
-コンポーネントベースのアプローチを用いた複数の化学物質のヒトのリスク評価:水平視点
Human risk assessment of multiple chemicals using component‐based approaches: A horizontal perspective
30 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1759
この技術報告書は、コンポーネントベースのアプローチを用いた複数の化学物質(すなわち規制化合物や汚染物質)への複合暴露の、ヒトのリスク評価のためのEFSAのMIXTOXガイダンス文書を実施する。がん以外の影響のある規制化合物や汚染物質のための低層リスク評価方法論は、入手可能な統一方法、ツール、データ源を用いて説明されている。暴露評価のための暴露指標は、以前のEFSAの意見や入手可能なツールによる監視データから集め、算出することができた(EFSAの残留農薬情報、加盟国からの発生データ、EFSAの包括的摂取データベース、JECFAや JMPRのモノグラフなど)。暴露指標の報告の統一は95パーセンタイルの上限及び下限の利用が提案された。ハザード評価は、がん以外の影響のある規制製品や汚染物質について、すべての化合物の健康影響に基づくガイダンス値(HBGV)として参照値が入手でき、保守的な評価と仮定された。このOpenFoodToxデータベースが、急性参照用量(AfRD)や許容または耐容一日摂取量(ADI, TDI)のような、急性及び慢性影響のHBGVsを提供するシンプルなオープンソースツールとして提案されている。リスクキャラクタリゼーションには、複合毒性の用量加算のデフォルト解釈を用いた低層統一アプローチとして、ハザードインデックス(HI)が適用されている。HIはハザードと暴露指標の比率の合計として導出されている。このリスク評価の知見をまとめたEFSAの MIXTOX報告表が提出されている。がん以外の影響では、1未満の値のHIは懸念が低いと解釈され、一方1以上のHIはリスク評価を改善する必要性、またはリスク管理の再検討のいずれかを提案する。アプローチを改善するためのオプションには、暴露基準、リスク基準、特定の毒性学的影響に基づくグループ化、トキシコキネティクスデータの利用、生理学的動態モデルが含まれる。
-フェナザキンの既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for fenazaquin according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2020;18(1):5955 30 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5955
さらなる検討が必要。
-スピネトラムの既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for spinetoram according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2020;18(1):5997 30 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5997
さらなる検討が必要で、消費者暴露の削減手段も検討する必要がある。
-テルブチラジンの既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for terbuthylazine according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2020;18(1):5980 30 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5980
さらなる検討が必要。
-食品と接触する物質に使用する1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2-エチルヘキシル)の安全性評価
Safety assessment of the substance bis(2‐ethylhexyl)cyclohexane‐1,4‐dicarboxylate, for use in food contact materials
EFSA Journal 2020;18(1):5973 29 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5973
食品と接触する物質、酵素及び加工助剤に関するEFSAのパネル(CEP)は、室温あるいはそれ以下(冷蔵庫と冷凍庫)での水性、酸性、低アルコール食品との接触で最大25% w/wまでのポリ(塩化ビニル) (PVC)フィルムの可塑剤として使用することを目的とした、食品と接触する物質(FCM)No 1079、添加物1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHCH)の安全性を評価した。このフィルムは食品の再加熱での使用は意図していない。検査した条件で、この物質は25% w/w DEHCHで製造したPVCフィルムのサンプルから最大0.034 mg/kg溶出した。報告されたin vitro 及び in vivo遺伝毒性試験に基づき、パネルはこの物質は遺伝毒性の懸念を生じないと結論した。提供されたトキシコキネティクス試験に基づき、ヒトではこの物質の蓄積の可能性に関する不確実性があるとパネルは結論した。反復投与毒性試験で、検査した最大用量1,000 mg/kg体重/日まで有害影響は観察されなかった。それにもかかわらず、これらのデータはヒトに蓄積する可能性の不確実性を取り除いていない。そのためCEFパネルは、室温かそれ以下で長期-保管について疑似試料A(10% エタノール) と B (3% 酢酸)を用いて食品と接触する物質のポリ(塩化ビニル) (PVC)に使用しても、この物質1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2-エチルヘキシル)は消費者の安全上の懸念ではないと結論した。この物質の溶出は0.050 mg/kg 食品を超えてはならない。
-新規食品の申請及び伝統食品の通知の安全性評価のための準備作業でEFSAを支える体系的な文献検索
Systematic literature search to assist EFSA in the preparatory work for the safety assessment of Novel Food applications and Traditional Food notifications
28 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1774
このプロジェクトの主な目的は、欧州委員会から受け取った新規食品/伝統食品の申請に関する文献について、事前に定義された採用/除外基準に基づいた、体系的な文献検索およびタイトルや要約でのスクリーニングを行うための検索戦略と標準的な作業手順書を開発することである。さらに、キーワードとやその重み付け、タイトルと要約の格付け及び評価のための2つのモジュールが開発された。関連性により文献の格付けに使われるキーワードや重み付けのリストが、新規食品/伝統食品の各区分、すなわち、植物、昆虫、菌類、藻類、化学物質用に開発された。このプロジェクト中に36の新規食品/伝統食品の要請を受け取り、評価工程をまとめた各要求に詳細な検索手順を開発することでうまく処理された。
-第三国の伝統食品としてのコーヒーの葉(アラビアコーヒーの木および/または ロブスタコーヒーの木)由来浸出液の通知に関する技術報告書
Technical Report on the notification of infusion from coffee leaves (Coffea arabica L. and/or Coffea canephora Pierre ex A. Froehner) as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283
3 February 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1783
EFSAはこのTFの組成に関する入手可能なデータや使用歴は安全上の懸念を生じないと考えた。入手可能なデータを検討し、EFSAは、要請されたTF[すなわちコーヒーの葉 (アラビアコーヒーの木および/または ロブスタコーヒーの木)の浸出液]のEU内での市販の安全に対する異議を提起しない。
-鳥類と哺乳類のリスク評価に関する既存のガイダンスについてのパブリックコメント募集結果
Outcome of the Public Consultation on the existing Guidance on the risk assessment for birds and mammals
31 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1786
全部で410のコメントを受け取った。
-特定の油糧種子のフルジオキソニルの既存MRLsの改訂
Modification of the existing maximum residue levels for fludioxonil in certain oilseeds
EFSA Journal 2020;18(1):5994 31 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5994
妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の植物本体のフルジオキソニルの残留物を管理するのに利用可能な執行のための分析法が得られた。EFSAが行った慢性リスク評価から、報告された農業規範によるフルジオキソニルの使用から生じる残留物の摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。このリスク評価残留物定義に含まれる特定の代謝産物に関する実験データが評価対象の油糧種子では入手できないため、このリスク評価は追加の標準的でない不確実性の影響を受けている。
-香料グループ評価73改訂5 (FGE.73Rev5)に関する科学的意見: JECFAが第59回、63回、86回会合で評価した脂環式アルコール類、アルデヒド類、酸類及び関連するエステル類と、FGE.12Rev5で評価した構造的に関連する物質の考察
Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 73, Revision 5 (FGE.73Rev5): consideration of alicyclic alcohols, aldehydes, acids and related esters evaluated by JECFA (59th, 63rd and 86th meeting) and structurally related to substances evaluated in FGE.12Rev5
EFSA Journal 2020;18(1):5970 31 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5970
食品添加物と香料に関するEFSAのパネルは委員会規則(EC)No 1565/2000で概説される手順を用いて香料グループ評価73 (FGE.73)に割り当てられた24の香料物質を評価するよう要請された。23物質はすでにFGE.73改訂4で検討されている。残りの物質ミルテナール[FL‐no: 05.106]はFGE.208Rev3で遺伝毒性については明らかにされており、このFGE.73 Rev5で検討される。この物質は、構造活性相関、現在の使用からの摂取量、毒性学的懸念の閾値(TTC)、代謝と毒性についての入手可能なデータの情報をまとめた段階的アプローチで評価された。パネルは、24物質のどれも、「Maximised Survey‐derived Daily Intake」(MSDI)法を基にして推定された食事摂取量で安全上の懸念は生じないと結論した。香料物質の安全性評価に加えて商材の仕様書も検討され、23物質は適切だと分かった。 [FL‐no: 09.278]については立体異性組成が指定されていない。2物質[FL‐no: 09.034, and 09.712]では、改変型理論的添加最大一日摂取量(mTAMDI)推定量はその構造クラス(I)のTTCを超えている。手順を通して評価された17物質の通常使用量や最大使用量は入手できなかった。そのため、これらの19物質は、その暴露評価を精細化し安全性評価を最終化するために、使用や使用量に関するより詳細なデータを提出する必要がある。
-新規食品としてのYarrowia lipolyticaのセレン強化バイオマスの安全性
Safety of selenium‐enriched biomass of Yarrowia lipolytica as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283
EFSA Journal 2020;18(1):5992 31 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5992
欧州委員会の要請を受けて、栄養、新規食品及び食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、新規食品(NF)としてのYarrowia lipolytica(酵母)のセレン強化バイオマスに関する意見を出すよう求められた。このNFはY. lipolyticaの乾燥し加熱殺菌したセレン強化バイオマスである。この酵母種は天然に広く存在し、環境中や食品に見られ、2018年に生産目的で、この酵母のバイオマスに基づく食品や飼料を含む安全性適格推定(QPS)ステータスを付与されている。この生産工程、亜セレン酸ナトリウム存在下での発酵は、この酵母の加熱殺菌段階を含み、NFには生きたY. lipolyticaがいない。このNFの最大総セレン含有量は200 μg Se/gで、主に有機セレン化合物として存在する。申請者はこのNFを食品サプリメントとして使用することを提案した。申請者が提案した対象集団は3歳以上の一般人で、最大提案使用量は3~9歳は0.2 g/日、それ以上は1 g/日である。パネルはこの酵素バイオマスは提案した使用量で安全上の懸念はないと考えた。パネルはまた、このNFが提供するセレンは他の食事源からのセレン同様安全だと考えた。だがパネルは、申請者が提案した使用量では、このNFの摂取量は、バックグラウンドのセレンの多い食事と組み合わせると、7~9歳の子供を除く全ての対象集団のセレンのULを超える総セレン摂取量となると注意した。なおパネルは、新たなデータはセレンのULの再評価を必要とすると考えている。
-MenaQ7®と動脈の弾性の維持:健康強調表示の評価
MenaQ7® and maintenance of the elastic properties of the arteries: evaluation of a health claim pursuant to Article 13(5) of Regulation (EC) No 1924/2006
EFSA Journal 2020;18(1):5949 31 January 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5949
因果関係は立証されていない。
[EU]査察報告
-フランス-飼料添加物、その成分とトレーサビリティ
France 2019-6629―Feed additives, their ingredients and traceability
28/11/2019
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4214
2019年3月26日~4月5日までフランスで実施した、飼料添加物とその製品の成分の公的管理を確認するための査察。フランスでは、公的飼料管理計画は一般によく行われる検査でリスクに基づいており、ほとんどの場合、関連する法的条件の履行を適切に検証できる。管理システムには、運営者への次回の検査の事前通知の提供、運営者のHACCP計画の適合性の不十分な検証、運営者による最終サンプル準備とサンプルの保持などの欠点が含まれる。施行に関しては、違法の検出後の積極的なフォローアップや、確認された欠点が運営者に改善されているという確証を必ずしも含んでいない。EUで認可されていない飼料添加物/プレミックスの輸出に関する機関の認識不足が、公的管理システムの効果を弱めている。
-ポーランド―家禽肉とその由来製品
Poland 2019-6671―Poultry meat and products derived therefrom
22/11/2019
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4212
2019年3月25日~4月5日までポーランドで実施した、家禽肉とその由来製品の生産と販売がEU規則に従って適切に実行されているかどうか評価するための査察。家禽肉とその由来製品の公的管理はリスクに基づいて組織され、包括的な手順文書やガイダンスを用いて実行されている。家禽施設の食品企業管理者の認証の公的管理は適切で、条件に合った保証を提供している。だが、特に訪れた8つのうちの2つの施設では、主に構造や衛生条件に関する欠点が査察チームに注意された。以前の査察の報告書の助言への是正手段は、それ以外の点では適切に実行されている。
[EU]RASFF Week05-2020
警報通知(Alert Notifications)
フランス産精製リンゴジュースのパツリン(123, 162, 130 µg/kg)、シンガポール産ごま油のベンゾ(a)ピレン(3.2; 5.3; 6.1 µg/kg)及び多環芳香族炭化水素( PAH4の合計: 12.8; 14.6; 32 µg/kg)、スペイン産アーモンド入りイチジクパンのオクラトキシンA (114 µg/kg)、ドイツ産細かくしたオレガノのピロリジジンアルカロイド(133870 µg/kg)、ロシア産茶色の亜麻仁のブタクサの種子高含有(416 mg/kg)、スペイン産食品サプリメントの鉛高含有(4.6 mg/kg)、カメルーン産パイナップルのエテホン(3.8 mg/kg)、中国産オランダ経由製氷皿からのローダミンBの溶出、オランダ産ドイツ経由食品サプリメントのクルクミンの高摂取量(最大 1000 mg/日)、カナダ産スペイン経由食品サプリメントの未承認物質ゾピクロン、
注意喚起情報(information for attention)
2,4-ジニトロフェノール (DNP)のオンライン販売、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
オーストリア産食品サプリメントの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (81.6 mg/kg)及び未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、産出国不明CBD製品の未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、ドイツ産酵素の禁止物質クロラムフェニコール(32 µg/kg)、アイルランド産冷凍ノルウェーロブスターの亜硫酸塩高含有(255.3 mg/kg)、英国産オランダ経由食品着色料の着色料アマランス(E123)非表示及び不十分な表示(消費者による使用説明書)、スイス産フルーツ&ナッツミックスの亜硫酸塩高含有(33 mg/kg)、アラブ首長国連邦産ベジタブルギーのグリシジルエステル(1346 µg/kg)、英国産CBD口腔スプレーの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、
通関拒否通知(Border Rejections)
イラン産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 39; Tot. = 42.12 µg/kg)、ジョージア産ヘーゼルナッツ粗挽きのアフラトキシン(B1 = 18.4; Tot. = 35.2 µg/kg)、イラン産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 8.0; Tot. = 10 µg/kg;B1 = 16.7 µg/kg;B1 = 21.3 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 11.3 µg/kg;B1 = 8.9 µg/kg)、トルコ産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 17; Tot. = 20.3 µg/kg)、セネガル産ピーナッツバターのアフラトキシン(B1 = 8.3; Tot. = 9.2 µg/kg)、米国産トルコから発送したピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 17; Tot. = 19 µg/kg)、米国産飼料用殻を取ったピーナッツのアフラトキシン(B1 = 25.2 µg/kg)、トルコ産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有(2866 mg/kg)、ウズベキスタン産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有(5563 mg/kg)、トルコ産ザクロのクロルピリホス(0.094 mg/kg)、
[FDA] FDAは違法な販売を含め、いくつかの違反のあるニコチン含有のつまようじ製造業者に警告する
FDA In Brief: FDA Warns Maker of Nicotine-Containing Toothpicks of Several Violations, Including Illegal Sales
January 31, 2020
[FDA]警告文書
- Smart Toothpicks, LLC
January 31, 2020
家族喫煙防止タバコ規制法、不正表示、不良品の問題。
[CFIA]食品回収措置警告‐Natrel and Tim Hortons brand 2% milkは殺菌剤混入のため安全でない可能性があるとして回収措置
Food Recall Warning - Natrel and Tim Hortons brand 2% milk recalled due to sanitizer
January 29, 2020
[FSA] ラベルを確認しよう
Check the label
23 January 2020
https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/check-the-label
カロリー、脂質、飽和脂肪、糖類、及び塩分含有に関する情報を得るための包装済み食品の栄養表示の利用の仕方
[FSA] 英国は2020年1月31日にEUを離脱する
The UK leaves the EU on 31 January 2020
31 January 2020
https://www.food.gov.uk/business-guidance/the-uk-leaves-the-eu-on-31-january-2020
2020年1月31日EU離脱後、食品事業は同様の法要件であり、2020年末日まで移行期間である。
[FSA] より安全な食品、よりよい事業
Safer food, better business
29 January 2020
https://www.food.gov.uk/business-guidance/safer-food-better-business
中小企業向けの食品安全管理手続き及び食品衛生規則に関して。
[ANSES]プレスリリース
-フランスにおける5Gの展開:ANSESは健康リスクを評価
5G deployment in France: ANSES takes action to assess the health risks
26/01/2020
https://www.anses.fr/en/content/5g-deployment-france-anses-takes-action-assess-health-risks
-ANSESは生理用カップとタンポンの追加評価の結果を発表
ANSES publishes the results of its additional assessment of menstrual cups and tampons
20/01/2020
毒素性ショック症候群(TSS)リスクについてのより良い情報提供の必要性を確認
TSSは細菌毒素によって引き起こされるので衛生上のきまりを守って使用すること
-使い捨ておむつ:赤ちゃんの健康に有害な化合物の欧州全体での制限に関する関係者意見募集
Disposable nappies: consultation with stakeholders regarding the Europe-wide restriction of chemicals that are harmful to babies' health
15/01/2020
おむつの多環芳香族炭化水素、ダイオキシン類、フラン類、PCB類、ホルムアルデヒドの禁止あるいは規制値の設定を提案
[EU]英国のEU離脱に関連する通知
Brexit notices
https://ec.europa.eu/info/brexit/brexit-preparedness/preparedness-notices_en#sante
随時更新中
[NTP]NTP科学助言委員会会合予定
Upcoming NTP Board of Scientific Counselors Meetings
https://ntp.niehs.nih.gov/events/bsc/index.cfm#20200221
次回2020年2月21日の議題掲載
「バーチャルヒューマン」ハザード評価、ナノプラスチック/マイクロプラスチック、妊娠高血圧と環境暴露、パーおよびポリフルオロアルキル化合物のNTP試験、など
[RIVM]循環経済の中で懸念の高い物質とつきあう
Coping with substances of high concern in a circular economy
03-02-2020
https://www.rivm.nl/publicaties/omgaan-met-zeer-zorgwekkende-stoffen-in-circulaire-economie
本文オランダ語
2050年までにオランダ政府は完全循環経済を達成することを望んでいる。それは資源を可能な限り捨てないで継続的に再利用する。安全な循環経済では、リサイクルされるものの中の有害物質によるヒトや環境へのリスクは無視できるものとなる。例えば発がん物質のような懸念の高い物質は、社会にとって必須で代替品のない場合にのみ使われる。懸念のある物質は生産・使用・再使用の際に放出されてはならない。
RIVMは循環経済は懸念の高い物質と安全に、使用を監視しながら付き合うための機会になると信じる。それは簡単ではない。RIVMは安全な移行を達成するために必要なものを調べ、3つの課題を同定した。一つは懸念の高い物質を含め、全ての生産チェーンで使用される物質についての情報共有が必須である。二つ目は全ての生産チェーンの関係者が製品の安全な再使用確保しなければならない。最後に、全ての関係者が責任がある。
(地球全体では物質は完全循環なのでフードチェーンと同じ)
[FSANZ]新型コロナウイルスと食品安全
Novel Coronavirus and Food Safety
(January 2020)
https://www.foodstandards.gov.au/consumer/safety/Pages/NOVEL-CORONAVIRUS-AND-FOOD-SAFETY.aspx
[WHO]WHOはがんから700万人を救うステップの概要を記す
WHO outlines steps to save 7 million lives from cancer
4 February 2020
-2月4日は世界がんデー
https://www.worldcancerday.org/
[WHO]新型コロナウイルス(2019-nCoV)
Novel coronavirus (2019-nCoV)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
最新情報はここで確認
(嘘情報の中にニンニクを食べる、ごま油を塗ると予防になるか?というのがある。当然予防するという根拠はない
[Codex]コロナウイルス/中国でのコーデックス食品添加物部会会合延期
Coronavirus / Codex Committee on Food Additives meeting in China postponed
03/02/2020
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1259432/
2020年3月2-6日の予定が延期。6月22-26日を探る
2020年3月30日から4月4日の予定だった残留農薬部会については事態の推移を見守りつつできるだけ早く発表する
論文
-計画されている水力発電ダムは熱帯の魚を脅かす
Planned hydropower dams threaten fish in the tropics
3-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/run-phd012920.php
PNAS
-オクラホマ大学の研究が大気のメタン濃度動態に水田の足跡を発見
OU study finds the fingerprint of paddy rice in atmospheric methane concentration dynamics
3-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uoo-osf020320.php
Nature Communications
-肉はあなたに良くない
Meat isn't good for you
3-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/nu-mig013020.php
赤肉と加工肉を食べることは心疾患と死亡リスクを上げる
JAMA Internal Medicineに発表されたメタ解析
-農業地域の住人は有害エアロゾルを吸入する危険がある
Agricultural area residents in danger of inhaling toxic aerosols
3-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uoc--aar013120.php
Environmental Science & Technologyに発表されたカリフォルニアSalton Sea地域の土壌のセレン濃度の高さについての報告
-薬物誘発性肝障害:最近の文献からの注目
Drug-Induced Liver Injury: Highlights of the Recent Literature.
Real M, et al.
Drug Saf. 2019 Mar;42(3):365-387.
-地中海Microcosmus(ホヤの仲間)摂取に関連する小脳症候群:フランスの症例シリーズ
Cerebellar syndrome associated with ingestion of Mediterranean Microcosmus: a French case series.
Schmitt C, et al.
Clin Toxicol (Phila). 2019 Mar;57(3):221-223
(普通にスーパーなどで販売されているがどうやら毒らしい)
-ペルシア湾のシーフードの多環芳香族炭化水素と有害な可能性のある元素の存在、栄養移行、慢性摂取リスク評価
Polycyclic aromatic hydrocarbons and potentially toxic elements in seafood from the Persian Gulf: presence, trophic transfer, and chronic intake risk assessment.
Akhbarizadeh R, et al.
Environ Geochem Health. 2019 Dec;41(6):2803-2820.
(魚よりエビカニの濃度が高い)
-プロバイオティクスは安全?重症心不全の子どものビフィドバクテリウム菌血症
Are probiotics safe? Bifidobacterium bacteremia in a child with severe heart failure.
Pruccoli G, et al.
Infez Med. 2019 Jun 1;27(2):175-178
抗生物質による下痢を予防しようとしてプロバイオティクスを使用していて菌血症になった、イタリアからの症例報告
-「ナチュラル」な甲状腺ストーム!
A 'Natural' thyroid storm!
Mohebbi MR, Chen AT.
J Clin Pharm Ther. 2019 Oct;44(5):813-814.
市販の牛甲状腺サプリメント使用後の甲状腺機能亢進症の症例報告
-若い健康な男性患者のクラトム摂取後の心停止:この「リーガルハイ」物質は最初考えられていたより危険?
Cardiac arrest in a young healthy male patient secondary to kratom ingestion: is this 'legal high' substance more dangerous than initially thought ?
Abdullah HMA, Haq I, Lamfers R.
BMJ Case Rep. 2019 Jul 19;12(7).
-若い女性のプレワークアウトサプリメント誘発心虚血
PRE-WORKOUT SUPPLEMENT INDUCED CARDIAC ISCHAEMIA IN A YOUNG FEMALE.
Wang SSY.
J Sports Sci. 2020 Jan;38(2):187-191.
オーストラリアの33才主婦の症例報告。サプリメントはAlpha Lean-7
-牛乳過剰摂取による重症鉄欠乏性貧血と全身浮腫
Severe iron deficiency anemia and anasarca edema due to excessive cow`s milk intake.
Mantadakis E, et al.,
Turk J Pediatr. 2019;61(1):102-106.
13ヶ月の子ども(牛乳のせいというより適切な離乳ができていないため)
-WHO紀要
Bulletin of the World Health Organization
Volume 98, Number 2, February 2020, 77-148
https://www.who.int/bulletin/volumes/98/2/en/
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ特集号
-THE LANCET
全ての子どもたちと青少年のための健康的で持続可能な未来
Creating a healthy and sustainable future for all children & adolescents
https://info.thelancet.com/infocus-child-adolescent-health
現在成長中の子どもたちは気候緊急事態によりかつてない健康と生活の脅威に直面している。移民、紛争の増加、高所得国ですらも社会の安全網や貧困削減から遠ざかる政治の動き、子どもや若者に不健康な食品を食べさせようとする商業利用の継続、アルコールとタバコへの暴露、は、もし我々が全ての人のための持続可能で健康な未来を深刻に考えるなら、2020年には子どもと青少年に特別な注目が必要であることを意味する
2020年のLancetの子どもと青少年の健康キャンペーンに参加を。
2019-nCoVリソースセンター
2019-nCoV Resource Centre
https://www.thelancet.com/coronavirus?dgcid=etoc-edschoice_email_tlcoronavirus20
エディトリアル
子宮頸がんを根絶する
Eliminating cervical cancer
EDITORIAL| VOLUME 395, ISSUE 10221, P312, FEBRUARY 01, 2020
2020年は子宮頸がんにとって重要な年になるだろう、そして2月4日の世界がんデーはその根絶予想を反映する良い時期である。WHOは子宮頸がん根絶という極めて野心的な計画を掲げている:15才までの少女の90%に完全な予防接種をし、女性の70%が35才と45才で検診を受け、90%の患者が治療を受ける。The Lancetの二つの論文がどうやってこの目標を達成するかを示している
オーストラリアのアンフェタミン依存
Amphetamine dependence in Australia
Chris McCall
WORLD REPORT| VOLUME 395, ISSUE 10221, P325-326, FEBRUARY 01, 2020
オーストラリアは世界で最も推定アンフェタミン依存率が高い。しかしどう対応するのがベストなのかはわからない。Chris McCallが報告する
生涯使用率は概ね変わらず2016年は6.3%で過去12ヶ月の使用は1.4%。しかし定期的使用者の使用頻度は増加しているようだ。医師はオーストラリアのアンフェタミン関連死が急増しているという
(以下略。大麻合法化を検討している国にはそれぞれ薬物問題が背景にあるので日本には当てはまらない)
-Natureニュース
中国との関係でのハーバードの化学主任の逮捕は研究者にショックを与える
Harvard chemistry chief’s arrest over China links shocks researchers
03 FEBRUARY 2020 Nidhi Subbaraman
https://www.nature.com/articles/d41586-020-00291-2
ナノ科学者Charles Lieberが中国のThousand Talents Plan(千人計画)への関与について嘘をついていたとされる
武漢工科大学から数万ドルを受け取ってそこで研究室を率いることに合意していたのに米国政府には関与していないと答えていた、というのが容疑
(アメリカここしばらくこの手の中国関係ニュース多い)
Nature書評
事実の崩壊:不確実性が兵器になるとき
Truth decay: when uncertainty is weaponized
03 FEBRUARY 2020 Felicity Lawrence
https://www.nature.com/articles/d41586-020-00273-4
タバコから食品、燃料まで、企業は否定、偽り、疑いで毀損する
2017年の米国大統領選ではKellyanne Conwayが虚偽の主張を擁護するために「オルタナティブファクト(別の事実)」というフレーズを使った。多くのコメンテーターが我々はオーウェルの言う「二重思考」の新しい時代に入ったと嘆いた。
疫学者でもと安全性規制担当者David Michaelsの「 疑いの勝利The Triumph of Doubt」は企業集団による否定を厳しく批判的に記述する。望ましくないニュースは自動的にフェイクニュースにされる。独立した情報源からの不都合な根拠は-気候変動や化石燃料や大気汚染やディーゼル排気などの-ジャンクサイエンスとレッテルを貼られる。しかし事実の崩壊は現在のポピュリスト政治家だけのものではない
(以下長い記事。そうなんだけど企業だけが事実をゆがめているというのも素朴すぎる。環境や健康のためだといえばどんな嘘でもいいわけでもないので。砂糖の悪を砂糖業界がインテリジェントを駆使して隠蔽したというような主張は言い過ぎだと思う)
コロンビアの科学大臣のがんについての主張が議論を呼ぶ
Colombian science minister’s cancer claims spark controversy
03 FEBRUARY 2020 Emiliano Rodríguez Mega
https://www.nature.com/articles/d41586-020-00235-w
コロンビアの新科学機関のリーダーMabel Torresが、がんを治す真菌抽出物を作ったという
先月コロンビアに初めて科学技術革新省ができたことをコロンビアの科学者は祝福した。しかしそのわずか数週間後に、Mabel Torresが大臣に任命されてそれは怒りと当惑に変わった。彼女は科学コミュニティでは無名のEl Chocó工科大学の真菌学者である。主な業績は中国伝統薬として使われている霊芝の分類に関するものがほとんどの21論文しかない。しかし最大の問題は霊芝ががんに効くと主張していることである。臨床試験の届け出も倫理委員会での承認もなく行った約40人のがん患者で寛解を認めたと主張し、論文も出していない。新聞のインタビューで「私は反逆行為として論文にしないことを決めた。私のメッセージは、他のタイプの知識の価値を認め始めたというものである」
議論が続く中、コロンビアの副大統領Marta Lucía RamírezはTorresは科学大臣のままであると言った
その他
-インド政府はコロナウイルス予防にホメオパシーを勧めて批判される
Indian government slammed for recommending homeopathy for coronavirus prevention
Published Thursday, January 30, 2020
2020年1月29日の政府のツイッターアカウントでこの新しいウイルスの予防と管理にAYUSH省による代替医療を勧めた。
AYUSH省プレスリリース(政府公式)
コロナウイルスへの助言
コロナウイルス感染予防にはホメオパシー 症状の管理にはユナニ
Advisory for Corona virus
Homoeopathy for Prevention of Corona virus Infections
Unani Medicines useful in symptomatic management of Corona Virus infection
https://pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=1600895
(AYUSH省はもともとそういうところ。そういえば中国は中国伝統医学を政治的に推進してはいても緊急時には使わないあたり、わかってる感がある。インドは真剣にビリーバー)
-疑似科学的治療法による病気から保護する会
Association to Protect the Sick from Pseudoscientific Therapies (スペイン語でAPETP)
インチキ治療法被害者などが作った市民団体
主な標的はホメオパシー
-コロナウイルスに関するナンセンスが出回っている
Nonsense About the Coronavirus Goes Viral
Joe Schwarcz PhD | 31 Jan 2020
https://mcgill.ca/oss/article/health-pseudoscience/nonsense-about-coronavirus-goes-viral
私はコロナウイルス流行に関する議論を疑似科学的ナンセンスで汚したくない。しかし全てのニュースでいつものように(たとえ深刻なものでも),インチキを主張する者が活躍し始めている
それは武漢の女性とされるヒトがコウモリを食べる動画から始まった。それは人種差別を含ませて,中国人のゲテモノ食い習慣が世界をリスクに晒したのだと推論される。実際にはその童画は武漢とは関係なく、新しいものでもない。それはテレビの旅番組の一部で太平洋の島国でのものである。いつものようにそのナンセンスな話は山火事のようにインターネットに広がった。コウモリはヒトや動物に糞を介してウイルスを伝達することがある。動物を処理する施設で床をきれいにするために大量の水を使う場合を「ウェットマーケット」と呼ぶ・そのような場所では微生物が生存し労働者が汚染される
またソーシャルメディアでは馬鹿馬鹿しい「治療」や「予防法」も出回っている。Jim Humbleの「ミラクルミネラル溶液(MMS)」やホメオパシーなどである。他に銀の台所用品を使う、などがあった。コロナウイルスの恐怖が続く限りこれらの馬鹿げた主張も続くだろう。このウイルスは生物兵器では無く、ヒーリングクリスタルやオレガノオイルやコロナビールで治療できない。そしてあなたはコロナウイルスに感染するよりインフルエンザに感染する可能性の方がはるかに高い。だから手を洗おう。
-SMC NZ
新型コロナウイルスのNZ上陸に備える-専門家の反応
Bracing for novel coronavirus on NZ shores – Expert Reaction
Published: 04 February 2020
ニュージーランド政府はWHOの助言に反して中国大陸からの旅行客の入国を制限している
(今はわからないことが多いので、と。NZはもともと入管厳しい。)
-UC Berkeleyがコロナウイルスへの反中国人外国人嫌悪を「正常な反応」と言って謝罪する羽目に
UC Berkeley had to apologize for saying anti-Chinese xenophobia is a 'normal reaction' to the coronavirus
Lauren Frias Jan 31, 2020,
投稿はその後削除され、大学の健康センターは謝罪を発表。この投稿は世界中のアジアの人々が感じている反中国人種差別がますます広がっていることの例と感じられる
-製品レビュー:エルダーベリーサプリメントレビュー
コンシューマーラボ
Elderberry Supplements Review
2/1/20
https://www.consumerlab.com/reviews/elderberry-supplements-reviewed/elderberry/
アントシアニン類の量は製品によって2000倍違う-一回あたり0.03mgから69.3mgまで。そしてどの量なら宣伝されている効果があるのかもわからない
-SMC UK
加工肉、非加工赤肉、鳥肉、魚の摂取とCVDと全原因での死亡の関連についての論文への専門家の反応
expert reaction to paper on association between processed meat, unprocessed red meat, poultry, or fish consumption with CVD and all-cause mortality
FEBRUARY 3, 2020
JAMA Internal Medicineに発表された研究が、加工肉、非加工赤肉、鳥肉の摂取量が多いことと心血管系疾患(CVD)リスクのわずかな増加に有意な関連があるが魚はない、と報告
Aston大学医学部上級講師で登録栄養士Duane Mellor博士
この研究は肉がいいのか悪いのかの議論にさらなるデータを加える。この研究では6つの研究を結合させて解析した。人々の報告はどれだけ食べたものを覚えているかにより、食品の調査は1回しかしていないので最大30年以上の間に食習慣が変わったとしても捕まえられない。この研究の強みは肉を食べることの絶対リスクの差が1%以下を調べたことで、個人の健康にとってはわずかな影響しかない。またこの研究では赤肉一食分を120gと定義していて、それは世界中の政府が現在推奨している量より多い(英国では70g)。もしこの研究が70gを基準にしていたら、昨年発表された、推奨量の肉を食べることはおそらく安全、という研究結果と同じようなものになっただろう。
食品に関する矛盾したメッセージを読み解くのは人々にとっては難しい。この場合では、推奨量までの赤肉をほどほどに食べることは安全であろう。しかしながら持続可能性と健康を気にしてこの研究に沿って1日70gより少なく食べるのは賢明であろう。しかしもしさらに肉を減らすなら鉄の摂取源を探す必要がある。このような研究は以前のものと一見矛盾しているようだが、よく見ると全体的なメッセージは変わっていない。
Reading大学栄養と食品科学教授Gunter Kuhnle教授
この研究は多様な集団での6つの観察研究に基づくよくできたもので重要な限界は食事評価が1回だけであることである。結果は興味深いが驚くようなものではない。肉とCVDリスク増加に関連があり、魚ではない。興味深いことに魚に保護作用はない。影響は有意で偶然である可能性は少ないが絶対リスクの増加は極めて小さい。30年にわたって週に2回追加で肉を食べても(一回あたり110g)2%以下である。それは個人にとってはあまり意味が無い可能性が高い。しかし集団レベルではより重要である
Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授
(数値についての長い説明略)
2019年の研究と今回の研究の結論が違う理由の主な部分は誰に向けて述べたのかであろう。個人向けか公衆衛生のためか。
(アメリカ人限定のデータを解析。アメリカ人は肉だけで無く食べる量減らした方がいいんじゃないかと)