2020-02-12

[BfR] 中毒事例:カンナビジオールを含む電子タバコ用リキッドは操作されている可能性がある

Cases of poisoning: Liquids containing cannabidiols for e-cigarettes can be manipulated

BfR opinion No 005/2020 issued 23 January 2020 

https://www.bfr.bund.de/cm/349/cases-of-poisoning-liquids-containing-cannabidiols-for-e-cigarettes-can-be-manipulated.pdf

電子タバコの健康リスクは、最近の米国での肺損傷によるいくつかの「vapers」関連死の後に問題がはっきりしてきた。これらの健康リスクは、2019年10月にのブレーマーハーフェン(Bremerhaven)で中毒になった8人の若者に関するメディア報道の中で議論された。患者は痙攣性発作、意識及び記憶障害や心臓の動悸を患った。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の初期評価によると、禁止されている電子タバコ用リキッド中の合成カンナビノイドの使用が、観察された症状の原因として可能性が高いとみなされた。メディア報道によると、患者はカンナビジオール(CBD)を摂取したことを認めた。CBDは弱い精神活性のカンナビノイドである。一年前既に、精神活性カンナビノイド混入CBDリキッドの使用が米国から報告されていた。ブレーマーハーフェンの若者のように使用者は神経症状に苦しんだ。

このように、呼吸性の症状は全く現れないという事実を含め、両方の症例シリーズは類似の症状を共有し、米国からの早期の報告と対照的に死亡例はない。ブレーマーハーフェンの中毒事例は利用可能な十分な情報がないため、BfRによる評価は限定的なものである。より詳細なデータ、特に製品、添加物及び使用された装置に関するものが毒性学的なリスク評価には必要となる。現段階では、電子タバコが中毒症状の原因あるいは助長することを示す手がかりは何もない。しかし、ニコチン含有であろうとニコチンフリーであろうと、一般的に電子タバコは健康を害するものである。

 

[HK] 台湾政府より‐フィリピンから台湾に輸入された「NAGARAYA 調味花生」に、台湾の基準に違反するアフラトキシン濃度が検出された報告 

The authority of Taiwan – Report of a batch of “NAGARAYA 調味花 生(P4845 NAGARAYA ORIGINAL BUTTER CRACKER NUTS YELLOW)” imported from the Philippines to Taiwan was found to contain contaminants, aflatoxins (黃 麴 毒 素 ), at levels which are not complying with the Taiwan standards

11 February 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20200211_1.pdf

 

[FSAI]乳児用調製粉乳の広告と販売に関するより厳しい規則

Stricter Rules for Advertising and Marketing Infant Formula

Monday, 10 February 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/advertising_marketing_infant_formula_rules_100220.html

2020年2月22日より効力を生じる、新たなEU食品法は、乳児用調製粉乳の広告と販売に制限を追加する。乳児用調製粉乳における栄養及び健康強調表示の使用不可を含む制限や例えば嘔吐の問題に対処するといった目的の広告や販売に関わる文書や図の表示の使用にも制限がある。

 

[ヘルスカナダ] 助言

-ヘルスカナダはPerformance Plusカプセルのライセンスを停止する:製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Health Canada suspends licence for Performance Plus capsules: Product may pose serious health risks

February 11, 2020

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2020/72325a-eng.php

ヘルスカナダは心発作や脳卒中のような深刻な健康リスクを引き起こす可能性があるため、Performance Plusカプセル製品のライセンスを停止したと市民に助言する。検査で製品に表示にないシルデナフィルを含むことがわかった。製品写真あり。

 

-未承認の製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Unauthorized products may pose serious health risks

February 10, 2020

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2020/72293a-eng.php

ヘルスカナダは精力剤、減量用、活力剤あるいは「ポッパーズ」として販売されている未承認の健康製品には危険な成分が含まれている可能性があり、深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある健康製品に関して市民に助言し、情報を更新している。掲載の製品はタダラフィル、シルデナフィル、ヨヒンビンを含む。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

- TP. Food Canning Ltd., Part.

January 22, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/tp-food-canning-ltd-part-599159-01222020

酸性化食品基準、Emergency Permit Control法、不純品、不正表示の問題。

 

- Neptunus Seafood B.V.

January 22, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/neptunus-seafood-bv-599076-01222020

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品の問題。

 

[FSA] THIS UKはラベル誤表示のためTHIS Isn’t Chicken plant-based3製品を回収措置

THIS UK recalls three THIS Isn’t Chicken plant-based products because of incorrect date labelling

11 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-07-2020

THIS UKは使用期限を12 February 2020とすべきところ12 February 2022と、日付を誤表示したため3製品を回収措置。

 

[FSA]葉物野菜の硝酸塩調査委託

Commissioning of nitrate survey of leafy green vegetables

10 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/consultations/commissioning-of-nitrate-survey-of-leafy-green-vegetables

英国内の成長した葉物野菜組織の硝酸塩濃度監視のための新たな調査について、調査デザインやデータの使用方法等について意見募集。

 

[FSA]アクリルアミドとフランの英国小売における調査委託

Commissioning of Acrylamide and Furans UK Retail Survey

10 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/consultations/commissioning-of-acrylamide-and-furans-uk-retail-survey

英国で小売されている食品中のアクリルアミド及びフランの濃度監視のための新たな調査が行われるため、意見募集。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 112–20

11 February 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular112%E2%80%9320.aspx

パブリックコメント募集2件等

 

-新しい加工助剤に意見募集

Call for comment on a new processing aid

11/02/2020

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-a-new-processing-aid.aspx

GM Aspergillus由来アルファアミラーゼ

 

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment-on-a-new-enzyme-processing-aid.aspx

GM Aspergillus由来グルコアミラーゼ

 

[BfR]乳幼児用水ベースのビタミンDサプリメント中没食子酸プロピルのリスク評価

Risk assessment of propyl gallate in water-based vitamin D supplements intended for infants and young children

10-02-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/risk-assessment-of-propyl-gallate-in-water-based-vitamin-d-supplements-intended-for

乳幼児が抗酸化剤として没食子酸プロピル(E 310)を含む水ベースのビタミンDドロップを毎日与えられる場合の摂取量は、4ヶ月で0.03 mg/kg/dで ADI(0.5 mg/kgbw/d)以下。ほかの食品からの摂取量は約03 mg/kg/d

(そんなものが気になるならお茶が飲めなくなるような・・ましてEGCG高含有とか宣伝しているお茶は)

 

[CDC]EVALI更新

CDC, States Update Number of Hospitalized EVALI Cases and EVALI Deaths

Tuesday, February 11, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/s0211-Evali-cases-deaths.html

2020年2月4日時点で入院2758死亡64

 

[CDC]カルフェンタニルアウトブレイク-フロリダ、2016-2017

Carfentanil Outbreak — Florida, 2016–2017

MMWR Friday, February 7, 2020

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6905a2.htm?s_cid=mm6905a2_w

2016年6月から約1年続いて2017年の8月突然終わった

 

[IARC]父親のためのチェックリスト-がんについての子どもの本

A Checklist for Dad – a children’s book about cancer

11 February 2020

https://www.iarc.fr/news-events/a-checklist-for-dad-a-childrens-book-about-cancer/

Tricia L. Larose博士による5-7才の子ども向けの本

家族ががんになったとき子どもが直面するだろう疑問に答える

 

[ProMED]新型コロナウイルス(第42報):中国、世界、COVID-19, SARS-CoV-2, WHO

Novel coronavirus (42): China, global, COVID-19, SARS-CoV-2, WHO

Published Date: 2020-02-11

https://promedmail.org/promed-post/?id=6979942

情報源6、長い記事、記録のため一部

病気の名称はCOVID-19 (Coronavirus disease 2019)、ウイルスの名称はSARS-CoV-2 (severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)が提案されている

 

[ASA]CAPの助言 農法

Farming methods

Advice online 11 Feb 2020

https://www.asa.org.uk/advice-online/farming-methods.html

農法についての宣伝はその全ての主張の根拠となる客観的な立証が可能な文書を確保していなければならない。

「環境に優しい」や「持続可能な」のような条件が明示されていない絶対的強調表示は避けるべきである、なぜならば全ての食料生産システムは何らかのダメージを与えるものであり、CAP基準では絶対的環境クレームはその製品の製造から廃棄までの完全なライフサイクルに基づくことを要求しているからである。

動物の福祉に関するクレームがしばしば苦情として寄せられる。ASAは鶏が外にいるイメージを示す卵の広告についての多数の苦情を受け取った。広告を見た人が鶏が放し飼いされていると誤認するからという。しかし実際に広告主は鶏が放し飼いされているという根拠を提出したためASAはその広告が誤解を招くものだとは判断しなかった。

上述のように、広告主はイメージや言葉で想像される主張にも注意する必要がある(例えば動物が戸外にいる絵は放し飼いを意味する可能性がある)。ASAは「平均的消費者」がその広告をどう解釈するかを考慮する

(以下事例や特定の認証等)

 

[WHO]犯罪者がWHOを騙るのに注意

Beware of criminals pretending to be WHO

https://www.who.int/about/communications/cyber-security

(コロナウイルス詐欺警告として特別サイト作ってる)

 

[FTC]FTCは二社の証明されていない骨と関節の健康強調表示を止めさせる

FTC Acts to Stop Two Companies from Making Unproven Bone and Joint Claims

February 11, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/02/ftc-acts-stop-two-companies-making-unproven-bone-joint-claims

企業は製品が骨や軟骨を成長させ関節痛を緩和すると主張

Ostinolというブランド名の製品を売っていたZyCal Bioceuticals社とStimTeinという錠剤を売っていたExcellent Marketing Results社

どちらも有効成分とされるものはCyplexinolで、ZyCal社がEMRに供給していた

(大学等との共著でそれっぽい論文がそこそこ出ている。一部の「研究者」は詐欺に加担していることに注意。)

 

[Codex]コーデックス執行委員会/ジュネーブのWHOで進行中

Codex Executive Committee / session underway at WHO, Geneva

10/02/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1261005/

第78回コーデックス執行委員会においてNaoko Yamamoto WHO事務局長補がコーデックスへのWHOとFAOとの緊密な協力を再確認。

 

[NASEM]どんな病院でも、出産センターでも自宅出産でもリスクがないわけではない-しかしより良いケアへのアクセス、ケアの質、ケアシステムの統合で出産時の母子の安全を向上できる、報告書は言う

No Hospital, Birth Center, or Home Birth Is Risk-Free — But Better Access to Care, Quality of Care, and Care System Integration Can Improve Safety for Women and Infants During Birth, Says Report

Feb. 6, 2020

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25636&_ga=2.53882024.1026454685.1581482320-1905132771.1574043427

(メディアがどんなに自宅出産などを持ち上げていても98.4%は病院で出産していて病院での出産が最も安全、らしい)

 

[NASEM]食事摂取基準(DRI)モデル拡大

Expansion of the Dietary Reference Intake Model

https://www.nap.edu/resource/25353/interactive/

ナトリウムとカリウムから学ぶ

・DRIsの背景

NASEMは1940年代から栄養素の摂取基準を発表してきた。その基準はその年齢や性でのほぼ全ての健康な人の必要量を満たすと推定される摂取量として始まった。1990年代までに栄養研究は劇的に様変わりし、栄養参照摂取量設定のためには新たなパラダイムが必要になった。そこでDRIsができた。DRIsは科学と統計理解の進歩を反映して4つのカテゴリーに特徴づけられ、個人が健康を最適化し、疾患予防、取り過ぎを避けるのに役立つことを意図した。

その四つのカテゴリーは

推定平均必要量Estimate Average Requirement (EAR)

特定の年齢、性、ライフステージ集団の健康な個人の半分の要求を満たすと推定される平均一日栄養摂取量

推奨食事許容量(推奨量)Recommended Dietary Allowance (RDA)

特定の年齢、性、ライフステージ集団の健康な個人のほとんどの(97-98%)の要求を満たすと推定される平均一日栄養摂取量

適切摂取量(目安量)Adequate Intake (AI)

ある年齢、性、ライフステージ集団のほぼ全ての実際の要求量を超過する可能性が高い摂取量(要求量ではない);RDAを設定するための科学的根拠が十分でない場合に設定される

耐容上限摂取量(耐容上限量)Tolerable Upper Intake Level (UL)

特定の年齢、性、ライフステージ集団の健康な個人のほとんどの人にとって有害健康影響リスクがないと考えられる最も高い平均一日栄養摂取量

・新しいDRIカテゴリーを追加して拡大

慢性疾患リスク削減摂取量(目標量)Chronic Disease Risk Reduction Intake (CDRR)

これは慢性疾患になるリスクを減らすことが期待される栄養摂取量で、既存のDRIカテゴリーを置き換えるものではないがDRIの設定における慢性疾患リスクの評価のしかたを変える。科学的根拠の強さを評価する特別な方法論を使って設定される。栄養と慢性疾患リスクの因果関係と摂取量-反応応答に最低でも中程度の根拠の強さがある場合に設定される。

今回のナトリウムとカリウムのDRI更新においてこのモデルが初めて採用された。

(括弧内は日本人の食事摂取基準で使われている用語。このNASEMのサイトのスマートさとは比べものにならないけれど日本人の食事摂取基準も内容においては頑張っているので是非見て欲しい。スライド集をPDFではなくpptで提供するとか、素晴らしい。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

個人的に注目すべきは今後の課題「食事摂取基準が参照すべき当該分野(人間栄養学、栄養疫学、公衆栄養学、予防栄養学)の研究論文数は近年、増加の一途をたどっているが、我が国における当該分野の研究者の数とその質は、論文数の増加と食事摂取基準の策定に要求される能力に対応できておらず、近い将来、食事摂取基準の策定に支障を来すおそれが危惧される。当該分野における質の高い研究者を育成するための具体的な方策が早急に講じられなければならない」のところ。)

 

論文

-米国で20年以内に子宮頸がんの根絶が可能

Cervical cancer elimination possible within two decades in the US

10-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/htcs-cce013120.php

HPVワクチンと検診で。The Lancet Public Health

 

-皮膚がん診断アプリは信頼できず規制もされていない、研究が示す

Skin cancer diagnosis apps are unreliable and poorly regulated, study shows

10-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uob-scd020620.php

The BMJ

 

-高タンパク質高脂肪食でClostridioides difficile感染が増える

Clostridioides difficile infection flourishes with a high-protein, high-fat diet

11-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/asfm-cdi021120.php

mSystemsに発表されたマウス研究

 

-ソフトドリンクの課税、広告、表示法の影響を計る研究

Studies gauge effect of soft drink taxation, advertising and labeling laws

11-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/p-sge021120.php

PLOS Medicineに発表された二つの研究によると、砂糖入りソフトドリンクの表示やマーケティング、課税に関する法律は消費者と製造業者の両方の行動に影響を与えた。

一つはチリの研究で、2015年と2017年の間に新しい方針の導入により一人1日あたり22.8mLあるいは11.9kcalそのような飲料の摂取が減った。

もう一つは英国の研究でソフトドリンク課税の導入により100mLあたり5g以上の砂糖を含む飲料の割合が49%から15%に減った。

(問題はそれで子どもの肥満が減るかどうか)

 

-それはヘンプかマリファナか?新しいスキャナーはすぐに答えられる

Is it hemp or marijuana? New scanner gives instant answer

10-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/taac-iih021020.php

カンナビス植物のTHCレベルを迅速に測定する携帯分光光度計

2019年にテキサスの法律でTHC含量が0.3%未満ならヘンプと定義したので簡便な検査法が必要。Texas A&M University College of Agriculture and Life Sciencesの科学者らが98%正確に同定できる機器をRSC Advancesに発表

 

-Bayreuth大学の研究者が田んぼに新しいヒ素化合物を発見

Bayreuth researchers discover new arsenic compounds in rice fields

11-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/ub-brd021120.php

コメ栽培のリスクかチャンスか?

イタリアと中国の科学者と協力してドイツBayreuth大学の研究者が稲を育てている土壌中に硫黄含有ヒ素化合物がどの条件でどのくらい生じるのかを系統的に調査した。これまでコメを食べることの健康リスクにおいてこれらチオヒ酸塩類は考慮されてこなかった。Nature Geoscienceに結果を発表した科学者らは消費者を健康リスクから守るために緊急の研究の必要性を同定した。

Thiolated arsenic species observed in rice paddy pore waters

https://www.nature.com/articles/s41561-020-0533-1

(この論文は土壌の研究でコメについてではない、コメに含まれるかどうかは調べてないからわからない)

 

その他

-Beyond MeatとImpossible Foodsは長い議論の歴史の中で新しい「偽肉(フェイクミート)」反対者に直面

Beyond Meat, Impossible Foods face a new ‘fake meat’ foe with long, controversial history

FEB 6 2020

https://www.cnbc.com/2020/02/06/beyond-meat-impossible-foods-face-new-powerful-fake-meat-foe.html

Rick Berman率いる「消費者の自由センターThe Center for Consumer Freedom」がここ数ヶ月、肉代用品に攻撃をしている。最新のものはスーパーボウルのCMで植物由来肉代用品はメチルセルロースを使っていてそれは下剤だという。Impossible Foodsは直ちに「挽肉にはうんちが含まれる」と反撃(牛肉の大腸菌のことらしい)

(植物タンパク質はアメリカでは常に攻撃されてきた長い歴史がある)

 

-視点:反GMO活動家Vandana Shivaの「毒を使わない化石燃料を使わない」食品の講義のファクトチェック

Viewpoint: Fact-checking anti-GMO activist Vandana Shiva’s ‘Poison-Free, Fossil-Free’ food lecture

Alison Van Eenennaam | February 10, 2020

https://geneticliteracyproject.org/2020/02/10/viewpoint-fact-checking-anti-gmo-activist-vandana-shivas-poison-free-fossil-free-food-lecture/

(編集注:この記事はVandana Shivaのカリフォルニア講演ツアー三部作の第一部である)

2020年1月末に私はカリフォルニア大学サンタクルズ校で二つのイベントに参加した。一つは土曜の夜の講義「Vandana Shivaと対話」、もう一つは翌日の「毒なし化石なし食品と農業」という終日イベントである。

土曜夜の講義は女性農家のエンパワーや気候変動への農業の影響、種子バンクの重要性など多くの点で同意できる部分があった。「企業」やBill Gatesのようなお金持ちへのたくさんの蔑みとグローバリゼーションと植民地化への激しい批判があった。農業科学者としての私には有機農業への過剰な楽観視には根拠がないと思われた。もしもそんなにオーガニックが優れているならどうして全ての農家が採用しないのだろう?実際にはそんなに簡単ではない。有機農業が優れているという主張に根拠はなし。しかし問題はGMOとモンサントと特許と、特にグリホサートの話題になると完全に箍が外れることである。これらについてはこのシリーズの第二部と三部でファクトチェックを行う。

次の日のイベントは極めて同じような考えの人達が集まってカリフォルニアの農業を‘Poison-Free, Fossil-Free’にしようという議論だった。彼らはカリフォルニアの農家に力を与えるとか社会正義とかについて語ったが当事者であるカリフォルニアの農家や労働者はいなかった。そして全く農薬を使わないことによるトレードオフについては一切語られなかった。私は仕事上多くのカリフォルニアの農家と付き合いがあり、彼らがそれぞれの生産現場でいろいろな課題にどう取り組んでいるか見てきている。Shivaの生地インドでは82%の農家が小規模であるがカリフォルニアの農家は小規模自給自足農家ではない。農業を行っている大企業もいくつかある。彼らはインドの小規模自給自足農家とは違う

(以下長い記事略。データや写真あり。カリフォルニアの有機農作物の草取りのために働いている人達の写真を見ればオーガニックが季節労働者を安く使った上で成り立つものでしかないことはわかるだろうに)

私は公共の大学での農業についてのイベントに客観的事実やデータを提示するための公的部門の毒性学者や害虫管理の専門家、カリフォルニアの農家、労働者、家族などがいなかったことにがっかりした。議論は単純化された善悪二元論の枠組みを超えることは無かった

 

第二部 嘘に協賛する

Sponsoring Falsehood (2 of 3)

https://biobeef.faculty.ucdavis.edu/2020/02/03/sponsoring-falsehood-2-of-3/

 

第三部 恐怖を惹起する(ラウンドアップ)

Rounding Up Fear (3 of 3)

https://biobeef.faculty.ucdavis.edu/2020/02/03/rounding-up-fear-3-of-3/

(このイベントではたくさんの嘘とラウンドアップの検査、解毒剤と称する製品が宣伝されたらしい。写真ひどい)

 

-Goop(しまった)!TINA.ORGはウェルネス企業が裁判所の命令に違反していることを発見

G-OOPS! TINA.ORG FINDS WELLNESS COMPANY IN VIOLATION OF COURT ORDER

Published on January 28th, 2020

https://www.truthinadvertising.org/g-oops-tina-org-finds-wellness-company-in-violation-of-court-order/

Gwyneth PaltrowのGoopブランドの各種製品の宣伝が根拠のない医薬品宣伝に相当するというたくさんの指摘

 

-SMC UK

英国の政府課税後のソフトドリンクの砂糖量を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at the sugar levels in UK soft drinks following government levy

FEBRUARY 11, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-the-sugar-levels-in-uk-soft-drinks-following-government-levy/

PLoS Medicineに発表された研究が英国のソフトドリンクの砂糖量が課税後減ったと報告する

King’s College London (KCL)栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

この研究は課税が食品企業のソフトドリンク中砂糖含量低下につながったことの根拠にはなるが、英国人の食生活における添加された砂糖の総量が減ったのかは示していない。お菓子やキャンディは消費量が増える傾向にある。また課税のうち消費者負担は1/3だけであることにも注意。

Teesside大学公衆衛生栄養学教授Amelia Lake教授

子どもの肥満を減らす試みとして2018年4月に英国ソフトドリンク業界税が導入された。この課税は企業に砂糖入り飲料の組成変更のインセンティブを与えることを意図した。この研究はその影響を測定しようとした重要なものである。研究者らは2015年9月から2019年2月までの間に英国スーパーマーケットのウェブサイトで販売されている20万以上のソフトドリンクを調べて砂糖含量が100mLあたり5g以上のものの割合、値段、サイズを調べた。その結果砂糖の量は変わっていた。つまり課税は影響があった。これをより広範な食品に拡大していくことができる

王立小児科学会と健康増進のための子ども健康事務所Max Davie博士

ソフトドリンク課税は成功で政府が食品飲料企業に影響を与えることができることを示した。この研究は自主規制の限界を強調する。我々はこの課税をミルクやジュースにも拡大して欲しい。