2020-02-18

[EU]査察報告

-管理団体―トルコで運営する認定管理団体が適用するオーガニック生産基準と管理方法

Control Body 2019-6708―Organic production standards and control measures applied by a recognised Control Body operating in Turkey

13/02/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4234

2019年10月14~23日に実施した、トルコの管理団体が適用したオーガニック生産基準と管理方法の適用を評価するための査察。トルコの管理団体事務所は、管理者を認定しEU輸出用検査証明書を発行する自治権を持っている。それは管理団体本部による監督と監査の対象である。生産グループの個別の生産者を含む管理下にある全ての管理者は毎年検査を受けている。野外のサンプリングに実施される手段は理想的な評価とは言えない。繰り返し発生、違反検出が遅い、フォローアップが遅いなどの事例もある。概して、管理団体は委員会が認定している管理手段を適用しているが、欠点に対処する必要がある。

 

-ナミビア―水産物

Namibia 2019-6692―Fishery products

10/02/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4233

2019年11月25日~12月6日までナミビアで実施した、EU輸出用水産物がEU規則に従っているかどうか、また前回の査察の是正措置を評価するための査察。管轄機関が開発した公的管理システムは、EU輸出健康証明書が求める保証を提供する、適切な法律や包括的文書手順に基づいている。このシステムは全体的な生産チェーンをカバーし、一貫した方法で計画された頻度に従って実行されている。EU輸出用のリストに記載された1か所の施設で、関連する違法の修正行動が完全に実施されていなかった。

 

-デンマーク―動物と製品の輸入に関する公的管理

Denmark 2019-6637―Official controls on imports of animals and goods

06/02/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4232

2019年9月16~24日にデンマークで実施した、生きた動物と動物製品及び動物以外の製品の公的管理を評価するための査察。新しい検査センターと2か所の入国管理事務所を含む8か所の国境検問所の施設と設備の法令順守を評価した。輸入の公的管理の包括的な枠組みがあり、よく教育された職員に実施され、詳細なガイダンス文書と情報技術システムで支えられている。動物、動物由来製品、特別な輸入条件の対象となる商品の輸入管理の実行は一般にEU規則に従っていた。多くの小さな欠点は是正措置を開始しているが、船舶供給向け貨物の取扱い手順はまだ対処する必要がある。

 

-スペイン―輸出、輸入、国内販売を含む加工された動物タンパク質

Spain 2019-6645―Processed animal proteins, including exports, imports and intra-union trade

03/02/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4230

2019年5月20~29日にスペインで実施した、加工動物タンパク質(PAP)の衛生、トレーサビリティ、売買に関する条件の実行を評価するための査察。一般的に現地で実施されている公的管理は、管理者や製品が衛生とトレーサビリティのEU規則を満たすことを保証する良い基礎となっている。だが、水産養殖用のPAP輸送業者の管理などが総合的に信頼性を弱めている。PAPの輸出、輸入、EU内貿易に関する公的管理は、スペインの管轄機関から原産加盟国の管轄機関へのTRACES を介した情報転送要件の実施以外は、スペインでよく管理されている。

 

[EFSA]意見等

-植物の健康ニュースレター:メディアモニタリングNo. 35

Plant Health Newsletter: Media Monitoring No. 35

14 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1804

 

 

-確証データを踏まえたチフェンスルフロンメチルの農薬リスク評価についての加盟国、申請者、EFSAの意見募集結果

Outcome of the consultation with Member States, the applicant and EFSA on the pesticide risk assessment for thifensulfuron‐methyl in light of confirmatory data

14 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1627

英国が協議結果をまとめ、EFSAの科学的見解と個別に受け取ったコメントへの結論を提示した。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課 

-2020-02-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43109

2020.1.31〜2020.2.6

 

-2020-01-31

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43108

2020.1.17〜2020.1.30

 

[MFDS] [報道参考] 食薬処、2019年の食品など輸入動向を発表 

輸入検査管理課 2020-02-06

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43950

□食品医薬品安全処は、昨年、食品などの輸入が168ヶ国から約738千件、1,860万トン、281億ドル*が輸入されたと明らかにしました。

* 韓国の通貨では約32兆8000億ウォン(年平均為替レート$=1,166.72ウォン)

○ '18年比件数は1.4%('18年728千件)、重量は0.3%('18年1,855万トン)、金額は2.8%('18年273億ドル)増加した

- 特に、輸入額は'18年に比べて農・林・水産物が減少した一方、畜産物や加工食品など*は増加した。

* 加工食品など:加工食品、健康機能食品、食品添加物、器具・容器・包装

□ 昨年、食品などは計168ヶ国から輸入されており、国別の輸入金額と重量を分析してみると、すべて米国が最も多かった。

○ 輸入金額は、米国が67億8,616万ドルで最も高く、中国の(47億1,690万ドル)、オーストラリア(24億6,044万ドル)、ベトナム(12億1,088万ドル)、ロシア(8億7,854万ドル)の順で、これら5ヶ国の輸入金額が全体の輸入金額の56.9%を占める。

○ 輸入重量では、米国が483万トンで最も多く、オーストラリア(300万トン)、中国の(300万トン)、ブラジル(86万トン)、タイ(84万トン)の順であり、これらの5ヶ国の輸入量が全体輸入量の67.5%を占めた。

□ また、昨年は約1,825品目が輸入され、輸入金額では牛肉、豚肉、精製加工用原料が、輸入重量では精製加工用原料*、小麦、トウモロコシが最も多かったです。

* アルコールや原糖など精製、加工を経れば食品に使用できる原料

○ 重量順で輸入された品目をみると以下のとおり。

- (農・林産物)403品目で小麦、トウモロコシ、大豆、バナナ、米の順

- (水産物)292品目で冷凍スケトウダラ、冷凍イカ、冷凍エビ、冷凍サバ、冷凍カニの順

- (畜産物)65品目で豚肉、牛肉、鶏肉、ナチュラルチーズ、混合粉ミルクの順

- (加工食品)208品目で精製加工用原料、ビール、白菜キムチ、果物野菜加工品、精製塩の順

- (健康機能食品)220品目でビタミン/ミネラル、フラクトオリゴ糖、EPAとDHA含有油脂、タンパク質、個別整形外科製品の順

- (食品添加物)535品目で酢酸デンプン、L-グルタミン酸ナトリウム、リン酸、混合製剤、クエン酸の順

- (器具・容器・包装)102品目で紙製、ステンレス製、陶磁器製、無着色ガラス製、ポリプロピレン製の順

○ 昨年だけで1万トン以上輸入された品目のうち'18年比増加率が最も高い品目は「冷凍ニシン」で、前年比362.1%増加、牛乳(182.0%)、加工チーズ(129.5%)、水産物加工品(102.2%)、豆類加工品(83.2%)の順だった。

○ また、主要3ヶ国(米国、中国、日本)の輸入量は、'18年比、米国は3.4%増加('18年467 万トン)、中国と日本はそれぞれ1.6%('18年305万トン)、23.6%('18年18万トン)減少し、

- 主に輸入量が減少した品目では、中国はタマネギ(△57.9%)、冷凍イカ(△32.2%)が、日本はビール(△41.2%)、酒(△37.6%)などだった。

 

□ 一方、昨年輸入食品不適合率は0.18%(738,090件中1,296件不適合)で'18年(不適合率0.2%)に比べ0.02%減少し、これは初めて輸入される食品よりも、国内で輸入履歴がある安全性が確保された食品が更に多く輸入されたためだと分析された。

*  '18年輸入申告728,114件、不適合1,478件

** 食品など初めての輸入件数:'18年(45,670件)→ '19年(44,462件)

○ 全体輸入国168ヶ国のうち68ヶ国、1825品目のうち250品目が不適合判定を受けており、

- 国別では中国が405件(不適合率0.20%)で最も多く、米国(131件、0.13%)、ベトナム(117 件、0.38%)、タイ(74 件、0.23%)、インドの(57 件、0.92%)の順だった。

- 品目別では果物野菜加工品が74件と最も多く、菓子(53件)、天然香辛料(47件)、パン類(35件)、その他の加工品(33件)の順だった。

○ 不適合の理由としては、基準及び規格(含量、酸化など)違反が最も多く、食品添加物の使用基準(保存料、色素など)違反、微生物(細菌数、大腸菌など)基準違反の順だった。

* 検査結果不適合判定された製品は、輸出国に返送したり、他の国への搬出または廃棄措置

□ 食薬処は、今後も不適合が繰り返し発生する恐れがある輸入食品等に対しては、営業者自らが安全性を立証するようにする検査命令制を継続的に拡大し、

○ 不適合発生の可能性が高い製品を中心に検査をさらに強化して、国民が安心して輸入食品を摂取することができるように最善を尽くす。

<添付> 2019年度輸入食品検査の現状

 

[MFDS] [報道参考] データの偽造・変造を防ぐ「スマートHACCP」適用業者の優待措置!

 食品安全表示認証課 2020-02-05

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43949

□ 食品医薬品安全処は「重要管理点(CCP)を監視、自動記録管理システム」(以下、「スマートHACCP」)を適用する店に対しては、定期調査・評価と表示・広告において優遇措置を受けられるようにする内容で「食品及び畜産物安全管理認証基準」告示改正案を2月5日、行政予告すると発表した。

* スマートハサップ(HACCP): IoT技術を活用して、HACCPの核心である重要管理点(CCP)の監視データをリアルタイムで自動記録・管理して、確認・保存できるようにすることでデータの偽造・改ざんを防止することができるシステム

(IoTは「Internet of Things」)

○ 今回の改正案は、監視データの偽造・改ざんを予防してHACCP制度の信頼性を高める一方、スマートHACCPの活性化及び適用業者拡大のために用意した。

- 主な内容は、▲スマートHACCPの定義と登録手続きの用意、▲スマートHACCPの適用業者に対する定期調査・評価時、現場調査免除規定の新設、▲スマートHACCP適用事実に対する表示・広告許容などです。

○ 参考に、スマートHACCPを適用する業者は重要工程の管理現況を自動的に記録・管理することができ、HACCP運営の効率があがり食品事故による損失を防止できると期待している。

□ 食薬処は、スマートHACCPを準備する業者に対しては財政的負担を軽減するために、中小ベンチャー企業部の「スマート工場の構築事業*」と連携して構築費用を支援しており、スマートHACCPを拡大していくために多角的な支援策などを模索する計画である。

* スマートHACCP構築費用支援:業者ごとに最大1億ウォン(所要費用の50%)

○ 詳細については、食薬処のホームページ(www.mfds.go.kr> 法令資料> 立法/行政予告)で確認することができ、改正案について意見がある場合2月25日まで提出できる。

 

[MFDS]オンライン食品販売業者など1,800ヶ所余りの特別点検 

食品安全管理課 2020-02-05

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43947

□ 食品医薬品安全処は最近、「新型コロナウイルス感染症」に対する懸念でオンラインを通じた食品購入が急激に増加しているため、来る2月6日から14日までオンライン配達マーケット及び配達飲食店など合計1,800ヶ所余りに対する衛生管理実態を17の地方自治団体と集中点検する。

○ 今回の特別点検はオンライン配達マーケット、インターネット食品製造業者と配達アプリを通じて調理食品を販売している飲食店などオンラインで注文を受け配送(配達)する業者を対象に、食品の衛生的取扱いなどを重点的に探り、オンラインで多く販売されている加工食品などを回収して食中毒菌などの安全性の検査を実施する予定。

- 主な点検内容は、▲賞味期限経過製品の使用・販売、▲食品の衛生的取扱いの可否、▲冷凍・冷蔵等の温度管理遵守可否など。

○ また、衛生管理実態点検と、▲調理前・後、流水で30秒以上手洗い、▲調理過程中のマスク着用、▲使用する調理機械・器具及び食器の殺菌・消毒、▲疑いの症状がある従事者を直ちに業務排除など「新型コロナウイルス感染症予防規則の遵守」を現場指導する計画です。

 

[MFDS] [報道参考] 農薬残留基準が気になるなら農薬名・農産物名で探してみて下さい

 有害物質基準課/残留物質課 2020-02-05

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43946

□ 食品医薬品安全処は、食品安全管理業務に活用できるように、昨年新たに用意された残留許容基準を含む、国内で基準が設定されている農薬全507種を参照しやすく整理した「2020年農産物の農薬残留許容基準」パンフレットを製作して配布する。

○ パンフレットは農薬名で確認すると、その農薬の残留許容基準が設定されたすべての農産物を参照することができ、農産物名で確認すると、その食品に設定されたすべての農薬残留許容基準を参照できるよう構成した。

○ 特に、昨年農薬許容物質リスト管理制度(PLS)が全面施行されて国産及び輸入農産物の合計1,244の残留許容基準が新設・変更されたので、食品や農薬会社などの関連業界従事者、残留農薬検査員及び食品衛生検査機関担当者等が容易に参照できるように製作した。

- また、輸出国と輸入者も農産物を韓国に輸出入する際に活用できるように農薬名・食品名をハングルと英文を一緒に表示した。

○ 参考に、パンフレットはpdfファイルでも製作されていて、ホームページ(ww.mfds.go.kr>法令/資料>アーカイブ>マニュアル/ガイドライン)で確認することができ、現在運営中の食品公転ホームページ(www.foodsafetykorea.go.kr/foodcode)でも検索することができます

(Pesticide MRLs

http://www.foodsafetykorea.go.kr/foodcode/02_01_02.jsp

英語で検索 )

 

[MFDS]「アゾルビン検出」の輸入ざくろ果汁濃縮液などの回収措置

 輸入流通安全課/食品安全管理課 2020-01-30

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43939

□食品医薬品安全処は、トルコ産「ザクロ果汁濃縮液」で国内登録されていない色素である「アゾルビン(Azorubine)」が検出され、これらの製品と、これを原料として使用し国内で製造・販売した「ザクロジュース」などを販売中断と回収措置する。

○ 回収対象は、トルコ産「ザクロ果汁濃縮液」とそれを使って製造した「ザクロ100」など7製品。

 

[TGA]汝の薬は薬とし、食は食とせよ

Let medicine be thy medicine, and food thy food

18 February 2020

https://www.tga.gov.au/blogs/tga-topics/let-medicine-be-thy-medicine-and-food-thy-food

(タイトルは医学の父、ヒポクラテスの言葉Let food be thy medicine and medicine be thy food. 「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」を否定。あとで)

 

[ASA]健康:アートセラピー

Health: Art therapy

Advice online 17 Feb 2020

https://www.asa.org.uk/advice-online/health-art-therapy.html

一般論と一緒に読むこと

(Health: Therapies (General)

Advice online 28 Apr 2014

https://www.asa.org.uk/advice-online/health-therapies-general.html

この分野では音楽や美術や演劇で感情を表現することを勧められる。この治療法は健康専門家評議会Health Professionals Councilで規制される。宣伝業者はそのセラピーの客観的治療法や有効性についての堅牢な臨床根拠を持つ必要がある。ストレス緩和や幸福感の向上についての主張は許容される可能性が高い

他microsclerotherapyとかOsteomyologyとか

 

[WHO]コロナウイルス疾患 (COVID-19)一般向け助言:間違いの否定

Coronavirus disease (COVID-19) advice for the public: Myth busters

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public/myth-busters

(増えてる

ハンドドライヤーや紫外線ランプでウイルスが殺せるか、全身にアルコールや塩素を噴霧したらウイルスが殺せるか、とか)

 

論文

-現実の「原始人ダイエット」は有害金属だらけだったかも

Scienceニュース

The real ‘paleo diet’ may have been full of toxic metals

By Ian RandallFeb. 14, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/02/real-paleo-diet-may-have-been-full-toxic-metals

原始人食あるいはパレオダイエットのような現代の流行によるとあなたの先祖の食生活を真似れば健康になるという。しかし新しい研究によるとノルウェーの初期の人類が食べていた食品は健康的でないだけではなくあからさまに有毒であった。ある事例ではこれらの人々は現在ヒトで推奨されている危険な量の金属の20倍以上を食べていた。

Stony Brook大学の考古学者のKatheryn Twissは、これは興味深いが、ほんの数カ所の少数の動物での知見であり数千年前のノルウェー人の全体を反映したものでは無いだろうという。

汚染物質はもう何千年も我々のフードチェーンに入り続けてきた。例えば2015年には、約6500年前に石器時代の狩猟採集民が北米沿岸で捕まえたタラに高濃度の水銀が含まれていることを研究者らが報告した。水銀は地殻に天然に存在し、海水面が上昇するとより多くが海に溶けると考えられ、一旦水に入ると魚がそれをエラや食料から吸収する。

ノルウェーのArctic大学の考古学者Hans Peter Blankholmはノルウェーの沿岸に住んでいた石器時代の人類に焦点をあてて古代のゴミ捨て場で彼らが食べていたであろう骨を切った跡のあるタラやアザラシを分析した。これらの場所にあったタラの骨はEFSAが肉の中に存在する場合に安全であると考える最大量のカドミウムの20倍以上、鉛は4倍以上だった

Dangerous food. Climate change induced elevated heavy metal levels in Younger Stone Age seafood in northern Norway

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1040618220300203?via%3Dihub

(abstには具体的濃度記載なしだが骨は肉じゃないから比べても意味が無い。実際に食べたものとその量がわからないとリスクはわからない。石器時代ならカドミウムの腎毒性出る前に寿命が尽きている可能性の方が高いのでは)

 

-低所得家庭の両親は子どもの飲む水が安全だと言う可能性が低い

Parents from lower-income families less likely to say child's water supply is safe

17-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/mm-u-pfl021220.php

水道水や学校の飲み水が安全だと考えない両親は低所得家庭に多い。全体としては3/4の両親が水道水は安全に飲めると言い、13%は安全でない、11%はよくわからないというが、その割合が所得によって違う。高所得の両親は水道水は検査されていて安全だと言う人が80%だが低所得では62%。ミシガン大学医学部による調査。

(住居が古いせいかも)

 

-研究が紫外線による悪性黒色腫率の高い州を同定

Study identifies states with highest rates of melanoma due to ultraviolet radiation

17-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/acs-sis021320.php

いくつかの内陸の州が高率

International Journal of Cancerに発表されたアメリカの州別悪性黒色腫発症率の報告。最も少ないアラスカが10万人あたり15例、最も多いハワイが65例。州による違いは紫外線以外に戸外活動の盛んさ、日焼け止め使用習慣、屋内日焼け、早期検出などによると考えられる

 

-ワクチンデマとソーシャルメディア

Vaccine misinformation and social media

17-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/appc-vma021420.php

ワクチンに関するコンテンツにソーシャルメディアで暴露されている人々は従来メディアで暴露されている人より誤解している可能性が高い

Harvard Kennedy School Misinformation Reviewに発表された米国成人での調査

 

その他

-消費者は農薬を定義できないことを研究が示す:何故それは問題ではないのか

RESEARCH SHOWS CONSUMERS CAN’T DEFINE PESTICIDES: WHY THAT DOESN’T MATTER

Jan 28, 2020  Terry Fleck CFI Executive Director

https://www.foodintegrity.org/blog/2020/01/28/research-shows-consumers-cant-define-pesticides-why-that-doesnt-matter/

消費者が農薬とは何かを実際よく知らなくても、オンラインでの農薬を巡る議論は今後2年で212%増えると予想される。食品の高潔性センターThe Center for Food Integrity (CFI)の新しい研究は作物保護製品を巡る混乱と懸念の増加を描き出し、その農業にとっての教訓は定義の問題ではない。

この研究は米国の消費者の動機、価値観、恐れ、トレンドの成熟度を知るためにオンラインでの相互作用をリアルタイム解析したもので、消費者はしばしば農薬、抗菌剤、除草剤、殺虫剤を同じ会話の中で話題にしていることを示した。つまりこれらは全て同じカテゴリーのものだと見なされている。そしてトピックスは二つで、ヒトが食べたときの毒性や害と、代替農法である。

人々が食料生産を理解しないことにイライラするのはわかる。でも彼らが理解することを期待するのは現実的ではない。そして消費者が殺虫剤と抗真菌剤を区別できないことは真の問題ではない。

現在米国の消費者2050万人がオンラインで農薬について語っている。その数は2年で6390万人に増加すると予想される。これこそが懸念である。

消費者の懸念の中心は食品安全、環境、そして「巨大農場ビジネス」である。消費者は農薬を「悪い工業用化学物質」のバケツに入れていて、どんな化合物であってもどんな対価を払ってでも食品から排除しようとしている。

GMO問題と同じである。多くの消費者はGMOの定義を説明できないが確実に恐れている。

だから、辞書の定義を示すのでは無く、食品を育てている人達は対話に参加しよう

 

-何故ビーガン食は必ずしもグリーンではないのか

Why the vegan diet is not always green

By Richard Gray 13th February 2020

https://www.bbc.com/future/article/20200211-why-the-vegan-diet-is-not-always-green

ビーガン食は動物由来製品を含む食事より地球に良いと広くみなされている。しかし全ての植物ベースの食品が環境負荷が小さいわけではない

牛肉、羊肉、豚肉、乳製品ほど地球環境にダメージを与えるものはないが、空輸された野菜や果物は鶏肉より温室効果ガスの排出が多い場合がある。どこでどう栽培されてどうやって食卓に上るのかを注意深く検討しなければ、我々の食生活は思わぬ結果になる。イタリアの研究で二人の完全菜食主義者の食事は普通の肉食者の食事より相当大きな環境影響があることが報告された奇妙な例を参考にしよう。彼らは果物しか食べていなかった。1日に7-8kgの果物は環境負荷が大きい

(以下いろいろな計算紹介。BBCのビーガンシリーズのひとつ)