2020-03-02

[EFSA]意見等

-雌豚用Formi™ LHS (ニギ酸カリウム)の認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of Formi™ LHS (potassium diformate) for sows

EFSA Journal 2020;18(2):6024 27 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6024

 

-ダイズMON 89788 及びダイズ A2704‐12EUについての委員会実施決定No 2019/2083 及び2019/2084の内部レビューのためのTestbiotech研究所の要請に関する科学的助言(申請EFSA‐GMO‐RX‐011及びEFSA‐GMO‐RX‐009)

Scientific advice on the Testbiotech's requests for internal review of Commission Implementing Decisions (EU) No 2019/2083 and 2019/2084 on soybean MON 89788 and soybean A2704‐12 (applications EFSA‐GMO‐RX‐011 and EFSA‐GMO‐RX‐009)

27 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1805

EFSAはダイズMON 89788 及びダイズ A2704‐12EUについての以前のGMOパネルのリスク評価の結論とリスク管理の助言は有効で適用可能なままだと結論した。

 

-有効成分血粉の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance blood meal

EFSA Journal 2020;18(2):6006  27 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6006

情報不足が確認された。懸念は確認されなかった。

 

-乳牛用飼料添加物としてのAvaila®Cr (DL‐メチオニンのクロムキレート)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Availa®Cr (chromium chelate of DL‐methionine) as a feed additive for dairy cows

EFSA Journal 2020;18(2):6026 26 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6026

 

-雌豚用飼料添加物としてのNatugrain® TS/TS L (エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ及び エンド‐1,4‐β‐グルカナーゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Natugrain® TS/TS L (endo‐1,4‐beta‐xylanase and endo‐1,4‐beta‐glucanase) as a feed additive for sows

EFSA Journal 2020;18(2):6025 25 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6025

 

-パプリカ/ベルピーマンのピリダベンの既存MRL改訂及び木の実の輸入トレランス設定

Modification of the existing maximum residue level for pyridaben in sweet pepper/bell pepper and setting of an import tolerance in tree nuts

EFSA Journal 2020;18(2):6035  25 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6035

妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで、あるいはそれ以上で、検討中の作物のピリダベンの残留物を管理するのに利用可能な執行のための分析法が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるパプリカ/ベルピーマンへの屋内使用から及び米国から輸入された木の実のピリダベンの使用から生じる残留物の短期及び長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。規制リスク評価に使用できる信頼できるエンドポイントが示された。

 

-家禽肥育及び産卵用(七面鳥を除く)主なカロテノイド源としてのカプサイシンを含む鹸化パプリカ抽出物の安全性と有効性

Safety and efficacy of saponified paprika extract, containing capsanthin as main carotenoid source, for poultry for fattening and laying (except turkeys)

EFSA Journal 2020;18(2):6023  24 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6023

 

-全ての動物種用Escherichia coli CGMCC 7.267株を用いて発酵して生産したl‐トリプトファンの安全性と有効性

Safety and efficacy of l‐tryptophan produced by fermentation using Escherichia coli CGMCC 7.267 for all animal species

EFSA Journal 2020;18(2):6013  24 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6013

 

-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum CGMCC 7.266株を用いて生産されたL-リジン塩酸塩及びL-リジン硫酸塩の安全性と有効性

Safety and efficacy of l‐lysine monohydrochloride and l‐lysine sulfate produced using Corynebacterium glutamicum CGMCC 7.266 for all animal species

EFSA Journal 2020;18(2):6019  24 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6019

 

-全ての家禽種用Avizyme® 1505 (エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ、サブチリシン、 α‐アミラーゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Avizyme® 1505 (endo‐1,4‐beta‐xylanase, subtilisin and alpha‐amylase) for all poultry species

EFSA Journal 2020;18(2):6027  21 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6027

 

-MRLレビュー条項12に従う確証データの評価および根セロリと菜種のプロチオコナゾールの既存MRLsの改訂

Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review and modification of the existing maximum residue levels for prothioconazole in celeriacs and rapeseeds

EFSA Journal 2020;18(2):5999  21 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5999

リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるプロチオコナゾール既存の及び意図した使用から生じる残留物の短期及び長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。トリアゾール誘導体代謝物(TDMs)には根セロリと菜種を考慮して指標暴露評価が行われ、結果から、これらの作物のTDMsへの予期した暴露は、TDMsに導出された毒性参照値をはるかに下回ることが示された。

 

-鶏肥育用及び産卵鶏育成用に使用拡大する飼料添加物としてのEcobiol® (Bacillus amyloliquefaciens CECT 5940)の認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of Ecobiol® (Bacillus amyloliquefaciens CECT 5940) as a feed additive for chickens for fattening and its extension of use for chickens reared for laying

EFSA Journal 2020;18(2):6014  20 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6014

 

-時空間データの分析のためのWEBアプリ

WEB application for the Analysis of Spatio‐Temporal Data

20 February 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1793

EFSAは、枠組み同意OC/EFSA/AMU/2015/02で発表された特定契約No 14で、時空間データの分析及び視覚化のための既存のソフトウェアを更新するオープンアナリティクスを要請した。

 

[FSAI]アイルランドの健康的な朝食シリアルとヨーグルトの結果に関する報告の発表

Report on Finding Healthier Breakfast Cereals and Yogurts in Ireland Published

Friday, 21 February 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/breakfast_cereals_yogurts_report_210220.html

FSAIは朝食用シリアルとヨーグルトの2017年製品調査の結果の報告を発表した。これらは、健康的な食事、食品安全性及び食品法ガイドラインを含む食品ピラミッドの2カテゴリーに分類される。

アイルランド食品安全庁(FSAI)は、「健康的な食、食品安全、食品規制」ガイドラインに含まれる食品ピラミッドの2カテゴリーに分類される、朝食用シリアルとヨーグルトの食品分類中の製品の2017年の調査の結果を説明する報告書を発表した。2016年7月から2017年3月まで、アイルランドの市場で入手できた450以上の朝食用シリアル(n=453)と570以上のヨーグルト(n=578)が調査され、砂糖、脂肪、飽和脂肪が非常に多い製品があることが分かった。実際、砕いたビスケットのような朝食用シリアルや、デザートのようなヨーグルトがあることが分かった。

この報告書は、アイルランドの市場にある数百種類の朝食用シリアルやヨーグルトの中で「健康的な選択」製品の入手可能性について、医療従事者、教育者、ケータリング業者、食品企業の専門家に新たな情報の概要を説明する。この報告書は2016年12月にEU全体で全ての調理済食品に導入された「包装の裏側」栄養表示条件に基づいている(EU規則No 1169/2011)。

この報告書は、食品改質について今後の進捗の基準を評価し、それにより砂糖、塩、総脂肪及び飽和脂肪の量を削減するために食品企業がその製品組成を変える際の基準値も設定している。食品企業はそのような改質を行い、肥満や関連する糖尿病や心臓病などの長期疾患の減少に重要な貢献をしている。

報告書本文

Finding Healthier Breakfast Cereals and Yogurts in Ireland

https://www.fsai.ie/BreakfastCerealsandYogurts/

 

[FSA] FSA.世論調査第19回の結果公表

FSA’s Public Attitudes Tracker Survey Wave 19 results published

24 February 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsas-public-attitudes-tracker-survey-wave-19-results-published

半年に1度の消費者意識調査(2019年11月)の結果を公表した

この調査は食品関連問題への消費者の考え方の変化を監視している。私達はイングランド、ウェールズ、北アイルランドの消費者を調査している。

懸念される食品問題

これらの調査で最も懸念される食品安全問題は、

・食品中の鉛など、環境からの化学物質(32%)

・外食の際の食品衛生(31%)

・食品を栽培するための農薬の使用(31%)

・食中毒(28%)

最も懸念されるより広範な食品問題は、

・食品廃棄(57%)

・食品中の砂糖の量(53%)

・動物福祉(50%)

・食品の価格(44%)

・食品中の塩の量(42%)

英国の食品店の食品安全性についての懸念

回答者の45%が英国のレストラン、パブ、カフェ、テイクアウト専門店の食品の安全性についての懸念を報告した。英国の食品店の食品安全性についての懸念は一般的に低下していることを示し、報告された懸念は時間と共にわずかに減少し続けている。

FSAの認識

FSAの信頼度の総合的指標の平均点は10点中7点で、食品システムの信頼度の総合的指標の平均点は、5点中3.7点だった。

食品生産、販売、表示に向けた考え方

食品は表示通りで正確に表示されていることを信じている(78%)、食品の成分/由来/品質の信ぴょう性を信じている(76%)、と大多数が報告した。調査結果はまた、回答者の83%は食品を選択するために食品に含まれるものについて十分な情報を得ていると感じていると論証した。

背景

この実地調査は2019年11月に行われ、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの16歳以上の成人2,101人の代表的なサンプルが対面でインタビューを受けた。

 

[FSANZ]食品リコール統計

Food recall statistics

(January 2020)

https://www.foodstandards.gov.au/industry/foodrecalls/recallstats/Pages/default.aspx

リコールデータを収集する理由

FSANZは1990年以降オーストラリアの食品リコールに関するデータを収集している。このデータを使用して、食品企業で発生した傾向やよくある問題を特定できるため、将来の問題を予防するための措置を講じることができる。これらの統計は毎年更新される。

FSANZによる食品リコールの分類

・微生物汚染

・表示

・異物

・化学物質/他の汚染物質

・非表示のアレルゲン

・生物毒素

・その他

食品リコール統計(2010年1月1日~2019年12月31日)

2010年1月1日~2019年12月31日の間にFSANZは707件のリコールをまとめた。過去10年の年間平均リコール数は71件に増えた(以前は67件)。

過去10年間で最も多いリコールは、アレルゲンの非表示 (283件のリコール、この期間中の全リコールの40%に相当)、微生物汚染(181件のリコール、この期間中の全リコールの26%に相当)である。アレルゲンの非表示によるリコールは増加し続けているが、「微生物」や「その他」のリコールも増えている。異物によるリコールは減少している。

2016年にFSANZはアレルゲンの非表示によるリコールの根本原因を特定するために、追加のリコール後報告質問を導入した。アレルゲン非表示によるリコールの根本原因、問題検出、是正措置のさらなる情報については、専用アレルゲン非表示年間統計ページにアクセスしてください。

アレルゲンの非表示

過去10年間のリコールに関して、最も一般的なアレルゲンは非表示はの牛乳で、関連するすべてのアレルゲンのリコールの30%を占める(2018年から変わらない)。複数のアレルゲンはアレルゲンに関連するリコールで2番目に多く、この分類の18%を占める。リコールの14%はアレルゲンとして表示されていないピーナッツである。

過去10年間でアレルゲンの非表示によりリコールされた最も一般的な食品種類はミックスおよび/または加工食品で、全てのアレルゲン非表示のリコールの30%に相当する。ミックスおよび/または加工食品には、スナック菓子、カスタード粉末、冷凍食品が含まれる。アレルゲン非表示によりリコールされた2番目に多い食品は焼き菓子(14%)、3番目はパンとベーカリー製品 (12%)である。

(微生物関連は省略)

異物

2010 ~2019年の間、異物による101件のリコールがあった。食品中に見つかった異物の最も多い種類は、金属(40%)、プラスチック (29%)、ガラス(21%)だった。

生物毒素

定期的に発生する生物毒素によるリコールは、過去10年、年間1~15件である。2010年1月1日~2019年12月31日までの生物毒素によるリコールの総数は41件だった。

麻痺性貝毒(カキやイガイに見られる)は、食品リコールの63%を占める。次に最も多い生物毒素は青酸(タピオカチップスやアプリコットカーネルに見られる天然に生じるシアン化物)で、全ての生物毒素リコールの17%に相当する。

化学物質と他の汚染物質

化学物質や他の汚染物質によるリコールはあまり多くない。2010年1月1日~2019年12月31日まで化学物質と他の汚染物質によるリコール総数は20件だった。

他の汚染物質や洗浄剤及び消毒剤汚染は、それぞれリコールの35%と30%を占めた。

食品リコールに関連する食品分類

報告条件とデータ収集を支援するためにFSANZは食品リコールに関連する最も多い食品種類を整備している。最も多いリコールに関連した食品は「ミックスおよび/または加工食品」である。これは、複数の成分を含む多くのロングライフ包装食品や製造品など、おそらくこの見出しで分類されている食品の範囲が広いためである。「パンとベーカリー製品」はリコールに関連する2番目に多い食品種類である。パン、ビスケット、ケーキ、菓子パンが含まれる。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 116-20

28 February 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20116-20.aspx

新規提案

遺伝子技術と新規交配技術の定義:食品基準における「遺伝子工学を用いて生産された食品」と「遺伝子技術gene technology」の定義の改訂・更新

 

[TGA]Caruso’s Natural Health社はCaruso’s Kids Eye Care製品の証拠を保持していると不当に主張して$12,600の罰金を科せられた

Caruso’s Natural Health fined $12,600 for falsely claiming to hold evidence for Caruso’s Kids Eye Care

26 February 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/carusos-natural-health-fined-12600-falsely-claiming-hold-evidence-carusos-kids-eye-care

Caruso's Natural Health Pty Ltd (Caruso's Natural Health)社は、保健省管轄の薬品・医薬品行政局(TGA)が発表した違反通知書に応じて$12,600の罰金を支払った。Caruso’s Kids Eye Care製品がいくつかの適応症をサポートする証拠があると虚偽または誤解を招く証明をしたため、この会社に違反通知書が発行された。

特に、この製品は以下の主張を裏付ける証拠を保持すると主張した

・体内で形成されるフリーラジカルを減らす

・体細胞へのフリーラジカルのダメージの削減/低下に役立つ

・目の黄斑の健康を維持/サポートするのに役立つ

・目の網膜の健康を維持/サポートするのに役立つ

リストに記載される医薬品のスポンサーは関連する証拠を保持しなければならない

オーストラリアの医薬品の登録については、医薬品のリスト記載時に、スポンサーは、その医薬品に関する全ての適応と主張の証拠を保持していることを証明/確認する必要がある。登録医薬品とは異なり、リストに記載される医薬品は、通常は低リスクなので完全な市販前調査の対象ではなく、そのためスポンサーがリスト記載申請で作る証明書はその医薬品の安全性と有効性を確保するのに重要である。

リスト申請で虚偽または誤解を招く証明を提出すると、すなわち、この主張をサポートするために適切な証拠を保持せずにこの医薬品は有効だと主張すると、リストに記載する医薬品の規制の枠組みの誠実さを害し、安全でも有効でもない可能性のある製品に消費者を暴露させることになる。スポンサーは適切な適法性評価を実施して、リストに記載される前に製品をサポートする十分な証拠を保持するよう注意する必要がある。

TGAは証拠についてランダムな市販後チェックを実施する

TGAは、コンピューターアルゴリズムを使用し、一定の割合をランダムに選択して、リストに記載した医薬品の市販後法令順守レビューを行っている。これらのレビューには、医薬品のリスト記載時にスポンサーが作成した証明書の真実性と正確性が含まれ、リストされた医薬品が関連する規制要件に準拠しているかどうかをTGAが判断できるようにしている。Caruso's Kids Eye Care製品は、医薬品の有効性をサポートするためにスポンサーが保持する証拠の評価を含む準拠性検査のためにランダムに選択された。

違反通知書について

TGAは、個人または企業が1989年の医薬品法(the Act)に違反していると信じる合理的な根拠がある場合、違反侵略通知書を発行できる。

違反通知書の支払いは犯罪行為や法的責任を認めるものではない。

 

[EU]RASFF Week09-2020

警報通知(Alert Notifications)

オランダ産メラミン皿からのメラミンの溶出(3.64 mg/kg)、英国産食品サプリメントのビタミンB6の高摂取量(3450 mg /100g)、ギリシャ産ドイツ経由干しブドウのオクラトキシンA (81.4 µg/kg)、ベトナム産オランダ経由冷凍パンガシウスフィレの未承認物質塩素酸塩(19 mg/kg)、産出国不明英国産穴の開いたフライ返しからの一級芳香族アミンの溶出(0.4200 mg/kg)、中国産オランダ経由梨のクロルピリホス(0.075 mg/kg)、アイルランド産低温圧搾CBDオイルの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (206.5 mg/kg)、中国産英国経由ナイロン製スプーンからの一級芳香族アミンの溶出(0.6459 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

南アフリカ産オランダ経由レッドグレープフルーツのチアベンダゾール(20.2 mg/kg)及びイマザリル(10.2 mg/kg)、スリランカ産パーボイルド米のアフラトキシン(B1 = 3.4 µg/kg)、中国産オランダ経由文旦のクロルピリホス(0.022 mg/kg;0.021 mg/kg)、インド産グアー豆の未承認物質モノクロトホス(1.1 mg/kg)、ポーランド産生鮮白菜のクロルピリホス(0.26 mg/kg)及びジメトエート(0.22 mg/kg)、ハンガリー産原料トルコ産乾燥トマトの亜硫酸塩高含有(5544; 4976 mg/kg)及び非表示、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ウクライナ産クッキーのトランス脂肪酸高含有(2.35 g/100g)、オランダ産CBDヘンプオイル、ヘンプチューインガム及びジェルカプセルの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、アイルランド産冷凍ノルウェーロブスターの亜硫酸塩高含有(302.4 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

台湾産アルミニウムトレーからの高濃度の総溶出量(10.5 mg/dm²)、中国産醤油の3-モノクロール-1,2-プロパンジオール(3-MCPD) (79 µg/kg)、ロシア産飼料用酵母の鉛(11 mg/kg)、エジプト産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 6.4 µg/kg;B1 = 320; Tot. = 370 µg/kg)、

 

[BfR]プレスリリース

-PFAS:EFSAが意見案を公表しパブリックコメントを募集

Perfluoroalkyl and polyfluoroalkyl substances (PFAS): European Food Safety Authority draft opinion opens for public consultation

 27.02.2020

https://www.bfr.bund.de/cm/349/perfluoroalkyl-and-polyfluoroalkyl-substances-pfas-european-food-safety-authority-draft-opinion-opens-for-public-consultation.pdf

BfRは意見を提出するだろう

 

-ITN PERFORCE3

07/2020-06/2023

https://www.bfr.bund.de/en/itn_perforce3-244383.html

研究プロジェクトの紹介

PFAS汚染分野における駆け出し研究者の訓練プログラム

 

-物質への生まれる前の暴露による有害影響をより信頼性高く調べるにはどうすればいい?

How can we achieve more reliable testing for the adverse effects of prenatal exposure to substances?

19.02.2020

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2020/04/how_can_we_achieve_more_reliable_testing_for_the_adverse_effects_of_prenatal_exposure_to_substances_-244389.html

2020年2月19-20日に開催された発達毒性(DevTox)ワークショップの紹介

 

[FAO]Fall Armywormとの戦いを強化する

Ramping up the fight against Fall Armyworm

27 February, 2020

http://www.fao.org/news/story/en/item/1263917/icode/

FAOは作物を食べる害虫の拡大による被害をコントロールするための世界的対応を進める

(害虫や疫病との戦いは続く)

 

[Codex]GFSI /一つにつながった世界、一つの安全な食品供給

GFSI / One connected world, one safe food supply

28/02/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1263971/

世界中の食品安全関係者がシアトルに集まって、2020世界食品安全イニシアチブ(GFSI)会議開催

(世界食品安全デーのスローガンって毎年同じなの?)

 

論文

-よくある腸内細菌が発がん物質を分泌する

A common gut microbe secretes a carcinogen

27-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/hi-acg022520.php

Nature。大腸菌の"コリバクチンcolibactin"産生系統の遺伝毒性をヒト腸オルガノイドを用いて調べた。コリバクチンによる遺伝毒性の足跡を同定し、それをがん患者のDNAで調べた。現在販売されているプロバイオティクスにはこの遺伝毒性大腸菌系統を含むものがある。

 

-新しい研究では砂糖が消費者から赤信号とみなされている

Sugar gets the red light from consumers in new study

28-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uon-sgt022820.php

Journal of Human Nutrition and Dieteticsに発表された英国の研究。健康的な食品選択において消費者が最も重要な要因とみなすのが脂肪と塩より砂糖の含量。

 

-何がドリアンを匂わせているのか

Discovering what makes durian stink

28-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/lfla-dwm022820.php

ドリアンにはアミノ酸のエチオニンが含まれることを確認。果物が熟すと酵素がエチオニンからエタンチオールを放出

Journal of Agricultural and Food Chemistry

 

-キャットフードの謎が食事試験を失敗させる

Cat food mystery foils diet study

28-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/ncsu-cfm022820.php

外飼いの猫がどのくらい飼い主から与えられたものを食べているのかを調べようとした研究がキャットフードの成分が予想外に多様だったために成功しなかった。キャットフードメーカーは同じフレーバーの製品ですら成分を定期的に変えていることがわかった。PeerJ。

(アメリカ。猫外飼いしない)

 

-抗酸化サプリメントは男性生殖能力を改善しない、NIHの研究が示唆

Antioxidant supplements do not improve male fertility, NIH study suggests

28-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/nksn-asd022820.php

男性が不妊の171カップルの参加した二重盲検RCTである男性、抗酸化物質不妊試験(MOXI)の結果。抗酸化サプリメントはビタミンC・E・D、セレン、l-カルニチン、亜鉛、葉酸、リコペンを含むもの。最低3ヶ月から最大6ヶ月まで使用、精子の濃度や運動性、形態、生児出生等に差は無かった。Fertility and Sterility

 

-オメガ3脂肪はがんを予防しない

Omega-3 fats do not protect against cancer

28-FEB-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/uoea-ofd022820.php

ヒトでのピアレビューされた系統的レビュー

British Journal of Cancer と Cochrane Database of Systematic Reviews.に発表された二つの系統的レビューで、オメガ3サプリメントは冠動脈心疾患の死亡率やイベントをわずかに減らすかもしれないが前立腺がんのリスクをわずかに上げるかもしれないことを発見。ベネフィットも有害影響もわずかである。

 

その他

-中国が論文発表への報奨金を禁止

Natureニュース

China bans cash rewards for publishing papers

28 FEBRUARY 2020  Smriti Mallapaty

https://www.nature.com/articles/d41586-020-00574-8

また研究機関が研究者を採用したり昇進させたりするときに論文数だけを根拠にしてはならないとも命令

 

-ニュースを一目で

News at a glance

Science  28 Feb 2020:Vol. 367, Issue 6481, pp. 960-961

・Bayer, BASFが除草剤裁判で負ける

米国連邦判事がミズーリの桃農家に2億6500万ドル支払うようBayerとBASFに求める。近所のジカンバ耐性ダイズや綿を育てている農家が使ったジカンバのドリフトにより桃の木に被害が出たことに対して。企業は上訴するだろう。他に130の類似の訴訟がある

・胎児組織員会募集

トランプ政権は中絶胎児の組織を使った研究のレビューを行う倫理委員会のメンバー候補を募集

・研究者が論文工場を疑う

中国の大規模論文工場発覚

 

-20世紀初期の放射線詐欺の致死的遺産

The lethal legacy of early 20th-century radiation quackery

By Randy Dotinga Feb. 15, 2020

https://www.washingtonpost.com/health/the-lethal-legacy-of-early-20th-century-radiation-quackery/2020/02/14/ed1fd724-37c9-11ea-bf30-ad313e4ec754_story.html

しばらく前から学芸員のNatalie Luveraは国立原子力試験博物館の収蔵人工物中の奇妙なアイテムに懸念を抱き始めた。それは1920年代の小さな装置で、人体の最も男性らしい部分を照射することで男らしさを回復するとされる。この一世紀も前の「陰嚢放射内分泌刺激装置」は今でも危険だろうか? Luveraはガイガーカウンターで調べたところ心配な数字が出たので放射線対応チームにチェックを依頼した。彼らは来て言った「これはここにあってはならない」。チームはその照射装置を放射性廃棄物の処理施設に埋めたが、似たようなものは無数に博物館や個人の収集物などに残っている。かつて放射線はヒーリングパワーがあると信じられた

(以下略。「radiendocrinator」の写真)

 

-インフォデミックとの戦い方

How to fight an infodemic

John Zarocostas

THE LANCET VOLUME 395, ISSUE 10225, P676, FEBRUARY 29, 2020

WHOがCOVID-19周辺のデマ対策に新しいプラットフォームを作った。John Zarocostas

がジュネーブから報告

COVID-19のPHEIC宣言直後、WHOのリスクコミュニケーションチームはWHO 流行情報ネットワークInformation Network for Epidemics (EPI-WIN)を作った。WHOの健康緊急事態計画感染性ハザード管理部長でWHOのインフォデミックリスク対策戦略立案者のSylvie BriandはThe Lancetに対して「我々はアウトブレイクがおこるといつでも情報の津波が押し寄せ、この情報には必ずデマや噂などが含まれることを知っている。中世ですらこの現象が起こっていた」という。「しかし現代はソーシャルメディアによってこの現象が増幅され、より速くより遠くまで、ウイルスのようにひろがる。つまりそれは新しい課題で、そして迅速な対応が必要なのでタイミングが重要である。アウトブレイクの期間中は人々が病気の対策として正しいことを確実にできるようにする必要がある。」

WHOのコミュニケーションチームは世界で約20人のスタッフと何人かのコンサルタントからなる。この中には6つの地域事務所のソーシャルメディア担当者やリスクコミュニケーションコンサルタント、WHOのコミュニケーション担当官が含まれる。

WHOのコミュニケーション部のソーシャルメディアマネージャーのAleksandra Kuzmanovicは「インフォデミックやデマとの戦いは我々のテクニカルリスクコミュニケーションチームと、異なる分野の専門家がアドバイスを提供し情報を受け取っているEPI-WINプラットフォームで働く同僚たちとの協働である。」という。「私の役割はFacebook, Twitter, Tencent, Pinterest, TikTokに接触し、また中国では同僚が中国のソーシャルメディアプラットフォームと密接に連絡をとりあっている。そこで噂や疑問が拡大しているのを見たら、それを記録してリスクコミュニケーションチームに戻し、すると彼らが根拠に基づく答えを見つける」「ソーシャルメディアプラットフォームでやっているもう一つのことは、そして最大の努力をしていることは、どこに住んでいようと人々がFacebook, Twitter, あるいは GoogleでコロナウイルスやCOVID-19のような単語を検索したら、信頼できる情報源、WHOか各国の保健機関に導くボックスを表示させることである」

(略)

ユニセフの公衆衛生緊急事態部長Carlos Navarroは、ソーシャルメディアでたくさんの間違った情報が広がっているものの、従来のマスメディアでもたくさんの誤情報が伝えられている、という。「彼らはしばしば最も極端な絵を取り上げる。主要新聞やテレビなどで防護のやり過ぎの画像があちこちに出され、間違ったメッセージを送っている」

ソーシャルメディアでも従来メディアでも、公衆衛生コミュニティがメディアに何を探すべきかより良く理解するよう手助けする必要がある。

 

-COVID-19アウトブレイク中にIHRに違反しないように

Do not violate the International Health Regulations during the COVID-19 outbreak

oojin Habibi et al.,

THE LANCET VOLUME 395, ISSUE 10225, P664-666, FEBRUARY 29, 2020

国際保健規則(IHR)はWHOと196カ国の疾患の国際的拡散への対応と不必要な国際的交通と取引への干渉を避けることを定めている。第43条では科学に基づいてリスクに応じた、人権を拠り所にした公衆衛生リスク対策を法的拘束力をもって指示している。IHRの意図は人々に害をなすあるいは国が新しいリスクを国際公衆衛生当局に報告する意思を削ぐような不必要な対策をとるべきではない、ということである。現在のCOVID-19アウトブレイクにおいて多くの国が中国への旅行制限によりIHRに違反している

(以下略。国際法の文脈とは別に、国内であからさまな人権侵害を要求する声がそこそこ大きいことには懸念)

 

-健康サプリメント小売業者は違法な主張をしている

Bad Science Watch

HEALTH SUPPLEMENT RETAILERS MAKE ILLEGAL CLAIMS

https://badsciencewatch.ca/natural-health-product-retailers-sell-cancer-cures/

今日オンラインマーケットによってかつてないほど広範な商品に簡単にアクセスできるようになった。その中にはナチュラルヘルス製品(NHP)も含まれる。NHPにはビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、ホメオパシー、ハーブ、中国伝統薬、アーユルベーダなど広範なものが含まれ、中には医薬品のような健康に影響する可能性のあるものもある。

病気の治療用に販売されている医薬品は一般向けに宣伝することが認められていないがNHPは直接カナダ人に宣伝することができる、ただし病気の治療や治癒効果を宣伝してはならない。ヘルスカナダやカナダ政府は多数の法律でNHP企業による詐欺的宣伝から消費者を守ろうとしているがこれらの規制は機能しているだろうか?消費者保護団体Bad Science Watchはそのことを探った。

ボランティア研究者が人口10万以上のカナダ都市所在のがんの治療効果を宣伝している製品のオンライン小売業者のウェブサイトのデータを集めヘルスカナダの規制に従っているかどうかを検討した。その結果はひどく憂慮すべきものだった。オンライン小売業者はヘルスカナダの規制を守らないことが普通でしばしばがんを治す効果を宣伝していた。例えば558製品のページのうち113は直接がんを治すと主張し、166は間接的主張をしていた。いずれも違法である。法を守っていたのはたった3製品だけだった

報告書本文

NHP Marketing in Canada: A Survey of the Online Marketing of Natural Health Products for Cancer Treatment and Cure

February 26, 2020

Project Leader: Michael Kruse, BSc

https://badsciencewatch.ca/wp-content/uploads/2020/02/bsw-nhp-marketing-2016-report.pdf

 

-世界肥満デー

World Obesity Day

https://www.worldobesityday.org/

3月4日は世界肥満デー

肥満は慢性疾患で、単純に意志の弱さや怠惰のせいだとみなして非難や辱めをするのはやめよう

 

-SMC UK

腸内細菌が作る毒素と直腸結腸がんを調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at toxins produced by gut bacteria and colorectal cancer

FEBRUARY 27, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-toxins-produced-by-gut-bacteria-and-colorectal-cancer/

Natureに発表された研究が細菌感染と直腸結腸がんが関連する可能性を報告

Royal Marsdenの臨床腫瘍専門相談医でロンドンがん研究所尿路腫瘍学教授David Dearnaley教授

近年腸内細菌叢のがんのような病気への影響を調べる研究が多い。この研究は少数の患者集団で特定のタイプの腸内細菌と直腸結腸がんの明確な関連を見つけた最初のものである。今後の研究の良い基礎となるであろう。現時点では食事助言と大腸がん検診は継続すべきである。

Royal Marsden NHS財団トラスト腫瘍学相談医ロンドンがん研究所消化管がん生物学とゲノミクスチームリーダーNicola Valeri博士

この新しい研究はDNAを傷害する毒素を出す細菌の存在とゲノムの特定の種類のエラー-突然変異署名として知られる-との関連を理解するための大きな一歩である。

この研究は実験的前臨床データと英国とオランダの実際の患者由来検体を組み合わせている。細菌ががんの進行に果たす役割について重要な知見を提供する。

フランシス・クリック研究所幹細胞とがん生物学研究室グループリーダーVivian Li博士

これはとてもエキサイティングな知見だと思う。腸内細菌が直接DNA傷害を誘発し大腸がんの原因になっているかもしれない。関連が見られたのは患者のたった5%だが他の患者では他の微生物が関与しているかもしれないことを探るのは面白いだろう

栄養研究者でQuadramバイオサイエンス研究所名誉フェローIan Johnson博士

これは興味深い研究で重要であるがこの複雑な病気には多くの寄与因子があるだろう可能性が高いことを認識するのは重要だろう。直腸結腸がんリスクは国により5倍違いがあり典型的な西洋食と肥満の多い集団でリスクは高い

大腸がんUK最高責任者Genevieve Edwards

この研究はまだ初期段階であるが、我々の腸内に住む微生物が大腸がんに関与していることについての根拠がさらに増えた。英国では大腸がんはがんの中で4番目に多く毎年42000人が診断されている。ライフスタイルの変化で大腸がんになるリスクを小さくできる。食物繊維と魚を増やし、健康体重を維持し、定期的に運動し加工肉を避け赤肉を制限すると現実的に変わる。