2020-03-24

[EFSA]意見等

-第三国由来伝統食品としての煎ったサッチャインチ(Plukenetia volubilis L.)の種子の通知に関する技術報告書

Technical Report on the notification of roasted seeds from Plukenetia volubilis L. as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283

23 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1817

第三国由来伝統食品(TF)の評価に対するEFSAのアプローチは、TFの認可の通知に関する関係者のためのEFSAのガイダンスと、EFSAの科学委員会による関連する既存のガイダンス文書に記載された原則に基づいている。このTFのアルカロイドの種類と量に関する情報がないことに基づいて、EFSAはこのTFはヒトの健康へのリスクを引き起こす可能性があると結論した。従って、EFSAはこのTF(すなわち炒ったサッチャインチの種子)のEU内での市販に対して安全性に関する異議を唱える。

 

-農業食品部門の申請での微生物の合成生物学の開発のホライズンスキャニング

Horizon Scan of Synthetic Biology Developments for Microorganisms with application in the Agri‐Food Sector

20 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1664

 

-農業食品部門の植物SynBio開発のマッピング

Mapping of plant SynBio developments in the agri‐food sector

20 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1687

 

-珪藻土(diatomaceous earth)の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance kieselgur (diatomaceous earth)

EFSA Journal 2020;18(3):6054  19 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6054

情報不足が確認された。

 

[EFSA]EFSAスペイン語を開始

EFSA goes Spanish

12 March 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/news/efsa-goes-spanish

EFSAのウェブサイトは現在、世界で最も広く話されている言語の一つであるスペイン語で利用できる。スペイン語の追加は、全てのEFSAの本質的な情報、報道記事、背景となる資料が5か国語で利用できることを意味している-内容はすでに英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語で利用可能である。

ウェブサイトのスペイン語版の開始は、EFSAのコミュニケーションへの完全なEU-24公用語の多言語対応の順次導入の開始である。

スペイン国民4600万人に加え、世界には約4億人のスペイン語のネイティブスピーカーがいる。中国語標準語、ヒンドゥスタン語、英語に次いで、スペイン語は世界で最も広く話される言語である。

スペイン語の追加はEFSAのコミュニケーションの範囲を広げるとともに、一般人とコミュニケーションする際にEFSAと他のEU団体ができる限り明確で利用しやすいものとなる必要性を強調する、新しい欧州の透明性規則への対応でもある。

EFSAの言語サービスは、最も人気のあるEFSAのウェブページを幅広く翻訳するEU諸機関翻訳センター (CdT)と提携した。

EFSAについての基本情報は、EFSAの企業パンフレット「フードチェーン全体に渡って消費者を守る科学」ですでに全てのEU公式言語で入手できる。この文書はEU書店ウェブサイトと同様にEFSAのウェブサイトで利用できる。EFSAの職員採用の欠員通知は全て、全EU24公式言語で入手可能である。

EUの共通語として、英語は依然としてEFSA内外の全てのコミュニケーションに使用される主要言語である。

EFSAは、その使命の主要な柱の1つであるコミュニケーションに対して、最先端のアプローチを採用する将来を見据えた組織である。この目標を追求するために、EFSAは多言語対応への現在及び将来のアプローチで、人工知能や自動翻訳など新しい技術を利用する予定である。

 

[Defra]コロナウイルス対応について日々の更新

Defra in the media

Daily update on the coronavirus response - 23 March 2020

Defra Press Office, Posted on:21 March 2020

https://deframedia.blog.gov.uk/2020/03/21/daily-update-on-the-coronavirus-response/

政府は人々にスーパーマーケットでは他の人のために必要なものだけ買うように助言し続ける。看護師や医師のような最前線の労働者に必要なものを確保するために。

本日Waitrose & PartnersはNHSの従業員に特別な対応を導入した。

環境大臣George Eusticeは言う:

買い物をするときは実際に必要なものだけ買うように。必要以上に買うと他の人が買えない。そのため医師や看護師のような困難な状況で最前線で働く人達がさらに困難になる。

小売店によると先週一部の食品の販売が相当増え、製造業者は通常の50%多くの食品を製造している。購入が増えているため棚を一杯にしておくのが難しい。

政府と企業は協力して食品供給を確保するために対応している

 

[CDC]CDCの成功した「元喫煙者からのヒント」キャンペーンが3月23日再開

March 23, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/p0323-smoker-tips-return.html

2012年から9年目

新しい広告は喫煙の有害影響、喫煙者の愛する人への害を含む、を強調

(受動喫煙の話かと思ったら喫煙が原因で病気になった親や配偶者のために人生を犠牲にしているという話だった)

 

[NASEM]食品と栄養委員会は国への助言80年を祝福する

Food and Nutrition Board Celebrates 80 Years of Advising the Nation

Feature Story | March 19, 2020

https://www.nationalacademies.org/news/2020/03/food-and-nutrition-board-celebrates-80-years-of-advising-the-nation

シンポジウムの参加者は気候変動や肥満、個別化医療が将来の栄養にとってどんな意味をもつかを検討する

第二次世界大戦中の1940年、アカデミーは軍人や一般人の栄養需要についての専門家の助言を米国政府に提供し始めた。それから80年、食品と栄養委員会の仕事は拡大してきた。

80周年を記念して2月28日にシンポジウムを開催した

動画等あり

 

論文

-豆腐や植物タンパク質中のイソフラボンと真摯感リスクの低さが関連する

Isoflavones, in tofu and plant proteins, associated with lower heart disease risk

23-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/aha-iit031820.php

Circulationに発表された(米国の)3つの前向き研究のメタ解析。豆腐を週に一回以上食べることと心疾患リスクの18%の低さに関連した。しかし筆頭著者のQi Sun博士は豆腐が特効薬だとは思わない、という。伝統的に豆腐などのイソフラボンの多い食品を摂取する日本や中国の人々は、肉の多い野菜の少ない食生活の人達より心疾患が少ない。

(豆腐週に一回って日本人だと全く多くない。アメリカ人でわざわざ豆腐を食べるような人達に何か特徴があるんだろう)

 

-研究が世界の肝臓がん比率が増加していることを明らかに

Study uncovers increasing global rates of liver cancer

23-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/w-sui031820.php

CANCERに発表されたGBD2017データを用いた研究。世界的には30才より前に肝臓がんと診断される症例は減少しているが30-59才と60才以上では増加している。年齢調整後は60才以上の男性でのみ増加。

 

その他

-「心が痛む」実験室がコロナウイルスパンデミックへの対応で数千のマウスを安楽死させている

Scienceニュース

‘It’s heartbreaking.’ Labs are euthanizing thousands of mice in response to coronavirus pandemic

By David GrimmMar. 23, 2020 , 5:20 PM

https://www.sciencemag.org/news/2020/03/it-s-heartbreaking-labs-are-euthanizing-thousands-mice-response-coronavirus-pandemic

Pennsylvania Perelman医科大学の微生物免疫学者Sunny Shinは先週火曜日大学の研究副学長から「COVID-19による公衆衛生危機対応としてマウスや齧歯類を使っている人は可能な限りたくさんのコロニーを間引くこと」というメールを受け取った。彼女は実験室の管理者にこの悪いニュース:実験動物の3/4以上に相当する200匹のマウスを可能な限り速やかに安楽死させる-を伝えなければならなかった。それらのマウスは欧州やアジアから来て、入手して実験に使えるように交配するのに何年もかかった。「私はひどく辛い、科学的にも心情的にも」

彼女のラボだけではない。動物の世話が極端に不足し研究が滞る可能性に直面し、全国の大学がマウスを減らし胚を凍結することを依頼している。獣医師やテクニシャンやその他の従業員が病気になって自宅待機を強制される可能性から、実験動物施設は世話が必要な動物を最小限にしている

 

-EWGへの公開文書

An Open Letter to EWG

3/19/2020  Alliance for Food and Farming

https://www.safefruitsandveggies.com/blog/an-open-letter-to-ewg/

EWGの、いわゆる“ダーティダズンDirty Dozen”リストの発表を止めるよう要請する文書。Dirty Dozenは科学的根拠がないだけではなく消費者に野菜や果物への間違った恐怖心を与えて野菜や果物の摂取量を減らす可能性があり、消費者のためにも止めるべきである。

 

残留農薬の神話を否定する

Guest Blog: Debunking the Pesticide Residue Myth

3/23/2020 By Toby Amidor, MS, RD, CDN, FAND

https://www.safefruitsandveggies.com/blog/guest-blog-debunking-the-pesticide-residue-myth/

(この中で残留農薬計算機というツールを紹介している

“Pesticide Residue Calculator”

https://www.safefruitsandveggies.com/pesticide-residue-calculator/

残留農薬で健康に有害影響が出ない量までどれだけたくさん野菜や果物を食べられるかを計算するものらしい)

 

-世界には食糧はたくさんある、ただ必要なところにないだけ

There’s Plenty of Food in the World, Just Not Where It’s Needed

By Millie Munshi and Isis Almeida 2020年3月20日

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-03-19/the-fragile-system-supplying-food-to-the-world-is-under-strain?srnd=premium-middle-east

・物流の側面でサプライショックがおこる可能性がある、:FAO

・農家や小売り団体は人手不足とパニック買いで負荷が増えることを警告

世界中の倉庫には冷凍豚肉やチーズの塊や米俵がある。しかしコロナウイルスが物流に負担をかけ、それらの食品が実際に人々に届くのかに疑問が生じている。

商品目録にもかかわらず、小売店の棚はほとんど空っぽに見える。前例のない需要の急増に小売店や供給業者は追いつけない。

中国でのアウトブレイク以降、先月はアジアからの船便が減り、そして今はカナダから豆を世界に送るためのコンテナが不足している。食品サプライチェーンについて我々はしばしば全体を考えないが複雑な相互作用がある、とPurdue大学の農業経済学部長のJayson Luskはいう。

実際に足りなくなるのは野菜や果物からだろう。消費者への影響は住む地域によって異なるだろう。世界中でいつもより多く食料を買えば値段も上がるだろう

(一部のみ)

 

-アリゾナの男性がコロナウイルスを治療するためにクロロキンを自己処方して死亡

Arizona man dies after self-medicating with chloroquine to treat coronavirus

By Theresa Waldrop and Dave Alsup, CNN  March 24, 2020

https://edition.cnn.com/2020/03/23/health/arizona-coronavirus-chloroquine-death/index.html

Donald Trump大統領がCovid-19の治療薬になる可能性があるとツイートしたクロロキンを使用したフェニックス地域の男性が死亡し妻が重体。夫婦は60代であるがどうやってクロロキンを入手したのかどの病院に入院したのかといった詳細は明らかにされていない。しかし声明によるとクロロキンを飲み込んで30分以内に入院が必要な急性影響がでた