2020-03-25

[HK]違反

マカオ政府より‐タイからマカオに輸入されたイカ製品「風琴魷魚」に、マカオの基準を超えるソルビン酸が検出され、食品警告を出した 。

The Department of Food Safety of the Macao Municipal Affairs Bureau (IAM) issued a food alert on squid product (“風琴魷魚”)  (Country of origin: Thailand) due to the detection of sorbic acid exceeding Macao’s standard.

24 March 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20200324_3.pdf

 

[TGA] TGAはコロナウィルス(COVID-19)に関連する違法な広告について警告をする

TGA issues warning about illegal advertising relating to COVID-19

24 March 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/tga-issues-warning-about-illegal-advertising-relating-covid-19

コロナウィルスの予防や治療を広告で謳う製品に関し、消費者、広告業者への警告、違法者に対する対応に関して。

(前回の警告からさらに更新、「COVID-19を殺す」と宣伝する未登録製品や役に立つと宣伝する空気清浄機にも言及)

 

-コロナウィルス(COVID-19)管理において、高用量のビタミンC点滴を裏付ける証拠はない

No evidence to support intravenous high-dose vitamin C in the management of COVID-19

23 March 2020

https://www.tga.gov.au/alert/no-evidence-support-intravenous-high-dose-vitamin-c-management-covid-19

コロナウィルス(COVID-19)管理において、高用量のビタミンC点滴が効果的である可能性のある報告はあるが、科学的な確固たるエビデンスはなく、さらなる研究が必要であると言う。

 

[ODS] ファクトシート更新

Dietary Supplement Fact Sheets

https://ods.od.nih.gov/factsheets/list-all/

ビタミンD、マグネシウム

 

[FSAI]コロナウィルスに関して

COVID-19 (Coronavirus)

23/3/2020

https://www.fsai.ie/faq/coronavirus.html

コロナウィルスに関する情報更新。

 

[FDA]消費者情報。不正なコロナウィルス検査、ワクチン及び治療に注意

Beware of Fraudulent Coronavirus Tests, Vaccines and Treatments

03/24/2020

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/beware-fraudulent-coronavirus-tests-vaccines-and-treatments

FDAはダイエタリーサプリメントやその他食品だけでなく、コロナウィルス検査、医薬品、医療機器あるいはワクチンの偽物に注意を呼び掛けている。

あとで

 

[FDA]警告文書

- Bravo Packing, Inc.

March 16, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/bravo-packing-inc-592718-03162020

動物用食品CGMP規則違反、製造、包装または保管に関する衛生管理、不良品、不正表示の問題。

 

- Fuji Food Products, Inc.

February 19, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/fuji-food-products-inc-598233-02192020

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題

 

[FDA]FDAはCOVID-19中のヒトや動物への食品安全と供給を保証する

FDA Offers Assurance About Food Safety and Supply for People and Animals During COVID-19

03/24/2020

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices-perspectives-fda-leadership-and-experts/fda-offers-assurance-about-food-safety-and-supply-people-and-animals-during-covid-19

食品政策及び対応のコミッショナー次官Frank Yiannasの発言。FDAの食品サプライチェーン上の汚染がないことの保証と人と動物の食品供給を保護することについて。

地域によって食料が不足していると報道されているが全国的に不足していることはない。個人的に近所の食料販売店の棚が空っぽになっているのを見たがこれは需要の急増によるもので生産能力の不足によるものではなく、製造業者や小売業者は棚を埋めるよう休み無く働いている

 

[ASA]消費者助言:コロナウイルス詐欺を避けて

Consumer advice: avoiding coronavirus scams

ASA News 24 Mar 2020

https://www.asa.org.uk/news/consumer-advice-avoiding-coronavirus-scams.html

現在のような経済的社会的に不確実な時は、消費者はオンラインのフラン両方で、特に注意深くするように再確認する。我々は消費者が騙されないように保護し啓発することに消費者保護や執行を担当する団体と広範に協力している。

その一環として、人々の健康に関連する恐怖につけいる広告には迅速に効果的に対応している。

事業者や広告業者の大半は良き企業人としてコロナウイルスとの戦いに参加しているが、一部のインチキ事業主が不安や弱さを悪用しようと喜んでいる。

コロナウイルスについてのデマも広がり続けている。しかしながら公共ドメインに情報が増えれば増えるほどどれが本当でどれが「フェイクニュース」なのか見分けるのが困難になる。

詐欺師は人々の恐怖を悪用して利益を得る。例えば実際には効果が無いコロナウイルス拡大予防になると称する製品を買わせようとする。また保護装備を買い占めて高値で転売することにより利益を得ようとする。

我々は既に無責任な広告には毅然とした対応をしている。最近フェイスマスクの広告を禁止した。もしあなたがデマあるいは無責任だと思う広告があったら我々に知らせて欲しい。

取引基準局が消費者向けにコロナウイルス詐欺の危険性について文書を出している。

詐欺対策のトップヒント

・送り主の電子メールアドレスを確認 

・メールのスペルや文法をチェック

・よくわからない人の送ってきたファイルを開かない

・予定にない電話、メール、テキストメッセージは慎重に扱う

・担当機関の情報のみを信頼する

・個人情報の詳細は提供しない

・そらない人に注意

・立ち止まる、考える、報告する

・二回考える

 

-取引基準局

Beware of COVID-19 scams

コロナウイルス詐欺に注意

24th March 2020

https://www.nationaltradingstandards.uk/news/beware-of-covid19-scams/

サプリメントや抗ウイルスキットのようなものは無視すること

かつて疑わしい健康製品を購入したことのある消費者がCOVID-19予防と称する製品販売の標的になっている

家にいるように指示されている状況で一人暮らしで孤独を感じている人が詐欺師の標的にされるので注意とのこと

これまで確認されている詐欺は

・高齢者に買い物を代行すると言ってお金をだまし取る

・細菌やウイルスを殺すクリーニングサービス

・コロナウイルス関連情報と称して添付ファイルをひらかせようとする

・嘘のコロナウイルス感染マップ

・旅行をキャンセルした人に嘘の返金

・虚偽のサニタイザー、フェイスマスク、スワブキット。ヒト用に2014年に禁止されたグルタルアルデヒドを含むハンドサニタイザーの報告がある

・募金詐欺

・高利貸し

 

[NTP]COVID-19

https://tools.niehs.nih.gov/wetp/covid19worker/

コロナウイルスの緊急対応やクリーンアップ作業に関わっている労働者向けの訓練用リソースサイト

 

論文

-一日の歩数が多いことは全原因による死亡率の低さに関連

Higher daily step count linked with lower all-cause mortality

24-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/nci-hds031920.php

歩数の多さと強さが死亡リスク減少と関連するかどうかを調べた

JAMA

Association of Daily Step Count and Step Intensity With Mortality Among US Adults

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2763292

40才以上の米国成人。毎日の歩数の多さは全原因による死亡率の低さと関連。強さは関連がなかった。

歩数は一日4000歩以下(650人)、4000-7999(1727人)、8000-11999(1439人)、12000以上(919人)、最も少ない集団に比べて歩数が多いほど死亡率が低い

 

-全国研究が多くのアメリカの子どもたちの食事の質は貧弱なままで格差が続いていることを発見

National study finds diets remain poor for most American children; disparities persist

24-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/tuhs-nsf031920.php

砂糖が減ったことと全粒穀物が増えたことでやや改善がみられた

1999年と2016年の間での変化を解析

JAMA

Trends in Diet Quality Among Youth in the United States, 1999-2016

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2763291

 

-定期的にお風呂に入ることが心血管系疾患による死亡リスクの低さに関連

Regular tub bathing linked to lower risk of death from cardiovascular disease

24-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/b-rtb032020.php

Heartに発表された日本の観察研究。エディトリアルで注記あり

-

研究はよく使われているマウスウォッシュが唾液を相当酸性にする可能性があることを示す

Study shows commonly used mouthwash could make saliva significantly more acidic

24-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uop-ssc032420.php

クロルヘキシジンマウスウォッシュを使うと乳酸産生菌が増加して唾液のpHが下がり虫歯になりやすくなる可能性があることをScientific Reportsに報告

 

-同時に存在する汚染物質がノースカロライナの地下水リスクを上げているかもしれない

Co-occurring contaminants may increase NC groundwater risks

24-MAR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/du-ccm032420.php

地下水井戸のヒ素、クロム、バナジウム、ウランの濃度を測定した。

Piedmont地域のKings Mountain地帯とCharlotte および Milton地帯の約84%の井戸はノースカロライナ健康福祉サービス省の推奨する健康指標値を超えるバナジウムと6価クロムを含んでいた。EPAの飲料水中クロムの最大汚染濃度は総クロムで100マイクロg/Lであるが6価クロムには別の基準はない。ノースカロライナ健康福祉サービス省は6価クロムについては100万人あたり1人の生涯(70年)発がんリスクとして0.07 マイクロg/Lの濃度を設定している

Environmental Science & Technology

(何故地下水に6価クロムがあるのか、のほうが気になるんだけど)

 

-山火事の煙が数百人の死亡と関連

Natureニュース

Bush-fire smoke linked to hundreds of deaths

24 MARCH 2020  John Pickrell

https://www.nature.com/articles/d41586-020-00886-9

オーストラリアのひどい火事の健康影響を推定する最初の研究が、数千人が余分に入院したと示唆

The Medical Journal of Australiaに発表された報告によると、10月1日から2月10日までの大気汚染データから救急患者の増加数推定を行った。この間火事による追加の死亡は417、喘息による救急外来が1305で心臓や呼吸器による入院が3151。

 

その他

-死んだ猫の脳から見つかった謎の化合物が水銀中毒災害を巡る議論を再開させる

Mysterious chemical found in dead cat's brain reopens debate over mercury poisoning disaster

By Joshua SokoloskiMar. 24, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/03/mysterious-chemical-found-dead-cats-brain-reopens-debate-over-mercury-poisoning

日本の水俣市には数十年前の集団中毒の犠牲者を追悼する記念碑が点在している。丘の上には科学のための犠牲になった猫の小さな石碑がある。今、この猫たちの残骸の研究により、ある科学者チームがこれまでの定説は間違っていると主張している。

化学企業が水俣湾に排出した排水中の水銀が根本原因であることについてはだれも疑っていない。当初原因物質は不明だったが1968年に日本政府はメチル水銀が原因だとし、多くの研究がそれを支持した。しかしサスカチュワン大学のX線分光学者Ingrid Pickeringはメチル水銀が犯人ではないという。「我々の研究は他の何かであることを示している」

謎の病気が発生していた1959年に、チッソの工場で働いていた医師が排水とキャットフードを混ぜて猫に与えたところ震え始めて麻痺して死んだ。彼はそのうち2匹だけを解剖した。その行動や脳の病変は外部でおこっているものと同じ病気であることを示唆した。工場の監督者はこの知見を秘密にした。このチッソ猫は2001年に国立水俣病研究所のKomyo Etoが熊本大学の倉庫で見つけるまで不明だった。Etoの調査では猫の脳の水銀のうちメチル水銀は半分以下で残りは無機水銀であること、排水中の水銀のうちメチル水銀はごく僅かであることを示した。しかしEtoはそれは化合物が40年以上の間に分解したためと考えた。

今回Pickeringと同僚は猫717番の小脳検体をStanford Synchrotron Radiation Lightsourceで再分析した。スペクトルに最もヒットした分子はメチル水銀ではなく、排水から直接由来する有機化合物、アルファ水銀アセトアルデヒド(alpha-mercuri-acetaldehyde)のようだった。彼らはEnvironmental Science & Technologyに1月にこの知見を発表し、水俣病について再考が必要だと主張する。

しかし他の研究者はこのチームはより大きな意図のために結論を誇大に主張している可能性があるという。ハーバード大学の環境毒性学者Philippe Grandjeanは著者の多くがメチル水銀の毒性を過小評価してきたという。この研究は保存されていた一匹の猫の脳に普通でない化合物を同定した以上のものではない。Syracuse大学の環境科学者Charles Driscollは新しい水銀化合物は猫の代謝産物か長期保存によるアーチファクトである可能性があるという。そして水俣病患者は工場排水に直接暴露されたのではなく魚を食べて水銀に暴露されたのだ、という。

この議論は1980年代のシーフード中メチル水銀の神経学的影響を調べていた研究チームの分裂を反映する。一つのチーム、セイシェル諸島の子どもたちの脳の発達を調べていたRochester大学のチームは魚由来のメチル水銀による有害影響は確認できなかった。Rochester大学のGary Myersは今回の猫717番の研究にも参加している。しかし競合するGrandjeanらのファロー諸島研究ではシーフード中のメチル水銀は子どもに害を与えると結論している。

EPAが2000年に食べても安全な水銀量を決めるときにファロー諸島研究の根拠をより確からしいとして低い基準を設定した。2019年にEPAはこの基準値の見直しを開始したがGrandjeanは新しい研究が基準を緩和するのに使われることを恐れている。同時期にトランプ政権は発電所から排出される水銀の規制値を緩和するよう動いている。

昨年GrandjeanとDriscollらはEPAに再評価の一環として意見を提出している。水俣だけがメチル水銀中毒の事例ではなく、1971年のイラクの中毒、そして世界中の赤ちゃんや子どもの研究がたとえ低濃度であってもメチル水銀は脳の発達に有害であることを発見している、とGrandjeanはいう。

サンプルを貸し共著者になっているEtoはメールで悲劇の最も重要な原因はメチル水銀だと信じていると述べている。しかしPickeringらは彼らの主張を強化するために猫一匹の検体から進んでいる。既に国水研からヒトの水俣病犠牲者の保存検体を借りて同じ化合物を調べる計画である。

(Grandjeanらに従うと日本人はみんな水銀中毒、になってしまうんだけど。)

 

-研究者らはもうひとつのパンデミックとも戦っている—コロナウイルスデマ

Researchers are tracking another pandemic, too—of coronavirus misinformation

By Greg MillerMar. 24, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/03/researchers-are-tracking-another-epidemic-too-misinformation

2019年12月のワシントン大学に新しいCenter for an Informed Public(情報を与えられた公衆のためのセンター)ができたとき、5人の研究者らは今後何が起こるのか知らなかった。このセンターはデマがどう広がるかを調べてその知見を「情報を与えられた社会を促し民主主義的会話を強化する」ために使うことを目的とした。そして僅か数ヶ月後、コロナウイルスパンデミックは膨大な情報の津波を生み出し、そのうち一部は正確で一部はそうではなく、それが伝統メディアとソーシャルメディアを埋め尽くしている。

センター創始者の二人、社会学者のEmma Spiroとクライシスインフォマティクス研究者のKate Starbirdは密接に観察している。彼らはパンデミック中にデマがどう拡散し、科学的専門性は一般の認識にどう考慮されるのかを検討している。

SpiroとStarbirdは過去の危機から得られたいくつかの教訓を議論している。彼らにインタビューした。

Q:何故危機の時にデマがはびこるのか?

Q:政府の最高レベルからもデマ、少なくとも混合したメッセージを見る。その影響は?

Q:この危機であなたたちがこたえを見つけようとしている疑問は?

Q:Kate、あなたは既にMediumに個人向けアドバイスを投稿している。どんなもの?

Q:テック企業の責任をどうみている?