[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 120–20
14 April 2020
閣僚フォーラムへのレビュー要請
・アルコール飲料への妊娠警告
意見募集
線虫と除草剤耐性遺伝子組換え大豆GMB151由来食品
2020年6月9日まで
ニュージーランドEPA
EPAは二つのネオニコチノイドについて情報募集
EPA calls for information on two neonicotinoids
14 April 2020
https://www.epa.govt.nz/news-and-alerts/latest-news/call-for-information-neonicotinoids/
ネオニコチノイド チアクロプリドとアセタミプリドについての情報募集
Call for information on the neonicotinoids thiacloprid and acetamiprid
2020年1月27日に現在ニュージーランドで使われている5つのネオニコチノイドについて再評価すると発表した。それらはイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサム、チアクロプリド、アセタミプリドである。我々の再評価はAPVMAのネオニコチノイドレビューと同時期であり、一部の側面で協力するだろう。
製造や輸入量、使用状況、環境暴露緩和策、科学技術的側面などの情報を2020年7月12日までに求める
論文
-栄養の本の科学、主張、インチキ:栄養のベストセラーの矛盾する助言と主張の解析
Science, advocacy, and quackery in nutritional books: an analysis of conflicting advice and purported claims of nutritional best-sellers
Rebecca M. Marton, et al.,
Palgrave Communications volume 6, Article number: 43 (2020)
https://www.nature.com/articles/s41599-020-0415-6
栄養に関するベストセラー本トップ100の主張や信用性を評価した。よくあるテーマは減量。他に糖尿病、心疾患、がん、認知症などの病気の予防や治療を約束する本が31冊あった。しかしその目標を達成するための栄養助言はばらばらだった。著者83人のうち33人は医師または博士の学位をもち、28人は医師で3人は栄養士でその他は多様な職業の人だった。所属大学を主張している20人のうち確認できたのは7人
-ミルクアレルギーガイドラインは赤ちゃんと子どもの過剰診断を引き起こすかもしれない
Milk allergy guidelines may cause overdiagnosis in babies and children
13-APR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/icl-mag040920.php
JAMA Pediatricsに発表されたレビュー。牛乳アレルギーのある子どもは約1%だが、子どもが牛乳アレルギーだと信じている家族は最大14%になる。その過剰診断の原因が牛乳アレルギー検出のための公式ガイドラインにある可能性を指摘。2012-2019年に発表された9つの公式ガイドラインを解析したところ、よく泣く、ミルクの噴出、便が緩い、をミルクアレルギーの指標としているが、これらは正常で健康な赤ちゃんでもよく見られる。
またオーストラリアやイングランドなどでは牛乳アレルギーが増加しているという根拠はないのにアレルギー用ミルクの処方が有意に増加していた。
-市販のベビーフードでは果物が濃い緑の野菜の味をマスクしている可能性がある
Fruit may mask taste of dark green vegetables in commercial baby foods
13-APR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/ps-fmm041320.php
濃い緑の野菜が入っていると宣伝している市販のベビーフードはしばしばフルーツピュレで甘くしてあってそれほど多く緑の野菜は含まない、Appetiteに発表されたアメリカで市販されている製品についての研究。
(苦いのに馴れさせる必要があると主張している)
その他
-Scienceニュース
マウス、ハムスター、フェレット、サル。どの実験動物が新型コロナウイルスを打ち倒すのに役立つ?
Mice, hamsters, ferrets, monkeys. Which lab animals can help defeat the new coronavirus?
By Jon CohenApr. 13, 2020
15年前、科学者はハムスターがSARSの原因となるコロナウイルスに容易に感染することを発見した。症状が軽かったのでこの病気のモデルとしてはあまり注目されなかった。しかし類縁のSARS-CoV-2についてはこのモデルの先行きは明るそうだ。香港大学のチームがClinical Infectious Diseasesに発表した3月26日の論文で8匹のハムスターを感染させて体重減少、不活発、毛の逆立ち、猫背、呼吸数増加、肺と消化管での高濃度ウイルス等を報告している。
しかしこのチームのほかにも動物モデルを開発しようとしているチームは何十もある。しばしば制限がある中で活発に協力している。毎週木曜日にWHOがビデオ会議をアレンジしている。最も優先順位が高いのは実験的ワクチンの試験である。医薬品の安全性やSARS-CoV-2感染の仕組みなどの研究にも使う。既にサルの研究で一度SARS-CoV-2にかかって治った動物は少なくとも1ヶ月は再感染に抵抗することが示された。
(以下長い記事略。)
-如何にして国際詐欺組織が運営され高齢アメリカ人を標的にしているのか
How International Fraud Rings Operate and Target Older Americans
by Bethany Mclean, AARP, April 1, 2020
https://www.aarp.org/money/scams-fraud/info-2020/international-fraud.html
多くの人が詐欺を取るに足らない小物の詐欺師のやることだと思っているが、実際には全く違う。AARP Bulletinの調査によるとこの業界は合法的事業のようにシステマティックにあなたのお金を盗むために事務所を構え従業員を雇い目標を設定して結果を監視している。だからあなたが勧誘電話に答えたとき、あなたに電話をかけているのは洗練された専門家集団である可能性が高いことを忘れずに。
そして彼らは国際産業である。高齢のアメリカ人は毎年詐欺で30億ドルを失っているが世界中どこでも詐欺師は高齢者を標的にする。アメリカ人は特にお金持ちで人を信じやすく比較的技術に疎いので狙われる。
(とても長い記事略)
最良のアドバイスは、知らない番号の電話には出ないこと。出るなら何も言わないこと。話がうますぎるものは疑うこと。お金が関係することには調べないで同意しない。もし騙されたらすぐに当局に報告する。そして重要なことは、自分を責めない。
-アメリカ人の1/3がCovid-19が実験室で作られたという陰謀論を信じている-研究
A third of Americans believe Covid-19 laboratory conspiracy theory – study
Poppy Noor、Mon 13 Apr 2020
https://www.theguardian.com/us-news/2020/apr/13/coronavirus-conspiracy-theory-laboratory-report
Pew研究報告がほとんどのアメリカ人はCovid-19が自然にできたと信じているが、29%は実験室で作られたと信じていることを明らかにした
8914人のアメリカ成人に尋ねたところ;1)現在のコロナウイルス系統は「自然にできた」(43%);2)実験室で意図的に作られた(23%);3)実験室で偶然できた(6%);4)ウイルスは存在しない(1%)
Nearly three-in-ten Americans believe COVID-19 was made in a lab
-現代医学否定の19世紀の起源
The 19th Century Roots of Modern Medical Denialism
BY JOHN CHARPENTIER 04.09.2020
https://undark.org/2020/04/09/thomsonian-medicine/
疑わしいハーブ医薬品システムは、がんからCovid-19まであらゆるものの治療法を宣伝する人達の青写真になった
魔法の治療法、デトックスクレンズ、ワクチン拒否はハリウッドやソーシャルメディアの時代の産物のように見えるかもしれないが、実際には米国ではその創立の時代からこれらの疑似医学は文化的試金石であり続けている。19世紀初め、まだ医学雑誌のほとんどがラテン語で書かれていて医学校が10程度しかなかった時代、Samuel Thomsonが並ぶもののない成功を収めた。彼は聴衆に「ナチュラル」レメディが有害な「化学物質」である医薬品より優れていると説いた。それから2世紀経って、Thomson医学はいまだにがんからCovid-19まであらゆるものの解決法として宣伝され続けている
(長い記事)
-ホメオパスが「インチキコロナウイルス治療で命をリスクに晒している」
Homeopaths ‘risking lives with bogus coronavirus treatments’
Justin Stoneman Monday April 13 2020
国中で、何百人ものホメオパシープラクティショナーがこのパンデミックを利用して「レメディ」や相談を売ろうとしているのが同定された。The TimesはGood Thinking Societyと協力してウイルス関連製品やサービスを売っているプラクティショナーのデータベースを作った。調査の結果、専門家が命をリスクに晒す可能性があるという広範な例が発見された。
(英国)
-ドクターElizabeth Thompson、NCIMホリスティックドクターで臨床指導者、が彼女はコロナウイルスに感染してホメオパシーを勧めるという
Dr Elizabeth Thompson, NCIM Holistic Doctor & Clinical Lead, says she has had the coronavirus and recommends homeopathy
Edzart Ernst, Published Tuesday 14 April 2020
私はドクターThompsonを個人的に何年も知っている。彼女は英国の主導的ホメオパスで意見が一致したことはほとんどない。それでも私は彼女がホメオパスとしてはまともな方だと思っていた。残念ながらそれは間違っていた。理由はこの動画と文書である。
動画では彼女はコロナウイルスに感染してホメオパシーで自己治療してすぐに治ったと説明している。そして文書で患者に対して熱や咳の対処にもホメオパシーを勧めている。これは危険である
-MITの変人がCOVIDと、他のあらゆるものをグリホサートのせいだと非難する
MIT Screwball Blames Glyphosate For COVID, And Everything Else
By Josh Bloom — April 10, 2020
https://www.acsh.org/news/2020/04/10/mit-screwball-blames-glyphosate-covid-and-everything-else-14706
MITのStephanie Seneff博士がCOVID-19とグリホサートを結びつける記事を代替医療に入れこんでいるJennifer Margulisのページに書いていた。Seneff博士は2017年にはアメリカ人の子どもの半分が2025年までにグリホサートのせいで自閉症になるだろうと主張していた。彼女の学位は電子工学でMITの人工知能ラボにいる。
(いろんなことを言ってきた記録)