[EU]査察報告
-オーストラリア―EU輸出用赤身肉、狩猟肉、牛乳、乳製品
Australia 2019-6679―Red meat, game meat, milk and dairy products intended for export to the European Union
03/03/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4250
2019年6月17~28日までオーストラリアで実施した、EU輸出用赤身肉、狩猟肉、牛乳、乳製品の生産に関する前回の査察の助言への是正措置の効果を評価するための査察。当局は委員会が提出した活動計画を全て実行し、特に生産施設や違反時のフォローアップに関する助言への対処は効果的だと考えられる。治療の公表の信頼性やEU認定証の保証を提供する文書への是正措置は適切に対応できていない。残留物の欠点が確認されたにもかかわらず、狩猟肉/牛肉/乳製品の査察の調査結果から、システムは概して必要な保証を提供できていると明確に示されている。
-イタリア―食品改良剤
Italy 2019-6662―Food improvement agents
28/02/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4248
2019年7月4~12日にイタリアで実施した、食品改良剤のEU法的要件の実施に関する適切な公的管理を評価するための査察。概して、食品改良剤の生産・販売・使用に関わる公的食品管理システムは、EU法順守の検証能力がある。食品改良剤生産者のためのガイドラインが支援している。2015年から実施され、食品改良剤(食品中の存在と食品改良剤自体両方)のサンプリングと分析からなる国家管理計画が順守水準に関する重要な追加情報を提供している。にもかかわらず、より均一で体系的なEU法への完全な準拠の検証を支援できる、地方当局を支援するツール(すなわち、特定の指示、ガイダンス、チェックリスト)が少なく、一貫性と有効性の両方に影響している。
-パラグアイ―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質
Paraguay 2019-6656―Residues and contaminants in live animals and animal products
28/02/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4247
2019年10月15~25日までパラグアイで実施した、EU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理効果を評価するための査察。残留物モニタリング計画の実施や動物用医薬品の認可・販売・使用を評価し、前回の査察の助言への是正措置の実行にも注意を払った。概して、残留モニタリング計画はEU条件と同様に計画通り実行されているが、残留モニタリングの計画と実行に欠点が確認された。フォローアップ調査に効果がなく、動物用医薬品の販売と使用に関する規制が緩く違反リスクを高めている。特に、畜産目的で乳牛や若い雌牛への17β-エストラジオールエステルの使用について、EUへの輸出から除外されていることを確認する手段がなく、EUの公衆衛生上の要件に適っていることを当局が証明できていない。(EUに牛肉の輸出を継続したいなら至急是正措置が必要である。)
-ポーランド―飼料添加物、その成分とトレーサビリティ
Poland 2019-6632―Feed additives, their ingredients and traceability
28/02/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4246
2019年10月1~11日にポーランドで実施した飼料添加物の公的管理が諸規則に従っていることを確認するための査察。ポーランドでは飼料の公的管理計画は一般によく検査されリスクに基づいていて、管理者は関連する法的要件を適切に履行している。だが、HACCP計画のハザード同定の包括性は当局に十分検証されず、公的サンプリングや結果の解釈における欠陥や管理者に検査の事前通知を与えるなどの欠点が確認された。また、確認された違反のフォローアップは常に包括的ではなく、必ずしも確認された欠点が改善されているわけではない。EUに認可されていない飼料添加物/プレミックスの輸出に関しては、管理者は適切に法的義務を果たしている。
-米国―汚染物質
United States 2019-6714―Contaminants
26/03/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4262
2019年10月7~15日に米国で実施した、EU輸出用ピーナッツのアフラトキシン汚染の管理システムを評価するための査察。近年、食品及び飼料に関する緊急警報システム(RASFF)に、続けて定期的に米国から輸入されるピーナッツのアフラトキシンに通知が報告されている。ピーナッツ原産国での自主的な輸出前手続き (PEPAOP) への参加はEUに輸出する企業の義務ではないが、アメリカンピーナッツ協会(APC)業界団体が2019年6月に合意し、様々な加工業者や検査のための試験所がPEPAOPに従うとの覚え書きにサインした。EU輸出用のコンサイメントのサンプリングと分析がEU規則の要件と同等な手順に従っておらず、個別のロットから複数の公的サンプルが入手可能で、輸出されるコンサイメントに関する結果の加工についても公的監視が限られており、同じロットの別のサンプルの分析でEU基準を超える結果が出ても、加工業者はEUにそのロットを輸出できる。概して、EU輸出用ピーナッツのアフラトキシン汚染を管理するのに適用可能な公的管理や法的要件がとても少なく、公的サンプリングがEC規則の要件と同等に行われているわけではないため、改善の余地がある。
-イタリア―動物と商品の輸入に関する公的管理
Italy 2019-6640―Official controls on imports of animals and goods
25/03/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4261
2019年11月26日~12月6日までイタリアで実施した、生きた動物と、動物及び動物以外の製品の公的管理の実施を評価するための査察。ローマ・フィウミチーノ空港BIPの新規検査センターを含む6か所の国境検査所(BIPs) や2か所の指定入管所(DPE)の施設と設備も評価した。イタリア当局は輸入動物及び商品の公的管理に包括的な枠組みを設定している。チヴィタベッキア港の検査所以外のBIPs間のコミュニケーションと協力はおおむね効果的である。輸入動物や動物由来製品の公的管理は一般にEU要件に従っている。だが、特別な輸入条件の認可を必要とする動物以外の食品検査に関して、管理システムの弱点が確認された。訪れたBIPsでは、1か所以外の全施設が管理衛生基準を満たしていなかった。
-モーリタニア―EU輸出用水産物
Mauritania 2019-6691―Fishery products intended for export to the European Union
20/03/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4260
2019年10月14~25日にモーリタニアで実施した、EU輸出用水産物がEU要件に従って管理されているかどうか評価するための査察。2011年の査察以来、ONISPA(漁業及び水産養殖製品の国立衛生検査局)の認定、試験所ネットワーク、国の冷凍船団の向上、TRACESの採用など多くの改善がなされた。計画された頻度に従い、一貫性のある方法で管理されていることを保証している。職人船以外のすべての生産チェーンをカバーしているが、2016年に当局の管理戦略が終了して以来、食品企業管理者の自己管理に頼っている。HACCP計画のレビュー中に、検査官が加工活動に確実に適用されているかどうかを確認できておらず、トレーサビリティーも検証していなかった。魚市場については、代替施設あるいは協定(例えば船から加工施設に直接水産物を供給する)が必要である。
-チェコ共和国―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質
Czech Republic 2019-6649―Residues and contaminants in live animals and animal products
09/03/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4254
2019年11月5~15日にチェコ共和国で実施した、生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質のモニタリングや、動物用医薬品の使用の公的管理の効果を評価するための査察。概して、チェコ共和国の残留物モニタリングの計画及び実行は効果的で、よく機能する当局、信頼できる試験所ネットワーク、ほぼ包括的なフォローアップ調査、食料生産動物の動物用医薬品の認可・販売・使用を管理する適切なシステムに支えられている。チェコ共和国当局に対する助言はない。
-イタリア―残留農薬
Italy 2019-6723―Pesticide residues
05/03/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4252
2019年10月21~30日までイタリアで実施した、残留農薬の管理システムを評価するための査察。イタリアの残留農薬管理プログラムは、明確な責任と認定指定試験所を備え、幅広い作物と関連するリスク要因をカバーしている。当局からの明確な指示(必要な分析範囲、検査の回転時間)がなく、分析される有効成分の数が少ないため、このプログラムの効果は信用を落としている。違反サンプルへの執行措置は、分析結果報告が遅すぎて効果がない。
[EU ]Daily News 16 / 04 / 2020
コロナウイルス:von der Leyen欧州理事会常任議長が欧州の回復のためのマーシャルプランとしてのEU予算の概要を述べる
Coronavirus: President von der Leyen outlines EU budget as Marshall Plan for Europe's recovery
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/mex_20_677#2
イタリアに対して欧州を代表して危機の始まりからイタリアの立場にたたなかったことを心から謝罪する“a heartfelt apology”
(でも今は団結して云々と)
[EFSA]フルオピラムの既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for fluopyram according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2020;18(4):6059 14 April 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6059
更なる検討が必要。
[HK] 法令違反
-オンラインショップの冷凍メカジキのサンプルに基準値超過のメチル水銀が検出された
Frozen Swordfish fillet sample detected with Methylmercury exceeding legal limit
Thursday, April 9, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200409_7906.html
食品安全センターは、オンライン販売の冷凍メカジキにメチル水銀が検出され、濃度が2.9ppmであったと発表した。
-基準値超過の残留農薬がサイシンサンプルに検出された
Pesticide residue exceeds legal limit in Choisum sample
Wednesday April 8, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200408_7899.html
食品安全センターが検査したところ、サイシンにおいて、アセタミプリドが最大残留基準値1.2ppmのところ、4.2ppm検出であった。
-包装済み塩が栄養表示規則に違反
Prepackaged Salt not in compliance with nutrition label rules
Wednesday, April 8, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200408_7898.html
香港産包装済み塩が、ヨウ素3mg/100gという申告のところ、2.4mg/100g検出であった。
-CFSはパツリン汚染のボトル入り果汁飲料を飲まないよう市民に注意を呼び掛けるCFS urges public not to consume bottled fruit juice drink contaminated with patulin
Wednesday, April 8, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200408_7900.html
ニュージーランド産ボトル入り果汁飲料が、基準値超えのマイコトキシン、パツリン汚染を検出した。サンプルのパツリン濃度は150ppbであった。
-CFSは臭素酸塩を含む疑いのある輸入ソーダ飲料を飲まないよう市民に注意を呼び掛ける
Not to consume batch of imported soda water suspected to contain bromate
Thursday, April 16, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fa/2020_388.html
タイ産ソーダ飲料が基準値超えの臭素酸塩を検出した。
[TGA]安全性警告
-Vigour 800 tablets
8 April 2020
https://www.tga.gov.au/alert/vigour-800-tablets-0
製品は表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真あり。
-Seven Day Slim Capsules
8 April 2020
https://www.tga.gov.au/alert/seven-day-slim-capsules
製品は表示されない成分ジクロフェナク及びリドカインを含む。健康に深刻なリスクを引き起こす可能性がある。製品写真あり。
[SFA] 食品安全教育
Food Safety Education
‐食品安全:共同責任の情報更新
Thursday, April 16, 2020
https://www.sfa.gov.sg/food-information/food-safety-education/singapores-food-safety-standards
‐シンガポールにおける食品安全基準の情報更新
Thursday, April 16, 2020
https://www.sfa.gov.sg/food-information/food-safety-education/singapores-food-safety-standards
‐食品安全に関する成功事例の情報更新
Thursday, April 16, 2020
https://www.sfa.gov.sg/food-information/food-safety-education/good-food-safety-practices
[SFA]食品配達業の安全な距離対策の確実な遵守
Ensuring Adherence to Safe Distancing Measures Amongst Food Delivery Personnel
Wednesday, 15 April 2020
コロナウィルスの感染拡大に伴い、シンガポール企業庁、陸上交通庁及びSFA間で、遮断期間中の食品配達業の安全な距離対策に関する共同での取り組みが発表された。
[MPI] リコール。ロクジョウ及びローヤルゼリー入りInno Superfood Manuka Honey
Inno Superfood Manuka Honey with Fresh Deer Velvet and Royal Jelly
09 April 2020
ENZO Ltd. はローヤルゼリーが含まれることを製品ラベルに記載する警告文書の表示義務を怠ったためロクジョウ及びローヤルゼリー入りInno Superfood Manuka Honeyを一部回収措置。
[MPI]コロナウィルスと食品安全
COVID-19 and food safety
16 Apr 2020
https://www.mpi.govt.nz/protection-and-response/coronavirus/coronavirus-and-food-safety/
警告レベル3及び4におけるコロナウィルスと食品安全、食品取扱業者と事業者向けのガイダンスについて更新
[FSA] Coca-Cola European Partnersは製造上の問題のため、Coca-Cola Original Taste 1.5リットルペットボトルの開封時の予防助言を発表する
Coca-Cola European Partners issue precautionary advice for opening Coca-Cola Original Taste 1.5 litre PET bottles due to a manufacturing fault
10 April 2020
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-20-2020
Coca-Cola European Partnersは製造上の問題により、ボトルの開封口破損の恐れがあり、Coca-Cola Original Taste 1.5リットルペットボトルの開封時の注意を呼び掛ける。
[FDA]いくつかの輸入されたダイエタリーサプリメント及び非処方医薬品は害がある可能性がある
Some Imported Dietary Supplements and Nonprescription Drug Products May Harm You
04/10/2020
「ダイエタリーサプリメント」及び非処方医薬品として輸入された製品に注意するよう呼びかけている。
[FDA]警告文書
- Native Roots Hemp
April 06, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。CBD製品を含む。
- Cathay Natural, LLC
April 06, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。ハーブ製品を含む。
- Ananda, LLC DBA Ananda Apothecary
April 06, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。エッセンシャルオイル、ハーブ製品、スパイス製品を含む。
- Indigo Naturals
April 06, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。ホメオパシー製品、ダイエタリーサプリメント製品を含む。
- CATSMO LLC
March 25, 2020
水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題
- Cafe Valley Bakery, LLC
March 18, 2020
食品CGMP規則違反、製造、包装または保管に関する衛生管理、不良品の問題。
- Genesis 2 Church
April 08, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。Miracle Mineral Solution (MMS) (二酸化塩素)製品を含む。
- CBD Online Store
April 07, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。CBD製品を含む。
- Savvy Holistic Health dba Holistic Healthy Pet
April 07, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。未承認の動物用医薬品を含む。
- Free Speech Systems LLC d.b.a. Infowars.com
April 09, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。
- NRP Organics Ltd
April 08, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。
- Earthley Wellness dba Modern Alternative Mama LLC
April 09, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。ハーブ製品を含む。
- Herbs of Kedem
April 10, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。ハーブ製品を含む。
-Gaia Arise Farms Apothecary
April 13, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。ハーブ製品を含む。
-The GBS dba Alpha Arogya India Pvt Ltd
April 13, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。アーユルヴェーダ製品を含む。
- Macduff Shellfish -Scotland- Ltd
April 03, 2020
水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題
- David Rosen Bakery Supplies Inc. DBA David Rosen Company
April 01, 2020
FSVP違反の問題。
- KetoKerri LLC
March 31, 2020
未承認の医薬品、不正表示の問題。オイル、サプリメント製品を含む。
- Earth Angel Oils
April 14, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。エッセンシャルオイル製品を含む。
- The Art Of Cure
April 15, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。ホメオパシー製品を含む。
[FDA]コロナウィルス(COVID-19)情報:FDAはCOVID-19を治療あるいは予防できると謳う危険な二酸化塩素製品を販売する業者に警告する
Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Warns Seller Marketing Dangerous Chlorine Dioxide Products that Claim to Treat or Prevent COVID-19
April 08, 2020
FDAはCOVID-19を治療あるいは予防を目的とする「Miracle Mineral Solution」として知られる不正かつ危険な二酸化塩素製品を販売する業者に警告文書を発した。
[FDA]リコール。Bella all Naturalはシブトラミンのため、Bellaと表示されたダイエットカプセルの全国的な自主回収を発表する
Bella all Natural Issues Voluntary Nationwide Recall of Diet Capsules Labeled as Bella, Due to Presence of Sibutramine
February 22, 2018
Bella all Naturalはシブトラミンのため、Bellaと表示されたダイエットカプセルの全国的な自主回収をしている
[FDA]COVID-19パンデミック期間中の食品の買い物-消費者向け情報
Shopping for Food During the COVID-19 Pandemic - Information for Consumers
04/16/2020
現在ヒトや動物用の食品や食品包装がコロナウイルスの伝達に関連しているという根拠はない。食品小売店の棚に一時的にある種の製品がないとしても、全国的に食品が不足していることはない。食品の生産と製造は米国全体で行われている。
あなたと食料品店の従業員とその他の買い物客を守るのに役立つ重要な注意点がある
・買い物リストを準備する。一度に1-2週間分だけ買う。必要以上に買わない
・店の中ではマスク着用。
・ショッピングカートや買い物かごの取っ手を拭くためのワイプを持参する。再利用可能な買い物袋を使う場合には一回使うごとに確実に洗う
・買い物時に他の人と距離をおき自分の顔に触らない
・買い物から帰ったら手を洗う
・食品包装がコロナウイルスの伝達に関連しているという根拠はないものの、念を入れたいなら製品の包装を拭いて乾かす
そしていつもの食中毒予防対策を
[WHO]アルコールとCOVID-19:あなたが知っておく必要のあること
WHO欧州地域
Alcohol and COVID-19: what you need to know
アルコールとあなたの身体についての一般的事実
・アルコールに安全な量は存在しない
・アルコールは免疫系を弱め感染症と付き合う能力を弱める
・アルコールはあなたの思考、判断、意思決定、行動に影響する
・アルコールは少量でも胎児にリスクとなる
・アルコールは暴力を悪化させる
・アルコールは交通事故、溺死、転倒リスクを増やす
アルコールとCOVID-19についての神話
・飲酒でウイルスを破壊できる→できない
・強力なアルコールを飲むと吸ったウイルスを殺す→殺さない
・アルコールでウイルスへの免疫が強化される→逆
アルコール:COVID-19パンデミック時にあなたがすべきこと、すべきでないこと
・一切飲まない、飲むなら最小限
アルコールと隔離
・自宅で働く場合、通常の職場の規則に従って飲酒しない。飲みながら仕事しない。
・アルコールは食生活の必要な一部ではない、お金は他の栄養のある食品に使う
・アルコールがストレス解消になると思っているかもしれないが実際には逆
・飲酒の代わりに運動しよう
どんな場合でもどんなアルコール飲料でもCOVID-19感染予防や治療のために飲酒しない
[FTC]FTCは高齢者向けの「ミラクル」サプリメントのインチキ宣伝を止める
FTC Halts Bogus Claims about “Miracle” Supplement for Older Adults
April 16, 2020
フロリダの企業がIsoprexを痛みや炎症の治療用にと宣伝
Isoprexサプリメントを関節の痛みや炎症の魔法の治療として宣伝していた企業がFTCと根拠のない宣伝を止めることで合意した
(Isoprexは100%ナチュラル成分と宣伝しているが中身はよくわからない。ヒアルロン酸やビタミンは含まれるらしい)
[USDA]COVID-19は我々の食品の入手可能性や購入可能性を脅かすか?
Will COVID-19 Threaten Availability and Affordability of our Food?
Posted by Robert Johansson, USDA Chief Economist in Food and Nutrition
Apr 16, 2020
米国でCOVID-19が広がるにつれて我々の生活の全ての面に影響し経済の全ての部門を揺さぶっている。この危機の中でこの病気がこの国の食料生産や供給システムを脅かしインフレを誘発するのではないかという懸念が広がっている。多くの人達が必要な食料はこれからも入手できるのか心配し始めている。
我々は農業食料部門へのCOVIDの影響をリアルタイムで追跡することはできないが、現在USDAが入手できているデータのいくつかを共有したい。データは米国の農業市場の供給量は十分であり食品は購入可能であり続けるだろうことを示している。
我々が知っていることは安心できるものである
米国食品部門は三つの供給源がある;国内生産、輸入、備蓄である。また農産物をヒトが食べられるように加工し農場から製造施設そして最終的に消費者の届ける製造販売網にも依存している。
現在穀物、肉、乳製品を含む農産物の国内生産予想は非常に良い。我々はCOVID-19に直面して我が国を食べさせるだけではなく十分輸出できるだけの量がある。
また肉、卵、乳製品も直近の需要を満たす量がある。
そしてこれまでのところ国内のサプライチェーンは維持されている。
輸入に関しては貿易相手国の状況についての詳細データがないため確実性は低下する。しかし業界のニュースによると貿易の流れはたとえCOVID-19の影響が大きい国でも続いていて世界的サプライチェーンが大幅に破壊される急なリスクはない。
(いろいろデータ略)
では何故店の棚が空っぽになったり値段が高くなったりしているのか?
COVID-19アウトブレイクのはじめに、消費者が必須食品を一斉に備蓄し始め、小売店の食品の需要が大幅に増加した。このため一部の製品が不足し高値になった。さらにレストランやフードサービスの需要が急激に低下したため小売りの需要が増えた。生産者や小売業者は通常安定した需要増の計画をしているが急増への準備はしていない。しかし今後数週間で小売店のストックは回復し消費者の過剰備蓄需要は減るだろう
不確実性の源
我々が持っているデータや指標は安心できるものであるが、前例のない危機のなかで多くの未知の要因がある。例えば労働力の不足や物流の障害が特定地域の食品供給や値段に影響するかもしれない。またオンラインショッピングへの大幅な移行や移動制限が食品摂取パターンにどう影響するのかはわからない
論文
-子どものフルーツ飲料にはより明確な表示が必要、ニューヨーク大学の研究が発見
Children's fruit drinks need clearer labels, finds NYU study
16-APR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/nyu-cfd041420.php
ラベル表示規制はフルーツジュースと砂糖の多い飲料を区別するのに十分でない
American Journal of Public Healthに発表された市販製品の表示に関する調査。
(消費者調査ではない。例えばフルーツが含まれないのにフルーツのイラストが使われている、ステビアを使っていて「人工甘味料不使用」や「砂糖無添加」と表示しているようなものを問題視している)
-高収量農業により土地を自然に還す
Returning land to nature with high-yield farming
16-APR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/iifa-rlt041420.php
国際応用システム分析研究所(IIASA)がNature Sustainabilityに発表した研究。世界的に作物の収量をあげ最も生産的な場所で栽培することで現在必要とされている農地の約半分を節約できる
-健康的な気候ニュース:空豆は大豆の代わりになる
Healthy climate news: Fava beans could replace soy
16-APR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/cu-hcn041520.php
豆腐や豆乳や植物由来肉代用品など、ますます多くの人が動物由来タンパク質を植物由来タンパク質に置き換えている。理由の一つは気候問題である。菜食料理にしばしば大豆を使うが、コペンハーゲン大学食品科学部の研究者らは空豆の方が環境に良いことを示す。最大の利点は地元デンマークで生産できること。湿式分別で豆のタンパク質の濃縮に成功した。
(大豆は大規模農業で栽培されるので敵視している人達がいる)
-コロナウイルスをやっつけるのは「一生の習慣を壊す」ことを意味する。行動科学者がコツを示す
Scienceニュース
Crushing coronavirus means ‘breaking the habits of a lifetime.’ Behavior scientists have some tips
By Warren CornwallApr. 16, 2020
ワクチンも医薬品もない中で世界中の人々が新型コロナウイルス対策として大きいことから小さいことまで行動を変えることを命じられている。今や政府や企業のリーダーは行動科学者に助言を求めている。
スタンフォード大学の社会学者Robb Willerは、パンデミックを打ち負かすために、我々は「近代人類史上考えられる以上の早さで行動を変える」ことが必要であるという。彼は最近40人以上の行動科学者を集めてどうやって人々に特定の行動に導くか、それがどうパンデミック対応に役立つかをまとめた。
(略)
彼らの助言は既に結果を生み出している、必ずしも常に成功しているわけではないが。
政治的分断
しかしたとえしっかりしたメッセージであっても、リーダーが矛盾した信号を出せば、あるいは政治的に歪められれば力を失う可能性がある。米国ではトランプ大統領が繰り返し公衆衛生担当部門の助言と矛盾している。
3月半ばの米国3000人の調査で政治的見解が誰かが公衆衛生助言に従うかどうかの良い予測因子になることがわかった。共和党支持者より民主党支持者の方が手を洗いハンドサニタイザーを買い他人との距離をとる。COVID-19の拡散によりこの差は小さくなったが消えてはいない。この政治的見解による分断は英国より米国で強い。
小さな後押しが大きな結果に?
メッセージはかすかなものであることもできる。「ナッジ」の提唱者らは小さな見えるきっかけや簡潔な注意喚起や周辺環境の小さな変化で行動を変えられることを強調する。例えば歩道に2メートルごとに線を引くといったような。人々が新しい規則に簡単に従えるようなツールを与えることでコンプライアンスが上がる
後退を予防するには?
ロックダウンが長引き緊張が溜まるにつれ行動変化を維持できるようにすることは特に重要である
(いろいろ略。手を洗うのに右も左もないだろう日本人にとってアメリカの社会学の知見は役に立つのだろうか?)