2020-05-14

[TGA] 低用量カンナビジオールの安全性レビュー

Review on the safety of low dose cannabidiol

Version 1.0, April 2020

24 April 2020

https://www.tga.gov.au/alert/review-safety-low-dose-cannabidiol

TGAは公開された研究は限られたものであるが、低用量カンナビジオール(CBD)の安全性レビューに着手した。このレビューは2019年後半に始まり、2020年4月に結論を出した。

このレビューの目的は低用量CBDの安全性と研究で使用された低用量範囲を調査するために、現在ある臨床文献を評価することであった。

また、低用量CBDの安全性データと特性がスケジュール(注;医薬品の毒性分類)格下げ検討に役立つかどうか決める目的があった。

このレビューは安全性に焦点をあて、特定の症状の管理における低用量CBDの効果を調べるものではない。レビューはまた低用量製品の適応の可能性について具体的な提言も行っていない。

背景

2019年11月14日、上院は上院調査委員会へ現在のオーストラリア国内の医療用大麻入手に関する患者の障壁ついて質疑を行い、2020年3月26日まで調査報告を求めた。

2020年1月、保健省はこの調査に対し提案をした。この提案には、当時、TGAが公開された研究は限られたものであるがと付け加えて、低用量カンナビジオール(CBD)の安全性レビューに着手しようとしていることが盛り込まれた。提案において、保健省はレビューの結果により、低用量CBD製品の分類が検討されることも付け加えた。

その審問ではオーストラリアTGAがカンナビジオールの将来的な分類に関する意見募集を行い、医薬品スケジュール諮問委員会(Recommendations 12 & 13)にこれを委託することが助言された。

今後

この安全性レビューは完結し、長官代理が低用量CBDの分類格下げを提案した。医薬品スケジュール諮問委員会及び化学物質スケジュール諮問委員会の共同会議により、検討前段階として、現在この提案に関する一般の意見を募集中である。2020年5月22日に意見募集は終了する。

委員会の2020年6月の会議での検討に続き、代表は中間決定をし、最終決定の前に第二回意見募集が行われる予定である。詳細は以下。

https://www.tga.gov.au/scheduling-committees-meeting-dates-and-decisions-timeframes

報告書:低用量カンナビジオールの安全性(pdf,300kb)

https://www.tga.gov.au/sites/default/files/review-safety-low-dose-cannabidiol.pdf

現在CBDはschedule 4物質に分類されていて処方でのみ入手可能である

・レビューではカンナビジオールが1日あたり60mg以下の低用量では良好な安全性と耐用性を示すと発見した。(訳注:1 mg/kg体重/日に基づく)

・レビューでは医療従事者による監視を必要としない低用量カンナビジオール適応の可能性があることを確認した。

・使用提案される適応が、医療従事者による監視を求められ、薬物相互作用の可能性が残っていることを考慮すると、(-) CBD 光学異性体のみを含む合成CBDや植物由来の低用量カンナビジオールは、Schedule 3に格下げするのが適当であろう。

 

[EU]査察報告

-コロンビア―農薬

Colombia 2019-6726―Pesticides

31/03/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4267

2019年 11月19~28日にコロンビアで実施した、EU輸出用果物と野菜の残留農薬の管理を評価するための査察。認可されている植物保護製品が認可対象外の農作物に使用される可能性があり、最大残留基準に従って管理するためのシステムの基礎は完全に不十分である。管轄機関による管理は農業生産工程管理(GAP)についての情報不足により不十分である。バナナでは高水準で最大残留基準を遵守しているものの、小規模生産のパッションフルーツには認可された植物保護製品が少なく、違反水準が高い。

 

[EFSA]意見等

-Bacillus pumilus QST 2808株の既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for Bacillus pumilus QST 2808 according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2020;18(5):6115  11 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6115

情報不足が確認された。この評価の結果は欧州委員会が決めた基準と比較され、Bacillus pumilus QST 2808をEC規則No 396/2005に含める提案がEFSAからだされた。

 

-離乳子豚用飼料添加物としてのBiacton® (Lactobacillus farciminis CNCM I‐3740株)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Biacton® (Lactobacillus farciminis CNCM I‐3740) as a feed additive for weaned piglets

EFSA Journal 2020;18(5):6084  8 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6084

 

-確証データを踏まえたチアベンダゾールの農薬リスク評価についての加盟国、申請者、EFSAの協議結果

Outcome of the consultation with Member States, the applicant and EFSA on the pesticide risk assessment for thiabendazole in light of confirmatory data

6 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1854

スペインが協議結果をまとめ、EFSAの科学的見解と個別に受け取ったコメントの結論を提示した。

 

-食品添加物としてのジメチルポリシロキサン(E 900)の再評価

Re‐evaluation of dimethyl polysiloxane (E 900) as a food additive

EFSA Journal 2020;18(5):6107  6 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6107

食品添加物と香料に関するパネル(FAF)は、食品添加物としてのジメチルポリシロキサン(E 900)の安全性を再評価する科学的意見を提出した。E 900は1990年に食品科学委員会(SCF)が評価し、1974年にFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が以前に設定した許容一日摂取量(ADI) 1.5 mg/kg体重/日に同意した。ジメチルポリシロキサンは経口投与後に消化管からごくわずかな量だけが吸収され、大部分は便の中にで変化せずに排出された。角膜混濁と角膜への他の影響がラットの試験で観察された。これらの影響は飼料中の検査物質および/または便の中の検査物質との直接の接触が原因で、全身暴露によるものではないと考えられている。パネルは、ジメチルポリシロキサンの経口暴露では検査した種類や用量で全身の有害影響はなく、ジメチルポリシロキサン(E900)の遺伝毒性に関する懸念はないと考えた。ラットの26か月間毒性試験から、メスとオスの無毒性量(NOAEL)はそれぞれ 1,742と2,055 mgジメチルポリシロキサン/kg bw /日と同定された。NOAEL 1,742 mg/kg bw /日を用いて、パネルは不確実係数100を適用してE900のADI 17 mg/kg bw /日を設定した。それにより、1990年にSCFが設定したジメチルポリシロキサン(E900)のADI 1.5 mg/kg bw /日は撤回された。全ての暴露シナリオの様々な人口グループの暴露推定量はADI 17 mg/kg bw /日を越えなかった。パネルはジメチルポリシロキサン(E900)に提案された使用と使用量で安全上の懸念はないと結論した。パネルはEU規格を修正するための多数の助言も提案した。

 

-非対象脊椎動物の内分泌かく乱(ED)評価を支援するデータ収集

Data collection in support of the Endocrine Disruption (ED) assessment for non‐target vertebrates

4 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1849

委員会規則(EU)2018/605 により、植物保護製品の制度下で内分泌撹乱物質を同定するための科学的基準の設定について規則(EC)No1107/2009が改定されたことを受けての検討である。

哺乳類と非哺乳類の試験種の内分泌かく乱を試験するための脊椎動物OECDテストガイドラインを統一するためには、非哺乳類モデルにおいてエストロゲン・アンドロゲン・甲状腺及びステロイド産生(4種を合わせた通称「EATS」)のようなエンドポイントを追加して評価する必要がある。例えば魚類、鳥類、両生類のホルモン測定を追加することである。更に、鳥類の肉眼の病理所見をよりよく報告することも内分泌かく乱の特性の評価に有益だと考えられた。追加項目の採用を促進するには、これらの新しいエンドポイントの実施・報告・評価方法に関するガイドラインが必要である。この報告書では、この課題に関するデータを収集するために、体系的なエビデンスマップ、広範囲に及ぶ文献レビュー、生態毒性学試験所の調査など様々な方法が採用された。魚類の性別-ホルモンの測定方法が群を抜いて最も頻繁に文献や試験所調査で確認されたが、体系的なエビデンスマップは魚類、鳥類、両生類の性別や甲状腺ホルモンを測定する様々な方法を明らかにした。しかしながら、知見にはまだかなりのギャップがある。ホルモン測定に最適なサンプルタイミング(昼行性、発達段階など)、個体間の固有性質の変動性の問題、サンプル量の少なさ(血漿/血清)、試験種の選定、飼育施設/食事/ストレスの考えられる影響など。既存の文献レビューから、肉眼的病理学及び組織病理学は鳥類の内分泌かく乱物質の影響を調査するのに用いられてきたが、内分泌器官の相対重量が肉眼的病理学の測定基準としてよく使用されていても、評価や解釈の標準的な方法がないことが明らかになった。組織病理学がどのように評価されたかの報告はかなり多様だった。調査から、鳥類テストガイドラインやこの種の病理学技術の実施経験のある契約研究所はほとんどない。非哺乳類の分類群を用いた今後の作業に推奨されるのは、ホルモン測定に最適な時間(やタイミング)の調査、非侵襲性ホルモン測定技術の作成、ホルモンデータのベースライン/管理の知見を得ること、鳥類の肉眼的病理学や組織病理学の実施・評価に関するガイダンスのさらなる開発である。

 

[EU]ニュースレター:EU域内での認可接触追跡アプリのための加盟国は相互運用できるガイドラインを提示

Member States presented interoperability guidelines for approved contact tracing apps in the EU

13/05/2020

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?archtype=specific&newsletter_service_id=327&newsletter_issue_id=22243&page=1&fullDate=Wed%2013%20May%202020&lang=default

コロナウイルスパンデミックに対応して接触追跡をサポートするアプリの使用に関する共通ツールボックスで想定された提案のフォローアップ。多くの国でモバイル接触追跡アプリの使用を計画しているが、このガイドラインの基本原則はユーザーはEU域内にある瞬間どこにいた場合でも単一のアプリで対応できることである。問題の個人が自主的に情報を提供したり保健当局に連絡したりしない場合には、アプリ使用者の同定の可能性を避けることである

(食中毒の追跡でやりたくてもできなかったことが可能になっていく。将来どうなるだろうか)

 

[HK] 最新の疾病予防コントロール規則(Cap. 599F)及び(Cap. 599G)による方針が2020年5月8日より有効となる

Latest Directions under Prevention and Control of Disease (Requirements and Directions) (Business and Premises) Regulation (Cap. 599F) and Prevention and Control of Disease (Prohibition on Group Gathering) Regulation (Cap. 599G) will come into effect on 8 May 2020

7 May 2020

https://www.fehd.gov.hk/english/events/Anti-epidemic_Fund/Prevention_and_Control_of_Disease_Regulations_20200506.html

食品事業者向け規則の変更に関して。

(COVID-19関連。例えば食品施設での一つのテーブルに座れる最大人数を4人から8人にあげる、などの変更がある)

 

[HK] 法令違反

-乳幼児調製粉乳が栄養表示規則に違反

Infant Formula not in compliance with nutrition label rules

Tuesday, May 12, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200512_7943.html

フランス産乳幼児調製粉乳が、マンガン40 μg /100gという申告のところ、32 40 μg  /100gであった。

 

-ヨーグルトのラベル表示問題

A batch of yoghurt with labelling issue

Thursday, May 7, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200507_7938.html

タイ産ヨーグルトNatural Low Fat Yoghurtのラベル表示に関し問題があり、自主回収。

 

-マカオ、シンガポール政府より‐シンガポール基準を超える二酸化硫黄のため、中国、香港から輸入された衣笠茸の回収措置の報告 。

The Instituto Para Os Assuntos Municipais (IPAM 市政署) of Macau and Singapore Food Agency (SFA) – Notices regarding an expanded recall of bamboo fungus products imported from China and Hong Kong in Singapore by Singapore importers M&G Supplies Pte Ltd, Bing Sheng Pte Ltd, Yuan Sang Pte Ltd and Teck Sang Pte Ltd due to sulphur dioxide level exceeding Singapore’s legal limit

12 May 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20200512_1.pdf

 

[SFA]セーフディスタンシング対策

Safe Distancing Measures

Thursday, May 14, 2020

https://www.sfa.gov.sg/covid-19/SDM

情報更新。食品関連部門の安全な距離に関して。

(徐々に操業再開できる事業が追加されている)

 

[NSW] リコール: Pure Tassie - Organic Pure Apple juice ranges

Pure Tassie - Organic Pure Apple juice ranges

10 May 2020

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/pure-tassie-organic-pure-apple-juice-ranges

Juicy Isle Pty Ltd社は、パツリン汚染のため回収措置。製品写真あり。

 

[ヘルスカナダ] コロナウィルス疾患と食品安全

Coronavirus disease (COVID-19) and food safety

2020-05-11

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/food-safety/covid19.html

パンデミック中の食品安全及び家族の安全についての情報更新。

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/healthy-eating/covid-19.html

COVID-19パンデミック中の健康的な食事について。

 

[FSAI] EU法基準を超える化学物質移行のためNylonの台所用品各種を回収措置

Withdrawal of Various Nylon Kitchen Utensils due to Chemical Migration above the EU legal limit

Thursday, 7 May 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/nylon_utensils_migration.html

Nylonの台所用品各種がEU法基準を超える化学物質(主として芳香族アミン)の溶出のため、回収措置。製品写真あり。

 

[MPI] 貝のバイオトキシン警告-Pelorus SoundのNydia Bay

Shellfish biotoxin alert –Nydia Bay in the Pelorus Sound

12 May 2020

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-nydia-bay-in-the-pelorus-sound/

MPIはPelorus SoundのNydia Bayで、貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map

 

[FDA]警告文書

- GlutaGenic

May 06, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/glutagenic-607271-05062020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。 以下同様

- Alive By Nature, Inc.

May 06, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/alive-nature-inc-607435-05062020

- DrJockers.com, LLC

April 21, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/drjockerscom-llc-605729-04212020

 

- AgroTerra, Ltd. dba Patriot Hemp Company

May 07, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/agroterra-ltd-dba-patriot-hemp-company-606086-05072020

CBD製品を含む。

- Chronic Lyme Treatments

May 07, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/chronic-lyme-treatments-607094-05072020

サプリメント、ハーブ製品を含む。

- WashingtonsLastFrontier.Com

May 07, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/washingtonslastfrontiercom-606273-05072020

エッセンシャルオイル、ダイエタリーサプリメントを含む。 

- Seanjari Preeti Womb Healing, L.L.C.

May 08, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/seanjari-preeti-womb-healing-llc-607355-05082020

ハーブ製品を含む。

- Plum Dragon Herbs, Inc.

May 08, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/plum-dragon-herbs-inc-05082020

伝統中国薬、ハーブ製品を含む。

- Fusion Health and Vitality LLC

May 11, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/fusion-health-and-vitality-llc-607545-05112020

サプリメント製品を含む。

 

- Kradjian Importing Company, Inc.

May 04, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/kradjian-importing-company-inc-605815-05042020

FSVP違反の問題。

 

-Willis Ocean Inc.

April 30, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/willis-ocean-inc-606827-04302020

FSVP違反の問題。

 

-Images Unlimited Products, d.b.a. Cellect Products & Oglethorpe, Ltd.

March 20, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/images-unlimited-products-dba-cellect-products-oglethorpe-ltd-591119-03202020

未承認の医薬品、CGMP違反、ダイエタリーサプリメントの不正表示の問題。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課 

-2020-05-08

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43133

2020.5.1〜2020.5.7

 

-2020-05-01

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43132

2020.4.24〜2020.4.30

 

[MFDS]麻痺性貝類毒素の基準を超過したハイガイの回収措置 

農畜水産物安全課 2020-05-08

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44162

食品医薬品安全処は、「春期水産物貝類毒素安全管理計画」により回収‧検査した結果、オンラインフードマーケットで販売されていたハイガイ製品から麻痺性貝毒が基準値(0.8mg/kg)を超過(1.4mg/kg)検出され、該当製品を販売中断して回収措置。

 

[MFDS][報道参考]酸加水分解醤油の含有量を確認しやすいように、食品表示の改善 

食品表示広告政策TF 2020-05-08

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44159

□ 食品医薬品安全処は、食品に対する消費者の知る権利を満たすために混合醤油*中の酸分解醤油**などの含有量をよく見えるように表示するなど、「食品等の表示基準」の一部改正告示案を5月8日に行政予告する。

* 混合醤油:醸造醤油原液に酸分解醤油原液、または酵素分解大豆を混合した醤油

** 酸分解醤油:タンパク質を含む原料を酸で加水分解した後、そのろ液を加工したもの

〇 主な改正内容は、現在の混合醤油は「情報表示面」に混合された醤油の割合と総窒素含有量を表示しているが、酸分解醤油などそれぞれの割合と総窒素含有量を「主表示面」に表示するようにして情報提供を強化する。

* 主表示面:商標ロゴなどが印刷されており、主に消費者に見える面

〇 また、コーヒー同様、液状の全ての茶類も90%以上カフェインが除去された場合は「脱カフェイン製品」の表示を可能にして、

- 食品添加物及び器具などの殺菌消毒剤は、「製造年月日」のみ記載できたが、酵素剤など有効性が低下したり変質の懸念がある場合は、流通期限を表示できるように改善する。

 

[MFDS][報道参考]子供の食生活に関する安全情報公開の根拠を用意 

食生活栄養安全政策課 2020-05-06

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44150

□ 食品医薬品安全処は、子供嗜好食品のナトリウム含有量などの安全情報を公開できる法的根拠を明確にしようと「子供食生活安全管理特別法」の一部改正案を5月6日に立法予告する。

これまで、消費者の知る権利のために子供嗜好食品と品質認証食品の安全管理モニタリング結果を公開してきた。

その他の主な改正内容は、子供嗜好食品品質認証*有効期間を3年の範囲で延長できるようにして、

- 製品名・成分名等の変更時、事後に申告できるように改善し

* 品質認証:安全・栄養勧奨基準に適合した優秀子供嗜好食品を認証する制度

 

[MFDS]食薬処が私たちの子供の食を安全に 

食生活栄養安全政策課 2020-05-04

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44147

食品医薬品安全処は、子供の日を迎え、子供が安全で健康に食生活を享受できるよう、今年力点を置いて推進する子供・食の安全強化方針の主な内容を紹介する

◈小規模保育園・幼稚園給食について衛生・栄養管理支援拡大

* 100人未満の子供給食の衛生・栄養管理支援率(%):('19)78 →('20)90

◈子供の食品安全保護区域(学校周辺200m)内の飲食店衛生等級の活性化

◈すべての子供嗜好食品に食品安全管理認証基準(HACCP)を適用

*子供嗜好食品、食品安全管理認証基準(HACCP)義務の適用全面施行(12月)

添付1 子供の供給管理支援センターの主な事業内容

添付2 学校周辺とカフェイン飲料の販売制限拡大計画

添付3 子供嗜好食品関連制度の運営の現状

添付4 子供嗜好食品HACCP義務適用

添付5 乳幼児食品1日の栄養成分の基準値を表示

添付6 子供が食べる健康機能食品の使用を禁止添加物の現状

 

[MFDS]残留農薬の基準を超過したシレギ(乾燥)の回収措置 

農畜水産物安全課 2020-05-01

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44144

□ 食品医薬品安全処は、残留農薬ダイアジノン(diazinon)*が基準値(0.06mg/kg)を超過(1.14mg/kg)検出されたシレギ(干し大根の葉)を販売中断して回収措置

 

[MFDS]家庭の月の贈り物を購入する時の注意事項は?

健康機能食品政策課 2020-05-01

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44140

□ 食品医薬品安全処は、5月の家庭の月を迎え贈り物を購入するとき、健康機能食品、化粧品、医療機器を適切に選択して、消費者が安全に食べたり使用するための情報を提供しています。

■ 健康機能食品購入要領と注意事項

〇 健康機能食品は、健康を維持するのに役立ちますが、高血圧、糖尿病、関節炎などの慢性疾患の予防、治療に効果がある薬ではないので表示・広告や勧誘に惑わされないように注意。

〇 また、食薬処が認めた健康機能食品には、「健康機能食品」というフレーズと図案、優れた製造基準(GMP)認証マークが表示されているので確認後、購入してください。

- 許可された製品かどうかは、食品安全国ホームページやスマートホンアプリ(食品安全の国)で製品名や店名などで検索できる。

○ 健康機能食品は、製品に表示された摂取量、摂取方法や注意事項に応じて摂取する必要があり、慢性疾患があったり薬を服用中の場合には、医師と相談して摂取する。

〇 もし摂取後に異常事例が発生した場合は、「申告センター(1577-2488)」や「食品安全国」ホームページで申告してください。

■ 個人輸入購入時の注意事項

○ 個人輸入製品は正規輸入製品とは異なり、安全基準に適合するか国内での検査をしていないので、購入時に注意が必要。

〇 特に個人輸入製品には、食品に使用することができない不正成分が含まれていることがあるので、購入前に「食品安全国」の「危害食品遮断リスト」で通関禁止品目かどうかを確認してください。

- 参考に、韓国で食用が可能な食品原料は、食品安全国「食品原料リスト」で確認できる。

* ‘19年食薬処は、ダイエットなどを標榜する個人輸入食品1,300個を購入して検査した結果、125個の製品からシブトラミン、フェノールフタレインなど不正成分検出

〇 また、食品、化粧品を個人輸入で購入する場合に有用なウェブサイト*を通じて、購入したい製品の危害情報があるかどうかを入念に確認してください。

∙ 食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr)>個人輸入情報>危害食品医薬品情報

∙ 韓国消費者院国際取引ポータル(http://crossborder.kca.go.kr

∙ 食品安全の国(www.foodsafetykorea.go.kr)>食品安全>健康機能食品情報

∙ 医薬品統合情報システム(http://nedrug.mfds.go.kr)>化粧品アイテム情報

∙ 関税庁(www.customs.go.kr)>情報公開/開放>違法麻薬情報

<添付1>健康機能食品購入の注意事項カードニュース

<付記2>海外直輸入食品の注意事項カードニュース

 

[MFDS]オキアミ油製品、健康機能食品と誤認しないでください! 

サイバー調査団 2020-04-29

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44137

食品医薬品安全処は、最近、ホームショッピング、オンラインなどで一般的な加工食品である「オキアミ油」製品が健康機能食品のように販売されており、虚偽・誇大広告行為を集中点検した結果、不当な広告829件を摘発し、その販売サイトを遮断措置した。

* 「食品等の表示・広告に関する法律」第8条(不当な表示や広告行為の禁止)

〇 今回の点検は5 月に家庭の月を控えて、贈り物としても販売されている「オキアミ油」製品の不当な表示広告行為を遮断して、消費者の被害を予防するために実施した。

* 国内流通しているオキアミ油製品は、すべて一般的な食品であり、「魚油」、「その他の加工品」、「その他の水産物加工品」などの食品として販売されている

□ 点検の結果、▲消費者欺瞞460件(55.5%)、▲健康機能食品誤認・混同228件(27.5%)、▲ 不当比較 86件(10.4%)、▲虚偽・誇張41件(4.9%)、▲疾病予防・治療効果標榜14件(1.7%)などの不当な広告で摘発され、摘発タイプの主な違反事例は次のとおり。

〇 (消費者詐欺)オキアミ油に含まれる成分であるアスタキサンチンまたはリン脂質の効能・効果を広告してオキアミ油製品が抗酸化などの効果があるように消費者を欺く表示・広告

(摘発事例)△アスタキサンチンは強力な抗酸化物質のひとつ、△アスタキサンチンとは体内の有害な脂肪をなくしてくれる抗酸化成分、△リン脂質は、脂肪を分解する効果が卓越して心血管疾患と高脂血症などに役立つことがある

○ (健康機能食品誤認・混同)オキアミ油製品に血行管理、免疫機能向上、抗酸化などの機能性があることを表示・広告したり、健康機能食品マークなどを使って、消費者が健康機能食品と認識する懸念がある表示・広告

(摘発事例)△血行管理・血中コレステロールの減少・免疫機能の向上に役立つ・抗酸化、△ダイエット、△視力低下や目の健康の向上、△疲労回復に効果、△健康機能食品マークと表示広告事前審議フィルターマークを使用、△本製品は、食薬処で機能性を認められた原料を使用した健康機能食品であり、広告は誇大広告と虚偽広告がないことを事前に審議を受けた

○ (不当比較)客観的な根拠なしにオキアミ油製品を魚油または他社のオキアミ油製品と成分・効果などを不当に比較する表示・広告

(摘発事例)△オキアミ油と魚油のオメガ3、EPA、DHA、リン脂質、アスタキサンチン含有量の比較、△自社オキアミ油と、他社のオキアミ油の親油性・親水性の比較とアスタキサンチン含量の比較

○ (偽・誇張)オキアミ油製品が血管にたまった脂肪を溶かすか、血管の中の脂肪の塊を排出する効果があると事実と異なる内容や体の組織の機能・作用・効果等があるという偽・誇張表示・広告

(摘発事例)△脂肪を溶かすオキアミ油、△血管にたまっている脂肪を溶かす、△油分解、△食用油はもちろん、牛・豚の油も溶かしてしまう油掃除、△リン脂質の含有量が高いほど積もった油を分解し、排出、△血管の中の脂肪の塊の排出効果

〇(疾病予防・治療効果)オキアミ油製品が、肥満、高血圧、脳卒中、認知症など疾病名を使用して、病気を予防したり、治療に効果があると認識する懸念ある表示・広告

(摘発事例)△肥満・高血圧・脳卒中などの予防、△脳の活動と記憶力の向上、△認知症と老化抑制、△関節炎などの炎症や痛み心脳血管疾患の予防、△ドライアイ

□ 食薬処は機能性を標榜する製品を購入する場合、食薬処が認めた健康機能食品かどうかを必ず確認して、検証されていない医学的効能・効果などの広告に惑わされないよう呼びかけた。

〇 また、消費者の安心な購入環境を造成するために、今回摘発された販売業者などは集中点検する一方、故意常習違反業者に対しては行政処分と告発措置するなど強く制裁する予定。

添付 不当な広告事例

 

[MFDS]カドミウムの基準を超過した輸入ホタテ貝柱の回収措置 

輸入流通安全課 2020-04-28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44132

□ 食品医薬品安全処はカドミウムの基準値(2.0mg/kg)を超過(4.6mg/kg)したフィリピン産「冷凍ホタテ貝柱」を販売中断及び回収措置。

 

[MFDS]食品、医療製品のオンライン販売、健全で安全に! 

サイバー調査団 2020-04-28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44126

□ 食品医薬品安全処は「食品及び医療製品分野のオンライン販売関連ガイドラインの教育」を4月28日、オンラインで行う。

営業者が関連する法規を正しく認知できず、誇大広告や不法流通で摘発される事例を防止し、これによる消費者被害を予防するために用意した。

教育内容は、食品・化粧品・医療機器の、▲表示・広告基準、▲主な違反事例、▲消費者の苦情・被害事例、▲よくある質問と回答など。

 

[MFDS]自分に合う健康機能食品が購入可能になる 

健康機能食品政策課 2020-04-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44125

食品医薬品安全処は、7社*が申請した「オーダーメイド型健康機能食品の推薦・販売」が、今日開かれた規制特例審議委員会で規制の特例対象に選定され、今後2年間規制サンドボックスモデル事業として運営することを明らかにしました。

〇 今回特例として、個人の生活習慣、健康状態、遺伝子情報などをもとに健康機能食品の小分け販売と非医療的な相談などが可能となり、消費者は、自分の体に必要な健康機能食品を専門家からの推薦を受け、複数の製品を組み合わせたオーダーメイド型製品として購入することができる。

今回のモデル事業は、健康機能食品の効果・品質は、従来と同様に維持し、消費者の安全を最大限確保することができるように、

〇 小分け販売は開封時品質の変化がほとんどない6つの製剤*に制限して衛生的に小分け・包装することができる装置を備えた場合のみ許容される。

* 錠剤、カプセル、丸剤、片状、バー、ゼリー

〇 また、健康・栄養相談を通じた製品の推薦は、消費者の信頼確保のために店舗内の薬剤師、栄養士などの専門家だけができる。

□ 食薬処は、「オーダーメイド型健康機能食品」が、健康機能食品の過剰摂取と乱用から消費者を保護し、新たな雇用創出にも寄与すると期待すると述べた。

(例示)50代女性Aさんは、健康診断の結果、薬を飲むほどではないが、血圧とコレステロール数値が心配になり、普段から管理しようと健康機能食品販売店を訪問しました。

☞①相談:Aさんは、店舗内のカウンセラーに食習慣、健康診断の結果などを提示

☞②製品推薦:カウンセラーは、血圧低下に役立つ「コエンザイムQ10」製品と血中コレステロールの改善に役立つ「オート麦食物繊維」製品を推薦

☞③小分け包装:二つの健康機能食品を小分けして、それぞれ一粒(カプセル)ずつを一袋にバラ包装して提供

☞④消費者の満足度↑:旅行・外出時の携帯に便利で忘れずに食べることができて、不必要にあれこれ購入し過剰摂取しないようになりました

<添付>

1.個人カスタム健康機能食品Q&A

2.規制サンドボックスの特例選定業者

 

[RIVM]コロナ危機への一般の認識

Public perception of the corona crisis

https://www.rivm.nl/en/novel-coronavirus-covid-19/research/public-perception-of-the-corona-crisis

2月24日から5月17日までの間に約3000人に6回繰り返しオンライン調査

その中間報告

図はオランダ語だが本文は英語

(RIVMと政府への信頼が高い、政府のガイドラインに従っていると答える率も高い、その割には周囲の人は従っていないという回答が多い

死者現在5562人)

 

-迅速診断検査は信頼できない

Rapid diagnostic tests are not reliable

05/12/2020

https://www.rivm.nl/en/news/rapid-diagnostic-tests-are-not-reliable

調べた全てのCOVID-19迅速検査は患者の診断に適さない

 

[ProMED]メタノール中毒 メキシコ(モレロス、プエブラ)

Methanol poisoning - Mexico: (MR, PU)

2020-05-13

https://promedmail.org/promed-post/?id=7333102

Date: Wed 13 May 2020 Source: BBC [edited]

メキシコの警察がモレロスとプエブラで46人を殺した異物混入されたアルコールの出所を探している。日曜日(2020年5月10日)以降人々が病気になり始めた。母の日を祝ってアルコールを買って飲んだという。あるいは葬式に参列してアルコールを飲んだ。影響のあった人は頭痛、嘔吐、目が見えなくなったという。またコロナウイルスだという噂を否定している

 

[FSANZ]食品基準通知

-Notification Circular 122–20

18 May 2020 (日付が未来)

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular122%E2%80%9320.aspx

新規申請と提案

食品の植物衛生対策としての照射

照射対象の「生鮮野菜果物」に全ての生鮮野菜果物を含める提案

 

-Notification Circular 121–20

14 May 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular121%E2%80%9320.aspx

認可とフォーラム通知

レバウジオシドEの酵素による生産、MRL

食品基準改定

加工助剤としてのTrichoderma reesei由来トリアシルグリセロールリパーゼおよびキシラナーゼ、GM Trichoderma reesei由来グルコースオキシダーゼ

 

[WHO]人々はより長くより健康に生きるようになったがCOVID-19が進歩を脱線させる脅威に

WHO:People living longer and healthier lives but COVID-19 threatens to throw progress off track

13 May 2020

https://www.who.int/news-room/detail/13-05-2020-people-living-longer-and-healthier-lives-but-covid-19-threatens-to-throw-progress-off-track

本日2020 世界保健統計World Health Statisticsを発表

良いニュースは世界中で寿命が延びより健康になったこと、悪いニュースは進歩の速度が遅くてSDGsに間に合わないこととCOVID-19がさらに逸脱させるだろうこと。

Global Health Observatory (GHO) data

https://www.who.int/gho/publications/world_health_statistics/2020/en/

 

[WHO]COVID-19デマに対抗

Countering misinformation about COVID-19

11 May 2020

https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/countering-misinformation-about-covid-19

英国政府と共同キャンペーン

コロナウイルスパンデミックに関する不正確な情報や虚偽情報への啓発キャンペーン

 

[Codex]Codex欧州地域はキャンセルされた会合の課題に取り組む

Codex Euro Region responds to the challenge of cancelled meetings

13/05/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1275426/

CCEUROのオンライン非公式会合

 

 

論文

-コーヒーの飲み過ぎが健康の悪さの容疑者

Excess coffee consumption a culprit for poor health

13-MAY-2020

https://eurekalert.org/pub_releases/2020-05/uosa-ecc051320.php

30万人以上のUKバイオバンクの参加者のデータを用いてコーヒー習慣と病気全体の関連を検討し、コーヒーの飲み過ぎは骨関節炎、関節症、肥満と関連することを発見した

Clinical Nutritionに発表されたメンデル無作為化フェノムワイド関連研究MR-pheWAS)

 

-放射性降下物は雨を降らせるか?

Can nuclear fallout make it rain?

By Sid PerkinsMay. 13, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/05/can-nuclear-fallout-make-it-rain

放射性降下物はほとんど良いことではないが、新しい研究は冷戦時代に放出された荷電粒子が、空気の荷電の引き金となって水滴の融合をひきおこし、試験場所から数千キロメートル離れた場所の降雨を増やしていた可能性を示唆する

Physical Review Lettersに発表された1962年から1964年のソ連の核実験が英国スコットランドの雲に与えた影響の報告。

 

-研究が猫はCOVID-19に感染して他の猫にうつす可能性があることを確認

Study confirms cats can become infected with and may transmit COVID-19 to other cats

13-MAY-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/uow-scc051320.php

New England Journal of Medicine

助言としては猫は屋内で飼うこと。

・あなたのペットが屋内で生活していてあなたがCOVID-19陽性の人と接触していないならペットと遊ぶのは安全

・あなたがCOVID-19陽性ならペットとの関わりを制限

・追加のガイドラインは米国獣医師会とCDCから提供

 

- フェイスブックの「心理戦」でワクチン反対者が伸びている、新しいマップが示す

Scienceニュース

Vaccine opponents are gaining in Facebook ‘battle for hearts and minds,’ new map shows

By Meredith WadmanMay. 13, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/05/vaccine-opponents-are-gaining-facebook-battle-hearts-and-minds-new-map-shows

1億人以上のフォローワーをもつ1300以上のフェイスブックのページの解析で公衆衛生専門家にとって警鐘となるネットワークマップが示された。反ワクチンのページはワクチン賛成者のページよりフォローワーは少ないが数が多くより速く増えどちらとも決めかねているページとますますつながっている。もしこの傾向が続けば、オンラインでは10年のうちに反ワクチンが優勢になるだろう-そのときはCOVID-19ワクチンが公衆衛生にとって重要になっているだろう。Nature

ワクチン推進ページは一つのテーマに絞って予防接種をしようという情報を提供しているのに対し、反ワクチンのページは健康や安全性に関する広範な話題を扱っているため多様な心配に反応性が高くまだ決めかねている人々が聞いてもらっていると感じやすい。

(長い記事一部のみ)

 

Natureでの紹介

反ワクチン運動はコロナウイルスパンデミックを終わらせようとする努力を台無しにする可能性がある、研究者が警告

Anti-vaccine movement could undermine efforts to end coronavirus pandemic, researchers warn

13 MAY 2020  Philip Ball

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01423-4

ソーシャルネットワークの研究がワクチン反対者は小さいが広く届いて増殖していることを示す

科学者がCOVID-19のワクチンを作ろうと努力しているが、熱心な反ワクチン運動がそれに反対している。彼らはコロナウイルスワクチンは人々にマイクロチップを埋め込むためのものだ、ワクチン試験に参加した女性は死んだ、といった嘘を広めている。4月にはカリフォルニアでロックダウンに反対して反ワクチンプラカードを掲げた抗議が行われた。そして先週はYouTubeに陰謀論を語る動画が投稿された。

実際にCOVID-19のワクチンを拒否する人達が何人いるかはわからず、一般的な予防接種の支持率は高いままである。しかし反ワクチン運動を研究している研究者の一部は彼らのメッセージが新型コロナウイルス対策を台無しにする可能性があると懸念する。オンラインのワクチン反対は今パンデミックに話題を集中させている

(以下略)

 

-科学者はCOVID-19論文に溺れている。新しいツールは彼らが沈まないように維持できるか?

Scienceニュース

Scientists are drowning in COVID-19 papers. Can new tools keep them afloat?

By Jeffrey BrainardMay. 13, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/05/scientists-are-drowning-covid-19-papers-can-new-tools-keep-them-afloat

ある推定によると1月から発表されたCOVID-19論文は23000以上で20日ごとに二倍になっていてこれまでにない爆発的増加である。数百のチームがこれをきれいにしようと試みている

(ほとんどゴミだからなぁ・・)

 

その他

-コロナウイルス:「ウェールズでやるべきでないことはフェイスマスク辱め」とトップ役人が言う

Coronavirus: 'Last thing Wales needs is face mask shaming', says top official

13 May 2020

https://www.bbc.com/news/uk-wales-politics-52646398

ウェールズの医務主任Frank Athertonがマスクの効果は誇大宣伝だという。

英国ではウェールズのみがフェイスカバーを推奨していない。メリットはあったとしても小さく、医療従事者への供給に影響がある懸念がある。BBCラジオの番組でAtherton博士は基本的衛生と社会的距離をとることのほうが大事と主張した。マスクをしたければしてもいいが、義務ではない。英国政府のSAGEの助言は極めて薄弱な根拠に基づく、と彼はいう。そして症状のある人がマスクをすれば仕事や買い物に行ってもいいと感じるべきではない。それは極めてリスクが高い。症状のある人は家にいるべきだ。さらに本当に心配しているのは不信の文化を生み出すことだ。マスクをしていない人を辱めるべきではない。

(マスクを巡る議論っておもしろい。)

 

-COVID-19パンデミック中の血清学的検査の予測値

The predictive value of serological testing during the COVID-19 pandemic

Rapid Research Information Forum

https://www.science.org.au/sites/default/files/rrif-q005-covid19-serological-testing-30-april-2020.pdf

オーストラリア主任科学者から保健大臣へ。診療現場での(POC)および実験室ベースの血清学的検査の予測値について助言を求められたためその回答

どちらも現時点では広く採用する準備はできていないが進歩は早いだろう

オーストラリアのCOVID-19の有病率が低い中で特異性が100%でない血清学的検査はあまり意味がない。

重症患者の治療目的での回復した患者の血清のドナーを同定するための実験室ベースの抗体の定量が行われている。

 

-専門家に聞こう アプリコットの種はがんを治せる?

ASK THE EXPERTS

Can Apricot Seeds Cure Cancer?

by LARRY LINDNER  Published May 13, 2020

https://www.berkeleywellness.com/self-care/over-counter-products/article/can-apricot-seeds-cure-cancer

Q:一部の人が主張しているようにアプリコットシードはほんとうにがんを治せる?

A:ノー。

これは危険なインチキ医薬品の一例で、絶望的な患者に誤解したあるいは思慮のない人々が宣伝している。アプリコットの種にはアミグダリンが含まれその半合成型がレアトリルとよばれ分解してシアン化水素を作る。宣伝者はシアン化水素ががん細胞を殺すというがシアン化物は全ての細胞に有毒である。

米国でアミグダリンをがん治療に使った記録は約100年前である。そしてその使用を支持する根拠はない。

基本:アプリコットの種や抽出物や粉末や錠剤など、店舗やオンラインで販売されているものを使用しないように。

 

-出版社が研究論文の画像改編に共同で取り組む

Natureニュース

Publishers launch joint effort to tackle altered images in research papers

13 MAY 2020 Richard Van Noorden

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01410-9

業界団体はピアレビュー時に問題を検出するソフトウエアの基準で合意することを目指す

 

科学論文の重複画像のスーパー検出者に会う

Meet this super-spotter of duplicated images in science papers

13 MAY 2020  Helen Shen

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01363-z

Elisabeth Bikは研究論文の間違いを検出するために仕事を辞め、そして画像調査の代表者になった

(長い特集記事。重複探しクイズがある。きっかけは自分の論文が盗用されているのを見つけたこと。それから趣味になって本業になった)