2020-06-09

[EFSA]意見等

-有効成分ニンニク抽出物の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance garlic extract

EFSA Journal 2020;18(6):6116 5 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6116

情報不足と懸念が確認された。

 

-全ての動物種用飼料の官能的添加物として使用する際のZingiber officinale Roscoe 由来エッセンシャルオイル、含油樹脂、チンキの安全性と有効性

Safety and efficacy of essential oil, oleoresin and tincture from Zingiber officinale Roscoe when used as sensory additives in feed for all animal species

EFSA Journal 2020;18(6):6147 5 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6147

 

-家禽種肥育用、マイナー家禽種交配のための育成用、観賞鳥類用OptiPhos® PLUSの安全性と有効性

Safety and efficacy of OptiPhos® PLUS for poultry species for fattening, minor poultry species reared for breeding and ornamental birds

EFSA Journal 2020;18(6):6141  5 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6141

 

-遺伝子組換えTrichoderma reesei RF5427株由来の食品酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme endo‐1,4‐β‐xylanase from the genetically modified Trichoderma reesei strain RF5427

EFSA Journal 2020;18(6):6127 3 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6127

この食品酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼ(4-β-D-キシラン キシラノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.8)はAB Enzymes GmbH社が遺伝子組換えTrichoderma reesei RF5427株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素にこの生産生物の生きた細胞や組換えDNAはない。焼成、醸造、シリアルベース工程、蒸留アルコール生産、澱粉やグルテン画分生産の穀物処理での使用を意図している。この食品酵素の残留量は蒸留により、また穀物処理中に除去されるため、食事暴露は、焼成、醸造、シリアルベース工程にだけ算出された。提案された最大使用量に基づき、この食品酵素への食事暴露-総有機固形物(TOS)は最大0.119 mg TOS/kg 体重 (bw)/日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。パネルは無毒性量をラットの90日間反復経口投与毒性試験で調べた最大投与量939 mg TOS/kg bw /日とし、暴露マージンは少なくとも7,890となった。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性を調査し、一致は見つからなかった。パネルは、アレルゲン性は蒸留アルコール生産に除外できないと考えた。アレルギー感作リスクや誘発反応は、焼成、醸造、シリアルベース工程、澱粉やグルテン画分生産の穀物処理に除外できないが、そのような反応が生じる可能性は少ないと考えられる。提出されたデータや、蒸留アルコール生産や穀物処理中のTOSの除去に基づき、パネルはこの食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-植物成長調整剤として植物保護に使用する柳の茎抽出物の基本物質認可申請についての加盟国とEFSAの協議結果

Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for approval of willow stem infusion to be used in plant protection as a plant growth regulator

3 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1872

EFSAが協議結果をまとめ、個別に受け取ったコメントについてのEFSAの科学的見解を提示した。

 

-園芸や野菜作物の菌類病に対する植物保護に使用拡大するEquisetum arvense Lの基本物質認可申請についての加盟国とEFSAの協議結果

Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for approval of Equisetum arvense L.for the extension of use in plant protection against fungal diseases on horticulture and vegetable crops

2 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1869

EFSAが協議結果をまとめ、個別に受け取ったコメントについてのEFSAの科学的見解を提示した。

 

-全ての動物種用技術的飼料添加物(保存料)としてのギ酸カルシウムの有効性

Efficacy of calcium formate as a technological feed additive (preservative) for all animal species

EFSA Journal 2020;18(5):6137  27 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6137

 

[EU]査察報告

イスラエル―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

Israel 2019-6655―Residues and contaminants in live animals and animal products

04/05/2020

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4278

2019年9月8~19日にイスラエルで実施した、EU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理の効果を評価するための査察。残留物モニタリング計画は全国生産に基づき、必須の物質グループすべてを含んでいる。検査件数は十分だが、家禽とハチミツはEUのサンプルの最小数を満たしていない。最大残留基準がEUより高いことがあり、整合する必要がある。輸送中の七面鳥や牛乳のサンプルは、サンプルの納期が長いため保証効果は弱い。違反した農場はサンプリングが強化されるがフォローアップ効果は弱い。ハチミツ以外の全てのサンプルは、ISO 17025認証を取得した国立試験所1か所で検査されている。その分析法は妥当性が確認されておらず、品質管理の信頼性は保証されない。動物用医薬品に市販認可はなく、その流通は処方箋の対象である。動物用医薬品の小売販売の公的管理は弱く、農場での処置記録は国の法律で義務付けられていない。

 

[EU]RASFF Week23-2020

警報通知(Alert Notifications)

産出国不明チェコ共和国経由ランブータンのシペルメトリン(0.92 mg/kg)、ポルトガル産冷凍メカジキの水銀(1.38~1.74 mg/kg)、中国産ベルギー経由ベビー用温度感知スプーンからのビスフェノールAの溶出(124.2 µg/l)、エジプト産ブドウの葉の酢漬けのクロルピリホス (0.067)・シペルメトリン(0.21)・メタラキシル(0.029)・ルフェヌロン(0.1)・プロピコナゾール(0.038)・テブコナゾール(0.24)・チオファネート-メチル(9.3)・ラムダ-シハロトリン(0.32)・ チアメトキサム(0.032)・インドキサカルブ(0.3)・ジメトモルフ(0.17)・テフルベンズロン (0.087)・ジフェノコナゾール(0.38)・アゾキシストロビン(0.48)・トリフロキシストロビン(0.58)・ボスカリド(1.2)・ピラクロストロビン (0.08)及び未承認物質カルベンダジム(2.1)、オランダ産冷凍牛肉ボール入りパン粉付きチーズボールの亜硫酸塩・卵・セロリ非表示、デンマーク産有機ヘンプシードオイルの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (21 mg/kg)、スペイン産チルドメカジキの水銀、中国産折りたたみ式まな板からの一級芳香族アミンの溶出(0.03 mg/kg)、インド産フランス経由冷凍バラフエダイステーキが原因と疑われるシガテラ中毒、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産解凍メカジキステーキの水銀(1.29 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

英国産チョコレートの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、産出国不明食品サプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、ポーランド産デンマーク経由有機チャーガコーヒーの未承認新規食品成分カバノアナタケ、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 6.8; Tot. = 7.5)、インド産乾燥全形唐辛子のアフラトキシン(B1 = 9.9 µg/kg)、ジョージア産殻を取ったヘーゼルナッツのアフラトキシン(B1 = 7.9 µg/kg)、中国産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 107.7; Tot. = 122.9 µg/kg)、インド産飼料用茹でピーナッツのアフラトキシン(B1 = 123 µg/kg)、中国産紅茶の未承認物質トルフェンピラド(0.032 µg/kg)、インド産飼料用ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 89; Tot. = 120 µg/kg)、インド産砕いた唐辛子のオクラトキシンA (47 µg/kg)、エジプト産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 10 µg/kg)、

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 125-20

9 June 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notificationcirc125-20.aspx

意見募集

加工助剤としてのアルファアミラーゼ

 

-意見募集-新しいGM酵素加工助剤

Have your say - new GM enzyme processing aid

9/06/2020

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Have-your-say---new-GM-enzyme-processing-aid.aspx

Trichoderma reeseiのGM系統由来アルファアミラーゼの醸造やアルコール製造への使用

 

[CDC]COVID-19予防のための安全な家庭用洗浄剤や殺菌剤の知識と実践-米国、2020年5月

Knowledge and Practices Regarding Safe Household Cleaning and Disinfection for COVID-19 Prevention — United States, May 2020

MMWR June 5, 2020 / Vol. 69 / Early Release

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6923e2.htm?s_cid=mm6923e2_w

インターネット調査

成人の約1/3がCOVID-19から身を守ろうとして化学物質や殺菌剤の安全でない使用をしている

知識不足が認められた分野は、殺菌溶液の作り方、殺菌剤を使用するときの個人防護具、安全な保管方法、など。不適切な使い方として食品を漂白剤(ブリーチ)で洗う、家庭用洗剤や殺菌剤を直接皮膚に使う、これらを吸入したり飲み込んだりする、など。

 

[FAO]活気のあるオマーンの魚市場からオンラインオークションへ

From bustling Omani fish markets to online auctions

08/06/2020

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1278611/

オマーンの魚市場が静かで空っぽなのは珍しい。他同様、COVID-19対策で物理的距離をとっている。魚市場は製品を売り続けるためにデジタルに向かっている。

オマーンの農業水産省が開設したオンラインプラットホームBeharが現在試験運用中

 

[ヘルスカナダ]非医療用マスクとフェイスカバーについて

Non-medical masks and face coverings: About

Date modified: 2020-06-08

https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/prevention-risks/about-non-medical-masks-face-coverings.html

(新型コロナウイルスサイト)

COVID-19: How to safely use a non-medical mask or face covering

https://www.canada.ca/content/dam/hc-sc/documents/services/publications/diseases-and-conditions/covid-19-safely-use-non-medical-mask-face-covering/covid-19-safely-use-non-medical-mask-face-covering-en.pdf

(細かい。マスクをしていない他人を非難しない、まで書いてある)

 

[FDA]連邦政府は未承認オピオイドがオンラインで違法に入手できることを止めさせるための新しい試験的計画を発表

Federal Government Announces New Pilot Program to Help Stop Illegal Availability of Unapproved Opioids Online

June 08, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/federal-government-announces-new-pilot-program-help-stop-illegal-availability-unapproved-opioids

電気通信情報局(NTIA)と協力し、この計画に参加するインターネットレジストリ業者Neustar, Verisign および Public Interest Registryに、FDAが通知し、内容によってドメイン名停止などの対応を行う

 

論文

-新興真菌性作物病原体による世界食料安全保障への脅威

Threats to global food security from emerging fungal crop pathogens

8-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/uoe-ttg060820.php

Nature Foodに発表された真菌研究者らによる作物病原体の脅威についてのレビュー

 

-Natureニュース

批判されていたコロナウイルスシミュレーションはコードチェックで承認される

Critiqued coronavirus simulation gets thumbs up from code-checking efforts

08 JUNE 2020  Dalmeet Singh Chawla

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01685-y

影響の大きいモデルは再現可能であると判断された-ソフトウエアエンジニアはそのコードを'ひどいものhorrible' で 'バグだらけのごちゃごちゃa buggy mess'というけれど

この一ヶ月、英国の政治家がロックダウンを宣言することにつながったImperial College Londonの科学者による影響力の大きいコロナウイルスシミュレーションの背景にあるコードをソフトウエアエンジニアが「全く信頼できない」「バグだらけ」と批判してきた。一部のメデイア報道はシミュレーションが他人には再現できないとすら示唆していた.今回計算機神経科学者が再現できると報告した。また他の科学者もNatureに個人的に再現性を検証したと語った。このコードの試験はNeil Ferguson率いる数理疫学チームのシミュレーションの科学的正確さのレビューではない。しかしコードについての誤解の一部を解消するものである。

(コードの公開が政治的問題になってしまっている。一方には適当な計算をしていいかげんなことを言う人達がいるので慎重にしたいという意見もある。日本にもいるよね、無責任な数字遊びしてる学者。)

 

-Scienceニュース

誰の責任?Surgisphere COVID-19スキャンダルの中心にいる3人の科学者

Who's to blame? These three scientists are at the heart of the Surgisphere COVID-19 scandal

https://www.sciencemag.org/news/2020/06/whos-blame-these-three-scientists-are-heart-surgisphere-covid-19-scandal

先週LancetとNEJMの取り下げとオンラインプレプリントの削除につながっためまぐるしいCOVID-19研究スキャンダルの中心には、3人のありそうにない協力者がいる。この3人の医者兼科学者は同じ組織にいたこともなければ共著もなく、ただ問題の論文の共著者だった。そして他の共著者は全て彼らのうちの少なくとも一人と関係がある。彼らの協力は、世界の公衆衛生危機の最中に大きな影響を与え悲惨な結末を迎えた。

二つの取り下げ論文の第一著者は心臓外科医Mandeep Mehraで、Brigham and Women’s 病院 (BWH)で働くハーバード大学の高名な教授であり、国際的に心臓移植と心血管系医学で有名だった。彼がいたことで主要雑誌の迅速審査にある種の重々しさを与えた。BMHの声明によるとMehraが問題の三人のうちのもう一人の心臓外科医Amit Patelに会ったのは「学術的医学的サークル」で、Patelが彼にSurgisphereの創設者である血管外科医Sapan Desaiを紹介した。しかし雑誌の開示によるとMehraはPatelが共同創設者である心血管系治療法を開発する遺伝子治療会社Triple-Geneからも報酬を受け取っていることを示す。

DesaiはビッグデータとAIを組み合わせてRCTの代わりにすることを目標だと公言していた。Surgisphereのデータセットは6大陸700病院の10万人近くの詳細な患者記録を含むといい、一瞬魅力的に見える。

Patelはかつてマイアミ大学Miller医学校の心臓外科部長だったようだ。2016年に彼の着任を告げていた大学のプレスリリースは今は大学のウェブサイトになく、今は大学に彼の職務はない。もっと最近ではユタ大学の無償非常勤教授だった。しかしSTATが昨日初めて報じたように、Patelは金曜日にユタ大学との関係をツイートし、大学がそれを確認した。最近Patelは心臓の病気を治し加齢を逆転させ性機能不全を治療するとする実験的幹細胞療法を開発し販売している。またCOVID-19患者を臍帯血由来幹細胞で治療しようという試験の医師ネットワークに参加している。

通常有名論文の共著者は問題の分野の専門性を共有あるいは明確な専門家としての関係をもつ、と1990年代にNEJMの編集長だったJerome Kassirerは述べる。明らかに異質な個人の共著は「全く奇妙」で、その研究をしっかり吟味しなければならない警告信号であるが両誌はそれをしなかった。

3人のうち誰もScienceの取材に答えない

(以下三人の情報詳細。ビッグデータとAIと幹細胞、ってまさに詐欺師の跋扈する分野)

 

その他

-WHOと北京-不健康な関係?

World Health Organization and Beijing – an unhealthy partnership?

Published Tuesday 09 June 2020

By guest blogger Loretta Marron

https://edzardernst.com/2020/06/world-health-organization-and-beijing-an-unhealthy-partnership/

伝統と見なされるが、我々が今日「中国伝統薬(TCM)」として知っているものは1950年代に政治的理由で毛沢東主席が発明したものである。それから習近平が何千年もの中国文明の「宝石」と宣伝した。今年5月習はTCMの批判を犯罪とする提案をした。TCMに反対することは公共の秩序を破壊し中医への名誉毀損だとして投獄される可能性がある。2020年末までに4200億ドルを稼ぐと予測されているこの業界と、COVID-19はTCM推進のチャンスを与えた。WHOは沈黙を続けTCMへの批判は押さえ込まれている。

北京はこのパンデミックに、国際援助の名目でイタリア、フランス、イランにTCMプラクティショナーを送っている。

TCMは商業目的である。中国のインターネットでは批判はブロックされ、批判者は投獄される。多くの場合RCTによる有効性の試験は行われておらず臨床試験の質は低い。安全でもない。TCMは医薬品ではない。それは一連の伝統的信仰からなる哲学である。WHOはTCMが証明されていない危険な可能性があるものである以外の言及を削除すべきである。

(一部のみ)

 

-ロックダウンからメルトダウンへ:不寛容のロジック

From Lockdown to Meltdown: The Logic of Intolerance

Posted by RISKMONGER on JUNE 8, 2020

https://risk-monger.com/2020/06/08/from-lockdown-to-meltdown-the-logic-of-intolerance/

みんなが叫んでいる;誰も聞いていない。社会的距離をとるロックダウンから三ヶ月、ソーシャルメディアがメルトダウンした。

私は意見の違う他人は「修正される」必要があるという集団の話を聞いて心配になった。多くの人が私を修正しようとした。世界は我慢できないと考える他人を修正しようとする人達で溢れている。なぜこうなった?

恐怖と不確実性の中でテレビの画面のサイドバーに示される死人の数を数えて孤立して過ごした3ヶ月の間に、ストレスと不安と精神衛生問題が重症化した。世界が燃えている。ある抗議者が言ったように「金持ちがウイルスを持ち込んで、貧しい、働かざるを得ない人達が道ばたで死んでいる」。コロナウイルスは単なる健康上のパンデミックではない。

不寛容を修正するには?一言で言えば信頼。リーダーが信頼されればその決定は尊重されるだろう。

核エネルギーが不確実?全ての原子炉を閉鎖しよう。コロナウイルスに感染するのが心配?社会全体をロックしよう。警察の残忍性が許せない?警察をなくそう。なくしてしまえば問題解決のための他の方法を試す必要はない?

(いろいろ略。コロナのロックダウンで豊かなエリートがリモートワークで安全に過ごす一方、生活を支える低賃金で働く人達が犠牲になった、という状況がある。)

 

-Covid死が政治的怒りに火をつけスウェーデンの首相が非難される

Sweden’s PM Rebuked as Covid Deaths Ignite Political Anger

By Niclas Rolander 2020年6月8日

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-06-07/sweden-s-pm-is-rebuked-as-covid-deaths-ignite-political-anger?utm_source=google&utm_medium=bd&cmpId=google

Covidによる死亡率が世界でも高い国の一つとなりスウェーデンの主任疫学者が間違いを認めたため、Stefan Lofven首相が野党から激しく批判された。

これまでスウェーデン議会ではCovid対策を議論するときには政治的には休戦状態だったが、先週疫学者Anders Tegnellが一部は間違っていたかもしれないと述べて全てが変わった。Lofven首相は改善の余地はあるがスウェーデンのやり方を捨てる理由はないと言い、Tegnellも戦略が適切であることに変わりはないと強調する。

スウェーデンの対応が他の国と違うことに対する圧力が増加していた。感染率が高いために突然EUからの旅行制限に直面し、世論調査での政府のやり方への信頼も4月以降約20%低下した。Lofvenの政敵がこの機会を捕まえて変更を要求している。日曜日にはポピュリストスウェーデン民主党の党首がTegnellの解雇を要求し、キリスト教民主党のEbba Busch党首はLofvenのリーダーシップの欠如を批判した。

 

「私の気持ちは変わっていない」:スウェーデンの科学主任は国の免疫構築を信じたまま

'I haven’t changed my mind': Swedish science chief remains confident country is building immunity

By Richard Orange MALMÖ 7 June 2020

https://www.telegraph.co.uk/news/2020/06/06/sometimes-feel-like-punchbag-architect-swedens-virus-model-another/

Anders Tegnellは建設的批判は喜んで受け入れるが彼のアプローチへの辛辣さには驚いている

スウェーデンのコロナウイルス対応の欠陥を認めたと思われたTegnellはTelegraphとのインタビューでスウェーデンの免疫獲得を確信していると言い、近隣の北欧諸国には成功だというのはまだ早いと警告した。

(未知のウイルスへの対応なんてわからないことが多いのだから後でこうすれば良かったと思えることなんかいくらでもある。間違いを積み重ねて改良していくのが科学なのに政治は間違いを認めたら負け、になってしまう。だから役人がどんな間違いでも正当化しようとして泥沼になる。政治と科学の相性の悪さは本当に不幸)