[EFSA]意見等
-種子及び果実のスパイスのラムダ-シハロトリンの既存MRLsの改訂
Modification of the existing maximum residue levels for lambda‐cyhalothrin in seed and fruit spices
EFSA Journal 2020;18(6):6110 18 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6110
EC規則No 396/2005条項6に従って、申請者Syngenta Agro GmbH社は、種子および果実のスパイスのラムダ-シハロトリンの既存最大残留基準(MRL)を改訂するためにドイツの国立管轄機関に要請を提出した。要請に応じて提出されたデータは種子スパイスおよび果実スパイスのMRL提案を導出するのに十分だと分かった。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業生産工程管理によるスパイス類のラムダ-シハロトリンの使用から生じる残留物の短期及び長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。だが、スパイスの滅菌処理で形成される化合物の毒性評価が保留されているため、消費者暴露計算は暫定的なものとみなされている。
-以前は Lecanicillium muscarium Ve6株だった有効成分Akanthomyces muscarius Ve6株の農薬リスク評価ピアレビュー
Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance Akanthomyces muscarius strain Ve6, formerly Lecanicillium muscarium strain Ve6
EFSA Journal 2020;18(6):6121 18 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6121
規制の枠組みで必要とされる、確認された不足情報がリストアップされた。懸念が確認された。
-メタフルミゾンの既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for metaflumizone according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2020;18(6):6123 17 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6123
更なる検討が必要で、消費者暴露の削減手段も考慮する必要がある。
-フルベンジアミドの既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for flubendiamide according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2020;18(6):6150 16 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6150
更なる検討が必要で、消費者暴露の削減手段も考慮する必要がある。
-各種作物のオキサチアピプロリンの輸入トレランス設定
Setting of import tolerances for oxathiapiprolin in various crops
EFSA Journal 2020;18(6):6155 16 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6155
EC規則No 396/2005に従って、申請者Du Pont (UK)は、米国で認可されている使用を支持して各種作物の有効成分オキサチアピプロリンの輸入トレランスを設定するために、英国の国立管轄機関に要請を提出した。要請に応じて提出されたデータは、柑橘類、ブラックベリー、ラズベリー、白菜、バジル、食用花、アスパラガスへの最大残留基準(MRL)提案を導出するのに十分なことが分かった。デューベリー、ジャガイモ、サツマイモには、MRL提案の導出を妨げるデータの不足が見つかった。定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで妥当性が確認された植物本体のオキサチアピプロリンの残留物を管理するのに利用可能な執行のための分析法が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業生産工程管理によるオキサチアピプロリンの使用から生じる残留物の長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。
-メプチルジノカップ(DE‐126)の既存MRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for meptyldinocap (DE‐126) according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2020;18(6):6157 16 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6157
更なる検討が必要。
-全ての動物種用飼料添加物としてのPediococcus pentosaceus DSM 16244株の認可更新申請の評価
Assessment of the application for renewal of the authorisation of Pediococcus pentosaceus DSM 16244 as a feed additive for all animal species
EFSA Journal 2020;18(6):6166 15 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6166
-七面鳥肥育用または交配のための育成用、豚肥育用およびマイナー豚種用飼料添加物としてのFSF10000 およびFLF1000 (3‐フィターゼ)の安全性と有効性
Safety and efficacy of FSF10000 and FLF1000 (3‐phytase) as a feed additive for turkeys for fattening or reared for breeding, pigs for fattening and minor porcine species
EFSA Journal 2020;18(6):6015 15 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6015
-産卵鶏用、七面鳥交配用、鶏交配用、マイナー家禽種の卵生産目的と交配用のOptiPhos® PLUS (6 フィターゼ)の安全性と有効性
Safety and efficacy of OptiPhos® PLUS (6 phytase) for laying hens, turkeys for breeding, chickens for breeding, minor poultry species for egg production purposes and breeding
EFSA Journal 2020;18(6):6161 15 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6161
[BfR] 日焼け止め製品に関するQ&A
Questions and answers on sunscreen products
https://www.bfr.bund.de/cm/349/sun-cream-and-similar-products-are-there-health-risks.pdf
日焼け止め製品や類似製品―健康リスクはあるか?
2019年12月19日付で日光遮断作用製品に関するBfRのFAQ
日差しが強いとき、日焼けは避けられない。その状況を避け、予防するため、皮膚への直射日光を避けることあるいは皮膚へ日焼け止め製品を塗ることが推奨される。日焼け止めにより、紫外線が熱に変換されることで皮膚を保護することができる。これは紫外線フィルター物質の助けにより起こる。化粧品に使用される紫外線フィルター物質は、日焼け止め製品の紫外線フィルターとしての使用が最大濃度まで安全であるかどうか評価する、EUの評価手続きを経なければならない。BfRは紫外線フィルターの健康リスクの可能性に関して重要なよくある質問をいくつかまとめた。
どのように日焼け止めは効果があるのか?
日焼け止め製品はフィルター物質を含む。それらは、太陽の紫外(UV)線を皮膚まで到達させない。有機化合物と鉱物(物理的な)の紫外線フィルター物質は明確に区別しなければならない。有機化合物フィルターの場合、分子が太陽放射を吸収し、熱に変換する。そのような例はケイ皮酸の誘導体である。それに対し、鉱物の日焼け止めは二酸化チタンあるいは酸化亜鉛を含む。これらの顔料は小さい鏡のように日光を反射する。日焼け止め製品は化学物質と鉱物の紫外線フィルター物質の両方を含むことが多い。日焼け防止指数(SPF)は製品が太陽光線からどの程度保護できるかを示す。皮膚のタイプにもよるが、数値が高いほど、あなたは太陽の下にいられる。
日焼け止め製品の紫外線フィルターはどの程度危険なのか?
現在の科学的知見では、EUで入手できる日焼け止め製品による健康被害は予測されていない。理由:評価された紫外線フィルター物質を含む製品のみがEUで販売されるため。消費者安全科学委員会(SCCS)による評価は、事前に最大濃度で日焼け止め製品の紫外線フィルター物質としての安全な使用を確認しなければならない。現時点では、EUでは30のフィルター物質が、使用が許可されている。
日焼け止め製品はどのように評価されるか?
日焼け止めを含む化粧品はEUでは認可の必要がない。しかし、それぞれの使用成分や製品で安全評価は実施されなければならない。着色剤や保存料とともに、紫外線フィルター物質に適用される追加の要件;化粧品に関するEU規則(EC)No 1223/2009 (EU CPR)の関連する附属書の欧州委員会の消費者安全科学委員会によるリスク評価に基づき、リストにあるなら3つの物質グループは化粧品でのみ使用することができる。(附属IV:化粧品で許容される着色剤のリスト、附属V:化粧品で許容される保存料のリスト、附属VI:化粧品で許容される紫外線フィルター物質のリスト)。手続きの一環として、消費者安全科学委員会(SCCS)は物質の健康ハザードの可能性を評価する。この根拠は、すべての重要な毒性情報が示されなければならない科学的データであり、皮膚を介して体内に侵入することができる物質かどうか、またその量に関する情報である。データが不十分な場合、消費者安全科学委員会は追加の研究を要請する。製造業者は、対象濃度においての使用で推測されるリスクのない紫外線フィルター物質のみを使用することができる。承認された物質はEU CPRのリストに載っている。
2019年5月の「JAMA」専門誌に発表された米国食品医薬品局の研究が、化学物質の紫外線フィルターは皮膚を介して血流に侵入するという結論を出している。この結果をどのように解釈するか?
FDAの調査は米国の法律を背景に考えなければならない。日焼け止め製品は米国では店頭販売の医薬品として販売されている。血液中の紫外線フィルター物質の量を制限した必要条件を遵守する製品のみ認可される。血漿中の濃度は0.5 ng/ml未満でなければならない。数値がこれより高いと、製造業者は毒性試験結果を提供しなければならない。そのような試験結果を提出した企業がこれまで全くなく、FDAは規制値の遵守をレビューした。これに対し、EUは、紫外線フィルター物質は、最大血中濃度に関する情報を含め、検査され(例えば物質が血流に移行するかどうかの確認)、評価されなければならない。これは以下を意味する:現在の科学の知見では、欧州市場で入手できる日焼け止め製品からの健康被害は予測されない。
日焼け止め製品は例えば、紫外線フィルター物質の二酸化チタンのようなナノ物質を含むことがある。これらナノ物質に対してどのような疑問があるか?
日焼け止め製品中に紫外線フィルター物質として使用されるナノ粒子は、EU委員会の科学専門家会議である消費者安全科学委員会(SCCS)により評価されなければならない。
ナノ粒子の皮膚接触もよく研究されている。研究で、例えば、ナノ二酸化チタンは化粧品で使用される形態でヒトの血流に入り込むことはできないと証明されている。入手できる知見に基づき、消費者安全科学委員会(SCCS)は結論に達した:日焼け止め製品の25%上限濃度での紫外線フィルター物質としてのナノ二酸化チタンでは、健康リスクは起こりそうにない。これは健康的で、傷がなく、日焼けした皮膚に適用される。疾患により損傷を受けた皮膚(アレルギー疾患、にきび、神経性皮膚炎)の患者は専門家に相談しなければならない。消費者安全科学委員会(SCCS)はその結論は吸入による肺暴露につながらない使用方法(例えばクリーム、ローション)に限定している。
紫外線フィルターはリップスティックやリップバームにも使用される。これは危険なのか?
唇は顔のほかの皮膚よりも紫外線により敏感に反応する。そのため、多くのリップスティックやリップバームは紫外線フィルター物質を含む。現在の知見では、リップスティックによる紫外線フィルター物質の摂取は非常に少量でしかないという結論になるだろう。BfRは現在の科学の知見では健康被害はありそうにないと考える。紫外線フィルター物質の4-メチルベンジリデンカンファーは、安全性マージン(MoS)が化粧品において認可最大濃度(4%)では十分でないと考えるため、BfRはリップスティックやリップバームへの使用を避けることを推奨する。安全性マージンは、動物実験における有害影響を引き起こさない用量を消費者に吸収される用量で割った結果である。安全性マージンは動物とヒトの違いを考慮し、ヒトの個人差を考慮する必要がある。100以上の値が一般的に十分であるとみなされる。
日焼け止め製品の紫外線フィルター物質はがんのリスクを上昇させるか?
現在の科学の知見では、紫外線フィルター物質はがんのリスクを上昇させない。ドイツがん研究センターの情報では、日焼け止め製品の紫外線フィルター物質によるがんリスクの上昇を疑う理由となる臨床研究の形での証明も科学文献もない。
どの日焼け止め製品と紫外線フィルター物質が推奨されるか?
BfRは科学的なリスク評価を実施する。いかなる個別の製品も推奨できないし、推奨しない。多くの日焼け止め製品で何らかの形で混合されている紫外線フィルターの場合も同様である。基本的に:現在の科学の知見では、欧州市場で入手できる日焼け止め製品から健康被害は予測されない。日焼け止め製品は紫外線から完全に保護するものではないことを注意しなければならない。最適な保護は皮膚を覆う衣服という布地による日光からの保護である。体の覆われていない部分は日焼け止め製品で覆うべきである。これは特に子供に当てはまる。2歳までの乳幼児は直射日光に当たらないようすべきである。
ドイツ連邦放射線防護庁もウェブサイトで紫外線放射に対する正しい保護の仕方についてヒントを挙げている:
https://www.bfs.de/EN/topics/opt/uv/protection/protection_node.html
BfRウェブサイトでのより詳しい情報:
2017年8月15日付二酸化チタンに関するBfRのFAQ(ドイツ語)
https://www.bfr.bund.de/de/titandioxid___es_besteht_noch_forschungsbedarf-240812.html
紫外線フィルターとしての酸化亜鉛(BfR意見書No. 037/2010年6月18日、ドイツ語)
2007年7月17日日光遮断作用製品に関する情報(ドイツ語):
[HK] 包装かにペースト付ロブスターのサンプルは食品表示規則に違反している
Prepackaged lobster meat with crab paste sample in breach of food labelling regulation
Tuesday, June 16, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200616_7995.html
食品安全センター及び食物環境衛生省は、韓国産包装かにペースト付ロブスターのサンプルが食品に認められていない二酸化硫黄を検出したと発表した。
[TGA] ニコチンを含む電子タバコの輸入禁止
Prohibition on importing e-cigarettes containing vaporiser nicotine
19 June 2020
https://www.tga.gov.au/behind-news/prohibition-importing-e-cigarettes-containing-vaporiser-nicotine
禁止により影響を受ける個人、医療関係者及び輸入業者向けの情報提供に関するQ&A。
-リキッドニコチンを含む電子タバコの入手
Accessing e-cigarettes containing liquid nicotine
19 June 2020
https://www.tga.gov.au/accessing-e-cigarettes-containing-liquid-nicotine
上記製品の輸入に関する制限がある。オーストラリア政府は蒸気ニコチンを含む電子タバコに関する態度を強化する提案及び蒸気ニコチンを含む電子タバコの輸入禁止に関する情報。
[FSA] FSA理事会は「食品供給の上で重要な仕事」のための食品及び飼料産業に敬意を表する
FSA Board pays tribute to food and feed industries for ‘an outstanding job in keeping food on the shelves’
18 Jun 2020
FSA理事会でCOVID-19パンデミックが主要な議題の一つであり、その中で、消費者への食品供給に貢献する食品及び飼料業界に従事する人に感謝を示した。
[FSAI] アイルランドにおけるジン及びジン製品の表示に関する新たなガイドライン
New Guidance for Labelling of Gin and Gin Products in Ireland
Thursday, 18 June 2020
https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/gin_and_gin_products_guidance_18062020.html
FSAIは本日ジン及びジン製品の広告販売において使用される販売用語に関する新たなガイドラインを発表した。
[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新
Coronavirus (COVID-19) Update: Daily Roundup June 19, 2020
June 19, 2020
一部のみ
・詐欺的CBD製品の販売に警告文書送付
・FDAの“removed” 検査リストに掲載されている抗体検査の使用を止めるよう検査機関の職員や医療従事者に文書を送付
[FDA]警告文書
- Project 1600 Inc.
June 18, 2020
コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。CBD製品を含む。
[NTP]テクニカルレポート公表
-トリス(クロロプロピル)リン酸塩のSD(Hsd:Sprague Dawley SD)ラットでの出生前発達試験(強制経口試験)
Prenatal Development Studies of Tris(chloropropyl) Phosphate in Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats (Gavage Studies)
https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/dart/dart01/index.html
難燃剤。発達毒性の根拠はない
-4-メチルシクロヘキサンメタノールのSD(Hsd:Sprague Dawley SD)ラットでの出生前発達試験(強制経口試験)
Prenatal Development Studies of 4-Methylcyclohexanemethanol in Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats (Gavage Studies)
https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/dart/dart02/index.html
2014年にElk川で流出事故、明確な発達毒性がある
-ビンポセチンのSD(Hsd:Sprague Dawley SD)ラットとニュージーランドホワイト(Hra:NZW SPF)ラビットでの出生前発達試験(強制経口試験)
Prenatal Developmental Studies of Vinpocetine in Sprague Dawley Hsd:Sprague Dawley SD) Rats and New Zealand White (Hra:NZW SPF) Rabbits (Gavage Studies)
https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/dart/dart03/index.html
ダイエタリーサプリメントとして販売されている
明確な発達毒性がある(着床後死亡、心室中隔欠損・胸腰部肋骨過剰・胸部錐体骨化不完全)
-酒石酸ジメチルアミノエタノールのSD(Hsd:Sprague Dawley SD)ラットでの出生前発達試験(強制経口試験)
Prenatal Developmental Studies of Dimethylaminoethanol Bitartrate in Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats (Gavage Studies)
https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/dart/dart04/index.html
難燃剤。発達毒性の根拠はない
[IARC]IARCニュースレター:6月号発行
IARC Newsletter: June issue now available
18 June 2020
https://www.iarc.fr/news-events/iarc-newsletter-june-issue-now-available/
季刊
[ASA]我々は消費者をオンラインでより良く守るために詐欺広告警報システムを開始
We've launched a Scam Ad Alert system to help better protect consumers online
ASA News 16 Jun 2020
Facebookと Googleを含むデジタル広告やソーシャルメディアプラットフォーム大手と協力して英国詐欺広告警報UK Scam Ad Alertシステムを発表した。
新しいシステムはオンラインでの有償の詐欺広告を複数のプラットフォームから取り下げるのに役立つ。消費者も詐欺報告ができる
[Codex]何故食品安全が彼らの仕事なのか科学者が説明する
Scientists explain why food safety is their business
19/06/2020
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1294582/
JEMRA
[USDA]データは言う-酪農は変わった
Data Say…Dairy Has Changed
Posted by Sue King, Public Affairs Director, National Agricultural Statistics Service in Research and Science Jun 18, 2020
https://www.usda.gov/media/blog/2020/06/18/data-saydairy-has-changed
1935年の農業調査によると、1934年、520万の農場の2460万頭の乳牛が107億ガロンのミルクを作り出していた。
2017年の農業調査では54,599の農場に950万頭の乳牛がいる。別の乳生産報告によると23州の870万頭の乳牛が235億ガロンのミルクを生産した。
乳牛一頭が毎日作るミルクの量が約1.2ガロンから7.4ガロンになっている
農業の革新により驚くべき生産効率の増加をもたらしている
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 127-20
22 June 2020
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20127-20.aspx
認可とフォーラム通知
加工助剤としてのGM Aspergillus niger由来グルコアミラーゼとアルファアミラーゼ
[FTC]FTCはFCOVID-19の予防や治療に有効だと根拠のない宣伝をしている業者にさらに30の警告文書を送っている
FTC Sends Letters Warning 30 More Marketers to Stop Making Unsupported Claims That Their Products and Therapies Can Effectively Prevent or Treat COVID-19
June 18, 2020
これまでの合計で警告文書250になった
(今回警告した会社のカテゴリのみ)
CBD
エッセンシャルオイル
赤外線
ビタミン静注とオゾン/酸素療法
経口ペルオキシドゲル
パルス電磁場療法
幹細胞治療
サプリメント、ビタミン、コロイド銀
論文
-国際研究が過去十年でペット用の食事が生/自家製にシフトしていることを示す
International study indicates shift to raw/home-made food diet for pets over past decade
18-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/b-isi061720.php
そのような餌の与え方は健康上の問題の可能性と関連する、著者は警告
多くの犬猫はまだ普通のウェットまたはドライフードを与えられているものの、生/自家製フードへの明瞭なシフトがある、特にオーストラリアで。Vet Record。
人間の食事法の流行を反映して完全菜食、ナチュラル、昔からの、穀物フリー、自家製、生などのものをペットに与えたがるオーナーがいる。英語圏での調査。
(猫に野菜しか与えないとか、虐待)
-EUの安全性規制が英国の電子タバコ使用者にどう影響したか
How EU safety legislation has affected UK vapers
18-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/uoea-hes061720.php
2017年にEUのタバコ製品指令が導入され、電子タバコの液体容量やニコチン濃度の上限、健康警告などが決められた。電子タバコ使用者はこの規制に概ね安心したが、一部はより強い製品を求めてブラックマーケットに向かった。
Tobacco Use Insightsに発表
-毎日の激しい運動は寿命を延ばすのではなく縮めるかもしれない
Strenuous daily exercise may shorten, not prolong, longevity
18-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/tiot-sde061820.php
東工大による、歌舞伎役者の寿命が長唄、茶道落語家より短いというPalgrave Communicationsに発表された研究
(運動のせいなんだろうか?)
-座っていることが独立してがん死亡率を予測することを研究が示す
Study shows sedentary behavior independently predicts cancer mortality
18-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/uotm-sss061820.php
座っている時間30分を運動に置き換えることががん死亡リスク低下に関連する
JAMA Oncology に発表されたアメリカ成人3万人以上からなる長期健康研究REGARDS試験の解析。がんの部位に関する情報はない
-コロナウイルス:世界のフードシステムを強化する注意喚起
Coronavirus: A wake-up call to strengthen the global food system
19-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/iifa-caw061920.php
収穫量は十分だったがロックダウンによるサプライチェーンの撹乱が一部の地域での食糧不足を招いた。世界的に相互につながった複雑なフードシステムの課題にアプローチするにはシステムアプローチが必要。One Earth
-英国成人の4人に1人はロックダウンの後飢餓と栄養不良の可能性のリスクがある
One in four UK adults at risk of hunger and potential malnutrition following lockdown
20-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/nu-oif061920.php
Feeding BritainとNorthumbria大学ヘルシーリビングラボの調査によると成人の25%がパンデミック中に食品へのアクセスに困難を経験した。
Food and coping strategies during the COVID-19 pandemic
https://healthylivinguk.org/2020/06/19/food-and-coping-strategies-during-the-covid-19-pandemic/
1000人程度のアンケート調査
-COVID-19に関連する考え、自宅にいる命令、必須でないビジネスの閉鎖、公衆衛生ガイダンスへの一般の人々の態度-米国、ニューヨーク市、ロサンゼルス、2020年5月5-12日
Public Attitudes, Behaviors, and Beliefs Related to COVID-19, Stay-at-Home Orders, Nonessential Business Closures, and Public Health Guidance — United States, New York City, and Los Angeles, May 5–12, 2020
Mark É. Czeisler et al.,
CDC Weekly / June 19, 2020 / 69(24);751–758
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6924e1.htm?s_cid=mm6924e1_w
公衆衛生対策は概ね支持されている
(マスクも含めて8割程度は支持。マスクは絶対しないと回答した15%程度がむしろどういう人達なのか興味深い)
その他
-ニュースを一目で
News at a glance
Science 19 Jun 2020:Vol. 368, Issue 6497, pp. 1292-1294
・PubMedがプレプリントを追加
bioRxivなどのプレプリントサーバに投稿された論文を追加する。1年のパイロット期間はCOVID-19パンデミック関連のプレプリントをインデックスする。ユーザーは検索結果からプレプリントを除外することができる。
-CFI
WALMARTホメオパシー詐欺訴訟:CENTER FOR INQUIRYは判事の不可解な却下に上訴する
WALMART HOMEOPATHY FRAUD LAWSUIT: CENTER FOR INQUIRY TO APPEAL JUDGE’S INEXPLICABLE DISMISSAL
June 15, 2020
CFIがWALMARTに対してホメオパシー製品を医薬品と同じように陳列して売っているのは世界最大規模の消費者詐欺だと訴えていた件。2020年5月20日に却下されたので上訴
-Consumer Reports
FDAのサプリメント警告システムは致命的な限界がある
FDA's Supplement Warning System Has Deadly Limitations
By Ryan Felton May 27, 2020
有害事象報告システムCAERSについて
報告が任意であるため過小報告、サプリメントのリコールにつながったことがほとんどない、等消費者を守る能力があまりにも小さい
-広告されているようなものではない:水に流せるティッシュに対する訴訟
Not As Advertised: The Case Against Flushable Wipes
Jonathan Jarry M.Sc. | 18 Jun 2020
https://www.mcgill.ca/oss/article/general-science/not-advertised-case-against-flushable-wipes
現在報道されている訴訟事例(オーストラリアでACCCがクリネックスの「水洗トイレに流せる」ウェットティッシュに対して下水を詰まらせ害をなすリスクがあると訴えている)は、いわゆるトイレに流せるティッシュはトイレに流すべきではないことを教える。だからYouTubeの科学番組大手がティッシュは本当に流せると主張する企業とスポンサー契約を結んだことに驚いた。そこで私は、しばしば曖昧な「パーソナルクリーニング」用に販売されている流せるティッシュの不穏な歴史について検討することにした。
流せるティッシュの中核は繊維で、それをいろいろな方法で強化し結合している。比較のために、トイレットペーパーは木材と化学物質を煮て木パルプを作って水と組み合わせて作る。水に流せるティッシュの環境上の懸念は主にプラスチック(合成繊維)で、あなたは知らないかもしれないが通常この種のものには入っている。流せるものと流せないものの違いは何だろうと思うかもしれないが答えはそんなに違わない、である。世界中の58種類の類似製品を実験室で調べてみた研究で、著者らは流せるものと流せないものを明確に分ける技術的根拠はないと結論している。理由は「流せる」の基準がないことかもしれない。
最近トロントのRyerson 大学の研究グループが南オンタリオで販売されている101の製品を調べた。半分は流せると宣伝されていた。実験室でトイレと配水管を作って実験したところ結果はひどいものだった。調べた項目の一つは分散性で、それは製品がどれだけ簡単に小さくバラバラになるかどうかであるが、完全にバラバラになったのは11製品のみでそれは全てトイレットペーパーだった。他のウェットティッシュやお尻ふきは分解しなかった
(以下略。トイレにはトイレットペーパー以外は流さない、のが無難)
-コロナウイルスデマ、そして科学者はどうやってそれとの戦いを援助できるか
Natureキャリア特集
Coronavirus misinformation, and how scientists can help to fight it
Nic Fleming 17 JUNE 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01834-3
COVID-19についてのインチキ治療薬や神話やフェイクニュースは命に関わる。ここに反撃している科学者を紹介する
アオサを食べたり殺菌剤を注射してもCOVID-19予防にはならない。息を10秒止められるかどうかはSARS-CoV-2の検査ではない。ロシアのプーチン大統領はパンデミック対策のために住人が屋内に留まるようモスクワに500頭のライオンを放ったりしていない。
COVID-19の世界的拡大はWHOがインフォデミックと呼ぶものを伴った
デマの世界
虚偽の医学的主張が害を最小化するための重要な焦点となる。例えば台湾のファクトチェックセンターはニセの治療薬や検査についての主張を否定するのに大部分の時間を使っている。
嘘を広める人達の中には単に間違っている人もいるがAlex Jonesのように金儲けのために行っている人達もいる
デマを見分ける8つの方法
・疑わしい出所 あいまい、追跡不可能な情報源
・単語の間違い スペルミスや文法がおかしい
・情動を伝える 怒りや喜びなどの感情を惹起させる
・金か黄鉄鉱か? 本物のスクープは滅多にない
・虚偽のアカウント
・過剰に拡散を求める
・お金の流れを見る それを信じると誰が儲かるか考える
・ファクトチェックのチェック 過去の見出しを見て記事は最後まで読む。疑わしかったらファクトチェックサイトを探す、既に嘘だと認定されているかもしれない
(一部のみ。一番最初に日本初のアオサデマが紹介されていて、デマ対策をやっている人達としては日本人は出てこないのが全くもって残念)
-Lancetの編集者からの厳しいCOVID-19の本-大急ぎで作られたが役立つ
Nature書評
Scathing COVID-19 book from Lancet editor — rushed but useful
Stephen Buranyi
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01839-y
Richard Hortonが最も豊かで最も力があり科学の進歩した二つの国のリーダーが何故こんなにひどい結果になったのかを酷評する
The COVID-19 Catastrophe: What’s Gone Wrong and How to Stop It Happening Again Richard Horton Polity (2020)
コロナウイルスの危機が始まってから、Lancetの編集長Richard Hortonは英国の公共空間中で猛烈な批判を続けてきた。BBCの番組で、Guardian紙上で、英国が世界で2番目に多い一人あたりのCOVID-19死者を出した政府の失敗を批判した。自分自身の議論-Andrew Wakefieldの詐欺的論文を出版したことやイラク戦争反対や気候変動に関する政治的行動-も避けることはない。そして今回本を出した。この本では米国と英国の大惨事を何度もとりあげる:どうして世界で最も豊かで、力があって、科学の進歩した国がこんなに失敗しているのか?単純な答えはリーダーにあるが、Hortonはそこに留まらない。科学者側にも失敗があったと彼は言う
-Natureニュース
殺人により、数学者は同僚に警察の仕事をボイコットするよう強く求める
Mathematicians urge colleagues to boycott police work in wake of killings
19 JUNE 2020 Davide Castelvecchi
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01874-9
1400人以上の研究者が予測的取り締まりアルゴリズムやその他のモデルを使った仕事を止めるよう呼びかける文書に署名
アメリカの数学者グループが同僚に警察との共同作業を止めるよう呼びかける手紙を書いた。特に批判されているのは予測的取り締まりという、犯罪が起こる前に防止しようという数学に基づいた技術である。近年数学者や統計学者、計算機科学者等が大量のデータを使って犯罪を減らすのに役立つと主張するアルゴリズムを開発してきた。それらは警察で使われていてその有効性には異論が多い。しかし米国の治安維持活動には構造的な人種差別があることから、数学者がそのようなやり方で警察と一緒に働くべきではない、人種差別を「科学的に」装うことがあまりにも簡単だからだ。
(既に実用化されていることにびっくり。黒人がよく捕まっているのだから黒人を疑え、という話になるのは目に見えている。Evilが多すぎる)
-インドでは女性の方が多くCovid-19で死んでいる?
Are more women dying of Covid-19 in India?
Soutik Biswas
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-53104634
世界ではCovid-19による死亡は男性の方が多い。しかしインドでは困惑することがおこっている。インドと米国の科学者による新しい研究で、男性が感染者の大部分なのに女性の死亡リスクが男性より高い。感染した人のうち死亡する女性は3.3%で男性が2.9%である。40-49才の年齢では女性は3.2%、男性は2.1%死亡する。5-19才の年齢での死者は女性のみである。しかしデータはインドでの診断のしかたの文脈で精査が必要である
-ONS(英国国家統計局)
宗教グループ別コロナウイルス(COVID-19)関連死、イングランドとウェールズ;2020年3月2日から2020年5月15日
Coronavirus (COVID-19) related deaths by religious group, England and Wales: 2 March to 15 May 2020
19 June 2020
自己申告による宗教グループ別のCOVID-19関連死。年齢調整死亡率が最も高いのはイスラム教徒、他の宗教より高いのはユダヤ教徒、ヒンズー教徒、シーク教徒。最も低いのは無宗教。
人種
Coronavirus (COVID-19) related deaths by ethnic group, England and Wales: 2 March 2020 to 15 May 2020
19 June 2020
障害
Coronavirus (COVID-19) related deaths by disability status, England and Wales: 2 March to 15 May 2020