[EFSA]意見等
-食品と飼料に使用する遺伝子組換えトウモロコシMZIR098の評価
Assessment of genetically modified maize MZIR098 for food and feed uses, under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐DE‐2017‐142)
EFSA Journal 2020;18(6):6171 26 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6171
トウモロコシMZIR098は、グルホシネート-アンモニウムを含む除草剤や特定の鞘翅目の害虫への耐性を与えるために開発された。分子特性データやバイオインフォマティクス分析は食品/ 飼料の安全性評価を必要とする問題を確認しない。農学/表現型に確認された違いや、トウモロコシMZIR098とその従来型の比較種の間で検査された組成の特性はどれも、栄養や安全性の懸念が生じない穀物の中性デタージェント繊維(NDF)を以外、のさらなる評価を必要としない。GMOパネルはトウモロコシMZIR098で発現するeCry3.1Ab、mCry3A、 PATタンパク質の毒性とアレルゲン性に関する安全上の懸念を確認せず、この遺伝子組換えがトウモロコシMZIR098の全体的なアレルゲン性を変えるという証拠を見つけない。この申請に関連して、トウモロコシMZIR098由来食品及び飼料の組成はヒトと動物の栄養上の懸念を示さない。GMOパネルはトウモロコシMZIR098が従来型の比較種と試験された非GM参照種と同様に安全で、食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないと結論した。生存能力のあるトウモロコシMZIR098の粒子が偶然環境中に放出された場合、トウモロコシMZIR098は環境の安全上の懸念を生じない。市販後環境モニタリング計画と報告間隔はとトウモロコシMZIR098の用途に従う。GMOパネルは、この申請で述べられているトウモロコシMZIR098はヒトと動物の健康と環境への潜在的な影響に関して従来型の比較種や検査した非GM参照種と同様に安全だと結論した。
-食品と飼料の安全性、植物、動物の健康、栄養品質の新興リスクの推進力としての気候変動
Climate change as a driver of emerging risks for food and feed safety, plant, animal health and nutritional quality
25 June 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1881
気候変動は関連する新興リスクの推進力となる。広範な将来を見据えた研究や報告書で食品安全保障に関する気候変動の影響が調べられている一方、食品や飼料の安全性、植物と動物の健康、栄養品質の将来の課題は、通常詳細に調査されない。
気候変動と食品安全の新興リスク(CLEFSA)プロジェクトでは以下の可能性を調査する。
(a) 気候変動のシナリオを用いた複数の新興リスクの長期予想に、特定の原動力、気候変動を使う
(b) 様々な情報源から広範なシグナルを集めるためにクラウドソーシングやテキストマイニングの使用
(c) 国際機関の専門家の知見ネットワークの使用
(d) 膨大でしばしば不完全な情報から関連する問題を特定するために専門家の知見を用いる、参加型プロセスを通してシグナルの特性を明らかにするため多基準決定分析ツールをデザインすること
(e) 不確実性に対応し入手可能な情報の分析のための方法論や指標の開発
気候変動とその食品安全性への影響は、考慮すべきハザードの数と多様性、含まれる大きな不確実性と様々な分野間の相互関連から、複雑な科学的研究を必要とする。気候変動の影響は学際的な性質(ヒト―植物―動物の健康と環境科学)によって特徴づけられ、特定の新興リスクの認識を超える。CLEFSAは、気候変動がひき起こす、欧州の食品安全に影響を与える可能性のある非常に多くの問題を特定している。気候変動は、一部の食中毒の発生と強度、また植物と動物の健康に有害な侵略的外来種の定着を誘発、強化、変更する可能性がある。有毒な可能性のある海洋及び淡水の藻類や細菌の大発生の発生頻度、強度、毒性に影響し、植物と動物の健康に有害な様々な寄生虫、菌類、細菌、媒介生物、侵入生物種の優勢や存続に影響がある。気候変動は新しいハザードの(再)発生を促進し、既知のハザードに対する暴露や感受性を高め、食品や飼料の微量栄養素や主要栄養素の量を変える可能性がある。この課題の本質により、このリストは必然的に不完全なもので、将来間違いなく予期せぬ驚きが私達を待っている。
[ANSES]尿漏れパッド:ANSESは健康リスク評価結果を発表
Incontinence pads: ANSES publishes the results of its health risk assessment
23/06/2020
https://www.anses.fr/en/content/incontinence-pads-anses-publishes-results-its-health-risk-assessment
本日、ANSESは厚手の尿漏れパッドの化学物質に関するリスク評価報告書を発表する。その専門家評価で、ANSESは長期的にこれらの保護製品を装着する必要のある皮膚損傷のある人に、いくつかの化学物質の健康的閾値が超過している事例を確認した。ANSESは製造業者が尿漏れパッドのこれらの化学物質の存在を除外するか最小化するよう助言している。また医療従事者、介護者、使用者にも皮膚損傷の発生を防ぐためにあらゆる努力をするよう助言している。
尿漏れパッドは、皮膚を乾いた状態で健康的に保ちながら、失禁に苦しむ人の尿や便を吸収しとどめておくための医療用品である。1980年代以降、支援を受ける人数の増加、在宅ケアの傾向の高まり、これらの製品に関連する恥ずかしさの減少により、失禁市場はかなり成長している。
2018年にANSESは、皮膚や粘膜との接触による、アレルギー、感染症、過敏症のリスク、化学物質のリスクの観点からこれらの製品の安全性を評価するよう、健康総局と競争・消費者問題・不正抑止総局から正式な要請を受けた。
皮膚損傷が起こった際に尿漏れパッドに含まれるいくつかの化学物質が健康閾値を超えることが見つかった
2017-2018年に市販の4つの厚手の尿漏れパッドで実施した試験で、様々な危険な化学物質(ダイオキシン、フラン、DL‑PCBs、ホルムアルデヒド)の存在が明らかになった。それらは原材料の汚染物質あるいは使用された製造工程から来ているようだ。特にこれらの物質は尿に移行し、皮膚と長時間接触する可能性がある。ANSESが実施したリスク評価で、皮膚が健康的に保たれている限り健康的閾値を超えることはないと結論された。
だが、いくつかの物質の健康的閾値が超過した事実を踏まえて、一年以上常に、長時間これらのパッドをつけていて、臀部と性器周辺の皮膚損傷のある「高齢者」と「若者」の集団は健康リスクにつながる可能性があると専門家評価で示された。また、これらの製品を長期間あるいはほとんど絶え間なく装着していると、これらの病変はより頻繁に現れる傾向がある。
ANSESの助言:尿漏れパッドの化学物質を制限し、使用者の皮膚損傷の発生を防ぐ。
この専門家評価の結果を踏まえて、ANSESは次のように助言している
尿漏れパッドの製造業者向け
・皮膚刺激性または感作の影響のある人を優先して、尿漏れパッドの組成に全ての香料の使用を除外する。
・製造前でも汚染される可能性のある、天然原料の出所の管理を改善する。
・パッド全体の原料中の望ましくない化学物質の存在を最小化するために製造工程を改善する。
・これらの製品に使用されている原料の性質をよりよく文書化し、使用者に情報提供するために包装上に記載する。
公共機関向け
・市販されている全ての製品を含む測定キャンペーンを通して尿漏れパッドの危険な物質の存在を監視する。
・医療機器の安全性監視の一環として医療従事者に製品の正確で詳細な組成情報にアクセスしやくする。
医療従事者、介護者、使用者向け
・臀部と性器周辺の皮膚の炎症リスクを最小化するために、これらのパッドの使用における優良規範 (交換頻度、皮膚を清潔で乾いた状態に保つことなど)の遵守を確保する。
・有害健康事象報告ポータルを通してフランス保健製品安全庁(ANSM)に尿漏れパッドの装着によるあらゆる有害影響を報告する。
追加情報
尿漏れパッドの安全性に関するANSESの意見&報告書(フランス語)
https://www.anses.fr/en/system/files/CONSO2018SA0023Ra.pdf
[RIVM]労働環境での六価クロムの使用リスト
Inventory of use of hexavalent chromium at the workplace
02-07-2020
https://www.rivm.nl/publicaties/inventarisatie-van-toepassingen-van-chroom-6-op-werkplek
本文オランダ語
金属やプラスチックの表面処理、航空産業等での特別な使用等
-六価クロムはREACHのもとで芸術用塗料には認められる
Chromium-6 allowed in artist paints under REACH
02-07-2020
https://www.rivm.nl/publicaties/chroom-6-in-kunstschilderverf-onder-reach
本文オランダ語
何世紀にもわたって絵の具の色素に各種クロム化合物が使われてきた。芸術用塗料はREACHの例外であり絵の具の六価クロムは禁止されていない。しかし実際には使われていないようだ。
RIVMは一般人が六価クロム色素を使うことを制限するための選択肢を提供する。一つは全ての六価クロム化合物の認可リストを作って管理すること、もう一つは「例外」状態を止めること。
[RIVM]食品サプリメント中のカフェインのリスク評価
Risk assessment of caffeine in food supplements
02-07-2020
https://www.rivm.nl/publicaties/risk-assessment-of-caffeine-in-food-supplements
本文英語
カフェインを含むフードサプリメントがしばしばパフォーマンスを上げる、減量用に宣伝されているが、高用量のカフェイン摂取は有害影響がある。オランダで20才の男性が重傷カフェイン中毒になったことについて議会で質問があったことを受けて、保健福祉スポーツ大臣がカフェインをEUのRegulation (EC) 1925/2006のAnnex IIIに入れて欧州レベルでフードサプリメント中の最大濃度を制限できるようにすることを支持した。このAnnexには食品への使用が禁止(パートA)、制限(パートB)あるいは精査中(パートC)の「その他物質」のリストが含まれる。加盟国や委員会は物質をAnnex IIIに入れるための手続きを開始できる。加盟国は欧州委員会に「通常のバランスのとれた多様な食生活で摂取する量を大きく超える量を摂取すると消費者にとってリスクとなる可能性」および/または「一般成人集団の摂取でリスクとなる可能性あるいは特性の集団にとってリスクとなる可能性が同定されている」ことを示す評価とともに要求できる。そのためRIVMがリスク評価を要請されて実施した。
評価結果としては、カフェインはフードサプリメントから摂取する量は普通の食生活で摂取する量を大きく超える可能性があり、その結果成人と青少年の両方で参照摂取量を大きく超え、有害影響は排除できず、Annex IIIに入れるための条件をみたしている
[IARC]工業的に加工された食品由来のトランス脂肪酸が卵巣がん発症リスクが大きいことと関連するかもしれない
Trans fatty acids from industrial processed foods may be associated with greater risk of developing ovarian cancer
2 July 2020
IARCとその協力機関の研究者らがCancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに発表した研究で、トランス脂肪酸の摂取量と血中濃度の多さが卵巣がん発症に関連するかもしれないことを示唆した。研究者らは卵巣がん1486症例を含むEPICコホートのデータを解析した。
プレスリリース
https://www.iarc.fr/wp-content/uploads/2020/06/pr286_E.pdf
論文
Dietary and circulating fatty acids and ovarian cancer risk in the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition
https://cebp.aacrjournals.org/content/early/2020/06/24/1055-9965.EPI-19-1477
Q & A
QUESTIONS AND ANSWERS
https://www.iarc.fr/featured-news/trans_fatty_acids_ovarian_cancer/#questions_answers
(上皮性卵巣がん患者はBMIが高く、出産経験がなく、閉経後で、ホルモン補充療法を使用した経験があり、教育レベルが低く、経口避妊薬の使用歴がない可能性が高い(交絡たくさんありそう)
そして24時間思い出しによる食事記録から推定したエライジン酸の摂取量とは有意に関連するが血中濃度の実測値では有意差が無い。思い出しの方が正確だとは普通は考えられないけど。
工業由来トランス脂肪酸の摂取量(g/day、中央値と95%CI)として卵巣がん患者1.4 (0.2-5.2) に対してそうでない人1.2 (0.2-4.8)、そんなに差があるようには見えない)
[Codex]スパイス部会はCOVID後の課題と復活に備える
Spices sector gears up for post-COVID challenges and revival
02/07/2020
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1296374/
[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新:FDAは消費者にメタノールを含む危険なアルコールベースのハンドサニタイザーに注意するよう呼びかける
Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Takes Action to Warn, Protect Consumers from Dangerous Alcohol-Based Hand Sanitizers Containing Methanol
July 02, 2020
FDAは消費者と医療専門家にメタノールを含むハンドサニタイザーに注意するよう呼びかける。エタノールを含むと表示されているのに調べるとメタノール汚染のあるハンドサニタイザー製品が増加している。また州当局がメタノール汚染のあるハンドサニタイザー製品を大人や子どもが飲み込んで有害反応を起こした事例を報告している
リコールされている製品リストは以下から
https://www.fda.gov/drugs/drug-safety-and-availability/fda-updates-hand-sanitzers-methanol
(メキシコ産が多い)
論文
-Covid-19 パンデミック—腫瘍学における価値の低い行為を減らしたりなくしたりする機会?
Covid-19 Pandemic—An Opportunity to Reduce and Eliminate Low-Value Practices in Oncology?
July 2, 2020
https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/fullarticle/2767424
COVID-19パンデミック中の現在アメリカやカナダではがん患者の病院への来院を減らす対応がとられ、どの処置が最も重要なものかについて議論されている。近年「価値観に基づいたがんケア」という概念で明確なQOLや生存年の改善につながる根拠のない治療を提供する方向にあった。それがパンデミック中のガイドラインにより優先順位付けを推奨され一部の腫瘍専門医は臨床上のメリットが小さいのに副作用リスクが高い薬の処方を止めている。パンデミック中に女性はマンモグラフィー検診を受けるべきかどうかという質問にはほとんどがノーと考えている。こうしたことはパンデミック中でなくても、検討すべきである。どんな介入でも、賢く慎重に選ぶべきである
-パンデミック中の家庭内子ども虐待急増、英国子ども病院の専門家が報告
Surge in domestic child abuse during pandemic, reports specialist UK children's hospital
BMJ
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/b-sid070120.php
過去3年間に比べて1ヶ月1493%増加 Archives of Disease in Childhood
今年3月23日から4月23日の間のとても小さい子どもの身体的虐待による頭部傷害の新規症例数を2017-2019年と比較。3月23日はロックダウン開始の日。例年一ヶ月あたり0.67人のところ10人
-ソーシャルメディアと放射線学-良い点、悪い点、そして醜悪なところ
Social media and radiology -- The good, the bad, and the ugly
2-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/lsuh-sma070220.php
Academic Radiology.
Twitter、Facebook、LinkedIn 、 Instagram、YouTube、Snapchat 、 ResearchGateのRadiologyにおける目的語との利点と課題を検討した
教育に適するが患者の画像やデータの識別コードをなくして個人情報を維持することなどの課題はある
大学の放射線学者放射線研究同盟によるソーシャルメディア専門委員会による論文。
-良い知らせと悪い知らせ:カナダの心血管系疾患の変化する傾向
Good news and bad news: Changing trends in cardiovascular disease in Canada
2-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/e-gna070220.php
Canadian Journal of Cardiologyに発表された10年の入院患者の記録の解析
結果を説明するインフォグラフィクスあり
-妊娠中の大麻使用は子どもの睡眠問題リスクを上げる
Marijuana use while pregnant boosts risk of children's sleep problems
2-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uoca-muw070220.php
負の影響は10年後も見られる
Sleep Health: The Journal of The National Sleep Foundation
米国では妊娠中の飲酒や喫煙が減っているのに大麻の使用は増加していて、合法化の拡大と販売店がつわり用に推奨しているため全ての妊娠女性中7%にまで増加した
「社会として、妊娠中の喫煙や飲酒は勧められないことを理解するのにしばらくかかったが、今や常識である。その常識を大麻にも拡大するのが賢明であろう」と著者は言う
Science
-ニュースを一目で
News at a glance
Science 03 Jul 2020:Vol. 369, Issue 6499, pp. 12-13
・CDCがCOVID-19リスク要因を明確化
年齢の閾値をなくしたことと肥満の程度をBMI40から30に下げたことなど
・抗ウイルス薬治療試験に不合格
lopinavir/ritonavir (Kaletra)(HIV治療に使われている組み合わせ)はCOVID-19死亡率に影響なし
・バイエルがグリホサートレビューに資金提供
巨額の訴訟和解金の一部として、バイエルは先週グリホサートが発がん性かどうかの独立した科学的レビューに資金提供すると提案した。なお米国連邦判事が認可しなければならないその協定では、バイエルはグリホサートで非ホジキンリンパ腫になったと主張する約10万人の原告に90億ドル以上を支払う可能性がある。非ホジキンリンパ腫になった人々へのさらなる支払いはそのレビューの結果によるが、そのための科学者は製造業者と原告の弁護士が選ぶ。さらに先週バイエルは別の除草剤の成分ジカンバがドリフトによって標的でない作物を傷害したという訴えの和解に最大4億ドル支払うことに合意した
・豚インフルエンザウイルス精査
-Scienceニュース
ワープスピード作戦のCOVID-19ワクチンの不透明な選択が議会で精査される
Operation Warp Speed’s opaque choices of COVID-19 vaccines draw Senate scrutiny
By Jon CohenJul. 2, 2020 ,
本日の議会小委員会でのWarp Speedに関する聴聞で、何度も質問された科学者たちはワクチン候補をどう選んだのかについて選択基準に関する答えをあまり与えなかった
人種差別への抗議の中、科学者は雑誌や賞などから侮辱的な名前を外しつつある
Amid protests against racism, scientists move to strip offensive names from journals, prizes, and more
By Eli CahanJul. 2, 2020
例えば優生学を支持した遺伝学者Clarence Cook Littleの名前を冠した大学の建物から名前を外す運動は以前にもあった。それがさらに広範囲で行われている
その他
-SMC NZ
ニュース報道が医薬品の副作用に影響する?-専門家の説明
Can news reports affect drug side effects? – Expert Briefing
Expert Q&A | Published: 02 July 2020
SMCはニュース報道が抗うつ剤のノセボ効果にどう関連するかを示した研究の著者とオンラインメディア記者説明会を開催した
オークランド大学Keith Petrie教授
動画と議事録あり
ノセボ効果とは何か?
ノセボ効果が特に出やすい集団はあるか?-高齢者、女性に多い傾向。症状が多いためかもしれない
あなたの最近の研究を説明して下さい
ニュース報道によって副作用症状報告が増加することについて話して下さい
この研究の重要点は?-テレビはノセボ効果を作り出す強力なツールである
患者はしばしばつまり症状は気のせいという意味だと考える。でもこれらの症状は臨床的に診断できない?
ノセボ効果でラモトリギンのスイッチと複数の死亡の関連が説明できる?
ノセボ効果は死亡には関係ないだろう
患者は医薬品のブランドの変更を心配すべき?
ノセボ効果を作らないためにレポーターに助言することは?
(2017年に抗うつ剤venlafaxineのジェネリック版を別のジェネリックEnlafaxに強制的に変更したらEnlafaxは効果が低く副作用がでるというニュースがNZで盛んに報道された
Venlafaxine: Enlafax XR 2017 brand change
https://www.pharmac.govt.nz/medicines/my-medicine-has-changed/venlafaxine/)
-ビクトリアで新たに66人の新型コロナウイルス、ホットスポットの郊外で数千人が検査拒否
Victoria records 66 new coronavirus cases, thousands refuse testing in hotspot suburbs
https://www.abc.net.au/news/2020-07-03/victoria-coronavirus-cases-rise-by-66/12419538
ビクトリアの保健大臣Jenny Mikakosが「スーパースプレッダー」のせいかもしれないと言った
今週初め再び制限を導入したDaniel Andrews首相は、ゲノム配列から、多くの新規感染は感染コントロール手順を守らなかった州の運営するホテル隔離施設の警備員にいきつくとのべた。
さらにMikakos氏はメルボルンのコロナウイルスホットスポットの1万人以上が州による検査を拒否したという。一部の人はウイルスが陰謀だからという
(オーストラリア。こういうコミュニケーションのしかたは良くない。感染者がでることを失敗、スキャンダルとして報道され警察まで動員されている。陰謀論者でなくても感染を隠す動機付けになる。)