[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 130-20
31 July 2020
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCirc130-20.aspx
意見募集
新規食品としての菜種種子タンパク質単離物“CanolaPRO™”
菜種油を絞った後のプレスケーキ由来の90%以上がタンパク質のもの。主成分はクルシフェリンとナピン。米国でGRAS、EUで認可済み。コーデックスでは植物タンパク質製品Vegetable Protein Products(VPP)に相当
2020年9月4日まで意見募集
-食品基準改定
Amendment No. 194 - 31 July 2020
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/gazette/Pages/AmendmentNo194.aspx
-アルコール飲料の妊娠警告表示
P1050 – Pregnancy warning labels on alcoholic beverages
July 2020
オーストラリアとニュージーランド政府は妊娠中は飲酒しないよう助言している
2011年からアルコール業界は自主的妊娠警告表示を行ってきたが、その後2014年と2017年の評価で、ピクトグラムつきの警告表示義務化が必要とされた。
警告用ラベルは以下からダウンロードできる
-プレスリリース
妊娠警告表示義務の移行期間の時計が動き始める
Clock starts on transition period for mandatory pregnancy warning labels
Date: 31/07/2020
FSANZは本日、アルコールの妊娠警告表示義務への3年間の移行期間の始まりを発表した。妊娠警告表示は、他の公衆衛生対策と組み合わせて、妊娠中の飲酒リスクの啓発に寄与するだろう。
菜種(キャノーラ)タンパク質単離物に意見募集
Call for comment on rapeseed (canola) protein isolate
31/07/2020
FSANZは新しい種類のタンパク源の申請への意見を募集する。菜種タンパク質単離物はこれまでオーストラリアとニュージーランドでは使用されていないがEUとUSAでは使用されている。この新しいタンパク質は、認められれば既存のタンパク源の代用品として使われる可能性があり、ベーカリー製品や飲料、乳製品、植物ベースの肉製品やプロテイン製品に使われるだろう。一般人に対する安全性や健康上の懸念は見つからなかったが、マスタードアレルギーの人にはリスクになるかもしれない。もし認可されればアレルギーサポート団体と協力して広報に努める。意見は2020年9月4日まで。
[Codex]コーデックスはバーチャル委員会を計画
Codex plans for a virtual Commission
30/07/2020
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1300957/
[FDA]FDAは収穫前の農業用水処理の開発と登録のための新しいプロトコールを発表
FDA Announces New Protocol for the Development and Registration of Treatments for Preharvest Agricultural Water
July 30, 2020
(微生物対策)
-FDAは任意適格輸入業者計画と第三者認証計画の2021会計年度手数料率を発表
FDA Announces FY2021 Fee Rates for Voluntary Qualified Importer Program and Third-Party Certification Program
論文
-過剰飲酒による死亡と失われる生命年-米国、2011-2015
Deaths and Years of Potential Life Lost from Excessive Alcohol Use – United States, 2011 – 2015
MMWR / July 31, 2020 / 69(30);981–987
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6930a1.htm?s_cid=mm6930a1_w
2011-2015年の間に、過剰飲酒は平均93296の死亡(1日あたり255)と毎年270万年の生命損失(平均一死亡あたり29年)の原因
-フィールドからの報告:COVID-19パンデミックで低下した子どもの定期予防接種回復-ニューヨーク市、2020年3月1日-6月27日
Rebound in Routine Childhood Vaccine Administration Following Decline During the COVID-19 Pandemic — New York City, March 1 – June 27, 2020
MMWR / July 31, 2020 / 69(30);999–1001
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6930a3.htm?s_cid=mm6930a3_w
COVID-19パンデミック旗艦の予防接種低下をうけて保健当局が定期予防接種の大切さを強調する文書を送付。メディアでも広く報道され予防接種率が回復している
(適切にメッセージに反応する場合もある)
-カバー作物は並んだ作物に負の影響がある?
Are cover crops negatively impacting row crops?
30-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/asoa-acc072820.php
冬のカバー作物は土壌の健康に有用で次の作物の雑草を抑制するが収量を減らすことがある。農学者はカバー作物が放出するアレロパシー化合物が原因の可能性を疑っているが因果関係は確立されていない。Agricultural & Environmental Lettersに発表されたレビューではこの問題を検討した。
-プラスチック、病原体、赤ちゃん用ミルク:あなたの貝に何が入っている?
Plastics, pathogens and baby formula: What's in your shellfish?
30-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uoc--ppa073020.php
ミャンマーの牡蠣の汚染物質を包括的に検討したところ、ヒトの病原性細菌やヒトの活動由来の微小破片、プラスチックやケロセン、塗料、タルク、ミルクパウダーなどが広く存在していた。沿岸部の都市化と下水処理施設がないことでシーフードが汚染されている
Science of the Total Environment
-生涯にわたって12のリスク要因を標的にすることで認知症の40%は予防あるいは遅らせることができる
Forty percent of dementia cases could be prevented or delayed by targeting 12 risk factors throughout life
30-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uosc-fpo072920.php
Lancet認知症予防・介入・ケア委員会の更新
先の9つの要因に過剰飲酒、頭部の傷害、大気汚染を追加
認知症予防のために増やすべきことは
教育・運動・社会的接触
減らすべきことは
難聴・高血圧・肥満・喫煙・鬱・糖尿病・過剰飲酒・頭部傷害・大気汚染
(運動は推奨するけれど格闘技や激しく頭を打つ可能性のあるものは避けろという)
-経済と食品供給チェーンの撹乱が世界の食糧安全保障を危険にさらす
Economic and food supply chain disruptions endanger global food security
30-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/ifpr-eaf072920.php
国際食糧政策研究所(IFPRI)がScienceに発表した報告
フードシステム、世界経済、貧困、健康、貿易へのCOVID-19の影響を強調した。最も重要な影響は収入の低下による食料入手可能性の低下で、特に収入の70%を食品に使う極貧層にとって懸念となる
COVID-19は世界の食糧安全保障のリスクになる
POLICY FORUMFOOD SECURITY: COVID-19
COVID-19 risks to global food security
David Laborde et al., Science 31 Jul 2020:Vol. 369, Issue 6503, pp. 500-502
-高齢のアメリカ人は推奨年齢を過ぎてもがん検診を受けている
Older Americans receive cancer screenings past recommended age
30-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/ps-oar073020.php
USPSTFはがんの定期検診に年齢あるいは予測される余命の上限を設定している。推奨される年齢を超えての定期検診を過剰検診overscreeningと呼ぶ
国の過剰検診の程度を推定したところ45.8-73%であった。過剰検診が多いのは都市部と都市近郊に住む女性。推奨されていない検診を予防するのは難しい、と研究者は言う。JAMA Network Open
-国のアカデミーが、役人がCOVID-19のデータの意味を理解するのに役立つガイドを発表
National Academies publishes guide to help public officials make sense of COVID-19 data
30-JUL-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uow-nap073020.php
パンデミックが続く中、国中の役人が施設の閉鎖や再開などについて意思決定しなければならなかった。彼らはパンデミックに関する情報-入院統計から検査結果まで-に頼って決定を行う。しかし様々な事実と数字からパンデミックについて異なる様相が描きだせる、とWashington大学の統計学と社会学の教授Adrian Rafteryはいう。COVID-19パンデミックは多くの異なる種類のデータを生み出している-例えばある地域での確定患者数や死亡数など。それらのどれ一つもそれだけでは完全ではなくそれぞれに弱点と利点がある。
我々は政策決定者にCOVID-19のデータの意味を解釈し理解するのに助けになることを目的とした。データの利用可能性を評価する際に考慮すべき基準として以下のような点を強調する:
・そのデータが地域にとってどれだけ代表性があるか
・データソースの系統的バイアスはどうか
・サンプルサイズやデータ収集方法や調査対象集団のような要因による、データソースの不確実性のタイプについて考える
・データの報告の遅れや疾患の進行などによる時間差があるかどうか
Evaluating Data Types
https://www.nap.edu/catalog/25826/evaluating-data-types-a-guide-for-decision-makers-using-data
その他
-EWGのダーティ・ダズンの汚い戦術
Dirty Tactics from EWG’s Dirty Dozen
By Hillary E. Kaufman APRIL 6, 2020
https://www.dirt-to-dinner.com/ewg-dirty-tactics/
このような比類無く恐ろしい時期は我々全てが隣人や従業員や顧客に対してできる限りの最良のことをする機会である。それとは逆にEWGの毎年のダーティ・ダズンリストは我々の残留農薬がある野菜や果物を食べることへの恐怖をかきたてる。でもEWGは正しいのか?それとも農作物を食べることのベネフィットのほうが遙かにその心配を上回るのか?
EWGは有機農業団体からお金をもらって我々の日常生活を怖がらせるためにUSDAやEPAの残留農薬モニタリングのデータを歪めて提示している、ことの説明。
野菜や果物はたくさん食べよう
-「農場から食卓まで」:欧州の自己矛盾する持続可能な農業戦略
‘Farm to Fork’: Europe’s self-contradictory strategy sustainable agriculture
JULY 29, 2020 By Jon Entine
COVIDパンデミックの不愉快な教訓の一つは我々が予測されていたイベントに、どれだけ準備不足だったかということだ。
今日の午後、私はEUの新しい農場から食卓まで(F2F)戦略と、どうやって直面する基本的安全保障問題に対応するかを議論するウェビナーに参加する。タイトルは「ポストCOVIDの世界での食糧安全保障」。参加者はEUの農業コミッショナーJanusz Wojciechowski、米国農務省長官Sonny Perdue、欧州議会議員Anna Fotyga と Hermann Tertsch。
F2FはEU域内では注目されていたが、COVID以降初めてで、現在直面している世界のフードシステムの課題がハイレベル国際フォーラムで話されるだろう。
間違いなく貿易が話題になるだろうが農業の課題も掴む必要がある。私は環境負荷と温室効果ガスを減らしつつ十分な食料を生産するための課題に集中するだろう。
農業と持続可能性
F2F文書を読むと、欧州や豊かな国の人達は人類史上常に課題だった十分量の食べ物を確保するという問題が解決済みであると信じていることに驚く。これは注意が必要だ。食料安全保障は現在でも問題である。そしてF2Fの提案する解決方法-有機農業の大幅拡大-は惨劇の処方箋である。それは飢餓を増やすだけではなく全ての環境目標も損なうだろう
(COVID-19、バッタの大群、気候変動)
農業と食品を計算する
しばしば聞かれる主張が我々は今十分な食料を育てている、というものだ。カロリー計算上は。現実には作物は病害虫に毀損され保管中に腐り輸送中になくなり家庭や店舗で捨てられる。そしてたくさんの人が現実に食べ物が足りない
F2Fは印象的なマニフェストだが詳細をみると全く残念なものである
有機農業の神話
最もびっくりするのは欧州の農業を有機農業の魔法の妖精の粉で塗すことが主なツールであり、ゲノム編集のような最新技術の採用は拒否していることである。そして有効性や毒性とは無関係にこれまで使ってきた農薬を50%減らすことを呼びかける。理由は書いてない。欧州は塩より毒性の低いグリホサートを禁止する一方でヒト発がん性で有益昆虫を殺す硫酸銅のような有機農業で使う農薬は許可している。F2Fは根拠の解析無しにオーガニックは安全で生産性も同等とみなしている。ここがF2Fファンタジーランドの最もひどい問題である。有機農業は、有機農業業界自身が認めるように、最大40%生産性が低い。そして農地を慣行農法から有機栽培に変えると必要な農地が広くなり温室効果ガスの排出が増える
F2Fを超えて:革新的農業技術を採用しよう
我々に必要なのはより効率的で生産的で環境持続可能なフードシステムである。最も重要なのは、希望的観測ではなく現実に基づくことである
-肥満:20年の政策は何か効果があったのか?
Obesity: Have 20 years of policies had any effect?
By Reality Check team BBC News
https://www.bbc.com/news/53494616
首相がイングランドの肥満について新たな方針を発表した。
肥満問題への取り組みはこれが初めてではない-1997年以降少なくとも一ダースの政策や白書が発表されている。それで20年の目標や政策は影響があったのだろうか?
肥満削減目標
2008年に発表された広範な肥満報告書では肥満増加傾向を逆転させることと2020年までに子どもの肥満を減らすことを二大目標に掲げた。2008年の英国成人の59.5%が肥満または過体重であった。2016年にはその数字は63.7%になった。ただ1993年から増加してきた肥満率は近年は安定している
(グラフ各種)
-全てのオーストラリア人がフェイスマスク着用を「絶対に」検討すべき:トップドクターが言う
ALL Aussies should 'absolutely' consider wearing face masks: Top doctor says
31/07/2020
https://7news.com.au/lifestyle/health-wellbeing/aussies-should-absolutely-consider-masks-c-1207284
来週からビクトリアの全ての人がマスク着用を要求されるが、次席医務官Michael Kiddは全てのオーストラリア人が絶対に検討すべきと言う。金曜日にABCで語った
-コロナウイルス:韓国で診断された旅行者はQueenstownの11箇所を訪れていた
Coronavirus: Traveller diagnosed in South Korea visited 11 spots in Queenstown
Jul 31 2020
ニュージーランドから韓国に行って韓国で検査陽性となった22才のオークランドに住む韓国人が訪問した場所にいたことがあって症状のある人は検査を受けるべき。
(場所と時間)
「ニュージーランドは世界の他の地域のような制限が必要なく、この苦労してやっと手に入れた地位を失いたくない、だから全ての人の援助が重要である」
-フェイスマスクはノーマルだが火種になり一方‘COVID-安全’行動には従っている
Face masks becoming normal but a flashpoint while ‘COVID-secure’ behaviours sticking
30 July 2020
King’s College Londonと Ipsos MORIによる新しい英国調査によると、人々はフェイスマスクの着用になれてきたが、一部の人にとっては緊張の源
・4月には19%だったフェイスマスクの着用が7月の調査では70%と急増
・フェイスマスクが健康に悪いと考えているのは約10%、若者やCOVID-19のリスクは低いと考えている人では16-19%、WhatsAppが情報源のヒトでは27%、YouTubeが情報源のヒトは23%
・政府が我々にフェイスマスクをさせたいのは我々をコントロールするためだと考えている人が13%で16-24才では21%、BAME集団では25%。これもWhatsAppが情報源のヒトでは34%、YouTubeが情報源のヒトは30%に増える
等
-ヘルペスのように、新たな陰謀論が反テクノロジー活動家から噴出する
Like Herpes, New Conspiracy Theories Erupt From Anti-Tech Activists
By Alex Berezow, PhD — July 30, 2020
https://www.acsh.org/news/2020/07/30/herpes-new-conspiracy-theories-erupt-anti-tech-activists-14944
陰謀論はヘルペスのようだ、一度罹ると生涯にわたって感染し完治しない。さらに悪いことに、他の陰謀論にも感染しやすくなる
Organic Consumers AssociationがCOVID-19陰謀論を主張していることについて
(政府と企業と軍とマスメディアが結託してこのウイルスが武漢の軍事研究所でヒトが作ったものであることを隠している、と主張している)