2020-08-20

[EFSA]意見等

-各種作物のマンコゼブの既存MRLsの改訂

Modification of the existing maximum residue levels for mancozeb in various crops

EFSA Journal 2020;18(8):6108  18 August 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6108

さらなる検討が必要。

 

-プロピネブの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for propineb according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2020;18(8):6233  18 August 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6233

EC規則No 396/2005条項12により、EFSAは農薬プロピネブに欧州基準で現在設定されている最大残留基準(MRLs)をレビューしている。この有効成分は消費者リスク評価の結論を出すための情報が不十分、代謝物質プロパン‐1,2‐ジアミン (PDA)の毒性と非対象生物への影響、ミツバチへのリスクのため、EUではもはや認可されていないが、プロピネブの使用に基づくMRLsがコーデックス委員会で設定され(コーデックス最大残留基準;CXLs)、現在も適用されている。さらに、プロピネブは主な代謝物質4‐メチルイミダゾリジン‐2‐チオン (PTU)のハザードに関連して内分泌かく乱の特性を持つ可能性がある。化合物PDAの完全な毒性学的キャラクタリゼーション、植物の代謝物質プロピネブ‐DIDT、加工商品のPDAの暴露データがなく、CXLsに関連するプロピネブ‐MRLsが更新されずに撤回されたEU使用に基づいていて、もはや設定されていないことを考慮すると、EFSAはこれらのMRLsを評価することができず、欧州規則に組み入れることは推奨できない。しかしながら、EFSAは、入手可能なデータから違法利用の可能性を取り締まるための定量限界(LOQ)を提案することができた。

 

-植物および動物由来各種商品のルフェヌロンの輸入トレランス設定

Setting of import tolerances for lufenuron in various commodities of plant and animal origin

EFSA Journal 2020;18(8):6228  18 August 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6228

植物と動物本体のルフェヌロンの残留物を管理する執行のための適切な分析法が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは、既存のEUの使用や、ブラジル、チリ、モロッコでのルフェヌロンの認可されている使用は毒性学的参照値を超える慢性消費者暴露にはならないと結論した。しかしながら、推定暴露量が許容一日摂取量(ADI)に近いことや、この有効成分の認可の期限切れを考慮すると、EUの使用に基づくこのMRLsが時代遅れになるだろうと考慮して、EFSAは既存のMRLsのレビューを推奨している。

 

-EFSAの科学的評価に使用する疫学研究の証拠の評価と統合についての科学委員会のガイダンスの内部テスト案

Draft for internal testing Scientific Committee guidance on appraising and integrating evidence from epidemiological studies for use in EFSA's scientific assessments

EFSA Journal 2020;18(8):6221  18 August 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6221

EFSAは、EFSAの科学的評価に使用する疫学研究の証拠を評価・統合するためのガイダンス案を作成するよう科学委員会に求めた。このガイダンス文書は疫学研究を紹介し、様々な疫学研究デザインの典型的なバイアスを説明している。証拠評価に関連する重要な疫学的概念を説明している。研究の信頼性については、関連の指標、暴露評価、統計的推定、系統的誤差、交互作用を解説している。研究の妥当関連性については、このガイダンスでは外的妥当性の概念を説明している。疫学研究評価の原則が示され、バイアスのリスク(RoB)ツールの概要が示された。適切なバイアスのリスクツールが選択できるように、研究の質問、集団、デザインによる決定木が開発されている。研究評価プロセスのカスタマイズについて説明され、RoBツールの使用と一連の根拠のバイアスのリスク評価について詳述した。このアプローチの使用方法を説明するために、バイアスのリスクツールを用いた実験的・観察的研究の評価例がこの文書に添付されている。この文書は1年間の試験段階中にEFSAの評価に適用され、必要に応じて修正や補足される案から成る。この文書を最終化する前に、パブリックコメントの募集が開始される予定である。

 

-アゾキシストロビンのMRLレビュー条項12を受けた確証データの評価および既存MRLsの改訂

Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review and modification of the existing maximum residue levels for azoxystrobin

EFSA Journal 2020;18(8):6231 18 August 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6231

申請者SyngentaはEC規則No 396/2005条項12が利用できないのでMRLレビューの枠組みでアゾキシストロビンに確認された確証データを評価するために、また、レタスと他のサラダ野菜の新しい優良農業規範(GAPs)を検討するために、英国の管轄機関に要請を提出した。データのギャップに対処するために、室内の適応を支援するレタスの開葉品種で行われた新しい残留試験、北と南のGAPs、家畜代謝物L1、L4、L9の遺伝毒性の評価、家畜代謝物L1、L4、L9へのヒトの食事暴露の評価が提出された。データのギャップは一部対処されたとみなされた。提出された新しい情報は、レタスや他のサラダ野菜の既存のMRLsの改訂(引き下げ)や、動物商品のMRLsのさらなるリスク管理の検討を必要とする可能性がある。

 

[SFA] 遺伝子組み換え食品に関する表示

Labelling on Genetically Modified Food

Friday, August 14, 2020

https://www.sfa.gov.sg/food-information/labelling-packaging-information/labelling-on-genetically-modified-food

シンガポールで販売されている遺伝子組換え(GM)食品は、シンガポール遺伝子組換え諮問委員会(GMAC)とシンガポール食品庁(SFA)両方の厳格な安全評価を受けなければならない。これらの評価は国際連合食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が設立したコーデックス委員会(Codex)の原則に基づいている。

GM食品とGM成分を含む食品の表示義務に関する国際的な合意はない。GM表示が義務化されている国では、市販認可前にGM食品に関する安全性評価を実施しているため、GM表示は消費者が情報に基づいた選択ができるようにするために用いられ、食品の安全性についての情報を伝えることを意図していない。国際的に合意された、表示を義務付けるための食品中の遺伝物質の閾値量もない。

コーデックスの原則に従って、現在のシンガポール食品規制ではGM食品とGM成分を含む食品に特別な表示を付ける必要はない。他の全ての食品のように、GM食品は、製品情報や追跡や回収を容易にする情報に関する現行の食品表示条件(成分リスト、製造業者/輸入業者の詳細など)を満たさなければならない。シンガポールで販売されている食品は、事実であり、誤解を招かない限り、自発的に「GM」あるいは「非GM」表示を付けることができる。

SFA とGMACはGM食品の世界的な議論に遅れずについていくつもりである。GM食品に関する詳細情報はhttp://gmac.gov.sg参照。

 

[ANSES] 食用と有毒植物との誤認に注意する

Beware of confusion between edible and toxic plants

News of 17/08/2020

https://www.anses.fr/en/content/beware-confusion-between-edible-and-toxic-plants

いくつかの有毒植物は食用植物と似ており、野生だけでなく菜園でも誤認する可能性がある。それゆえ、食べるために植物を採ることはリスクがないわけでなく、定期的に深刻なあるいは死に至る事例も報告されている。以下は事故を防ぐ方法に関するANSES及び中毒管理センターからの注意事項である。

食用と有毒植物の誤認によるよくある食中毒

食用カボチャと観賞用ひょうたんの混同、ノラニンジンとセリとの混同、ニュージーランドほうれん草とヨウシュチョウセンアサガオの混同あるいはワイルドガーリックとオータムクロッカスとの混同…これらは食用と間違う有毒植物の多くの事例の一部である。

特定の有毒植物を食べると、たとえ少量であっても深刻なあるいは死に至る食中毒を引き起こす可能性がある。そのため、野生からであろうと家庭菜園から採ったものであろうと、よく注意して事故を防ぐために注意事項に従う必要がある。

ANSESの推奨

野生植物を採る場合:

‣ 何の植物であるかに関して疑いがある場合は、それは食べないこと;

‣ 普通でないあるいは不快な味がする場合はすぐにその植物を食べるのをやめること;

‣ 腕いっぱいの量植物を採らないこと:食用と有毒植物が混ざる可能性があるので、違う植物を一緒に集めないこと;

‣ 中毒の場合に確認しやすいよう、採った植物の写真をとること。

家庭菜園から植物をとる場合:

‣ 植えたものと同じものであることに関して疑いがある場合は、それは食べないこと;

‣ 思い込み注意:育ちつつある植物がどのようなものであるかよく確認すること。購入した種の袋やその他の本やウェブサイトの情報から植物写真を活用すること;

‣ 警戒しておくこと:種を植えた場所に芽が生えてきたからといって、その種から芽が出たということではない;

‣ 一年目から次の年に移植された植物を収穫する場合、混同のリスクがあることに注意すること;

‣ 中毒の場合に確認しやすいよう、採った植物の写真をとること。

食べた後に疑いを持つあるいは消化あるいはその他の症状を家庭菜園から採った野菜を食べて数時間以内に経験した場合あるいは、すぐに中毒管理センターへ連絡すること。

 

 

[HK] 法令違反

-中国レタスのサンプルから基準値超過の残留農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in an Chinese Lettuce sample

Tuesday August 18, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200818_8097.html

中国レタスから0.5ppmのシハロトリンが検出された。

 

-インディアンレタスのサンプルから基準値超過の残留農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in an Indian Lettuce sample

Tuesday August 18, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200818_8096.html

インディアンレタスから0.72ppmのシハロトリンが検出された。

 

[MPI] 貝のバイオトキシン警告-Hawke Bay

Shellfish biotoxin alert – Hawke Bay

19 Aug 2020

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-hawke-bay-2/

MPIはHawke Bay 地域で貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を延長した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map

 

[FDA]FDAとOSHAはチームを組んでCOVID-19の間に食品業界を援助するチェックリストを発表

FDA and OSHA Team Up to Publish Checklist to Assist Food Industry During COVID-19

August 19, 2020

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-and-osha-team-publish-checklist-assist-food-industry-during-covid-19

COVID-19パンデミック期間中の従業員の健康と食品安全のためのヒトと動物用食品業務のチェックリスト

Employee Health and Food Safety Checklist for Human and Animal Food Operations During the COVID-19 Pandemic

https://www.fda.gov/food/food-safety-during-emergencies/employee-health-and-food-safety-checklist-human-and-animal-food-operations-during-covid-19-pandemic

 

[FDA]UV光線とランプ:UV-C照射、消毒、コロナウイルス

UV Lights and Lamps: Ultraviolet-C Radiation, Disinfection, and Coronavirus

08/19/2020

https://www.fda.gov/medical-devices/coronavirus-covid-19-and-medical-devices/uv-lights-and-lamps-ultraviolet-c-radiation-disinfection-and-coronavirus

現在の新型コロナウイルスSARS-CoV-2による病気COVID-19のアウトブレイクのため、消費者は自宅や同様の場所の表面消毒のためにUV-Cランプを買うことに興味をもっているかもしれない。FDAはそれについてQ & Aを提供する

 

[FDA]警告文書

- Pero Family Farms Food Company, LLC

August 10, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/pero-family-farms-food-company-llc-608227-08102020

食品表示、不正表示の問題。

 

- Winter Gardens Quality Foods, Inc.

August 05, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/winter-gardens-quality-foods-inc-608240-08052020

食品表示、不正表示の問題。

 

[RIVM]1000万人の下水の新型コロナウイルス存在を調べた

Sewage from 10 million people examined for the presence of the novel coronavirus

08/19/2020

https://www.rivm.nl/en/news/sewage-from-10-million-people-examined-for-the-presence-of-the-novel-coronavirus

2020年4月から、RIVMは毎週下水処理施設の検体を調べてきた。検体採取地点は最近29から80箇所に拡大された。つまり約1000万人の下水が調べられている。最近の週は検出されるウイルス粒子が多くなった。これは感染者報告数の増加に相関する。オランダにある300余の下水処理施設に研究を拡大する準備をしている

 

論文

-海由来食品

Food from the sea

19-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/uoc--fft081920.php

持続可能な管理をすれば、天然と養殖の水産は長期的食糧需要を満たすのに役立てる

Nature。

 

-テネシーの10のうち1家庭がCOVID-19の初期の月に食糧不足だった

One in 10 Tennessee families were food insufficient during early months of COVID-19

19-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/uoti-oi1081920.php

テネシー大学農業研究所による調査

 

-フェイスマスクについての公衆衛生メッセージを変えることで着用が向上するかもしれない

Shifting public health messaging about face coverings could improve uptake

19-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/b-sph081820.php

BMJ

フェイスカバーについてのメッセージを医学的介入から社会的慣習に変えること

マスクの習慣のない国々にフェイスカバー着用が公衆衛生介入として迅速に導入された。定着のためには社会的文化的慣習となる必要がある。

一部のアジアの国ではウイルス流行の前から人々は広くフェイスカバーを使っていてcovid-19期間中の着用は迅速でほぼ全員だった。これは家に入るときに靴を脱ぐような文化にも関連しているかもしれない。

布のフェイスカバーをアクセサリーとして望ましいものにすることで着用率があがるかもしれない。素材やスタイルが多様化することで有効性に疑問が生じるかもしれないが、公衆衛生政策はトレードオフを検討しなければならない。100%効果的なフェイスカバーを10%の人がしている状況は50%の効果のものを95%の人がしているより影響が小さい。

テクニカルな特徴や有効性についての議論を続けるよりも、着用を促す社会文化的フレーミングの方を探るべきである

(-罰則つきの義務にしてから文化ですよって言われても…)

 

-大幅減量は-手術だろうが食事だろうが-同じ代謝上の利益がある

Major weight loss -- whether from surgery or diet -- has same metabolic benefits

19-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/wuso-mwl081820.php

重度肥満のヒトにとって、体重が減るだけで糖尿病の寛解のような改善が生じる

The New England Journal of Medicine.

 

その他

-Scienceニュース

新しい米国の倫理委員会はほとんどのヒト胎児組織研究提案を却下

New U.S. ethics board rejects most human fetal tissue research proposals

By Meredith WadmanAug. 18, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/08/new-us-ethics-board-rejects-most-human-fetal-tissue-research-proposals

トランプ政権が招集した倫理委員会は本日米国は中絶後に寄付されたヒト胎児組織を使った医学研究提案を一つを除き全て拒否すると助言した。委員会のメンバー15人のうち少なくとも10人は中絶反対を公言している。

 

パンデミック中に米国の大学院生の鬱と不安が急増

Signs of depression and anxiety soar among US graduate students during pandemic

18 AUGUST 2020 Chris Woolston

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02439-6

大学院生15000人と大学生30000人の回答を得た調査によると、米国の大学院生の鬱の兆候がパンデミック期間中に二倍になった。大学生は50%増加

特に低所得、ラテン系、ヘテロセクシャルではない学生で不安が顕著。分野による差もあり実験ができない物理学や生命医学で鬱や不安が多い

大学は学生をサポートすべき

 

-フロリダKeysで7億5000万匹の遺伝子組換え蚊の放出が認可された

750 million genetically engineered mosquitoes approved for release in Florida Keys

August 19, 2020  By Sandee LaMotte, CNN

https://edition.cnn.com/2020/08/19/health/gmo-mosquitoes-approved-florida-scn-wellness/index.html

既に国と州の認可を得ている計画が地元当局から最終認可された。デング熱、ジカ熱、その他の病気を抑制するため、OX5034と名付けられた、雌の子孫が死ぬよう遺伝子改変されたAedes aegypti。血を吸うのは雌だけ。住民の反対運動も

 

-レストランでカロリーを計算することはCovidを止めないだろう

Restaurant Calorie Counts Probably Won't Stop Covid

Aug 19, 2020  Bloomberg News Peter R. Orszag

https://financialpost.com/pmn/business-pmn/restaurant-calorie-counts-probably-wont-stop-covid

イギリス人はCovid-19と戦う新しいアプローチを得た:減量。英国政府はレストランのメニューにカロリー表示を要求した。しかしこの新しい規則の背景にある想定-肥満はCovidを悪化させる、そしてカロリー表示は肥満対策になる-が正しいかは明確ではない。前半の根拠は強い:肥満は重症化に寄与しているようだ。しかし新しい研究ではBMI 40以上の肥満によるCovid-19死亡リスク増加が見られるのは60才以下の男性だけだった。

英国では29%が肥満だがBMI40以上は4%以下で、その多くが60才以上か女性である。もちろん健康体重になるよう薦めるのは重要である。カロリー表示はいい考えのようだがその有効性は大きくない。英国政府は他にも肥満対策を打ち出していて、それは良いことだがパンデミック中にどのくらいの効果が期待できるだろうか

 

-あなたの家庭菜園はパンデミック中のあなたを救わない-農業が救う

Your Vegetable Garden Won't Save You In A Pandemic - Farming Will

By Hank Campbell | August 4th 202

https://www.science20.com/hank_campbell/your_vegetable_garden_wont_save_you_in_a_pandemic_farming_will-249805?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

(ところどころ抜粋)

COVID-19パンデミックが6ヶ月目の世界で、食品活動家が大量生産の代わりに地元産、家庭菜園をと声をあげているが、それは現実的だろうか?Michael Pollanの壁のある豪邸の裏庭なら可能かもしれないが、NYTの読者のほとんどでもできないだろう。

例えばFlinders大学のもと栄養学教授Kaye Mehtaは地域菜園、家庭菜園、そして食品交換グループを作ることでプラスチック包装を減らし肉食を減らせると主張している。しかしそれは世界中で可能なことではない。今年の選挙の争点が失業やCOVID-19で農業ではないのはアメリカ人が食べものを心配していないからでそれは現代の農業のおかげである。活動家はそれを賞賛する代わりに食べ物を得ることが最大の関心だった昔に戻れという。

COVID-19は科学の重要性を再認識させた。

 

-SMC UK

BBC BreakfastでのMatt Hancockの英国では職場でのCOVID感染は少ないのでマスク使用を検討していないというコメントへの専門家の反応

expert reaction to comments by Matt Hancock on BBC Breakfast that the UK is not considering mask use in offices as COVID transmission in the workplace is low

AUGUST 19, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-comments-by-matt-hancock-on-bbc-breakfast-that-the-uk-is-not-considering-mask-use-in-offices-as-covid-transmission-in-the-workplace-is-low/

East Anglia大学Norwich医学校医学教授Paul Hunter教授

Matt Hancockのコメントには注意が必要である。おそらく検査結果に基づくものだろうがデータが公開されていないが、彼が根拠なしにそのようなことは言わないと思う。

しかし英国の状況は変化していて一ヶ月前のことを次の月に当てはめるには注意が必要である。まだ職場で働いている人が少ない状況で職場での感染データが少ないのは当然である。世界では職場でのアウトブレイクがおこっている。英国人は仕事を再開する必要があるのは明確だが、家にいた時のデータに依存するのは適切ではない

Oxford大学構造生物学教授でRosalind Franklin研究所長James Naismith FRS FmedSci教授

大臣は確かに正しい、データは現在の感染は圧倒的に家庭でおこっている。しかしそれは現在の状況、自宅で働いているからで、多くの人が職場に戻ったら変わるだろう。成功を誇ったり失敗を咎めたりするより学習して変化した方が良い

Bristol大学小児科教授Adam Finn教授

私のNIHトラストではみんなが、事務エリアでもマスクをしているし私は私のチームのメンバーにもマスクをするよう勧めている。みんな理解しているようだ。

政府にはマスクを薦めない理由があるのかもしれないが、私は他人と同じ場所を共有する場合にはどこでもマスクを薦める

Nottingham大学感染症疫学名誉教授Keith Neal教授

オフィスワークは基本的に社会的距離をとるようになっている。ほとんどの職場でのアウトブレイクは食品加工工場である。オフィスのリスクは相当小さい。通勤のリスクはある。公共輸送機関でマスクが要求されているがそれほど厳密に執行されていない。自宅で働くのがリスクを最小限にするだろう

(意見が別れているけれど想定している「オフィス」が同じではないような)

 

-コロナウイルス:それでも排除がベストな戦略?

Coronavirus: Is elimination still the best strategy?

Bridie Witton Aug 20 2020

https://www.stuff.co.nz/national/health/coronavirus/122452877/coronavirus-is-elimination-still-the-best-strategy

ニュージーランドは排除戦略で100日間国内に感染者なしで過ごして世界中に誇った。そして新たな感染がひろがり人々が政府の対応に疑問を抱いた。

NZのほとんどが排除戦略を支持しているがそれに批判的な少数がいる。オークランド大学の疫学と生物統計上級講師Simon Thornley博士らである。彼は排除は現実的ではなく過度に野心的であるという(同様の人の意見略)

政府に助言しているオタゴ大学の公衆衛生教授Michael Baker博士はパンデミックにはグレーゾーンはないという。ウイルスを持っているかいないかどちらかである。オークランド大学の疫学教授Rod Jackson博士はBaker教授の見解が疫学コミュニティの大部分でありThornley博士はたった一人の反対者である、という。全ての経験ある疫学者が政府の排除アプローチを支持している。Covid-19は今後2年間で世界人口の80%が感染して3000万人が死亡しさらに多くの人が永遠に障害をもつ、可能性がある、とBaker教授はいう。世界中の最も賢い人達がワクチンを開発中で、それがニュージーランドの厳密な国境制限をやめるかどうかの鍵である。

Thornley博士はワクチンがそれほど効果的ではないだろうといい18ヶ月でワクチンができるというのは現実的ではないという

Rod Jackson博士は我々は圧倒的多数でニュージーランドの排除戦略を支持していて、Thornley博士のような若輩の疫学者のおろかな“silly”意見は存在に値しない、という。