2020-08-26

[USDA]会議とイベント

FSIS

Meetings and Events

https://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/newsroom/meetings

2020年10月6日 食品安全:現在と未来のための消費者アウトリーチと教育

FDAとCDCと食品安全教育パートナーシップとともにバーチャル公聴会を開催する。

将来の消費者アウトリーチと教育の最も効果的な方法を開発するために、消費者が現在食品をどう調理し取り扱っているのかについての包括的理解を目指す

 

[FAO]食品表示が如何にして山岳コミュニティの生活を変えているか

How a food label is changing lives in mountain communities

25/08/2020

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1303980/

意識高い消費者運動増加

ネパールの豆をMountain Partnership Products (MPP)ラベルで売る話

 

COT

https://cot.food.gov.uk/

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ベータ版につき意見募集

 

[NASEM]接触追跡への参加協力を促す 調査研究からの教訓

Encouraging Participation and Cooperation in Contact Tracing

Lessons from Survey Research (2020)

https://www.nap.edu/catalog/25916/encouraging-participation-and-cooperation-in-contact-tracing-lessons-from-survey

参加協力の障害

・一部の人は政府機関からの接触を拒否する、書かれた電話番号が正しくない

・無症状の人は特に、検査結果を信じない、センシティブな情報は開示したがらない、特にそれが推奨されていないあるいは違法な行動の場合には

・名前を挙げた人が不利益を被ることを心配

戦略として

・事前通告 検査の前に検査結果が陽性だったらおこることを説明

・信頼できるスポンサーと組む 地域の医者や部族のリーダー等

・インセンティブを与える お金やマスクなどのモノを提供

・質問者のスキルを上げる

・部分的な情報でも受け取る

 

論文

-プラセボに比べて、ビタミンDは重症喘息発作にベネフィットはない

Compared to placebo, vitamin D has no benefit for severe asthma attacks

25-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/uop-ctp082020.php

JAMAに発表されたプラセボ対照臨床試験によると、先の結果とは異なり、ビタミンDサプリメントに子どもの喘息発作予防効果は無い

観察研究ではビタミンD濃度の少ない子どものほうが喘息が重いようだった。

 

-COVID-19のための厳格な社会的距離規則は時代遅れの科学に基づいている

Rigid social distancing rules for COVID-19 based on outdated science

25-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/b-rsd082420.php

規則はリスクに影響する複数の要因の組み合わせを反映する方が良い、専門家が言う

BMJ

 

-ロックダウンは世界で最も貧しい家族に経済的社会的犠牲を払わせた

Lockdowns have economic and social costs for world's poorest families

25-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/waeh-lhe082420.php

The Lancet Global Healthに発表された、2ヶ月の自宅待機命令でバングラデシュの地方の家族が経験した一連の経済的精神的負担についての研究。

バングラデシュでは4月と5月にロックダウンが行われ、その影響は壊滅的だった。2424家庭を調査し96%が雇用の低下を経験し47%の収入が貧困ライン以下になり70%は食糧不足で6家族中1家族は完全に食べ物がなくなった。女性の鬱症状が増え家庭内暴力が増えた

(各国で状況が違うのに同じことやろうとするから。WHOはそのへんのメッセージの出し方を考えるべきだったのでは。)

 

-研究者らはソーシャルメディアの詐欺的COVID-19投稿の増加を見る

Researchers see an increase in fraudulent COVID-19 posts on social media

25-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/uoc--rsa082520.php

Journal of Medical Internet Research Public Health and Surveillanceに発表されたTwitterと Instagramの投稿についての研究。詐欺投稿の波は二つあって根拠のない予防や治療法とニセの検査キットの宣伝。三番目のニセの治療薬が流行しつつある

 

-UC Berkeleyの人口統計学者がCOVID-19の死の負担を大局的に見る

UC Berkeley demographers put COVID-19 death toll into perspective

25-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/uoc--ubd082520.php

アメリカではこれまでCOVID-19で17万人以上が死亡していて毎日1000人以上が死亡しているので、平均寿命が急落しているように見えるかもしれない。しかしこのパンデミックの規模の大きさを推定して、カリフォルニア大学Berkeley校の人口統計学者はCOVID-19による2020年のアメリカ人の寿命短縮はわずか1年であることを発見した。

Ronald Lee と Joshua Goldsteinは二つのシナリオで米国人の損失寿命を計算した。一つは年間100万人死亡、もう一つは25万人死亡である。PNASに発表された知見は、100万人の死亡で寿命3年短縮、25万人では約1年短縮である。

もしもCOVID-19対策をしなかったら2020年末までに200万人の死亡が予想され、それは5年の寿命短縮になっただろう。

寿命損失が少ないのは25万人という数字が2020年のCOVID-19以外での死亡300万人にとってそれほど大きな数字ではないからとCOVID-19は高齢者の死亡が多いからである。

 

その他

-VITAMIN BOUNTY

August 21st, 2020

https://www.truthinadvertising.org/vitamin-bounty/

COVID-19の予防や治療宣伝をするのにCOVID-19を名指しする必要は無い。文脈が問題で広告業者はそれとなくほのめかすが何を言おうとしているのかは明白なことがある。

最近の国の広告部門のインスタグラムでのVITAMIN BOUNTYサプリメントに関する決定はその事例である。キャプションは

「制限が徐々に緩和されているので、今まで以上に免疫系を強くしておくことが重要。我々のElderberry Immune SupportはビタミンC、亜鉛、エルダーベリー、ニンニク、エキナセアでの強力な免疫強化組み合わせであなたを守り続ける」

で、コロナウイルスへの言及はないがNADはCOVID-19の宣伝だと判断した

NAD Refers Vitamin Bounty to FDA and FTC for Claims that Elderberry Immune Support Protects Against COVID-19

https://bbbprograms.org/media-center/decisions-details/nad-refers-vitamin-bounty-to-fda-and-ftc-for-claims-that-elderberry-immune-support-protects-against-covid-19

 

-Anderson CooperがDonald Trumpの最も忠実な協力者の一人のコロナウイルス詐欺を暴露する

Anderson Cooper just exposed the coronavirus quackery of one of Donald Trump's most loyal allies

by Chris Cillizza, CNN Editor-at-large  August 18, 2020

https://edition.cnn.com/2020/08/18/politics/anderson-cooper-mike-lindell-coronavirus/index.html

Mike Lindell(別名"MyPillow Guy")は長い間Donald Trumpの忠実な盟友である。彼はTrumpを「最も偉大な大統領」とよび神に選ばれたとまで言う。Trumpは自分を好きな人が好きなので同様にLindellを賞賛する。しかし褒めるだけではない。大統領は7月のホワイトハウスの会議にLindellを招きオレアンドリンの治療薬としての可能性について話すことを許した。そして同時期にLindellはオレアンドリンを作っている会社Phoenix Biotechnoligyの役員に加わった。CNNのAnderson CooperがLindellにインタビューして明らかになった

Lindellによると彼はイースターの日曜日にオレアンドリンのメーカーから接触され、直ちに医師である住宅都市開発省長官Ben Carsonに伝えた。Ben Carsonはタスクフォースメンバーなので大統領に伝えたのだろう。Ben Carsonには2015年にサプリメントの宣伝に関してトラブルをおこした前科がある。

 

-欧州グリーンディール「農場から食卓まで」計画:いかに食品を持続可能に生産しないか

Europe’s Green Deal ‘Farm to Fork’ Plan:  How Not to Grow Food Sustainably

By Jon Entine - 24.08.2020

https://www.europeanscientist.com/en/redactions-choice/europes-green-deal-farm-to-fork-plan-how-not-to-grow-food-sustainably/

欧州の気候変動に直面しカーボンニュートラルを目指す冒険の旅は「巨大農業」によって毀損されているのか?

これは私の主張ではない、これは多くが環境保護活動家団体からの意見を取り入れてできた欧州のF2F方針の詳細に疑問を提示する人達への一連の攻撃の最新のものであある。

最新の攻撃はopenDemocracy(英国の政治的ウェブサイト)からで、8月20日の見だしで「如何にして農業ロビーが欧州グリーンディールを妨害しているか」と主張する。その前提は「巨大農業」が2050年まで気候ニュートラルに「欧州を転換する」ために農業に必要な役割を阻止しようと極悪の同盟を作っているというものである。

これは重大な、無差別な非難であるが明確に事実ではない。この大陸のほとんどの政治家は今後30年で温室効果ガスを大幅に減らす目標を支持し農業は重要な役割をもる。しかしどうやってその目標を達成するかについてF2F方針で描かれたことに対して思慮深い疑問が提示されているのである。それは有機農業を大幅に増やし合成農薬を大幅削減して劇的に食糧生産を増やすという。農業生産性や病害虫にどう対応するのかについては明確な計画がなく、願望と行動の間に膨大なギャップがある。欧州の世界政策への影響は膨大なのでこれを正すことは重要である。この大きな課題を政治のゲームにしてしまうにはあまりにも大きな賭けである。風刺や誇張ではなく科学を使う方が良い。

F2F文書を読むと、一つの考えに襲われる。我々は時に遠い国の出来事として栄養不良の子どもたちのニュースに出くわすが、欧州のほとんどの人は世界の人口に十分な食糧を供給することができていると信じている。食品活動家は生産を増やすことは無駄で持続可能な農業システムを作らなければならないと言う。環境活動家は西洋諸国が無駄にして捨てている食品を途上国の店舗に届ける方法を提供しない。彼らの計算は生産された食品が害虫にやられたり畑でダメになったり輸送中に失われたりせず家庭やレストランでの食べ残しが全てエネルギーに割り当てられるなら成り立つだろう。F2Fは欧州と世界の農業から、農薬や遺伝子組換えなどのハイテク技術を奪う。それは惨劇の処方箋である

F2Fは農業の環境負荷やフードシステムの問題の解決ツールが有機農業だという。

(農薬の毒性や有機農業の生産性等長い記事)

 

-米国のCovid-19大混乱をどうやっておさめるか

How to fix the Covid-19 dumpster fire in the U.S.

By HELEN BRANSWELL JULY 14, 2020

https://www.statnews.com/2020/07/14/fix-covid-19-dumpster-fire-us/

米国のCovid-19対応は大惨事である

3月から5月にかけての各地方の痛みを伴う社会のシャットダウンは幾分かのウイルス抑制効果があった-疫学カーブを平らにした-がその時間は無駄に使われた。多くの人にワクチンができるのはもっと先だろう。どうすれば良かったのか?

明確なことは広範なロックダウンは最後の手段で、おそらく実行可能ではない。

Anthony Fauci NIAID所長はSTATに「ロックダウンは士気を壊す。長期間にわたるロックダウンでのストレスと緊張が急速なリバウンドの発生源だろう」という。

しかしロックダウンとパーティの二択ではない。STATはたくさんの公衆衛生専門家にどうすればいいのか一つだけ教えてくれるよう尋ねた。魔法の特効薬は一つも無い。でもできることがある。消防団には全員が必要だ。

(以下いろいろな意見略。負けを認める、まである)

 

-SMC UK

学校でのフェイスマスクについての議論への専門家の反応

expert reaction to the debate over face masks in schools

AUGUST 25, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-debate-over-face-masks-in-schools/

英国中で学校再開にあたって学校でのフェイスマスクを義務とするべきかどうかで議論がある

 

イングランドの中等学校のフェイスカバーについてのUターン

Face coverings U-turn for England’s secondary schools

By Sean Coughlan

https://www.bbc.com/news/education-53907035

イングランド教育省はフェイスカバーはしないように助言していたが、スコットランドの学校での再開直後の集団感染発生による学校再閉鎖事例から学校でのマスク使用を認める方向に転換。公式ガイダンスに反して既にマスクを準備している学校もあり政府はルールを明確にするよう迫られている

 

-Natureニュース

なぜ米国はコロナウイルスデータ危機なのか

Why the United States is having a coronavirus data crisis

25 AUGUST 2020  Amy Maxmen

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02478-z

政治的干渉、無秩序、何年にもわたる公衆衛生データ管理の無視によりこの国が当てずっぽうで行うことになっている

(国レベルでの問題と、民間の検査機関や病院がデータを出さない/最初からとっていない問題と)