[EU]査察報告
-キプロス-一般的な飼料衛生
Cyprus 2020-7011―General feed hygiene
19/08/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4314
2020年2月25日~3月4日までキプロスで実施した、EU加盟国の管轄機関による一般的な飼料衛生の公的管理の実行を評価するための査察。概して、キプロス島の管轄機関は、現在飼料チェーンのかなりの部分をカバーする効果的なリスクに基づくシステムの公的管理を実行している。システムは様々な要素の密接な協力に支えられている。査察チームは、公的飼料管理プログラムに飼料チェーンを提供する食品管理者を含む必要性について、改善のための3つの分野を確認した。
-マルタ―動物由来食品‐牛肉、トレーサビリティを含む
Malta 2020-6927―Food of animal origin - Bovine meat, including traceability
19/08/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4311
2020年2月24日~3月4日まで実施した、トレーサビリティを含む牛肉生産に関する公的管理を評価するための査察。全てのレベルで深刻な人員不足で、公的管理の効果に明らかな影響を与えている。空席ポストは適切な教育を受けていない他業務の職員でカバーされ、違法が長期間検出されないままになっている。赤肉と家禽肉のトレーサビリティ、施設の衛生状態、食品生産施設の認可システムなどに重要な欠点が示された。生きた畜牛のトレーサビリティは満足のいくものだった。屠殺場の生存中と死後の検査に関する知見は一般的によく文書化され矛盾はないが、家禽の屠殺場の評価は悪かった。
-オーストリア―水産物
Austria 2020-6914―Fishery products
30/07/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4310
2020年1月20~24日にオーストリアで実施した、管轄機関の公的管理システムの組織と運営が関連するEU法の条件を満たすかどうかや、水産物関連のEU規則の是正措置の実行を評価するための査察。管理システムは認定研究所に支援され、EU法の関連規定に基づいて適切に実行されている。特定の施設の水と氷の最低条件の遵守を確認する公的管理がなく、適温で維持する冷凍魚の保証が不十分で確認された問題のフォローアップがないといった欠点が確認された。
-ナミビア―生鮮牛、羊、イノシシ肉及び肉製品
Namibia 2020-6939―fresh bovine, ovine, wild game meat and meat products
30/07/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4309
2020年2月3~7日に実施した、EU輸出用生鮮牛、羊、イノシシ肉及び肉製品の生産の公的管理及び認証システムの適切な保証提供を評価するための査察。管轄機関には動物の健康と食品安全に関する様々な任務の実行に必要なすべての要素で構成されている適切な法の枠組みがある。訪れた施設には条件を満たした衛生基準があり、十分機能している。管轄機関による施設の監視は基準を満たしている。施設には適切なトレーサビリティシステムがある。2つの主な問題が確認された。肉輸出用EU認定施設リストがタイムリーに更新されていないため、閉鎖した施設の削除を要請する。電子化された牛の中央データベース“NAMLITS”に登録されたデータの品質は十分改善されていない。
-ボツワナ―動物用医薬品の管理を含む、生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質
Botswana 2020-6994―Residues and contaminants in live animals and animal products including controls on veterinary medicinal products
17/07/2020
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4307
2020年1月27~31日にボツワナで実施した、EU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理の効果を評価するための査察。ボツワナの国産牛の残留物モニタリング計画は、必要な物質グループを含む十分な件数の検査でEUの残留物モニタリングの条件を考慮して実施している。研究所はISO/IEC 17025に認定され、信頼できる結果を提供できている。サンプリング協定からの不当な逸脱、サンプルの品質を保証できない、サンプリングと分析の間の所要時間の長さ、違法のフォローアップの遅れなどが管理システムの効果を弱めている。動物用医薬品の公的管理は、牛肉と牛肉製品の化学物質の安全性を大部分保証している。
[USDA]FSISは消費者食品安全教育の将来についての公開会合を主催する
FSIS to Host Public Meeting on the Future of Consumer Food Safety Education
Sept. 3, 2020
10月6日バーチャル会合
「食品安全教育を継続的に改善するための研究を用いて、想定ではなく実際の経験データに基づいて、消費者の行動を変え食中毒を減らすことができる」とUSDAの食品安全次官Mindy Brashears博士は言う
[RIVM]砂糖税:欧州三カ国比較:砂糖入り飲料への課税のデザインと影響、オランダの考察
Sugar tax: a comparison between three European countries : Design and effects of a tax on sugar-sweetened beverages, with considerations for the Netherlands
03-09-2020
本文オランダ語
オランダ人の50%が過体重である。政府は2040年までにそれを38%にすることを目標にしている。その一つに2025年までにソフトドリンク由来のカロリーを30%減らすことが含まれる。非アルコール飲料は添加された砂糖の24%、一日のカロリーの7%を占める。砂糖入り飲料への課税は多くの国でソフトドリンクの購入を減らしているように見える。
RIVMは英国、フランス、ノルウェーの砂糖税のデザインとその影響について調査した。これらの国での数少ない研究から、課税された飲料の販売は減ったようだ。砂糖税は難い中対策の可能な選択肢の一つである。消費者にはより健康的な代用品を提供することが重要で、砂糖税の効果を決めるには、短期と長期の影響を適切に監視する必要がある。
[Codex]貿易と食品安全に関するFAO COVID-19対応にはコーデックス基準と地域委員会がカギ
Codex standards and regional committees key to FAO COVID-19 response on trade and food safety
03/09/2020
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1305954/
[FSA]2020年9月のFSA理事会ペーパー発表
FSA Board meeting papers published for September 2020
3 September 2020
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-papers-published-for-september-2020
9月16日の会合の議題とペーパー
・食品と飼料の安全と衛生の共通枠組み更新
2020年12月でEU規制から外れるため
・食品過敏(Food Hypersensitivity)ワーキンググループの報告
アレルギー、セリアック病、乳糖不耐のようなその他不耐をまとめて食品過敏としている
[APVMA]プレスリリース
-2,4-D最終規制決定
2,4-D final regulatory decision
3 September 2020
https://apvma.gov.au/node/73231
2,4-Dを含む製品の安全で有効な、規制を守った使い方を確保するためのレビューの結論
Special Gazette, 3 September 2020
https://apvma.gov.au/node/73206
ダイオキシン類不純物の上限やラベルなど
-APVMA関係者参加枠組み
APVMA Stakeholder Engagement Framework
4 September 2020
https://apvma.gov.au/node/73226
2020-23年の関係者意見募集や協力への戦略的アプローチを設計した
-意見募集—提出された意見の公表についての変更
Public consultation—changes to publication process for submissions
2 September 2020
https://apvma.gov.au/node/72991
2020年9月2日以降、提出された意見は、提出者が秘密にすることを要求するか公表するのは妥当でないとAPVMAが判断しない限りウェブサイトで公表する。
[NASEM]遺伝するゲノムの編集はまだ人では安全で有効に試す準備ができていない;最初の臨床使用は、もし認められるなら、深刻な単一遺伝子疾患に限定されるべき
Heritable Genome Editing Not Yet Ready to Be Tried Safely and Effectively in Humans; Initial Clinical Uses, If Permitted, Should Be Limited to Serious Single-Gene Diseases
September 3, 2020
ヒト胚のゲノム編集に関するNASEMと英国王立学会の国際委員会による報告書
[NASEM]全米科学アカデミーからの災害リソース
Disaster Resources from the National Academies
August 27, 2020
https://www.nationalacademies.org/news/2020/08/disaster-resources-from-the-national-academies
これまでの報告書等のリンク集
論文
-高濃度の有毒難燃剤が大学の教室の埃から見つかった
High levels of toxic flame retardant chemicals found in dust inside college classrooms
3-SEP-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/ssi-hlo082820.php
Silent Spring研究所がEnvironmental Science & Technology Lettersに報告。ニューイングランドの4つの大学の教室や講堂の埃を集めた。いくつかは家具の難燃性について古い基準に従っているため難燃剤を多く使っている。43種類の難燃剤が検出され組成は多様だった。古い基準の部屋は新しい基準の部屋より高濃度の難燃剤が検出された
(高濃度、と謳ってるがプレスリリースに濃度記載なし。100ng/g~といった範囲らしい。ダイソンの掃除機で集めた埃1gをどう評価すればいいのかわからないが)
-The Lancet:多くの国が糖尿病や肺がんや心疾患のような慢性疾患による早期死亡への世界的取り組みから落ちこぼれている
The Lancet: Many countries falling behind on global commitments to tackling premature deaths from chronic diseases, such as diabetes, lung cancer and heart disease
3-SEP-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/tl-pss090320.php
これから2週間にわたって、The Lancetは世界に非伝染性疾患(NCD)への緊急対応を呼びかける二つの報告を発表する。
9月3日に、2020年までにNCDによる死亡を1/3減らすという目標の世界的達成度について、9月14日には世界で最大で最も無視されている非伝染性疾患と傷害(NCDI)へのより大きな対応を求める新しい委員会について。
SDG 3.4:2030年までに30才から70才のNCDによる死亡リスクを1/3減らす
この目標のカウントダウンレポートでは、最近の(2010-2016)傾向に基づき、
・高所得国中ではデンマーク、ルクセンブルグ、ニュージーランド、ノルウェー、シンガポール、韓国のみが男女でこのままの傾向が続けば達成できそう
・女性のみ達成できそうなのが17カ国
・男性のみ達成できそうなのが15カ国
-COVID-19治療に利益があるかもしれないという初期の報告後の専門分野ごとのヒドロキシクロロキンとクロロキンの処方パターン、米国、2020年1-6月
CDC
Hydroxychloroquine and Chloroquine Prescribing Patterns by Provider Specialty Following Initial Reports of Potential Benefit for COVID-19 Treatment — United States, January–June 2020
MMWR / September 4, 2020 / 69(35);1210–1215
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6935a4.htm?s_cid=mm6935a4_w
ヒドロキシクロロキンとクロロキンは3月初めにCOVID-19治療薬の可能性が注目され3月20日にFDAが緊急使用認可(EUA)を発行し4月24日にFDAが使用注意警告を出し6月15日にEUAを取り消した
2020年3月と4月のヒドロキシクロロキンとクロロキンの処方は2019年に比べて増加し、そのうちの新たな処方の54%はプライマリーケア医で、ほとんどが普段はこれらを処方していない医師であった。特に増加したのは眼科医、麻酔科医、心臓専門医であった。
(EUAより前に、専門でない医師が相当処方していたと)
その他
-Natureワールドビュー
検査を増やしただけではこのパンデミックから抜け出せないだろう
More testing alone will not get us out of this pandemic
01 SEPTEMBER 2020 Shobita Parthasarathy
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02495-y
COVID-19の診断と追跡には不平等やその他の社会的リアリティを考慮しなければならない
ここ数週間、公衆衛生専門家がCDCの無症状の人への検査をしないよう促す動きに当然ながら憤慨した。診断検査の拡大は重要である。しかし世界中の検査へのアプローチを調査し、より多くの検査、より洗練された検査に視野を狭めて集中することが、検査と診断における他の重要な問題から注意を逸らすのではと心配している。
多くの政府が検査を期待している。検査を増やすのは魅惑的なわかりやすい技術的解決法の提案である。しかしこの解決法は、厄介な出複雑で不平等な社会の現実に直面すると失敗する可能性がある。
4月から英国政府は国中の家庭に数万の自己拭い取りキットを送った-訓練された検査官や検査場の不足の解決法として。しかし約2/3が無事にあるいは全く返却されなかった。米国では面倒な契約のために医療従事者が決められたラボが遅かったり能力が劣っていても他の検査室を使うことができない。格差と医療への不信、その他複雑な要因が関係する。現時点では、米国やその他豊かな国では、白人、豊かな地域のほうが検査を受けやすい。感染リスクの高い検査の必要性の高い人たちのほうがアクセスできない。CDCのガイドラインの変更はこの格差をさらに広げるだろう。そして検査-追跡-隔離アプローチは家が広くてリモートワークが可能な場合には幾分役に立つかもしれないが、狭い住居に住み家で働くことのできない人にとって「隔離」はほぼ不可能である。シンガポールが良い例である。
良い知らせは政府がこの構造的不平等に真剣に取り組もうとしているように見えることである
(以下略。公衆衛生の大学教授が今ごろ気がつく?)
-Scienceニュース
米国のワクチン推進リーダーが、もし政治が科学に勝ったら辞めるという
Leader of U.S. vaccine push says he‘ll quit if politics trumps science
By Jon CohenSep. 3, 2020
グラクソスミスクラインで29年ワクチン開発に携わってきた、ワープスピード作戦の科学部長Moncef SlaouiがScienceInsiderに語る
(インタビュー記事
FDA長官より製薬会社のほうが科学に忠実という…)
-ニュースを一目で
News at a glance
Science 04 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6508, pp. 1148-1150
・オランダのミンク農場は閉鎖を命令される
先週オランダ政府はCOVID-19の原因ウイルスの源となることを阻止するためミンク農場を終わりにすることを決めた。オランダには40以上のミンク農場がありその1/3以上でアウトブレイクがあり大量の処分を行っている。2012年に成立した法律で2024年までにミンク農場は倫理的理由で廃止することになっていたが、2021年3月までに残りの農場を閉鎖する。他にデンマーク、スペイン、米国でミンク農場でのアウトブレイクがおこっている。
・CDCが検査ガイドラインを緩和
先週CDCがCOVID-19の原因ウイルスの検査を、症状が無くリスクが高くなる持病が無いなら「必ずしも必要ない」とガイドラインを改定して批判を浴びた。この8月24日の改定を公衆衛生専門家や科学者が、症状が無くても感染させる人がいることと米国の艦船差yと死亡が世界のトップであることを指摘して批判した。トランプ政権の担当者は、あまりにも多くの人が恐怖心から検査をしていて、よりリスクの高い人に検査をとっておくべきだと言ったとNYTが報道している。しかしCDCのRobert Redfield長官は8月26日に、検査は「COVID-19確定および疑い症例の全ての濃厚接触者は対象となるかもしれない」と言ってメッセージを濁した
書評:生物学の素晴らしい新世界
Biology's brave new world
Dov Greenbaum
Science 04 Sep 2020:Vol. 369, Issue 6508, pp. 1170
Netflix の動画シリーズ「Biohackers 」、Christian Ditter 2020. 6 話
2020年8月からNetflixで配信されているバイオハッカーズではDIY生物学として知られているムーブメントを扱っている。
かつては訓練された専門家がお金のかかる施設で行っていた生物学実験だが、今や非専門家が訓練無しに生物の遺伝子を組換えられるようになった。これには問題も提言されている。このシリーズでは実験や科学は可能な限り正確に描写されているが多くの倫理的、法的、社会的懸念懸念の教材でもある。またDIY生物学の動機のいくつかについての知見も提供する。あまりにも値段の高い薬への不満。許可された施設外での遺伝子組換え実験が違法で罰金や拘留刑になるドイツでバイオハッカーが始まっているのは皮肉である
-コロナウイルスはどうやって陰謀論者と極右を結びつけたのか
How coronavirus has brought together conspiracy theorists and the far right
Stephen Buranyi Fri 4 Sep 2020
こうした抗議活動は単なる人々のフラストレーションの症状ではない。それは我々が共有している現実の意図的な亀裂である
土曜日のロンドンには1万人以上がマスク無しで集まってコロナウイルス下での「ニューノーマル」に抗議した。国の管理からの「自由のために結集せよ」と、自由至上主義のようだが雰囲気は陰謀論である。コロナウイルスは嘘だと反ワクチン、反5Gプラカードを掲げる。彼らをロックダウンにうんざりした単なる自分勝手な変人と片付けるのは簡単だが主流の政治に入る種を蒔いている。陰謀論者は一般的に権威に反抗するが、こうした事例はむしろMark Davisが名付けた「反公共anti-public」の一側面として理解した方がよいかもしれない
(一部のみ)
-フランスはNGOとドイツからのバックラッシュに直面しネオニコチノイドの再導入について検討
France mulls reintroduction of neonicotinoids, faces backlash from NGOs and Germany
03-09-2020
現在フランスで、テンサイ産業を守るためのネオニコチノイドの再認可について議論中
この問題はライン全体で物議を醸している
(病気を仲介するアブラムシに効果のある農薬がない。)
-キャノーラオイルの安全性
Canola Oil Safety
Joe Schwarcz PhD | 2 Sep 2020
https://www.mcgill.ca/oss/article/canola-oil-safety
多くの人がキャノーラオイルの安全性に問題があると信じている。そしていまだに、彼らに理由を聞くともう20年も出回っている反キャノーラオイル電子メールのうわさを持ち出す
キャノーラはオイルを作る植物である。種を潰すと油がとれる。それは食品に使える最も経済的で最良で安全なものの一つである。
でもあなたが聞いた話と違う?「キャノーラ」という名前は白内障や呼吸不全、神経疾患、免疫異常などをおこす有毒な菜種植物由来であることを隠すために発明された、悪名高い化学兵器マスタードガスの原料である、などという話を聞いたことがあるかもしれない。これらは2001年頃から出回っている電子メールの戯言である。出回るたびにさらなるナンセンスが加えられる。最新のものはある女性が腕に少し怪我をしたらまるで腐ったかのように割けて、母親に電話したらキャノーラオイルのせいだと言ったという。こんな話を誰が信じるのだろうか?残念ながら信じる人がいるのだ。
反キャノーラメールの出所を探るといつも同じところにたどり着く。1994年の本“再び若くYoung Again”で、John Thomasがキャノーラと大豆油を排除して彼の売る肝臓クレンザーと特別な水を飲みサプリメントを使用すれば生物電気年齢が若くなると主張している。この本で正しいことは一つだけで、キャノーラは菜種の特別な品種に与えられた名前である、ということだけである。この単語は“カナダCanada,” “オイルoil” と “低酸low acid”の組み合わせである。菜種油は長く潤滑油として使用されてきたがグルコシノレートを含むため少し苦く食品に使うと味が損なわれる。さらにエルカ酸という動物実験でいくつかの臓器に脂肪の沈着を作る化合物が含まれる。前世紀にカナダの研究者が植物交配によりグルコシノレートとエルカ酸の少ない菜種を開発した。この種子を圧搾した油がキャノーラオイルである
(以下略)
-SMC NZ
医療における人種差別とCOVID-19 –専門家の反応
Racism in healthcare and COVID-19 – Expert Reaction
Published: 04 September 2020
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/09/04/racism-in-healthcare-and-covid-19-expert-reaction/
二つの研究がニュージーランドの医療における不平等と人種差別の影響を記載した。
Te Pūnaha Matatiniの研究はCOVID-19の致命率Infection Fatality Rate (IFR)はマオリがマオリ以外より50%高いこと推定した。一方オタゴ大学の系統的レビューでは医療へのアクセスや質の低さ、身体および精神の健康状態の悪さと自主申告による人種差別に関連があることを発見
著者と専門家のコメント略
一部のみ紹介
ビクトリア大学マオリ健康医療研究センター上級研究フェローLynne Russell博士
著者等はCOVID-19の健康負担の不平等が医療における人種差別によってさらに悪化すると警告している。興味深いことに、先月国立マオリパンデミックグループのTe Rōpū Whakakaupapa Urutāが政府のCOVID-19対応の人種差別を宣言し、ステレオタイプで父権主義的検疫規則がマオリと太平洋諸島民の感染率が高いことの理由だと批判した。