2020-09-14

[EU]RASFF Week37-2020  追加

警報通知(Alert Notifications)

トルコ産オランダ経由酢漬けのブドウの葉のトリアジメノール(0.3 mg/kg)、中国産プラスチック製パスタスプーンからの一級芳香族アミンの溶出(6.19 mg/kg dry matter)、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産キハダマグロのアスコルビン酸(E300)高含有(739 mg/kg)、イラン産レーズンのミネラルオイル(173 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ドイツ産パパイン酵素の未承認遺伝子組換え、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産ナイロン製台所用トングからの一級芳香族アミンの溶出(4,4´-メチレンジアニリン CAS (101-77-9)= 178.977 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認新規食品(過酸化水素水及びカルバミド)、トルコ産ペッパーのフロニカミド(0.655 mg/kg)、ベトナム産チアシード飲料の安息香酸(E210)の高含有(182 mg/l)、

 

[EU]ニュースレター

Health-EU Newsletter

11 September 2020

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?archtype=specific&newsletter_service_id=261&newsletter_issue_id=25159&page=1&fullDate=Mon%2009%20Nov%202020&lang=en

学校に戻る特集

新学期が始まり欧州の健康のための学校についての特集

2020-2021の学年はいつもと違ってCOVID-19のための制限がある地域があり当局はアウトブレイクに備えている。しかし生徒に人生の健康なスタートを与えることへのEUの関与は変わらない

 

[MPI] 蜂蜜中の残留農薬成分の結果

Results for agricultural compounds in honey

Last reviewed: 24 Aug 2020

https://www.mpi.govt.nz/dmsdocument/39578-new-zealand-national-chemical-residues-programme-report-results-for-agricultural-compound-residues-in-honey

要約

2017/2018年全国残留化学物質プログラム(NCRP)のプログラム年度に、ニュージーランド食品安全は、グリホサート残留検査のための300の生の保存用抽出蜂蜜と販売用包装済蜂蜜サンプルの調査結果を受け取った。2018/2019年のプラグラム年度には、ニュージーランド食品安全は、グリホサート残留検査のために、単花及び百花マヌカハニーの販売用包装済蜂蜜サンプルのターゲット調査を実施した。

検査した300の保存用蜂蜜と販売用包装済蜂蜜サンプルのうち、大部分(233サンプルあるいは77.7%)は報告基準を超える残留グリホサートは含まれていなかった。残留はニュージーランド内では一部の地理的地域で頻発することはなかったが、クローバーあるいは牧草の花の種類により頻繁に発生した。

生の抽出(未混合あるいは未加工)蜂蜜サンプルのうち5サンプル(1.7%未満)で、販売用に提供されるのであれば、規制基準を超えるグリホサート残留が含まれた。

購入した販売用包装済サンプルは規制基準を超えるグリホサート残留を含むものはなかった。これは通常の産業加工が残留リスクを軽減することを示す。

2017/2018年の調査同様、2018/2019年に購入した販売用包装済サンプルには規制基準を超えるグリホサート残留は含まれていなかった。11サンプル(18.3%)では報告基準と規制基準の間の残留が含まれた。

蜂蜜において、グリホサート残留の発生が報告された海外の研究と比較すると、残留検出頻度と残留量に関してニュージーランド産の蜂蜜は同等あるいはより低いものであった。しかし、海外市場で取引される蜂蜜にとって、どんな量であっても残留は消費者意識と取引リスクとなる可能性がある。

加えて、ニュージーランド食品安全は蜂蜜中の殺虫剤、防カビ剤、除草剤、及び環境汚染物質を含めた474の残留農薬成分の分析のために新たな検査方法の結果を受領した。

2017/2018年及び2018/2019年において、この方法により、89の生の抽出蜂蜜サンプルに対し、より幅広い残留農薬成分を検査した。どのサンプルにも報告基準を超える残留物は含まれていなかった。

ニュージーランド食品安全は、すべての結果について食事摂取評価を行った。このレビューはすべての蜂蜜中のグリホサート残留は食品安全性の懸念はないと結論した。

報告された蜂蜜のタイプに基づき、蜂蜜中の残留物の最も可能性のありそうな原因は、農業に認められているグリホサートの使用による意図しないミツバチへの暴露である。これはこれまでの国際報告でも同様である。従ってミツバチがグリホサート処理された植物から蜜を集めることを排除するために養蜂家がとれる現実的手段はあまりない。

(他人の畑の花の蜜を勝手にとってるだけだし)

 

[NSW] ニュースレター

Foodwise issue 54, Spring 2020

Sptember 2020

https://www.foodwise.foodauthority.nsw.gov.au/edition54/index.html

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/foodwise

COVID-19に関連するオンライントレーニング、COVID-19コンプライアンス、COVID-19と食品安全、アルコール飲料に対する妊娠中の警告表示の新要件等。

 

[CFIA] 輸入食品の安全性に一層努力する

Going the extra mile for imported food safety

2020-09-10

https://www.inspection.gc.ca/chronicle-360/global-leader/going-the-extra-mile-for-imported-food-safety/eng/1599663424333/1599663424803

CFIAはリスクベースの優先事項を設定し、葉物野菜に関し、メキシコ機関との新たな輸入要件を設定する。

 

[FDA]警告文書

以下インターネット上で米国消費者への未承認かつ不正なオピオイドの違法販売

- alpharoyalpharmacy.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/alpharoyalpharmacycom-610241-09022020

- globalpharmacystores.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/globalpharmacystorescom-610342-09022020

- bluepillmedications.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/bluepillmedicationscom-610250-09022020

- melanopharmacy.com

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/melanopharmacycom-610314-09022020

- beststeroidstore.net

September 02, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/beststeroidstorenet-610247-09022020

- www.xsteroids.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwxsteroidscom-610203-08312020

- klasiekpharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/klasiekpharmacycom-610293-08312020

- www.skylimitpharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwskylimitpharmacycom-610215-08312020

- www.roidsforce.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwroidsforcecom-610217-08312020

- www.rxeasymeds.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwrxeasymedscom-610216-08312020

- genericpharmacyusa.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/genericpharmacyusacom-610252-08312020

- lekapharma.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/lekapharmacom-610220-08312020

- greenrxpharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/greenrxpharmacycom-610254-08312020

- www.uspharmacyshop.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwuspharmacyshopcom-610213-08312020

- www.buydrugsmedsonline.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwbuydrugsmedsonlinecom-610292-08312020

- IceNetworks Ltd./www.mega-pillspharmacy.com

August 31, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/icenetworks-ltdwwwmega-pillspharmacycom-610218-08312020

Thomas Meds

August 26, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/thomas-meds-609075-08262020

 

- Pharmacy Plus, Inc. dba Vital Care Compounder

September 09, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/pharmacy-plus-inc-dba-vital-care-compounder-610477-09092020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。

 

[CDC]CDCは健康の公平を進歩させることによって慢性疾患を減らす予備的プロジェクトに700万ドルを提供

CDC awards $7 million for pilot project to reduce chronic disease by advancing health equity

September 11, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/p0911-seven-million-chronic-desease-project.html

CDCは州および準州保健当局協会(ASTHO)と全米郡および市保健局(NACCHO)に50の負担の多いコミュニティを同定して健康の社会的決定要因に対応することで健康の公平を進歩させるパイロットプロジェクトに2年にわたり700万ドルを提供する。

この計画では健康の社会的決定要因の5分野を重点領域とする。

・環境構築

・コミュニティと医療の結びつき

・食糧安全保障

・社会とのつながり

・禁煙政策

 

[ProMED]神経剤中毒-ロシア(第2報):ノビチョク

Nerve agent poisoning - Russia (02): Novichok

2020-09-12

https://promedmail.org/promed-post/?id=7770827

Date: Thu 10 Sep 2020 Source: Daily Mail [abridged, edited]

ドイツの調査官はロシアの反体制派リーダーAlexei Navalnyが新規のより致命的な遅効性ノビチョクで中毒になったと信じている、と報道されている。Navalny、44才、は今週ベルリンで昏睡から覚め、話せるようになった。長期神経障害は不明。ドイツの新聞Die Zeitによるとドイツの化学兵器検査室が血液や皮膚、飲料ボトルから検出した化合物は2018年にSalisburyでSergei Skripalとその娘に対して使われた神経剤より遅効性のものである。

 

[DHSC]最大のコロナウイルス検査計画が注意の必要性を強調する

Largest testing programme for coronavirus reinforces need for vigilance

11 September 2020

https://www.gov.uk/government/news/largest-testing-programme-for-coronavirus-reinforces-need-for-vigilance

英国最大のコロナウイルス感染率研究の第三回報告書が発表された。国全体で着実に症例が増えていることを示す

・7月24日から9月9日までの間イングランドの30万人以上を検査

・Imperial College LondonとIpsos MORI の知見は現在7-8日で2倍

・知見は社会的集会「6人ルール」の必要性を再確認

 

-ガイダンス更新

Reducing transmission of coronavirus (COVID-19) – what you can do to help

Updated 14 September 2020

https://www.gov.uk/government/publications/covid-19-reducing-transmission-what-you-can-do-to-help/reducing-transmission-of-coronavirus-covid-19-what-you-can-do-to-help

9月14日から、グループで時間を過ごせる人数に法的上限が設定される。屋内だろうと戸外だろうと、最大6人まで。6人以上の家族あるいはサポートバブルは除く。

罰金100ポンド、違反が重複すると最大3200ポンド

(英国陽性は1日3300とか。仕事や行事は除く。親戚や友人が家の中で6人以上いるのをどうやって警察が発見するのだろうか?)

 

その他

-SMC NZ

アラートレベルはもう少しこのまま-専門家の反応

Alert Level status quo stays a little longer – Expert Reaction

Published: 14 September 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/09/14/alert-level-status-quo-stays-a-little-longer-expert-reaction/

ニュージーランドは少なくともあともう一週間、警戒レベルをこのまま維持、と首相が本日発表した

オークランドはアラートレベル2.5、その他は1。

(オークランドで1名発見されたため。公衆衛生専門家は予防原則で当然だという意見、心理学と経済の人の短いけれど諸手を挙げて賛成ではない意見が珍しく紹介されている)

 

-Nature NEWS Q&A

「我々は検査陽性の人がパーティーに行くことをモデルに組み入れなかった」

‘We didn’t model that people would go to a party if they tested positive’

11 SEPTEMBER 2020  Giorgia Guglielmi

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02611-y

化学者Martin Burkeはイリノイ大学の先駆的コロナウイルス検査を開発した-しかし検査はキャンパスでの学生の感染拡大を止めなかった

世界中の大学がCOVID-19パンデミックの中でドアを開くのに苦労している中、イリノイ大学(UIUC)はモデルと持て囃される集団検査計画をもっている。この検査計画への関心は高く25以上の大学から問い合わせがあった、とUIUCの広報は言う。しかしUIUCでは最近新たな感染が急増し、8月31日には1日230人と一週間前から291%増加した。大学の唾液検査の開発に協力したMartin BurkeがNatureの取材に答えた

この検査開発にどう関わった?

4月末に学長に呼ばれて。たくさんのデータサイエンティストの助けを借りて全ての人を週に二回検査する必要があると認識した。今毎日10000-15000の検査をしている。

それは膨大な仕事である。どうやって検査している?

とてつもないチームの努力だった。大学の獣医師が獣医検査室をヒト用に変え大学のテクニシャン25人が検査専門に仕事を変えた。キャンパス内に20の検査テントを作りその運営に200人を雇った。

標準的RNA検査と比べてどこが革新的?

唾液を使うこと、RNA抽出はしないこと、検体はすぐに95℃30分加熱すること

キャンパス検査のやりかたは?

IDカードを通してテントに入り唾液を試験管に入れる。試験管はラックに入れてラックが一杯になったら従業員がそれを密封してゴルフカートで検査室に運ぶ。検査質ではそのままウォーターバスに入れる。検査そのものは90分で、結果は24時間以内に携帯電話のアプリに返される。大学の建物に入るためにはあなたのデータをスキャンさせて週に二回検査を受けている決まりに従っていることを示す。検査していないと大学の地位を失う。

陽性の人は?

検査で陽性だったらその情報は地元の公衆衛生当局に伝えられる。約60人の訓練されたチームが陽性の人に隔離が必要だと説明する。また濃厚接触者の同定もする

8月31日にキャンパス内感染が急増した。何がおこった?

この計画をモデルするとき、学生がパーティーに行きマスクをしないことを計算し、幾分かの伝染がおこることをモデル化した。しかし陽性だと知っていてなおパーティーに行くことは予想しなかった。圧倒的多数の学生はよくしたがっているが、残念ながら少数の学生は間違った選択をした。

このことは集団検査で大学を安全に維持できるという考えに疑問を提示するか?

答えは確実にノーである。我々は早期に検出し対応した(9月8日は81人感染)

どう変えた?

間違った選択をした学生は停学になり全ての学生が制限下にある。授業は受けられるが全てのグループ活動は禁止されている。さらに寮や宿舎の検査を増やした。一部の学生は電話に出ないので独自の内部チームを作って陽性の人には30分以内に隔離する目標をたてた。

教訓は?

検査を早くするだけではダメで結果にできるだけ早く対応する必要がある

(社会実験としては面白いけど学費いくらになるんだろう)

 

-ブルーライトをブロックする眼鏡でよく眠れるという根拠は無い

There’s no evidence that blue-light blocking glasses help with sleep

September 7, 2020  Tareq Yousef

https://theconversation.com/theres-no-evidence-that-blue-light-blocking-glasses-help-with-sleep-143523

ブルーライトフィルターレンズの販売業者だけの問題では無い、研究の知見について話題にするときのやり方にも問題がある。臨床上の根拠が無いのに疑似科学市場が拡大している

 

-研究がNCDsへの取り組みのための規制に食品企業からの「組織的反対」を強調する

Study highlights 'systematic opposition' to regulation in tackling NCDs from food industry

11-SEP-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/uob-sh091120.php

今週の非伝染性疾患(NCDs)世界行動週間に、新しい研究が不健康な食生活に対抗するための規制が常に食品飲料業界から反対されてきたことを強調する。2015年9月から2018年9月までのWHOによるNCDs対策へのパブリックコメント募集に提出された食品業界からの全ての意見を検討した結果。食品への課税や販売制限の提案に反対して自主的あるいはパートナーシップアプローチを提案してきた。Globalization and Health

(このへんの人達の、砂糖を禁止するなど規制を厳しくすれば肥満は減る、という実証されていないのに事実とされている信念が暴走気味に見える)

 

-サツマイモとちょっとした楽しい化学

Sweet Potatoes and Some Sweet Chemistry

Caitlin Bard, OSS Intern | 11 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/nutrition-environment/sweet-potatoes-and-some-sweet-chemistry

2019年11月にScientific Reportsに発表された研究がサツマイモTN 57の興味深い防御メカニズムを示した。この植物の葉のひとつが昆虫に攻撃されたり何らかの形でダメージを受けると、近くの植物に危険を知らせる強い匂いを放出する。この匂いは多くの化合物を含む混合物であるが、ダメージを受けていない葉の防御メカニズムの引き金を引く。その化合物の一つはDMNT ((E)-4,8–ジメチル–1,3,7-ノナトリエン)で、DMNTによって植物の葉はスポラミンというタンパク質を作る。スポラミンは調理前のサツマイモをヒトが消化しにくくする。スポラミンが増えると葉が昆虫にとって消化しにくくなる。

病害虫耐性が低いTN 66サツマイモではDMNTは作られなかった。

このような研究は単なる知的好奇心以上のものである。農家がTN 57品種を選ぶと殺虫剤の使用をへらしながら収量をあげられるだろう。

(植物が作るものだと安全性試験いらないみたいになるの本当はおかしいんだけど)

 

-見当違いの努力をする:病気を嗅ぎ分ける犬の問題

Barking Up the Wrong Tree: The Trouble with Disease-Sniffing Dogs

Jonathan Jarry M.Sc. | 10 Sep 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/barking-wrong-tree-trouble-disease-sniffing-dogs

犬があなたの病気の匂いがわかるという主張はほんとうかもしれないが、検査室に犬を放つ前に乗り越えるべき障害が多すぎる

犬が病気を匂いで発見するというニュースは定期的に話題になるがそれが発展することはほとんどない

 

-シドニー大学プレスリリース

意見 安楽椅子COVID専門家が間違っていること

Here's what armchair COVID experts are getting wrong

14 September 2020

https://www.sydney.edu.au/news-opinion/news/2020/09/14/heres-what-armchair-covid-experts-are-getting-wrong.html

今や誰もが統計学者だ

ソーシャルメディアでCOVID-19統計のデマに騙されるのは簡単である、とJacques Raubenheimer博士は言う

もし私が生活のために統計を分析していなかったら、ソーシャルメディアでCOVID-19統計のデマに騙されるのは簡単だろう、特に正しい文脈でない場合には。たとえば我々は自分の視点を支持する統計を都合良く選びそうでないものを無視する。さらに統計は正確な解釈が必要である。デマをシェアするのは簡単である。多くの統計は相互に関連するので誤解はさらに増える。ここによくある5つの間違いを示す

1.恐ろしいのは死亡率ではなく完全率→両方

2.指数的増加と誤解を招くグラフ→指数と直線を混乱させている

3.感染と患者数

4.同じ日の患者と死者を比べられない

5.確かにデータはひどくて不完全で後で変わる→でも陰謀ではない

 

-暴露:オーストラリアのトップ健康専門家はCOVID-19の拡散を遅らせるために夜間外出禁止令を考えたことはなかった、しかしDaniel Andrewsは意地でも導入した

REVEALED: Australia's top health experts NEVER considered using curfews to slow the spread of COVID-19 - but Daniel Andrews imposed one anyway

14 September 2020

https://www.dailymail.co.uk/news/article-8728959/Top-medics-never-called-curfews-Daniel-Andrews-imposed-one-Melbourne.html

8月のメルボルンの夜間外出禁止令について。

 

-英国のラボが圧倒され、Covid検査はイタリアとドイツに送られた

Covid tests sent to Italy and Germany as UK labs are overwhelmed

Jedidajah Otte Sun 13 Sep 2020

https://www.theguardian.com/world/2020/sep/13/covid-tests-sent-to-italy-and-germany-as-uk-labs-are-overwhelmed

英国政府のコロナウイルス検査計画は185000の拭い取り検体未処理分を抱え、イタリアとドイツに送られた。

検査の遅れに政府が謝罪せざるを得なくなって1週間も経っていないうちに、DHSCは検査能力は過去最大だが人々の検査要求が大きい、症状がなく検査対象でない人の要求が含まれるという。リークされた文書によると未処理は18万5000でイタリアとドイツのラボに処理を依頼した。また検査無効の件数も増加している。

日曜日に、学校から帰った子どもに症状があったので検査を受けようとしたのになかなか受けられなかったイングランドの苛立った保護者が苦情を言っている。数百マイルも遠いドライブスルーに行けといわれたりエラーメッセージを受け取った、電話するなと警告されたと言った苦情にNHSの検査部門長が謝罪している。

臨床検査会社Randoxは9月2日に1日で12401検体の使用済みスワブを破棄したと報道されている。理由は漏れ、破損、期限切れなど。検体は採取してから一定期間しか使えず、ロジの問題はRandoxの責任ではないとRandoxはいう。

影の保健大臣Jonathan Ashworthは「大臣は私たちに世界一の検査を約束したが現実は失敗である」という。病気の人が検体が放置あるいは廃棄すらされているのに驚き絶望している

 

-グリーンピースが資金提供した研究でゲノム編集作物を「検出」したと主張するが、食品安全当局はそれは不可能だという

Greenpeace-funded study claims to ‘detect’ gene-edited crops, but food safety officials say that’s not possible

Klaus Strotmann | Agrar Heute | September 14, 2020

https://geneticliteracyproject.org/2020/09/14/greenpeace-funded-study-claims-to-detect-gene-edited-crops-but-food-safety-officials-say-the-research-is-flawed/

(ドイツ語の記事の機械翻訳を編集したもの)

9月7日にいくつかのNGOが合同で発表したゲノム編集が検出できると主張する報告が議論をよんでいる。

中でもグリーンピースの出資したアイオワの研究者が行った研究では(ゲノム編集による)点突然変異を検出する方法を開発したという。認可当局であるBVLはこの研究を吟味し、相当違う結論に達した。

この研究で使われたCibus油糧菜種の除草剤耐性品種は点突然変異の結果である。BVLは明確に述べている:こうした変異はゲノム編集や古典的交配、ランダムな生物学的プロセスなどの異なる理由で生じる可能性がある。入手可能な情報からは、この論文で検討されている点突然変異はゲノム編集の結果ではないとBVLは結論した。BVLは指摘されている検出方法は、点突然変異の検出には適しているが、その変異がゲノム編集によるものかどうかを検出できるものではないと述べている。

 

BVLの声明は以下

Neue Nachweismethode verspricht spezifische Detektion genom-editierter Rapslinien – was kann das Verfahren tatsächlich leisten?

09.09.2020

https://www.bvl.bund.de/SharedDocs/Fachmeldungen/06_gentechnik/2020/2020_09_09_Fa_Nachweismethode-genomeditierte-Pflanzen.html

問題の報告は以下

Chhalliyil, P.; Ilves, H.; Kazakov, S.A.; Howard, S.J.; Johnston, B.H.; Fagan, J. (2020). A Real-Time Quantitative PCR Method Specific for Detection and Quantification of the First Commercialized Genome-Edited Plant. Foods. 9:1245.

https://www.mdpi.com/2304-8158/9/9/1245

(RT-PCRで点突然変異を検出しているだけなんだけど何故ゲノム編集と宣伝しているのかわからない。)

 

-カビ毒汚染:何故我々は製品安全性を深刻に受け止めなければならないか

Mycotoxin contamination: why we need to take product safety seriously

By Bill Wirtz 11 Sep 2020

https://www.theparliamentmagazine.eu/news/article/mycotoxin-contamination-why-we-need-to-take-product-safety-seriously

欧州全体で作物保護用の道具が攻撃の的になっている中、全ての人に安全で入手可能な食品を保証するために、EUが農業用化学物質を安全に評価できるよう影響力のある変更が可能である

欧州人が一度も訪問したことがないだろうところからやってくる日常的食品がある。例えば、イスタンブールに行ったことがない人でもトルコ産のナッツやイチジクやオリーブを食べたことがあるだろう。欧州人はそれらを安全であると期待して買う。しかしEUが今年5月に発表した報告書によるとトルコ産ヘーゼルナッツの5%にはオクラトキシンが、干しぶどうの10%、乾燥イチジクの20%、ピスタチオの50%にはアフラトキシンが検出される。EUに輸出している国の全てで異なるレベルのカビ毒汚染があり、カビ対策は日常的に行われている。しかしカビと戦うために使われる化合物がEUのハザードベースの認可プロセスによって攻撃されている。今のままだとカビ対策に使われる化合物の多くが再認可されず、農家はカビ毒対策の道具を失う。それはEUに輸出される農作物の60%に影響し、健康を脅かす毒素への暴露が増えることになるだろう。

欧州の認可プロセスはリスクと影響評価の両方を行う必要がある。

(一部のみ)