2020-10-06

[FDA]FDAは乳製品を含まないダークチョコレートのミルクアレルゲンサンプリング検査の結果を発表

FDA Releases Results on Sampling of Dairy-Free Dark Chocolate for Milk Allergen

October 1, 2020

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-releases-results-sampling-dairy-free-dark-chocolate-milk-allergen

アメリカ食品医薬品局は、本日、「乳製品を含まない」または同様の主張が表示された国産のダークチョコレートバーやダークチョコレートチップのサンプリングの結果を発表した。このサンプリングは、これらの製品に潜在的に危険な量の牛乳がどの程度含まれているかをよりよく理解するために実施された。FDAは、牛乳アレルギーのある消費者に深刻な健康影響の原因となる可能性があるため、乳製品を含まないことを主張するダークチョコレート中の牛乳の存在を懸念している。

FDAは、小売店で、いくつかはオンラインで購入した、代表的52製119サンプルを収集した。この15カ月間の調査は2018年7月に開始し2019年10月に終了した。全てダークチョコレートバーの、サンプリングした52製品のうち4つ(119サンプルのうち12)に潜在的に危険な量の牛乳アレルゲンがあることがFDAにより判明した。その量は、600 ~3,100 百万分の一(ppm)に及び、牛乳アレルギーのある消費者に深刻な反応を引き起こす可能性があった。これらの調査結果を受けて、製造業者は4製品すべてをリコールした。

FDAは「乳製品を含まない」あるいは「牛乳を含まない」という用語の意味を定義していない。そのような主張は任意で、使用する際には真実でなければならず、誤解を招くものであってはならない。FDAは、非表示のダークチョコレートの牛乳アレルゲンを検出し、確実に市場から撤去するのに役立つことが保証されるよう、国産および輸入ダークチョコレートのサンプリングをさらに追加することも含め、この問題を監視し続ける予定である。 

 

-牛乳アレルギー?乳製品を含まないと表示されたある種のダークチョコレートにも牛乳が含まれている可能性がある

Allergic to Milk? Some Dark Chocolate Labeled as Dairy-Free May Still Contain Milk

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/allergic-milk-some-dark-chocolate-labeled-dairy-free-may-still-contain-milk

牛乳はダークチョコレートに許可された成分だが、8つの主要な食物アレルゲン(時には危険な反応を起こす可能性のある物質)の1つでもある。米国の法律は製造業者に、主要なアレルゲンである食品や、主要なアレルギー成分またはタンパク質を含む食品を表示することを義務付けている。8つの主要な食物アレルゲンは、牛乳、卵、魚、甲殻類、木の実、ピーナッツ、小麦、大豆である。

ある種のダークチョコレートは成分としての牛乳を含まずに作られるが、これらの製品に牛乳が含まれていることがある。なぜ問題なのか?ある程度、意図的に成分として加えなくても、ほとんどのダークチョコレートはミルクチョコレートの製造にも使用される設備で作られるため、ダークチョコレート製品に牛乳が入りこむ可能性があるためである。このような場合、不注意に牛乳がダークチョコレートに入り込む可能性がある。ダークチョコレート製品が「乳製品を含まない」と表示されている場合、FDAは牛乳が含まれていないことを期待する。

食品に含まれているがラベルに記載されていないアレルゲンは、FDAの食品リコール要請の主な原因で、非表示の牛乳は最も頻繁に引用されるアレルゲンである。チョコレートは消費者反応に関連する非表示の牛乳の最も一般的な供給源の1つである。

 

牛乳アレルギーがある場合、安全を確保するためにできること

1.その製品に牛乳が含まれているかどうか知るために表示をチェックしよう。牛乳は成分リストまたは「牛乳を含む」のような文に含まれている可能性がある。

2.牛乳が成分リストまたは「牛乳を含む」のような文で表示されていない場合、ダークチョコレートがよくミルクチョコレートと共有する設備で製造されるので、ダークチョコレートは牛乳アレルギーのある人に重大なリスクをもたらす可能性があることに注意しよう。

3.包装上の全てのラベル文を読もう。「牛乳を含む可能性あり」あるいは「牛乳を使用した設備で生産した」などの広告文は牛乳が存在する可能性があることを示唆している。

4.「乳製品を含まない」または同様の文が表示上に合っても、チョコレートがどのように作られたかを製造業者に問い合わせることは可能である。牛乳を完全に含まないチョコレートを作るためだけの設備で作りましたか?使用する成分に牛乳は含まれませんか?これを保証するために、製造業者はどのような対策をとっていますか?

 

[FDA]警告文書

-KetoKerri LLC

September 11, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/ketokerri-llc-605897-09112020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。サプリメント製品を含む。

 

[FDA]FDAとメキシコは海外食品安全のパートナーシップに関する声明に署名する

FDA and Mexico Sign Statement of Intent Forging Food Safety Partnership

October 5, 2020

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-and-mexico-sign-statement-intent-forging-food-safety-partnership

米国とメキシコ間の食品安全パートナーシップを強化する主旨書の署名記念式典を行った。

 

[FDA]リコール。Ashtel Studiosは食品や飲料容器小袋と似ているため、違法表示により、0.84オンスの手指用消毒液袋の自主回収

Ashtel Studios Issues Voluntary Recall of Licensed Hand Sanitizers Packaged in 0.84 Fluid Ounce Pouches Due to Misbranding Because They Resemble Food and Drink Container Pouches

October 02, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/ashtel-studios-issues-voluntary-recall-licensed-hand-sanitizers-packaged-084-fluid-ounce-pouches-due

Ashtel Studiosは子供用キャラクターを表示した食品や飲料の小袋に似た容器の手指用消毒液0.84オンスをすべて自主回収。製品写真あり。

 

[EFSA]意見

-Dyella sp. 株由来食品酵素イソアミラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme isoamylase from a Dyella sp. Strain

EFSA Journal 2020;18(10):6250 1 October 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6250

この食品酵素イソアミラーゼ(グリコーゲン α‐1,6‐グルカノヒドロラーゼ, EC 3.2.1.68)はHayashibara Co. Ltd社がDyella sp.株で生産した。この生産株の全ゲノム配列解析は、抗菌剤に耐性を与える遺伝子と高い相同性のある配列を確認した。これは世界保健機関に定義されているように、非常に重要な抗菌剤に交差耐性を与える可能性がある。この生産株由来DNAがこの食品酵素に検出されたため、これは懸念である。この食品酵素イソアミラーゼは各種澱粉加水分解物の生産の澱粉加工での使用を意図している。総有機固形物量の残留量は澱粉の糖質の生産中に使用される精製段階で除去されるため、食事暴露は算出されなかった。毒性試験に使用されたバッチは十分に特徴を明確にされなかったため、提出された毒性データは検討されなかった。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用状況で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが生じる可能性は低いと考えた。全体として、パネルは、Dyella spで生産したこの食品酵素イソアミラーゼの安全性を結論できない。

 

-Escherichia coli WCM105xpCM703株由来食品酵素α‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme α‐cyclodextrin glucanotransferase from Escherichia coli strain WCM105xpCM703

EFSA Journal 2020;18(10):6248  1 October 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6248

この食品酵素α‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼ ((1→4)‐α‐d‐グルカン 4‐α‐d‐[(1→4)‐α‐d‐グルカノ]‐トランスフェラーゼ; EC 2.4.1.19)はWacker Chemie GmbH社が遺伝子組換えEscherichia coli WCM105xpCM703株で生産した。この生産株は、ヒトと動物の医薬品用の2つの非常に重要な抗菌剤に抵抗を与える遺伝子を含む自己複製マルチコピープラスミドを持つ。この食品酵素に反芻動物のDNA以外は生産生物の生きた細胞はない。そのため、この食品酵素は抗菌剤耐性遺伝子の拡散を促進するリスクをもたらす。これはα‐シクロデキストリンの生産用の澱粉加工での使用を意図している。総固形有機物量(TOS)の残留量はα‐シクロデキストリンの生産中に使用する精製段階で除去されるため、食事暴露は算出されなかった。遺伝毒性試験は、安全上の懸念はないが、EFSAのガイドラインに準拠しなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。この試験は完全な報告書として提供されなかった。パネルは無毒性量を調べた最大量とした。これは試験の著者によると260 mg TOS/kg体重/日に相当する。既知のアレルゲンでこのα‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼの配列相同性についての情報がなく、パネルはこの食品酵素のアレルギー誘発性に関する評価を完成できなかった。パネルは、遺伝子組換えE. coli WCM105xpCM703株で生産したこの食品酵素α‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼは安全とみなすことはできないと結論した。

 

-Escherichia coli由来食品酵素β‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme β‐cyclodextrin glucanotransferase from Escherichia coli strain WCM105xpCM6420

EFSA Journal 2020;18(10):6249  1 October 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6249

この食品酵素β‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼ((1→4)‐α‐d‐グルカン 4‐α‐d‐[(1→4)‐α‐d‐グルカノ]‐トランスフェラーゼ; EC 2.4.1.19)は、Wacker Chemie GmbH社が遺伝子組換えEscherichia coli WCM105xpCM6420株で生産した。この生産株は、ヒトと動物の医薬品用の2つの非常に重要な抗菌剤に抵抗を与える遺伝子を含む自己複製マルチコピープラスミドを持つ。この食品酵素に反芻動物のDNA以外は生産生物の生きた細胞はない。そのため、この食品酵素は抗菌剤耐性遺伝子の拡散を促進するリスクをもたらす。これはγ‐シクロデキストリンの生産用の澱粉加工での使用を意図している。総固形有機物量の残留量はγ‐シクロデキストリンの生産中に使用する精製段階で除去されるため、食事暴露は算出されなかった。試験材料の代表性を確立できなかったため、細菌の復帰突然変異試験は検討されなかった。他の毒性試験は提出されなかった。既知のアレルゲンでこのβ‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼの配列相同性についての情報がなく、パネルはこの食品酵素のアレルギー誘発性に関する評価を完成できなかった。パネルは、遺伝子組換えE. coli WCM105xpCM6420株で生産したこの食品酵素β‐シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼは安全と見なすことはできないと結論した。

 

[SFA] 月餅の安全性

Safety of Mooncakes

Friday, September 11, 2020

https://www.sfa.gov.sg/food-information/risk-at-a-glance

導入

月餅は中秋に食べる中国の伝統的な円形の菓子である。月餅は満月の象徴であり、家族の再会と繁栄を意味する。シンガポールでは、中秋節がやってくると、至る所に月餅販売店が出現するだろう!

他の多くの菓子同様に、月餅の製造、取り扱い及び保管が食品安全リスクをもちこむ可能性がある。この記事では、月餅を安全に楽しむ方法について情報提供する。

月餅に関連する食品安全のリスクは何か?

伝統的な月餅及びスノースキンの月餅に使用される様々な成分を考慮すると、月餅が適切に製造、保管されていなければ、マイコトキシン、未承認の着色料、化学保存料及び微生物の病原菌のようなハザードがある。

マイコトキシン

マイコトキシンは肝臓、腎臓あるいは免疫系統に影響を与える可能性がある耐熱性有害化学物質である。その自然毒は特に温かく湿気の多い条件のもと、食品製造チェーンに沿って至る所で生長することができる特定の種類のカビから生成される。カビは一般に月餅で使用される穀物由来食品(例:小麦粉)のような食品に影響を与えるので、マイコトキシンは食品がカビに汚染されると発生する可能性がある。

未承認の着色料

着色料は、より魅力的に見せるため伝統的な月餅の塩漬けされたアヒルの卵黄に加えられることがある。しかし、例えば、いくつかのスーダン色素は摂取すると肝臓や消化器系に損傷を与える可能性があるので、すべての着色料が認可されているわけではない。

化学保存料

保存期間を延ばすため、ソルビン酸のような化学保存料も月餅製造で使用されてきた。ソルビン酸が食品に高濃度で混入し、それを摂取するとアレルギー反応につながる可能性がある。

微生物病原菌

月餅を製造する時たいてい素手で材料を取り扱うので、交差汚染が発生する場合、特に適正な手の衛生が守られていない場合(手の衛生に関する記事にリンク)、食品由来の病原菌が製造過程で混入することがある。

SFAは伝統的な月餅及びスノースキンの月餅の両方の安全性を評価するために研究を実施した。研究ではシンガポールにある月餅は食べて安全であると示された。

 

[HK] 法令違反

えびクラッカーが栄養表示規則に違反

Prawn Crackers not in compliance with nutrition label rules

Monday, October 5, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20201005_8165.html

タイ産SZE HING LOONG HANAMI PRAWN CRACKERS (105G)から飽和脂肪酸4.81g/100gという申告のところ、 8.8g/100gが検出された。

 

[FSS]FSSの狩猟肉ガイドの改訂草案に関する意見募集

Consultation on the Draft Revised FSS Wild Game Guide

2 October 2020

https://consult.foodstandards.gov.scot/regulatory-policy/consultation-on-the-draft-revised-fss-wild-game-gu/

業界やその他関係者のFSSが作成した野生狩猟肉のガイド改訂版に関する意見を募集する。

 

[FSA] FSAは真空包装やガス置換包装の冷蔵牛肉、ラム肉及び豚肉の保管期間ガイダンスに意見募集

FSA launches consultation into shelf-life guidance for vacuum and modified atmosphere packed chilled beef, lamb and pork

1 October 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-launches-consultation-into-shelf-life-guidance-for-vacuum-and-modified-atmosphere-packed-chilled-beef-lamb-and-pork

FSAは真空包装やガス置換包装の冷蔵牛肉、ラム肉及び豚肉の安全性と保管期間に関するガイダンスのレビューを通知するため6週間の意見募集を開始した。現在、FSAガイダンスでは、それらの最長保管期間を10日としている。

 

[ODS] ファクトシート更新

-ボタニカルダイエタリーサプリメント情報

Botanical Dietary Supplements - Background Information

Fact Sheet for Consumers

October 2, 2020

https://ods.od.nih.gov/factsheets/BotanicalBackground-Consumer/

このファクトシートは、改訂更新された。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/BotanicalBackground-Consumer/#change

 

-クロム

Chromium

Fact Sheet for Health Professionals

October 1, 2020

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Chromium-HealthProfessional/

このファクトシートは、包括的に見直され、広く改訂された。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Chromium-HealthProfessional/#change

 

[ODS]ODS Updateニュースレター- 2020 秋

ODS Update – Fall 2020

https://ods.od.nih.gov/News/ODS_Update_Fall2020.aspx

ODS25周年記念、ヨウ素含有食品のデータベースやビタミンDに関するプログラム報告などのニュース等。

 

[NTP]ニュースレター

NTP Update October 2020

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

NTPスコーピングレビュー、齧歯類のがん研究で生じた腫瘍の遺伝子解析でDNA変異の特徴がヒトのがんと似ていることが報告された、ノースカロライナ毒性学会のトピックスはヒ素、蛍光マウス、PFAS等、PFASワークショップ、等

 

-NASEM公開ワークショップ

Public Workshop of the National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine

https://www.eventbrite.com/e/federal-government-human-health-pfas-research-tickets-122427376579?aff=odeimcmailchimp&mc_cid=cf4a92c900&mc_eid=152db0248

連邦政府のヒト健康PFAS研究バーチャルワークショップ

Oct 26-27, 2020

 

[FSA]FSAブログ 食品犯罪のリスクを理解する

Understanding the risk of food crime

2 October 2020

https://food.blog.gov.uk/2020/10/02/understanding-the-risk-of-food-crime/

COVID-19パンデミックはフードシステムで働く人々に一連の課題を提示した。国の食品犯罪ユニットはこのような不確実な時に重要である。今年の教訓があるとしたら、予期せぬことが起こることを予期することである。これを心に留めてFSAは現在と未来の食品サプライチェーンに注意と警戒を続ける

(以下食品犯罪ユニットの説明)

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 137-20

5 October 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notificationcirc137-20.aspx

新規申請と提案

・タイプミスの修正や文献の更新等

認可とフォーラム通知

・乳児用ミルクやその他製品中の2’-FL とLNnT-レビュー

 

[CDC]CDCは「COVIDがどう広がるか」ウェブページを更新

CDC Updates “How COVID is Spread” Webpage

MONDAY, OCTOBER 5, 2020

https://www.cdc.gov/media/releases/2020/s1005-how-spread-covd.html

空中伝播(airborne spread)について

換気の悪い閉鎖環境で歌ったり運動したりといった呼吸の激しい活動が関係する状況でウイルスを運ぶ粒子が蓄積して6フィート以上離れた人に感染させる可能性があるという知見を追加

(この「空気感染airborne transmission」という言葉が物議を醸していた。だから用語を定義して厳密に使えという要望が出る)

 

論文

-主導的研究者たちからの文書は用語の更新とCOVID-19ガイダンスの変更を強く求める

Letter from leading researchers urges terminology update, shift in COVID-19 guidance

5-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/uoc--lfl100420.php

専門家は科学コミュニティに定義を明確にするよう強く求め戸外で運動することと屋内での適切な換気の重要性を強調する

全米の主要研究機関の科学者たちがScienceに発表したレターで、SARS-CoV-2の空気中での拡散について、専門分野横断的に研究者がまとまって明確な公衛生ガイダンスを提供しなければならないと述べる

エアロゾルやドロップレットに関連した用語を、1930年代のものではなく現代的な大きさの閾値を用いて明確にしなければならない

 

-過小報告で見逃されている:研究がグアムの子どもの肥満の重症度を示す

Underreported and overlooked: Study shows severity of childhood obesity in Guam

5-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/uog-uao100520.php

グアムに住む2-8才の子どもの27%以上が肥満または過体重で米国の全国平均より多い。Nutrients

 

-休日には子どものナッツアレルギーが急増する

Holidays bring severe spike in nut allergies for children

5-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/mu-hbs100520.php

教育と啓発がアナフィラキシーリスクを減らすのに役立つかもしれない

Canadian Medical Association Journalに発表されたカナダの研究

ハロウィンとイースターに注意、というインフォグラフィクスあり

 

その他

-Science

Trumpの COVID-19治療についてわかっていること

Update: Here’s what is known about Trump’s COVID-19 treatment

By Jon Cohen Oct. 5, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/10/heres-what-known-about-president-donald-trump-s-covid-19-treatment

10月2日にホワイトハウスはDonald Trump大統領が実験的抗体治療を受けたことを発表した。後で大統領の医療チームが彼がレムデシビル治療を始めたことを確認した。二日後の10月4日にチームは大統領が通常重症COVID-19例に使われるステロイドを投与されたことを明らかにした

・Trump大統領の受けた抗体カクテルとは何?それは効果があって安全なのか?

メーカーのRegeneronは先週初めに予備的臨床試験データを発表している

・予備的臨床試験データは大統領の治療計画とマッチしているのか?

正確にはしていない。Trump大統領には8gが点滴されたがRegeneronのデータでは2.4gで効果があるとしている

・何故大統領は高用量を受けた?

おそらく念のため

・大統領の医師チームのメモによるとTrumpは「Regeneronのポリクローナル抗体カクテル」を投与されたという。これらの抗体は「ポリクローナル」?

ノー。二つのモノクローナル抗体のカクテル

・大統領が実験的抗体を受けられる規制上のメカニズムは?

通常は臨床試験参加者しか投与されない。理論的には大統領が臨床試験に参加することは可能だが無作為に割り付けられる。FDAには医師が実験的医薬品を「温情により」使用できる拡大アクセス制度があり、特別な状況では使える

以下レムデシビルとステロイド略

・大統領は他の治療は受けている?

大統領の医師チームによるとTrumpは「亜鉛、ビタミンD、ファモチジン、メラトニン、毎日アスピリン」を使用している。ヒドロキシクロロキンについては不明

(大統領に実験的治療薬とか怖くないのかな。)

 

-Natureニュース

C型肝炎を発見したウイルス学者たちがノーベル医学賞

Virologists who discovered hepatitis C win medicine Nobel

05 OCTOBER 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02763-x

Harvey Alter, Michael Houghton およびCharles Rice

 

-Natureニュース特集

Trumpはどうやって科学を傷つけ-そして何故回復に数十年かかるのか

How Trump damaged science — and why it could take decades to recover

Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02800-9

米国大統領の行動は約20万人を殺したパンデミックを悪化させ、環境と公衆衛生規制を後退させ科学と科学機関を毀損した。一部の害は永続する

 

-初期にマスクではなく手洗いに集中したのはCovid-19拡大に寄与した?

Did early focus on hand washing and not masks aid spread of Covid-19?

Mon 5 Oct 2020

https://www.theguardian.com/world/2020/oct/05/did-early-focus-on-hand-washing-and-not-masks-aid-spread-of-covid-19-coronavirus

英国にコロナウイルスが近づいてきたときから、公衆衛生助言は手洗いと面の洗浄を強調してきた。それは別のウイルスの研究に由来するもので、新しい病原体に対してできるベストだった。しかしパンデミックが拡大しデータが集まってくると手洗いはそんなに重要かどうかに疑問を抱く科学者が出てきた。ドアノブや電気のスイッチはあまり重要な役割を果たしていない可能性がある。感染の主な経路はドロップレットやエアロゾルでモノの表面ではない、とカリフォルニア大学のMonica Gandhi医学教授は言う

Leicester大学のJulian Tang呼吸器科学名誉准教授は、汚染された表面からの汚染に注目することが空気感染から注意を逸らしマスクの重要性を軽視することにつながったと信じる。主なリスクは人々が話すことなのに表面のクリーニングに多くの時間とお金を費やした。もっと早くからマスクに投資していたら、こんなに大規模な流行はなかったかもしれない。

(一部のみ)

 

-CDCはついにCOVID-19の空気感染を認めた-今回は本当に

CDC finally acknowledges airborne COVID-19 spread, for real this time

By Rachael Rettner

https://www.livescience.com/cdc-airborne-covid-19-spread-update.html

 

-大麻の使用は手術後の痛みを増し、麻酔が多く必要になる、研究が発見

Marijuana use increases pain after surgery, requires more anesthesia, study finds

By Sandee LaMotte, CNN  October 5, 2020

https://edition.cnn.com/2020/10/05/health/weed-pain-anesthesia-increase-wellness/index.html

もしあなたが大麻で痛みを管理しようと考えているなら、再検討した方が良い。月曜日に学会発表された研究によると、手術で入院する前に大麻を使っていると回復期の痛みが悪化する。その上手術に必要な麻酔も多くなる-麻酔は一部の人にとってリスクが高い

(学会のプレスリリースは出ていた。CNNが取り上げた)

 

-収量が下降し英国産菜種が不足する可能性

Shortage of UK-grown oilseed rape looms as yields slump

By Henry Sandercock1 October 2020

https://www.thegrocer.co.uk/sourcing/shortage-of-uk-grown-oilseed-rape-looms-as-yields-slump/648950.article

天候不順とキャベツの幹のノミハムシ(注:コメント参照)の虫害で英国の菜種の収量と栽培面積が劇的に低下したことが新しい数字からわかった。AHDBによると5年平均に比べて18-26%低下した。菜種の栽培面積が2002年以降最低になっていることとあわせて需要にみあわない。衛星データからは2020年の栽培面積は5年平均に比べて38%減っている。収量は約100万トンと予想され需要250万トンの半分である。英国の植物油が輸入増に移行しつつある。オーストラリアから輸入される可能性が高い

(ネオニコチノイド禁止の影響。)

 

-ホワイトハウスは迅速COVID-19検査をフェイスマスクを避けるために完全に間違って使った

White House Completely Misused Rapid COVID-19 Tests to Avoid Face Masks

By DANIEL POLITI OCT 03, 2020

https://slate.com/news-and-politics/2020/10/white-house-misused-rapid-covid-19-tests-face-masks.html

誰かがホワイトハウスにマスクや距離をとるやりかたが緩いと懸念を表明するといつでも政権メンバーが「定期的に検査をしている」と反論してきた。Donald Trump大統領も何度もそう主張してきた。しかしそれは偽りの安心感であることがわかった。Abbottラボの迅速検査を使って大統領と接触した人の検査をし、陰性の人はマスクもその他予防措置もしないでそのまま仕事を続けた。しかし彼らは検査結果は不正確な場合がある、特に症状がない場合には、ということを無視した。

FDAはアボットのID Now検査を緊急使用認可しているが、明確に「症状が出てから7日以内に」使うことを指示している。症状がない場合には3人に1人が偽陰性になる。アボットの広報はワシントンポストへのメールで「この検査は十分な量のウイルスがある時に検出するものであることを留意するのが役立つ」と注意している。感染してすぐの人を検出する検査は存在しない。どんな病気であろうと100%完璧で簡単な検査は存在しない。

特定の検査法どうこうではなく、検査はより広範な戦略の一部であり、検査自体に保護作用はない。距離をとったりマスクをしたりする代わりに検査を薦める専門家はいない

 

-SMC UK

検査追跡データの問題の原因がファイルサイズであることへの専門家の反応

expert reaction to file size limit being the cause of the test & trace data problem

OCTOBER 5, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-file-size-limit-being-the-cause-of-the-test-trace-data-problem/

(Excelの上限のせいでデータが報告されなかったという報道への驚き)